<訳の分からないものを作ってしまった?>
■デジアナ逆十字固め…[83]
万華鏡写真の可能性
上原ゼンジ
■ショート・ストーリーのKUNI[44]
失敗
やましたくにこ
■展覧会案内
Akasaka Art Flower 08
■コンテスト案内
DESIGN GARDEN TシャツデザインコンテストVol.2
第13回東レ デジタルクリエイション アワーズ
■デジアナ逆十字固め…[83]
万華鏡写真の可能性
上原ゼンジ
■ショート・ストーリーのKUNI[44]
失敗
やましたくにこ
■展覧会案内
Akasaka Art Flower 08
■コンテスト案内
DESIGN GARDEN TシャツデザインコンテストVol.2
第13回東レ デジタルクリエイション アワーズ
■デジアナ逆十字固め…[83]
万華鏡写真の可能性
上原ゼンジ
< https://bn.dgcr.com/archives/20080911140500.html
>
───────────────────────────────────
「うずらの惑星」は、書店でけっこういい場所に置いて貰っているようだ。といっても、大型の書店で写真集が充実しているようなところでなければ、一冊も置いてないというほうが多いのだけれど……。
置いてある場所はというと、「花・自然」のコーナーであったり、「写真技法」のコーナーであったり、普通の写真集のコーナーであったりと様々だ。書店でもどこに置いたらいいのか困ってしまうような、訳の分からないものを作ってしまったようだ。
タイトルが「うずらの惑星」で、表紙もパッと見たところ天体写真のようにしか見えない。訳の分からないものを、訳の分からないままに提示したいと思ったのだが、ちょっとやり過ぎたか?
特に、インターネットで表紙だけ見て買い物カゴに入れるというのは、ギャンブルかもしれないな。ということで、少し中身が分かるようにしてみた。これなら安心して、カゴに入れられることだろう。ぜひおひとつ……。
◇「うずらの惑星 身近に見つけた小さな宇宙」
< http://www.zenji.info/profile/uzura.html
>
●夏休みの工作
夏休みの工作は万華鏡を中心に行った。万華鏡の話はすでに書いたけど、けっこう可能性を感じているので、もう少し詰めてみようと思ったのだ。
万華鏡写真とは、カメラの前に万華鏡を付けて写真を撮影すること。レンズの大きさや画角に合わせて作るので、撮影がしやすく、写真のクオリティーを高くすることができる。要するに普通の万華鏡じゃ覗く所が小さいから、大きいやつを作っちゃおうということだ。
簡単に工作するんだったら、プラスチック製のミラーをカットして万華鏡を作り、コンパクトカメラの先にくっつければいい。ミラーを切るのは、カッターでいいし、テープでくっつければ簡単にできる。ズームレンズであれば、写る範囲が後から調整できるので、万華鏡のサイズを微調整しなくてもいい。
クオリティーを求めるんだったら、一眼レフにマクロレンズを付け、鏡は表面反射鏡にするといい。ズームではなく単焦点のレンズを使う場合は、うまく画面内に収めるために万華鏡のサイズを調整しなければならない。これが面倒。
また表面反射鏡をカットするためには、ガラス切りの技術も必要になってくる。ただしガラスさえ切ることが出来れば、あとはテープでくっつけているだけだから、そんなに難しくはない。
万華鏡を作るのに最適なのは、この表面反射鏡なのだが、最近なぜこの鏡が万華鏡に向いているのかが理解できた。万華鏡の中では、イメージが何度も何度も鏡に反射し、それが人間の目に映るわけだが、反射を繰り返すうちに少しずつ光を吸収して暗くなってしまう。つまり、反射した回数の違いにより明るさが違ってしまうということだ。
鏡がクリアで反射率が高ければ、その違いは少ないが、反射率が低ければ、明るさの違いも増幅されてしまう。表面反射鏡の場合は、実際に反射をする金属が表面に蒸着されているが、普通の鏡の場合は反射をする金属がガラスの向こう側だから、ガラス部分で光が吸収されてしまうということのようだ。
●いろんな方向が見えてきた
今回、一眼レフ用の万華鏡をいろいろ作ってみたのだが、さすがに表面反射鏡で作ると像がクリアで美しい。ただし万華鏡のサイズはかなりデカくなる。たとえばツーミラーシステムの場合だと、長さ260ミリ、幅65ミリになった。こいつを一眼レフの先に着けるのだから、かなり存在感のあるものになる。
で、何を具材にしたのかと言うと、そこら辺に生えている雑草や安い切り花。いろんな具材を混ぜるのもいいが、「ムラサキツユクサだけ」とか、「黄色いバラだけ」というのがシンプルで美しい。
また、花が枯れかかって色が褪せてしまったものもなかなか美しい。最初は万華鏡なんだからと、具材をスリガラスの上に載せて、透過光で撮影していたのだが、反射光でもけっこうキレイに撮影できるということが分かった。
ということは、具材に合わせてバックに敷く紙の色を変えたりということも、できるということだ。落ち着きのあるバックに、枯れかかった花をあしらうと、ちょっとウィリアム・モリスの壁紙みたいな感じになった。具材とバックの配色なんかももう少し考えれば、さらに面白いものが撮れそうだ。
◇万華鏡写真
< http://www.flickr.com/photos/zenji001/sets/72157604052714952/
>
【うえはらぜんじ】zenstudio@maminka.com
◇上原ゼンジの新刊
「うずらの惑星 身近に見つけた小さな宇宙」(雷鳥社刊)
< http://www.zenji.info/profile/uzura.html
>
◇上原ゼンジのWEBサイト
< http://www.zenji.info/
>
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■ショート・ストーリーのKUNI[44]
失敗
やましたくにこ
< https://bn.dgcr.com/archives/20080911140400.html
>
───────────────────────────────────
妻に頼まれたものがあって、ぼくは会社の近くの100円ショップに行った。そこは100円ショップの中でも大型店で、とても広い。ついうろうろしていると声が聞こえた。
