[4076] IoTイベント「上モノラボ」レポート

投稿:  著者:  読了時間:28分(本文:約13,500文字)



《この場を借りて宣言、後にはひけない……》

■まにまにころころ[92]
 ざっくり日本の歴史(後編その11)
 川合和史@コロ。 Kawai Kazuhito

■クリエイター手抜きプロジェクト[455]イベント編 
 上モノラボ
 古籏一浩

■LIFE is 日々一歩(27)[Web]
 オンラインで学ぶコンテンツを生業とするための考察(1)…
 森 和恵

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■まにまにころころ[92]
ざっくり日本の歴史(後編その11)

川合和史@コロ。 Kawai Kazuhito
http://bn.dgcr.com/archives/20160229140300.html
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こんにちわん、コロこと川合です。『真田丸』、昌幸の智謀が冴えますねー。そしてコミカルに描かれつつ、昌幸の知略に気づく家康。因縁がもうここから始まりつつありますね。幸村こと源二郎信繁も、毎回いろんな経験を重ねています。

昌幸とその周りを固める大人たちを見て、信繁や兄の信幸が成長していく様は序盤の見どころのひとつ。ああ見えて昌幸はまだ三十代、息子はまだ十代半ばなんですけども。(笑)

『真田丸』を見ていると、戦国時代、各家のトップがどれだけ偉大なリーダーであるのか、また同時に次代の育成の難しさを感じます。世襲制の怖さも。

完全にピラミッド型でトップダウンの組織は、トップが有能であれば実に強い。でも世襲制、跡取りが同様に有能に成長するかどうかは博打のようなもので。さらに、そもそも跡取りができるか、できたとしてちゃんと成長するのかも、医療がまだ未発達な時代では大きな問題です。

それらの問題を認識し、幕府の運営に老中の合議制を取り入れ政権運営の安定を図り、仮に才能が劣っても長子が家を継ぐ流れを作ってお家騒動を抑止し、同時に自らの血筋が断絶しないように、バックアップとなる分家を作った家康はやはり天才です。

大阪人としては、大坂城を落とされた恨みは感じますが。(笑)

さて今日は予告通り、そんな家康から数えて八代目の将軍、吉宗の話です。

◎──まずは生い立ち

吉宗が将軍になるまでには、色々な事情が絡み合ってきます。おそらく本人も、まさか自分が将軍になる日が来るなんて、小さい頃は思いもしなかったかと。

まずはその生い立ちから見ていきましょう。いつもだいたいそうしているので今さらですが、幼名がどうのとか言い出すと面倒なので、基本的に「吉宗」で通しますね。

吉宗は1684年、紀州徳川二代目藩主・徳川光貞の四男として生まれました。

……この一行でもう、将軍になれそうにない理由がいくつもあります。まず、分かりやすいところで言えば、四男であること。上に三人の兄がいますから、紀州藩を継ぐことさえ難しいです。将来はどの兄に仕えようかなってレベル。次兄の次郎吉は夭逝しますが、それでも三番目。

次に、紀州藩の生まれであること。御三家は本家が断絶しないための保険ですが、原則的に順番があって、尾張、紀州、水戸の順になっています。前回に、六代目家宣が、息子が幼いから七代目は尾張からでどうだと相談したくだりがありました。まずは尾張なんです。

紀州を優先させようとしたのは、五代目の綱吉。これは娘が紀州に嫁いでいたから。嫁いだ相手は徳川光貞の長男、綱教。吉宗のお兄ちゃんです。この綱吉の想いが、結果的に吉宗を将軍へと導きます。なお吉宗の「吉」は、綱吉の「吉」です。

もうひとつ、この時に尾張からでなく紀州から将軍が出にくそうな状況がありました。それもまた綱吉のせい。吉宗の前は七代目が家継、六代目が家宣です。

この二人、というか家宣ですが、綱吉が紀州紀州と言ってたので、もし本当に紀州から将軍が出ていれば、将軍になれずじまいだったわけです。

実際にそう思っていたかは分かりませんが、紀州に行く末を絶たれるところだったわけで。紀州を逆恨みしていたとしたほうが、吉宗の話としては面白いので、そうしておきましょう。

