[2335] 関西デジタル大忘年会2007

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<…といった妄想話を肴に、今夜は関西でお会いしましょう!>

■KNNエンパワーメントコラム
 関西デジタル大忘年会2007
 神田敏晶

■クリエイター手抜きプロジェクト[152]Illustrator CS2/CS3編
 選択されたテキストブロックの先頭1文字のサイズを変更する
 古籏一浩

■電子浮世絵版画家の東西見聞録[20]
 ソウルストリート探訪-3 明洞
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■KNNエンパワーメントコラム
関西デジタル大忘年会2007

神田敏晶
< https://bn.dgcr.com/archives/20071217140100.html
>
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KNN神田です。

本日は関西で「デジタル忘年会」です。
< http://www.mebic.com/forum/634.html
>

「デジタル忘年会」といっても、いまやIT系の忘年会が連日あちこちで開催されているのだから、わざわざ「デジタル」と名乗る必要などないのである。しかし、最初の開催は、今からちょうど10年前の1997年12月13日だったから「デジタル忘年会」としたことには特別な思惑があった…。

●今なら笑えるあの時代

関西で初の、大規模なMacイベント「MacFanExpo」が大阪ドーム(現:京セラドーム大阪)で開催された。そのままの流れで、デジタル業界人の交流という名目でパノラマドームレストランアサヒで「デジタル忘年会」が開かれ、150名もの業界関係者が集まった。

マルチメディアブームが去り、CD-ROMを制作していたクリエイターやDTPのオペレーターたちが、インターネットという新しい世界でのメディア構築にとりかかりはじめた頃だ。正しい情報は書籍や雑誌ではなく、現場から生まれていた。誰も、業界に先生がいないから、自ら研鑽を高め、そこで得た情報を共有するしか方法がなかった。新しいメディアの文法は常にそうやって作られる。

「関西ウェブマスターオフ」というオフラインミーティングが、関西のめぼしいWebマスターと、ネットだけではなくリアルな世界でも会ってみたいという趣旨で隔月で開催された。

まぐまぐを作ったばかりの大川さんに深水さん。今日の雑学の小橋さん、イージーの岸本さん、関西のありとあらゆるウェブマスターにメールでコンタクトをとり、みんなで情報を共有していく。情報考学の橋本さんなどもゲストだった。その後、渋谷のビットバレー構想にちなんで、大阪でのベタバレー構想など…。そして、その間に発生したネットバブル。バブルに浮いた人、上場した人、消えた人…。いろんな人と出会えた10年だ。

電子メールでやりとりできる人が限られていたり、FAXがビジネスコミュニケーションの中心だった頃。携帯のi-modeがなかった頃。SPAMがなかった時代。デジタル業界はスタンドアローンでありながらも、ネットワークの可能性と魅力に、かなりの人がとり憑かれていった。

「ALWAYS三丁目の夕日」の三作目は、ぜひ、ネットが普及する前のこの時代設定で作ってもらいたいものだ。かなり笑える時代でもあるだろう。

ほとんどの会社が、事業部にあるインターネットにようやく接続された一台のWindows95の端末を使って、ダイヤルアップでアクセスする。電子メールは、info@あての会社のメールアドレスを部署全員で共有していた。一人ずつのメールアドレスがなかったのだ。また、名前のアドレスではなく、数字だけの可哀そうなアドレスの人も多数いた。今から考えると信じられない世界だ。

ボクが最初に書いたHTMLは、3.5インチのフロッピー保存し、郵便でNECのmeshnetのサービスセンターに送り、担当者がチェックして、ようやく3日後にアップロードされた。「神田さん、ホームページ更新されました」と電話でお知らせしてくれる。まるで電話に交換手がいたころのようだ。

新しいウェブサイトの情報は、新聞や雑誌で知り、URIをメモに控えてからアクセスしていた。時間あたりで課金されるので、インターネットで目的が達成されるとすぐにログオフする。専用回線が夢の時代であり、常時接続のインターネットがある会社へ転職を考えたくらいだ。

もちろんブログなどもなく、先進的な個人ユーザーが個人ホームページを立ち上げていた。これからの企業は、ホームページくらいもたないといけないという論調に、続々とホームページの立ち上げプロジェクトが動きはじめた…。

社長のあいさつをリアルオーディオで録音しましょう。Flashという最新技術でアニメーションを駆使しましょう。景品プレゼントがアクセスアップの秘訣です。米国ではアマゾンという在庫を持たない本屋が話題です。ビジネスモデル特許を申請しなければビジネスモデルが真似されますよ。