「なんだ、井上じゃないか」
思わずきょろきょろすると
「おれだよ、おれ」
ああ、この声は前の前の会社にいた森田係長だ。何年ぶりだろう。こんなところで会うとは。でも、姿が見えない。
「ここだよ、ここ」
「どこ…なんですか」
「おまえの目の前だよ」
目の前には『強度2倍・割れにくい洗濯ばさみ』があるだけだ。
「そうとも、その『強度2倍・割れにくい洗濯ばさみ』がおれなんだよ。生まれ変わったのさ」
「ていうと」
「去年死んだんだ。脳梗塞でね」
「え、そうだったんですか。それはそれは。でも、なんで洗濯ばさみに」
「そこだよ、そこ」
「はい」
「失敗したんだよ」
「失敗? 生まれ変わりに、ですか?」
「ああ、そうとも。こんなはずはなかったんだがな。失敗さ」
「その…よければくわしく聞かせてもらえませんか」
「おまえさ、この世は偶然でできてると思わないか。いつどこにどんな状況で生まれるか、いつどこで死ぬか、すべて偶然だと」
「そうですよね。あ、死ぬことに関しては自殺ってこともありますけど」
「自殺したくなるかどうかも偶然なんだよ。たぶん。この偶然というやつほどシビアなものはないんだ。何の抵抗も選択の余地もない。すべての努力も偶然の前には無力だ。ところがな、生まれ変わるときは選択できるんだ。自己責任なんだよ。おれも知らなかったがね」
「へー、そうなんですか」
「ところが」
「ところが?」
「ぐー…」
森田係長は突然居眠りを始めた。思い出した。この係長はしょっちゅう勤務時間中に居眠りすることで有名だった。洗濯ばさみになっても居眠りするのか。まあ仕方ない。あきらめかけて歩き出すと
「おー、井上じゃないか」
また声が聞こえた。この声は、前の前の前の会社で同僚だった吉岡だ。
「ここだよ、ここ」
「ここ、というと」
声のするほうには『これひとつで安心!お墓参りセット』があった。
「それだよ、その『これひとつで安心!お墓参りセット』がおれだ。ろうそくや線香、ライターがワンセットになってものすごく便利だ。これで100円だから」
「ああ、ほんとだ! これは役に立ちそうだ。買うよ、これ…いや、それより、死んだのか。知らなかったよ」
「うん、交通事故でね。ああ、別にだれも恨んでないよ。自分で運転しててハンドルさばきを誤って横転したんだ。無免許だったし酔っぱらってた。おまけにシートベルトしてなかったしテレビ見ながら携帯で電話かけようとした」
「恨みようがないだろ。で、『これひとつで安心!お墓参りセット』に」
「そうなんだ、そこだよ、そこ。おれもそんなつもりはなかったのにさ、失敗だ」
「やっぱり失敗なんだ」
「ああ。ここにいるのは失敗組ばかりさ。生前はどうだか知らないが、失敗して100円グッズになったあわれなやつばかりさ」
「ええっ、これがみんな?! でも、ここにある商品が全部話し出したら大変なことになるだろ」
「だいじょうぶ。話しかけたりできるのは『友人の友人まで』だ。それ以外の人間にとってはただの100円グッズだ」
「どこかのSNSの日記の公開範囲みたいだな」
「それにしても、おれもどじったものだ。生まれ変わりゲームでね」
「生まれ変わりゲーム?! ゲームで決めるのか…く、くわしく教えてくれないか、そのゲームについて」
「うん、教えてやるよ。それより、おまえ知ってるかい、営業部にかわいい子がいたろ。青山という。あの子がどうなったか知ってるか。聞いたらびっくりするぞ。ひっひっひ」
「いや、それよりその、ゲームは」
「あわてるなよ、ゆっくり話そうぜ。おれを買っていけばいいじゃないか。便利だぞ、『これひとつで安心!お墓参りセット』」
「あ、まあ…そうだな」
ぼくはカゴに吉岡を入れてレジに向かった。すると
「おお、井上くんではないか」
「その声は大学のゼミの大村教授!」
「こんなところで会うとはな。君はぱっとしない学生だったが、今もぱっとしないようだな」
「ほっといてください、先生もお亡くなりになったのですね。そして、いまは『ネギカッター』ですか」
「さよう。白髪ネギが簡単につくれる『ネギカッター』。だが、こんなものになるつもりはなかった。これも私にゲームの才能がなかったからだ。失敗したのじゃ」
「ちょっとちょっと、井上くんじゃないの!」
反対側から声がした。
「その声は、S山高校の同級生だった花村さん。もう死んだのか」
「そうよ、自殺して、いまは『張るだけ万能茶こし』。便利よ、これ。急須の内側に張るだけ。でも、こんなつもりはなかったの。ゲームで失敗しちゃったの。まいったわよ、何に生まれ変わるかってすごく重要なことじゃない?それがあんなことで決まるなんてね。めっちゃ意外。事前に知らされてたらあたしだってなんとかしたわよ。そうだ、井上くんに教えてあげようか、そのゲームのこと」
「井上くん、君にはろくな友人がいないようだな。その、いかにも軽薄な女、いや『張るだけ万能茶こし』が本当のことを言うと思うか」
「って、いわれても、その、あの…」
「なんなのよ、そのじいさん、ていうか『ネギカッター』。もったいつけてさ。白髪ネギなんか人生で何回作る機会があるのよ。100円商品の中でもマイナーなくせに」
「うむ。ここで私は『ネギカッター』の優位性を述べるべきところだろうが、私にはできない。単なる結果にすぎない現在の我が身についていとも簡単に思い入れを語ることのできるあのような通俗な人間になれるものならなりたいものだが」
「くっそー、むかつくー」
「あの、それより、ぼくが知りたいのはゲームの」
そのとき店員がやってきた。
「お客様、申し訳ありませんが苦情が来ております、売り場の真ん中でぶつぶつ独り言を言っている不気味なひとがいる、こわくて買い物できないと」
「え、ぼぼぼぼ、ぼくのことですか、すいません、はい、いますぐ買い物をすませます、すませますので」
ぼくはとりあえず吉岡、じゃない『これひとつで安心!お墓参りセット』を持ってレジに行き、105円払ってそそくさと店を出た。森田係長の横を通ったときに寝息が聞こえた。まだ寝ているらしい。
で、店を出てから気づいた。妻に頼まれた『外反母趾対策パッド』のことをすっかり忘れていたのだ。ぼくは妻に3日間、口を聞いてもらえなかった。おまけに、吉岡と思って買った『これひとつで安心!お墓参りセット』はそれ以後、うんともすんとも言わなかった。どうやらうっかりして、そばにあった赤の他人のお墓参りセットを選んでしまったらしいのだ。
