[4656] ショート・ストーリーのKUNI│あなたの不安なくします

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《なのにのんびり毎日ポケGOやっている》

■ショート・ストーリーのKUNI[235]
 あなたの不安なくします
 ヤマシタクニコ




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■ショート・ストーリーのKUNI[235]
あなたの不安なくします

ヤマシタクニコ
https://bn.dgcr.com/archives/20181012110100.html

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私がその男に出会ったのは、駅前でポケGOのジムバトルをしていたときだ。

夏休みでも春休みでも冬休みでもない平日の午後の中途半端な時間帯。

そんなときにのんびりポケGOをしている初老に近い中年男がいたとしたら、それは私のように基本無職、時々仕事というのんきなフリーランスである可能性が高い。悪いか。

私は今日もポケGOをひとしきり楽しんだあと、コンビニでおにぎりと一人用のお総菜を買って帰り、7時のニュースを見ながらテレビ相手に思い切りつっこみまくる予定なのだ。

と思っていたら不意に見たことない男に話しかけられた。背が高くやせていてどことなく、いや明らかに陰気だ。しかも、まだ9月というのに冬物のダークスーツを着ている。黒めがねに口ひげなんか生やしている。わざとらしい。

「失礼ですが、小田原田さんですよね」

突然名前を言われて驚いていると相手は

「ちょっとお話があるので、そこの店でお茶でもいかがですか。あなたにとってとてもいいお話です。あ、いや、そのハピナスを倒してからでいいですよ。そうそう、ハピナスにはやはりサイドンですね、ストーンエッジが『効果ばつぐん』ですから」

などという。そして私が迷っているのを察して

「おごりますから」と付け加える。私はあっさりついていった。もちろんジムバトルに勝利し、カイリューを配置してからだ。

テーブルに着き、注文したアイスオーレが運ばれてくると、男は他の客には聞こえないようにボリュウムを抑えながら言った。

「実は私は悪魔でして」

「は?」

「正確にいうと悪魔の集合体である『悪魔』という組織に属する下っ端の悪魔。まあ営業担当のようなものです」

「営業担当の悪魔」

「はい」

「営業ってなんの」

「そこです」

男は自分も同じものをと注文したアイスオーレを、ストローで一気にぴゅーっと半分くらい飲んだ。やはりダークスーツが暑いのだろう。私も飲んだ。

「小田原田さん、将来設計について考えておられますか。おもに経済的な意味ですが」

いきなりか。いきなりそんな質問をするか。私の最も痛いところをそんなに簡単についてくるとは。

「考えてません」

「でしょうねえ。あ、お気を悪くしないでください。たいていの人は考えているようでそれほど真剣に考えていないのです。だいたい考えたくても未来のことは誰にもわかりませんから、考えようがないわけです。自分がいつまで生きるのか、どれくらいの生活費が必要か」

「まあね」

「ところがわれわれには人間の寿命がわかるわけですよ」

男の陰気な目が一瞬光を放った。ように見えた。

「えっ。あ、そうか……悪魔だから……そうなんだ!」

「自分の寿命を知りたいと思いませんか」

「いや……そんな……知りたくないよ」

「そうですか?」

男は指先で口ひげをひねりつつ薄笑いを浮かべる。

「つい最近、小田原田さんのお知り合いの魚田さんが亡くなりましたよね」

「ああ、魚田さん。そうです。魚田さんとは地元のサークル仲間なんでお葬式にも行きましたが、その死に方について話題になったもんです。みんな口々に『自分もあんなふうに死にたいもんだ』と」

「それはどんな死に方でした?」

「魚田さんは生涯独身だったのですが、自分の死後の後始末に必要な費用だけはきちんと残し、それ以外は何も残さなかった。いくつかあった銀行口座も、預金残高はほぼゼロだったらしい。身の回りのものはすっかり整理されて、残されたのは質が良くて中古でも買い手がつきそうなもの、それ以外は処分されてました。日記など見られたくないものはすでになかった。あまりに整理されすぎてて、自殺じゃないかと疑う人もいたくらいだったけど、そうではなく普通の病死で……」

