[2449] 全録ビデオ、SPIDER zeroに期待すること

投稿:  著者:


<テレビにおける「クラウド・ソーシング」>

■KNNエンパワーメントコラム
 全録ビデオ、SPIDER zeroに期待すること
 神田敏晶

■クリエイター手抜きプロジェクト[172]Illustrator CS3編
 アンドゥアニメーション
 古籏一浩

■電子浮世絵版画家の東西見聞録[41]
 カムジャタンは真っ赤な鍋
 HAL_

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■KNNエンパワーメントコラム
全録ビデオ、SPIDER zeroに期待すること

神田敏晶
< https://bn.dgcr.com/archives/20080623140300.html
>
───────────────────────────────────
KNN神田です。

「AV Watch」によると、2008年6月20日から、テレビ一週間分、全チャネル全部録画できる「SPIDER ZERO」の個人向け販売が開始された。
< http://www.watch.impress.co.jp/av/docs/20080620/ptp.htm
>

「株式会社PTPは、地上アナログ放送を8チャンネル、1週間分まるごと録画できるHDDレコーダ『SPIDER PRO』の個人向け限定販売を6月20日に開始した。モデル名は『SPIDER zero』となり、ヨドバシカメラ新宿西口本店、ヨドバシカメラマルチメディアAkibaの2店舗で店頭販売を実施。数日中にPTPのサイトでも受注を開始する。なお、利用可能なエリアは東京、神奈川、埼玉、千葉のみ」

Spider zero
< http://www.ptp.co.jp/spiderzero/
>

ウェブサイトでの、販売は、間もなくということである。
< http://www.ptp.co.jp/spiderzero/notice.html
>

興味ぶかいのが、「スクリーンセーバー」機能だ。

「テレビの自由をさまたげるもの」
< http://techon.nikkeibp.co.jp/article/TOPCOL/20080514/151672/
>

「象徴的なのが同社が『スクリーンセーバー』と呼ぶ機能です。一定時間、視聴しないで放置したままにすると、SPIDER PROが録画済みの内容から番組とCMを交互に30秒ずつランダムに再生する、というものです。SPIDER PROは再生履歴を残すので「おっ、今のなんだ?」と思ったらリモコンを操作して、きちんと再生して見ることができます。
言葉で書くと「?」という感じがするかもしれませんが、実際にデモを見ると「うわっ、これ面白れー」となります。というのは、新たな発見があるからです。普段なら絶対に見ないような時間帯の番組やCMに出会える」

この機能こそ、テレビに一番必要な機能ではないだろうか。たとえば、お昼くらいの時間帯、どのチャネルを回しても、ボクの興味をひかない。撮りためたHDDの中にある番組から選ぼうとするけれども、それも面倒くさい時がある。そんな時に、このようなテレビコンテンツを「スクリーンセーバー」で、ブラウズできるとどれだけありがたいことか!

今までのテレビでは、ライブの放送で、たまたまチャンネルを変えた番組だけが、「偶然に」視聴されていたにすぎない。しかし、ビデオ録画機器が登場したことにより、見たい番組を「録画」することができた。テープメディアでは巻き戻しや、パッケージが変わるので、見たい番組ほど、録画されただけで安心して視聴されないという傾向もあらわれた。

さらにHDDビデオ録画機(現在のDVDレコーダー)などが、登場することにより、DVDなどに残る前にHDDに大量に録画でき、リモコンひとつで再生ができ、テレビ番組が「消費しやすく」なった。しかし、結果としては、HDDの容量ぎりぎりまで録画し、さらに録画するために、一番つまらないと思う番組から、あわてて視聴し、消去して、録画時間を確保するという行動だ。

ゆっくり見たいと思う番組ほど、いつまでたっても消費されない。DVDなどの外部ディスクに記録した場合、おそらく安心してしまって一生消費されなくなる可能性が高くなるだろう。テレビコンテンツの特徴は、映画コンテンツと違って、毎日膨大な放送がライブで更新され続けているので、ストックしてしまうと、たちまち膨大に増殖し続け、消費時間とのジレンマに陥ってしまう。

そこで、このSPIDERの「気まぐれ検索」ともいえる、30秒間の番組プレビューは興味深い機能だ。SONYの「おまかせまる録」でも、おまかせ録画があるが、自動プレビューの機能がないので、意志をもって消費に取りかからない限り、視聴機会を損失する。それが、30分の番組も1時間の番組も30秒づつプレビューされるのだから、時間とチャンネルを超越してザッピングしていることとなる。