【やましたくにこ】kue@pop02.odn.ne.jp
みっどないと MIDNIGHT短編小説倶楽部
< http://www1.odn.ne.jp/%7Ecay94120/
>
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■展覧会案内
Akasaka Art Flower 08
< http://sacas.net/artflower/index.html
>
< https://bn.dgcr.com/archives/20080911140300.html
>
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会期:9月10日(水)〜10月13日(月)11:00〜19:00 赤坂氷川神社の境内は17時閉門。各会場の最終入場は18:30まで。
会場:赤坂サカスを中心とした赤坂一帯
内容:TBSの主催。「赤坂サカス」エリアを中心に、神社、料亭跡、旧小学校など、赤坂の街が展覧会場へ大変身。街中には18組の現代アーティストによる作品を展示し、パフォーマンスやワークショップなども開催。
入場料:パスポートチケット 一般・学生1,000円、高校生500円、中学生以下
無料(すべての会場共通)一部無料の会場もあり
参加アーティスト:赤坂サカス=草間彌生、大津達/旧赤坂小学校=HITOTZUKI(Kami×Sasu)、池田光宏、淺井裕介、小沢剛、パラモデル、田尾創樹+おかめぷろ、スサイタカコ/赤坂五通り商店街=椿昇/赤坂氷川神社=オノ・ヨーコ/島崎(元料亭)=トーチカ、青山悟、倉重光則、雨宮庸介、志村信裕、松宮硝子/旧赤坂図書館=原高史/東京ミッドタウン=草間彌生
※関連イベントはサイト参照
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■コンテスト案内
DESIGN GARDEN TシャツデザインコンテストVol.2 in Tokyo Midtown DESIGN
TOUCH 2008
< http://designgarden.jp/contest/t-art/index.html
>
< https://bn.dgcr.com/archives/20080911140200.html
>
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<主催者情報>
内容:2008年9月10日から10月6日まで、一般のクリエイターから「Tシャツ」のデザインを募集し、その中から選ばれた優秀作品50点を、10月31日から11月3日まで東京ミッドタウンで開催される「Tokyo Midtown DESIGN TOUCH 2008」内で展示発表・販売する。当日、東京ミッドタウン来場者による人気投票を実施し、その結果を元にグランプリなどの賞を決定する。
募集作品:Tシャツをベースに『家紋』風デザインを募集。既存の家紋にとらわれない新しい発想のデザインを期待します。※既存の『家紋』を使用、またはモチーフにしたデザインは応募できません。
応募方法:「DESIGN GARDEN」WEBページより、Tシャツデザインをアップロードしてください。
※作品応募には、「DESIGN GARDEN」のクリエイター会員登録が必要です。インターネット経由のデータ受付のみとなります。郵送又は持ち込みでの応募受付はおこないません。
応募受付期間:2008年9月10日から10月6日まで(参加無料)
開催場所:東京ミッドタウン(東京都港区赤坂9-7-3)内 ミッドタウン・ガーデン芝生広場
賞:グランプリ1名賞金10万円、東京ミッドタウン賞1名5万円、フジフイルムスクエア賞1名5万円、他
※一次審査を通過した優秀作品50点のデザインについては、商品化してリアルの場で販売いたします。その為、コンテスト応募には、「リアル店舗における販売サービス規約」に同意して頂くことが必須条件となります。
主催:富士フイルムイメージング株式会社
特別協賛/協力:東京ミッドタウン
後援:富士フイルム株式会社
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■公募案内
第13回東レ デジタルクリエイション アワーズ
< http://www.toray-dca.jp/
>
< https://bn.dgcr.com/archives/20080911140100.html
>
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東レが芸術・文化支援活動およびデジタルアーティストの支援・育成を目的に、1996年からインターネット上で行っているコンピュータ・ピクチャー(コンピュータで描いた絵)のコンテストである。
作品募集テーマ:「踊」「麗」「闇」の3つのテーマからひとつ選択する。
応募条件:コンピュータで自らが創作し、著作権を持つ、2009年3月の審査発表の時点で未発表(ウェブサイトを含めた媒体で発表されていないもの)の作品に限る。グループでの応募も可能。作品の点数は、1人(1グループ)1点とする。ただし、次の規定を満たす組作品での応募も可能。組作品=1人(1グループ)5点以内の作品をまとめて1点の作品とするもの。特に、時系列に沿って見せることを主眼としたものや、ストーリー性を喚起させるものなど、複数の作品をまとめて1個のアートとして存在させないと成立しない作品。
賞:最優秀賞(全応募作品より1名)賞金100万円+受賞作品オリジナル"トレシー"10枚、優秀賞(各作品募集テーマより1名ずつ計3名)賞金30万円+受賞作品オリジナル"トレシー"10枚、入選(全応募作品より計10名)受賞作品オリジナル"トレシー"10枚。("トレシー"は東レの超々極細繊維技術が生み出した高性能クリーナー)
作品規格:コンピュータ上で加工し、処理された静止画であること。ファイル形式JPEG、1000×750ピクセル以内、縦横自由、解像度350dpi、ファイル容量1MB以内、カラーモードRGBまたはグレースケールモード。
