[2425] Time Machineに乗れない

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<地球が怒っている>

■音喰らう脳髄[49]
 夜明け前
 モモヨ

■Episode of ガテン系デザイナー[16]
 情けないぞ、日本のテレビ
 相子達也

■曜日感覚のないノラネコ[15]
 Time Machineに乗れない
 須貝 弦

■展覧会案内
 チャールズ・イームズ写真展


■音喰らう脳髄[49]
夜明け前

モモヨ
< https://bn.dgcr.com/archives/20080520140400.html
>
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インド洋の津波、台風、そして今回の中国の地震。地球は私たちが考えているよりもはるかに激しく怒っているようだ。私たちの人心も揺らぐ。なによりも、だ。私たちの懸念する悪い方向へばかり、為政者が舵取りをする。であるがゆえによけいにゆれ幅が大きくなる。

自民党総裁選挙があったときに、福田氏が、これほどに、強権力を発動して法案を無理やり通す従来のやり方を踏襲するとは考えてもみなかった。彼であるならほんの少しソフトな行き方をとるはずだと思っていた。それがなんと、である。

さきの総理、小泉氏などは「衆議院議席の三分の二をとったのだ。おおいに利用すればいい」みたいにのたまう。私たちとすれば、口をあんぐりさせて眺めつつ、腹の底で呪詛を繰り返すしかない。その選挙の際に、「今回の選挙は、郵政問題についてのみ意見をききたい故の選挙」そう位置づけているという彼の言葉は何だったのか、それを問いたい。「うっそぴょーん」なんて答えが返ってくれば、私たちは彼を日本政治家の恥部として葬り去らなければならない。

雲行きが危うくなってきたのは、前政権の、郵政解散造反議員を復党させたあたりからだろう。今に至れば、正体見たり、という気分。俺を愚民扱いしやがってと奥歯をかみ締める人々の呪詛はそうとうなものであろうが、残念ながら政治家たちの心には、それこそ、悪霊たちが曖昧模糊とした暗雲のようなバリヤーを張り巡らしているのだから、人々の思いは届かない。大げさな妄想じみた言葉だが、そう思わなければ、彼らの厚顔無恥ぶりは説明がつかない。

そんな呪詛が地球の中心に届いてしまっていたかのように私には思えるのだ。地球が怒っている。

思えば、ここ何年か、私たちの心は汚染され続けてきた。例のNYのテロ以来、アメリカは正義という手前勝手なヒロイズムを振りかざして、他国に対して宣戦すら布告せずに侵略し、それを内政問題であるかのごとく扱ってみたり、エコや愛と平和を振りかざす立場の人間が、自分の立場の対極に立つ人間を手段を選ばずに傷つけたり、こぶしを振りかざす。そんな図を繰り返し見るにつれて、私たちの心は、まっとうな判断を下すことが困難になってしまったかのようだ。

もちろん、これはアイロニーにすぎない。私たちの心の奥底では、いつだって涙を流す少年少女がうずくまっていた。Noと叫んでいたはずである。彼らの叫びを表に現さないだけ、のことだ。人間には単純な衝動がある。時としてそれは暴力的であったりもするが、これほどに陰惨な殺戮、無責任な人命軽視の時代にあっては、より根底にある無垢な衝動、無垢な叫びがたちあらわれる。

子どもであった日に、友人たちの喧嘩を目の前にして「なぜ仲良くできないのか」そう叫ばずにいられなかったやるせなさ、あの感情が出口をなくして膨れあがり、地球、この星のマグマの中にその思いが蓄積されているように思えてくるのである。

歴史がくりかえすものであれば、現在は、そうとうに危ないターニングポイントにあるかと思う。世界経済が急速に冷え込み、世界が価値決定の機軸を失い、失意とともに落ち込んだ暗澹たる混沌、第二次世界大戦、その前夜を連想させる臭いがする。地球はそれを警告してくれている。