言いながら私ははっとした。

「え、まさか?!」

男は口ひげをくりんくりんにねじれさせながら、ちょっと間をもたせて

「そのまさかなんですよ」

そう言うとやおらトーンを上げて説明を始めた。

「自分は何歳まで生きるのかがわかればお金を計画的に使えるではないですか。寿命がいつまでとわかっていたらそれにあわせて可処分所得や支出を見直し、本当にやりたいことを優先できる。資産を使い切ったところで死ぬ。これが理想。しかし、なかなかそうはいかない。もしもに備えて自分のやりたいことは後回しにして、働きたくもないのに我慢して働き続け、なのに思ったより早く死んで財産なんか一銭もくれてやりたくないやつらに残すことになる。これがよくあるケースです。もちろん子孫のために財産を残すのもいいが、独身で親兄弟もすでにない人の場合は面倒なことになる。天国から『ああ、こんなことならもっと自分のために使えばよかった』と後悔しても後の祭りです。一方で、まじめに働いてもどうせ短い一生、と思っていたら意外にそうでもないかもしれない。人生は大ばくちですから」

「そういえば、魚田さんもけっこうグルメだったんですが、最近は高級な店に行く頻度が高くなっていたような。カメラやパソコンも最新のものに替えてたし、旅行にもよく行ってた。仕事が順調なんだなと思ってたけど、そういうことだったのか」

「わかっていただけましたか。小田原田さんも、もしご興味があれば、当方と契約していただくことをおすすめしますが」

「契約」

「はい、私どものほうでデータセンターにあたれば小田原田さんの寿命はすぐにわかります」

「いや、だからそれは」

「そこで、残された人生、いかにお金を蓄え、資産を有効活用していけばいいか私どもでアドバイスさせていただきます。これほど正確なアドバイスはありません」

「要するに悪魔がファイナンシャルプランナー始めたってことですか!」

「ふだんいかに脳天気にみえる小田原田さんといえども、将来に関する心配、不安は、心の奥深くでどす黒い澱のように貯まっているはずです。時折いやな夢をみて目が覚めたりしませんか」

「あります、あります!」

「私どもにおまかせいただければそんな不安はなくなります。どうせ人間、いつかは死ぬのです。私どもが行いました『死に対する意識調査』によると、死ぬのは仕方ないけどいつ、どのように死ぬか、老後破産しないか不安で夜も眠れないとおっしゃる方が8割を占めます。残りのうち1割は『よくわからない』残り1割が『むしろ楽しみ』でしたが」

「あやしいな、その調査」

「ご要望によっては安楽死部門とも連携できますので、もう完璧、何の心配もございません。いかがです、自分の時間とお金を好き放題に使える。それでこそ自分の人生ではありませんか!」

冷静沈着陰気な悪魔がストローを持ったまま思わず力を入れたので、アイスオーレがびちゃっとスマホにかかった。そのスマホの画面を見ると突然ライチュウが出てきたので、私はあわててライチュウをゲットして、それから話に戻った。

「なんでしたっけ」

「いや、ですから」

「えっと。そもそも、営業っていうからにはそちらさんも利潤を追求されるわけでしょうけど、どこから利益が出るのか……」

「もちろん、手数料ですよ」

「あんまりお金ないんですけど」

「われわれがほしいのは人間の命です。つまり、手数料としてほんの少し寿命をいただきます」

「えーっ」

「いいじゃないですか、ほんの少しくらい寿命が短くなっても。そんなもん食パンの8枚切りと6枚切りとの差ほどもありませんよ」

「そうかなあ」

「だいじょうぶですって。何せわれわれは全世界的規模で活動しております。おひとりおひとりのご負担はごくごくわずかで済むようになっております。その上、どなたかをご紹介いただければそれがポイントとなりますので、場合によっては収支とんとん、ということもございます。魚田さんにも何人かご紹介いただきまして、その一人が小田原田さんだったというわけです」

