<人に見られるってわかってたらもっと気合入れたのに!>
■装飾山イバラ道[7]
仕上げのパワー
武田瑛夢
■気になるデザイン[6]
美しさも大切だけど、機能もね。
津田淳子
■セミナー案内
JPCセミナー『表現力を高めトラブルをなくすイラストレーション作成法』
■展覧会案内
第11回文化庁メディア芸術祭 シンポジウム情報
■装飾山イバラ道[7]
仕上げのパワー
武田瑛夢
■気になるデザイン[6]
美しさも大切だけど、機能もね。
津田淳子
■セミナー案内
JPCセミナー『表現力を高めトラブルをなくすイラストレーション作成法』
■展覧会案内
第11回文化庁メディア芸術祭 シンポジウム情報
■装飾山イバラ道[7]
仕上げのパワー
武田瑛夢
< https://bn.dgcr.com/archives/20080205140400.html
>
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先日、「[東海大学アート&デザイン展]教養学部芸術学科美術学課程/デザイン学課程 卒業研究発表」を見てきた。
キャラクター系の作品から立体まで、様々なかたちで皆自由にまとめていて今の時代を感じた。1、2年の時に私の「コンピュータ基礎」という授業を受けた生徒もかなりいた。
「コンピュータ基礎」は、Macintoshを使ったコンピュータの基本操作と、グラフィックソフトの基礎という実技の授業だ。私の授業でMacを初めて触った生徒も、4年の卒業制作では立派にMacを使ったポスター作品を出していたので感慨深い。
電源の投入の方法からはじめる授業だけれど、教室のMacが新機種になった時は自分でも一瞬たじろぐ。電源ボタン、CDの口、イジェクトボタンはマシンがスタイリッシュになるほど見つけにくくなる不思議。とはいえ、だいたい右側にありそうなもの、前面や背面の作りは想像の範囲なのでなんとかなるものだ。
最近の学生は相当早い時期からPCを触っているらしく、テキスト入力くらいは難なくこなすことも多いので助かる。自己PRのテキストを入力してもらいながら、だいたいの慣れぐあいを見る。普段はWindowsユーザーで、Macが初めてという場合も多いので、違いについて説明した方が早い場合もある。
デザインの学生なのでそこからもうちょっと進んだ、グラフィックソフトの体験が一番わくわくするようだ。Adobe Illustratorを開いて丸や四角を描いたり、オブジェクトを組み合わせてできる簡単なイラストを描いたり。
そして、円ツールと塗りと線の初期設定を使って描けて便利なモチーフが「パンダ」だ。白い頭に黒い目と耳。長細い楕円形の白いボディに楕円形を回転させた黒い手足。しっぽが何色なのかは自由。目玉も自由にアレンジ。ちょっと凝った目のデザインを複製して、もう一方の目にしてもいい。
片方の耳と手足の重ね順を調整して背面に送ると、とたんに立体的な体の向きが見えてくる。単純でゆるいイラストの中に、基本のソースを詰め込む。
出来上がるイラストは子供っぽいものだけれど、重なりや角度、複製の手順がうまくいっていないと、思ったものにならない。単純な絵だからこそ、できないと悔しいのでがんばるというのもあるかもしれない。
少しの格闘の末、そこはさすがデザインの学生たちで皆それぞれ表情やプロポーションの違うパンダが出来上がる。私はマックと格闘する学生たちの後ろを歩きながら、とても楽しい。
「さて、立ち上がりましょう!」
後ろに下がって皆それぞれのパンダの鑑賞会だ。
人に見られるってわかってたらもっと気合入れたのに! というのか、なかなか立ち上がらずにそこからガンガン直す人が続出。「あと5分」の猶予を与えると、相当がんばって仕上げた力作パンダになる。切羽詰まると力が出るのだ。
どうやら先生に見られるよりも、学生同士の目線の方が意識するようで、この力は生かさないともったいない。いつそういう機会が来るかわからない緊張感も良い。この時描いたパンダは図を貼り込む練習に使ったりする。
この頃はまだキー操作に慣れていないので、左手が遊んでいる人が多い。右手はマウスを持っているけれど、左手は人によってまちまちなのだ。頬杖をついたり、膝に置いたり。なかなかコマンドキー周辺にポジショニングする習慣がない。
操作のスピードは慣れてきてから上げればいいけれど、結局は細かな操作に無駄がなく動けることが上達を早めると思う。テニスでコートの中央に戻ることが、どの位置に球が来ても対応ができて自分にとって楽なのと同じだ。
例えばテニスのフットワーク練習のように、マウスと左手のキー操作にもエクササイズ的な練習方法があっても良いのかもしれない。動きは身につけてさえしまえば思考にエネルギーを回せるし、そっちのクリエイティブにこそ脳を使うのが良いと思う。
いつもキー操作練習に使うのは、サイコロ型の立方体を描くこと。3枚の正方形を使って立方体を作ったり、高さだけ伸ばしてビルにしたりだ。最初は左手がつりそうになって、手にばかり意識がいってしまう。
まず画面と手の関係が身に付いて、さらに自分の描きたいイメージがその関係にシンクロする感覚になるまで辛抱すれば、あとは楽しくてしかたがないはずだ。ほんの数年も経てば、そんな苦労があったことすら忘れてしまうけれど。
最近テレビで見たけれど、こういったいくつかの動きを同時にできる能力を「デュアルタスク」といって、腹話術師はこれがものすごく発達しているらしい。Mac操作にもデュアルタスクは必要だ。マルチメディア関係の人も、音と絵を同時に作り出す能力があるので、きっと脳がすごい働きをしているのだと思う。
たぶん脳にはとても難易度の高い働きだけれど、それができるのはやり遂げたい欲求の方が勝ってるからかな。そういう欲求をいかに目標に結びつけられるかが鍵な気がする。パンダの仕上げの時の、切羽詰まったパワーもこの力かもしれない。
授業で最初に描いたパンダのデータは、ぜひCDに焼いて日付を書いてきっちり保存しておいてもらいたいといつも思う。タイムカプセルだ。パンダのようなな絵から、この道具の可能性を広げていった人たちがまた見ることができたら素敵だ。
私もFD、MO、CDのタイムカプセル的データがたくさんある。おばあさんになったら見るのが楽しみ。でも、うっかりすると読み込める機器がなくなり、データを開けることができなくなるかも。機器があるうちに移し替えておいた方がいいな。
【武田瑛夢/たけだえいむ】 eimu@eimu.com
