[2993] デジタルクリエイターの商売の狙い目

投稿:  著者:  読了時間:21分(本文:約10,000文字)


《コミケムスメに「ケバヤシ(G/H)さんいなかった?」と訊く》

■音喰らう脳髄[101]
 キースの休養について
 モモヨ

■アナログステージ[49]
 核心はアウトソーシングしない
 べちおサマンサ

■電子書籍に前向きになろうと考える出版社[02]
 デジタルクリエイターの商売の狙い目
 沢辺 均



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■音喰らう脳髄[101]
キースの休養について

モモヨ
< http://bn.dgcr.com/archives/20110125140300.html >
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リザードでドラムを叩いてくれているキースが、右腕の故障により、しばらくの間、休養を余儀なくされることになった。

コンパートメント症候群という、私にも馴染みのない病名だそうだが、なんでも、コンパートメント=筋区画の内圧上昇によって神経や血管が圧迫され筋や神経に機能障害が生じる、そんな病気だそう。

キースは、私が知る限り、体調管理に気をつかう点でプロ意識が最も高いミュージシャンの一人だ。そんなキースであるが、実は、リザード4録音の頃から腕の不調をかかえていた。それでも、医者と相談しながらジムに通い、ケアを続けながらドラマーとしての仕事を続けてきたのである。

おかげで、私たちリザードもアルバム《リザード4》を無事リリースできた次第だが、そんな長年の無理がたまっていたのだろう。

私も去年、右足、腰から下、特に膝の故障により夏の間、約3ヶ月間、歩くのも難儀をしたばかりだが、だましだましなだめすかしてきた不調はいつ表にでてくるかわからない。そして、それが一度表に出てくると、もう手のつくしようがない。治療とリハビリに専心するより他に対処法がなくなるものである。

私の場合は、ヴォーカル、そしてギター担当であったために、多少の無理はきいた。しかし、キースはドラマーだ。彼独特の、あのビートをたたき出すためには体全体の筋力を必要とするのは明白で、特に腕の筋力と握力はスナップを効かすドラミングには不可欠といえる。それが損なわれるのだから、今は復活の時を期してリハビリに専心するのが最優先だろう。

最後に、キース本人がmixiにアップしたメッセージを紹介しておこう。

「腕のコンパートメント症候群の治療とリハビリの為、しばらくステックを置く事になりました。必ず又皆の前に戻って来ますので待ってて下さい」

今は、彼の「戻ってくる」という言葉を信じて待っていようと思う。それまで、リザードは彼以外の三人で活動を続けるつもりだ。

キースの休養直前のスケジュールは下記だ。お時間があれば是非彼のドラミングを体感し、応援していただきたい。

2月10日/新宿スモーキンブギ Groovin'(キースがリーダーを務めるバンド)
3月20日/新宿クラブドクター カバー(セッション)

Momoyo The LIZARD 管原保雄
< http://www.babylonic.com/ >

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■アナログステージ[49]
核心はアウトソーシングしない

べちおサマンサ
< http://bn.dgcr.com/archives/20110125140200.html >
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●書いてバレなきゃ安泰。バレたら大事件。

デジクリ連載当初から、『NDAに脅かされている側の人間』であることをチラホラと書いていたりしましたが、昨年から誓約が更に細かくなってきており、生命保険や金融関係の契約書裏面によくある、細かい字で高密度に用紙いっぱいに記載された約款レベル。とまではいかないが、それに近いNDAが増えた。

G/Hさん(仮名)の先週のコラムで、「書いてバレたらクビ」のNDA(秘密保持契約)の呪縛ですが、実はワタクシもかなり背負っていたり。

・Otaku ワールドへようこそ![132]言葉の供養と神秘主義と統計力学
< http://bn.dgcr.com/archives/20110121140100.html >

デジクリで書くのは初だけど、実は、G/Hさん(カメコ)とワタクシは、会社(業種)は違えど、かなり近い職種というかジャンルだったりする。実際、ワタクシ自身も「デジクリ白書」とか「DigiLeaks」とか書いてみたいが、今からジョン・デリンジャーのようなアウトローになるわけにもいかない。

すっかりNDAの恐怖に負けてしまい、最近はまったく書かなくなってしまった、『博士と助手シリーズ』など、[本筋ではないが、オブラートに3重包みくらいにしたネタ]など、本当ならば書きたくて仕方がないネタを封印せざるを得ない状況だ。

