[2768] こだわりの手帳とゴム印とデジタルカメラと

投稿:  著者:  読了時間:29分(本文:約14,100文字)


《みなさん、よいお年を!(...早いか)》

■ネタを訪ねて三万歩[60]
 こだわりの手帳とゴム印とデジタルカメラと
 海津ヨシノリ

■ローマでMANGA[24]
 「デ・アゴスティーニ」一色の年
 midori

■武&山根の展覧会レビュー 特別編
 武と山根の2009年を振り返る
 武 盾一郎&山根康弘

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■ネタを訪ねて三万歩[60]
こだわりの手帳とゴム印とデジタルカメラと

海津ヨシノリ
< http://bn.dgcr.com/archives/20091221140400.html >
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11月23日の勤労感謝の日に行われた、「ラブリバー多摩川を愛する会」主催『ラブリバーたまがわこども絵画展』の表彰式と連動する形で、今年も秋の恒例行事である『第35回ラブリバー多摩川おそうじ大会』に参加してきました。私が担当したエリアに大きなゴミは見あたらなかったのですが、タバコの吸い殻が余りに多い相変わらずの惨状。いや、多いと言うより河原全体が灰皿のようで不愉快の極みでした。大人がマナーを示さないと、それを見て育つ子供のマナーは端から崩壊してしまいます。ということで、その後に恒例の災害時非常食試食体験をしてから表彰式。青空の下での表彰式は、気持ちも晴れやかになってきます。

ところで肝心の作品ですが、審査委員長という重責から毎年かなり神経質に審査をしています。しかし、傾向として勢いは概ね下級生の方がありますね。モチベーションなども含めて、上級生の勢いは不思議と弱いのが印象的です。しかも、これは今年に限ったことではありません。色々と周りが気になって仕方がない年頃になったが故に「きれいに描かなくては」といった、意味のない方向性ばかりを意識してしまうのかもしれません。

そんな年頃に「どんな先生と出会うのか」「どんな人に影響を受けるのか」で、「その後」が随分と変わってくるのではないでしょうか。少なくとも私は、そんな年頃にすばらしい図画工作の先生と出会いました。もちろん、その先生の影響で今の道に進んだわけではないのですが、「きっかけ」のようなもののスイッチが入ったと確信しています。そんなこんなで、色々な人と出会った今年もあと僅か。いつもの年末と異なり、飲み会やパーティーが続いているので、少し疲れ気味の12月です。

さて、12月に入りスケジュール手帳を変更しました。1月から新しいスケジュール帳という流れだと不便だからです。既に3月の予定も入っており、今のうちから新しいスケジュール帳を使う方が現実的と判断したわけです。実際、愛用している無印良品のスケジュール帳は、今回発売分から12月始まりなので文句なし。スパイラル綴じなので、後述するように色々なモノを貼り付けたり挟んだりするのに更に好都合。そして価格も安くて及第点。

ところで、手帳を持ち歩くことは時代に逆行しているのかもしれません。iPodTouchも持っているので、フルデジタル処理も可能です。もっとも、バッテリーが持たないので、実用というのは少し辛いかもしれません。それは別として、数年前から逆に手書きになりました。ぬくもりのようなものが凄く大切と痛感したからです。つまり、私は手帳やノートに書き込んだり貼り付けたりすることで何かのスイッチが入るからです。それと、漢字を書けなくなる事への恐怖から逃れることが出来ます。

もちろん、手書きにするメリットについては、完全な気のせいか、悪あがきだとも思っていますが、こだわりたい部分なので当分はこのスタイルを続けたいと思っています。やはり、意味もなくこだわるモノを持ち続けるって必要なことですからね。特にモノを作る事を生業としている者にとっては......と、勝手に熱く思い込んでいます。

それと昨年まではまったく同じ体裁の手帳を捜していましたが、今年から毎年変わってしまってもOKと考え方を変えました。毎年を楽しむという意味です。世の中に永遠に変わらないモノは色々とありますが、庶民はそれらには手が出ないですからね。それに、道具に凝るということは、高額なブランドものを使うことではありませんから。