スーパーの開店セールで毛蟹を買う。生から茹でてハサミでさばいて時間がかかるのに、食べるのはあまりに一瞬だった。
装飾アートの総本山WEBサイト“デコラティブマウンテン”
< http://www.eimu.com/
>
新刊「やさしいデザイン」誰でもかんたん、レイアウト・配色・文字組
エムディエヌコーポレーション発行 インプレスコミュニケーションズ発売
< http://www.mdn.co.jp/content/view/3983/
>
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■気になるデザイン[6]
美しさも大切だけど、機能もね。
津田淳子
< https://bn.dgcr.com/archives/20080205140300.html
>
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私は仕事の依頼や、お礼、またちょっとしたことをお伝えする時も、緊急の用だったりでなければ、手紙やハガキを書くことがけっこうよくある。メールや電話もいいですが、私だったら手書きの手紙をもらうと嬉しいし、その時の気分や、相手の方に合わせて、便箋やハガキを選ぶのが楽しいのも、その一要因かもしれません。
そんなときに気になるのが、便箋やハガキの「書きやすさ」について。見栄えの美しさやかわいらしさももちろん重要なのですが、ペンや万年筆を使って、そこに文字を書き込んだとき、あまりにインキの吸い込みが悪くて、かなりの時間乾燥させても、手で触るとシュッとインキが擦れてしまうものだったり、逆に吸い込みすぎて文字がにじんでしまったり。
写真のポストカードなどに多く見られる気がするのですが、文字を書く面にまでかなりテッカテカのコート紙が使われていると、文字も書きにくいしインキも乾かないしで最悪です。紙の中には、ハガキや便箋に適した、書き心地が良くて、筆記具のインキを塩梅良く吸ってくれるものがあるので、そういうものを使って欲しいなぁ。
便箋にもいろいろありますね。書き心地はいいんだけど、見栄えが好みじゃなかったり、逆にどうも書きにくいというものだったり。
以前、かなり有名なデザイナーがデザインしたレターセットを購入したことがあった。見栄えとしては申し分なく美しくって、凝ったギミックもあり、非常に好みなのですが、……いかんせん書きにくい! なぜ書きにくいかというと、問題は紙の使い方。
便箋によく使われるステーショナリー用の紙に、「ボンド紙」というカテゴリのものがある。これはペン書きに適した紙で、ウォーターマーク(透かし)が入っていたりする。その中でも「レイド」と呼ばれる簀目が入っているものがあるのだが、ご存知でしょうか。光に透かしてみるとよりわかりやすいのですが、1mm間隔くらいで細いストライプが見える紙、見たことありますよね。それです。
先述の有名デザイナーが作った便箋にはこのレイドの入った紙が使われているのですが、細いストライプのレイドが縦方向に入っている。だからすごく書きにくい!!!
って、それだけじゃわかりにくいですよね。言葉が足りなくてすみません。ご説明しますと、この便箋、筆記具のインキが滲んだり乾きが悪い、というような欠点はないのですが、見栄えとしてはどう考えても横書き用の便箋なのに、そこに縦方向に細かいストライプの透かしのようなレイドが入っているので、横書きで文字を書くと、文字列がまっすぐ書きにくいのだ。結果として手紙を書き終わって見返してみると、どうも美しくない(お前の文字がきたないせいでは? というツッコミはなしで……)。
昨年、ある活版印刷屋さんに、私用のレターヘッドをつくってもらったのですが、そちらではこのレイドが横に入っているお陰で、紙の下にガイドとなる横線入りシート(よく罫線が入っていないレターセットに入っているヤツです)を使わなくても、横書きの文字がまっすぐかけて、非常に使いやすい。
紙問屋さんに聞いてみたら「ウォーターマークが入っているものは、そのウォーターマークが正しく読める方向に紙取りしないといけないけれど、入っていない場合には、レイドがどちらの方向にきても、特に間違いだ、とは言いきれない。ただし、横書き用のレターヘッドの場合には、一般的にはレイドが横方向にくるものが多い」とのことだった。
そりゃそうだよなぁ。だって、実際に使ってみればすぐにわかるけど、横書きを想定しているなら、レイドが横に入っていた方が、圧倒的に使いやすいもの。まあ、私が文字の書き方が下手で斜めになってしまうせいだ、と言われればそれまでなのですが……。いやいや、でもどうせ作るならより使いやすいようにデザインして欲しいなぁ、と思ったり。
とここまで書いて読み返してみたら、なんだか小うるさいおばさんの独り言みたいになってしまいましたが、……いいんだ、いいんだ。だって使いにくいと思うんだから。うむ。
【つだ・じゅんこ】tsuda@graphicsha.co.jp
最新刊『デザインのひきだし vol.4』がそろそろ書店店頭に並んでいます。特集は「折り/抜き/紙の加工でこんなことできる!」です。
最近作った本は『デザインのひきだし vol.3』『田名網敬一 デイドリーム』『デザイン・制作のセオリー』『しかけのあるブックデザイン』など。
< http://www.graphicsha.co.jp/
>
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■セミナー案内
JPC定例セミナー『表現力を高めトラブルをなくすイラストレーション作成法』
〜第1回 Mac OS X & Adobe Photoshopをさらに使いこなす〜
< http://www.jpc.gr.jp/jpc/seminar/080228.html
>
< https://bn.dgcr.com/archives/20080205140200.html
>
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<主催者情報>
デジタルワークが浸透する中でイラストレーションの作成方法は様変わりし、モニタを見ながらマウスやペンで表現することが当たり前になっています。また、アナログならではの質感を重視して作品を制作しているクリエイターも多くいますが、最終的にはデジタルデータで納品しなければならない現実もあります。
