[2038] ラジオ業界の"PANDORAの箱"

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<上流ボトルネックのせいなのだ>

■KNNエンパワーメントコラム
 ラジオ業界の"PANDORAの箱"
 神田敏晶

■クリエイター手抜きプロジェクト[100]Photoshop CS/CS2編
 任意の文字数で改行する
 古籏一浩

■展覧会案内
 手塚治虫のアトムと孫悟空展
 MIYA ANDO STANOFF EXHIBITION


■KNNエンパワーメントコラム
ラジオ業界の"PANDORAの箱"

神田敏晶
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KNN神田です。

アメリカでは、ラジオ業界がすごいことになっている。CBSコーポレーションは、傘下のラジオ局を15局売却、ウォルトディズニーもラジオ事業売却を今春に発表しているが値下げ要求が続いているという。
< http://it.nikkei.co.jp/business/news/busi_gyoukai.aspx?n=AS2M22009%2022082006
>

ラジオ局不振の原因はいくつか挙げることができると思うが、確実にiTunesやiPod、携帯電話などの携帯デバイスへの音楽シフトの影響が考えられる。さらに今後は、ネット上での音楽配信サービスがラジオ局不要の状況を作りだしそうだ。米国の場合、単なる音楽を流すだけのFMラジオ局が多いので、このようになりはじめている。

日本の場合は、少し事情が違うがリスナーの質の変化をラジオ局が捉えていないような気がしてならない。

英国で誕生したlast.fmも日本語バージョンでインタフェースを変えて再登場だ。まだまだ荒削りながらも期待したいサイトだ。
< http://www.last.fm/
>

以前のサイトのレポート
「もうラジオなんていらない」
< https://bn.dgcr.com/archives/20050214000000.html
>

好みの音楽を選んで放送してくれる自分の好きなFM番組作成サービスは、続々と登場しはじめている。

Pandora.com
< http://www.pandora.com/
>
は、また音楽業界のあけてはならない「パンドラの箱」をあけてしまったようである。

操作方法は簡単! 好きなアーティストもしくは、好きな楽曲を打ち込めばいいだけ…。あとはおまかせ、次々にかかる曲を、評価していくだけで、自分の好きなFM放送局になっていく仕組みだ。

さらに、好きなアーティストのライブが開催されると、チケットまでが購入できるようになっている。

たとえば、ボクの大好きな「Peter Flampton」を検索すると、アルバムのリンクはもちろんのこと、ライブのチケットを「Ticket Master」で購入できるようになっている!

ついに強力なlast.fmに対抗するWeb2.0企業の登場といえる!

また、最初になんでもかんでも個人情報を集めるサイトが多いなかで、このPandoraは、ボクのせっかくチョイスした情報はどうやって管理されるの?って思いだした頃にちょうど登録画面が登場してきた。これはとてもいいインタフェースです。

最初に「登録」ではなく、本サービスを「体験」してみてから、「登録」というのは今後のインターネットサービスの「基本」となってほしいものだ。

ちなみにボクのラジオ局は
< http://www.pandora.com/people/kandaknn
>

「The Beatles Radio」と「Queen Radio」が走っています! これからは、個人が再編成しているラジオを聞く時代がはじまるのかも?

■セミナーのお知らせ

「YouTubeビジネス戦略セミナー」
〜日本に"YouTube関連ビジネス"は開花するのか?〜

たった18か月前に誕生した素人ビデオ投稿サイト「YouTube」に世界のメディアが注目している。CGMビデオ視聴においてはGoogleもYahooもMicrosoftもかなわないこの現状。次世代インターネットビジネスのブレイクするヒントを「YouTube」を徹底検証することによって、みなさんと情報を共有しあえればと考えています。

解説:
KandaNewsNetwork,Inc.代表取締役 神田敏晶 < http://www.knn.com/
>
株式会社日広 代表取締役 加藤順彦 < http://www.koukoku.jp/
>
他(現在交渉中)

日時:9月26日(火)19:30〜21:00
場所:東京都・渋谷区dotBAR(予定)
費用:2万円
申し込み:Subjectに「YouTubeビジネス戦略セミナー参加」と明記し、kandaknn@gmail.com まで
1.会社名 部署名 2.氏名 3.認知メディア(デジクリ)と明記してお申し込みください。

