<40歳半ばはここでは「若者」の部類>
■わが逃走[9]
一目惚れ人生 スズキ・カタナの巻 その2
齋藤 浩
■伊豆高原へいらっしゃい[2]
分譲別荘地に住むということ
松林あつし
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■わが逃走[9]
一目惚れ人生 スズキ・カタナの巻 その2
齋藤 浩
< https://bn.dgcr.com/archives/20071108140300.html
>
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みなさんコンニチハ。二週間のご無沙汰です。前回の続きってことでスズキ・カタナに翻弄される男の話・後半をお送りします。
さて、そもそもこのこの『わが逃走』は、齋藤浩がノーギャラなのをよいことに、好き勝手な文章を書くというコンセプトでスタートしています。ただでさえこのようなバックボーンがある中で、さらに今回のような狭く深いネタを提示することは本来してはいけないこと→読者受けしないものになる と思っていました(そもそも読者なんているのか、という話は置いといて)。
ところがどうしたものか、スズキ・カタナの巻は反応がとても良かったのです。メールをくださった方、BBSに書き込みしてくださった方、ありがとうございます。気を良くした私は、まだまだディープな思い入れネタで何本か書けるな。ふふふ。と思った次第にございます。今後ともよろしくお願い申し上げます。
5◇さらに限定解除試験は続く
スラロームで失格となった初めての限定解除試験。その帰り道に私は馴染みのバイク屋のオヤジを訪ねました。今日の失敗に対する先人の言葉を聞きたかったからです。
「それは初速が速すぎたからだ。スタートしたら一旦減速してスラロームコースに入れ」とアドバイスしてくれました。なるほど。やはりナナハンのパワーは強力なので、いつも乗ってる中型バイクの感覚で加速するとスピードが出過ぎちゃうんですね。
二回目の限定解除試験は七月に受けました。このときは一本橋を落ちてしまい失格。スラロームをクリアできてただけに残念。ちなみにこの日の合格者は55人中一人でした。
そして、さらにその一か月後。三回目の試験に来た私は、そこでショッキングな噂を耳にしたのです。なんと、土曜の試験が今月いっぱいで廃止されるとのこと。平日に会社休んで試験を受けるなんて不可能です。ということは、今回落ちたらカタナは当分お預けってことになります。ただでさえ緊張する限定解除試験だっていうのに、よりによって今日が(厳密には違うけど)最後のチャンスってこと? こりゃなんとかせねば!
この日の受験者数はたしか60人、私の受験番号は17番だったと思ったなー。こうしていつも以上のプレッシャーと戦いつつ三回目の試験が始まった訳ですが、いよいよオレの番! になったらなぜだか妙にリラックスできてしまい、気がついたら完走していました。もう、ナナハンに乗ってるだけでシアワセといった心境で、試験がとても楽しかったのです。
そして合格発表。電光掲示板を見ると、今日は点灯している。試験官の声が響きます。「5番、17番、36番。以上。」なんと私の番号が呼ばれたではないですか。あれー、受かっちゃったよ。ぽかーんとしている私に、周りの好青年達が「おめでとう」「おめでとう」と次々に握手を求めてくれました。嬉しかったなあ。
その日は私を含めて合格者は三名。別室に呼ばれた我々は、試験官から「君たちは超難関を乗り越えて、ナナハンに乗る資格を得た。今後はライダーの模範となるような運転を心がけてください。」なんてことを言われた。程よい緊張と、清々しい達成感。私も他の二人とともに背筋を伸ばして「ハイッ」と答えました。
「ところでー」今まで厳しい表情だった試験官は笑顔で私達に聞いてきました。「バイク何買うの?」「CB1000です。」「V-MAXにしようと思ってます」続く私はもちろん「カタナです」と答え、その足でバイク屋に向かったのでした。
5◇購入
さて、バブルは崩壊したとはいえ中古市場は相変わらずのカタナ人気で、状態のいい逆輸入車の値段は100万円前後があたり前でした。しかし、念願の限定解除を果たしたいま、私にとって値段なんてもうどうでもよくなっていたのです。どうせ一生乗るんだし。
という訳で、バイク屋のオヤジにとにかく状態のいいものを探してもらい、9月22日、ついにカタナは私のものになったのです!! その日、上司を拝み倒して7時に退社してバイク屋に向かった私の目の前に、カタナがいた。
スズキ創立70周年記念で限定再生産された輸出仕様の90年式。走行5000km、車両価格が105万。頭金60万で、残りはローン。確かに高額でしたが、惚れた女を前にすればもはや金とか言ってられないのです。馬鹿というなら言え。
で、ちょっと押してみた。重い。重すぎる。乾燥重量で232kgなので、オイル入れてガソリン入れてるからいったい何キロなんだ? こりゃーたぶん倒したら起こすのは一苦労だな。
乗ってみた。でかい。でかすぎる。中型とは比較にならないほどでかい。目の前のタンクがすげえ長く、広い。そしてハンドルはるか彼方に。さらに足下には巨岩のようなエンジン。
ハンドルを握ってみた。遠く、そして低い。なのでタンクにぴったりと伏せるような姿勢になる。
そしてエンジンスタート。ドロゴロゴロ……という超重低音。で、発進してみた。すごい加速。スロットルをほんの少し開けただけで、次の信号まで瞬間移動する。メーターを見ると80km/h。慌てて減速。すげえ。こりゃ、お国も免許取らせたくない訳だ。妙に納得してしまう。
ブレーキを握ってビビる。効かねえ。カツン! と効くイマドキのブレーキに慣れていた私は、基本設計十数年前のじわーっと効くこのブレーキに不安を抱く。明らかにエンジンのパワーに対して、なんというか、その、ヤワなのです。そして交差点を左折。しようとしたのだが、うわっ曲がらねえ。大きく膨らんだ弧を描いてかろうじて通過できた。