JPCでは、これまで体系的に学ぶ機会の少なかったイラストレーター向けセミナーを玄光社「イラストレーション」の協力で、全6回の予定で開催いたします。スキルアップやグラフィックワークフロー全体でのトラブル回避、クリエイティビティが高く効率的な制作手法など、グラフィックに関連するその他の方々にも役に立つセミナーです。
主な対象者:イラストレーター、画像作成スタッフ、絵本作家、装丁家、アートディレクター、デザイナー、編集者、プリプレススタッフ、印刷営業、広告営業
日時:2月28日(木)13:30〜16:50(13:00受付開始)
会場:アップルジャパン株式会社 セミナールーム(東京都新宿区西新宿3-20-2 東京オペラシティータワー32F)
参加費:JPC会員無料/一般5,000円(各回とも)
協力:玄光社「イラストレーション」 < http://www.genkosha.co.jp/il/
>、ワコム < http://tablet.wacom.co.jp/
>
13:30〜14:30 「楽しく使える!Mac OS Xの仕事術」
株式会社グラファイン 赤羽紀久生(JPC理事長)
14:40〜15:40 「今日から使える!PhotoshopのTips大公開」
イラストレーター やまもとちかひと
15:50〜16:50 「ここまで使いやすくなった!ペンタブレットの基礎と実践」
グラフィックデザイナー/イラストレーター 海津ヨシノリ
●第2回以降の「イラストレーション作成法」セミナー予定
4月22日(火)第2回 アナログイラストレーションをデータにする
・大型作品をデジタル化するスキャナとPhotoshop CS3 の使い方
・デジタルカメラによるイラストレーション複写の注意点
・アナログイラストレーションは生き残れるか
6月10日(火)第3回 モニタ・プリンタ・印刷の色を理解する
・印刷の色基準とモニタ・プリンタの設定方法
・簡単で確実に色が合うWebサービスの紹介
・鮮やかで深い色を再現できるプリント作品
8月26日(火)第4回 安全確実に作品をチェックして受け渡す
・ファイル形式や色基準の標準ルール
・PDFとAcrobatでイラストチェック
・インターネットでやり取りする秘訣
10月28日(火)第5回 Adobe Illustratorをさらに使いこなす
・今さら聞けないIllustratorの本当の使い方
・表現力を飛躍的に向上させる透明効果
・IllustratorのTips大公開
12月25日(木)第6回 Webや動画のためにFlash&3Dにトライ
・イラストレーションにおけるクロスメディアの流れ
・FlashによるWeb的表現手法
・3Dソフトを使用した立体表現手法
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■展覧会案内
第11回文化庁メディア芸術祭 シンポジウム情報
< http://plaza.bunka.go.jp/
>
< http://media-arts.cocolog-nifty.com/
>
< https://bn.dgcr.com/archives/20080205140100.html
>
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会期:2月6日(水)〜2月17日(日)10:00〜18:00(金曜は20時まで/2月12日
休館)
会場:国立新美術館(東京都港区六本木7-22-2)
東京メトロ千代田線「乃木坂」駅6出口直結、東京メトロ日比谷線「六本木」駅4a出口から徒歩5分、都営地下鉄大江戸線六本木駅7出口から徒歩4分
入場料:無料
主催:文化庁メディア芸術祭実行委員会
問合せ:CG-ARTS協会「文化庁メディア芸術祭事務局」
フリーダイヤル 0120-454536 contest@plaza.bunka.go.jp
●シンポジウム
メディア芸術祭ならではの8つのシンポジウム。国内外から集まった、アーティストやクリエイター、技術者、研究者、キュレイター、教育者たちが、世界に広がるメディア芸術に関して、多様なテーマでディスカッションします。
< http://plaza.bunka.go.jp/festival/2007/outline/symposium/
>
シンポジウムは、講堂(3F)で行なう。
シンポジウムは、当日の朝10:00から講堂受付(3F)で先着順に整理券を配布。
[アート部門受賞者シンポジウム]
< http://media-arts.cocolog-nifty.com/festival2007/2008/01/1_36c3.html
>
日時:2月8日(金)18:00〜19:30
司会:原田大三郎(アート部門主査/多摩美術大学教授)
出演:Sonia CILLARI(優秀賞『Se Mi Sei Vicino』オランダ)
Effie WU(奨励賞『Super Smile』ドイツ)
[エンターテインメント部門受賞者シンポジウム-1]
< http://media-arts.cocolog-nifty.com/festival2007/2008/01/2_1878.html
>
日時:2月11日(月・祝)16:00〜17:30
司会:水口哲也(エンターテインメント部門主査/プロデューサー)
出演:太田敬三(大賞『Wii Sports』)
辻本良三(優秀賞『MONSTER HUNTER PORTABLE 2nd』)
小島秀夫(優秀賞『METAL GEAR SOLID 4 GUNS OF THE PATRIOTS』)
[エンターテインメント部門受賞者シンポジウム-2]
< http://media-arts.cocolog-nifty.com/festival2007/2008/01/4_8050.html
>
日時:2月16日(土)13:30〜15:00
司会:福井信蔵(エンターテインメント部門審査委員/クリエイティブディレクター)
出演:田中英生(優秀賞『気づいていますか。』)
[アニメーション部門受賞者シンポジウム]
< http://media-arts.cocolog-nifty.com/festival2007/2008/01/3_0903.html
>
日時:2月17日(日)13:30〜15:00
司会:鈴木伸一(アニメーション部門主査)
出演:原恵一(大賞『河童のクゥと夏休み』)
