究極の未来美生物、四番目に登場するキャラクターは、《歌う双子》です。一番目のキャラ《ミナカ》は、日本神話から発想しました。そしてミナカのペンダントは脳内麻薬エンドルフィン化学式からの発想。二番目のキャラ、《女の子》は、エンドルフィンがどんな時に作動するのかという心理学的問題からの発想でした。三番目のキャラクター《地平線》についてはこちらを見てね。
< https://bn.dgcr.com/archives/20080704140200.html
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三番目のキャラクター《地平線》は、心理学(または精神分析)とブラックホールのイメージが重なった感じで考えていました。だから今度は、ブラックホールからもう少し物理に行こうかな、宇宙に行こうかなって考えて、そうだ今回は、次元だわ!
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三番目のキャラクター《地平線》は、心理学(または精神分析)とブラックホールのイメージが重なった感じで考えていました。だから今度は、ブラックホールからもう少し物理に行こうかな、宇宙に行こうかなって考えて、そうだ今回は、次元だわ!
いつも途中で分らなくなる【物質の素のフェルミオン】と【力の素のボソン】あたりを覚えておけるように、お話の中に盛り込んでおこう。と思った……ここからの文章は、私の頭の中が、どんなに散らかり放題になったかという話になります。でも、私としては楽しいんですが。
本を読んでいたら、超対称性の演算子というのが出てきたの。
光子(フォトン)を演算子で回転させるとフォティーノという【フェルミオン】になる。重力子(グラヴィトン)を回転させるとグラヴィティーノになる(全部仮説で実験で確認されたわけではない)。そんなこんなで、【マヨナラ・フェルミオン】が、本の文中に出てきた時、私は思ったの。「さよならフェルミオン……。」
いいえ、諦めないわ。ほら、「ヘテロ型のひも」っていうのはカワイイかも?ボソンひもとフェルミオンひもが混ざったのが「ヘテロ型」で、これには二種類あるんですって。両性具有の天使の双子みたいなイメージじゃない?
そうだわ、ブラックホールの地平線でホーキングの「放射」っていうのがあったわ。双子は一緒にいると、生成と消滅を繰り返すんだけど、どちらかがブラックホールに落ちちゃうと、もう片方が放射されるっていう感じで、だけど、この「ヘテロ型」のヒモ(エネルギーの塊)っていうのは、ブラックホールの地平線上にあるんだろうか?
ヒモってエネルギーの塊のことでしょう? それでつまり「ヘテロ型のひも」っていうのは、「物質の素と力の素が混ざった」っていうのは、ブレーンの理論上の話しなのかな?
もう少し調べてみよう、その前に一休みだわ。と思ったら、本の宣伝のページが目に入ったの。「ループ量子重力入門」本の宣伝にはこう書いてあるの。従来の時空間を一度ご破算にして………なんと空間と時間には最小の単位があるというのです!………
なぁに? こんなの知らない。「従来の時空間を一度ご破算に」しなくていいわよ〜と思いながらも、面白そうかもしれない……。と興味が出てきて、私はコーヒーを飲みながら考えました。本を取り寄せて読んでたら、金曜日(デジクリの掲載日)に間に合わないし……。う〜ん、ちょっとだけウィキペディアで調べてみようかな。
去年あたりは、五次元宇宙の膜の、馬の鞍の形が気に入って、その形が描きたくて、写真を集めたりしていました。宇宙が実は、ヒトの脳の神経細胞のチャネルにそっくりな形だったら面白いのに。
調べたら、「ループ量子重力理論」は「超弦理論」同様、量子重力理論の候補なんですって。量子重力理論からなら、古代インド/ギリシャ思想とかに行けそうな気がするの。
私が、クリエイティブとして興味があるのはね、この「量子重力理論からなら、古代インド/ギリシャ思想とかに行けそうな気がする」っていうのが、とっても不思議な訳なのね。
それから、インドヨーロッパ語族から言語に行く。そこから言霊で最初の《ミナカ》にリンクするっていうのは、どうかしら?
こうやって、考えていると、ミトコンドリアイブのアフリカ起源説のことや、宗教にまつわるセム語族のことを思いだすの。日本人が、どんなに外国の宗教のことを考えても、国境線のこともよくわからないし、殺戮の歴史にしても生活の中で感じるような実感がないでしょう?
だけど、DNAは、どうなのかな? っていうことを世界のどこかで、一生懸命、研究してる人たちがいるんだと思うと、私も自分の方法で、いろんなことが分るようになれたらいいと思う。
戦争や殺人について、そこに至るまで、どんなに辛かったんだろう? 大変なことだな〜と思うと、きっとね、自分が、誰かの為に自分の為に一生懸命している努力が、必ず、知らないうちに誰かを傷つけていると思うの。
私は、「ヒトはみんな生きるべきだ」とか「戦争はすべきでない」とか言うのは嫌なの。他人の身体や命について、私が何かいうのは、他人の身体を侵害するようで、嫌なのね。「べきだ。」っていうのは、自分が決断する時にだけ、有効な言葉だと思います。
そういう意味で、私は、誰かが生きるのを励ましたり、誰かの悩みを癒すのも私のやるべきことではないと思っています。自分のことを自分で考えていく、だからクリエイティブって面白いの。そういう面白さだけが、作品のメッセージになったらいいな。と思いつつ日々努力。
究極の未来美生物のキャラクターは、七人がいいな。エンドルフィンが七項だから、ポリフォニックな感じでお話ができそう。七人のキャラを作るのなら、もう少し遠まわりしなくてはダメかも?
まあ、いいわ。とにかく両性具有の天使の双子の絵を描こう。名前はあとから考えればいいわ。ノードとかリンクとかループかもしれないし、ヒモの名前かも知れないわ。と、言うことで、イラスト見てみてね。
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双子は歌うの。思いつきなんだけど、どうして歌うのかな? たぶん、時間のことを考えたから。「時は歌う」と思う。どうしてって……あれ? じゃ、双子は「時間」なのかしら?
あ、超弦理論で空間を十次元だとすれば、時間は二次元になるんだったわ!時間軸が二つになるの! 二つの時間軸が共鳴して音がしたりしないのかな?
そうだわ、主題歌の三拍子と四拍子を一度に鳴らそう。空間が十次元の場合、超ひもは十二次元の時空に住んでいるらしいの。なんとなく、3×4=12になるのが不思議だわ。音楽って、「時間を広がりとして感じる」ということに似ているような気がしない?
DTMで、途中だけ作ってある主題歌は、こちらから、もう一度聞いてみてね。早く続きが作りたくなってきました。
< https://bn.dgcr.com/archives/20080509140200.html
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今回の参考書。「時間論の基本と仕組み」秀和システム/「次元の秘密」工学社/ともに、竹内薫著。
【たかはし・りき】イラストレーター。riki@tc4.so-net.ne.jp
・高橋里季ホームページ
< http://www007.upp.so-net.ne.jp/RIKI/
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- 図解入門 よくわかる最新時間論の基本と仕組み―時間・空間・次元の物理学 (How nual Visual Guide Book)
- 竹内 薫
- 秀和システム 2006-01
- おすすめ平均
- 時間に関する考え方の変遷と最新物理からみた時間
- 難しい理論を分かりやすく説明されています