曲がりたい方向を見ただけでスッと曲がる、イマドキのバイクとは比較にならない。ハンドルの切れ角が少なく、フロントタイヤの直径がでかいのでこうなることは頭では理解していたのだが、ここまでタイヘンだとは。
そして、なんとか家に着き、エンジンを切りました。そのツンツンした無理目の女は、さも「あんたがアタシに乗ろうなんて10年早いのよ!」とでも言わんばかりに、夜の灯を反射させながらたたずんでいました。気高く、美しいその銀色のボディを近くから、遠くから、いろんな角度で見つめ続けた私は、まだまだ不釣り合いな男だったと言えましょう。
6◇ジャジャ馬馴らし
ジャジャ馬とは古くさい表現かもしれませんが、私にとってカタナはまさにそんなバイクでした。いや、過去形じゃないな。そんなバイクです。話とは無関係ですが、そういったタイプの女性も嫌いではありません。
いかにして乗りこなすか。これがカタナ購入後の私の課題でした。そう、この時点での私の乗り方とは、言うなれば、走る馬にしがみついているだけ。即ち、手綱を使って操っているとはとても言いがたい状態だったのです。
さて、カタナ納車の翌日の秋分の日、私は中学時代の友人・だんちょ(仮名。現在は某世界的企業所属のプロダクトデザイナー)と共に房総半島ツーリングに出かけました。だんちょはがっしりした体格の物静かな男で、一人でピザ食べ放題に行ける程の勇気と自立心を持った男です。バイクの一人旅に慣れている彼は、適度な峠や直線コースが絶妙のバランスで組み込まれたツーリングコースをすいすいと案内してくれました。余談ですが、先日三年ぶりにだんちょと会いました。二児の父となっていましたが、ぜんぜん変わってなくて面白かったです。
で、峠だ。最初のうちはおっかなびっくりでくねくね道を上っていたのですが、ものは試しと尻をイン側にはみ出させてみたら、おお! キレイに曲がれる!!そうか! と気づいた私は思い切ってハングオンしてみたら、おお! すごくキレイに曲がれる!! わはは、面白い!!
どうやら私は、ハンドルを曲げなきゃという意識が強かったようでした。カタナに乗れる興奮と緊張で、基本である“体で曲がる”ということを忘れていたのです。
こうしてこの日は鴨川シーワールドを外から眺め、渋滞に巻き込まれながらも金谷港からフェリーで久里浜へ渡り、結局S玉県に戻ったのは午前2時でした。一体何キロ走ったのだろう。家に着いたらもう、ぐっっったりして風呂に入って布団へ直行。ぐっっっすりと眠りましたとさ。翌日はもちろんひどい筋肉痛。でも、表情は自然とにやけてくる。齋藤浩の若き日の思い出であります。
その後、ずいぶん走りました。日帰り軽井沢は特に私のお気に入りコースで、群馬県の横川駅で『峠の釜めし』を買って碓氷峠を上り、湯川のほとり、長倉公園でそれを食べるのが好きでした。秋は特に美しく、ベンチに寝転んで見上げると視界が見事に紅葉でうめつくされ、翌週来てみると、こんどは落葉して地面が真っ赤でびっくりしたことを思い出します。ちょうど今頃の季節でしょうか。寒かったけど、楽しかったなあ。紅葉とカタナとのコントラストは、悪魔的とも言えるほど美しいものでした。
7◇付き合うなら、自分を高めてくれるひと
ところで。俺は球技が嫌いだ。なぜなら、負けると俺のせいになるから。でも、水泳とかマラソン等の自己克服型スポーツは割と好きだ。少しずつタイムが上がっていく、あの感覚がたまらんからです。
カタナは私にとって自己克服型バイクでした。コーナーをきれいに曲がるためのフォーム。止まりたいところに自然に止まるための体重移動法。長距離ツーリング時の疲れにくいライディングポジションなど、乗れば乗る程新しい発見があります。その度に、無理目の女だったカタナが、少しずつ私を認めてくれる気がするのです。そして、その度にカタナはますます魅力的になっていくのでした。
なんて書いてたら乗りたくなってきました。最初にも申しましたが、このところ多忙を理由にまったく乗ってないのです。そんなことでは、せっかく振り向いてくれた無理目の女も、またプイッとどこかに行ってしまうかもしれません。反省。とりあえず明日、エンジンをかけてみよう。
はい。無理目の女に惚れた話、楽しんでいただけたでしょうか。先日、同世代のカメラマンが「ある特定のバイクに乗ってる人をさす名詞なんて、なかなかないよ」と言っとりました。そういえばバイク好きの中では『カタナ乗り』という言葉があるんですね。「あいつ、カタナ乗りらしいぜ」とか言われたらカッコいいなー。うひー。などと言ってるうちはまだまだですね。私もそう言われるように精進せねば。その前にバッテリーの充電か?
[さいとう・ひろし]saito@tongpoographics.jp
1969年生まれ。小学生のときYMOの音楽に衝撃をうけ、音楽で彼らを超えられないと悟り、デザイナーをめざす。1999年tong-poo graphics設立。グラフィックデザイナーとして、地道に仕事を続けています。
< http://www.c-channel.com/c00563/
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■伊豆高原へいらっしゃい[2]
分譲別荘地に住むということ
松林あつし
< https://bn.dgcr.com/archives/20071108140200.html
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秋も深まり、木々も色づき始めました。ここ伊豆高原も名物の桜並木がすっかり葉を落とし、大量の落ち葉を風が巻き上げます。
今回は田舎暮らしをお考えの方へ、伊豆高原へ移住を考えた時の経験談をお話したいと思います。別荘分譲地へ住む場合のご参考に……
僕の場合、伊豆高原に住みたいと思ってから、実行まで約五年かかりました。理由はお金の問題です。家は人生で最大の買い物といいます。しかし、その最大の買い物をすでに済ませていたとしたら……?