山村浩二(優秀賞『カフカ 田舎医者』)
辻真先(功労賞/アニメ脚本家・ミステリ作家)
[マンガ部門受賞者シンポジウム]
< http://media-arts.cocolog-nifty.com/festival2007/2008/01/5_f050.html
>
日時:2月11日(月・祝)13:30〜15:00
司会:モンキー・パンチ(マンガ部門主査/マンガ家)
しりあがり寿(マンガ部門審査委員/マンガ家)
出演:郷田マモラ(大賞『モリのアサガオ』)
武富健治(優秀賞『鈴木先生』)
[アジアから文化力-アジアのアートフェスティバルの可能性と展望-]
< http://media-arts.cocolog-nifty.com/festival2007/2008/02/7_54b5.html
>
日時:2月7日(木)16:00〜17:30
司会:長谷川祐子(アート部門審査委員/キュレイター)
出演:パク・イルホ(第5回ソウル国際メディアアートビエンナーレ事務局長)
ザン・ガー(SYNTHETIC TIMES -media art CHINA 2008 ディレクター)
[アートとテクノロジーの融合-何を生み出したか? 何を生み出すのか?]
< http://media-arts.cocolog-nifty.com/festival2007/2008/02/7_54b5_1.html
>
日時:2月14日(木)16:00〜17:30
司会:原島博(アート部門審査委員/東京大学大学院教授)
出演:坂根厳夫(情報科学芸術大学院大学名誉学長/多摩美術大学客員教授)
鈴木康広(東京大学先端科学技術研究センター特任助教)
久納鏡子(メディアアーティスト)
[なぜ、日本のマンガは世界を征したのか?]
< http://media-arts.cocolog-nifty.com/festival2007/2008/02/6_3c6f.html
>
日時:2月15日(金)18:00〜19:30
出演:里中満智子(マンガ家)
松谷孝征(手塚プロダクション 代表取締役社長)
浜野保樹(メディア芸術祭運営委員/東京大学大学院教授)
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■編集後記(2/5)
・けっこう頻繁に流れる東京ディズニーシーのCM、女子高生が「仰げば尊し」を変なアレンジで歌うやつ、最初に見た時は我が目と耳を疑った。聞き苦しいにもほどがある。暴力的。カッとして血圧が急上昇。全否定するわけでもないが、我が家のテレビだけでは流れないで欲しいと思う。/我が家の犬、名前は「ハニー号」も10歳と2か月、見た目は変わらず若々しいが、花王のペットサイトによれば、今年は人間年齢56歳〜60歳を進行中。やはりゆるやかに老化してきているようだ。最近は夜の「わんぽ」の時間がどんどん遅くなる。かつては20時に決まっていたが、犬も年をとってきているのだから、朝6時半までオシッコを我慢させる時間が長いのは気の毒ではないかという配慮である。22時に出かけることもあるが、この時間ではまだほかに犬を散歩させている人がいる。23時になるとさすがにもういない。こうなると、犬がきらいなハニー号は元気一杯で、いくらでも歩く。15時前後の散歩では、いつものコースである土手の上にはたいてい犬を散歩させる人がいるから、それを見てさっさと家に戻りたがる変な犬なのだ。でも、夜の徘徊は大好きみたいだ。わたしはまったく歓迎しないが、墓地横砂利道コースがおきにいり。でも、深夜や夜明け前の散歩って、昼間には見えなかったものが見えたりして案外おもしろい(犬連れでなかったら絶対に怪しいオジさんになるが)。生活のリズムが犬に左右されているが、飼っている者の責任、いやおうもない。わたしはペット導入に最後まで反対したのになあ。まあいいけど。(柴田)
・オプションの脳MRI検査とCT肺がん検診のため、一人だけ別のフロアに案内される。最初はCT肺がん検診。寝転んで、息をとめろとか何とか言われているうちに5分ほどで終了。7mmスライスの肺写真を撮影するもので、調べてみると「ヘリカルCT」というもの。X線をらせん状に照射させながら撮影するらしい。脳MRIと肺CTの後すぐに部屋に呼ばれ、Windowsパソコンのモニタ前で結果説明。肺の断面写真の、どっちが胸で背中で、ここが気管支、心臓が見えてきました云々と説明を受ける。小さな粒みたいなのがあったが、これは心配いりません、肺がんではないです、きれいな肺です、と言いながら、先生がマウスを持っていくと、直径らしい数値が出る(単位不明)。すげー。矢印キーを触っていくと、スライスした別の画像になる。おお、やはり気管支は途中からふたつに分かれていくのだな、と妙なことに納得するというか、私の体も例外ではなく、「人体の不思議展」や理科の教科書にあるような体になっているのだなぁと。普段持ち歩いている、内臓を内蔵しているが、見たことも触ったこともないんだもん。そして、大人だから社会人だからと我慢したのが「先生、そのパソコン触らせて」である。もっとゆっくり見てみたいではないか。そのソフトの別の機能には何があるのか気になるではないか。肺のことや、その粒みたいなものの話も聞いてみたいが、単なる好奇心なので諦めることにした。(hammer.mule)
< http://www.yobouigaku-kanagawa.or.jp/jouhou/tanken/hai2.html
>
ヘリカルCTとは
< http://www.mta.or.jp/contents/06member/plaza0507.htm
>
ヘリカルCTとの違い
仕上げのパワー
武田瑛夢
< https://bn.dgcr.com/archives/20080205140400.html
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先日、「[東海大学アート&デザイン展]教養学部芸術学科美術学課程/デザイン学課程 卒業研究発表」を見てきた。
キャラクター系の作品から立体まで、様々なかたちで皆自由にまとめていて今の時代を感じた。1、2年の時に私の「コンピュータ基礎」という授業を受けた生徒もかなりいた。
「コンピュータ基礎」は、Macintoshを使ったコンピュータの基本操作と、グラフィックソフトの基礎という実技の授業だ。私の授業でMacを初めて触った生徒も、4年の卒業制作では立派にMacを使ったポスター作品を出していたので感慨深い。