さらに、気になるのが、「みんなの感想」や「コンシェルジュ」である。
< http://www.ptp.co.jp/spiderzero/function/08.html
>

「投稿はSPIDERユーザーの誰もが見ることができ、またそのシーンは頭出しして再生されるので、あなたの『面白い!』をみんなで共有することができます」

「特に見たいものがない、いつもと違う番組を見たい──そんなときはコンシェルジュ。最新のニュースやみんなの感想、他のSPIDERユーザーからのオススメが入っています。自分では意識していなかった番組との、意外な出会いがあるかもしれません」

これは、もうテレビにおける「クラウド・ソーシング」ではないだろうか。テレビ放送側が視聴率を見て、視聴者を見ていないから、こういう発想にはなかなかならない。

これらが、さらに発展すると、ライブでみんなが一番見ているチャンネルに合わせたり、2chの「テレビ実況スレ」で多く語られた番組マークがつくなど、テレビに関する新たな進化がネット上のサービスと融合することによって可能になるだろう。

SPIDER zeroは、新宿のヨドバシカメラ新宿西口本店と、ヨドバシカメラマルチメディアAkibaで販売されているので、これは何がなんでも自ら体験してみたい。
< http://www.ptp.co.jp/spiderzero/shop/index.html
>

しかし、SPIDER ZEROが発売されたことにより、物欲が高まったのだが、問題は「アナログ放送」しか対応されていないことだ。これが「地デジ対応」であれば、即購入だった。これは、なんとかしていただかなくてはならない。

もう、ボクたちは、アナログ放送の画質に戻ることができない。7月5日より「ダビング10」が解禁となる予定だし、オリンピックも近いので、地デジ対応のSPIDERをぜひとも望みたい。法人でなく個人向けなのだから、なおさらだ。

※SPIDER zeroに関する関連記事

・CMタレント名まで配信!究極のHDD録画、SPIDER
< http://ascii.jp/elem/000/000/136/136577/
>

・第364回:全部録りを超える全部録り、「SPIDER PRO」
〜テレビ+ネット並みの検索性のすごさ〜
< http://www.watch.impress.co.jp/av/docs/20080611/zooma364.htm
>

放送の視聴機革命が、通信融合の未来を変える──PTP有吉社長に聞く
< http://japan.cnet.com/techventure/2008/winner/story/0,3800084338,20372091,00.htm
>


KandaNewsNetwork,Inc. < http://www.knn.com/
>
CEO Toshi Kanda mailto:kanda@knn.com
#502 1-4-8 Komaba Meguro Tokyo Japan,153-0041
< http://mixi.jp/show_friend.pl?id=550
>
Mobile 81-90-7889-3604 Phone81-3-5458-6226

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■クリエイター手抜きプロジェクト[172]Illustrator CS3編
アンドゥアニメーション

古籏一浩
< https://bn.dgcr.com/archives/20080623140200.html
>
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Illustrator CS3から、新たにアンドゥ、リドゥ機能がスクリプトから制御できるようになりました。不思議なことに、Photoshopには標準でヒストリーパレットがあり、任意のヒストリーに戻せるのに対して、Illustrator CS3ではヒストリーパレットもなく、手作業またはバッチで一定回数アンドゥを繰り返して元に戻す、といった作業をしなければなりません。

また、機能が使えるようになったと言ってもヒストリー機能はないので、何回アンドゥしたのかが全く不明です。
20回前に戻したいなら

for(i=0;i < 20; i++) app.undo();

のスクリプトで元に戻すことができます。
戻す時にapp.redraw()を使うと、描画過程を表示してくれます。

for(i=0;i < 20; i++) { app.undo(); app.redraw(); }

app.undo()の代わりにapp.redo()にすると、やり直してくれます。

さて、このアンドゥ機能を使ってヒストリーアニメーションを作成することができます。Photoshopでは以前にやりましたが、IllustratorではCS3しかできません。また、Illustrator CS3の場合、メモリがあれば無制限に取り消しが可能になっています。

以下のスクリプトは99回までの取り消しを行ない、個別にファイルとして書き出します。これを、AfterEffectsなどを使って表示すればIllustratorによるヒストリーアニメーションを作成することができます。

folderName = Folder.selectDialog("フォルダを選択してください");
if (folderName)
{
for (i=0; i< 99; i++)
{
filename = folderName + "/" + i +".ai";
app.activeDocument.saveAs(new File(filename));
app.undo();
redraw();
}
}
for (i=0; i< 99; i++)
{
app.redo();
}