かといって、開発中の製品などを、そのままズバリで書くような愚かなことは絶対にしないが、書いても(喋っても)ギリギリセーフのネタは書きたいのは本音。しかし、昨今の事情で、オブラートに包むことすら難しいので、おとなしく「今年はとても良い乾燥っぷりなので、鼻くその出来が絶品です。色といい、艶といい、固さも申し分ございません。いま風邪をひいているので、指で丸めると、シリコンのような弾力も楽しめます」とTwitterで呟いているに留まっていたりする。

冬のソナタ様や、3時のあなた様ならいいが、どこのどなた様がどのような形でデジクリを読んでいるか分からないことを踏まえると、家族が路頭に迷う選択ができない立場がツラい。ピン(独り者)だったらまだしも、まだゴハンの面倒を見なくてはいけない子どもも、イヌもネコもいる。

箸と茶碗を持って、ご近所にピンポンを押しにいく勇気と厚顔さがあればいいが、顔の皮が数ミクロンと薄いうえに、ファミレスでメニューが決まっても、ピンポン(呼出しボタン)を押すのさえ躊躇う人間としては、大冒険な出来事になる。

いや、ワタクシを知っている人間ならば、「あんた、いい加減にしなされ、ピンポン押して誰も出てこなかったら、誰かが出てくるまでピンポン押し続けるでしょ、箸と茶碗どころか、『お宅の炊飯ジャーに入っている炊きたてのご飯全部と、換気扇から匂っていた焼魚と、冷蔵庫に入っている納豆4パックよこしなさい、ついでに明日のお弁当に使うタマゴもちょーだい』くらいの勢いで言いそうだわ」と云うかもしれないが、そんなことはない。

いくらなんでも、ピンポンを押して出てこなかったら諦める。翌朝のゴミ出しのときに、隣の奥さんとバッタリ出会っても、「あらまぁ奥さん、夕べ、晩ご飯を頂戴しに、箸と茶碗と百均なのに一枚315円した大皿持って伺ったんですけど、お留守だったようで。でも、お留守なのかなぁ...と思って、何気に覗いた電気メーターはグルングルンと高速で回ってましたし、気のせいかもしれないけど、2階のカーテンが微かに揺れたんですよね、アッハハー」なんてことは絶対に言わない。

今やNDAとは別に、共同開発契約書や業務委託契約書など、まぁ、それなりの契約書は当然のことながら、基本取引契約書のような、一般的な契約書にまで守秘義務の項目が入り込んできているケースが増えた。

IT関連やWEB業界、システム開発など、所謂「パソコンでお仕事している」かたには今更な内容だが、そもそも「NDA、NDAって、新しいデオキシリボ核酸のこと?」という方へ簡単に説明すると、NとDは入れ違っているが、デオキシリボ核酸(DNA)を間違って言っているわけでも、新しい高分子生体物質でもない。もちろんマグロの目玉に大量に含まれているわけでもない。それはDHAだ。

ワタクシは営業マンでも法律マニアでもないので、説明下手が、気取って上手に説明しようとすると、おかしな解釈をされかねないので、ここはWEBの恩恵を授かり、IT用語辞典バイナリから引用。

──NDAとは、企業において一般非公開の秘密情報を開示する必要がある場合に、その情報を秘密とし外部へ漏洩させないことを約束する契約のことである。例えば、開発中の新しいシステムの一部をアウトソーシングする際に、新システムの設計を外部に流出させないための契約として交わされるものが、NDAである。知的財産の確保などを目的とするもので、企業間の提携やアウトソーシングの場合の他、企業と従業員との間でも契約を結ぶこともある。NDAは多くの業界でとり交わされている契約書類のひとつであるといえる。──

・NDAとは(Non-Disclosure Agreement)─IT用語辞典バイナリ
< http://www.sophia-it.com/content/NDA >

●何気に知らなかったりする「契約・規則」

上記引用を読んでいただけると、なんとなく「ソフトウェア依りの契約...?」と思われるかもしれないが、ハードでも当然、NDAは適用されたりする。しかし、大概のNDAは、面倒なのか手抜きなのか、WEBで転がっているようなテンプレをそのままコピペで用いているケースが多い。これが落とし穴になっていたり......。

WEBで落ちてるテンプレ契約書の記載内容を、依頼側がよく確認しないまま締結してしまうと、後あと問題が生じたときに、落ち度を回避することが難しいところがある。NDAの中でよく記載されている項目に、『乙は、秘密情報に基づく発明、考案、意匠等の成果については、特許出願、実用新案登録出願、意匠登録出願等の出願を行ってはならない』というものがある。