電源の投入の方法からはじめる授業だけれど、教室のMacが新機種になった時は自分でも一瞬たじろぐ。電源ボタン、CDの口、イジェクトボタンはマシンがスタイリッシュになるほど見つけにくくなる不思議。とはいえ、だいたい右側にありそうなもの、前面や背面の作りは想像の範囲なのでなんとかなるものだ。
最近の学生は相当早い時期からPCを触っているらしく、テキスト入力くらいは難なくこなすことも多いので助かる。自己PRのテキストを入力してもらいながら、だいたいの慣れぐあいを見る。普段はWindowsユーザーで、Macが初めてという場合も多いので、違いについて説明した方が早い場合もある。
デザインの学生なのでそこからもうちょっと進んだ、グラフィックソフトの体験が一番わくわくするようだ。Adobe Illustratorを開いて丸や四角を描いたり、オブジェクトを組み合わせてできる簡単なイラストを描いたり。
そして、円ツールと塗りと線の初期設定を使って描けて便利なモチーフが「パンダ」だ。白い頭に黒い目と耳。長細い楕円形の白いボディに楕円形を回転させた黒い手足。しっぽが何色なのかは自由。目玉も自由にアレンジ。ちょっと凝った目のデザインを複製して、もう一方の目にしてもいい。
片方の耳と手足の重ね順を調整して背面に送ると、とたんに立体的な体の向きが見えてくる。単純でゆるいイラストの中に、基本のソースを詰め込む。
出来上がるイラストは子供っぽいものだけれど、重なりや角度、複製の手順がうまくいっていないと、思ったものにならない。単純な絵だからこそ、できないと悔しいのでがんばるというのもあるかもしれない。
少しの格闘の末、そこはさすがデザインの学生たちで皆それぞれ表情やプロポーションの違うパンダが出来上がる。私はマックと格闘する学生たちの後ろを歩きながら、とても楽しい。
「さて、立ち上がりましょう!」
後ろに下がって皆それぞれのパンダの鑑賞会だ。
人に見られるってわかってたらもっと気合入れたのに! というのか、なかなか立ち上がらずにそこからガンガン直す人が続出。「あと5分」の猶予を与えると、相当がんばって仕上げた力作パンダになる。切羽詰まると力が出るのだ。
どうやら先生に見られるよりも、学生同士の目線の方が意識するようで、この力は生かさないともったいない。いつそういう機会が来るかわからない緊張感も良い。この時描いたパンダは図を貼り込む練習に使ったりする。
この頃はまだキー操作に慣れていないので、左手が遊んでいる人が多い。右手はマウスを持っているけれど、左手は人によってまちまちなのだ。頬杖をついたり、膝に置いたり。なかなかコマンドキー周辺にポジショニングする習慣がない。
操作のスピードは慣れてきてから上げればいいけれど、結局は細かな操作に無駄がなく動けることが上達を早めると思う。テニスでコートの中央に戻ることが、どの位置に球が来ても対応ができて自分にとって楽なのと同じだ。
例えばテニスのフットワーク練習のように、マウスと左手のキー操作にもエクササイズ的な練習方法があっても良いのかもしれない。動きは身につけてさえしまえば思考にエネルギーを回せるし、そっちのクリエイティブにこそ脳を使うのが良いと思う。
いつもキー操作練習に使うのは、サイコロ型の立方体を描くこと。3枚の正方形を使って立方体を作ったり、高さだけ伸ばしてビルにしたりだ。最初は左手がつりそうになって、手にばかり意識がいってしまう。
まず画面と手の関係が身に付いて、さらに自分の描きたいイメージがその関係にシンクロする感覚になるまで辛抱すれば、あとは楽しくてしかたがないはずだ。ほんの数年も経てば、そんな苦労があったことすら忘れてしまうけれど。
最近テレビで見たけれど、こういったいくつかの動きを同時にできる能力を「デュアルタスク」といって、腹話術師はこれがものすごく発達しているらしい。Mac操作にもデュアルタスクは必要だ。マルチメディア関係の人も、音と絵を同時に作り出す能力があるので、きっと脳がすごい働きをしているのだと思う。
たぶん脳にはとても難易度の高い働きだけれど、それができるのはやり遂げたい欲求の方が勝ってるからかな。そういう欲求をいかに目標に結びつけられるかが鍵な気がする。パンダの仕上げの時の、切羽詰まったパワーもこの力かもしれない。
授業で最初に描いたパンダのデータは、ぜひCDに焼いて日付を書いてきっちり保存しておいてもらいたいといつも思う。タイムカプセルだ。パンダのようなな絵から、この道具の可能性を広げていった人たちがまた見ることができたら素敵だ。
私もFD、MO、CDのタイムカプセル的データがたくさんある。おばあさんになったら見るのが楽しみ。でも、うっかりすると読み込める機器がなくなり、データを開けることができなくなるかも。機器があるうちに移し替えておいた方がいいな。
【武田瑛夢/たけだえいむ】 eimu@eimu.com
スーパーの開店セールで毛蟹を買う。生から茹でてハサミでさばいて時間がかかるのに、食べるのはあまりに一瞬だった。
装飾アートの総本山WEBサイト“デコラティブマウンテン”
< http://www.eimu.com/
>
新刊「やさしいデザイン」誰でもかんたん、レイアウト・配色・文字組
エムディエヌコーポレーション発行 インプレスコミュニケーションズ発売
< http://www.mdn.co.jp/content/view/3983/
>
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■気になるデザイン[6]
美しさも大切だけど、機能もね。
津田淳子
< https://bn.dgcr.com/archives/20080205140300.html
>
───────────────────────────────────
私は仕事の依頼や、お礼、またちょっとしたことをお伝えする時も、緊急の用だったりでなければ、手紙やハガキを書くことがけっこうよくある。メールや電話もいいですが、私だったら手書きの手紙をもらうと嬉しいし、その時の気分や、相手の方に合わせて、便箋やハガキを選ぶのが楽しいのも、その一要因かもしれません。
そんなときに気になるのが、便箋やハガキの「書きやすさ」について。見栄えの美しさやかわいらしさももちろん重要なのですが、ペンや万年筆を使って、そこに文字を書き込んだとき、あまりにインキの吸い込みが悪くて、かなりの時間乾燥させても、手で触るとシュッとインキが擦れてしまうものだったり、逆に吸い込みすぎて文字がにじんでしまったり。