まあそれで確執ができるんなら、七代目は危うく尾張へとなるところだったので、そっちはどうなんだって話ですが。

さて家継の母は、家宣の側室で月光院という方。正妻の天英院との間にも息子が生まれたのですが、夭逝してしまいました。元々、天英院と家宣との関係は良好だったそうなのですが、月光院がきて、跡取りも産んでという流れの中で、次第に立場を失っていったようです。

跡取りを産んだ側室、月光院。追われた正妻の天英院。昼ドラのような確執がうかがわれる展開です。とはいっても、お家のために後々には仲直りしたとの話ですけどね。それでも両者の派閥や、その力関係云々は色々とあったことでしょう。

これまた、あったと考えたほうが物語としては面白く、実際に小説やドラマでは両者の対立が描かれたりしているので、ここも揉めていたということで。諸説あるなら面白いほうを。(笑)

吉宗の話に戻しますが、そんなこんなで将軍の座は遠かったのです。確執だのなんだのという曖昧なものを抜きにしても、紀州の四男坊ですから。

もし今、タイムスリップして吉宗の誕生に立ち会ったとしましょう。そこで、実は自分は未来から来たんだ、この子は将来、将軍になるんだと話してみると、叱責の前に爆笑されるかきょとんとされるかでしょう。自分が未来人だということを信じてもらうよりも難しいかも知れません。

未来人だと信じてもらえたら、吉宗のことだって信じてもらえるんじゃないかと思われそうですが、たぶん相手は、ああ300年以上後の世に歴史を正しく伝えるのは難しいんだな、色々と錯綜するんだな、って考えると思います。

それくらいの生まれです。

◎──まず綱吉が道を開く

1697年、吉宗が14歳の時、綱吉が紀州藩に遊びに来ます。長兄の綱教に嫁いだひとり娘に会いにきたのでしょう。いや、仕事で来たのかな。まあいいや。

綱吉「おう、来たで!」

光貞「おー、将軍様、ようこそようこそ」

綱吉「綱教、娘と仲良うやってるか!」

綱教「お義父さん、そりゃあもう、もちろん」

綱吉「そっちは弟の頼職か、初めて会うけど光貞のとこは弟も立派やな!」

この席に吉宗はいませんでした。四男なんてそんなもので、隣の部屋に控えていました。将軍に会う、というのはそれだけ大変なもので、お目見えがかなうだけで人生変わるんです。

末っ子だけが外されているのをかわいそうに思ったのか、綱吉に同行していた老中の大久保忠朝が、ここで気遣いをみせたという話が伝わっています。

大久保「光貞さんとこ、確かもうひとりお子さんいらっしゃいましたよね」

このひと言で、吉宗の人生が開けました。言ったのは紀州の家臣との説もありますが、どっちでもいいです。

綱吉「おお、そうなんか、せっかくやから呼んどいでや!」

吉宗「四男の頼方です、お初にお目にかかります」

綱吉「おおこの子も立派な子やな! 頼職も頼方もこれで将軍お目見えや、領地やるわ! 越前で3万石ずつやるで! 大名や!」

兄弟「やっほーい!」

遠いので現地には行ったことなかったそうですが、これで大名になりました。

◎──紀州藩主の座が一気に転がり込む

綱吉が跡取りにとまで推していた長兄の綱教が、1705年に亡くなります。光貞は生前に家督を譲っていて、その時点で綱教は三代目藩主だったので、三兄の頼職が四代目となります。

しかし、長男を亡くしたことがショックだったのか、父の光貞も翌月に倒れます。江戸にて父危篤の知らせを受けた三兄頼職は、必死に早馬を飛ばして紀州へと戻ります。

それはそれはもう必死で。甲斐あって臨終には間に合ったのですが、無理がたたったのか、なんと翌月、頼職も亡くなります。

……兄たちには跡取りがなく、吉宗が五代目の紀州藩主となりました。

藩主になれて万歳、とは思えない展開ですね。三か月連続で肉親を亡くしたのですから。藩としても大騒ぎの異常事態。吉宗は悲しむ余裕もなかったかも。

まあ邪推すれば、へろへろになってる頼職を見て、頼職にーちゃんも倒れれば藩主の座は俺のものじゃね? って考えたりしたかもしれませんけど。

この後、将軍家では1709年に綱吉が、1712年に家宣が、1716年に家継が、亡くなります。

家宣が跡取りなり、家継の後見人になりにどうだろうと考えていたという、尾張の吉通は1713年に亡くなっています。吉通の子である五郎太も、後を追うように同年になくなっています。尾張は吉通の弟、継友が六代目に。

