何が起きているのだろう
何事が起きているのか判らないが、起きているのは確かだ。
我屋のある下町では、もともと人口密度が高く、狭い土地に所狭しと棟をならべて、住む人々顔ぶれは、不幸によって他界する以外、めったに変わらないできたが、この半年、それが激変した。
我家から半径五十メートルの圏内で、引越しが相次いでいるのである。いや、単に引っ越すだけなら、目立つこともなく、私がそれに気付かないこともあろう。
変化は誰の目にも明らかだ。
何事が起きているのか判らないが、起きているのは確かだ。
我屋のある下町では、もともと人口密度が高く、狭い土地に所狭しと棟をならべて、住む人々顔ぶれは、不幸によって他界する以外、めったに変わらないできたが、この半年、それが激変した。
我家から半径五十メートルの圏内で、引越しが相次いでいるのである。いや、単に引っ越すだけなら、目立つこともなく、私がそれに気付かないこともあろう。
変化は誰の目にも明らかだ。
というのは、主を失った家は、ただちに取り壊されて、ただでさえ狭い標準的な下町の宅地をさらに三分割した地所それぞれに、建坪の小さい一戸建てを計画している旨、立て札が掲げられているからだ。
看板は、みな、建売で知られる大手のもので、なるほど、いまの日本、銀行や企業が順調に成績を伸ばしていることが見て取れる。では、ながらくその土地に住んでいた家族の方は、どうなのか?
例えば、年老いた夫婦だけであれば、完全介護の老年施設などに二人して転居するということもあり、そうであれば、けっしてネガティブな現象とばかりは言えない。
しかし、残念ながら、そうではないことを私は知っている。何十年も同じ町に住んでいた顔なじみの家族が、土地家屋を売り払い、次々と他所へ越していった。それが事実。それが不幸にもあいついでいるのだ。
政府は、景気がよくなっている、そういいながらも誰もが認識しているように国民の一般的な収入は半減している。それは確かなのだ。国民の税金で銀行を助け、その銀行は成績を倍増させている。というのに銀行、そして企業からとらず国民からしぼりあげる。
税金についても、地域自治に対する移譲がどうしたこうしたという理屈の果てに、結果なにがおきたかといえば、庶民にとっては単なる増税でしかない。そのうえに、である。何を考えているものか、ふるさと納税を安易に認めれば、庶民、都市住民にとっては、下手をすればさらなる増税の機会を役人に与えただけのことになってしまう。税といえば上品だが、彼らが法を恣意的に決めていき、家を奪い、職業、働く場を奪い、金力による人心の支配を促進しただけではないか。
その昔の国産映画などを見ると、肉体労働する人間は、土地の親分を介してしか職にありつけない。働けない。最低限の給料を手に入れるには、親分に賃料にピンハネされても、文句を言ってはいけないのである。悪代官や地回りのヤクザ、暴力団が民を虐げていたのと同じ行為、ピンハネを、いまでは、立派な企業が平気な顔をしておこなっている。派遣業しかり、介護の世界でも似たような理屈がまかり通っている。
こんな状況で、参院選が行われたのだから、与党が惨敗してあたりまえなのである。と、しかるべくして惨敗した与党議員は、この期に及んで、訳のわからないことばかりを言っている。敗因がどうしたこうした、分析を繰り返しているから笑える。
全焼した家の中から一家心中したらしい家族の遺骸が発見される、そうしたニュースがいかに多いことか。この国では政治家、官僚の非情によって餓死者すら起きているのに、それも自民党の政治家は、それを見ないようにしているように思える。内閣は退陣しないそうだし、人々が不信任を表明したと考えていないとかのたまっている。骨太のウンタラとか言葉を弄んで、いろいろな言葉だけを右から左へと動かしてごまかしてみせる。
しかし、である。少なくともこの私は、今回、内閣不信任を表明するためにのみ投票行動をした。法律の範囲内で権利を行使したのである。
すべて適法に行われたと信ずる。
Momoyo The LIZARD 管原保雄
< http://www.babylonic.com/
>
看板は、みな、建売で知られる大手のもので、なるほど、いまの日本、銀行や企業が順調に成績を伸ばしていることが見て取れる。では、ながらくその土地に住んでいた家族の方は、どうなのか?
例えば、年老いた夫婦だけであれば、完全介護の老年施設などに二人して転居するということもあり、そうであれば、けっしてネガティブな現象とばかりは言えない。
しかし、残念ながら、そうではないことを私は知っている。何十年も同じ町に住んでいた顔なじみの家族が、土地家屋を売り払い、次々と他所へ越していった。それが事実。それが不幸にもあいついでいるのだ。
政府は、景気がよくなっている、そういいながらも誰もが認識しているように国民の一般的な収入は半減している。それは確かなのだ。国民の税金で銀行を助け、その銀行は成績を倍増させている。というのに銀行、そして企業からとらず国民からしぼりあげる。
税金についても、地域自治に対する移譲がどうしたこうしたという理屈の果てに、結果なにがおきたかといえば、庶民にとっては単なる増税でしかない。そのうえに、である。何を考えているものか、ふるさと納税を安易に認めれば、庶民、都市住民にとっては、下手をすればさらなる増税の機会を役人に与えただけのことになってしまう。税といえば上品だが、彼らが法を恣意的に決めていき、家を奪い、職業、働く場を奪い、金力による人心の支配を促進しただけではないか。
その昔の国産映画などを見ると、肉体労働する人間は、土地の親分を介してしか職にありつけない。働けない。最低限の給料を手に入れるには、親分に賃料にピンハネされても、文句を言ってはいけないのである。悪代官や地回りのヤクザ、暴力団が民を虐げていたのと同じ行為、ピンハネを、いまでは、立派な企業が平気な顔をしておこなっている。派遣業しかり、介護の世界でも似たような理屈がまかり通っている。
こんな状況で、参院選が行われたのだから、与党が惨敗してあたりまえなのである。と、しかるべくして惨敗した与党議員は、この期に及んで、訳のわからないことばかりを言っている。敗因がどうしたこうした、分析を繰り返しているから笑える。
全焼した家の中から一家心中したらしい家族の遺骸が発見される、そうしたニュースがいかに多いことか。この国では政治家、官僚の非情によって餓死者すら起きているのに、それも自民党の政治家は、それを見ないようにしているように思える。内閣は退陣しないそうだし、人々が不信任を表明したと考えていないとかのたまっている。骨太のウンタラとか言葉を弄んで、いろいろな言葉だけを右から左へと動かしてごまかしてみせる。
しかし、である。少なくともこの私は、今回、内閣不信任を表明するためにのみ投票行動をした。法律の範囲内で権利を行使したのである。
すべて適法に行われたと信ずる。
Momoyo The LIZARD 管原保雄
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by G-Tools , 2007/07/31