こだわりと言えば、来年から頻繁に登場する項目のゴム印を作成しました。もっとも、ゴム印は今年から使っていたわけですが、それは予算の関係で市販のひらがなのゴム印を組み合わせた手作り品でした。しかし、煩雑になりすぎるので、今回思いきってしっかりしたものをオーダーしてしまいました。価格もひとつが200円程度なのでお気軽と言うわけです。今回オーダーしたのは9点。全てを強引に6文字で統一してみました。

馬鹿げた処理だと言われそうですが、完全に私の手帳の中だけの遊びなので、誰かに見せるモノではありません。だから、こだわって遊んでみたくなったわけです。具体的な項目はプライベートなことなので公開できませんが、例えば4文字の「海津宜則」なら「海津ヨシノリ」という具合です。大学での講義の「コンピュータ画像処理論」なら「画像処理私論」。そんな文字遊びです。実はちょっと癖になり始めていて、追加オーダーしたくなっています。とにかく、最初のオーダー品が到着するまでの時間が恐ろしく長く感じました。実際には1週間ほどで届いたのですが、いつだって気になる品物は届くまで落ち着きません。

最近もっとも落ち着かなかったのがEPSONのR-D1xG。やっと修理から戻ってきました。個体差による巻き上げレバーの損傷だったそうです。もちろん、カメラは他にもあるので困ることはないのですが、修理中はどうしても落ち着かない日々が続きました。デジタルカメラの時代となってから、それ以前のフィルムカメラとは違い、デジタルカメラは吟味して購入してもフィルムカメラほど愛着を持つことができなかった私にとって、このR-D1xGは別格というわけです。そうは言っても、常に持ち歩けるわけではないのが辛いところです。

ただし、それほどこだわっているのに、ライカ製レンズをまったく所有していないのですから、レンジファインダーカメラファンの方から見ると、私はインチキユーザーかもしれませんね。そもそもフィルムカメラでは、レンズ交換式のレンジファインダーカメラを所有したことがありませんでしたので。もしかしたら、ギミックを楽しんでいるのかもしれません。でも、これは重要なことですからね。もちろんこれは極論で、他のカメラがダメという意味ではありません。実際に今年一番活躍したのは、CASIO EXILIM EX-S10ですから。

とにかくEX-S10は、学生の名前を覚えるのに大活躍でした。色々と声を掛けてくれる学生の名前を覚えないと困る(学生に対して失礼)わけですが、私は人の名前を覚えるのが苦手で苦労していました。ある時、電車の中で学生に声を掛けられた瞬間に思いついたのがムービー撮影機能。学生にカメラの前で学部と学年、そして名前を言ってもらうのです。それを後から数回確認することで、しっかり顔と名前がインプットされます。

さらに、名刺や印刷物などのパースを自動補正して撮影してくれる機能にも助けられています。出先などで、どうしてもコピーを必要とする書類等の保管というわけです。それだったら、わざわざコンパクトカメラを持ち歩かなくても、携帯電話のカメラで十分と突っ込まれそうですが、機種交換するのであれば専用のコンパクトカメラを買った方が経済的ですからね。

とにかく、今回の故障騒ぎで予備のカメラ(という言い訳で買いたい新製品)が無性に欲しくなってきました。レンズ交換式ならば、広角レンズの有無と可能性ということで、Panasonic GF1、OLYMPUS PEN E-P2、RICOH GXRの3台が気になっています。レンズ固定式ならば、開放F値の明るさということで、Panasonic LUMIX LX3、RICOH GR DIGITAL3あたりが気になっています。そんな具合にあれこれ悩んで結局買わないのかもしれませんが、品定めの時がどんな商品の場合でも一番楽しいひとときなのかもしれません。

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■今月のお気に入りミュージックと映画

"銀色のジェット" by 大瀧詠一 in 1984
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"Soylent Green" by Richard Fleischer in 1973(USA)
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「海底二万哩」「ミクロの決死圏」「トラ・トラ・トラ!」の監督を務めたリ、チャード・フライシャーの2022年を描いた近未来SF映画。改めて見ると突っ込みどころは満載ですが、ソル・ロス(エドワード・G・ロビンソン)がホーム(公営安楽死施設)で安楽死の儀式を受けているときに流れるベートーベンの交響曲「田園」と自然の映像は、何度見てもインパクトは強烈です。そのエドワード・G・ロビンソンは劇中のイメージそのままに、本作品撮影後、劇場公開される前に他界してしまったのが、ファンであった私にとっては、残念で仕方がありませんでした。そして、よけいにこの作品での彼の演技が印象的でした。なお、現在販売されているDVDでは、劇場公開当時にあったシーンが削られていました。理由はわかりませんが、ノーカット版のリリースを熱望しています。しかし、チャールトン・ヘストンとチャック・コナーズの対決ってかなりマニアックかも。