まるで、今のSecondLifeの構築話と本当によく似ている。ほとんどが、とんでもない間違いを繰り返していた。

大半のビジネスユーザーは、ホームページを誤解していた。それは自分があまりネットを使ったことがなかったからだ。だから専門家の意見を聞くしかなかった。専門家といっても三か月前はズブのど素人だ。今のSecondLifeの専門家も一年前はみんなド素人だった。

2007年、SecondLifeのバブルは終わることだろう。そう、そしてこれからが本当のメタバースの時代がやってくる。ホームページブームの幻想から生まれたネットバブルが終焉した時から、ネットの本当のビジネスが動きだしたように。

●10年後、2017年の忘年会を想像する

2011年にアナログ波を停止したテレビは、ネットと完全融合し単なるモニターと化している。ネット広告とテレビ広告は同額となり、視聴者にとっては、プッシュでくるのがテレビコンテンツ、プルで使うのがネットコンテンツという感覚だ。旧・総務省の方針で、テレビコンテンツはすべてオンデマンド化されたから、テレビも検索して楽しむ人が増えた。ハイビジョンは当たり前で、4Kのスーパーハイビジョンが普及期を迎えている。

ウェブサイトでは、仮想空間が提供され、ユーザーがそのサービスや製品を購入したら、どんな生活になるのかが実感できるようなサービスが提供されている。もちろん、PCモニタでもテレビでも利用できる。

アバターで「Wiiシャツ」を着て操作すると、浮遊感まで生まれるようになった。「Wiiパンツ」は18歳以上でないと販売されないはずだが、中学生の間で大流行だ。これでまた日本の少子化に拍車がかかるだろう。

AmazonのKindleのような携帯端末が進化し、
< http://www.amazon.com/b?ie=UTF8&node=133141011
>
いつでもネットに接続できる。税金を払っていると、国からプレゼントされる。国は消費動向を個人の行動から掌握しようとしている。

デスクトップパソコンは、オフィスくらいでしか見かけない。ようやく日本語での音声入力が機能するようになった。キーボードに依存しなくてもいいが、しゃべるより打ったほうが早い。

オリンピック以降、中国が大躍進し、移民が増えて日本でも英語をしゃべる人の方が多くなった…。最近の若い人は、日本語よりも直接、英語圏のコンテンツにアクセスする。NHK放送の半分は英語放送になっている。日本人の中でも言語デバイドによる格差が問題になっている。

家電もすべてネット制御だ。配線もほとんでみかけなくなり、コードレスで電源が供給されるから、充電も不要だ。電気、ガス、水道も新規参入が増えて、10年前よりも安く提供されるようになった。石油の代替エネルギーの開発促進と公共料金の構造改革努力の賜物だ。

今月は、忘年会シーズンだ。ほとんどのことが、ネットでできるようになったけれど、人間はやはり集まりたがる。炉端をかこんで、酒を飲む。携帯電話が飲みすぎや塩分の摂取量をチェックしているが、「そんなの関係ねえ!」で飲んでいる。

この飲み会の模様は、居酒屋のウェブからメンバーに中継されており、参加できない人もそこの場に居合わせたような気になる。また、参加者はこの日の飲み会を再生したり加工ができる。

そういえば、20年前のデジタル忘年会で出会ったカップルは、結婚して、その子供も今回は参加している。ボクの孫もそこにいる。その孫と同い年のボクの子供もそこにいる。

…といった妄想話を肴に、今夜は関西でお会いしましょう!


ビデオ投稿スタジオ BarTube < http://snbar.ameblo.jp
>
毎週木曜日23:00 MXテレビ「BlogTV」出演中
< http://www.technorati.jp/blogtv/
>
「NetSurfin2.0」毎週放送中!デジハリ大学放送部
< http://blog.dhpodcast.com/
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神田敏晶著「Web2.0でビジネスが変わる」
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「YouTube革命〜テレビ業界を震撼させる「動画共有」ビジネスのゆくえ〜」
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「Web3.0型社会」大和書房
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KandaNewsNetwork,Inc. < http://www.knn.com/
>
CEO Toshi Kanda mailto:kanda@knn.com
#502 1-4-8 Komaba Meguro Tokyo Japan,153-0041
TEL 090-7889-3604 FAX 020-4622-7170
< http://mixi.jp/show_friend.pl?id=550
>
Mobile 81-90-7889-3604 Phone81-3-5458-6226

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●関西デジタル大忘年会のお知らせ
< http://www.mebic.com/forum/634.html
>