応募期間:2008年10月1日(水)より12月10日(水)24時まで
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■編集後記(9/11)
・武田邦彦「環境問題はなぜウソがまかり通るのか」(洋泉社、2007)は、「本当だったらとんでもない話である」と一応用心深いことを言いつつ、じつは「読んでいると、怒りがむらむらとわいてくる。リサイクルなんかやめてしまえと、一大国民運動を起こそうかとさえ思う」くらい信用していた本。それでも「いや実際、トンデモ本であるという批判も少なくない」とちゃんと逃げ道のコメントもつけた本でもある。「本当だったら…」と言いつつ、本当かどうか自分で調べようとしないわたしである。ま、普通の読者もそうだろう。名古屋大学大学院教授(刊行当時)の書いたものだから、ひとまず信じてしまうのは仕方がない。「環ウソ」は本当に正しいのか、自分で調べ始めた人がいる。作家の山本弘、あの有名な「と学会」の会長、森羅万象に通じたお方である。そして、武田教授の主張は正しくない、ウソであると結論づけた。3章にわたって追及した「環ウソ」がウソであることの証明は明確で、もはや反論の余地がない。教授は、自分の主張を伝えるためにデータを捏造し、新聞からの引用を適当に書き換えたりしていた。しかも、それがアンフェアだという自覚がない。加えて重大な理論の間違いまであるというのだから、何をかいわんやである。教授のあきれた真実は、ネット番組での直接対決や、メールでのやりとりの章を読めばよくわかる。「環ウソ」はセンセーショナルなだけの誤った主張であった。ここまで徹底的に論破されたら立ち直れないな、普通は。「環ウソ」のウソ暴きのほかに「地球温暖化問題・どこまで本当なの?」という章があり、世に氾濫する環境トンデモ学説を斬りまくるのも痛快だ。この本は「"環境問題のウソ"のウソ」(楽工社、2008)で、安っぽい体裁。コンビニで500円で売っているスカスカの雑学本と同じスタイル、そう「環ウソ」そっくり。この意地悪さが好き。(柴田)
< http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4862481221/dgcrcom-22/
>
アマゾンで「環境問題はなぜウソがまかり通るのか」を見る(レビュー116件)
< http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/490306316X/dgcrcom-22/
>
アマゾンで「"環境問題のウソ"のウソ」を見る(レビュー17件)
・ぼちぼちと紙もの(書類・本・古い雑誌など)をScanSnapでスキャンしている。目的は物理スペース確保。二度と見ることはなさそうだよな〜と思っているのに捨てられない紙類を捨てるためのきっかけ作り。本棚の後ろ側や箱の中で死蔵している本の活用。同じようなことが書かれてある本が何冊もあったり、今になって価値のわかるようになった本、今となっては価値のない本も。未来予測型の本は、今読むと面白いよ〜。竹村健一のIT系予測本をさらっと見たが結構当たっていてびっくり。積読しておいた森永卓郎の「年収300万円時代を生き抜く経済学」(2003年)を今頃読みはじめたが、警鐘に怖くなった。まだ途中だけどベストセラーになった理由がわかる気がする。経済に弱いので、もう少し関心を持つ必要があるんじゃないかと思ったり。本類はスキャン前に手動裁断機(PLUS PK-513)でばらすのだが、多くの単行本だと裁断前に2ブロックに分ける必要があったりして、裁断可能な厚みがあと5mmあればな〜と思いはじめている。切れ味が鈍ってきたので替刃の価格を調べていたら、研磨サービスをやっているショップ発見。そうか磨けばいいんだと思い、カバーをはずし、はさみの切れ味が鈍ってきた時によくやるようにアルミホイルを刃にこすってみたら、切れ味が戻ってきた。しばらくこれでもたせてから研磨に出すなり替刃を買うことにしようっと。/読み込み動画がYouTubeにあり。スピードはモードによって違うので比較しにくいが他者製品のも見られるよん。ScanSnapアプリは改良して欲しい……。/Windows版でもiPod、iPhoneと連携できるようになったって。(hammer.mule)
< http://system-in.com/17.html
> ここが最安値かな
< http://scansnap.fujitsu.com/jp/product/ssmd.html
> 連携
< http://scansnap.fujitsu.com/jp/mac/lifestyle/007.html
>
現時点で最強
< http://jp.youtube.com/watch?v=bDJn28AtZCw
> ScanSnap読み込み
< http://jp.youtube.com/watch?v=QwbcYIeicdc
> fi-6140。早い
< http://jp.youtube.com/watch?v=1oH3mQZLpL8
>
ジャパネットでの紹介も見てみたい
< http://jp.youtube.com/watch?v=6tTn8v6zmwM
> デモ
万華鏡写真の可能性
上原ゼンジ
< https://bn.dgcr.com/archives/20080911140500.html
>
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「うずらの惑星」は、書店でけっこういい場所に置いて貰っているようだ。といっても、大型の書店で写真集が充実しているようなところでなければ、一冊も置いてないというほうが多いのだけれど……。
置いてある場所はというと、「花・自然」のコーナーであったり、「写真技法」のコーナーであったり、普通の写真集のコーナーであったりと様々だ。書店でもどこに置いたらいいのか困ってしまうような、訳の分からないものを作ってしまったようだ。
タイトルが「うずらの惑星」で、表紙もパッと見たところ天体写真のようにしか見えない。訳の分からないものを、訳の分からないままに提示したいと思ったのだが、ちょっとやり過ぎたか?