もっとも闇が濃くなるのは夜明けの直前だ、そんな言葉を吐いていたのが誰だったか忘れたが、いまは、そんな言葉にすがって生きようと思う。もちろん、この闇を払うのが私であり、あなたである、このことを忘れてはならないわけだが。

Momoyo The LIZARD 管原保雄
< http://www.babylonic.com/
>

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■Episode of ガテン系デザイナー[16]
情けないぞ、日本のテレビ

相子達也
< https://bn.dgcr.com/archives/20080520140300.html
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ちょっと脱線します。

テレビを見ながら「なんじゃこりゃ」とツッコミを入れるのが楽しくなってきた、すっかりオヤジの相子がお送りします。編集後記で編集長とデスクがちょくちょく取り上げているので少しかぶると思いますが、ご了承ください。

CMの入り方と同じ映像の繰り返しはうんざり、とあちこちで批判の声を聞きます。みなさんも同じように感じていることと思います。散々盛り上げておいて「このあとすぐ」でCMに入るのは「山場CM」というのだとか。

よくあるパターン。
「ついにこのあと衝撃の映像が!!」ドカーンと持ち上げる。
   ↓
CM入り 当然CMの内容が番組とは関係ないので番組に気持ちが入っているとボーゼンとする。
   ↓
CMあけ さっき流した部分を十数秒巻き戻しでもう一度。
   ↓
突然、番組提供が流れ画面サイドに「衝撃映像まであと20秒」なんて出る。
   ↓
また巻き戻し。 もうこの辺でリモコンに手が伸びる。
   ↓
ゲストの変なコメントと驚いた顔だけ流れて、またCM。
   ↓
巻き戻し映像が流れやっと衝撃映像が流れる……ぜんぜん衝撃じゃない…。チャンネル変更。

CMの入り方があんな状態で、視聴者がなんとも思わないと考えているんだろうか? それより大事な、スポンサーのCMイメージまで悪くしているんじゃないの? ほとんどの局の番組でやっているのはなぜなんでしょう? 効果的だと考えているんでしょうか。

あるアンケートでは、山場CMに対し86%が「不愉快」、シーンの繰り返しは74%が「いらいらする」、番組に対しては84%が「好感が持てない」、スポンサー商品に対しても大半がマイナスの印象を持ったということです。なのになぜ続けるんだろう? 海外では、イギリスなどのようにCMのタイミングが決められていたり、番組内のCMがゼロというフランスみたいなケースもあるそう。

間に流れたCMなんて全然覚えていないし、だまされたような、くだらないものに期待していて恥ずかしいような複雑な心境に陥る。見ていて気分悪いので、HDDレコーダーに録画して早送り再生で見るのがベストです。同じ映像を使い回しているから、番組の実質的な時間は半分くらい、リアルタイムで見ているとすごい時間の無駄。でもあまりテレビ自体を見なくなってきているのも事実。

うちの子供達も、見たい番組(ほとんどアニメとお笑い)をレコーダーに録りためて、時間の空いた時に見るというスタイル。ぼーっとテレビをみていることなんてありません。ゲームとか他に楽しいことがたくさんあるから、CMは全部スキップです。テレビが茶の間の中心というのはとっくに崩壊しているんだし、テレビでやっていることなら間違いないなんて誰も思っていない。テレビの放映時間に、自分のスケジュールを合せるなんて人は、もうほとんどいないです。

それに、番組自体が面白くなくなってます。芸人やタレントがクイズに答えて賞金もらうのとか、へたな歌を歌うのとか、幼稚なクイズに正解できないバカタレントをよってたかって攻撃するのとか、いつもあり得ない同じキャスティングの大根役者ドラマとか、なんでもかんでも「いやぁこれはもうなんというか」って食べてるのとか、どこかに旅行しているのとか、そんなの見たくありません。

スポーツニュースにもあきれます。例えばゴルフのトーナメントのニュース。「なんたら王子」をやめたので安心していたら、話題の選手しか放映しない。なんじゃあれ。他の選手なんて、映像はゼロで最後に出てくる順位表の名前だけというとんでもない内容。出場している選手に失礼なんじゃないの。