パっと読んだだけでは、それなりに当たり前のことが書いてあるが、『本件にて得た知識、技術を他で活用してはならない』とは書かれておらず、仮にA社から請けた仕事でスキルアップしたとしても、B社の仕事でA社から得たスキルを活用したらダメということはない。

A社からのスキルを、独自で勝手に特許や実用新案などへ生かすのは、当然ご法度だが、「依頼される前から、この技術知識は持っていました」と言ってしまえば、それまでになってしまう。NDAには契約有効期限や、検収があがった時点で、データの抹消というお約束もあるし、知的財産の保護がNDAの本筋にあたるところで間違いないないが、人間の脳にまでインプットされたデータはなかなか消せないものだ。

まぁ、正直なところ、本当にリークできない技術や情報、社外秘な要素は、外注に出したりはしないんですよね。自社でできるところまでやり、どうしてもできない(分野外)ところを掻い摘んで、何社かに振分けして本筋を覚られないようにしたり。

全部が全部とは言い切れないのですが、NDAを締結していたとしても、技術スキルを流用させない術は難しいものなので、「会社側に深刻な影響を及ぼさないレベルなら見て見ぬふりしてきますがな。でも、やりすぎちゃダメよん」というところがあったり。

しかし! 敵は思わぬところに潜んでいる。従業員だ。所属している部署などでワークスキルが変わってくるが、会社の技術中枢を担っている部署員が退職、独立、「キミ、年収いくら?」と引き抜きされたりするのが、会社にとって一番の恐怖。そりゃ怖い。ライバル会社に引き抜かれて、会社が社外秘でせっせと育てたモノが、ダラダラと垂れ流しになったら、瞳孔が開きっぱなしになる。

そんなことをしても、不正競争防止法違反で捕まるのオチっぽいけど、ここでまた『技術スキル』という壁がでてくる。特許や実用新案などの産業財産権を取得していれば、相手にしてもお話しにならないが、産業財産権を取得していない、またはそれらに対して、なにもアクションを起こしていない場合に、技術リークが発覚しても、逆に引き抜かれた会社側はどうすることもできないことがある。

「○○さんがウチにくる前から、もともと同じような技術は確立されてましたわよーん」と言われてしまえばそれまでだ。現に、10数年前かな......、ワイドショーネタ的な泥沼な裁判を5年ほど見てきた。途中からどっちも醜かったけど。結局は、ウチの会社が負けたんですけどね、ええ。

そこで、競業避止義務契約の登場。

またもや、説明下手が一生懸命になって説明書すると、魚屋さんで下積みしていた△△君が、三枚おろしのスキルを身に付けながら果物屋さんを開業させ、それを知った魚屋の大将が「その包丁捌きはオレが何年もかけて仕込んでやったんだ!」と怒り狂って、△△君に果物屋さんをを閉めるように訴えた。と説明しかねないので、WEBの恩恵をうけ、下記、Wikipediaより引用。

──労働法においては、競業避止義務とは次のような概念である。
○在職中に使用者の不利益になる競業行為(兼職など)を行なうことを禁止すること
○一般の企業において、従業員の退職後に競業他社への就職を禁ずることを定
めた、誓約書や就業規則に含まれる特約(競業禁止特約ともいう)──

・競業避止義務─Wikipedia
< http://bit.ly/gvkQfb > ←日本語URLのため短縮URLにしてます

結構この規約というか、規則が盛り込まれていたりするのを知らないかたが多いです。みなさんは大丈夫ですか? 就業規則に、天体望遠鏡で見ないと読めないような字で書かれていませんか?

不正競争防止法でどうにもならないようなことも、競業避止義務を就業規則に盛り込んでしまえば、就職した時点で契約が成立したことになるので、会社側としては、二重防止にも役立ったりする。

これから就職するかたが読んでいたら、何年後かのビジョンと重ねて、「問題の渦中にいるヒト」にならないよう、よく会社から話を聞いてみてくださいね。これからの時代、もっともっと細かい個人規約などが、溢れるように出てくることでしょう。

もっと突っ込んで書きたかったんですが、タイムオーバー。また機会があれば、もう少し掘り下げて綴ってみたいです。

【べちおサマンサ】pipelinehot@yokohama.email.ne.jp
FAプログラマであり、ナノテク業界の技術開発屋
< http://bachio.posterous.com/ > ←小康気味
< http://twitter.com/bachiosamansa > ←フォローしても役に立ちません