特に、インターネットで表紙だけ見て買い物カゴに入れるというのは、ギャンブルかもしれないな。ということで、少し中身が分かるようにしてみた。これなら安心して、カゴに入れられることだろう。ぜひおひとつ……。
◇「うずらの惑星 身近に見つけた小さな宇宙」
< http://www.zenji.info/profile/uzura.html
>
●夏休みの工作
夏休みの工作は万華鏡を中心に行った。万華鏡の話はすでに書いたけど、けっこう可能性を感じているので、もう少し詰めてみようと思ったのだ。
万華鏡写真とは、カメラの前に万華鏡を付けて写真を撮影すること。レンズの大きさや画角に合わせて作るので、撮影がしやすく、写真のクオリティーを高くすることができる。要するに普通の万華鏡じゃ覗く所が小さいから、大きいやつを作っちゃおうということだ。
簡単に工作するんだったら、プラスチック製のミラーをカットして万華鏡を作り、コンパクトカメラの先にくっつければいい。ミラーを切るのは、カッターでいいし、テープでくっつければ簡単にできる。ズームレンズであれば、写る範囲が後から調整できるので、万華鏡のサイズを微調整しなくてもいい。
クオリティーを求めるんだったら、一眼レフにマクロレンズを付け、鏡は表面反射鏡にするといい。ズームではなく単焦点のレンズを使う場合は、うまく画面内に収めるために万華鏡のサイズを調整しなければならない。これが面倒。
また表面反射鏡をカットするためには、ガラス切りの技術も必要になってくる。ただしガラスさえ切ることが出来れば、あとはテープでくっつけているだけだから、そんなに難しくはない。
万華鏡を作るのに最適なのは、この表面反射鏡なのだが、最近なぜこの鏡が万華鏡に向いているのかが理解できた。万華鏡の中では、イメージが何度も何度も鏡に反射し、それが人間の目に映るわけだが、反射を繰り返すうちに少しずつ光を吸収して暗くなってしまう。つまり、反射した回数の違いにより明るさが違ってしまうということだ。
鏡がクリアで反射率が高ければ、その違いは少ないが、反射率が低ければ、明るさの違いも増幅されてしまう。表面反射鏡の場合は、実際に反射をする金属が表面に蒸着されているが、普通の鏡の場合は反射をする金属がガラスの向こう側だから、ガラス部分で光が吸収されてしまうということのようだ。
●いろんな方向が見えてきた
今回、一眼レフ用の万華鏡をいろいろ作ってみたのだが、さすがに表面反射鏡で作ると像がクリアで美しい。ただし万華鏡のサイズはかなりデカくなる。たとえばツーミラーシステムの場合だと、長さ260ミリ、幅65ミリになった。こいつを一眼レフの先に着けるのだから、かなり存在感のあるものになる。
で、何を具材にしたのかと言うと、そこら辺に生えている雑草や安い切り花。いろんな具材を混ぜるのもいいが、「ムラサキツユクサだけ」とか、「黄色いバラだけ」というのがシンプルで美しい。
また、花が枯れかかって色が褪せてしまったものもなかなか美しい。最初は万華鏡なんだからと、具材をスリガラスの上に載せて、透過光で撮影していたのだが、反射光でもけっこうキレイに撮影できるということが分かった。
ということは、具材に合わせてバックに敷く紙の色を変えたりということも、できるということだ。落ち着きのあるバックに、枯れかかった花をあしらうと、ちょっとウィリアム・モリスの壁紙みたいな感じになった。具材とバックの配色なんかももう少し考えれば、さらに面白いものが撮れそうだ。
◇万華鏡写真
< http://www.flickr.com/photos/zenji001/sets/72157604052714952/
>
【うえはらぜんじ】zenstudio@maminka.com
◇上原ゼンジの新刊
「うずらの惑星 身近に見つけた小さな宇宙」(雷鳥社刊)
< http://www.zenji.info/profile/uzura.html
>
◇上原ゼンジのWEBサイト
< http://www.zenji.info/
>
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■ショート・ストーリーのKUNI[44]
失敗
やましたくにこ
< https://bn.dgcr.com/archives/20080911140400.html
>
───────────────────────────────────
妻に頼まれたものがあって、ぼくは会社の近くの100円ショップに行った。そこは100円ショップの中でも大型店で、とても広い。ついうろうろしていると声が聞こえた。
「なんだ、井上じゃないか」
思わずきょろきょろすると
「おれだよ、おれ」
ああ、この声は前の前の会社にいた森田係長だ。何年ぶりだろう。こんなところで会うとは。でも、姿が見えない。
「ここだよ、ここ」
「どこ…なんですか」
「おまえの目の前だよ」
目の前には『強度2倍・割れにくい洗濯ばさみ』があるだけだ。
「そうとも、その『強度2倍・割れにくい洗濯ばさみ』がおれなんだよ。生まれ変わったのさ」
「ていうと」
「去年死んだんだ。脳梗塞でね」
「え、そうだったんですか。それはそれは。でも、なんで洗濯ばさみに」
「そこだよ、そこ」
「はい」
「失敗したんだよ」
「失敗? 生まれ変わりに、ですか?」
「ああ、そうとも。こんなはずはなかったんだがな。失敗さ」
「その…よければくわしく聞かせてもらえませんか」
「おまえさ、この世は偶然でできてると思わないか。いつどこにどんな状況で生まれるか、いつどこで死ぬか、すべて偶然だと」
「そうですよね。あ、死ぬことに関しては自殺ってこともありますけど」