実は長期ローンを組んで埼玉にマンションを買っていたのです。もちろん、マンションとは言え、「持ち家」ですから、買った当初は一生そこに住むつもりでした(ここから先は、マンションにお住まいの方には、ほんと申し訳ない話です……あくまで僕の主観による感じ方と捉えてください)
ローンを組んで、マンションに住み始めて数年、ある時突然、マンションというコンクリート造りの「集合住宅」が嫌になったのです。何かトラブルなどあった訳ではないのですが無性に嫌になりました。
この僅かな敷地の中に、100世帯以上の家庭がひしめいている……15cmほどの壁の向こう側は、他人の家……自分の頭の上のそのまた上に知らない人が生活している……ほとんどの人が同じ形の狭い部屋に住んでいる……まるで蜂の巣か牢獄だ。ちょっと大げさですが、何か得体の知れない気持ち悪さを感じていたのは事実です。
しかし、嫌だからといって、賃貸マンションのようにすぐ引っ越し、とはいきません。何せローンが残っているし、どこかに一戸建て住宅を買うなんて、とても無理に思えました。しかし、70歳80歳になった自分が、このマンションで細々と生活している姿がどうしても想像できませんでした。
何とか引っ越す手だてはないものか……色々模索していたところ「田舎暮らし」を思いついたのです。最初は夢でしかありませんでしたが、それを現実に変える情報がインターネットからもたらされました。
田舎暮らしのページをネットサーフィンしていた時、別荘地の物件紹介のページに「海の見える中古物件700万」と書いてあったのです! 頭の中が計算の渦で一杯になりました。
「今のマンションのローンさえ返せば、売却益で別荘地に家を買える」(キラキラ!)→「海を見ながらローンの心配もなく、のんびり仕事ができる」(キラキラ!)
……しかし、現実はそう甘くはないですね。実際不動産屋に案内してもらった安い物件はどれも、築30年以上。中には廃墟のような物もありました。まして「海が見える」なんて条件を出すと、まさに絶壁のような斜面に建った家になります。
不動産屋曰く「これでもリフォームすれば快適になります……」って、リフォームにいくらかかるんじゃい! それに、今度こそ家を買ったら、死ぬまでそこで暮らす覚悟が必要……つまり、それまで壊れずに建っていてもらわないと困ります。あと40年生きたとすると、築30年の物件は、死ぬ頃には築70年……しかも国の建築基準法が改定される前の物件とあれば、そんなに建っていてくれないかも……東海地震がきたらやばい!
結局絞り込んだ物件は、平成になってから建てられた比較的新しいものばかりになりました。当然、値段もそこそこで、マンションを売った金額では到底払いきれません。しかし、新たにローンを組んででも、移住する意義はあると感じました。移り住んだ今、新たな住宅ローンを返済しつつつ、仕事と庭のリメイクに勤しむ毎日を送っている訳です。
・大室山から見た僕の住んでいる地域の写真です
< >
その別荘分譲地……ここは、田舎暮らしのようであってそうでない、住宅地のようであってそうでない、別荘地であってそうでもない……つまり、非常にユニークな生活環境であると言えるのです。
まず、本当の田舎暮らしは、地元に密着し、冠婚葬祭や祭りなど積極的に参加しなければ、なかなかとけ込めないと言います。しかし、別荘地はもともと色々な地域から集まった人々なので、そんな煩わしさもありません。せいぜい町内会の役員が数年に一度回ってくるぐらいです。
また、沢山の家が建っていますが、近隣住宅にあまり人がいないので(別荘ですから)、通常住宅地に比べて隣人トラブルも少ないと思われます(実際、最近までうちの両隣も人は住んでいませんでした)。それだけ、周りが静かでもあります。近所のガ・・、いや失礼、お子様方が、日曜の朝早くから大声で走り回ったりすることもないわけです。
ユニークと言えば、とにかく定住者には熟年の方が多い点です。ほとんどの方は会社を定年退職し、老後をここで過ごそうとやって来た人たちです。なので、僕のように40歳半ばはここでは「若者」の部類に入ります。
駐車場に停まっている車に、やたらベンツ、アウディ、BMWなど高級車が多いのも特徴です。そもそも別荘を持てること自体、お金持ちですもんね〜。リタイヤした人たちも、どこどこの社長や重役だった、って人が結構いますす。
ユニークとばかりは言ってられないこともあります。その一つが「空き巣」が多い点です。まあ、当然かもしれません。多くのお家は家具や電化製品を残したまま、何ヶ月も空けている訳ですから……泥棒さんにとっては仕事のしやすい所なんでしょう。でも、我々もパトロールなど、自衛手段をとっています。願わくば、鉢合わせしませんように……。
という感じで、別荘地で暮らすというものが、どんな感じなのかイメージしていただけましたでしょうか。
え? ローンの返済? ただ今なるべく早く返済しようと、奮闘しております。お仕事のご依頼お待ちしております。
【まつばやし・あつし】 mail@atsushi-m.com
イラストレーター・CGクリエーター
< http://www.atsushi-m.com/
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■セミナー案内 JPC定例セミナー
「グラフィック+Webで、ここまでできるデジタルマガジン」
〜Flashを利用した雑誌コンテンツについて〜
< http://www.jpc.gr.jp/jpc/seminar/071121.html
>
< https://bn.dgcr.com/archives/20071108140100.html
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<主催者情報>