○とにかく忙しいです/次回のコラムから新ネタやろうかと企んでます/いま使っている携帯電話(Docomo P-02B ピンク)の機嫌が悪い/かといって、車での移動がメインなので、退屈しのぎのスマホの必要性も感じないので、どうするか悩みちう/前回の後記で書き忘れていた、ムスメがコミケ3日間ぶっ通しで通った。しかも朝4時に起きて一人でビッグサイト直行。「ケバヤシ(G/H)さんいなかった?」と訊いたら、「あんな人ごみの中で分かるわけないじゃん! でも、あのおじさんなら見たらすぐ分かるなぁ」だって。ウチのムスメも、ついにアッチのほうへいってしまった......。

○記憶に残っている2週間の出来事→思いつきで富士山に行って来た→新年会→もともと日本酒には弱い→お猪口二杯飲んだだけなのに目が回る→帰り、横浜駅のトイレでゲロゲロ→終電逃す→途方に暮れる→ちなみにワインも苦手→そろそろお酒は引退ですかね→ヤマーネにフラれる→人形展「錬金術の夢想世界」行ってきました→2階の展示場になっている部屋の空気が...

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■電子書籍に前向きになろうと考える出版社[02]
デジタルクリエイターの商売の狙い目

沢辺 均
< http://bn.dgcr.com/archives/20110125140100.html >
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日本雑誌協会が、以下の実験を行っている。
(1)発売同日電子雑誌配信(紙の雑誌を電子化して同じ発売日に販売サイトで公開する)実験
(2)アクセシビリティ(読み上げへの対応)実験
(3)海外配信(翻訳して海外版を配信する)実験
2月1日から数百人のモニターに利用してもらう予定だ。

この実験で、紙の雑誌のためのデータ=inDesignファイルから、PDFとタグ付きテキストをつくるサポートを、深沢英次さん(元「ワイアード」日本版のテクニカルディレクター兼副編集長・@pictex)と一緒にやっている。

ネットワークは出版サイドの人間も使っているわけだし、電子書籍・雑誌はいやおうなく近づいてくるから、出版を生業とするならこれらに対応できるようにしなければならない(もちろん紙は絶対に生き残るという信念があるなら対応する必要はないだろうけどね)。

そういう状況だから雑協が実験をしている。そのサポートをしていて、私が今考える出版業の最大の弱点は、デザイン+DTPの作業がすべて外部にまかされている、ということだ。一部の出版社を除いて。

第一に、inDesignファイルのデータを開くことが難しい。アプリ=inDesignがない/あっても、フォント環境をデザイナーやオペレーターや印刷所と同じにするのが大変。ご存知のように、紙の雑誌をつくる過程で、何度か校正=赤字を入れて、それをinDesignに反映させる。最終の原稿はinDesignファイルでしかないのだ。だからinDesignファイルを開けなければ、最終原稿のデジタルデータを手元におけない。

第二に、全て外部に任せているところがほとんどなので、inDesignファイルのこと、そこからPDFにするための準備などのノウハウが一部の人を除いて社内でわかる人がいない。inDesignファイルからPDFファイルにするのも、フォントの埋め込み、埋め込めるフォントのフォーマットから、画像のことなど、必要な条件や、その知識も外部にある場合が多いようだ。これでは、電子雑誌をつくろうと言っても、また外部に依存せざる得ない。

第三に、DTP工程のほぼすべてを外部に依存しているので、そのデータの所有権があいまいなまま。つまり最終の文字原稿や、写真・イラストのデータが出版社側には保存されていないということ。印刷所に「現物」のデータがあるが、出版社がいつでも電子化に向けて利用する状態にはないのだ(筆者/カメラマン/イラストレーターとの著作物利用の権利をめぐる問題は除いておく)。

出版業界紙に弁護士が、フィルム→刷版時代のフィルムの所有権は印刷所だという判例があると書いていたのを読んだ記憶があるけど、それが本当だとしたら、データだって印刷所のものという裁判結果になる可能性が高い。まあ、印刷所がデータをどういう状態で保存しているのかは薮のなかで、今は私にはよくわからない。

「なんちゃってPDF」という、全部アウトラインをかけたPDFで印刷をするって話をしてくれた人がいたし、実際に、実験のためのテストで提供されたPDFのなかにそのようなものがあった。

アップルがiPadを下請け工場に投げてつくれるのは、ハードウエアもつくっていた時代に、つくるノウハウ(徹底した設計図・指示書をつくる)があってそれが残っていたからだ、という見方があるということをある人から聞いた。日本のメーカーは工場の現場が優秀なので、少々不都合がある設計図でも工夫してつくれる。それが逆に、設計などの部門がちょっといい加減でも製品をつくれる理由だ、という話だった。