「自殺したくなるかどうかも偶然なんだよ。たぶん。この偶然というやつほどシビアなものはないんだ。何の抵抗も選択の余地もない。すべての努力も偶然の前には無力だ。ところがな、生まれ変わるときは選択できるんだ。自己責任なんだよ。おれも知らなかったがね」
「へー、そうなんですか」
「ところが」
「ところが?」
「ぐー…」
森田係長は突然居眠りを始めた。思い出した。この係長はしょっちゅう勤務時間中に居眠りすることで有名だった。洗濯ばさみになっても居眠りするのか。まあ仕方ない。あきらめかけて歩き出すと
「おー、井上じゃないか」
また声が聞こえた。この声は、前の前の前の会社で同僚だった吉岡だ。
「ここだよ、ここ」
「ここ、というと」
声のするほうには『これひとつで安心!お墓参りセット』があった。
「それだよ、その『これひとつで安心!お墓参りセット』がおれだ。ろうそくや線香、ライターがワンセットになってものすごく便利だ。これで100円だから」
「ああ、ほんとだ! これは役に立ちそうだ。買うよ、これ…いや、それより、死んだのか。知らなかったよ」
「うん、交通事故でね。ああ、別にだれも恨んでないよ。自分で運転しててハンドルさばきを誤って横転したんだ。無免許だったし酔っぱらってた。おまけにシートベルトしてなかったしテレビ見ながら携帯で電話かけようとした」
「恨みようがないだろ。で、『これひとつで安心!お墓参りセット』に」
「そうなんだ、そこだよ、そこ。おれもそんなつもりはなかったのにさ、失敗だ」
「やっぱり失敗なんだ」
「ああ。ここにいるのは失敗組ばかりさ。生前はどうだか知らないが、失敗して100円グッズになったあわれなやつばかりさ」
「ええっ、これがみんな?! でも、ここにある商品が全部話し出したら大変なことになるだろ」
「だいじょうぶ。話しかけたりできるのは『友人の友人まで』だ。それ以外の人間にとってはただの100円グッズだ」
「どこかのSNSの日記の公開範囲みたいだな」
「それにしても、おれもどじったものだ。生まれ変わりゲームでね」
「生まれ変わりゲーム?! ゲームで決めるのか…く、くわしく教えてくれないか、そのゲームについて」
「うん、教えてやるよ。それより、おまえ知ってるかい、営業部にかわいい子がいたろ。青山という。あの子がどうなったか知ってるか。聞いたらびっくりするぞ。ひっひっひ」
「いや、それよりその、ゲームは」
「あわてるなよ、ゆっくり話そうぜ。おれを買っていけばいいじゃないか。便利だぞ、『これひとつで安心!お墓参りセット』」
「あ、まあ…そうだな」
ぼくはカゴに吉岡を入れてレジに向かった。すると
「おお、井上くんではないか」
「その声は大学のゼミの大村教授!」
「こんなところで会うとはな。君はぱっとしない学生だったが、今もぱっとしないようだな」
「ほっといてください、先生もお亡くなりになったのですね。そして、いまは『ネギカッター』ですか」
「さよう。白髪ネギが簡単につくれる『ネギカッター』。だが、こんなものになるつもりはなかった。これも私にゲームの才能がなかったからだ。失敗したのじゃ」
「ちょっとちょっと、井上くんじゃないの!」
反対側から声がした。
「その声は、S山高校の同級生だった花村さん。もう死んだのか」
「そうよ、自殺して、いまは『張るだけ万能茶こし』。便利よ、これ。急須の内側に張るだけ。でも、こんなつもりはなかったの。ゲームで失敗しちゃったの。まいったわよ、何に生まれ変わるかってすごく重要なことじゃない?それがあんなことで決まるなんてね。めっちゃ意外。事前に知らされてたらあたしだってなんとかしたわよ。そうだ、井上くんに教えてあげようか、そのゲームのこと」
「井上くん、君にはろくな友人がいないようだな。その、いかにも軽薄な女、いや『張るだけ万能茶こし』が本当のことを言うと思うか」
「って、いわれても、その、あの…」
「なんなのよ、そのじいさん、ていうか『ネギカッター』。もったいつけてさ。白髪ネギなんか人生で何回作る機会があるのよ。100円商品の中でもマイナーなくせに」
「うむ。ここで私は『ネギカッター』の優位性を述べるべきところだろうが、私にはできない。単なる結果にすぎない現在の我が身についていとも簡単に思い入れを語ることのできるあのような通俗な人間になれるものならなりたいものだが」
「くっそー、むかつくー」
「あの、それより、ぼくが知りたいのはゲームの」
そのとき店員がやってきた。
「お客様、申し訳ありませんが苦情が来ております、売り場の真ん中でぶつぶつ独り言を言っている不気味なひとがいる、こわくて買い物できないと」
「え、ぼぼぼぼ、ぼくのことですか、すいません、はい、いますぐ買い物をすませます、すませますので」
ぼくはとりあえず吉岡、じゃない『これひとつで安心!お墓参りセット』を持ってレジに行き、105円払ってそそくさと店を出た。森田係長の横を通ったときに寝息が聞こえた。まだ寝ているらしい。
で、店を出てから気づいた。妻に頼まれた『外反母趾対策パッド』のことをすっかり忘れていたのだ。ぼくは妻に3日間、口を聞いてもらえなかった。おまけに、吉岡と思って買った『これひとつで安心!お墓参りセット』はそれ以後、うんともすんとも言わなかった。どうやらうっかりして、そばにあった赤の他人のお墓参りセットを選んでしまったらしいのだ。
【やましたくにこ】kue@pop02.odn.ne.jp
みっどないと MIDNIGHT短編小説倶楽部
< http://www1.odn.ne.jp/%7Ecay94120/
>
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■展覧会案内
Akasaka Art Flower 08
< http://sacas.net/artflower/index.html
