[2385] 職業病? 腰痛の話

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<『都市における建築と路面電車との対比』が大好き>

■伊豆高原へいらっしゃい[10]
 職業病? 腰痛の話
 松林あつし

■わが逃走[17]
 プラハ・キュビズム建築に関するご報告の巻 その2
 齋藤 浩

■展覧会案内
 『目玉商品』展 野村浩の目玉生活ノススメ


■伊豆高原へいらっしゃい[10]
職業病? 腰痛の話

松林あつし
< https://bn.dgcr.com/archives/20080313140300.html
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みなさん、腰痛ってありますか? パソコンを使って仕事をしている人は腰痛持ちの方が多いように思います。そして僕も立派な(?)腰痛持ちです。ただ、一言に腰痛と言っても人それぞれ原因や症状が違うようですね。対処法も色々あるようですが、なかなかきっぱりと「治った」と言えないのがこの腰痛のやっかいなところで、僕も色々試しましたが、結局未だに腰痛と「仲良しさん」なのです。

今回は、僕の腰痛履歴を紹介したいと思います。ただ、医者ではありませんので、こうしたらいいとか、この治療法がいいなど無責任な事は言えません。腰痛を色々考えることで、同じ問題を抱える方達と悩みを共有できたらな〜って思っています。

●人生で最も痛い経験

そもそも、僕の腰痛っていつ始まったんだろう……って考えてみました。最初に腰痛を自覚したのは、27〜28歳ぐらいだったと思います。その頃は会社員(デザイナー)でしたから「仕事の疲れが出たのか」ぐらいにしか思っていませんでした。

その後しばらくして、会社に初めて「Mac」なるものが導入されました。「おお〜、これがパソコンってやつか!」と新物食いの僕は興味津々……しかし、誰も使い方がわからず、それを使うメリットも未知数でした。それで試行錯誤の末、デザインの色指定、プレゼンテーション用のイラスト作成などMacを使うメリットを模索していたのを覚えています。

まわりからは「そんなものいじってないで、仕事しろよ」って思われていたでしょうね。その3年後には、ほとんどの仕事をMacでこなすようになっていたのですが……。

Macがデザイン作業には不可欠だということを会社も段々理解し始めて、大量に導入する事になりました。そのため、パソコンの引っ越し作業をしなければならなくなったのです。

当時のMacは確かIIfxか、クアドラあたりだったかな? マシンそのものはさほど重たくはないのですが、ブラウン管モニターがやたら重い! 21インチともなると一人では動かせません。しかし、そこは女の子だらけの職場! 「まっちゃん、お願いね」って言われれば、「よっしゃ、まかせとけ!」ってなります(^^;)床の21インチモニタを持ち上げようとした時でした。

「ぐきっ!!」

30秒ほどその場を動けませんでした。そんな激痛が腰にきた事はなかったので、その時はそれが「軽度のぎっくり腰」だとは気がつかなかったんですね。慢性の腰痛になってしまったのはこれが原因だと思います。しかし、腰痛の種は持っていたわけで、遅かれ早かれぎっくり腰はやっていたでしょうね。その後は一年に一回ほど腰が痛くなるという事を繰り返すようになりました。

しかし、まだそれは普通(?)の腰痛……本番はその数年後でした。会社を辞めて独立した年だったと思います。独立後間もないという事で、仕事場の椅子も堅いキッチンの木の椅子を使っていました。

理不尽な急ぎの仕事に追い立てられていたある日、何気なく鼻をかんだティシュをゴミ箱に捨てようとした時、小さな痛みが腰に走りました。その時はそれほど気にはしませんでしたが、その後一時間ほど仕事をするうちに、だんだん痛みが強くなる……なんか、今までの腰痛とは違う……「やばいやばい……」そう思ってベッドに横になりましたが、痛みは強くなるばかり。