「そうだったんですか!」

「とりあえずご興味をお持ちのようですから、一旦本部に持ち帰りまして、小田原田さんの寿命をデータセンターで調べてまいります。よろしいでしょうか」

「うーん、まあ見積もりだけってことですよね。じゃあ、お願いします」

こうして私は悪魔といったん分かれてコンビニでおにぎりと総菜を買い、7時のニュースを見ながら「何じゃそら」「あほかおまえは」「もっとまともなニュースはないんかい」とこの国の劣化ぶりにつっこみを入れまくった。次の日にはもうあの陰気な口ひげ男のことはほとんど忘れていた。

数日後、私はまた駅前であの口ひげ男、悪魔に声をかけられた。そういえば連絡先もなにも教えなかったのだが、ほとんど毎日その場所でポケGOをするのがばれていたのだろうか。油断できぬ。やっぱり悪魔というだけのことはある。

それでわれわれはまた同じ店に入った。

「実はですね。小田原田さんのデータを取り寄せたのですが」

「は、はい」

さすがに私は緊張した。

「たいへんなことがわかりました」

「えっ」

「小田原田さんはものすごく長生きされるのです」

「長生き?」

「はい。なんといいますか、長生きも長生き、もうギネスものというレベルで……」

「私が?」

「はい。本来たいへんおめでたいというべきことかと思いますが、小田原田さんの現在の資産状況、あるいは今後の見通しということをあわせて考えますと、その、たいへんきびしいことになるわけでございます。何せ現在59歳で蓄えがほとんどない。借金あり。フリーで請け負ってる仕事も減少気味。年金見込額も調べました。雀の涙とはこのことでしょう。今後相続を期待できる裕福な親類縁者も見当たりません。なのにのんびり毎日ポケGOをやっている、ということですよね」

「はあ」

「将来のこの国の状況を考えますと、福祉面もあまり良い方向にいくと思えません。今以上になんでも自己責任だと言われるような社会になるでしょう。いったいどうするつもりなんです」

悪魔が生活指導の先生にみえてきた。

「私どもでもあまりのことにスタッフ一同頭をかかえました。本来なら手数料をいただくところですが、さすがに良心がとがめます。小田原田さんについてはこの際ビジネス抜き、無償でアドバイスさせていただこうかということになりました。これは極めて異例のことでございます」

「はあ」

「今日から私のアドバイスに従って生活していただければ、とりあえずホームレスになって凍死とか腐乱死体とかいう事態からは逃れられるでしょう」

「ほんとですか。それは助かります。よろしくお願いします!」

私は心底安心した。気持ちがぱーっと明るくなった。つまり、確かに自分は心の奥で将来への漠とした不安を感じていたのだ。だから何をやっても心から楽しめなかったのだ。これからは安心だ。私は帰りに思いっ切りジムバトルとレイドバトルをして自分のポケモンたちをぼろぼろにして帰った。ざまあみろ。

翌日、コンビニで総菜とついでにビールのあてを物色しているとどこからともなくすーっとダークスーツに身を包んだ悪魔が現れた。

「何してるんですか、小田原田さん!」

「何してるって、買い物してるんですけど」

「こんなところで買うと割高です! 駅前のスーパーで買うほうが安い!」

「ええっ、別にいいじゃないですか、このくらい」

「あなたにはぜいたくする余裕はないんですよ! これはあなたのためを思ってのアドバイスです! こんなことしてるとあなたの将来は老後破産でホームレスで凍死ですよ」

わかったわかった。

私は仕方なく駅前の大きなスーパーに行った。確かにスーパーのほうが安い。だけどコンビニにしかないものもあるんだよねー。そうだ。トイレットペーパーも買わないと。トイレットペーパーはやっぱりスーパーだろう。手にとって見てるとまた悪魔がつつつつとやってきた。