まあ四男の吉宗が藩主になったのがすごいといえば、尾張の吉通は十男なんでもっとすごいのかもしれないですけど、吉通の兄らはほぼ夭逝でした。なお、吉通の兄弟は二十二男までいます。(笑)

十八男の宗春は、七代目として後に出てきます。次回以降かな。

ここでもうひとつ注目する点は、家継の死が1716年、吉通の死が1713年ということ。もしこれが逆だったら、ほぼ確実に、八代目将軍は尾張の吉通になっていたでしょう。少しの差で、歴史が変わっていました。

◎──天英院のプッシュで将軍に

先に書いたとおり、家宣の正妻である天英院と側室の月光院には確執があった、家宣は紀州に将軍位を渡すのは抵抗があった、という前提で進めます。

その方が面白いからという理由ですが、井沢元彦『逆説の日本史』に書いてあった話が面白かったからというのが根本です。

家継の母は月光院です。将軍様のお母様、権勢を誇ります。面白くないのは、正妻である天英院。悔し涙に枕を濡らす日々。ところが1714年、月光院の元に仕えるお気に入り、江島という女性が事件を起こします。

江島生島事件と呼ばれるのですが、月光院のお使いに出た江島が帰りに芝居を見物しに行って、門限までに帰れなかったというのが発端です。

門限破りから、生島という役者に入れ込んでいたなどなどスキャンダラスに糾弾され、なんだかんだと50名もが罰せられる大事件になりました。

天英院は、月光院と月光院派であったという間部詮房、新井白石の追い落としを図って、このスキャンダルを利用したという説があります。

真偽はともかく、これを機に大奥での権勢は、再び天英院の元へ。

1716年、家継が亡くなります。月光院、間部詮房、新井白石は尾張へと考えているとのことで、天英院は紀州をプッシュ。吉宗が候補の筆頭に躍り出ます。

繰り返しますが、そのへんの真偽は分かりません。天英院が権勢を取り戻してのちは、月光院との関係も悪くなくなったという説もありますし。そもそも、家宣も、いずれ吉宗にと考えていたという説もあります。

この時、尾張での候補は徳川継友でした。継友は天英院の姪っ子の婚約者でもあり、プッシュされてもおかしくないのですが、間部詮房や新井白石によって引き立てられていたということもあって、天英院は吉宗を推したとも言われています。

また継友は、家康、義直、光友、綱誠、継友と、血で言えば五世代目であるのに対し、吉宗は、家康、頼宣、光貞、吉宗で四世代目という血の近さから選ばれたとも言われます。

加えて継友は、名君ではあったらしいのですが、甥であり先代でもある五郎太が亡くなった翌日に、六代目就任が決まったと酒宴を開きたしなめられたとか、ちょっと空気が読めない人だったという話も。

確執、陰謀、裏工作などなど、あれこれ面白く語られる吉宗の将軍就任ですが、尾張藩には「将軍位を争うべからず」という不文律があって、藩全体としても積極的ではなかったとも言われます。

なお血の近さで言えば、家継の叔父で綱重の次男、上野館林藩主の松平清武が、家康、秀忠、家光、綱重、松平清武と、五世代目ながらも本家直系の人もいたのですが、そこそこ高齢な上に跡取りもいなかったということで、選考レースには加わっていませんでした。

そんなこんなで吉宗は、八代将軍に推されます。

◎──だが断る!

