[4673] TDR35周年・アプリ◇打ち込みを始めた経緯◇グッドデザイン大賞

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《社会の流れをデザインした》

■装飾山イバラ道[233]
 東京ディズニーリゾート35周年《後編》
 東京ディズニーリゾート・アプリを使ってみた
 武田瑛夢

■Scenes Around Me[38]
 東京大学駒場寮の事(17)
 しんげんち祭りに参加する。
 《2》打ち込みを始めた経緯
 関根正幸

■crossroads[52]
 デザインとはなにか?
 若林健一




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■装飾山イバラ道[233]
東京ディズニーリゾート35周年《後編》
東京ディズニーリゾート・アプリを使ってみた

武田瑛夢
http://bn.dgcr.com/archives/20181106110300.html
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東京ディズニーリゾートは35周年で、記念の催しが行われている。もちろん、毎年恒例のシーズンイベントも活気があり、ハロウィンが終わってもクリスマスが始まり、その後はカウントダウン、ニューイヤーとあの辺りには人が集まり続けるはずである。これからは寒いので、くれぐれも真剣な防寒対策をお勧めする。

東京ディズニーリゾートでは今年の7月から、スマートフォンで使える公式アプリが登場した。今までも園内のアトラクションの待ち時間を表示するものや、抽選するためなどの単体アプリなどはあった。

7月から登場した公式アプリは、それらの機能がまとめられている上に、大幅に進化しているので大変に便利だ。今回の《後編》ではこのアプリについて書いてみたい。

前回のハロウィンの記事の時にも書いたけれど、公式アプリは持っている方が園内での動きが早い点で有利なことが多い。園内で遊ぶ時間は限られているので、時間が有効に使えるようになるなら、使わないのはもったいないのだ。

・東京ディズニーリゾート・アプリ
http://www.tokyodisneyresort.jp/treasure/fantasy/tdrapp/

上のサイトで概要がまとまっている。私の記事はやはり長くなってしまったので、「使ってみた」という体験談として読んでほしい。

東京ディズニーランドか東京ディズニーシーに行くことが決まったら、まずはチケットの入手方法を考えるものだ。集まる友達や家族全体が同じ方法でチケットを用意している方が、無駄が少ないことが多いと思う。

もし事前にチケットを購入していない場合について考えてみよう。東京ディズニーランドに朝早く行ったら、まずチケット購入の列に並ぶか、チケットを持っている人が並ぶ入園用のゲートに並ぶかで大きく二手に分かれる。

チケットを当日購入してから、さらに入園用のゲートで待つことになるのは、園内に入るまでの時間がかかってしまうことになる。

東京ディズニーリゾートのWEBサイトでも混雑を予想して、オンライン等でチケットを事前に入手しておくことをお勧めしている。

オンラインでチケットを購入するにも、何通りかの方法がある。スマートフォンでの入園、自宅でチケットをプリントアウト、名刺サイズのチケットを自宅へ配送するなどの方法を選ぶことができる。

私も以前はチケットをプリントアウトしたものを持って行き、現地でプリント紙の2次元コードを読ませる方法で入園したことがある。今回も何人かプリントの紙を持っている人を見かけた。

●入園は駅の自動改札のよう

当日は平日にもかかわらず、チケットを既に持っている人たちの列も大変な混雑だった。しかし、入園の列は思ったよりスムーズに流れていった。駅の自動改札のように、読み取り面にスマートフォンをかざすだけで通ることができるのだ。

目前に見えるまでシステムがわからなかったのでドキドキしたけれど、なんだこれかと安心して通ることができた。

コンビニでもどこでも、スマホで購入できるシーンが増えたけれど、エラーが出ると独特の恥ずかしさがありません? たとえ可愛い音であったとしても、エラー音やエラー画面が出た途端に、電子機器から弾かれたような、「ハイ、ダメー!」と拒絶されたような気分になる。

もう一度やれば大丈夫なことがほとんどなのでいいんだけれど、電子機器が嫌いな人の気持ちがよくわかる。

今回の入園時にはそんなシーンはほぼ見ることなく、スムーズに人が流れていた。スタッフもチケットのかざし方をアドバイスする程度だ。ディズニーランドのスタッフは優しい、対応のプロなので何の心配もいらない。