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■アップルストア銀座のセッション 1月18日(月)19時より
Apple Store GinzaにてMade on a Macとして画像処理セッション
海津ヨシノリの画像処理テクニック講座 Vol.42
[プチアニメーションテクニック/前編]
Illustratorだけを使った、プチアニメーション作成手順と可能性について整理検証いたします。使い慣れたIllustratorだけで作成する簡単なムービーの面白さは、まさにデジタル・パラパラ・アニメ。ちょっとしたアイデアで可能性を広げてくれます。難しいことを考えずに、楽しいムービーにチャレンジしてみてください。予約不要・参加無料・退席自由ですので、気軽に参加してください。
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【海津ヨシノリ】グラフィックデザイナー/イラストレーター
yoshinori@kaizu.com
< http://www.kaizu.com >
< http://kaizu-blog.blogspot.com >
< http://web.me.com/kaizu >

◎お気に入りのエンディング

連載27回のお気に入り音楽で、["Beyond The Sea(from Finding Nemo)"byThe Countdown Singers in 2003]と記述したのは、["Beyond The Sea(fromFinding Nemo)" by Robbie Williamsin 2001]の間違いであることに今頃気が付きました。申し訳ありません。実はピクサーの3Dアニメの中でエンディングが一番好きなのが、この「ファインティング・ニモ」と「モンスターズ・インク」なのです。滅入っている時の薬みたいな作品です。もちろん、他にも私にとっての鎮静剤みたいな作品は山のようにあるのですが、それはまた別の機会にお話ししたいと思います。

ところで、今年は3月には違法行為を受け、10月には非常識かつ無礼な対応をされるという恐ろしく不愉快な事件に遭遇しましたが、その時もお気に入りの映画でずいぶんと救われました。ちなみに、この不愉快な事件は笑っちゃうことに両方とも正真正銘の教育機関です。当初は具体的な話を書こうと思っていましたが、在籍している学生もいることですし、当事者に対しては「怒り」よりも「哀れさ」を感じるに至り、書くことを止めました。とにかく、どんなに格好をつけても学生の目はごまかせません。それに気が付かない人々は本当に「哀れなピエロ」そのものです。

ただし、この話は現在私が非常勤講師として係わっている多摩美術大学や東京都職業能力開発センターとは無関係ですので、誤解や早とちりをしないようにお願いします。多摩美術大学や東京都職業能力開発センターは、教職員の方々が非常勤講師に対しても誠意ある対応をして下さるので本当に助かっています。歴史や伝統って単に長ければいいというものではなく、こんな「普通で当たり前の事」の積み重ねですからね。

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■ローマでMANGA[24]
「デ・アゴスティーニ」一色の年

midori
< http://bn.dgcr.com/archives/20091221140300.html >
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毎年繰り返しているけど、「えっもう12月? 今年も終わりなの? はや〜」を言う季節になってしまった。他の筆者の方が、今年を振り返るとか10大ニュースとか、年末にふさわしい話題を提供されているので、わたしもそうします。

と、言いつつ脱線。節を設けて、始めと終わりに区切りをつけるという考え方がイタリアにはない。ヨーロッパにないと思う。例えば、日本ではないことが考えられないであろう学校の入学式や始業式、終業式、卒業式なんていうのはない。本当ですってば。

今なお記憶に新しい、息子の小学校初日。いきなり授業で、涙の跡も生々しいノートに「Roma 14 settembre Daniele Luly」とたどたどしく書いたものを見せてくれた。

イタリア(多分西欧では)では、文書を、それを書いた場所と日付けで始まるのが常識で、国語の時間にまずその習慣も教わったわけ。これは、初めて学校というものに行き、今までと全く違う環境におかれる幼い子にとっては暴力にも等しいと、入学式、始業式がある国から来た私は強く思ったのだった。