「そんなこんな」はともかく、徳川家の正史と言える『徳川実紀』には、六代家宣の遺命であるとして吉宗に、家継の後見職につくよう打診したとあります。家継が危篤の折なので、実質的に八代目の打診です。

しかし打診された吉宗は、これを断ったとあります。年齢的には水戸の綱條、家格的には尾張の継友でしょう、と。年齢的には、って綱條、年齢行きすぎてましたけどね。六十超えてたので。

打診され断り、天英院から重ねて打診されても断り、一任するから考え直してと退室した後、結局、一同が吉宗にというから諦めて受けたということです。

……作り話めいてますよね。(笑)まあ正史とかなんとかってそんなもので、当代は美しく、対立者は貶めて、というのがお約束でしょう。

ともあれ、八代将軍吉宗が誕生しました。

◎──八代将軍徳川吉宗

将軍になった経緯だけでずいぶん長くなってしまったので、何をしたかはまた次回以降に持ち越しと言うことで。


【川合和史@コロ。】koro@cap-ut.co.jp
合同会社かぷっと代表
https://www.facebook.com/korowan
https://www.facebook.com/caputllc
http://manikabe.net/


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■クリエイター手抜きプロジェクト[455]イベント編
IoTイベント「上モノラボ」レポート

古籏一浩
http://bn.dgcr.com/archives/20160229140200.html
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今回は、2月21日(日)に長野県上田市で行われたIoT関係のイベントのレポートです。

・上モノラボ
http://uemonolab.hanalab.co/
https://www.facebook.com/uemonolab/

会場はあまり広くなく横に6つ、縦に4つのブース並べると、もういっぱいという感じです。



自分のブースは、まあIchigoJam絡みなのでいたってシンプル。



この「上モノラボ」は、この会場でのイベントは初めてということで、どのくらいの人が来るのか、さっぱり読めない状態。コミケのように、あまりにたくさん人が来ても困るけど、まったく人が来ないのも困るという状態です。

実際のところ、まあまあ人が入っていたかな、という感じです。そんなに人が多くないのでブースに行列ができることもなくて、いろいろなものをじっくり触ることができてよかったのではないかと思いました。

さて、そんなイベント会場にあった展示物をいくつか。まずは、ラズベリーパイを使ってピザを焼くというシステムです。



ラズベリーパイでパイを焼く……というダジャレですが、100Vにも関わらず素早く高温にできる優れものです。200Vならまだしも、100Vでやってるのがポイント。この仕組みのプレゼンもありましたが、Go言語で作ってる云々の部分しか見ることができませんでした。

次は、自動でワカサギを釣るロボットです。



釣り針の振動を検知して、自動でつり上げてくれます。単純に振動を検知すると湖面の波なども拾ってしまうので、そこらへんは波形に応じてワカサギが引っかかったのかどうかを検知しているようです。

ちなみにワカサギの唐揚げもあって、おいしく頂きました。(でも、この機械で釣ったワカサギではないそうで)

次に行きましょう。ソフトバンクのペッパー君。なんか記念写真を撮る人がいたりして、結構な人気者でした。目の部分がくぼんでいるので、視線がいつも自分の方を見ているように錯覚してしまいます。そんなペーパー君、最後は段ボール箱に入れられて去って行きました。



次は、悪路でも走れるスケボーです。



キャタピラーなので、悪路でもバッチリ。

次は、LittleBits。



これは電子回路(パーツ)を磁石でくっつけて、いろいろ制御したりできるものです。磁石でくっつけるだけで、いろいろ遊べます。

http://jp.littlebits.com/

でも、ちょっとお値段高いので子供向けでなく大人向けかも。ここらへんはアイデア次第でいろいろできそうです。

展示以外では、時間に応じてプレゼンが行われていました。定番のドローン自動走行する車などのプレゼン、VAIO株式会社のプレゼンや仮想現実・拡張現実(VR、AR)のプレゼンなどがありました。

他人のプレゼンを眺めて撮影してツイートできるほど自分のブースは暇(笑)ゲームは、そんなにはウケがよろしくありませんでした。まあ、ゲーム機のコントローラーとか何かつけないと、キーボードでは操作しにくいというのもあります。

たまに、来た人にIchigoJam版のFaBo Starter Kitの説明をしたりしてました。FaBo Starter Kitを使えば、いろいろなセンサーをIchigoJamから扱うことができます。