●待ち時間表示&手ぶらショッピング

アプリの起動画面は、雲いっぱいの空からの視点で下界を見下ろして、雲にミッキーの形で穴が開くと、そこに東京ディズニーリゾートが現れるという素敵な演出だ。アプリでは朝の入園時間になるまでは、まだ閉園時間と表示されている。

アプリのデジタルガイドマップでは、入園時間になって園内に人が入ると、早速各アトラクションの待ち時間表示が出始める。人気のアトラクションほど人が集まっているのが、地図上の数字の動きでリアルタイムにわかるのだ。

自分のいる位置もGPSで表示されているので、目的のエリアに行くのもとてもわかりやすい。カーナビみたいに、自分の移動位置がわかる。食事時間になればレストランも混み合うので、待ち時間表示を見て店を変更することもできる。

紙の地図を回して見るのが苦手な私でも大丈夫だった。この日は売り切れ間近のグッズを買うためのに、まずはショップに先へ行ったので、アプリの検索機能がとても役に立った。

アプリでは園内で購入可能なグッズを、行く前からチェックすることができる。在庫の有無もわかるので、お気に入り登録をしておいて、入園日に注文を確定して後日配送してもらうことができるのだ。これが手ぶらでお買い物ができるという意味だ。

東京ディズニーランドのグッズは、園内のショップでのみ入手可能ということが多く、プレミア感を高めている。その分アプリで入園が確認できる人には、できるだけ便利に商品を購入してもらおうというサービスだと思う。

お土産って園内で持って歩くと、アトラクションに乗るのも大変なので配送は便利だ。コインロッカーもあるけれど、出入り口付近であることが多いので気軽ではない。帰る時間までに忘れずに荷物を出さなければというのも、なかなかのプレッシャーなのだ。

●ファストパス

以前にプリントアウトした紙チケットを、私が試した時に不便に感じたことがある。ファストパス発券機にプリント紙を読み込ませるのは、意外とてこずるということだ。

アトラクション待ちの行列を軽減するために発行されるファストパスは、プリントされた指定時間内にアトラクションに来れば、優先的にファストパス用のゲートから入場ができるというもの。目的のアトラクションのファストパスを先に取っておけば、時間の予定が立てやすいのだ。

ファストパス発券機は、そのアトラクションぴったりの雰囲気で作られた四角い箱のようなデザインだ。どのアトラクションでも複数台数が横に並んでいる。ファストパス発券機には読み込み用の四角い小窓が開いていて、チケットの2次元コード部分を読み込ませるのだ。

この窓が結構小さくて、プリントアウト紙の場合、ちょうどよく2次元コードの部分が入るように、紙を折って工夫しなければならなかった。ファストパスを取る時も行列ができているので、スムーズに発券できないと後ろの人に迷惑がかかって焦るのだ。

送ってもらったり、当日発券された名刺サイズのチケットであればすんなりと差し込むことができる。今回は私たちは、スマートフォンの画面上でのチケット表示を何度も利用した。

スマートフォンの画面にチケットの2次元コードを表示させる方法でも、読み込み用の四角い窓に入れることになる。夫が持っている小さめのスマートフォン(iPhone7)なら問題なかったけれど、私の大きいサイズのiPhone7Plusに手帳カバーがついているものはギリギリだった。一回目はグイグイと押し込み、なんとか読み込むことができた。

次にファストパスを取る時は、なぜか何度押し込んでも入らなかったので(笑)、手帳ケースからiPhoneを外して読み込んだ。

まごついてしまって、行列の後ろの人たちに大変申し訳なかった。おそらく、ぴったりタイプのスマホケースを想定した、窓の大きさなのだと思う。大きめのスマートフォンの手帳タイプのケースや、モコモコした巨大なデコケースの人は要注意だ。

ディズニーだからと張り切って、キャラクター型のスマートフォンケースなどにしていくと、読み取り機の前で困惑すると思う。

入園の時は駅の自動改札の読み込みと同じように、かざすだけなのでスムーズだ。しかし、ファストパス発券機や抽選機は、大きめスマートフォンのケース付きには優しくはない。