あらゆるコンテンツがデジタル化しWeb上で見られるようになってきていますが、コンテンツの見せ方の一つとしてデジタルマガジン(電子雑誌)というものがあり、紙媒体やモバイルコンテンツもより多くの情報とFlashを使ったリッチな表現でのコンテンツを提供できます。
Webのコンテンツとして、デジタルマガジンが注目を浴びています。2007年は、デジタルマガジン元年と呼ばれ、出版業界でのデジタルマガジンの発行が増えてきています。今回のセミナーでは、デジタルマガジンの現状と今後の展開・Flashを使ったコンテンツ作成などをテーマに「Flashコンテンツ・デジタルコンテンツの紹介」を開催したいと思います。
◎主な対象者
・Webデザイン・グラフィックデザイン・DTP業界のデザイナー/オペレーターで、Web制作業界の方、またはこれからWeb制作を取り組もうとされている方
・Flashデザイン・Web制作業界の経営者の方
・デジタルマガジンに興味のある広告主企業/宣伝・販促担当者プログラム
◎プログラム
「デジタルマガジン市場と今後の可能性」13:30〜14:30
〜新しいメディアとしての電子書籍『FlipBook』ご紹介〜
イーブック・システムズ株式会社
< http://www.ebooksystems.co.jp/index.html
>
質疑応答 14:30〜14:45
「FlipViewer・Flashを使ったコンテンツについて 15:00〜15:45
実際に発行しているデジタルマガジンの紹介と広告事例」アンカーパブリッシング株式会社
< http://www.anchor-pub.co.jp/
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< http://dima.jp/
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質疑応答 15:45〜16:00
日時:11月21日(水)13:30〜16:00(13:15〜受付開始)
会場:アップルジャパン株式会社セミナールーム(東京都新宿区西新宿3-20-2東京オペラシティータワー32F)
< http://www.apple.com/jp/employment/overview.html
>
参加費:無料(JPC会員限定)
※非会員の方は会員になって頂くことで、どなたでも受講できます。
入会のご案内:< http://www.jpc.gr.jp/jpc/join/index.html
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■編集後記(11/8)
・ようやく「グエムル 漢江の怪物」をDVDで見た。一年前の公開時から気になっていた韓国映画だ。なにしろ「韓国のスピルバーグが放つパニック・エンタテインメント!」なのだ。さらわれた娘を助け出すために、適地に乗り込む怒れる父親という設定は「コマンドー」で堪能したが(こういう設定、無条件で好き)、今度はよりによって怪物にさらわれた娘を助け出すため、怪物と戦うイカレた(イカした?)家族たちの話である。一通り見ておもしろく満足したが、なんだかよくわからないところもある(突っ込んでいいのやら不明という部分も多い)妙な映画だなと思った。ネットで検索し、この作品は日本では興行的にはコケたと知る。ずいぶんな酷評もあって気の毒だが、まあそんなものかと同意できる意見もある。われわれには理解しにくい、韓国独特の表現もあるようだ。橋の下から現れ、岸に泳ぎ寄って上陸し、逃げ惑う人々を追って暴れ回るという、怪物の登場シーンのビジュアルはうれしかった。白昼堂々である。こんな合成のむずかしいシーンをよく作ったなと感心した。魚、トカゲ、エイリアン、半魚人などを合体させたような、てごろな大きさの怪物である。デザインも動きもいい。いつのまに韓国がこんな技術を? と思いながら見ていたらやっぱりハリウッド製だという。でも、主役たるべきが怪物ではなく、泥水まみれの(おまけに変なユーモアまみれ?)奮闘家族たちのほうがメインになっているので(それは当然なんだけど)、怪物怪獣妖怪UMAマニアとしてはちょっと残念。もっと怪物を見せろ、ということ。結局、怪物は倒したが…、こういう終わり方もあるのはわかるが…、いややっぱりそれはないだろう。エンタテインメントに徹してほしかった。長女ナムジュ役、きれい。(柴田)
・DTPエキスパートの合格通知と認証証が届いた。これが届くまでは、合格発表の記載番号を間違ってました、とか、配点ミスでした、とかのどんでん返しが来そうで怖かった。プラスチックのかっちりしたカード。締切日に申し込むことになったため、急いでコイン式証明写真を撮ったのだが、それがカードに転写されてしまっている。受験票にしか使わないものだと。てっきり。証明書っぽく、白襟スーツ姿でちゃんと化粧すれば良かった……。そういや、この写真は駅のホームで立ったままはさみ(カッターじゃない)で切ったものだよ(汗)。急に打ち合わせが入ったので、駅で撮影し、ホームで切って、裏に名前を記入して、封をのり付けして、乗り換え駅で投函したんだった。そのためにのりとはさみを持ち歩いたんだよ、そうだよ、あれだよ。成績表を見たら全部90%以上だった。痛恨の指示書大ミスは、配点に響く箇所ではなかったようだ。苦手な「印刷工程」が一番成績良くて複雑な心境。成績が六角形のグラフになっているのだが、ほとんど凹凸がなく、特に課題側は綺麗な亀の甲羅。何が正解で何が不正解だったのか試験問題と回答も欲しいよ。できなかったところは潰しておきたいのに。個人的には気になるところは多々あるのだが、まぁよしとしよう。テストの結果としては、苦手分野はないってことか。しかしこのカードをいつ、どんな場面で使うんだろう。フリーで仕事をしているので、資格とか試験結果とかは関係ないんだよな。いや、フリーだからこそ役に立つのか? まぁ何にせよ合格できて良かった。編集長の顔も潰さずに済んだわ。(hammer.mule)