FaBo Starter Kitは、IchigoJam用だけでなくラズベリーパイやArdinoなど、他のIoT関係のデバイスにも対応してます。FaBoを差し込めばセンサーは共通で使えます。パソコンで言うドライバーみたいなものです。

http://fabo.io/index.html
http://fabo.io/brick.html#3

ただ、正式発売になっていないので、もうしばらく待たないといけません。

実際のところIoT関係は、ハードウェア、ソフトウェア、Webサービスなど様々な知識を駆使しないと、やりたいことが実現できないという感じはあります。

プレゼンでも言ってましたが、Web関係の人とハード工作関係のところに、ものすごい壁がある、と。理屈通りに動く世界とそうでない世界を、うまくミックスできるかどうか。

でも、いろいろ面白いことができそう、ありそうだという感じがしたイベントでした。ちなみに、お昼はカレーでした。さすがに自動でカレーを盛りつける機械はありませんでした。

次回のイベントには、自動でカレーの辛さなどを調節して盛りつけてくれる機械が出てくるかもしれません。


【古籏一浩】openspc@alpha.ocn.ne.jp
http://www.openspc2.org/

よく行く地元の小さい本屋には、もうWeb関係の雑誌や書籍は、ほとんどありません。代わってハードウェア系の雑誌や書籍がたくさん。まあ、そういう時代だということなのでしょう。

・Premiere Pro & Media Encoder自動化サンプル集
http://www.amazon.co.jp/dp/4802090471/

・JavaScriptによるデータビジュアライゼーション入門
http://www.amazon.co.jp/dp/4873117461/

・Photoshop自動化基本編
http://www.amazon.co.jp/dp/B00W952JQW/

・Illustrator自動化基本編
http://www.amazon.co.jp/dp/B00R5MZ1PA/

・Adobe JavaScriptリファレンス
http://www.amazon.co.jp/dp/B00FZEK6J6/

・ExtendScript Toolkit(ESTK)基本編
http://www.amazon.co.jp/dp/B00JUBQKKY/

・データビジュアライゼーションのためのD3.js徹底入門
http://www.amazon.co.jp/dp/4797368861

・4K/ハイビジョン映像素材集
http://www.openspc2.org/HDTV/

・クリエイター手抜きプロジェクト
http://www.openspc2.org/projectX/


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■LIFE is 日々一歩(27)[Web]
オンラインで学ぶコンテンツを生業とするための考察(1)

森 和恵
http://bn.dgcr.com/archives/20160229140100.html
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こんにちは。今日は2月29日です。4年に一度の日ですね。今日お誕生日の方、おめでとうございます!(“年齢計算ニ関スル法律”によると、みなさん前日に歳を取るそうですよ)
http://getnews.jp/archives/171978

さて今回は、『オンラインで学ぶ』コンテンツについて語ります。

●『オンラインで学ぶ』コンテンツの提供を始めたい事情

わたしは、スクールで授業してWeb系の技術を教える仕事を本職にしています。一回のセミナーで十数名。一年だと約500名ぐらいの方に出会います。

もっとたくさんの方にお伝えする仕事をしたいと思ったら、この方法では無理なわけです。

Web系の書籍を書いたりしてみましたが、アプリケーションのバージョンアッ
プのスピードに追いつかないのが現状です。

また、数年前と比べてセミナーの受講時間も短くなっています。昔だと10時〜17時の6時間セミナーを2日間連続なども多かったのですが、いまでは4時間、長くて5時間の短期集中型に変わってきました。

デザインやプログラミングなど、じっくりと時間をかけて学ぶコンテンツは提供しにくくなっています。

そのような背景もあり、数年前から『オンラインで学ぶ』コンテンツにも手を広げるべきだと考えました。まずはコンテンツをどうやって作るのか? を試すために、自分でYouTubeチャンネルを作って、細々とコンテンツを配信しています。
https://www.youtube.com/user/r360studio/

【DreamweaverのWordやExcelデータ読み込み】のように、リアル授業の補足資料的なものを公開してきたのですが、そろそろオンラインコンテンツ提供に乗り出そうかと本腰をあげつつあります。


また、ご依頼頂いた縁もあり、【jQuery Mobileでスマートフォンサイト作成講座】など、オンラインで学ぶスクールさんのカリキュラムやコンテンツを手がけたりもしました(大手スクールさんは、名前だしNGなので実績にはなりにくいのですけれど)。
http://www.elschool.jp/course/jqm/

