ドラえもん占星術[11]ジャイ子の星座&特徴 ドラえもんが現れて ジャイ子! 華麗に変身!
── Ririco ──

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こんにちは。占い師のRiricoです。

今回のキャラクター分析は、ジャイアンの妹のジャイ子です。こちらも4月生まれ......としか設定がありませんが、ジャイ子の性格から見ますと牡羊座第3旬(4月11日〜4月20日)にあたると思われます。

この生まれの人は、支配星火星に加えて木星の影響を受けます。火星の情熱の中に、木星の寛大で快活な性格が加わります。正義感が強く、規律や秩序を尊ぶ、調和の取れた生き生きとした人柄の持ち主です。何事に対しても熱心で、仕事においては実務や人事に長け、友人を多く持ちます。しかし、木星が悪く出ると否定的性質が顕われ、神経質で偏屈な性格が見えてきます。

牡羊座は12星座の中では最初のルーラー、つまり始まりの星座であり、人の一生で言えば最も生命力の旺盛な「赤ちゃん時代」の星座とも言われています。

ですから、牡羊座の人の人生での重要ポイントとしては「生まれたままの感情を持ち続けることを大事に思う」......つまり自己主張を通して、自分の生きる姿勢を確立したいと考え行動していく人が多いとみられます。

牡羊座自体の特徴としては、積極的で、衝動的。野心家でもあり、自分の直感を信じて「良い」と思う方向、目標に向かって一気に走り出す、短距離走者のようなタイプといえます。先見性があり、素直で正直ですが、非常に負けず嫌いなところがあります。




ご存知の方も多いと思いますが、ドラえもんが来る前は、のび太はジャイ子と結婚することになっていました。

最初の頃のジャイ子は、確かに兄ジャイアンに似て凶暴で、のび太が木にぶら下がって苦しい状態になっている姿を見て、「がはははっ! 首吊りだぁ〜」と言いながら大声で笑ったりします。

ドラえもんのアイテム「のろいのカメラ」では、撮られた人の人形を傷つけると本人も同じところが傷つくので、のび太やのび太の両親の人形を「バラバラにしよう!」と、包丁で切断しようとします。

「おままごと遊び」や「お医者さん遊び」でも、普通はそこまで考えたり行動したりしないだろうと思うほど、やることなすこと本当に乱暴な少女でした。

この辺も、実は牡羊座の「負」の一面が出ているのです。確かに牡羊座は積極的で衝動的なところもありますが、それが悪く出てしまうと、暴君や乱暴者へと変わる一面もあります。当初からジャイ子が乱暴者だったのは、牡羊座の悪い面が強調され過ぎていたように見受けられます。

しかし、ドラえもんがのび太のところに来てから、凶暴なジャイ子に少しずつ変化が訪れます。ジャイ子は自分が描く上手な絵を生かして、将来は少女漫画家を夢みる可愛い女性に変身します。「クリスチーネ剛田」と、本名の苗字のところはごついですが、可愛いペンネームもつけています。

ジャイ子の漫画の才能の開花は目覚しいものがありました。しかし、漫画を描き始めた最初の頃は、副支配星の木星が悪く影響していたのか、神経質で偏屈、そして否定的な面が多々出ていました。

ジャイ子は自分の作品を見ながら、「どれもこれも、プロのまねじゃないの!」「あたしの描きたかった漫画は、こんなのじゃないわ!」と自分の作品に対して否定的になっていました。また、スネ夫などから「ひっでえ、まんが!」と笑われ落ち込んだりもしていました。

ただ、笑われても何をされても、「この道!」と自分で思う方向に突き進むところ(ジャイ子の場合は「漫画を描くことをやめない」こと)は、気の強い牡羊座の良いところです。ジャイ子は最初の頃にあった自己否定や、周囲にバカにされて落ち込んだことにも決して負けずに、逆に批判をばねにして、精力的に漫画を描き続けるようになります。

その結果、雑誌主催の新人賞に応募した「愛フォルティッシモ」という作品では、賞は逸したものの編集長から「すばらしい! 才能のきらめきが感じられる!」と、直々に電話をもらいます。また、漫画にはうるさいのび太を「こんなに美しい物語を......」と感動させます。

クリスチーネ剛田が自費出版した「虹のビオレッタ」は、漫画コレクターの青年から「この漫画は面白いよ。この作者は今に有名になるかもね。そして、この本は、いつかプレミアがついて高くなるよ」と、大絶賛されるようにまで成長します。

「ひっでえ、まんが!」から、出版社やコレクターからの賛辞を受けるまでに急成長をしたのには、牡羊座の「負けず嫌い」や「情熱的」なところを、ジャイ子が上手く生かしたからではないかと思います。

のび太としずかちゃんが結婚するように未来が変わったせいか、ジャイ子にも変化が訪れてきます。茂手もて夫という名前の通り、女の子にはモテまくり、バレンタインデーのチョコレートは100個ぐらいもらう、漫画を描くことが大好きな超もて男が隣町に住んでいます。

ジャイ子が落としたスケッチブックをもて夫が拾ったことがきっかけで、漫画を通してふたりは意気投合します。その後、ジャイ子の作品を読んで感動し、ジャイ子の人柄や漫画に対する思いを、もて夫が好ましく思うようになり、ふたりで漫画の同人誌を出す相談をするまでの仲になります。

もちろん、ジャイ子が漫画を描くにあたっては順調なことばかりではなく、スランプに陥り、漫画が描けない時もありました。その度に、超妹思いの兄であるジャイアンが、ドラえもんに頼み込み、設定や資料などを色々集めてもらったり、ひみつ道具を使って、漫画を描いたりしています。

ジャイ子の漫画にかける真剣さのエピソードのひとつ。原稿の締め切りに追われて困っているジャイ子に、兄のジャイアンは「締切りなんていう奴はぶっ飛ばしてやる!」と、いつものように言います。ジャイ子はそれに対して「ダメ! 締切りは皆で決めたものなんだから守らなきゃ!」と、兄に反論します。牡羊座で木星の力も受けているジャイ子の、規律や秩序を尊ぶところが出ています。

ドラえもんのいない世界では、ジャイ子は牡羊座の勢いが悪く出て、横暴なままだったと思います。ドラえもんのおかげで、漫画という自分の才能を見つけ、それを開花させる努力を惜しまない子になり、もて夫というボーイフレンドを得ます。

ドラえもんが来て、のび太はもちろん、しずかちゃんの運命も変わりました。でも、一番変わったのは、ジャイ子だったのではないかとも思ったりします。

とりあえず、今回のジャイ子で、占星術による「ドラえもん」キャラクター分析は終ります。次回は、番外編となりますが、実写版ドラえもんのCMに関して、出演者の星座などを見ながら分析をしてみます。

※参考文献:「ドラえもん深読みガイド」小学館ドラえもんルーム編・藤子プロ監修/小学館 「占星術」ルル・ラブア/実業之日本社 「決定版・ドラえもん大事典」藤子・F・不二雄原作・いそほゆうすけ作画/小学館 Wikipedia

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前回「ドラえもん占星術10・出来杉英才」が掲載されたのは9月3日で、この日はドラえもんの誕生日100年前でした。各所でイベントがあり記念グッズ等が販売されていたようです。世界規模での景気悪化や隣国との問題等明るい未来が見出せなくて、落ち込むことも多い世の中ですが、架空の話であっても「あぁ、100年後にはドラえもんが生まれるくらい、楽しい世の中になるのかな」と思うだけでも、明るい気分になってきますね。

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