「何をしてるんです、小田原田さん!」

「いや、このトイレットペーパー12ロールを買おうかと」

「チラシをチェックしてないんですか! それは明日だと奉仕品で228円で買えるんです。なんでわざわざ今日、平常価格の398円で買うんですか!」

「だってトイレットペーパー切れてるし」

「がまんしなさい、今日一日」

「いや、がまんって……」

だんだん悪魔が田舎の口うるさい親戚みたいに見えてきた。

「だいたい、小田原田さんはiPhone使っておられますよね」

「はい」

「はっきり申します。格安スマホに替えるべきです」

私はむかっとした。

悪魔は家にまでついてきた。玄関の電気がつきっぱなしだと怒る。水を出しっぱなしで歯を磨くと怒る。冷蔵庫の中身をチェックして無駄な買い物が多いと怒る。ポケGOをしてると「そんなひまがあったらハローワークに行くべきです」と言う。大根をむいて皮を捨てようとすると皮までちゃんと食べろと言う。

「クックパッドにレシピが載ってるはずです」

おまえは小姑かまま母か!

3日目に私は耐えきれなくなって叫んだ。

「あー、もうほっといてください! もうアドバイスも何もいりません、私は勝手にやっていきます。いいんです、もう」

「何ですと。契約破棄ということですか」

悪魔は眉間にしわを寄せ、目玉を飛び出させ、顔を青紫にして陰気な顔をますます陰気にした、どころか、たいていの人は恐ろしさに縮み上がるだろうというレベルの形相で私をにらみつけた。だが私もひくにひけない。

「そ、その通りです」

「どうしても、ですか」

「ええ、どうしても、です」

「ほほー、そうですか。それなら……」

悪魔は口角を耳元まで引き揚げ、に、た〜〜〜っと笑った。

「その場合はこれまでの懇切丁寧なアドバイスにかかった諸費用に所定の係数を乗じた額と違約金および慰謝料をいただくことになります。実際はそれに相当するあなた『いのち』を寿命から差し引かせていただくことになりますので……」

悪魔は電卓に似た道具ををぱぱぱっと操作して私の目の前に突きつけた。そこには私の寿命が尽きる日が記されていた。

6日後

「ぼ、ぼったくりだろっ!」

私は叫んだが、悪魔は振り返りもせず出ていった。


【ヤマシタクニコ】koo@midtan.net

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夏以来、仕事がばたばたしていて休載が続いていたけど、やっと一段落した。二か月以上のご無沙汰でした。また書けて、とてもうれしい。今後ともよろしく!

で、どうでもいい話ですが、最近100円ショップで買ってよかったのは椅子の脚にはかせるカバー。前から「こんなもの役に立つのかなー」と思いつつ横目で見て通り過ぎていたが、ソックスみたいなデザインがかわいくてつい購入。台所の椅子の脚にはかせると、確かに椅子をひくときのごりごりいう音がなくなる。団地生活には必需品だったのね。知らなかった。

たまにすぽんとひとつ、脱げてたりすると「あららー、脱げちゃったね、よしよし」と言いながら、またはかせてあげるのも楽しいです(笑)


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編集後記(10/12)

●ものすごく若いダスティン・ホフマンとトム・クルーズが共演している「レインマン」を初めて見た。30年前の、名作中の名作らしい。何となくテーマが重そうで、いままで敬遠していたのだが、図書館のライブラリーで見つけたので借りた。考えられる最善の終わり方。邪悪な人が一人も出てこないのがいい。

わたしは運転をしないが、外国の古い自動車のデザインが大好物という変な人(それ以外にも色々変な人らしい)。4台の赤いランボルギーニ陸揚げシーンから始まる。チャーリー(トム・クルーズ)はこういう高級車のディーラーをやっているが、経営は芳しくはない。自由奔放ともいえるが、投げやりで無責任な若者という感じで、いやな奴。乗っている車は1983年型フェラーリ400iだ。