「大きめスマホもほら大丈夫」と書いてあるサイトでは、ケースなしスマートフォンが使われているのだ。実際の設計の段階では大きいものへの対応を考えていると思われるので、スマホ機器そのもののサイズ上の問題はないようだ。

しかし、モコモコのぬいぐるみケースではない、手帳型のケースがギリギリなのには驚いた。皮革製のカバーの表紙を裏へたたんでいるだけのサイズなのに。

ファストパスは一度発券すると、次に取れるようになるまでの時間があるので、一日で数回しか使わないけれど、ケースから外すのは面倒だったのが正直なところ。

園内で売っているスマートフォンケースも大きいものがあったし、前でかざすだけの形式の読み取り機が良い。しかし、園内のあれだけの数の発券機が既に四角い窓穴形式で出来上がってしまっているようなので、当分はこのままだと思われる。

●抽選も便利に

ショーやパレードを見やすい位置から観覧可能になる抽選も、アプリで行うことができる。アプリ以前は、特定の場所へ行って抽選機を使っての抽選だった。広い園内で、特定の場所に行くのが大変だったので、抽選のタイミングを見計らうのにも苦労があったのだ。

しかしアプリでは、園内で位置情報が確認できれば抽選機能を使うことができるので、レストランの待ち時間中でも抽選を済ませることができるのだ。

二回公演のショーなどは、一日に一回だけ抽選ができるので、前半か後半か狙いを絞って抽選することになる。例えば午前のショーの抽選に外れてしまうと、そのショーの抽選の楽しみがそこで終了することもある。

園内の催し物は運営状況で刻々と方式が変化する。ショー自体が中止になることもあるし、抽選方式から先着順への変更もありうる。

私たちはシンデレラ城での二回目のショーが抽選方式ではなくなり、先着方式になったことで中央鑑賞エリアから見ることができた。椅子のない体育座りでの鑑賞だったけれど、場所が良いのでまったく問題なかった。

結果バンバンザイではあったけれど、この日は二回目の抽選に狙いを定めて一回目の抽選はしないで、立ち見をしていたのだ。もし、二回目の抽選がなくなると予想がついたなら、一回目に抽選しておけばそこで当たっていたかもしれないと後から気がついた。流れを読むのって難しいのだ。

ショーの抽選は、朝の抽選開始時間からショーの開始時間30分前まで行うことができる。複数人数で隣り合う席を取りたい場合は、人数分のチケットを抽選するスマートフォンで読み込んで、まとめて抽選することになる。

具体的には私のスマートフォンアプリで抽選の手順に進み、夫のスマートフォン画面でチケット表示をさせて、チケットの2次元コード部分を読み込むと認識される。

私のアプリのチェックボックスに、二人分のチェックが入っていることを確認して、抽選ボタンを押せば良い。五人分でも同じ流れだと思う。

ただし大勢になればなるほど、隣同士でまとまった座席での空きが少なくなるので、早い時間に抽選した方が当たりやすいと言われているようだ。逆に一人や二人の場合は、抽選時間の終了間際だと、座席に小さい空きが多いので当たりやすいらしい。

ギリギリまで抽選可能にしておくために、そのような仕組みになっていると分析サイトでは言われているようだ。

ショーによってはエリア自体に座席の設定がなく、入場者数だけを管理して座らせる場合は、上の条件にはならないと思われる。

私自身は抽選で当たったことはないので(笑)、まったくの想像でしか判断できない。何となくきっと、そんな感じがする。

園内では何かとチェック事項が多いので、気にしておくことは少ないほど気分が楽だ。アプリではパレードの開始時間や運行状況の最新情報を確認できるので、これを見ればすべてまとまっている感じはとても良いと思った。

もちろん、全員が必ずアプリを持っていなければならないという訳ではない。抽選などでは代表者がアプリを使うことで、便利になることもあるという。

今回は初めてアプリを使いながら園内を楽しんだので、まだまだ使いこなせてはいないし、使い方に間違いがあったら申し訳ない。次に行く時には機能が変わっているかもしれない。

今回はファストパス発券機で大きなスマホが入れづらかったと書いたけれど、どうも2019年にはアプリでファストパスが発券できるように予定されているらしい!