入学式では、校長先生はじめ先生方と顔合わせをし、学校を案内され、物理的に新しい環境と対峙すると同時に、心理的に「さぁ、新しい世界が始まるぞ」という覚悟ができる。これは大きな意味があると思う。ちょっとよそ行きの服を着て気持ちが改まり、よそ行きを着た父兄に連れられて新しい環境へ。

ちょうど、教会の結婚式で、父親が花嫁の手をとっててバージンロードを進み、神の前で娘の手を婿の手に渡す儀式のように、父兄の手から学校の手に渡すという覚悟を、父兄も子供も先生方も気持ちに刻むことができる。そして、翌日の始業式では普段着で、でも授業はなく特別な日。これから立ち向かうことについて漠然とした認識をすることができる。

初日からサックをもち、ノート広げて「Roma 14 settembre Daniele Luly」はないでしょう。昨日まで自由に歩き回っていた子を、一時間椅子に座らせて。

そういうわけで、大晦日に新年という感覚は日本のように大げさではない。大晦日のちょっと前にクリスマスという大イベントを終わらせて、あとはおまけなのだ。二日から平常だし。冬休みは学校だけで、「お屠蘇気分」なんていうのは元旦を限りに終りです。終りと始めをきっちり味わうことはない。

幼い頃「初こぼし(醤油瓶をたおしたりして)!」「初おなら!」などと弟と騒いで、いちいち新鮮に感じていた国から者にとっては、なんともだまされたような気分を味わう年末年始でありまして、年末に今年を振り返るなんてとんでもない! とぼやいてないで、せめてここで、振り返るとします。

仕事関係は、なんといってもデ・アゴスティーニ一色の年だった。本社編集部の口うるささに閉口して、この仕事をくれた編集者が抜けてしまい、実際の製作を担当するグラフィックデザイン事務所の人と直接やり取りするようになった。この事務所もこうした週刊誌の仕事は初めてで、オーガナイズがうまくいかず、予定よりも製作に時間がかかって、何度もスケジュールを調整しつつ、今年の終りにようやく分担をはっきり決めて、誰が何をやってるのかよく分からない状況を抜け出せた。

私もあれもこれもやらされていたのを、レッスンの執筆、それにともなう絵描きさんとの調整、日本人作家のページの編集業務に収まった。来年もこの仕事はまだ続くけど、今年のようなひっちゃかめっちゃかな作業ではなく、スムーズに、日曜日はちゃんと休んで家事ができたりする状況になるとおもう。

デ・アゴスティーニの仕事に関連して、「Partita IVA」という「付加価値税の納税者登録番号」を申請した。複雑なイタリアの税務に関する法律の海を渡るのに必要なのだ。

イタリアに住む人は外国人(イタリア国籍を持たない)も「税務番号」を所持するのが義務づけられていて、携帯や車や家を買う時、オンラインで電車や劇場の切符を買う時、病院で手当を受ける時、今や外国に荷物を送るときも記入を求められる。子が生まれると、出生届と同時に適用される。

で、法人になるとPartita IVAがいる。私は会社組織じゃないけれど、「自由業」という個人法人になる。これがないと、被雇用者でもなく、法人でもない人の(一般税務番号を所持するだけの人)「偶発的業務」年間収入5000ユーロ(約65万円)を超えると税金がぐんと高くなるよ、とデザイン事務所の人に脅かされて、会計士のところに出向いてとってもらった。

この「個人法人」は年間収入3万ユーロ(390万円)まで税率が変わらない。しかも普通の法人のように、必要経費を落とすことができる。最近、大きなものを買って「法人領収書をお願いします」というのが得意で仕方がない。会計士への支払いが生じるけどね。まだ年度末を経験してないので、税金をさらに払うことになるのか、逆に返ってくるか、まだ分からない。初めてのことでちょっと楽しみ。

コミックスエージェンシー・ネコノアシの活動はデ・アゴスティーニのみになってしまっているけれど、MySpaceとサイトを通じて日本から二人コンタクトがあった。ひとりは小説、漫画、ペーパークラフトの作家さん。もう一人は漫画関係の企画出版をする出版社に務めていたけれど、イタリアにも興味があるのでローマで語学留学をする、という方で「何ができるかわからないけれど、是非お手伝いさせてください!」と元気な25歳の女性。「まだ、仕事らしい仕事がなくて、報酬は払えないと思うんですけど...」にもめげないので、ぜひとも将来に向けて、コンタクトをとり続けていこうと思う。こうやって、期待されるのは嬉しい。