写真のポストカードなどに多く見られる気がするのですが、文字を書く面にまでかなりテッカテカのコート紙が使われていると、文字も書きにくいしインキも乾かないしで最悪です。紙の中には、ハガキや便箋に適した、書き心地が良くて、筆記具のインキを塩梅良く吸ってくれるものがあるので、そういうものを使って欲しいなぁ。
便箋にもいろいろありますね。書き心地はいいんだけど、見栄えが好みじゃなかったり、逆にどうも書きにくいというものだったり。
以前、かなり有名なデザイナーがデザインしたレターセットを購入したことがあった。見栄えとしては申し分なく美しくって、凝ったギミックもあり、非常に好みなのですが、……いかんせん書きにくい! なぜ書きにくいかというと、問題は紙の使い方。
便箋によく使われるステーショナリー用の紙に、「ボンド紙」というカテゴリのものがある。これはペン書きに適した紙で、ウォーターマーク(透かし)が入っていたりする。その中でも「レイド」と呼ばれる簀目が入っているものがあるのだが、ご存知でしょうか。光に透かしてみるとよりわかりやすいのですが、1mm間隔くらいで細いストライプが見える紙、見たことありますよね。それです。
先述の有名デザイナーが作った便箋にはこのレイドの入った紙が使われているのですが、細いストライプのレイドが縦方向に入っている。だからすごく書きにくい!!!
って、それだけじゃわかりにくいですよね。言葉が足りなくてすみません。ご説明しますと、この便箋、筆記具のインキが滲んだり乾きが悪い、というような欠点はないのですが、見栄えとしてはどう考えても横書き用の便箋なのに、そこに縦方向に細かいストライプの透かしのようなレイドが入っているので、横書きで文字を書くと、文字列がまっすぐ書きにくいのだ。結果として手紙を書き終わって見返してみると、どうも美しくない(お前の文字がきたないせいでは? というツッコミはなしで……)。
昨年、ある活版印刷屋さんに、私用のレターヘッドをつくってもらったのですが、そちらではこのレイドが横に入っているお陰で、紙の下にガイドとなる横線入りシート(よく罫線が入っていないレターセットに入っているヤツです)を使わなくても、横書きの文字がまっすぐかけて、非常に使いやすい。
紙問屋さんに聞いてみたら「ウォーターマークが入っているものは、そのウォーターマークが正しく読める方向に紙取りしないといけないけれど、入っていない場合には、レイドがどちらの方向にきても、特に間違いだ、とは言いきれない。ただし、横書き用のレターヘッドの場合には、一般的にはレイドが横方向にくるものが多い」とのことだった。
そりゃそうだよなぁ。だって、実際に使ってみればすぐにわかるけど、横書きを想定しているなら、レイドが横に入っていた方が、圧倒的に使いやすいもの。まあ、私が文字の書き方が下手で斜めになってしまうせいだ、と言われればそれまでなのですが……。いやいや、でもどうせ作るならより使いやすいようにデザインして欲しいなぁ、と思ったり。
とここまで書いて読み返してみたら、なんだか小うるさいおばさんの独り言みたいになってしまいましたが、……いいんだ、いいんだ。だって使いにくいと思うんだから。うむ。
【つだ・じゅんこ】tsuda@graphicsha.co.jp
最新刊『デザインのひきだし vol.4』がそろそろ書店店頭に並んでいます。特集は「折り/抜き/紙の加工でこんなことできる!」です。
最近作った本は『デザインのひきだし vol.3』『田名網敬一 デイドリーム』『デザイン・制作のセオリー』『しかけのあるブックデザイン』など。
< http://www.graphicsha.co.jp/
>
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■セミナー案内
JPC定例セミナー『表現力を高めトラブルをなくすイラストレーション作成法』
〜第1回 Mac OS X & Adobe Photoshopをさらに使いこなす〜
< http://www.jpc.gr.jp/jpc/seminar/080228.html
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< https://bn.dgcr.com/archives/20080205140200.html
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<主催者情報>
デジタルワークが浸透する中でイラストレーションの作成方法は様変わりし、モニタを見ながらマウスやペンで表現することが当たり前になっています。また、アナログならではの質感を重視して作品を制作しているクリエイターも多くいますが、最終的にはデジタルデータで納品しなければならない現実もあります。
JPCでは、これまで体系的に学ぶ機会の少なかったイラストレーター向けセミナーを玄光社「イラストレーション」の協力で、全6回の予定で開催いたします。スキルアップやグラフィックワークフロー全体でのトラブル回避、クリエイティビティが高く効率的な制作手法など、グラフィックに関連するその他の方々にも役に立つセミナーです。
主な対象者:イラストレーター、画像作成スタッフ、絵本作家、装丁家、アートディレクター、デザイナー、編集者、プリプレススタッフ、印刷営業、広告営業
日時:2月28日(木)13:30〜16:50(13:00受付開始)
会場:アップルジャパン株式会社 セミナールーム(東京都新宿区西新宿3-20-2 東京オペラシティータワー32F)
参加費:JPC会員無料/一般5,000円(各回とも)
協力:玄光社「イラストレーション」 < http://www.genkosha.co.jp/il/
>、ワコム < http://tablet.wacom.co.jp/
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13:30〜14:30 「楽しく使える!Mac OS Xの仕事術」
株式会社グラファイン 赤羽紀久生(JPC理事長)
14:40〜15:40 「今日から使える!PhotoshopのTips大公開」
イラストレーター やまもとちかひと