レースの報道をしないのはなぜなんでしょうか。世界中で様々なカテゴリーの競技が行われて、日本製エンジンが使われ、日本人が活躍しているのに。放送したかと思えば、先日のレースでは日本人ドライバーばかり映してる。トップ集団が熾烈な争いをしているっていうのに「本当は魚河岸の二代目になるはずだったのですが、彼はレーサーの道を…」なんていらないエピソードを何回も繰り返す。情けない限りです。

他にも日本人選手ががんばっている競技は山のようにあります。そういうものこそ放送するべきなんじゃないでしょうか。話題の選手だけを放送すれば、視聴率がとれるという方針なんですかね。だとしたら、視聴者をバカにしているのと同じことです。みんな動画サイトとスポーツ情報サイトに流れていくのは当然のことですね。

ニュースも同様です。どうして海外物や国際問題に関係したニュースを扱わないんだろう。世界でいろいろなことが起きているというのに、全然扱われないのは異常としか言いようがないです。動物ニュースや衝撃監視カメラ映像なんていうのばかり。日本人ってなんにも知らないぞ。

ついでにCMにもツッコミを。ビールのCMで音楽に往年の名曲、The Bugglesの邦題「ラジオ・スターの悲劇」を使ってるやつ。コーラスの「あぅわ あぅわ」が「泡」にかけてあるんだろうけど、そのあとの「Video Killed the Radio Star」ってものすごい違和感があるんですけども。トレヴァー・ホーンとジェフ・ダウンズが混乱しているはずだ。さわやかな顔してバスタオル落としてる場合じゃないぞ、加藤あい(もう今は放送していない?)。

私達もそろそろ、次のテレビのあり方を見ている考えないと、しっかりした番組も本当の報道番組も放送されなくなるでしょうね。ホント、わざわざ地デジにする意味がないですよ。

Internet Killed The TV Star になりませんように。もうなってるか。

日本では報道されない、スポーツやニュース写真をチェックするならGetty Imagesがおすすめ。「Editorial」から「News」「Sport」でたくさんの写真がみられます。本来は写真素材のサイトなので高解像度のものは見られませんが、ざっと見るのには最適です。
< http://www.gettyimages.com/
>

【あいこたつや】aitatz@gmail.com
中国が地震で大変なことになっています。私が栃木に住んでいる理由のひとつに「災害から離れる」というのがあります。東京に住んでいる時は世田谷区上馬のアパートに居たのですが、大地震が来たらどうにもならないといつも考えていました。家は密集しているし道路も狭い。駒沢公園に避難できたとしても周りで火災が起きたらえらいことになりそう。家族が離れ離れになる昼間に大地震が起きたらと考えるとぞっとします。それで栃木にリターンしたといっても過言ではありません。比較的地盤が安定していて洪水の影響や土砂崩れのないところに、2×4で構造計算が必要な3階建てを建てました。栃木県北部の知られていない活断層や、空白地点で大きな地震でも起きなければ安心して過ごせるはずです。でもどんな災害が起こるか予測できないのも事実。油断大敵です。皆さんも、いざという時の避難シミュレーションをしておいたほうがいいです。
< http://www.ggrafix.jp/
>

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■曜日感覚のないノラネコ[15]
Time Machineに乗れない

須貝 弦
< https://bn.dgcr.com/archives/20080520140200.html
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●Time Machineがコケました

Mac OS X 10.5 Leopardの「Time Machine」は、外付けHDDなどに一時間に一回自動でバックアップをとってくれる便利な機能。初回はフルバックアップを、それ以降は差分をバックアップし、ディスク容量がいっぱいになったら古いバックアップから自動的に捨ててくれる。多少の不具合はあるLeopardを、それでも「便利だ」と言って使っている理由のひとつに、このTime Machineの存在があることは間違いない。