一目惚れ人生 スズキ・カタナの巻 その2
齋藤 浩
< https://bn.dgcr.com/archives/20071108140300.html
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みなさんコンニチハ。二週間のご無沙汰です。前回の続きってことでスズキ・カタナに翻弄される男の話・後半をお送りします。
さて、そもそもこのこの『わが逃走』は、齋藤浩がノーギャラなのをよいことに、好き勝手な文章を書くというコンセプトでスタートしています。ただでさえこのようなバックボーンがある中で、さらに今回のような狭く深いネタを提示することは本来してはいけないこと→読者受けしないものになる と思っていました(そもそも読者なんているのか、という話は置いといて)。
ところがどうしたものか、スズキ・カタナの巻は反応がとても良かったのです。メールをくださった方、BBSに書き込みしてくださった方、ありがとうございます。気を良くした私は、まだまだディープな思い入れネタで何本か書けるな。ふふふ。と思った次第にございます。今後ともよろしくお願い申し上げます。
5◇さらに限定解除試験は続く
スラロームで失格となった初めての限定解除試験。その帰り道に私は馴染みのバイク屋のオヤジを訪ねました。今日の失敗に対する先人の言葉を聞きたかったからです。
「それは初速が速すぎたからだ。スタートしたら一旦減速してスラロームコースに入れ」とアドバイスしてくれました。なるほど。やはりナナハンのパワーは強力なので、いつも乗ってる中型バイクの感覚で加速するとスピードが出過ぎちゃうんですね。
二回目の限定解除試験は七月に受けました。このときは一本橋を落ちてしまい失格。スラロームをクリアできてただけに残念。ちなみにこの日の合格者は55人中一人でした。
そして、さらにその一か月後。三回目の試験に来た私は、そこでショッキングな噂を耳にしたのです。なんと、土曜の試験が今月いっぱいで廃止されるとのこと。平日に会社休んで試験を受けるなんて不可能です。ということは、今回落ちたらカタナは当分お預けってことになります。ただでさえ緊張する限定解除試験だっていうのに、よりによって今日が(厳密には違うけど)最後のチャンスってこと? こりゃなんとかせねば!
この日の受験者数はたしか60人、私の受験番号は17番だったと思ったなー。こうしていつも以上のプレッシャーと戦いつつ三回目の試験が始まった訳ですが、いよいよオレの番! になったらなぜだか妙にリラックスできてしまい、気がついたら完走していました。もう、ナナハンに乗ってるだけでシアワセといった心境で、試験がとても楽しかったのです。
そして合格発表。電光掲示板を見ると、今日は点灯している。試験官の声が響きます。「5番、17番、36番。以上。」なんと私の番号が呼ばれたではないですか。あれー、受かっちゃったよ。ぽかーんとしている私に、周りの好青年達が「おめでとう」「おめでとう」と次々に握手を求めてくれました。嬉しかったなあ。
その日は私を含めて合格者は三名。別室に呼ばれた我々は、試験官から「君たちは超難関を乗り越えて、ナナハンに乗る資格を得た。今後はライダーの模範となるような運転を心がけてください。」なんてことを言われた。程よい緊張と、清々しい達成感。私も他の二人とともに背筋を伸ばして「ハイッ」と答えました。
「ところでー」今まで厳しい表情だった試験官は笑顔で私達に聞いてきました。「バイク何買うの?」「CB1000です。」「V-MAXにしようと思ってます」続く私はもちろん「カタナです」と答え、その足でバイク屋に向かったのでした。
5◇購入
さて、バブルは崩壊したとはいえ中古市場は相変わらずのカタナ人気で、状態のいい逆輸入車の値段は100万円前後があたり前でした。しかし、念願の限定解除を果たしたいま、私にとって値段なんてもうどうでもよくなっていたのです。どうせ一生乗るんだし。
という訳で、バイク屋のオヤジにとにかく状態のいいものを探してもらい、9月22日、ついにカタナは私のものになったのです!! その日、上司を拝み倒して7時に退社してバイク屋に向かった私の目の前に、カタナがいた。
スズキ創立70周年記念で限定再生産された輸出仕様の90年式。走行5000km、車両価格が105万。頭金60万で、残りはローン。確かに高額でしたが、惚れた女を前にすればもはや金とか言ってられないのです。馬鹿というなら言え。
で、ちょっと押してみた。重い。重すぎる。乾燥重量で232kgなので、オイル入れてガソリン入れてるからいったい何キロなんだ? こりゃーたぶん倒したら起こすのは一苦労だな。
乗ってみた。でかい。でかすぎる。中型とは比較にならないほどでかい。目の前のタンクがすげえ長く、広い。そしてハンドルはるか彼方に。さらに足下には巨岩のようなエンジン。
ハンドルを握ってみた。遠く、そして低い。なのでタンクにぴったりと伏せるような姿勢になる。
そしてエンジンスタート。ドロゴロゴロ……という超重低音。で、発進してみた。すごい加速。スロットルをほんの少し開けただけで、次の信号まで瞬間移動する。メーターを見ると80km/h。慌てて減速。すげえ。こりゃ、お国も免許取らせたくない訳だ。妙に納得してしまう。
ブレーキを握ってビビる。効かねえ。カツン! と効くイマドキのブレーキに慣れていた私は、基本設計十数年前のじわーっと効くこのブレーキに不安を抱く。明らかにエンジンのパワーに対して、なんというか、その、ヤワなのです。そして交差点を左折。しようとしたのだが、うわっ曲がらねえ。大きく膨らんだ弧を描いてかろうじて通過できた。
