デジクリの夏休みで、しばし原稿を書かないでいた。だいたい、それに先立つ二回、全面的に私の方の問題で休載という体たらくだったので、本当にながい休みになった。
その間、ふとしたことで複数回目のMIXI参加中、正体がばればれだったので、ひらきなおって日記などを『全体に公開』状態で書いていたが、私の日常といえば地域の活動に限定される。いろいろと問題もあるので、本日付で友人限定に切り替えた。
世の中は、私があれこれと書くまでもなく、いちいち悪い方向へ悪い方向へと向っていく。その一つひとつについて、私たちは真剣に考えなければならないのは当然だが、あまりに多くの出来事がなだれのように継起して起こる現状では、私たちの心が、もはや追いつかないように感じている。
ふがいないワールドカップの後にオシム監督で沸き立ち、そのあげくに8月21日の今日、高校野球の稀に見る盛り上がりに熱狂している私たちである。
当然、私も注目しているが、その一方で、坂道を転げ落ちる世界のことが頭を離れない。
その間、ふとしたことで複数回目のMIXI参加中、正体がばればれだったので、ひらきなおって日記などを『全体に公開』状態で書いていたが、私の日常といえば地域の活動に限定される。いろいろと問題もあるので、本日付で友人限定に切り替えた。
世の中は、私があれこれと書くまでもなく、いちいち悪い方向へ悪い方向へと向っていく。その一つひとつについて、私たちは真剣に考えなければならないのは当然だが、あまりに多くの出来事がなだれのように継起して起こる現状では、私たちの心が、もはや追いつかないように感じている。
ふがいないワールドカップの後にオシム監督で沸き立ち、そのあげくに8月21日の今日、高校野球の稀に見る盛り上がりに熱狂している私たちである。
当然、私も注目しているが、その一方で、坂道を転げ落ちる世界のことが頭を離れない。
休載する直前に私は、藤原カムイ氏のこととSpeedIDというバンドのフロントマン、優朗君のことを少し書いた。
この夏、優朗君のバンド、SpeedIDは、ワンマンのギグを終了した。以後、年内の活動は予定していないという。なんじゃそりゃ、と思う方もいるかと思うが、実は、今原稿を書いている私も、今年の3月のギグに続いて来る10月20日に新宿ロフトでのライブがあるだけだ。
最近は、息の長い活動を手に入れるためにそれぞれが工夫をしている。若き日の思い出作りのバンドなら短期集中型ということもあろうが、自分の人生をみすえて、腰をすえてロックすることを考えた場合、優朗君のバンド運営は賢明である。
「それで、今年の後半は何をするのよ?」ときけば、function code(); というバンドのために動く、というのである。このバンドは、ヴォーカルの理科さんを中心に癖のあるバックアップアーティストが参集して組まれたもので、優朗君もプロデューサー兼バックアップアーティストとして参加している。
前稿で優朗君のFlashサイトを紹介した。その時は、告知内容、告知したい情報に先立って、デザインや音に対する遊び心が先立ってしまうということを書いた。抑えもせずに岡本太郎のごときアーティスト魂を爆発させていたのだ。
しかし、
< http://www.xllx.jp/fcode/
>
彼が手がけたこのバンドのサイトは、情報の内容が伝わり始めているではないか!? なんてこった。何の因果か、優朗君はサイト制作のプロとしてツボをおさえつつあるようである。これではいけない。年季を誇るプロが困るではないか。
と、一瞬、驚愕したのだが、よく眺めれば、それはトップページのFlashとHTMLの分岐ページをLIVE DVDの告知用に割いたせいであった。Flalshは、これまで通りに感性爆発、情報は不親切にしてミステリアス、優朗ワールドが全開だ! やったぜ。
しかし、この8月25日に彼らの1st LIVE DVDがリリースされる、その情報がトップに掲載されていたわけだが、思えば、これまでこのバンドは仮面の下にあったのだから、ミステリアスであったのが当然だったのかもしれない。いわゆるストリップティーズという古典的広告手法があるが、このバンドの広告はまさにその戦略を思わせるところがある。