スマホがデカくても心配いらない未来(笑)が嬉しい。おそらくこれからもどんどん簡単に便利に使えるように進化してくれるものと期待する。


【武田瑛夢/たけだえいむ】
装飾アートの総本山WEBサイト"デコラティブマウンテン"
http://www.eimu.com/

ディズニーランドへ行った次の日に、足の小指をケガした。疲れもあったのかも。家具に小指をぶつけるってよくあることなので、バコンとぶつけた瞬間は大したことと思わなかった。しかし、ジンジンとした痛みが消えないので、よく見たら流血していたのだ。

最初は小指の爪かなと思ったけれど、病院で診てもらったら爪は問題なく皮膚が切れていた。どちらが良かったのかはよくわからない。ケガなんて何十年ぶりだけれど、お風呂がとても大変だった。今はうまいこと皮膚もくっついて通常通りで良かったー。ごめんね小指。慌てて得することなどないと実感。


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■Scenes Around Me[38]
東京大学駒場寮の事(17)
しんげんち祭りに参加する。
《2》打ち込みを始めた経緯

関根正幸
http://bn.dgcr.com/archives/20181106110200.html
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以前の連載にも書いたことがありますが、私は30才の時ひどい失恋を経験しました。

それを機に、私は打ち込み(プログラミングによる自動演奏)による音楽制作を行うことにしました。

実は、私はそれまでに打ち込みを行ったことがありました。

今回は出来上がった曲そのものを聞いてもらうことが出来ないので、分り難い説明かもしれませんが、打ち込みを行った経緯について書いてみます。

私が高校の時に、父がPC8001という最初期のパソコンを購入しました。

父はパソコンを購入したことで満足してしまったのか、もしくは仕事が忙しかったためか、自分ではほとんどパソコンを使うことはありませんでした。

代わりに私と弟達が、パソコンにBASICプログラムを入力して遊ぶようになります。



ある時、私はパソコン雑誌にPC8001による音楽演奏の記事が載っているのを目にしました。

PC8001はブザー音(ビープ音)は出せましたが、それに音階を付けて鳴らすことが出来ませんでした。

そのため、その記事ではちょっと変わった方法で音楽を演奏させました。

PC8001は、ハードディスクどころか、フロッピーディスクも標準では付いていなかったので、入力したプログラムはデータを信号に変換して、カセットテープに記録していました。

そこで、ケーブルの工作によってカセットポートにスピーカーを繋ぎ、機械語を含むプログラムで信号に音階をつけて出力することで、音楽を演奏させようとするものでした。

スピーカーの代わりに、テープレコーダーをつなげば音楽をテープに録音することも出来ました。

私はその記事を元に一つの実験を行うことを思い付きました。



1981〜82年頃に放送されたFM番組(日曜喫茶室という番組だと思います)に、新聞の記事を音列にして作曲する人がゲストで出演しました。

そのゲストは新聞記事を仮名に置き換えたもの、もしくは記事の活字ごとに、一つの音を対応させて曲を作ったそうです。曲の一部は番組で放送されたのですが、ランダムな音列だった記憶があります。

実は過去にもメシアンが、AからZまでのアルファベットに音階を対応させて作曲を試みているので、そのゲストもそこから発想を得たのかも知れません。

残念ながらその人の名前を覚えていないのですが、私はその話を聞いて大変興味を覚えました。そこで、私もそれを真似て、詩を音列にして演奏しようと試みました。

自宅にあった文学全集の中で、私はダダイストの詩人・萩原恭次郎の「死刑宣告」という詩集が気に入っていました。

それは、詩の内容よりもタイポグラフィが面白かったからなのですが、私は詩集の中から「日比谷」という詩を選んで曲にすることにしました。

https://ja.m.wikisource.org/wiki/日比谷

私は詩を仮名に置き換えて、一文字に一音符を対応させることにしました。

パソコン雑誌の記事では、信号の仕様からなのか、出せる音域が2オクターブ前後ありました。

そこで私は、一つの仮名に一つの音符が対応するように対応表を作成しました。

まず、すべての仮名をあいうえお順に並べました。

濁音、半濁音は清音の後に並べました。(「わをん→がぎぐげご」の順)