Illustrator CS3では無制限に取り消しが可能なので、任意の数まで取り消しできるようにしたい場合には、以下のスクリプトを使ってください。最初に何回まで取り消し処理を行なうのかを指定します。

なお、どちらのスクリプトも実行後には最新の状態に戻すようにしてあります。

count = prompt("アンドゥ回数は?", 99);
count = eval(count);
folderName = Folder.selectDialog("フォルダを選択してください");
if (folderName)
{
for (i=0; i< count; i++)
{
filename = folderName + "/" + i +".ai";
app.activeDocument.saveAs(new File(filename));
app.undo();
redraw();
}
}
for (i=0; i< count; i++)
{
app.redo();
}


【古籏一浩】openspc@po.shiojiri.ne.jp
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余っている本をブックオフに持って行ったら、まったく同じ本なのに一回目と二回目で金額が違ってました。違っていたというよりも、一人の店員は0円扱いで持ち帰りますか? とのセリフ……。同じ本を同じ日に売りに行く人はいないだろうけど、店員によって違うというのは不思議。自分の本も持って行ったら0円という評価でした。IT技術に対してのブックオフの評価ってマイナスなんですね。

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■電子浮世絵版画家の東西見聞録[41]
カムジャタンは真っ赤な鍋

HAL_
< https://bn.dgcr.com/archives/20080623140100.html
>
───────────────────────────────────
さて、はじめてしまったものを、ここでやめては男がすたるというもんです。この見聞録の今後をどうしようかと、ここ一週間悩み続けていました。今年は韓国に行く予定も立ちませんし、東西を見聞するというタイトルがついているのに、いつまでも韓国の話ばかりでも仕方がありません。では、日本の中での見聞をと考えても、さほど国内を歩いて回っているわけでもありませんし、そこらにある観光案内のようなものを書いても、プロの方々の足元にも及びません……。

●七福神巡りでもしてみるか

でも、身近なところで、先日行った個展会場付近にある深川七福神を巡ってみようかな。その後は下谷の七福神、そして新宿七福神、谷中七福神、千住、浅草、亀戸、これを一福ずつ歩いてレポートしてもかなりの量になります。

そこで、早速深川の七福神を見に行ってみたわけです。個展会場から一番近い場所にある、深川神明宮に行きました。この神明宮は、深川という地名の由来になったところで、もとは深川八郎右衛門の名字から付けられたということです。こちらには寿老人がいて、さらに伊東深水生誕の地でもあるそうで「幸先が良い」と喜びました。
< http://www.fukagawa-shinmei.com/
>

次に行ったのが、布袋様のある深川稲荷神社です。神社ですから、それなりの規模を予想して行ったのですが、すぐには見つかりません。散策する時間もあまりなかったので、ちょうどバイクを止め目の前の店に入ろうとしていた、信用金庫の営業マンとおぼしき人を捕まえ「深川稲荷は何処ですか?」と訊ねてみました。信用金庫の人となれば、この辺り一帯は自分の庭の中のように走り回っているだろうと想定しての行動です。

突然声をかけられ、一瞬とまどった営業マンは、しばし固まり、考えを巡らせて「あ、あ、この先を右に曲がった先の角のですか?」と、逆に訊ねられた恰好になってしまいました。「え、知らないのか、この人は。七福神だぞ、深川のぉ」といぶかしく思いつつも、表情は穏やかに笑顔を作り「ありがとうございました」と応じて、言われた方向に行ってみました。

角を右に曲がり100メートルも行かない所に、それらしき石の囲いが見えました。しかし、これがかなり小さいのです。小さいって、何がと言うと敷地が小さいのです。60〜70センチほどの高さの石柵に囲まれた2〜3坪の敷地内にお社があり、その脇に幅50〜60センチの御影石の新しそうな布袋様がちょこんと座っています。お社の中には別の布袋様がいらっしゃるのかも知れませんが、お社はキッチリ締まっていて中を見ることが出来ません。なんだかちょっとがっかりしてしまいました。

まあ、この七福神も回ってみるとそれなりの楽しさはあると思いますが、現在の自分の状況を考えてみると、そんなにゆったりと回っていく時間が取れなそうにない気がします。せっかくお目にかかれた布袋様にはちょっと申し訳ないのですが、追々レポートしてみるとして、では何を、と考えるとまたアイデアは詰まってしまいました。