どんなふうに作ればいいのかも見えてきたし、個人なりにどんなふうに収益を考えたらいいかも想像がつくところまでやって来たように思います。少し時間に余裕もできたので、今年こそサービスとして形にしたいなと思っています。

頭でぼんやり考えるだけだと、日々に流されて行動しない性格ですので、この場を借りて宣言すれば、後にはひけなくなるなぁ……なんて思ってます。宣言の力で自分を追い込みます(そんなに切羽詰まってないのですけど、なにせスタートダッシュが遅いものでして)。

わたしがどうするのか? は、今後のレポートをご覧いただくとして、いま日本で活発に活動している『オンラインで学ぶ』コンテンツを提供しているサービスを二つ、講師側からの目線でご紹介します。個人的な感想を含んでおりますが、ご容赦ください。

●ライブ放送は無料のschoo
https://schoo.jp/

『無料の生放送授業が毎日受けられるオンライン学習サイト』でおなじみのschoo(スクー)さん。毎日たくさんの番組を、ライブなら無料で受講できるのが売りです。録画放送を見たい場合は、月額980円で見放題という、テレビチャンネルのような学習サイトです。

最初から注目して見ていたのですが、Web系コンテンツからはじまり、ディレクション、プログラムと、すごい勢いでコンテンツを増やしてこられました。最近では、ビジネス、英語、教養など幅広い分野に手をのばされています。

仕組みは、業界の第一人者を講師として招き、ライブぶっつけで放送をすることです。

通常、オンラインコンテンツは、台本を書き、操作を間違えることなく録画し、編集し、そうしてやっと公開できるのですが、ぶっつけで放送したものをそのまま提供している『生放送』の温度感が売りなので、コンテンツを作ることに手間がかかりません。

ただし、自社のアシスタントをつけ、テレビ放送ばりの放送スタジオを準備し、ライブ感をだすために視聴者を集めるなど、会社規模でないとなかなか成立しない手法だなと思います。

広く・浅く多岐にわたって見聞を広げるような形で学習するコンテンツや、見識者の生の声を届けるためのコンテンツには向きますが、ある分野に特化して深く・細部まで系統立てて学習するには、コンテンツが軽いなと個人的には思います。

そこを解消するために【マスタープラン】という、サポート講師と密にやりとりをしながら一定期間じっくり学ぶコースも3月からスタートするそうです。
https://schoo.jp/route/masterplan

●短く濃く学ぶドットインストール
http://dotinstall.com/

『3分動画でマスターするプログラミング学習』サイトでおなじみのドットインストールさん。HTMLやCSSはもちろんのこと、アプリ開発などの専門的なプログラミングを学べるコンテンツを手がけられています。

特長は、すべて3分で終わること。実際にコンテンツをみると見事だなと思うぐらい、きちんと3分で完結しています。ユーザーがオンラインで動画を見続けられる限界が10〜15分といわれているので、思いついたら細切れに見られるコンテンツとしてよくできてると思います。

わたしも、プログラミング系でいくつかのコンテンツにお世話になりました。教える立場からみても、カリキュラムもよくまとまっていて過不足なしだと思います。

ただ、『ほんとうの初心者の方』には、この動画だけで学び始めるのはハードルが高いかもしれません。たとえばプログラムだと、他のプログラム言語を経験していればスムーズに入っていけるけれども、まったく初めての人だと少しむずかしいのでは? と個人的には思います。

と、こんなふうにいろんな『オンラインで学ぶ』コンテンツをみながら、自分はどんなふうにやっていこうかと考えております。今度は、何かアクションを起こしたときにレポートを書きますね。

春のうちにやりたいなぁ……(←と自分にプレッシャー)

ということで、今回はここまで。次回こそ、バレンタインの後編をお届けします。ゴメンナサイ。実はまだこれから届くチョコレートものがありまして……それを待ちます。ではでは、また!(^^)


【 森和恵 r360studio 〜 Web系インストラクター 〜 】
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編集後記(02/29)