そして、仮に出せる音域の最低音がAだとすると、「あ」はAの8分音符、「い」はA#の8分音符というふうに、低い音から順に対応させました。

そして、音域の最高音まで対応させたら、また低い音に戻って、次は4分音符のA、と音符を長くして対応させることにしました。

こうした対応表を元に、私は詩を音列に変換しました。

その結果、詩のイメージとはかけ離れたものの、割と面白い音楽になりました。

というのは、「日比谷」は当時最も近代化した街を表現するために、「高く」とか「動く」など特定の単語を繰り返し使っていたためで、そのため音楽もミニマルなものになったのです。

残念ながら、当時録音したカセットテープが見つからないため、今回、曲自体を紹介することは出来ませんでした(対応表が見つかれば復元することは可能ですが)。



この後、パソコンの性能が急速に良くなっていたこともあり、パソコンを購入してもすぐに時代遅れになってしまうため、私は長い間自分のパソコンを持たずにいました。

しかし、実家にあったMSXパソコンや、大学のサークルの部室にあったX68000などのパソコンで、私は自動演奏を何度か試みました。

特に、前回言及したシュニトケは、当時音源がそれほどなかったこともあり、楽譜を購入して打ち込みで再現しようとしました。

しかし、BASICのプログラムでは4分音など再生できないものもあり、演奏できたものはごく僅かでした。(続く)



今回、紹介する写真は、しんげんち祭りに出演した劇団維新派のパフォーマンスです。

https://farm2.staticflickr.com/1922/44509349295_d30c50e646_c.jpg
https://farm2.staticflickr.com/1947/44509349515_aa95e54967_c.jpg

維新派について私が解説するのはおこがましいので、下のリンク先を参照して下さい。

https://ja.wikipedia.org/wiki/劇団維新派
http://www.ishinha.com

公演を行う野外劇場を数か月かけて設営、解体することで知られた劇団は、主宰の松本雄吉氏が2016年に亡くなられたことで、2017年に解散しました。

武盾一郎さんは維新派との接点があったと思いますが、私が生で維新派を見ることが出来たのは、この時が最初で最後になってしまいました。

なので、若い団員が身体をカクカク震わせながら踊っていた、このパフォーマンスが劇団にとってどういう位置付けなのか、私は知る由もありません。

確かなのは、写ルンですでこれだけ写せる至近距離で、パフォーマンスを見ることが出来たという事でした。

もう一枚パフォーマンスの際の写真があるのですが、今回手違いで用意できなかったので、次回に紹介します。


【せきね・まさゆき】
sekinema@hotmail.com
http://www.geocities.jp/sekinemajp/photos(2019年3月まで)

1965年生まれ。非常勤で数学を教えるかたわら、中山道、庚申塔の様な自転車で移動中に気になったものや、ライブ、美術展、パフォーマンスなどの写真を雑多に撮影しています。記録魔

2018年11月23日に、六本木のストライプハウスギャラリーで私が音響で参加している111の結成11年を記念した公演を行います。

詳細は以下のリンク先にあります。
https://blog.goo.ne.jp/111yanaka/e/76b5269faffda9dbcfb166c67b7155be


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■crossroads[52]
デザインとはなにか?

若林健一
http://bn.dgcr.com/archives/20181106110100.html
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こんにちは、若林です。

今年のグッドデザイン大賞に、「特定非営利活動法人おてらおやつクラブ」が選出されました。私も10月から組織内のIT利用のサポートでお手伝いしているのですが、今回の受賞を大変嬉しく思っています。

貧困問題解決に向けてのお寺の活動[おてらおやつクラブ]
http://www.g-mark.org/award/describe/48291

デザインといえばモノやロゴなどの目に見えるものをイメージされるため、おてらおやつクラブのロゴがグッドデザイン大賞に選ばれたと誤解されている方もいらっしゃいますが、ロゴではなく「おてらおやつクラブ」の仕組みそのものが「良いデザイン」として評価されての受賞です。