●やっぱり大好きなのは食文化

枯渇した時は、良い方向に行く前触れです。スポンジのように乾いた脳みそは後は、吸い取るしかないのです。ちょっと、言葉の選択がおかしいのはほっといて下さい。せっかく一年を終え、心機一転するのですから。まあ、あまり思い悩んでも仕方がないので、毎日のように書いているz-blogをひとまとめにして書こうかとも思ったのですが、それでは徐々に増えてきたBlogの読者にも申し訳ないので、取りやめ。しばらく、ほっておくことにしました。
< http://z-blog.hal-i.com/
>

と言うことで、まさにデジクリ発行当日の今朝書いている訳ですが、柴田翁には申し訳ない……。自分が何に対して興味を持っているかというと、毎日の食。これにデジタルを絡めることは無理としても、デジタルクリエイターとして生きる人間の日々の食生活を公開するのもアリかなと思い、「食」を中心にこの記事を展開することにしました。食の東西見聞です。ぱんぱかぱぁ〜ん!!

韓国に旅して、いちばん興味を持ったのも食文化です。自分の舌と胃袋に合う食をとる時間は、何にも比較することの出来ない喜びです。今まで知らなかった「食」に出会う時の喜びは、どんなことにも勝りますね。そこで、まずは韓国料理のお話からはじめましょう。

韓国で一番はじめに出会った感激は、KIDPのそばにあった食堂のカムジャタンでした。いまでこそカムジャタンは日本国内でも食べられるようになりましたが、当時はそんな名前を聞くこともなく、いきなり昼食に出されたカムジャタンを見てびっくりしました。
< http://www.designdb.com/kidp/
>

カムジャタンは真っ赤な鍋です。ソウルで初めて食べたカムジャタンは日本で見るそれとは全く異なり、とことん煮込んだ唐辛子の赤さが全体を覆っています。カムジャとはジャガイモのことで、タンはスープ。そのまま考えると、ジャガイモのスープでNYのフランス料理シェフが生み出した「ビシソワーズ」のような優しい味のものを考えてしまいますが、当然ながら全く異なるものです。

カムジャタンはジャガイモのスープという名前を持ちながら、真っ赤な鍋の中に見えるのは豚の骨のかたまりです。ちょうど、大人のコブシのような大きさの豚の背骨がゴロゴロと入っています。この背骨についた肉を、むしゃぶりつくようにして食べるのが本道だということで、私もそのようにしてみました。でも、鉄の大鍋に入った背骨は熱いのです。とっても熱いのです。それをステンレスの箸を使い、ステンレスの器に取り、手で持てる程度に冷めてきた豚の背骨にかぶりつくとまだまだ熱いのです。そして、辛さが相まってさらに熱く、その熱さが辛さを呼び、さらに辛いのです。

カムジャタンの中に入っているのは、豚肉の背骨とタマネギ、ニンニク、パプリカ、エホッバ(日本の瓜のような南瓜)と、他の鍋料理同様の具材です。そして、人数分の丸のまま茹でたジャガイモが入っています。料理名からは意外にジャガイモは少ないのですが、熱くなった舌の感覚を戻すにはピッタリの具材になっています。また、この中に随時入れながら食べるエゴマの葉の香りのバランスが秀逸です。ちょっとした苦みも、さらにおいしさを加えます。

鍋には別に葉野菜がつきます。そしてやはり生の青唐辛子。これには当たり外れがあり、めちゃくちゃ辛い青唐辛子に当たり、顔をしかめた人も話の肴になります。それはちょっとした舌休み、鍋料理に華を添えます。そして、辛さも熱さもナンのその、青唐辛子の辛さも徐々に超えて、煮詰まっていく鍋の味の良さは抜群です。カムジャタン後半戦は日本での鍋料理と同様、ご飯を入れフィニッシュです。

鍋からは残った具材を別の器にとりだします。この鍋の底に残ったスープはかなりとろみがあります。これは、豚の背骨から出たコラーゲンが他の具材の旨味を吸って出来たスープです。美味くないはずがありません。ここに炊きあがったご飯を入れスープに絡めていくと炒めご飯になります、それは、そのまま鍋に平らに敷き少し火を強めます。そうです、お察しの通り焦げ目をつけていくのです。香ばしい香りが立ってきたら完成です。これがまた絶品!!