>
< https://bn.dgcr.com/archives/20080911140300.html
>
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会期:9月10日(水)〜10月13日(月)11:00〜19:00 赤坂氷川神社の境内は17時閉門。各会場の最終入場は18:30まで。
会場:赤坂サカスを中心とした赤坂一帯
内容:TBSの主催。「赤坂サカス」エリアを中心に、神社、料亭跡、旧小学校など、赤坂の街が展覧会場へ大変身。街中には18組の現代アーティストによる作品を展示し、パフォーマンスやワークショップなども開催。
入場料:パスポートチケット 一般・学生1,000円、高校生500円、中学生以下
無料(すべての会場共通)一部無料の会場もあり
参加アーティスト:赤坂サカス=草間彌生、大津達/旧赤坂小学校=HITOTZUKI(Kami×Sasu)、池田光宏、淺井裕介、小沢剛、パラモデル、田尾創樹+おかめぷろ、スサイタカコ/赤坂五通り商店街=椿昇/赤坂氷川神社=オノ・ヨーコ/島崎(元料亭)=トーチカ、青山悟、倉重光則、雨宮庸介、志村信裕、松宮硝子/旧赤坂図書館=原高史/東京ミッドタウン=草間彌生
※関連イベントはサイト参照
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■コンテスト案内
DESIGN GARDEN TシャツデザインコンテストVol.2 in Tokyo Midtown DESIGN
TOUCH 2008
< http://designgarden.jp/contest/t-art/index.html
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< https://bn.dgcr.com/archives/20080911140200.html
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<主催者情報>
内容:2008年9月10日から10月6日まで、一般のクリエイターから「Tシャツ」のデザインを募集し、その中から選ばれた優秀作品50点を、10月31日から11月3日まで東京ミッドタウンで開催される「Tokyo Midtown DESIGN TOUCH 2008」内で展示発表・販売する。当日、東京ミッドタウン来場者による人気投票を実施し、その結果を元にグランプリなどの賞を決定する。
募集作品:Tシャツをベースに『家紋』風デザインを募集。既存の家紋にとらわれない新しい発想のデザインを期待します。※既存の『家紋』を使用、またはモチーフにしたデザインは応募できません。
応募方法:「DESIGN GARDEN」WEBページより、Tシャツデザインをアップロードしてください。
※作品応募には、「DESIGN GARDEN」のクリエイター会員登録が必要です。インターネット経由のデータ受付のみとなります。郵送又は持ち込みでの応募受付はおこないません。
応募受付期間:2008年9月10日から10月6日まで(参加無料)
開催場所:東京ミッドタウン(東京都港区赤坂9-7-3)内 ミッドタウン・ガーデン芝生広場
賞:グランプリ1名賞金10万円、東京ミッドタウン賞1名5万円、フジフイルムスクエア賞1名5万円、他
※一次審査を通過した優秀作品50点のデザインについては、商品化してリアルの場で販売いたします。その為、コンテスト応募には、「リアル店舗における販売サービス規約」に同意して頂くことが必須条件となります。
主催:富士フイルムイメージング株式会社
特別協賛/協力:東京ミッドタウン
後援:富士フイルム株式会社
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■公募案内
第13回東レ デジタルクリエイション アワーズ
< http://www.toray-dca.jp/
>
< https://bn.dgcr.com/archives/20080911140100.html
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東レが芸術・文化支援活動およびデジタルアーティストの支援・育成を目的に、1996年からインターネット上で行っているコンピュータ・ピクチャー(コンピュータで描いた絵)のコンテストである。
作品募集テーマ:「踊」「麗」「闇」の3つのテーマからひとつ選択する。
応募条件:コンピュータで自らが創作し、著作権を持つ、2009年3月の審査発表の時点で未発表(ウェブサイトを含めた媒体で発表されていないもの)の作品に限る。グループでの応募も可能。作品の点数は、1人(1グループ)1点とする。ただし、次の規定を満たす組作品での応募も可能。組作品=1人(1グループ)5点以内の作品をまとめて1点の作品とするもの。特に、時系列に沿って見せることを主眼としたものや、ストーリー性を喚起させるものなど、複数の作品をまとめて1個のアートとして存在させないと成立しない作品。
賞:最優秀賞(全応募作品より1名)賞金100万円+受賞作品オリジナル"トレシー"10枚、優秀賞(各作品募集テーマより1名ずつ計3名)賞金30万円+受賞作品オリジナル"トレシー"10枚、入選(全応募作品より計10名)受賞作品オリジナル"トレシー"10枚。("トレシー"は東レの超々極細繊維技術が生み出した高性能クリーナー)
作品規格:コンピュータ上で加工し、処理された静止画であること。ファイル形式JPEG、1000×750ピクセル以内、縦横自由、解像度350dpi、ファイル容量1MB以内、カラーモードRGBまたはグレースケールモード。