■おてらおやつクラブの仕組みとは

おてらおやつクラブの公式サイトには、このように説明があります。

「おてらおやつクラブ」は、お寺にお供えされるさまざまな「おそなえ」を、仏さまからの「おさがり」として頂戴し、子どもをサポートする支援団体の協力の下、経済的に困難な状況にあるご家庭へ「おすそわけ」する活動です。
https://otera-oyatsu.club/about/

お寺のお供えものは余ってしまい廃棄するケースもあるらしく、これを必要とされる方に届けることで、誰かが負担を負うことなく(もちろん集めたり届けたりする作業などの負担はありますが)お寺に「ある」お供えものを、必要としている家庭に届ける仕組みです。

今では、おすそわけされるのはお菓子ばかりでなく、お米などの主食や日用品などもあり、おすそわけされることを想定しておそなえされる方もいらっしゃるそうです。

この取り組みが、「社会の流れをデザインした」として評価されたということなのです。

平成最後のグッドデザイン
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20181102/k10011696631000.html

■困惑する意見も

一方で、今年のグッドデザイン賞の審査員のひとりであり、建築家でデザイナーの浅子佳英さんが、自身のTwitterでこのようなことを発信されておられました。

「念のために言っておくと、今回大賞を受賞した作品や作者に対して異議を申し立てている訳ではありません。あくまで審査員に対してです。それはデザインのプロフェッショナルであるにもかかわらず、あれを一年で最も重要な作品だと本当に考えているのかと。美しさを今年は審査基準にすると言われていたのに」


この前に、やや感情的なTweetがあり、それに対するフォローのTweetなのですが、感情的なTweetの方については、ご本人も謝罪されているのでここでは触れません。

このTweetにも最初は不快感を持ったのですが、時間を置いてみると浅子さんの言われることがわかるような気がしてきました。

浅子さんがおっしゃっているのは「そもそもグッドデザイン賞って何だったのか?」ということであって「おてらおやつクラブがダメだ」ではないのです。

浅子さんと私の感じ方が同じかどうかはわかりませんが、デザインの専門家としてグッドデザイン賞の審査員に選出されているのに、専門外である「社会課題の解決」をデザイン観点で審査しろと言われても困るのかもしれません。

そもそも、それらを評価するのは「グッドデザイン賞」なのか、もっと別の賞の方が適切なのではないか、その中であえて「グッドデザイン大賞」として選ばれなければならないのか? と考えられ「そもそもグッドデザイン賞とは何のか?」を問われていると思います。

時代は「モノ」中心から「コト」中心に変わっている、というのもグッドデザイン賞の審査員の方ならとっくにご存知のはずで、それをことさら今持ち出すものでもないのでは? というのもわかります。

例えば、今回別の製品がグッドデザイン大賞を取っていたら、前述のNHKの記事も変わっているはず。

もし「モノ」中心から「コト」中心に変わるべきだということを強く考えているのなら「平成最後のグッドデザインもコト偏重であった」という、否定的なトーンになってもおかしくはありませんが、おそらくそうはならなかったでしょう。いずれにせよ。授賞に対しては肯定的な記事になると考えられます。

この議論もいずれは収束するでしょうけれど、また来年のグッドデザイン賞の審査の時期には再燃するでしょう。「社会の仕組み」をデザイン観点で審査するのであれば、審査員の選定基準から変わっていかなければなりません。

■貧困問題を知ってください

そういった議論は専門家のみなさんにお任せするとして、やはりこの活動が良いものとして評価されたのは嬉しい限りです。

誤解のないように言っておきますが、おてらおやつクラブの目標は「グッドデザイン賞を取ること」ではありません。社会に残っている貧困問題を解決することです。

今回の受賞によって、おてらおやつクラブの活動を知り、日本の貧困問題を知る方が増え、支援してくださる方が増えることが期待できる、という意味において嬉しいのです。

日本においても、約280万人(7人に1人)の子供たちが貧困問題に直面しています。この記事を読んでくださったら、どんな形でも結構ですので支援をいただけると大変嬉しいです。