15:50〜16:50 「ここまで使いやすくなった!ペンタブレットの基礎と実践」
グラフィックデザイナー/イラストレーター 海津ヨシノリ
●第2回以降の「イラストレーション作成法」セミナー予定
4月22日(火)第2回 アナログイラストレーションをデータにする
・大型作品をデジタル化するスキャナとPhotoshop CS3 の使い方
・デジタルカメラによるイラストレーション複写の注意点
・アナログイラストレーションは生き残れるか
6月10日(火)第3回 モニタ・プリンタ・印刷の色を理解する
・印刷の色基準とモニタ・プリンタの設定方法
・簡単で確実に色が合うWebサービスの紹介
・鮮やかで深い色を再現できるプリント作品
8月26日(火)第4回 安全確実に作品をチェックして受け渡す
・ファイル形式や色基準の標準ルール
・PDFとAcrobatでイラストチェック
・インターネットでやり取りする秘訣
10月28日(火)第5回 Adobe Illustratorをさらに使いこなす
・今さら聞けないIllustratorの本当の使い方
・表現力を飛躍的に向上させる透明効果
・IllustratorのTips大公開
12月25日(木)第6回 Webや動画のためにFlash&3Dにトライ
・イラストレーションにおけるクロスメディアの流れ
・FlashによるWeb的表現手法
・3Dソフトを使用した立体表現手法
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■展覧会案内
第11回文化庁メディア芸術祭 シンポジウム情報
< http://plaza.bunka.go.jp/
>
< http://media-arts.cocolog-nifty.com/
>
< https://bn.dgcr.com/archives/20080205140100.html
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会期:2月6日(水)〜2月17日(日)10:00〜18:00(金曜は20時まで/2月12日
休館)
会場:国立新美術館(東京都港区六本木7-22-2)
東京メトロ千代田線「乃木坂」駅6出口直結、東京メトロ日比谷線「六本木」駅4a出口から徒歩5分、都営地下鉄大江戸線六本木駅7出口から徒歩4分
入場料:無料
主催:文化庁メディア芸術祭実行委員会
問合せ:CG-ARTS協会「文化庁メディア芸術祭事務局」
フリーダイヤル 0120-454536 contest@plaza.bunka.go.jp
●シンポジウム
メディア芸術祭ならではの8つのシンポジウム。国内外から集まった、アーティストやクリエイター、技術者、研究者、キュレイター、教育者たちが、世界に広がるメディア芸術に関して、多様なテーマでディスカッションします。
< http://plaza.bunka.go.jp/festival/2007/outline/symposium/
>
シンポジウムは、講堂(3F)で行なう。
シンポジウムは、当日の朝10:00から講堂受付(3F)で先着順に整理券を配布。
[アート部門受賞者シンポジウム]
< http://media-arts.cocolog-nifty.com/festival2007/2008/01/1_36c3.html
>
日時:2月8日(金)18:00〜19:30
司会:原田大三郎(アート部門主査/多摩美術大学教授)
出演:Sonia CILLARI(優秀賞『Se Mi Sei Vicino』オランダ)
Effie WU(奨励賞『Super Smile』ドイツ)
[エンターテインメント部門受賞者シンポジウム-1]
< http://media-arts.cocolog-nifty.com/festival2007/2008/01/2_1878.html
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日時:2月11日(月・祝)16:00〜17:30
司会:水口哲也(エンターテインメント部門主査/プロデューサー)
出演:太田敬三(大賞『Wii Sports』)
辻本良三(優秀賞『MONSTER HUNTER PORTABLE 2nd』)
小島秀夫(優秀賞『METAL GEAR SOLID 4 GUNS OF THE PATRIOTS』)
[エンターテインメント部門受賞者シンポジウム-2]
< http://media-arts.cocolog-nifty.com/festival2007/2008/01/4_8050.html
>
日時:2月16日(土)13:30〜15:00
司会:福井信蔵(エンターテインメント部門審査委員/クリエイティブディレクター)
出演:田中英生(優秀賞『気づいていますか。』)
[アニメーション部門受賞者シンポジウム]
< http://media-arts.cocolog-nifty.com/festival2007/2008/01/3_0903.html
>
日時:2月17日(日)13:30〜15:00
司会:鈴木伸一(アニメーション部門主査)
出演:原恵一(大賞『河童のクゥと夏休み』)
山村浩二(優秀賞『カフカ 田舎医者』)
辻真先(功労賞/アニメ脚本家・ミステリ作家)
[マンガ部門受賞者シンポジウム]
< http://media-arts.cocolog-nifty.com/festival2007/2008/01/5_f050.html
>
日時:2月11日(月・祝)13:30〜15:00
司会:モンキー・パンチ(マンガ部門主査/マンガ家)
しりあがり寿(マンガ部門審査委員/マンガ家)
出演:郷田マモラ(大賞『モリのアサガオ』)
武富健治(優秀賞『鈴木先生』)
[アジアから文化力-アジアのアートフェスティバルの可能性と展望-]
< http://media-arts.cocolog-nifty.com/festival2007/2008/02/7_54b5.html
>
日時:2月7日(木)16:00〜17:30
司会:長谷川祐子(アート部門審査委員/キュレイター)
出演:パク・イルホ(第5回ソウル国際メディアアートビエンナーレ事務局長)
ザン・ガー(SYNTHETIC TIMES -media art CHINA 2008 ディレクター)
[アートとテクノロジーの融合-何を生み出したか? 何を生み出すのか?]