ついには我慢できない激痛の波状攻撃です。それまでの人生で最も痛い経験でした。「うんうん」唸りながら、「こりゃだめだ!」と決心し、救急車を自分で呼んだのです。

どれくらい待ったか記憶にありませんが、やっと来た救急隊員が玄関の外から叫びます。
「松林さん! 大丈夫ですか?」
(しまった! 玄関の鍵かけっぱなしだ!)
マンションなので入り口は玄関しかありません。窓にはすべて格子が付いています。

ドンドンドン! 「鍵開けてください!」
「玄関まで行けませーん!!」
「何とかして鍵開けて!」
(……んなこと言っても無理だよ!)
と思いつつもこのままではどうしようもなく……激痛に叫び声を上げながら、玄関まではっていったのでした。入院は10日間にも及びました。

これが僕の最初のぎっくり腰でした。ぎっくり腰の経験のない方は「あれ?」って思うかもしれませんね。よくマンガやドラマでぎっくり腰のシーンがありますが、ほとんどは重たい物を持ち上げようとして「ぐきっ」ってなって、その体勢から動けなくなる……というシチュエーションです。

そういう症状もあるのかも知れませんが、僕以外でも話を聞くと、突然激痛に見まわれ、のたうち回る、というパターンが多いようです。マンガのように動けなくなって、「やっちゃった」って笑っていられる状況ではないのです。

その後も何度かぎっくり腰をやりましたが、最初の経験があったので、「やばい!」と思ったらすぐ横になり、最悪の状況は回避できるようになりました。それでも、3〜4日は寝返りもうてない、身動きの取れない寝たきり状態になります。さらに悪いことに僕には「ぎっくり首」もあって、こちらは寝たきりになると首も動かせない厳しい状況になるのです。

こういった事が数年に一度起こります。そして腰痛、首痛は慢性化すると完治が難しく、重度にならないよう日常生活で気をつけて行くしかないのが現状です。そして、多くの場合それらの疾患はリンクしているのだと思うのです。僕の場合の「疾患連鎖」ですが、このようになります。

1)背骨の湾曲があり、一部の筋肉に付加がかかる。
2)筋肉への負荷が炎症へと変わり、腰痛を引き起こす。
3)腰痛を和らげようと背中の筋肉に偏った力がかかる。
4)背中の筋肉の偏りが頚椎(首)の湾曲を起こす。
5)頚椎の湾曲が首の筋肉を痛め炎症を起こす。
6)腰痛のためにコルセットをする。
7)コルセットが胃を持ち上げ、逆流性食道炎を誘発する。

繋がってますね? 背骨の湾曲は結構みんな持っています。それがひどくなるかどうかで、腰痛を引き起こすかどうかが決まってくる場合もあるようです。その根本要因は、若い頃の座ったときの膝を組む癖や、片方の肩ばかりで荷物を持つ癖などちょっとした事なんですね。

よくぎっくり腰と椎間板ヘルニアを同じように考える人がいますが、一般的に言われているぎっくり腰は「腰椎のねんざ」を指します。つまり、筋を痛めるという事ですね。それに対して、ヘルニアは腰椎と腰椎の間にある軟骨(椎間板)が押しつぶされてはみ出し、神経を圧迫する状態を言います(この場合、足の痛みや痺れを伴う事が多く、座骨神経痛と診断される場合もあります)。まったく別物に見えますが、それぞれが相互に関係している事もあるようです。

日常生活からの影響はどうでしょうか。タイトルに「職業病?」と書きましたが、パソコンを使ってのデスクワークに限らず、スポーツや力仕事をしていても腰痛になる場合があります。つまり、じっとしていても良くないし、動きすぎても良くない……じゃあどうすりゃいいの? って思ってしまいますが、何事もほどほどにという事でしょうか。

●毎朝「腰痛運動」を実践

腰痛の経験がない方は、それを予防しようという意識は働かないと思いますが、多少でも腰痛があれば、ひどくなる前に予防はできます。一般的に言われている事を生活の中で実践すれば、かなりの効果はあるかもしれません。冒頭に書きました通り、治療法ではありませんが、予防策としては以下のようなことが挙げられます。