【若林健一 / kwaka1208】
https://croads.jp/aboutme/

子供のためのプログラミングコミュニティ「CoderDojo」
https://croads.jp/CoderDojo/

貧困問題に取り組みお寺の福祉活動「おてらおやつクラブ」
https://otera-oyatsu.club/


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編集後記(11/06)

●雨宮紫苑「日本人とドイツ人 比べてみたらどっちもどっち」を読んだ。新潮新書。「20代の若き感性が現地で驚き戸惑い怒り笑いながら綴る、等身大の比較文化論」とカバー折り返しにある。ドイツ在住のフリーライターという肩書きは珍しい。そこがセールスポイントで、わりと評論っぽい部分もある。

働き方や教育といった大きなテーマもあるが、多くはドイツの日常のリアルをライトな筆致で描いている。ドイツには地域差もある。移民も多い。ひとくくりに出来ない。現地で暮らす26歳日本人女子が見聞した範囲内のドイツである。普通の日本人が素朴に抱いているドイツのイメージとは、かなり違っている。

ドイツ人は規則を守る。日本人も規則を守る。ドイツ人が規則を守るのは、日本語的なマジメさゆえではなく、規則を破った人には徹底して厳しく、規則を守ることが絶対正義とされているからだ。ドイツでは自分が不利な立場にならないために規則を守るのであって、必ずしも「マジメだから」とは言えない。

ドイツ人は自分を守ってくれる規則が大好きで、知らずに損をしたくないから、知識としていろんな法律を知っていたりする。日本人とドイツ人の共通点としてよく挙げられる「マジメさ」は幻想だ。そしてドイツ人は日本人が勝手に思っているほど、日本にシンパシーを感じていない。日本とドイツは似ていない。

筆者も当初は、公共交通機関はキッチリ時間通りだろうと思っていた。残念ながらドイツの交通機関はまったく信用できない。日本ではありえない事態に筆者も翻弄された。ドイツは何ごともしっかりしている、というのは幻想だった。エコ・環境に配慮している、というイメージがあるドイツだが、日常レベルではエコというより、無駄や捨てるのが嫌いな、ただのケチであった。

ドイツは議論大国で、みんなが自己主張をする。筆者は最初の頃、議論のようすを見て、殴り合いの喧嘩になるのではないかと恐れた。だが彼らは、いくら対立しようとも、議論が終わるとケロッと仲良く雑談している。ドイツは言葉を重視するから書類化が好きで、法律、規約、契約書などが大きな意味を持つ。

ドイツはなぜ言葉を重視するのか。まず、過去の経験である。学校ではナチス時代の過ちを徹底的に教え込む。みんなが同じ意見を持つこと自体に危機感があり、多様な意見があるほうが健全だという認識がある。様々な文化背景を持った移民がいるので、常識とか暗黙の了解という概念が成立しない。きちんと言葉や文章にしてして伝え、その証拠として書類を残すのである。

更にドイツでは意見交換自体が、「カネのかからない娯楽」と理解されているフシがある、と見抜いた。筆者が日本に危機感を持つのは、移民・難民問題に無関心であることだ。欧米がその問題で大揺れしているのに、我が身として考えたことがある人が殆どいないことだ。初めのうちは筆者を舐めていたが、意外にしっかりとした考えがあり感心した。増刷になったそうだ。 (柴田)

雨宮紫苑「日本人とドイツ人 比べてみたらどっちもどっち」
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4106107783/dgcrcom-22/


●パスポートの更新続き。撮影は二回。撮影後に二枚の画像が表示され、どちらにするか、もしくは撮り直しをするかを聞かれる。撮り直しは二枚で、再度の撮り直しはできないとある。

最初に撮影した二枚はどうなるの? この二枚より撮り直した方が良くなかったらどうなるの? ドキドキしながら撮り直しを選ぶ。どうせそう変わらないはず(笑)。

撮影後に四枚の画像が出てきた。なーんだ。もしこの機械を使う人がいたら、迷わず撮り直しを選んでね。一枚選んで、次の工程へ。

頭と顎の位置をラインで指定するように指示される。なるほど、だから目の位置しか指定されなかったんだ。このラインに合わせて、パスポートの顔のサイズに拡大縮小するわけか。次にセンターラインも指定。鼻筋に合わせる。 (hammer.mule)