って、そこまで優朗君が考えていたはずがない。優朗君にしろ、私にしろ、ロック系のクリエイターである。ともに似た業病をかかえている。緻密な計算を重ねたあげくに、自らその計算を破産させる名人なのである。
私の場合、若き日に某女性グループをプロデュースしたおりにその癖が大爆発。結果、みずから音楽業界を去るに至ったことがある。幸いというか、災いというか、そのグループの方は、その後、十年のながきに渡って芸能業界を生き抜いたようであるが、わたしゃロッカーだ。ロックする魂を忘れるくらいなら音楽業界なんぞいつでも捨ててやる、と、今でも思うほどにその病は深い。
音楽そのもの、ロックそのもの、ビートの力、私が信じて心をゆだねるのはそれであって、周辺を流れる名声や金銭ではないのである。私に同じく業病を抱えた者がいま動きつつある。恐れおののく奴等も多かろう。
ふふふ、である。
モモヨ(リザード)管原保雄
< http://www.babylonic.com/
>
この夏、優朗君のバンド、SpeedIDは、ワンマンのギグを終了した。以後、年内の活動は予定していないという。なんじゃそりゃ、と思う方もいるかと思うが、実は、今原稿を書いている私も、今年の3月のギグに続いて来る10月20日に新宿ロフトでのライブがあるだけだ。
最近は、息の長い活動を手に入れるためにそれぞれが工夫をしている。若き日の思い出作りのバンドなら短期集中型ということもあろうが、自分の人生をみすえて、腰をすえてロックすることを考えた場合、優朗君のバンド運営は賢明である。
「それで、今年の後半は何をするのよ?」ときけば、function code(); というバンドのために動く、というのである。このバンドは、ヴォーカルの理科さんを中心に癖のあるバックアップアーティストが参集して組まれたもので、優朗君もプロデューサー兼バックアップアーティストとして参加している。
前稿で優朗君のFlashサイトを紹介した。その時は、告知内容、告知したい情報に先立って、デザインや音に対する遊び心が先立ってしまうということを書いた。抑えもせずに岡本太郎のごときアーティスト魂を爆発させていたのだ。
しかし、
< http://www.xllx.jp/fcode/
>
彼が手がけたこのバンドのサイトは、情報の内容が伝わり始めているではないか!? なんてこった。何の因果か、優朗君はサイト制作のプロとしてツボをおさえつつあるようである。これではいけない。年季を誇るプロが困るではないか。
と、一瞬、驚愕したのだが、よく眺めれば、それはトップページのFlashとHTMLの分岐ページをLIVE DVDの告知用に割いたせいであった。Flalshは、これまで通りに感性爆発、情報は不親切にしてミステリアス、優朗ワールドが全開だ! やったぜ。
しかし、この8月25日に彼らの1st LIVE DVDがリリースされる、その情報がトップに掲載されていたわけだが、思えば、これまでこのバンドは仮面の下にあったのだから、ミステリアスであったのが当然だったのかもしれない。いわゆるストリップティーズという古典的広告手法があるが、このバンドの広告はまさにその戦略を思わせるところがある。
って、そこまで優朗君が考えていたはずがない。優朗君にしろ、私にしろ、ロック系のクリエイターである。ともに似た業病をかかえている。緻密な計算を重ねたあげくに、自らその計算を破産させる名人なのである。
私の場合、若き日に某女性グループをプロデュースしたおりにその癖が大爆発。結果、みずから音楽業界を去るに至ったことがある。幸いというか、災いというか、そのグループの方は、その後、十年のながきに渡って芸能業界を生き抜いたようであるが、わたしゃロッカーだ。ロックする魂を忘れるくらいなら音楽業界なんぞいつでも捨ててやる、と、今でも思うほどにその病は深い。
音楽そのもの、ロックそのもの、ビートの力、私が信じて心をゆだねるのはそれであって、周辺を流れる名声や金銭ではないのである。私に同じく業病を抱えた者がいま動きつつある。恐れおののく奴等も多かろう。
ふふふ、である。
モモヨ(リザード)管原保雄
< http://www.babylonic.com/
>
- LIZARD
- リザード
- インディペンデントレーベル 2004-08-25