< http://media-arts.cocolog-nifty.com/festival2007/2008/02/7_54b5_1.html
>
日時:2月14日(木)16:00〜17:30
司会:原島博(アート部門審査委員/東京大学大学院教授)
出演:坂根厳夫(情報科学芸術大学院大学名誉学長/多摩美術大学客員教授)
鈴木康広(東京大学先端科学技術研究センター特任助教)
久納鏡子(メディアアーティスト)
[なぜ、日本のマンガは世界を征したのか?]
< http://media-arts.cocolog-nifty.com/festival2007/2008/02/6_3c6f.html
>
日時:2月15日(金)18:00〜19:30
出演:里中満智子(マンガ家)
松谷孝征(手塚プロダクション 代表取締役社長)
浜野保樹(メディア芸術祭運営委員/東京大学大学院教授)
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■編集後記(2/5)
・けっこう頻繁に流れる東京ディズニーシーのCM、女子高生が「仰げば尊し」を変なアレンジで歌うやつ、最初に見た時は我が目と耳を疑った。聞き苦しいにもほどがある。暴力的。カッとして血圧が急上昇。全否定するわけでもないが、我が家のテレビだけでは流れないで欲しいと思う。/我が家の犬、名前は「ハニー号」も10歳と2か月、見た目は変わらず若々しいが、花王のペットサイトによれば、今年は人間年齢56歳〜60歳を進行中。やはりゆるやかに老化してきているようだ。最近は夜の「わんぽ」の時間がどんどん遅くなる。かつては20時に決まっていたが、犬も年をとってきているのだから、朝6時半までオシッコを我慢させる時間が長いのは気の毒ではないかという配慮である。22時に出かけることもあるが、この時間ではまだほかに犬を散歩させている人がいる。23時になるとさすがにもういない。こうなると、犬がきらいなハニー号は元気一杯で、いくらでも歩く。15時前後の散歩では、いつものコースである土手の上にはたいてい犬を散歩させる人がいるから、それを見てさっさと家に戻りたがる変な犬なのだ。でも、夜の徘徊は大好きみたいだ。わたしはまったく歓迎しないが、墓地横砂利道コースがおきにいり。でも、深夜や夜明け前の散歩って、昼間には見えなかったものが見えたりして案外おもしろい(犬連れでなかったら絶対に怪しいオジさんになるが)。生活のリズムが犬に左右されているが、飼っている者の責任、いやおうもない。わたしはペット導入に最後まで反対したのになあ。まあいいけど。(柴田)
・オプションの脳MRI検査とCT肺がん検診のため、一人だけ別のフロアに案内される。最初はCT肺がん検診。寝転んで、息をとめろとか何とか言われているうちに5分ほどで終了。7mmスライスの肺写真を撮影するもので、調べてみると「ヘリカルCT」というもの。X線をらせん状に照射させながら撮影するらしい。脳MRIと肺CTの後すぐに部屋に呼ばれ、Windowsパソコンのモニタ前で結果説明。肺の断面写真の、どっちが胸で背中で、ここが気管支、心臓が見えてきました云々と説明を受ける。小さな粒みたいなのがあったが、これは心配いりません、肺がんではないです、きれいな肺です、と言いながら、先生がマウスを持っていくと、直径らしい数値が出る(単位不明)。すげー。矢印キーを触っていくと、スライスした別の画像になる。おお、やはり気管支は途中からふたつに分かれていくのだな、と妙なことに納得するというか、私の体も例外ではなく、「人体の不思議展」や理科の教科書にあるような体になっているのだなぁと。普段持ち歩いている、内臓を内蔵しているが、見たことも触ったこともないんだもん。そして、大人だから社会人だからと我慢したのが「先生、そのパソコン触らせて」である。もっとゆっくり見てみたいではないか。そのソフトの別の機能には何があるのか気になるではないか。肺のことや、その粒みたいなものの話も聞いてみたいが、単なる好奇心なので諦めることにした。(hammer.mule)
< http://www.yobouigaku-kanagawa.or.jp/jouhou/tanken/hai2.html
>
ヘリカルCTとは
< http://www.mta.or.jp/contents/06member/plaza0507.htm
>
ヘリカルCTとの違い