曲がりたい方向を見ただけでスッと曲がる、イマドキのバイクとは比較にならない。ハンドルの切れ角が少なく、フロントタイヤの直径がでかいのでこうなることは頭では理解していたのだが、ここまでタイヘンだとは。
そして、なんとか家に着き、エンジンを切りました。そのツンツンした無理目の女は、さも「あんたがアタシに乗ろうなんて10年早いのよ!」とでも言わんばかりに、夜の灯を反射させながらたたずんでいました。気高く、美しいその銀色のボディを近くから、遠くから、いろんな角度で見つめ続けた私は、まだまだ不釣り合いな男だったと言えましょう。
6◇ジャジャ馬馴らし
ジャジャ馬とは古くさい表現かもしれませんが、私にとってカタナはまさにそんなバイクでした。いや、過去形じゃないな。そんなバイクです。話とは無関係ですが、そういったタイプの女性も嫌いではありません。
いかにして乗りこなすか。これがカタナ購入後の私の課題でした。そう、この時点での私の乗り方とは、言うなれば、走る馬にしがみついているだけ。即ち、手綱を使って操っているとはとても言いがたい状態だったのです。
さて、カタナ納車の翌日の秋分の日、私は中学時代の友人・だんちょ(仮名。現在は某世界的企業所属のプロダクトデザイナー)と共に房総半島ツーリングに出かけました。だんちょはがっしりした体格の物静かな男で、一人でピザ食べ放題に行ける程の勇気と自立心を持った男です。バイクの一人旅に慣れている彼は、適度な峠や直線コースが絶妙のバランスで組み込まれたツーリングコースをすいすいと案内してくれました。余談ですが、先日三年ぶりにだんちょと会いました。二児の父となっていましたが、ぜんぜん変わってなくて面白かったです。
で、峠だ。最初のうちはおっかなびっくりでくねくね道を上っていたのですが、ものは試しと尻をイン側にはみ出させてみたら、おお! キレイに曲がれる!!そうか! と気づいた私は思い切ってハングオンしてみたら、おお! すごくキレイに曲がれる!! わはは、面白い!!
どうやら私は、ハンドルを曲げなきゃという意識が強かったようでした。カタナに乗れる興奮と緊張で、基本である“体で曲がる”ということを忘れていたのです。
こうしてこの日は鴨川シーワールドを外から眺め、渋滞に巻き込まれながらも金谷港からフェリーで久里浜へ渡り、結局S玉県に戻ったのは午前2時でした。一体何キロ走ったのだろう。家に着いたらもう、ぐっっったりして風呂に入って布団へ直行。ぐっっっすりと眠りましたとさ。翌日はもちろんひどい筋肉痛。でも、表情は自然とにやけてくる。齋藤浩の若き日の思い出であります。
その後、ずいぶん走りました。日帰り軽井沢は特に私のお気に入りコースで、群馬県の横川駅で『峠の釜めし』を買って碓氷峠を上り、湯川のほとり、長倉公園でそれを食べるのが好きでした。秋は特に美しく、ベンチに寝転んで見上げると視界が見事に紅葉でうめつくされ、翌週来てみると、こんどは落葉して地面が真っ赤でびっくりしたことを思い出します。ちょうど今頃の季節でしょうか。寒かったけど、楽しかったなあ。紅葉とカタナとのコントラストは、悪魔的とも言えるほど美しいものでした。
7◇付き合うなら、自分を高めてくれるひと
ところで。俺は球技が嫌いだ。なぜなら、負けると俺のせいになるから。でも、水泳とかマラソン等の自己克服型スポーツは割と好きだ。少しずつタイムが上がっていく、あの感覚がたまらんからです。
カタナは私にとって自己克服型バイクでした。コーナーをきれいに曲がるためのフォーム。止まりたいところに自然に止まるための体重移動法。長距離ツーリング時の疲れにくいライディングポジションなど、乗れば乗る程新しい発見があります。その度に、無理目の女だったカタナが、少しずつ私を認めてくれる気がするのです。そして、その度にカタナはますます魅力的になっていくのでした。
なんて書いてたら乗りたくなってきました。最初にも申しましたが、このところ多忙を理由にまったく乗ってないのです。そんなことでは、せっかく振り向いてくれた無理目の女も、またプイッとどこかに行ってしまうかもしれません。反省。とりあえず明日、エンジンをかけてみよう。
はい。無理目の女に惚れた話、楽しんでいただけたでしょうか。先日、同世代のカメラマンが「ある特定のバイクに乗ってる人をさす名詞なんて、なかなかないよ」と言っとりました。そういえばバイク好きの中では『カタナ乗り』という言葉があるんですね。「あいつ、カタナ乗りらしいぜ」とか言われたらカッコいいなー。うひー。などと言ってるうちはまだまだですね。私もそう言われるように精進せねば。その前にバッテリーの充電か?
[さいとう・ひろし]saito@tongpoographics.jp
1969年生まれ。小学生のときYMOの音楽に衝撃をうけ、音楽で彼らを超えられないと悟り、デザイナーをめざす。1999年tong-poo graphics設立。グラフィックデザイナーとして、地道に仕事を続けています。
< http://www.c-channel.com/c00563/
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■伊豆高原へいらっしゃい[2]
分譲別荘地に住むということ
松林あつし
< https://bn.dgcr.com/archives/20071108140200.html
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秋も深まり、木々も色づき始めました。ここ伊豆高原も名物の桜並木がすっかり葉を落とし、大量の落ち葉を風が巻き上げます。
今回は田舎暮らしをお考えの方へ、伊豆高原へ移住を考えた時の経験談をお話したいと思います。別荘分譲地へ住む場合のご参考に……
僕の場合、伊豆高原に住みたいと思ってから、実行まで約五年かかりました。理由はお金の問題です。家は人生で最大の買い物といいます。しかし、その最大の買い物をすでに済ませていたとしたら……?