ある日突然、バックアップがされなくなってしまった。バックアップが完了できないというエラーが出てしまう。いろいろ考え、調べてはみたが、ある時期のバックアップが正しく行われておらず、新たに差分バックアップを行う際に、過去のバックアップとの間に不整合が生じて混乱していたようだった。結局のところは過去のバックアップをすべて捨て、新しくバックアップを取り直すしかなかった。

新しくバックアップを取り始めて一日後、またしてもバックアップが終わらなくなってしまった。終わらなくなるというか、バックアップ作成のステータスが「準備中」から進まなくなって、そのまま一時間とか経ってしまう。話にならない。とりあえず、もういちど過去のバックアップを削除してみる。

12インチのPowerBook G4にLeopardをインストールしていることは、前々回くらいにも書いたと思う。Leopardをインストールするときに、新規インストールではなく上書きインストールを行ったこともあり、TigerやPanther時代の古いデータもいろいろ引き継いでしまっている。そのあたりにも問題の原因がありそうなので、思い切ってLeopardを再インストールした。

●MLB30球団を挙げつつ再インストールを待つ

再インストールとデータの復元に4時間ほど費やしただろうか。何が起きてもすぐ対処できるように、ずっとMacのそばにいた。OSの再インストールを待つ間、ヒマなのでケータイでmixiにアクセスして、日記に「MLBの球団名をすべて挙げる」というチャレンジもした。都市名も含めてだから、なかなか難易度が高い。実はヒマつぶしに同様のチャレンジをいつも行うのだが、きまってアスレチックスの本拠地が出てこない。だから今回はまず「オークランド・アスレチックス」と書き込んだ。ミネソタ・ツインズも忘れない。

なぜか、アトランタ・ブレーブスとミルウォーキー・ブルワーズが最後まで出てこなかった。ブレーブスと言えばマダックスだ。今はサンディエゴ・パドレスにいて、井口のチームメイト。ほんの数日前にテレビでマダックスを見たばかりで「パドレスのユニフォーム、似合わないなぁ」なんて思っていたのに、ブレーブスが出てこないなんて。

さて、アプリケーションの環境設定は以前の環境のバックアップから復元したので、完全なクリーンインストールとは言えないと思うが、内蔵HDDの空き容量が5GB増えた。アプリケーションや仕事のデータ、メールやiTunesライブラリ、iPhotoライブラリなどすべて復元しているのに、だ。いったいどれだけ無駄なデータがあったというのだろう。

そんなこんなで「ちょっとはきれいな身になっただろう」と思いながら、改めてTime Machineのバックアップを新規に作成した。これが、土曜日の夕方のこと。

●ある意味期待を裏切らないTime Machine

しかし、しかしである。Time Machineはまたしてもコケた。バックアップ作成のステータスが「準備中」のまま一時間半が経過。

もう一度バックアップを捨て、改めてバックアップを作成することにした。初回のフルバックアップが行われる間、NFLの球団名でも挙げようかと思ったのだが、季節外れなのでやめて、古いiBook G3をカバンに入れて街に出てきた。そしてそのiBookで、今この原稿を書いている。相変わらず、ドトールのアイスコーヒーをすすりながら。そもそもNFLは都市名まではすべて言えないから、チャレンジするだけ無駄だ。

それにしても、Time Machineがコケるとなると、日々のバックアップについては考え直さなくてはいけない。確実なのは「.Mac」ユーザーが利用できる「Backup」というアプリケーションだろう。Time Machineほどの利便性はないけれど、これはこれで「iTunes Storeで購入した音楽」とか「Mailのデータと設定」といったくくりでバックアップがとれて便利。私自身、Leopardにしてからも「Time Machine」と「Backup」は併用している。

さて、家に帰ってMacの様子を見てみよう。Time Machineがコケてないことを祈るばかりだ。

【すがい・げん】< http://www.macforest.com/showcase.html
>
デジクリには不定期で書いていることになっているのだが(一応月イチってことになっている)そろそろ原稿書かないとなあ……と思っていると、柴田編集長から催促のメールが来ることが多い。いつもすばらしいタイミングだ。