そしてお焦げ料理を食べ、もうすでに満腹を超えていた私はというと、辛すぎて苦手だという韓国人の手を押しのけて、別の器に残された豚の背骨を最後までむしゃぶりついていたのでした。

さて、日本で食べるカムジャタンは、さすがに豚の背骨の下処理をするのは大変なので、スペアリブを利用します。スペアリブは水でよく洗い、やわらかくなるまで下茹でをします。これは圧力鍋に長ネギと生姜、焼酎を入れて調理すると早くできます。下処理を終えたスペアリブを鍋に入れ、タマネギ、ニンニク、パプリカ、ジャガイモ、エホッバのかわりのズッキーニ、青唐辛子に赤唐辛子をくわえます。さらに調味料としてコチュジャン、コチュカル、醤油、すりごまで味付け。最後に塩胡椒で味を調えて、なまのエゴマの葉を用意して出来上がりです。

あ、あ、これを書いていたらカムジャタンを食べたくなってきました。最近エゴマの葉が手近に用意できなくなってしまっています、これが残念。さて、今晩のメインディッシュは……。

・ソウルのクロンデジタルで食べたカムジャタン
< http://www.dgcr.com/kiji/20080623/01 >
・我が家のカムジャタン(さすがにジャガイモが多いです)
< http://www.dgcr.com/kiji/20080623/02 >

【HAL_】横浜在住アーティスト hal_i@mac.com
Web < http://homepage.mac.com/HAL_i/
>
Web < http://lohasfood.exblog.jp/
>
Web < http://Web.mac.com/hal_i/
>
Sound Drawing グループ「ZIetZ」の公式サイト
< http://zietz.hal-i.com/
>

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■編集後記(6/23)

あなたの余命教えます・幸田真音「あなたの余命教えます」(講談社、2008)を読む。ミステリーではない。SFに近いかも。情報小説というのか。荒唐無稽に近い設定だが、非常に説得力がある。展開が読めない。一気に読む。ゲノム解析による病理遺伝学や、予防医学、データマイニング、独自のアルゴリズムにより正確な余命予測が可能になった。その検査法で「あなたの余命教えます」というベンチャービジネスを起こした組織(国際アガスティア研究所)がある。オリエンテーションで出会ったの5人の男女。物語の主演者となる56歳の平凡な男、そして熟年夫婦、謎の女性、若い女の子、いずれもわけありの人たち。なにしろ受検料250万円と法外な高さである。新手の詐欺の可能性もなくはない。そこで、万が一のときの"被害者"同士が、今後連絡をとりあおうという約束が成立する。なんとなくグループのまとめ役になった男は、他人の悩みごとに巻き込まれていく。最初にアクセスして来たのは謎の女性、39歳のコンサルティング会社の美貌の経営者、国際アガスティア研究所について異常に正確な情報を持っている。受検するのは切羽詰まった理由がある。秘密を共有するふたりは急速に近づいていき……。やがて検査結果が出る。それが5人の運命を狂わせていく。恋愛、夫婦、介護、家族などの問題がリアルに迫ってくる。とてもおもしろかったが、謎がすべて解明されたわけではないので、いまひとつスッキリしない読後感だ。どうやら、主題は何者かによる個人情報の蓄積ということらしいが、それは曖昧なままだ。それはいずれ幸田真音の作品となって現れるだろう。経済小説は敬遠して来たが、彼女の本、もっと読んでみようかと思う。(柴田)
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・E-magazineで配信登録されているniftyアドレスの方へ。本文が真っ白なまま届いた方がいらっしゃいました。もし続くようでしたら、フッターにあります他の配信システムへの移行をおすすめします。まぐまぐで登録されている方へ。メールボックス容量オーバーでの登録アドレス削除が行われました。メールボックスの容量が小さめの方は他の配信システムへ移行されたほうが良いかもしれません。届かなくなったという方はシステム側の自動削除の可能性があります。配信システム側の作業内容詳細については、配信システム側にお問い合わせください。こちらでは把握できませんのでご了承ください。(hammer.mule)


photo
あなたの余命教えます
幸田 真音
講談社 2008-03
おすすめ平均 star
star余命を知るのは御法度
star基本的には、おもしろいが…
starタイトルと中身がリンクしていない

Hello,CEO. ワンス・アポン・ア・タイム・イン・東京(上) ワンス・アポン・ア・タイム・イン・東京(下) 極秘資金 消失 第3巻―金融腐蝕列島【完結編】

by G-Tools , 2008/06/23