実は長期ローンを組んで埼玉にマンションを買っていたのです。もちろん、マンションとは言え、「持ち家」ですから、買った当初は一生そこに住むつもりでした(ここから先は、マンションにお住まいの方には、ほんと申し訳ない話です……あくまで僕の主観による感じ方と捉えてください)
ローンを組んで、マンションに住み始めて数年、ある時突然、マンションというコンクリート造りの「集合住宅」が嫌になったのです。何かトラブルなどあった訳ではないのですが無性に嫌になりました。
この僅かな敷地の中に、100世帯以上の家庭がひしめいている……15cmほどの壁の向こう側は、他人の家……自分の頭の上のそのまた上に知らない人が生活している……ほとんどの人が同じ形の狭い部屋に住んでいる……まるで蜂の巣か牢獄だ。ちょっと大げさですが、何か得体の知れない気持ち悪さを感じていたのは事実です。
しかし、嫌だからといって、賃貸マンションのようにすぐ引っ越し、とはいきません。何せローンが残っているし、どこかに一戸建て住宅を買うなんて、とても無理に思えました。しかし、70歳80歳になった自分が、このマンションで細々と生活している姿がどうしても想像できませんでした。
何とか引っ越す手だてはないものか……色々模索していたところ「田舎暮らし」を思いついたのです。最初は夢でしかありませんでしたが、それを現実に変える情報がインターネットからもたらされました。
田舎暮らしのページをネットサーフィンしていた時、別荘地の物件紹介のページに「海の見える中古物件700万」と書いてあったのです! 頭の中が計算の渦で一杯になりました。
「今のマンションのローンさえ返せば、売却益で別荘地に家を買える」(キラキラ!)→「海を見ながらローンの心配もなく、のんびり仕事ができる」(キラキラ!)
……しかし、現実はそう甘くはないですね。実際不動産屋に案内してもらった安い物件はどれも、築30年以上。中には廃墟のような物もありました。まして「海が見える」なんて条件を出すと、まさに絶壁のような斜面に建った家になります。
不動産屋曰く「これでもリフォームすれば快適になります……」って、リフォームにいくらかかるんじゃい! それに、今度こそ家を買ったら、死ぬまでそこで暮らす覚悟が必要……つまり、それまで壊れずに建っていてもらわないと困ります。あと40年生きたとすると、築30年の物件は、死ぬ頃には築70年……しかも国の建築基準法が改定される前の物件とあれば、そんなに建っていてくれないかも……東海地震がきたらやばい!
結局絞り込んだ物件は、平成になってから建てられた比較的新しいものばかりになりました。当然、値段もそこそこで、マンションを売った金額では到底払いきれません。しかし、新たにローンを組んででも、移住する意義はあると感じました。移り住んだ今、新たな住宅ローンを返済しつつつ、仕事と庭のリメイクに勤しむ毎日を送っている訳です。
・大室山から見た僕の住んでいる地域の写真です
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その別荘分譲地……ここは、田舎暮らしのようであってそうでない、住宅地のようであってそうでない、別荘地であってそうでもない……つまり、非常にユニークな生活環境であると言えるのです。
まず、本当の田舎暮らしは、地元に密着し、冠婚葬祭や祭りなど積極的に参加しなければ、なかなかとけ込めないと言います。しかし、別荘地はもともと色々な地域から集まった人々なので、そんな煩わしさもありません。せいぜい町内会の役員が数年に一度回ってくるぐらいです。
また、沢山の家が建っていますが、近隣住宅にあまり人がいないので(別荘ですから)、通常住宅地に比べて隣人トラブルも少ないと思われます(実際、最近までうちの両隣も人は住んでいませんでした)。それだけ、周りが静かでもあります。近所のガ・・、いや失礼、お子様方が、日曜の朝早くから大声で走り回ったりすることもないわけです。
ユニークと言えば、とにかく定住者には熟年の方が多い点です。ほとんどの方は会社を定年退職し、老後をここで過ごそうとやって来た人たちです。なので、僕のように40歳半ばはここでは「若者」の部類に入ります。
駐車場に停まっている車に、やたらベンツ、アウディ、BMWなど高級車が多いのも特徴です。そもそも別荘を持てること自体、お金持ちですもんね〜。リタイヤした人たちも、どこどこの社長や重役だった、って人が結構いますす。
ユニークとばかりは言ってられないこともあります。その一つが「空き巣」が多い点です。まあ、当然かもしれません。多くのお家は家具や電化製品を残したまま、何ヶ月も空けている訳ですから……泥棒さんにとっては仕事のしやすい所なんでしょう。でも、我々もパトロールなど、自衛手段をとっています。願わくば、鉢合わせしませんように……。
という感じで、別荘地で暮らすというものが、どんな感じなのかイメージしていただけましたでしょうか。
え? ローンの返済? ただ今なるべく早く返済しようと、奮闘しております。お仕事のご依頼お待ちしております。
【まつばやし・あつし】 mail@atsushi-m.com
イラストレーター・CGクリエーター
< http://www.atsushi-m.com/
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■セミナー案内 JPC定例セミナー
「グラフィック+Webで、ここまでできるデジタルマガジン」
〜Flashを利用した雑誌コンテンツについて〜
< http://www.jpc.gr.jp/jpc/seminar/071121.html
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< https://bn.dgcr.com/archives/20071108140100.html
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<主催者情報>
あらゆるコンテンツがデジタル化しWeb上で見られるようになってきていますが、コンテンツの見せ方の一つとしてデジタルマガジン(電子雑誌)というものがあり、紙媒体やモバイルコンテンツもより多くの情報とFlashを使ったリッチな表現でのコンテンツを提供できます。
