●Time Machineがコケました

ある日突然、バックアップがされなくなってしまった。バックアップが完了できないというエラーが出てしまう。いろいろ考え、調べてはみたが、ある時期のバックアップが正しく行われておらず、新たに差分バックアップを行う際に、過去のバックアップとの間に不整合が生じて混乱していたようだった。結局のところは過去のバックアップをすべて捨て、新しくバックアップを取り直すしかなかった。
新しくバックアップを取り始めて一日後、またしてもバックアップが終わらなくなってしまった。終わらなくなるというか、バックアップ作成のステータスが「準備中」から進まなくなって、そのまま一時間とか経ってしまう。話にならない。とりあえず、もういちど過去のバックアップを削除してみる。
12インチのPowerBook G4にLeopardをインストールしていることは、前々回くらいにも書いたと思う。Leopardをインストールするときに、新規インストールではなく上書きインストールを行ったこともあり、TigerやPanther時代の古いデータもいろいろ引き継いでしまっている。そのあたりにも問題の原因がありそうなので、思い切ってLeopardを再インストールした。
●MLB30球団を挙げつつ再インストールを待つ
再インストールとデータの復元に4時間ほど費やしただろうか。何が起きてもすぐ対処できるように、ずっとMacのそばにいた。OSの再インストールを待つ間、ヒマなのでケータイでmixiにアクセスして、日記に「MLBの球団名をすべて挙げる」というチャレンジもした。都市名も含めてだから、なかなか難易度が高い。実はヒマつぶしに同様のチャレンジをいつも行うのだが、きまってアスレチックスの本拠地が出てこない。だから今回はまず「オークランド・アスレチックス」と書き込んだ。ミネソタ・ツインズも忘れない。
なぜか、アトランタ・ブレーブスとミルウォーキー・ブルワーズが最後まで出てこなかった。ブレーブスと言えばマダックスだ。今はサンディエゴ・パドレスにいて、井口のチームメイト。ほんの数日前にテレビでマダックスを見たばかりで「パドレスのユニフォーム、似合わないなぁ」なんて思っていたのに、ブレーブスが出てこないなんて。
さて、アプリケーションの環境設定は以前の環境のバックアップから復元したので、完全なクリーンインストールとは言えないと思うが、内蔵HDDの空き容量が5GB増えた。アプリケーションや仕事のデータ、メールやiTunesライブラリ、iPhotoライブラリなどすべて復元しているのに、だ。いったいどれだけ無駄なデータがあったというのだろう。
そんなこんなで「ちょっとはきれいな身になっただろう」と思いながら、改めてTime Machineのバックアップを新規に作成した。これが、土曜日の夕方のこと。
●ある意味期待を裏切らないTime Machine
しかし、しかしである。Time Machineはまたしてもコケた。バックアップ作成のステータスが「準備中」のまま一時間半が経過。
もう一度バックアップを捨て、改めてバックアップを作成することにした。初回のフルバックアップが行われる間、NFLの球団名でも挙げようかと思ったのだが、季節外れなのでやめて、古いiBook G3をカバンに入れて街に出てきた。そしてそのiBookで、今この原稿を書いている。相変わらず、ドトールのアイスコーヒーをすすりながら。そもそもNFLは都市名まではすべて言えないから、チャレンジするだけ無駄だ。
それにしても、Time Machineがコケるとなると、日々のバックアップについては考え直さなくてはいけない。確実なのは「.Mac」ユーザーが利用できる「Backup」というアプリケーションだろう。Time Machineほどの利便性はないけれど、これはこれで「iTunes Storeで購入した音楽」とか「Mailのデータと設定」といったくくりでバックアップがとれて便利。私自身、Leopardにしてからも「Time Machine」と「Backup」は併用している。
さて、家に帰ってMacの様子を見てみよう。Time Machineがコケてないことを祈るばかりだ。
【すがい・げん】< http://www.macforest.com/showcase.html
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デジクリには不定期で書いていることになっているのだが(一応月イチってことになっている)そろそろ原稿書かないとなあ……と思っていると、柴田編集長から催促のメールが来ることが多い。いつもすばらしいタイミングだ。