関西デジタルコンテンツ業界の「導火線=Fuse」にしたい、そして参加者で「融合=Fuse」したいという思いから始まった、カンデジFuseイベントも今年で四回目となります。本年は「ウェブ3.0型社会 リアルとネット、歩み寄る時代」の著者でもある神田敏晶氏を招き、Web3.0型社会を目前にして、私たちはどう考え、どう対応していけばよいのかなどをトークセッションで探ります。トークセッションのあとの関西デジタル大忘年会では、関西のデジタル業界内の交流を深め、来年への気勢を上げたいと考えています。

【日時】2007年12月17日(月)18:30〜21:30
第1部:18:30〜19:50
トークセッション「神田敏晶に聞くWeb3.0型社会の世渡り術」
第2部:20:00〜21:30
関西デジタル大忘年会(立食パーティー)
【場所】メビック扇町2F(大阪府大阪市北区南扇町6-28 水道局扇町庁舎)
【参加費】
第1部:1,000円(税込)第2部:2,000円(税込)
【申込】
< http://www.kansai-soho.or.jp/2007bounenkai/
>
【主催】関西デジタルコンテンツ事業協同組合
【共催】メビック扇町

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■クリエイター手抜きプロジェクト[152]Illustrator CS2/CS3編
選択されたテキストブロックの先頭1文字のサイズを変更する

古籏一浩
< https://bn.dgcr.com/archives/20071217140200.html
>
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雑誌などでは、テキストブロックの先頭1文字目だけ大きくしたり、色を変えたりすることがあります。今回のスクリプトは、選択されたテキストブロックの先頭1文字目のサイズを変更するものです。

最初のスクリプトは、選択されたテキストブロックの文字サイズを24ポイントにするものです。

selObj = activeDocument.selection;
for (i=0; i< selObj.length; i++)
{
charObj = selObj[i].characters[0];
charObj.size = 24;
}

文字サイズは

charObj.size = 24;

の24の値を変更してください。この値の単位はポイントです。
Illustratorは、スクリプトで指定する場合には必ず単位はポイントになるので注意してください。ちなみに、Photoshopでは自由に単位を変更できます。

次のスクリプトは文字サイズだけでなく任意の色(RGB)も指定するものです。

selObj = activeDocument.selection;
for (i=0; i< selObj.length; i++)
{
charObj = selObj[i].characters[0];
charObj.size = 24;
charObj.fillColor = setColor(200, 0, 100);
}

function setColor(r,g,b)
{
var colObj = new RGBColor();
colObj.red = r;
colObj.green = g;
colObj.blue = b;
return colObj;
}

文字の色を変更するには

charObj.fillColor = setColor(200, 0, 100);

の200, 0, 100の値を変更してください。
最初が赤の輝度、次が緑の輝度、最後が青の輝度になります。
文字サイズを変更すると文字の位置がずれてしまいます。そのような場合は、ベースラインを調整する必要があります。

以下のスクリプトはベースラインも調整するものです。

selObj = activeDocument.selection;
for (i=0; i< selObj.length; i++)
{
charObj = selObj[i].characters[0];
charObj.size = 24;
charObj.baselineShift = 5;
charObj.fillColor = setColor(200, 0, 100);
}

function setColor(r,g,b)
{
var colObj = new RGBColor();
colObj.red = r;
colObj.green = g;
colObj.blue = b;
return colObj;
}

ベースラインの位置を変更するには

charObj.baselineShift = 5;

の5の値を変更してください。
正数であれば上に文字がずれ、負数であれば下に文字がずれます。


【古籏一浩】openspc@po.shiojiri.ne.jp
< http://www.openspc2.org/
>
今年は、これが最後なので定番のご挨拶です。
今年もお世話になりました、来年もよろしくお願いします。
来年は、プログラムについての読み物みたいなのにトライしようかと思っています。ということで、よいお年を。

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■電子浮世絵版画家の東西見聞録[20]
ソウルストリート探訪-3 明洞

HAL_
< https://bn.dgcr.com/archives/20071217140100.html
>
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ソウルを訪れる人の、だれでもが行くのが明洞(ミョンドン)です。ミリオネなど大きなファッションビルもあり、ファッションの街として有名で、お買い物には最適です。そして、明洞汗蒸幕という最大規模のエステも有名です。でも、とりあえずどちらにも興味のない私たちにとっては食の街です。ファッションともう一つの面として、明洞はグルメ激戦区でもあるのです。ですから、あちこちで紹介されている、当たり前の所にしか行く事が出来ません。それだけポピュラーな街なのです。その中でも、気に入った店を幾つかご紹介します。