●月村了衛「槐(エンジュ)を読む(光文社、2015)。中学校の部活で三泊四日の夏合宿に参加したのは、女子三名、男子四名、引率の先生が学校一の嫌われ者の教頭と、学校一やる気のない女性代用教員の総勢九名。人里離れた湖のキャンプ場に着いたその夕方、武装した半グレ集団が襲来し、キャンプ客らを次々と殺戮して回り、部活生徒たちも囚われの身となる。本の帯に「生き残れ!絶望的な戦いに挑む中学生たちを守るのは、冷徹にして不適な最強の闘士」とある。強力な助っ人が現れるのか、それともこの合宿メンバーの誰かがその人なのか。まあ、そこはお約束。登場人物紹介ふうのイントロでほぼ見当がつく。

いまここで大量虐殺を実行しているのは関帝連合という連中だ。このキャンプ場のどこかにある「赤い屋根の小屋」に、振り込め詐欺で儲けた40億円が隠されている。その金を溝淵という頭の率いるそのグループと、蔡という中国人の率いるチャイニーズマフィアのグループが取り合っているという構図だ。どちらも相手を出し抜いて、今夜中に金を見つけ、高飛びしようと思っているため、時間の余裕がない、そこでこの閉鎖的な立地に目をつけて、来場者の皆殺しという手段に出た。という、じつにわかりやすい説明を合宿メンバーにしてくれるのが「最強の闘士」なのだ。ほぼ1/3で全貌が掴める。確かに絶望的な状況。

残り2/3が、半グレどもと中国人グループの騙し合い、殺し合い。双方が敵とする、中学生グループを守る闘士との戦いが描かれてスリリングな展開だ。罪なき少年少女は生き残ることができるか。って、大人はどうなるんだ。ということで、二人の大人は想定外の(っていうか片方は想定内だけど)、大変な活躍をしてくれる。これはたいへん後味がよろしい。半グレ集団が、いくらなんでも無力な人たちを手当たり次第に殺して回るのは強引にすぎるし、部活グループを問答無用で抹殺しなかったのは都合よすぎるではないか、それは読後の思いであり、ほぼ一気に読んでいる間はドキドキハラハラの楽しい時間。

この物語では三つのグループがあって、登場する人物も少なからずいる。そんなとき、人物の名前や役割や関係、状況が途中でわからなくなることが多い。わたしの場合。だが、今回はそういう戸惑いは一切なく、スルスルと読み進められたのは、じつに親切な(しかしスマートとは言えない)仕掛けあるからだ。半グレどもはトランシーバーを用いて指示や状況説明をする。また最強の闘士が中学生とする会話が説明的なのだ。読者は何度も状況を聞いているわけで、これにより物語のトレースが容易なのだ。わたしの場合。強引、都合よすぎ、わかりやすい。コミックを読んでいるような感覚。漫画化してくれ。 (柴田)

月村了衛「槐(エンジュ)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4334929958/dgcrcom-22/


●「家庭用プリンターで作れる、電子工作キット:日本のヴェンチャーが開発」(Wired.jp)。「ハンダ付けなしで、自宅にあるプリンターやお道具箱の中身を使って、簡単に電子回路を作ることができる電子工作キット」で、「子どもや電子工作初心者でも、タッチセンサーやモーター付き紙飛行機などが簡単に作れるようになる」のだそうだ。

「ナノサイズの銀粒子を含むインクを使うのが特徴」「市販のプリンターのインク容器に銀ナノインクを入れる」「ペンのカートリッジに入れて、ペンのインクとして使うこともできる」んだって。

「お絵かきソフトで電子回路を描き、プリンターで紙に印刷、はさみでその紙を自由に切り取ってデヴァイスの形を作り、電池やマイコンを接着剤で貼り付けていけば完成」とのこと。

今はこの界隈の記事をぼーっと読んでいる。けれど、小中学生の甥らが大人になる頃には、普通のことになっているんだろう。触ってみたいと思いつつ、先送りしている。 (hammer.mule)

家庭用プリンターで作れる、電子工作キット:日本のヴェンチャーが開発
http://wired.jp/2014/02/26/agic-sxsw/

AgIC
https://agic.cc/ja/
「誰もが簡単に電子回路の製作ができる製品・サービスを創造する企業」

『WIRED』はエディターを募集します【応募書類締切は2月29日】
http://wired.jp/2016/02/13/wired-recruit-2016/