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■展覧会案内
チャールズ・イームズ写真展「100 images×100 words─偉大なるデザイナーのメッセージ」
< http://www.axisinc.co.jp/news/2008/20080328.html
>
< https://bn.dgcr.com/archives/20080520140100.html
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会期:5月20日(火)〜6月8日(日)11:00〜19:00 最終日17時
会場:アクシスギャラリー(東京都港区六本木5-17-1 4F)
入場料:1,000円(先着2500名に限り、本展限定ブック付き)
内容:20世紀のデザイン史・建築史に、輝かしい足跡を残した米国のデザイナー、チャールズ&レイ・イームズ。特に工業デザインの分野へ大きく貢献したイームズは、自身が撮影した膨大な写真(コレクション75万点を米国議会図書館が所蔵)でも知られています。チャールズ・イームズの生誕100周年を記念して、イームズ・ギャラリー(米国・サンタモニカ)をはじめ、オーストラリア、インド、北京を巡回している本展では、これまで展覧会として公に紹介されなかった彼の写真から100点を、彼の遺した100の言葉とともに紹介します。(サイトより)

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■編集後記(5/20)

・相変わらず野鳥との攻防が続く。朝7時ごろに、テラスの犬に朝食のドッグフードを容器に入れて出すと、どこからともなく野鳥が数羽飛来して、隙あらば掠めとろうと電線の上から窺っている。さすがに犬の食事中には来ないが、犬がそこを離れるとすうっとテラスまで降りて来るやつがいる。たまに追い払うこともあるが、だいたいは見逃しているグータラ犬である。もちろん、部屋の中にいる我々も、気がついたら追い払う。キュルキュルとかジュルジュルとか、マヌケな大声で鳴きながら飛んでくるのですぐわかる。以前は、部屋の中で動くだけで逃げていたが、この頃は図々しくなって、ガラス戸を開けてコラ〜! と声をあげても、フェンスや生け垣、物干台の竿の上などにわずかに移動するだけで、相変わらず狙っているのだ。足を踏みならしたり、棒を振り回したりするとギエギエなど変な声を上げて逃げて行く。が、人の姿がテラスから消えるとまたやって来る。犬には「早く食っちまえ」と命ずるのだが、食べる気配がないときは一時室内に下げておく。物干の竿に来るヤツが問題で、洗濯物に糞をかけることがある。いまでは、洗濯物を干したら、常に上からエアキャップを広げてかぶせるようにしている。でも、こいつらが来るのはだいたい午前中だけである。一年の間でも暑いシーズンは来ないようだ。カメラを向けるとすばやく逃げるのだが、昨日ようやくキャッチできた。ネットの鳥類図鑑で調べたらムクドリだった。今日は朝から大荒れ、風雨激しく、犬は室内に入れた。わたしのそばで眠っている。ムクドリもお休みだ。(柴田)

・「Video Killed the Radio Star」は好きな曲なので、テレビで流れるのを嬉しいと思っていたのだが、選択理由は相子さんのコラムを読むまで気づかなかった……。/「会社のパソコンの電源を切ってからUSBメモリを抜いたのに、次に立ち上げようとしたらエラーが出て立ち上がらなかったから、もしかしてとUSBメモリを挿しても無理で、エラーのまま随分時間が経ったので上司が電源落としたら、立ち上げ時にピーピー音が鳴り続いて。」「マックじゃそういう警告音は出ないなぁ。焦るね。」「うん。で、USBメモリを抜いたせいかと。」「電源切ってからでしょ? 起動ディスクにしていたわけでもないよね?」「うん。」「なら、抜いたのが原因じゃないと思うよ。元から危険な状態だったんじゃ? それなのに電源を落としちゃったから……メンテナンスしてる?」「……してないと思う。」という話の流れに。USBメモリの抜き差しじゃエラーにならないよね? 別の友人から聞いた話。「上司のパソコンからピーピー音が出て。」「ほう。」「慌てちゃって、わめいているのね。」「うん。」「で、原因はというと。」「ほう?」「キーボードの端にバインダーが乗っかっちゃってたという……。」(hammer.mule)