1)適度な運動(とにかく歩くことは良いようです。あとは水泳など)
2)同じ姿勢を長く取らない(仕事中、一時間に一度のストレッチなど)
3)慢性の腰痛には腰痛運動の実践(ひねりなどのストレッチ、腹筋など)
4)重たい物を持つときは腰を落として足の力で落ち上げる
5)適度なマッサージ

僕もここ半年ほど毎朝「腰痛運動」を実践しています。腰痛そのものは治りませんが、ひどくならないための予防策です。

では治療方法はないのでしょうか。僕の経験の範囲内で申し上げれば、病院での治療方法の多くは痛み止めの薬や神経を回復させる薬を処方してもらうだけの対症療法が多いのが現状です。リハビリと治療を併用する所もありますが、それでも治癒にはほど遠いという感じです。

民間療法も沢山ありますね。カイロプラクティック、整体、鍼灸、マッサージ、気功……みなやりましたが、どれも効果なし。もちろん、民間療法で「治った」という話も時々聞きます。原因や症状が千差万別の腰痛においては、効果も千差万別というところでしょうか。

解決策の見いだせない腰痛ですが、大事なことはひどくならないよう気をつける、という事です。今のところ、毎日の「腰痛体操」に一筋の光を見いだしています。継続は力なり……仕事と健康のバランスを常に考えなければならない年齢ですからね。

【まつばやし・あつし】pine2656@art.email.ne.jp
イラストレーター・CGクリエーター
< http://www.atsushi-m.com/
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■わが逃走[17]
プラハ・キュビズム建築に関するご報告の巻 その2

齋藤 浩
< https://bn.dgcr.com/archives/20080313140200.html
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前回に引き続き、俺様の趣味の世界全開モードでお送りします。
< https://bn.dgcr.com/archives/20080228140200.html
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プラハは“キュビズム”ネタ。2回シリーズにしようかと思ったんだけど、いろいろじっくり書きたかったので3回シリーズにします。別に年度末で忙しいから、書きやすいネタを温存しようという企みではありません。

ちなみに、今回ご紹介するのは超キュビズム物件。キング・オブ・キュビズム建築と各方面から絶賛されている『コヴァジョヴィチ邸』です。これだけでゴハン3杯はイケると思うので、今回ご紹介するのはこの物件だけです。別に年度末で忙しいから、文字数減らしてる訳ではありません。ではさっそくいってみましょう。

壱●キュビズムの日。

プラハ滞在3日目だったか4日目だったか。この日は丸一日かけて市内の有名キュビズム物件のハシゴをしたのだ。市内交通用7days passを持っていたので、市電を乗り継げば目的地まですぐなのだが、この日はあえて徒歩での移動とした。

ちなみにプラハの市電はスゲエかっちょいい。昔風車両と今風車両が混在して、名建築だらけのプラハの街を縦横無尽に走っているのだ。
https://bn.dgcr.com/archives/2008/03/13/images/fig01

https://bn.dgcr.com/archives/2008/03/13/images/fig02

そう、俺様は何が好きって『都市における建築と路面電車との対比』が大好きなのだ!! 乗ってしまったらそれが見られないでしょ? だから歩いたのだ。悪いか。

さて、教員組合住宅隣のホテルからヴルダヴァ(モルダウ)川に沿って南下する。途中カレル橋で対岸に渡り、1キロちょっと川沿いを歩く。このコースだと、橋を渡る路面電車を眺めながらの散歩ができる。贅沢じゃないか。足下の石畳パターンが美しい。
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ふと見るとポルノショップ発見。
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いかがわしい店でも、街の景観から逸脱しないような配慮が市民の意識の高さを物語る。そういえば京都で老舗喫茶店めぐりをしていた際も、街並との調和を意識したピンサロを発見し感動したことを思い出した。

さて、イラースクーフ橋をわたって東岸に戻ると、ダンシング・ビルが見えてくる。
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ヴラド・ミルニッチとフランク・O・ゲーリーとの共作。古き良きヨーロッパの街並に違和感だだ漏れで屹立(?)するこの建築は、完成当時市民の間でも相当物議をかもしたそうだが、“対比”好きなオレとしてみれば充分アリ。