仕事に関連して、個人のニュースとしてはiMacをついに買ったこと。二年越しでいつかいつか、と思っていたのでニヤニヤ笑いが耳まで裂けてしまっています。ついでに息子も大きな画面と大容量に喜んで、動画を入れたりゲームを入れたりしています。おいおい、息子よ、君はMacBookを使うんじゃなかったのか?21.5インチの横長モニターは今までの15インチとは比べものにならないほど見やすい。ファイルをたくさん開けても、必ず隅っこが見えるので迷子にならない。ちょっと画面が明るすぎる気がしたけど、一か月たったら慣れてしまった。

MacBookからすべてのデータを移行して、使い勝手もそのまま。ただ、MacBookはHDDが壊れて入院させたとき、アップルショップの人がHDDを取り替えてHDDの名前をMacBookにして、それもそのまま移行されたので、私のiMacのユーザ名はMacBookで、それが気に食わない。名前を変える方法はあるのだろうけど、私の手には負えませんのでそのまま。

個人ニュースでは、6月の年度末に理数系高校に通っていた息子が3年に進級できなかったこと。イタリアの高校は5年制で、専門に分かれていて、手に職がつくようなカリキュラムになっている。例えば、観光業、電気電子工学、ホテル・料理、教師、航空、航海、会計・税務などなど。

それ以外だと、大学進学を前提とした理科系高校(シェンティフィコと呼ばれる高校。「科学」というわけ。偉そうでしょ)と文学系(こちらはクラッシコ「古典」)と芸術系の三種があって、これは手に具体的な職がつかない。いわば進学校。バシバシ落とす。ほとんど国立だから生徒はお客様ではないわけ。息子は特に何になりたいという希望もなかったので、中学時代につるんでいた友達が行く理数系高校に決めて、散々な成績をもらってきていた。

もうラテン語はいやだ! と、留年ではなく、ラテン語のない専門高校編入に決めた。決めた先は電気電子工学高校(これも国立)。電気電子に興味があるわけじゃないんだけど、息子としては、勉強が厳しくなく、ラテン語がなく、バンドが続けられればそれでよい。そういうわけで、もう一度2年生をすることになった今年。10点満点で6や7を取るようになって、親も心静かに暮らせるようになった。

来年の抱負。ネコノアシで何か、新しい漫画の動きを作る土台になるようなことをしたい。デ・アゴスティーニの仕事のスケジュールをどうにかして、日曜には庭木の剪定とか、果物摘みとか、炭火オーブンを使ってパンを焼くとか、田園生活を楽しめるようにしたい。

さ、どこまで出来るかな。というわけで、今年一年ありがとうございました。来年もローマから新しい漫画への道を発信します。

【みどり】midorigo@mac.com

11月の末、ローコストでデンマークへ、さっと旅行をしました。日にちは選べず、夜着いて朝出発なので、2泊でも実際に動けるのは1日だけ。でも往復2700円だから何でも許せてしまう。私も旦那も南志向なので、北欧はこういう機会でもないと行かない土地。ぱっと決めてぱっと行く、というのが気に入って、またやるかも。コンピュータは持っていっても起動する暇もないので置いていった。おかげで頭と目を休めることができて、これも気に入った。

では、皆様、良いお年を?! こちらではクリスマスを控えて、カロリー摂取への覚悟を決めております。イブは魚、クリスマスは羊です。

イタリア語の単語を覚えられます! というメルマガだしてます。
< http://midoroma.hp.infoseek.co.jp/mm/menu.htm >

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■武&山根の展覧会レビュー 特別編
武と山根の2009年を振り返る

武 盾一郎&山根康弘
< http://bn.dgcr.com/archives/20091221140200.html >
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山:それにしてもえらい寒なってきましたねえ。もう冬やねえ。

武:いつの間にか12月下旬ですからねぇ。

山:ほんまほんま。

武:2009年を振り返らないとならないじゃないですか! どうでしたか、この一年?