Webのコンテンツとして、デジタルマガジンが注目を浴びています。2007年は、デジタルマガジン元年と呼ばれ、出版業界でのデジタルマガジンの発行が増えてきています。今回のセミナーでは、デジタルマガジンの現状と今後の展開・Flashを使ったコンテンツ作成などをテーマに「Flashコンテンツ・デジタルコンテンツの紹介」を開催したいと思います。
◎主な対象者
・Webデザイン・グラフィックデザイン・DTP業界のデザイナー/オペレーターで、Web制作業界の方、またはこれからWeb制作を取り組もうとされている方
・Flashデザイン・Web制作業界の経営者の方
・デジタルマガジンに興味のある広告主企業/宣伝・販促担当者プログラム
◎プログラム
「デジタルマガジン市場と今後の可能性」13:30〜14:30
〜新しいメディアとしての電子書籍『FlipBook』ご紹介〜
イーブック・システムズ株式会社
< http://www.ebooksystems.co.jp/index.html
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質疑応答 14:30〜14:45
「FlipViewer・Flashを使ったコンテンツについて 15:00〜15:45
実際に発行しているデジタルマガジンの紹介と広告事例」アンカーパブリッシング株式会社
< http://www.anchor-pub.co.jp/
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< http://dima.jp/
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質疑応答 15:45〜16:00
日時:11月21日(水)13:30〜16:00(13:15〜受付開始)
会場:アップルジャパン株式会社セミナールーム(東京都新宿区西新宿3-20-2東京オペラシティータワー32F)
< http://www.apple.com/jp/employment/overview.html
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参加費:無料(JPC会員限定)
※非会員の方は会員になって頂くことで、どなたでも受講できます。
入会のご案内:< http://www.jpc.gr.jp/jpc/join/index.html
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■編集後記(11/8)
・ようやく「グエムル 漢江の怪物」をDVDで見た。一年前の公開時から気になっていた韓国映画だ。なにしろ「韓国のスピルバーグが放つパニック・エンタテインメント!」なのだ。さらわれた娘を助け出すために、適地に乗り込む怒れる父親という設定は「コマンドー」で堪能したが(こういう設定、無条件で好き)、今度はよりによって怪物にさらわれた娘を助け出すため、怪物と戦うイカレた(イカした?)家族たちの話である。一通り見ておもしろく満足したが、なんだかよくわからないところもある(突っ込んでいいのやら不明という部分も多い)妙な映画だなと思った。ネットで検索し、この作品は日本では興行的にはコケたと知る。ずいぶんな酷評もあって気の毒だが、まあそんなものかと同意できる意見もある。われわれには理解しにくい、韓国独特の表現もあるようだ。橋の下から現れ、岸に泳ぎ寄って上陸し、逃げ惑う人々を追って暴れ回るという、怪物の登場シーンのビジュアルはうれしかった。白昼堂々である。こんな合成のむずかしいシーンをよく作ったなと感心した。魚、トカゲ、エイリアン、半魚人などを合体させたような、てごろな大きさの怪物である。デザインも動きもいい。いつのまに韓国がこんな技術を? と思いながら見ていたらやっぱりハリウッド製だという。でも、主役たるべきが怪物ではなく、泥水まみれの(おまけに変なユーモアまみれ?)奮闘家族たちのほうがメインになっているので(それは当然なんだけど)、怪物怪獣妖怪UMAマニアとしてはちょっと残念。もっと怪物を見せろ、ということ。結局、怪物は倒したが…、こういう終わり方もあるのはわかるが…、いややっぱりそれはないだろう。エンタテインメントに徹してほしかった。長女ナムジュ役、きれい。(柴田)
・DTPエキスパートの合格通知と認証証が届いた。これが届くまでは、合格発表の記載番号を間違ってました、とか、配点ミスでした、とかのどんでん返しが来そうで怖かった。プラスチックのかっちりしたカード。締切日に申し込むことになったため、急いでコイン式証明写真を撮ったのだが、それがカードに転写されてしまっている。受験票にしか使わないものだと。てっきり。証明書っぽく、白襟スーツ姿でちゃんと化粧すれば良かった……。そういや、この写真は駅のホームで立ったままはさみ(カッターじゃない)で切ったものだよ(汗)。急に打ち合わせが入ったので、駅で撮影し、ホームで切って、裏に名前を記入して、封をのり付けして、乗り換え駅で投函したんだった。そのためにのりとはさみを持ち歩いたんだよ、そうだよ、あれだよ。成績表を見たら全部90%以上だった。痛恨の指示書大ミスは、配点に響く箇所ではなかったようだ。苦手な「印刷工程」が一番成績良くて複雑な心境。成績が六角形のグラフになっているのだが、ほとんど凹凸がなく、特に課題側は綺麗な亀の甲羅。何が正解で何が不正解だったのか試験問題と回答も欲しいよ。できなかったところは潰しておきたいのに。個人的には気になるところは多々あるのだが、まぁよしとしよう。テストの結果としては、苦手分野はないってことか。しかしこのカードをいつ、どんな場面で使うんだろう。フリーで仕事をしているので、資格とか試験結果とかは関係ないんだよな。いや、フリーだからこそ役に立つのか? まぁ何にせよ合格できて良かった。編集長の顔も潰さずに済んだわ。(hammer.mule)
- グエムル-漢江の怪物- コレクターズ・エディション
- ソン・ガンホ ピョン・ヒョボン パク・ヘイル
- ハピネット・ピクチャーズ 2007-01-26
- おすすめ平均
- 評価が難しい
- エイリアンの韓国版
- 本意でないですがあえて低評価の識者に苦言を呈します そして日韓の友好を祈念します
- 微妙な・・・
- オヤジがイイ味
by G-Tools , 2007/11/08