編集者やデザイナーの指示がいい加減でも、印刷所の現場が気をきかせてリッパな印刷物にしてくれている、禁則を知らなくても写植オペレーターが、そこをふまえてちゃんと印字してくれる、って話とパラレルじゃないか。

ネットワークと、電子書籍・雑誌が登場してこなければそれでよかったんだと思う。だけれど、もうそれでは持たないだろう。電子をつかった新しい「カタチ」を生み出すためには。

そんでもって、デジタルクリエイターの話。私は、出版社の人に向かっては「制作部隊を社内に持たないと、再利用やデジタルでの活用ができない」と言っているのだけど、デジタルクリエイターが相手なら、出版社に代わってデータの保管や、デジタルデータの活用のノウハウをキチッと持ってしまうのがいいと思うよ、と言いたい。

そのためには、inDesignの段落スタイルをちゃんとアテておくとか、いまさらCIDフォントはないでしょうとか、イラレでページつくるのはヤメなきゃまずいんじゃないとか、ってところから、入稿用PDFまでつくらなきゃ、などなどと思うのです。

そこらあたりにデジタルクリエイターの商売のネタがあるんじゃないかって思う、今日この頃。

【沢辺 均/ポット出版代表】twittreは @sawabekin
< http://www.pot.co.jp/ >(問合せフォームあります)
ポット出版(出版業)とスタジオ・ポット(デザイン/編集制作請負)をやってます。
版元ドットコム(書籍データ発信の出版社団体)の一員。
NPOげんきな図書館(公共図書館運営受託)に参加。
おやじバンドでギター(年とってから始めた)。
日本語書籍の全文検索一部表示のジャパニーズ・ブックダムが当面の目標。

◇ポットチャンネルで村田真×楠正憲×境真良とEPUB話をしました。
アーカイブやtogetterもあります。
< http://www.pot.co.jp/potch/potch-archive/20110117_114238493922072.html >
日時:2011年1月21日(金)20時開始〜22時終了
村田真(GLOCOMフェロー/Twitter:@muratamakoto)
楠正憲 (マイクロソフト(株)技術標準部部長/Twitter:@masanork)
境真良(経済産業省情報U国際戦略情報分析官/Twitter:@sakaima)
パーソナリティ:沢辺均(ポット出版/Twitter:@sawabekin)

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■編集後記(1/25)

・樋口晴彦「本能寺の変─光秀の野望と勝算」を読む(学研新書、2008)。筆者は警察大学校警察政策研究センター教授で、本能寺の変という日本史上の重大事件について、ミステリー仕立てのエンターテインメントなどの荒唐無稽な謀略説など(わたしは大好きだけど)により、誤った認識が広まりつつあるのが残念でたまらず、本能寺の変の実相を紹介する啓蒙書をこうと思い立ったという。奇説、珍説の誤りをいちいち批判するというのではなく、本能寺の変から山崎の合戦に至るまでの経過をドキュメント風に解説することで、世に流布する誤った認識の一掃に成功しているように感じた。筆者は機動隊の現場活動を計画立案する役職を経験しており、資料・史料では情報が不足している部分には、その経験を下敷きにして指揮官としての思考や兵士の動きを推察したそうだ。だからリアルな内容になっているのか。とっても面白い。(つづく)/DTPのあけぼのの時代、わたしは「DTPは外注したほうがいい。出版社内でやり始めたら、DTPスタッフも編集者も家に帰れなくなる」とよく言っていたものだ。「制作部隊を社内に持つな」派であった。いまでも編集者がInDesign使いになるのは不可能だと思う。沢辺さんが言われるように、DTPと電子出版のノウハウを併せ持ったクリエイターが稼げる時代が来ている。(柴田)
< http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4054038573/dgcrcom-22/ >
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・私も仕事に関しては、肝心のことは書けない。娘さんがアッチに......。/はじめてのページもの印刷物。私はDTPだけだったのだが、印刷会社さん側で、目次のページ番号とノンブルの突き合わせまでしてくれたのを思い出した。/サイトのリニューアル仕事の場合。既存のデータ移行時に、あとで突っ込まれるかもなぁと思いつつ、文字の明らかな間違い修正や読点の統一をしていたら、プロなんだから当然と言われた。/モスクワで自爆テロ。チェチェン絡みと聞いた。この動画がYouTubeにあがっているらしいが、怖くて見られない。空港にいた人の無事を知らせるツイートを見て、新聞記者がリプライでアクセスを求めている。なんというか、凄い時代になったんだなぁと。(hammer.mule)
< http://2r.ldblog.jp/archives/4027990.html >  まとめがあった