山:どうでしたかって、どうしたもこうしたもw

武:何の年末的感慨もないな、俺。

山:同感です。

武:厄年ですよ。


山:あ、僕はやっぱり親父がもうすぐ死ぬみたいなんで、それはいろいろ思うとこあります。

武:2009年と言ったら、元旦にインフルエンザにかかって、10余年苦楽を共にした恋人と別れて、高田馬場事務所の仕事はとうとうゼロになり、絵に集中した一年でした。おかげで楽しい一年でした。あと、煙草もやめました。

山:へー。なんか結構いい年やったんやな。ええやん。金もかからんし。

武:なんかね、リセット年だったなあ。

山:ええやん。総じて。

武:何の保障もないんだけどね。


山:僕もない。でもまあなんとかやってるしなあ。悲観的になる時ももちろんないとは言わんけど、でもまあ、別にねえ。

武:俺もしばしば悲観的になる、自殺するか犯罪犯すかしかねえのか? とか、ふと思ったりする。

山:そんなこと考えてもねえ。そうしかない! と思えばそうするやろし。

武:しかしそれはモチベーションとなって制作するエネルギーになったりしてね、役に立ってるのよ、怒りと憎しみと絶望は動機に変わる。


山:今の僕はまるでそんな気にもならないんで、淡々と借金かえそうとしてるだけやなあ。しかも減らん。でも何もそこに対して思わない。実際のところ、借金を返そうという気でやってるわけでもない。なんも思わん。これからどういう絵を描こう、ということを、ほんまゆっくり考えてる感じ。悪くないですね。

武:そっか、

山:でも、身体は確実に昔よりあかんね。

武:まあ、絵の何が凄いかって言うとさ、絵って逃げないんだよ、どんなに時間が経ってもそのまんまでいるの。裏切らないの。時間によって進化も退化もしないの。そのままでいてくれるの。


山:一番必要なことって、そういったものを信用できるかできないか、ってことだけのような気がする。武さんの場合は絵なんやろな。そういうものを生きてるうちに創れるのか。ということだけ。あとはどうにでもなるやろしどうにかしろよ、とw 結局ね、僕は何がしたいんかなあと考えると、ただ遠くに行きたいんよね。自分と関係ない遠くに。そこには自分が含まれているんだが、自分から決定的に遠い、そんな場所に自分が存在したい、というか存在してるような気がしたい、という。矛盾なんかねw

武:ネトゲってそういう世界らしいよ。

山:なるほど。同じことなんかもね。ただ僕はやっぱ絵で、自分の絵で感じたい、と。自分で描かんとどうも自分を確認できない。他のものやとどうしても誰かが作ったもの、って思てしまうからなあ。ってやっぱ矛盾か。


武:ところでswamp-publicationの忘年会はいつ?

山:あ、スワンプの忘年会は12月26日(土)、うちでやります!

武:酒とつまみ持ち寄りでか、ウェルかめ! 江戸川橋!

山:早稲田駅も近いですよー。デジクリ忘年会も一緒にやってまおう! みなさん! ようやくうちで宴会です! でもそのあたりはみなさん忙しいんかな。お時間あるかたはぜひ!

武:ぜひ! 未婚女性歓迎! 俺と結婚を考えている女性はぜひ!

山:おらん。

武:じゃあこなくていいわ! 女人禁制! 年末、男祭り! 和太鼓が鳴り響く汗臭い湯気とふんどしと日本酒じゃ! ゴルア!

山:なんでそう両極端やねん。みなさまお気軽にお越し下さい!

武:俺と結婚する気のない女性は来なくていいよー!

山:武さんが来なくていいですよ。。

【武 盾一郎(たけ じゅんいちろう)/部屋の模様替した】
take.junichiro@gmail.com
twitter < http://twitter.com/Take_J >
Take Junichiro Art works
< http://take-junichiro.tumblr.com/ >
246表現者会議
< http://kaigi246.exblog.jp/ >

【山根康弘(やまね やすひろ)/たこ焼きもやろかな】
yamane@swamp-publication.com
twitter < http://twitter.com/swamp_jp >
SWAMP-PUBLICATION
< http://swamp-publication.com/ >

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■マガジン案内
JAGAT(日本印刷技術協会)の発行する雑誌「プリバリ印」
< http://www.jagat.jp/content/view/781/318/ >
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「プリバリ印」とは、より効果的な印刷物をより効果的につくるための雑誌。2009年3月創刊、毎月10日発行、A4変型判86ページ、年間購読料18,900円(税込)1部売り1,890円(税込)。サンプルを電子ブックでみられます。
< http://www.jagat.jp/content/view/676/258/ >