◎まずは「元祖安東チムダッ」
アントンチムダッは「安東鳳家チムダッ」という店が、ソウルでセンセーショナルなブームを巻き起こしたのですが、今はブームが終わり、チムダッの店も次々姿を隠したということです。チムダッは安東地方の郷土料理で、ジャガイモ、韓国春雨、鶏を丸ごと一羽ぶつ切りにして、唐辛子をきかせた醤油ベースの甘辛な味付けです。私たちが行った「元祖安東チムダッ」の味はかなり辛めなので、私たちの舌にはぴったり合います。なにしろこの店は、この辛さが癖になると言われて広がった店ですから。

そして、メニューは骨付きと骨を抜いたものがありますが、チムダッだけ!。そしてその量が半端ではありません。なにしろ、一羽丸ごとの量の鶏にジャガイモとたっぷりの春雨とが煮込まれています。日本で使う大きめの土鍋一杯より量があるといった感じです。春雨は中国のそれとは少し違い、太くてプリプリつるつるしたもので、味がしっかり入るほど煮込んでも形は崩れません。とても美味しいものですが、せっせと食べてもいっこうに量が減らない(私たちは半羽を頼んだと記憶しています)。頑張っても頑張っても、鍋の底は見えてきません、最後はギブアップです。

しかし、この店も次に行くときにはなくなっているかもしれません。前回、通りがかった時にも客はかなり入っていましたが、熱しやすく冷めやすいというのが韓国人の気質です。次に来るブームによっては、あっという間に店が代わっても不思議ではないのです。

◎次は「ヨッコウル」
「元祖安東チムダッ」から明洞駅に向かい数十メートルの位置にある店で、こちらは居酒屋という感じで様々なメニューが用意されています。日本語の通じる店員さんもいるので、日本語で話しかけてみましょう。最近の日本の大衆飲み屋のようにテーブルにベルが付いていますので、再注文も気軽に出来ます。日本人の客も多いようで、しばらく座っていると日本語が時々飛び交うのが聞こえます。

私たちが入ったのは、三月の寒い時なので鶏チゲを頼みました。やはり、チゲは大きめの鉄鍋一杯で、二人では充分すぎる量です。鍋の出汁は見た目が真っ赤っか! でも意外にさっぱりしているので、特に辛いのがだめな人以外はいけるでしょう。もちろん、辛くしないでくれと始めから頼めばそのようにしてくれると思います。

これに、ニラチジミ、そしてまずはメッチュ(ビール)、そしてドンドン酒。チジミもピザサイズというかなりの大きさで、他にも色々食べたいのですが、この程度であきらめてしまいました。二品しか頼んでいないのに全然食べきれなかったのですから。四人くらいで来ないと無理ですね。もちろん、キムチやらなにやらバンチャンは沢山出てきます。で、料金はと言うと、二人で50,000 w。日本円にすると6,000円くらいと超破格値です。
と、一応ネット検索してみたら、、、閉店、、、ということです。残念!

◎ビビンパプ「古宮」
今までの二件は夜のメニューだったので、最後に昼メニューをご紹介。もちろん夜もやっています。ここのビビンパプはどの店のものより豪華で、日本人の舌に上品に感じられる味付けだと思います。韓国料理は比較的強めの味でおおざっぱな感じがするのですが、この店は薄味で材料の良さを引き出す料理方法をとっています。

明洞駅からすぐ近くなのですが、いつでも人でにぎわっている明洞の喧噪が感じられない静かな場所にあります。店構えも「古宮」の名前に恥じない高級そうな朱色を基調にしたものですが、比較的リーズナブル。店内も明るく清潔感がただよい、チョゴリをきちっと着込んだ店の人たちも教育がしっかりなされている感じで気持ちの良い店です。

私が頼んだのは伝統ビビンパプ。日本ではビビンパと言いますが、ビビンとは雑ぜる事を意味し、パプはご飯のことです。最後の「プ」の「ウ」は発音しないので表音はビビンパでも正解なのです。でも、口を開けて終わってはいけないので、しっかり閉じて気持ちだけで「プ」を発音してください。これでないと通じません。

まあ、要は混ぜご飯なので上にのるものは何でも良いのですが、伝統に従って色鮮やかな赤・緑・白・黒・金という五色の食材が、ご飯の上にのせられて出てきます。季節に合わせて栗や銀杏がのせられていますが、その食材の数は30種類あまり、全て自然の栄養をバランスよく取り入れられるように考えられています。