赤坂の木造長屋と六本木ヒルズしかり。松本零士先生の大四畳半の世界しかり。コントラストの激しい物同士の対比が際立つさまを愛でるという行為には、常々共感するのものがあります。

しかし、対比の美はあくまでも対比の美であって、最低でもSFチックな先端の美3に対して伝統的なわびさびの美7とか。そういったバランスじゃないといけません。間違っても『先端美1:伝統美1:中くらいなもの8』などという比率にしてはいけません。
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そもそもコントラストが弱いものたちを並べたところで、それは対比でもなんでもない。どうも我々の周りには『木を見て森を見ず』的な人が多いようです。デッサンだって全体の形を認識せずにディテールを描き込んだら、絵がチャカポコになっちゃいます。ブルータスの眉毛からいきなり描き込んでいくような奴に都市計画は任せられねえ。

話がそれた。

弐●コヴァジョヴィチ邸
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そうこうしているうちにコヴァジョヴィチ邸に着いた。すげえ。ヨゼフ・ホホル設計。実際に見るまでは、その冗談みたいなクリスタルカットの建物ばかり気になっていたが、実際は門や柵、そして庭の植え込みまで徹底してキュビキュビしている。
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もう、バカじゃないかしら。かっこよすぎです。美意識というか美学というか。形状ではなく、思想がキュビズムなのです。

前回、私は「絵画表現としてのキュビズムを見た奴がびっくりして、そのカッコ良さを立体表現のネタにして、勢いで作っちまったのがプラハのキュビズム」的なことを書きました。たぶん大筋では間違ってないと思うのです。

その理由のひとつが、「キュビズム建築におけるキュビキュビ感は、あくまでも装飾的に使われていることが多い」からです。すげえインパクトはあるんだけど、その形状は「住む」という目的に対して機能している訳ではない。

ところがこのコヴァジョヴィチ邸、そんなのは愚問! とでも言ってるかのごとく完璧なまでのキュビぶり。ここまで徹底的にキュビキュビしてくれると、もう何も言えなくなります。裏にまわってみると、またスゴイ。
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ひょっとしてこっちが表?

扉を中心とした左右対称のキュビ窓。そのリズミカルなバランスに思わず涙が。
https://bn.dgcr.com/archives/2008/03/13/images/fig11

日差しもいい感じに射してきて、パキパキした面分割の美しさを際立たせてくれます。窓枠やちょっとした階段までも隙がないです。完全なるキュビズム。嘘もつき通すとホントになるとか、いい意味でそんな感じ。

ピカソやブラックは、本当はこの建築を見てキュビズム表現を生み出したんじゃないか? などという錯覚を覚える。現在はオフィスに使われてるみたいです。こんなカッチョイイ家でデザイン事務所なんてできたら素敵だなーと思う。大金持ちになったらこれと同じ家のレプリカを建ててやる、などと思う齋藤浩であった。

という訳で、今回は短いけどここまで。
次回はキュビズム集合住宅に潜入! というと聞こえはいいけど、建物内にある飲み屋でチェコビールを飲んだって話。

【さいとう・ひろし】saito@tongpoographics.jp
1969年生まれ。小学生のときYMOの音楽に衝撃をうけ、音楽で彼らを超えられないと悟り、デザイナーをめざす。1999年tong-poo graphics設立。グラフィックデザイナーとして、地道に仕事を続けています。
< http://www.c-channel.com/c00563/
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■展覧会案内
『目玉商品』展 野村浩の目玉生活ノススメ
< http://www.parco-art.com/web/logos/mejirushi/
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< https://bn.dgcr.com/archives/20080313140100.html
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会期:3月14日(金)〜3月26日(水)10:00〜21:00 最終日17時
会場:ロゴスギャラリー(東京都渋谷区宇田川町15-1 パルコパート1 B1F TEL.03-3496-1287)
内容:どこにでもある日用品が、それに目玉が付いたことでにわかに存在感を主張しはじめる。そしてそれがそこにあることで、たちまち異空間が現出されるという不思議。野村浩の作品は、常に、観る人に気楽なカテゴライズを許すイメージをまとっています。美術家・野村浩の“EYESシリーズ”から、写真、ドローイング、ペインティングのみならず、コップやソファーやライターといったバラエティに富んだ作品群を、『目印商品』と名づけ展示・販売します。(サイトより)
◇トークイベント「直感の眼力」
日時:3月20日(祝・木)15:00〜
森山大道×飯沢耕太郎×野村浩
野村浩作品集『EYES』に秀逸なオビをプレゼントした写真家・森山大道氏と、作家・写真評論家の飯沢耕太郎氏をゲストに迎え、特別トークショーを開催。
※要整理券。初日より、会場にて2,000円以上の購入者に、希望により整理券を配布(定員になり次第終了)。