◎2010年1月号[2010年1月10日発行]がおもしろそうです。
新春座談会=こんな紙メディアをつくりたい
祖父江慎(ブックデザイナー)×京極夏彦(直木賞作家)×紺野慎一(凸版印刷ディレクター)×太田克史(講談社『ファウスト』編集長)
立場は違うものの、紙メディアに対する思い入れの強さは東西随一。そんな4氏による新春座談会は、破天荒なアイデアからメディアの本質に関わる洞察に至る。縦横無尽に繰り広げられるメディア論議。

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■編集後記(12/21)

・冷水やお湯を口に含むと、左側の上下の歯全体がズズーンと痛い。以前もそんな症状があって、肩こりが緩和したら自然に治まったので、またそれかいと思いながら一か月経過、変わらず。年末年始の歯痛は恐怖なのでかかりつけの歯科医へ。X線とって綿密に調べてもらったが、虫歯ではない、このままで様子をみたらという。期待していたとおりの答えにホッとした。湯豆腐やビールは口の右側で摂る。それでいい。明日からのんびりするから、肩こりも自然におさまるだろう。2009年もものすごいスピードで過ぎ去った。今年の特記事項は、念願の「写真を楽しむ生活」Webサイトを開設できたことと、YS-11を買ったことと、6月に母ときょうだいの4人で福島に行ったことかな。デジクリは明日から長い冬休みに入ります。2010年は1月12日(火)にスタート予定です。みなさん、よいお年をお迎えください。(柴田)

Canon PIXUS インクジェット複合機 MP990・今年もありがとうございました。年賀状に手をつけてすらいません......。キヤノンのPIXUS MP990は買いました。黒が黒として出るので欲しかったのであります。今まで使っていたプリンターは、紙の送りが悪くなり手差し状態になったもの、新しいインクを使い、吸い取りスポンジの掃除をしたにも関わらず液漏れするようになったもの、ドライバはSnow Leopardサポートしません、な古いレーザーなどなど。長い年月、過酷な出力に耐えてきた彼らとのお別れは寂しい。イマドキプリンターの進化に驚こうと思ったのだが、箱から一週間以上出せず。/説明書通りに設定したのに、無線LANでの接続できず。ドライバアップデートしようが(「既にLAN接続でお使いの状態で、本ドライバーをインストールする場合に使用して下さい。」と書かれてあるが、最初の接続ができていないのにどうすれば?)、無線LANから有線LANに繋ごうが、SSIDを見える設定にしようが、トラブルシューティングの項目をチェックしようが無理。とにかくインストールでのセッティング中に「ネットワークを検出できませんでした」で終了。プリンター本体のLAN設定確認画面にはIPアドレスもMACアドレスもBonjourサービス名も見えてるっちゅーねん。検出で止まらず、それらの項目を手動でセッティングさせろっちゅーねん。で、仕方がないのでUSB接続して、MP990のプリント状況ユーティリティから「ネットワーク」というのを触ったら、ちゃーんとプリンターのIPアドレスやら何やら見つかり、それどころか、そこからプリンターに設定できるようになってて、説明書の通りてれてれホイールまわしながらパスワードやら何やら入力した苦労は何やねーん! と。でもって、その画面からだとテスト印刷が「無線LAN」経由でできちゃう。でも通常のプリントはできない。イライライライラ。ちゃっちゃと設定して他のことをしようと思っていたのに、はまってしまって数時間&未解決。私の時間を返せ〜。/その後、手動で「プリンタの追加」。一度もUSB接続していなかった時には種類は「Bonjourスキャナ」しか出てこなかったが、接続後は「canonijnetwork」&Bonjourサービス名つきのものが! でもドライバ追加でフリーズ。/USB接続での出力は綺麗だったわ(はーと)。黒が綺麗。プリンターってインクが本体に比べて、バカ高いんだよなぁ。キヤノンのプリンターならiPhoneからプリントできるアプリがあるらしいし、ポケモンの年賀状類も作れちゃうし、無線LAN接続さえクリアできればなぁ。サポートに電話か? と脱線しつつ。来年もよろしくお願いいたします!(hammer.mule)
< http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B002OB3OCO/dgcrcom-22/ >
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