毎週金曜日22:00MXテレビ「BlogTV」出演中 < http://trj.weblogs.jp/blogtv/
>
NetSurfin2.0 放送中!デジハリ大学放送部 < http://blog.dhpodcast.com/
>
神田敏晶著「Web2.0でビジネスが変わる」735円(税込)新書発売中です!
< http://www.amazon.co.jp/gp/product/4797335939/
>

KandaNewsNetwork,Inc. < http://www.knn.com/
>
CEO Toshi Kanda mailto:kanda@knn.com
#502 1-4-8 Komaba Meguro Tokyo Japan,153-0041
TEL 090-7889-3604 FAX 020-4622-7170
< http://mixi.jp/show_friend.pl?id=550
>
Mobile 81-90-7889-3604 Phone81-3-5458-6226

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■クリエイター手抜きプロジェクト[100]Photoshop CS/CS2編
任意の文字数で改行する

古籏一浩
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今回は任意の文字数で改行するスクリプトです。ワープロなどでは横80文字に揃える機能がありますが、ほぼ同様のものです。ただし、手抜きのため禁則処理は行なっていません。

以下のスクリプトは横10文字に揃えるものです。使い方は、横の文字数を揃えたいテキストレイヤーを選択してから実行します。テキストレイヤーを選択するだけで、テキスト自体を選択する必要はありません。選択したレイヤーがテキストではない場合には何も処理されません。

wordCount = 10; // 10文字ごと改行
CR = String.fromCharCode(13);
docObj = activeDocument;
layObj = docObj.activeLayer;
if (layObj.kind == LayerKind.TEXT)
{
txt = layObj.textItem.contents;
result = "";
count = 0;
for (i=0; i< txt.length; i+=wordCount)
{
result += txt.substr(count*wordCount, wordCount);
count++;
result += CR;
}
layObj.textItem.contents = result;
}

文字数が固定できない場合にはダイアログで入力させることもできます。この場合は以下のように prompt() を使います。

wordCount = parseInt(prompt("横の文字数",10));
CR = String.fromCharCode(13);
docObj = activeDocument;
layObj = docObj.activeLayer;
if (layObj.kind == LayerKind.TEXT)
{
txt = layObj.textItem.contents;
result = "";
count = 0;
for (i=0; i< txt.length; i+=wordCount)
{
result += txt.substr(count*wordCount, wordCount);
count++;
result += CR;
}
layObj.textItem.contents = result;
}

MacOS X版では動作を確認していますが、Windows版では2行目を以下のようにしないと動作しないかもしれません。

CR = String.fromCharCode(13)+String.fromCharCode(10);

【古籏一浩】openspc@po.shiojiri.ne.jp
http://www.openspc2.org/

Google Maps API Ver 2を利用してフォトアルバム(?)を作ってみました。Google Mapsなので自由にスクロール、ズームができます。
< http://www.openspc2.org/blog/sample/008/
>

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■展覧会案内
手塚治虫のアトムと孫悟空展
〜『アトム』のルーツは中国アニメにあった?〜
< http://www.sam.or.jp/event.php
>
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会期:8月29日(火)〜11月26日(日)10:00〜18:00 月休
会場:杉並アニメーションミュージアム(東京都杉並区上荻3-29-5 杉並会館3F TEL.03-3396-1510)
内容:今春、中国杭州・上海の2都市にて大好評を博した企画展「手塚治虫ストーリー漫画とテレビアニメーション展 〜日本のアニメのルーツに中国アニメがあった!〜」の凱旋展示。手塚治虫のアニメ制作のルーツには、ディズニーの影響だけではなく、中国アニメーションの影響もあった。この展覧会では、インスピレーションを与えた作品「西遊記 鉄扇公主の巻」(萬監督1941年製作)と、インスピレーションを受け制作した作品「ぼくの孫悟空」を中心に、手塚治虫の新たな魅力を提示する。イベントも行われる。入場無料。

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■展覧会案内
MIYA ANDO STANOFF EXHIBITION
< http://www.g-sho.com/
>
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会期:9月1日(金)〜9月26日(火)11:00〜19:00 土17時 日祝休
会場:ギャラリー・ショウ・コンテンポラリー・アート(東京都中央区日本橋3-2-9 三晶ビルB1F TEL.03-3275-1008)
内容:ミヤ・安藤・スタノフは金属のミニマルアート芸術家です。鋼鉄や絵の具を用いて静寂に満ち、瞑想的な世界を創り出しています。2次元の世界を表現するために金属パネルを用い、究極の純粋さ、シンプルさ、精錬さを追求しています。