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■編集後記(3/13)

・先週金曜日の午後、近所にあるヤマト運輸流通支店のカウンターからメール便で本を送り出したら、今週月曜日の朝8時半ごろわが家のポストに届いていた。宛先の書き間違えで戻ってきたのかと思ったが、そうではなかった。ネットの「荷物お問い合わせシステム」でチェックしたら、「このお品物はお届けが済んでおります」と表示された。宛名ラベルとメール便ラベルの貼られた方が表面なんだよ。なぜ、わざわざ裏面の差出人の住所にお届け下さるわけ? 仕方なくカウンターに持って行き、間違える方がおかしい間違いを指摘すると、そうですね、すみません、送り直しますとあっさりしたもの。この伝票番号は配達完了になっているから、新しいラベルを貼るのかと聞くと、そうするとまた料金が発生するから、このままなんとかします、と言うので納得しないけどじゃお願いしますと帰ってきた。当然だが、ネットの問い合わせシステムでは配達完了のまま変わらず。これでは、配達されたかどうかわからない。仕方なく昨日夕方、またカウンターに行って、あの荷物はちゃんと配達されたかと聞くと、社内便を使って宛先の宅急便センターに送ったから届いていると思う、確認はしていないと言う。ずいぶん無責任な話だが、カウンターさんを責めても仕方がない。顔なじみだし。再送を依頼した段階で、配達完了したら電話で知らせてくれと申し入れておけばよかった。しかし、お粗末かつ重大な間違いなんだから、ヤマト側でそれくらいの配慮するのは当然だろう。さらに、この間違いによって配達が大幅に遅れたのだから、お詫びに再送では速達扱いするくらい誠意を示したらどうだ。カウンターで何と言っても埒があかないので、伝票にある問い合わせ先に電話したが、何度かけても電話が混んでいますというメッセージ。前にも経験したが中間管理職が電話に出ても、言を左右にするだけなのは分かっている。かえって腹が立つのは確実だからもう追及はやめた。その後、届け先(本誌読者)から、昨日到着しましたとのメールをいただく。遅くなってすみませんでした。こんな理由だったんです。(柴田)

・胃のポリープは検査の結果、良性のものとわかった。「このポリープができる人は、胃がんになりにくいんですよ。まれに症例が報告されますが、まず大丈夫でしょう。」とのこと。脳ドックは3年おき、乳がんは2年おき、他は毎年受けるようにすすめられた。受けてみて、このぐらいのことなら毎年受けてもいいなぁと思えた。自分の体の状態がわかるのは結構面白い。血液検査類では大丈夫と言われたけれど、今度は大腸や子宮、腎臓あたりをじっくり調べてもらいたいな。若くに亡くなられていたり、現在も闘病生活をなさっている人だって多い。一方、早期発見で切開せず、内視鏡を使ってがんを切除できた人を知っている。乳房を取らずに治療できた人も知っている。誰だって病気になる可能性があって、軽くて済むかどうかは早期発見早期治療にかかっている。違いは、その人の運命や行いじゃなくて、単にきっかけだけだと思う。この間までめんどくさがっていた私がいいます。迷っている人は、ぜひ時間を作って受けてみてください。子どものいる人は特に。(hammer.mule)