長い間没交渉だった父の訃報が届く。遺言は「1949年式ビュイック一台と、自慢のバラの木を贈る。経費と税金を差し引いた300万ドルを超える全財産は遺産管財人の信託預金となる」という。現金が欲しいチャーリーは恋人と一緒にシンシナティへ飛ぶ。管財人である医師の病院でレイモンド(ダスティン・ホフマン)に会い、彼が実の兄であり、300万ドルの相続人であることを知る。

レイモンドは自閉症だが知的能力は異常に高い。意志の疎通と学習能力に障害がある。日常生活はパターン化し、それが破られることを嫌う。記憶力はものすごく高いが、一人では日常生活が送れない入院患者である。チャーリーはそんなレイモンドを外へ連れだし、300万ドルの人質に仕立てようとする。恋人は激怒してロスへ帰る。その後、弟が一人で兄の面倒をみなければならない。

ロスに戻るために空港に行くと、レイモンドは各航空会社の事故の件数と死者数を詳細に挙げ、搭乗を絶対拒否し騒ぎ立てる。遺産のビュイック「ファイヤーボール8」に乗った二人は、航空機なら3時間の距離を高速は使わず一般道を3日がかりで走る。実際は6日を要した。レイモンドは雨の日は外出しない。12時半にランチ、曜日毎のメニューは決まっている。23時消灯。ルールが多い。

珍道中が続く。兄の予想外の言動にふりまわされ、あたふた懸命に対応するチャーリーを見ていると、いい奴だと思う。路傍の民家に頼み込んでテレビを見せてもらったり。ロレックスを入質して得た金で正装した兄弟は、ラスベガスの賭博場に乗り込み、レイモンドの記憶力でブラックジャックを制圧し9万ドルを稼ぐ。このときのレイモンドの表情は、神々しいばかりに知的に見えた。

ロスに戻った二人は一緒に暮らすことを夢見たが、やはりレイモンドは専門家による保護が受けられないと、安全で静かな生活できないことが分かる。レイモンドは施設で保護されるが、定期的に面会は許されることになった。二週間後に会う。何日後だ? チャーリーが問うと、レイモンドは「14日後、336時間、20160分、120万と9600秒」と即答する。他にも異常な記憶力を発揮する。

飛行機に乗れないのにどうやって帰るんだ、と思ったら列車があった。後味のいい映画だ。兄弟の絆、とかいう臭い言葉は使って欲しくない映画だ。この映画により米国の自閉症の理解が10年は進んだとのことだ。日本では、とくに今の日本では絶対に作れない映画である。なんでもすぐに差別だと騒ぎ立てるバカが多い。こんな息苦しい世の中は誰が作った? 現役の年寄りだ。(柴田)

「レインマン」1988 アメリカ 映画賞受賞多数 
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B008CD789S/dgcrcom-22/



●ヤマシタさんだ〜! やっぱりおもしろい〜〜! 私にもアドバイスして欲しいなぁ。/椅子の脚カバー使ってますっ。100円ショップのはゴムが緩むのが早いのに当たる時があるので、生協のにしてまっす。

/カイリュー、ライチュウ。「ー」と「ウ」を間違える人は少なくない、というより読みながら、どっちだったっけ? と確認した(笑)。

ミニリュウ→ハクリュー→カイリューと進化するのだが、なぜミニリュウだけは「ウ」なのか。ピチュー→ピカチュウ→ライチュウ。なぜこっちは「ウ」終わりなのか。

/「平成30年台風第21号」の話。壁が落下してしまい、木枠や鉄筋が見えているビルもあった。木はあちらこちらで折れたり、根っこから倒れていたり。駅前の人通りの多い場所は、黄色のテープが貼られ、立ち入り禁止になっていた。

根元から倒れているものは、起こして戻すものだと思っていたら、後日はみ出る部分が切られてしまっていたわ。

最初は台風の記録として撮影していたけれど、どこもそんな状態なので、すぐにやめた。普段何も考えずに歩いている歩道には、木くずやゴミや板などが散乱していて、まっすぐに歩けない。掃除してくれる人たちがいるから、いつもは綺麗なんだなぁと改めて思った。 (hammer.mule)