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■編集後記(9/4)
・若手の写真家4人の作品がまとめて見られるチャンスなので新宿に行く。まずは、コニカミノルタプラザギャラリーのフォト・プレミオ、石川卓「Animal Portraits」である。タイトル通り、動物園で捉えた動物たちのポートレート集だ。スタイルや色調が統一されていて、全体に素直で上品だった。同じくフォト・プレミオ、デノカミイマコ「out of place」は、街を歩いて気になった瞬間を捉えたという、みょうな違和感たっぷりのスナップでとても面白かった。演出かと思われるものもあったが、写真の楽しさがよく出ていて、好きだなあ。新宿ニコンサロンは、juna21の尾田信介「一方通行路」と橋本聡子「蝸」。前者は、評論家ヴァルター・ベンヤミンの言葉を通して撮ったモノクロスナップ写真だという。斜めにかしいだような不安定な画面に、タイトル通りなんとなく閉塞感のある街の風景で、見ていて楽しくはないが技術は高いと思った。後者は、上野公園のブルーシート村に通い詰めた成果で、ホームレスのホーム(矛盾な表現だ)の内部を、正面からきっちりと捉えたシリーズだ。人物を一切配さないことで、ふしぎな生活感というか雰囲気を漂わせている。いままで見たホームレスのホーム写真とは違って新鮮だった。これらの4つの写真展、タイトルで内容を予想できたのは「Animal Portraits」だけ。写真展は、タイトル&サブ・タイトルが最初の勝負と思うがどうなんだろう。また、今回の4者、作品毎のタイトルはまったくなかった。それって、あんまりに不親切な展示だと思うがどうなんだろう。もしかしたら、この若手発掘の写真展は、タイトルはメインひとつに限定、作品毎のタイトルは禁止というルールなんだろうか。いあわせた作者にはいくつか質問したが、いまいち反応が鈍い。彼らには、自分の作品を文章化する訓練が必要だと思った。以上の展示は今日迄。(柴田)
< http://konicaminolta.jp/about/plaza/schedule/
>
コニカミノルタプラザギャラリー
< http://www.nikon-image.com/jpn/activity/salon/schedule/
>
新宿ニコンサロン

・お盆休みを含め、一か月ぶりのバレエ。先週は展覧会の搬出なので行けないことはわかっていたが、先々週はその前日の夜に、急に納期を翌日夕方アップと聞かされ、行くのを諦めた。泣いた。時間を確保するためにいろいろやってきた。自分の意志ではなく、上流ボトルネックのせいなのだ。自分を被害者扱いだの、悲劇のヒロインぶるのは大嫌いだ。でも、週に一度、徒歩5分、たった一時間のレッスンすら行けないなんて。この悲しみや悔しさを絶対昇華してやるのだと思うと、結構パワーになるからいいけどさ、他人の都合で云々させられるのはごめんだ。なので今はがんがん(何が?)。今週はずっと寝不足で、体が悲鳴をあげていたため行くのをやめようと思った。これは自分の意志だからいいし、仕事に支障をきたすよりはと考えたが、荒川静香のドキュメンタリーをやっていて、あかん、ここで行かなかったら周囲の都合や自分に負けたことになる。悲劇ヒロインモードになるかもしれない。そうなると周りを恨むことになる。心の健康のためにも行こう。一朝一夕で上手くはならないし、と行く事にした(最後の方をちらっと見ただけなので、再放送をやってくれないかな〜と密かに祈っている)。で、行ってストレッチをしていたら、同輩である小学生とそのお母さんが入ってきて、先生が「今日は和恵さんいらっしゃいますよ。」と言った。そしたらほとんど会話をしたことのない小学生が、笑顔になって着替えスペースへ。ああそうか、私は脱落したと思っていたんだなぁ。個人レッスンになるのを恐れていたんだなぁ。こんなお姉さん(おばさん却下。反論受付不可。)でも、いたほうがいいんだなぁ。悪いことしたなぁと。(hammer.mule)