応募期間:2008年10月1日(水)より12月10日(水)24時まで
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■編集後記(9/11)
・武田邦彦「環境問題はなぜウソがまかり通るのか」(洋泉社、2007)は、「本当だったらとんでもない話である」と一応用心深いことを言いつつ、じつは「読んでいると、怒りがむらむらとわいてくる。リサイクルなんかやめてしまえと、一大国民運動を起こそうかとさえ思う」くらい信用していた本。それでも「いや実際、トンデモ本であるという批判も少なくない」とちゃんと逃げ道のコメントもつけた本でもある。「本当だったら…」と言いつつ、本当かどうか自分で調べようとしないわたしである。ま、普通の読者もそうだろう。名古屋大学大学院教授(刊行当時)の書いたものだから、ひとまず信じてしまうのは仕方がない。「環ウソ」は本当に正しいのか、自分で調べ始めた人がいる。作家の山本弘、あの有名な「と学会」の会長、森羅万象に通じたお方である。そして、武田教授の主張は正しくない、ウソであると結論づけた。3章にわたって追及した「環ウソ」がウソであることの証明は明確で、もはや反論の余地がない。教授は、自分の主張を伝えるためにデータを捏造し、新聞からの引用を適当に書き換えたりしていた。しかも、それがアンフェアだという自覚がない。加えて重大な理論の間違いまであるというのだから、何をかいわんやである。教授のあきれた真実は、ネット番組での直接対決や、メールでのやりとりの章を読めばよくわかる。「環ウソ」はセンセーショナルなだけの誤った主張であった。ここまで徹底的に論破されたら立ち直れないな、普通は。「環ウソ」のウソ暴きのほかに「地球温暖化問題・どこまで本当なの?」という章があり、世に氾濫する環境トンデモ学説を斬りまくるのも痛快だ。この本は「"環境問題のウソ"のウソ」(楽工社、2008)で、安っぽい体裁。コンビニで500円で売っているスカスカの雑学本と同じスタイル、そう「環ウソ」そっくり。この意地悪さが好き。(柴田)
< http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4862481221/dgcrcom-22/
>
アマゾンで「環境問題はなぜウソがまかり通るのか」を見る(レビュー116件)
< http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/490306316X/dgcrcom-22/
>
アマゾンで「"環境問題のウソ"のウソ」を見る(レビュー17件)
・ぼちぼちと紙もの(書類・本・古い雑誌など)をScanSnapでスキャンしている。目的は物理スペース確保。二度と見ることはなさそうだよな〜と思っているのに捨てられない紙類を捨てるためのきっかけ作り。本棚の後ろ側や箱の中で死蔵している本の活用。同じようなことが書かれてある本が何冊もあったり、今になって価値のわかるようになった本、今となっては価値のない本も。未来予測型の本は、今読むと面白いよ〜。竹村健一のIT系予測本をさらっと見たが結構当たっていてびっくり。積読しておいた森永卓郎の「年収300万円時代を生き抜く経済学」(2003年)を今頃読みはじめたが、警鐘に怖くなった。まだ途中だけどベストセラーになった理由がわかる気がする。経済に弱いので、もう少し関心を持つ必要があるんじゃないかと思ったり。本類はスキャン前に手動裁断機(PLUS PK-513)でばらすのだが、多くの単行本だと裁断前に2ブロックに分ける必要があったりして、裁断可能な厚みがあと5mmあればな〜と思いはじめている。切れ味が鈍ってきたので替刃の価格を調べていたら、研磨サービスをやっているショップ発見。そうか磨けばいいんだと思い、カバーをはずし、はさみの切れ味が鈍ってきた時によくやるようにアルミホイルを刃にこすってみたら、切れ味が戻ってきた。しばらくこれでもたせてから研磨に出すなり替刃を買うことにしようっと。/読み込み動画がYouTubeにあり。スピードはモードによって違うので比較しにくいが他者製品のも見られるよん。ScanSnapアプリは改良して欲しい……。/Windows版でもiPod、iPhoneと連携できるようになったって。(hammer.mule)
< http://system-in.com/17.html
> ここが最安値かな
< http://scansnap.fujitsu.com/jp/product/ssmd.html
> 連携
< http://scansnap.fujitsu.com/jp/mac/lifestyle/007.html
>
現時点で最強
< http://jp.youtube.com/watch?v=bDJn28AtZCw
> ScanSnap読み込み
< http://jp.youtube.com/watch?v=QwbcYIeicdc
> fi-6140。早い
< http://jp.youtube.com/watch?v=1oH3mQZLpL8
>
ジャパネットでの紹介も見てみたい
< http://jp.youtube.com/watch?v=6tTn8v6zmwM
> デモ
- “環境問題のウソ”のウソ
- 山本 弘
- 楽工社 2007-12
- おすすめ平均
- 環ウソを勇気を持って見抜く
- いい本だが、この手の本特有の嫌さがある
- なるべくモノを大切に使おうという主張は一緒ではないかと...
- 著者本人が自らを否定・・・?
- 物腰柔らかいけど鋭い指摘
by G-Tools , 2008/09/11