これもネット検索してみました。
緑:ギンナン、ほうれん草、セリ、ホバッ、キュウリ
白:栗、キキョウ、フクベ(ウリ科)、ジダン、大豆モヤシ
赤:ナツメ、ニンジン、コチュジャン、ユッケ
黒:黒ゴマ、ワラビ、イワタケ、昆布、海苔、シイタケ
金:クルミ、松の実、ファンポムッ、卵

この「古宮」はなくなることはないと思われますので、ソウル訪問の際は是非訪れてください。ビビンパプの味もバンチャンの味も絶品です。

ということで、今年の最後の回となりますね。みなさま、いい年をお迎えください。「セーヘーポンマーニパドュセヨ!」(意味は来年ね)

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■編集後記(12/17)

・12月14日号が手続きミスで、一部発行スタンドから発行されていませんでした。お詫びします。改めて本日正午に発行いたしました。

・一昨日はドラッグストアで、昨日はスーパーで、柳原可奈子の演ずるような女店員に遭遇した。笑いをこらえるのが大変だった。/内閣府の調査によれば、携帯電話でメールやインターネットを利用する時間は女子高生が最も長く、一日平均二時間を超えている、と新聞に出ていた。「第5回情報化社会と青少年に関する意識調査について(速報)」を見ると、「携帯電話等の使用は、小学生から高校生にかけて急激に拡大している」「パソコンは、小学生のころから高い割合で使用している」など具体的な数字が出ている。ほかにも様々な問に対する回答が示されていて興味深い、というより恐ろしい(女子高生云々はこの「速報」では出てこない)。一日二時間、女子高生、携帯でメールやネット、という三点セットの見出しからは記者の問題意識が感じ取れる。普通の感覚なら、ヤバいと思うだろう。女子高生よ、貴重な時間をむだにするでないと言いたい。「読むべき本を読むべき時に読む、というのが重要で、この時を逸し大人になってかではもう遅い。」と藤原正彦「祖国とは国語」(新潮文庫)にある。携帯電話を覗き込んでいるひまがあったら本を読みなさい、読まないうちに大人になっちゃうよ、そうやさしく言ってあげたい。しかし、こう続く。「情緒を養ううえで、小中学生の頃までの読書がいかに大切かということである。」嗚呼、君たちは遅すぎたか。いや、今からでも遅くないから本を読みなさい。ケータイ小説を読んでいる? そんなもの読んでも情緒は培われない。時空を超えた世界を知るには古今東西の優れた文学に触れなくてはならない。わたしも若い頃、そのようなお宝を見ずに過ごした。もう遅い。携帯電話もコンピュータもなかったあの時代、なにをぼーっと過ごしていたんだろう。ほんと、バカで幼かった。つくづくあの時代をやり直したいと思う。(柴田)
< http://www8.cao.go.jp/youth/kenkyu/jouhou5/g.pdf
>
内閣府 第5回情報化社会と青少年に関する意識調査について(速報)

・忘年会楽しそう〜。しかし今日は動けぬ。神田さん、皆さん楽しまれるんだろうな〜。/先生の舞台は、なんというか先生可愛いかっこいいきれい素敵なものであった。役柄が犬ということで、そのしぐさから犬に見えてしまったり、ダンスシーンでは男前な視線を振りまいてらして、さすがプロ。本番スイッチが入った先生は別人の男役さんであった。お話は陰陽師の主人公がいて、過去に人間に裏切られた鬼の娘がいて……ここに書くのは難しいから案内を見ていただければ。気になったのが台詞と演出だった。大事な過去の出来事を台詞で説明していたり、裏切られた鬼が心情を長々と吐き出す。その前のラブラブ度合をもっと表現して、その後に裏切られたことを判明させたら、ほとんど台詞がなくても鬼の気持ちはわかる。そしてそれにかぶさるように、人間側は裏切ったのではないという事柄を描いてくれたら、見ている側はせつなくなる。どうにかしてよ陰陽師、と。だけどどうも恨みつらみを台詞で言いすぎてもったいないなぁと。演技、ダンス、歌はとっても良かったから余計にというか、そのぐらいしか悪いところは思いつかぬ。毎年定期的に上演しているこの劇団。そりゃ続けられるわ、レベル高いわ、受賞するわと思ったのであった。今度は先生のキザキザ二枚目とか、悪役が見たいなぁ〜。卒業した男役さんが、男役のまま演技できる舞台が増えたらいいのにな。(hammer.mule)
< http://k-bijou.com/
>  歌劇ビジュー