[2579] 新しい酒米「越淡麗」から生まれた日本酒を味わう

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<14時に紀伊国屋梅田店前で>

■買物王子のモノ語り[09]
 新しい酒米「越淡麗」から生まれた日本酒を味わう
 石原 強

■ショート・ストーリーのKUNI[53]
 遺跡
 やましたくにこ

■イベント案内
 第12回文化庁メディア芸術祭 シンポジウム

■気になる記事CLIP


■買物王子のモノ語り[09]
新しい酒米「越淡麗」から生まれた日本酒を味わう

石原 強
< https://bn.dgcr.com/archives/20090205140400.html
>
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お酒が好きでよく飲みますが、和食にあわせるならば、やっぱり日本酒が美味しい。お燗もできるので、特に冬はありがたい。知り合いがお店を出したので、飲みに行く機会も増えました。中目黒の「ニイガタ025」は、新潟郷土料理を中心に、新潟県産のお酒と食材にこだわったお店。住宅街の中にあってわかりにくいですが、店内は明るく席間もほどよい居心地の良いお店です。

店長の相田さんは、地元新潟の素晴らしい食材をもっと紹介したいと、お店を開いたということです。お酒のラインナップも豊富です。いつもメニュ−に載っていない希少なお酒をいろいろ紹介してくれるのですが、そこで、お試しで出していただいたのが「新しいお米」で作ったお酒でした。その年に収穫した「新米」ではなくて「新品種のお米」という意味です。

ちなみに、日本酒は米から作られるお酒ですが、使われる米は炊いて食べるお米「コシヒカリ」や「ササニシキ」とはちょっと違います。同じジャポニカ米ですが、酒作りにふさわしい性質を持った米で「酒造好適米」(一般に、酒米)と呼びます。新潟県には「五百万石」という優秀な酒造好適米があります。

おいしい日本酒を作るためには、お米を選ぶだけでなく加工も必要です。雑味となるお米の表面に近い部分を削りとって、中心の部分だけを使うのです。お米を削る割合は「精米歩合」といいます。「精米歩合70%」とは、お米の30%を削ったという意味です。より純粋な味を求めると、削る割合も高くなります。「五百万石」の欠点は、沢山お米を削っていくと砕けやすくなるということ。

それに対して「山田錦」というお米は砕けにくい特性を持っています。しかし「山田錦」は兵庫県産のお米なのです。新潟県は自他共に認める「日本一の米どころ」、他県のお米に負けることが悔しい。そこで、県をあげて取り組んだのが「五百万石」と「山田錦」の良い点を併せ持った新しいお米の開発です。

15年の歳月をかけて完成した、新潟県オリジナルのお米の名前は「越淡麗」、大粒でお米を大きく削ることもできる、新潟県の期待を背負ったお米です。とはいえ、このお米を使ったお酒を作っているのは、まだ限られた蔵元だけなのだそうです。この話を、お店のカウンターで飲みながら「ふーん」と聞いていましたが、他のお酒も飲んでいたので正直、味もはっきりとは覚えていませんでした。

「越淡麗」の名前を再び耳にしたのは、新潟駅の売店でした。家人の両親が新潟出身なので、法事で新潟に出かける機会がありました。帰りがけにお土産を買おうと立ち寄った売店で、熱心に薦められたのが「越淡麗」を使ったお酒でした。このお米を使って初めて、全国新酒鑑評会で「金賞」を受賞したということ。数が限られてあまり出回ることもないということで、ちょっと値段が高かったけど買って帰りました。

せっかく飲むのなら、それにふさわしい食事と一緒がいい。そこで店長にお願いして、持ち込みさせてもらいました。このお酒だけ飲んでも味の差がわからないので、比較のために新潟らしいお酒として選んでもらったのが「清泉」。お米は「五百万石」「山田錦」の両方を使用しています。しっかりした旨味があり、後口はすっと喉を抜ける。どんな料理とも相性が良いと店長お薦めのお酒です。いい意味で日本酒らしくないスマートなラベルは、アートディレクターの浅葉克己氏によるデザインです。

二つ目は「清泉 七代目」。同じ「清泉」ですが、お米は「山田錦」のみのお酒です。さわやかな香りとコクがあり、バランスのとれたやさしい味わい。こちらは画家・千住博氏の滝の絵がプリントされたラベルで、お酒の喉を潤すイメージにぴったりな感じがして和みます。この「清泉」を作る「久須美酒造」は、マンガ「夏子の酒」のモデルになった蔵元だそうです。

食事はいつもお酒に合わせて、おすすめを選んでもらうのですが、今回は、寒ブリの季節ということで「ブリの刺身」と「ブリ大根」を選びました。脂がのっていてとても美味しい。他にも日本酒にあわせて「えごねり」「めぎすの煮付」といった、新潟らしい料理をいただきました。

最後が、持ち込んだ「越乃梅里」です。お米もちろん「越淡麗」を100%使ったお酒です。精米歩合は35%と、お米の6割以上を削った贅沢なつくりです。口をつける前から、華やかな香りが際立ちます。水を加えて調整していない「原酒」なのでアルコール度数は若干高いですが、口に含んでもそれを全く感じさせない柔らかな口当たりです。後口もさわやかでとても上品な味。料理にあわせるのはもちろんですが、純粋にお酒だけを楽しむには最高です。

飲み比べてみると三つのお酒はどれも味は全く違うけど、それぞれに味わい深い。最後の方は、いい感じに酔っぱらって、微妙な味の差はわからなくなっていましたが……。これまで、日本酒はなんとなくわかりにくいと思って、他のお店では、いつも同じお酒を飲んでいました。これからは「酒米」を気にして選んでみようと、あらためてラベルを見直してみました。すると、蔵元の名前、お米の名前、精米歩合、製法など、わからない言葉だらけです。

さらに、日本酒のことを良く知りたいと「うまい酒の科学」という本を手に取りました。日本酒をはじめとしたお酒全般の製法から、美味しい飲み方までわかりやすく解説されています。日本酒の世界は、知れば知る程奥が深い。もっと色々なお酒や飲み方を試してみて、自分好みの日本酒に巡り会いたい。明日は金曜日だし、また美味しいお酒を探しにいこうかな。

「越乃梅里」小黒酒造
< http://www.bairi.net/
>

「清泉」久須美酒造
< http://kusumi.e-ippin.jp/
>

「ニイガタ025」ブログ
< http://niigata000.exblog.jp/
>

「うまい酒の科学」
独立行政法人 酒類総合研究所(著)
< http://www.amazon.co.jp/dp/479734198X/
>

【いしはら・つよし】tsuyoshi@muddler.jp
ちなみに、店長の相田さんは大学時代からの友人で、以前、東京でデジクリのオフ会をやった時に司会をしていただいた女性です。お店の近くに住んでいる人はぜひ、一度行ってみてください。お店でお会いしましょう。
・ウェブアナ < http://www.muddler.jp/
>

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■ショート・ストーリーのKUNI[53]
遺跡

やましたくにこ
< https://bn.dgcr.com/archives/20090205140300.html
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隊員「隊長、これが地球ですか、やっと着きましたね」
隊長「うむ。かつては繁栄を誇った地球も、地球暦でいうところの21世紀に突然滅んではや数千年。しかし、滅亡に至った経緯は謎に包まれておる」
隊員「そこでわれわれが、ドドンコ星文科省から学術調査に派遣されたというわけですね。調査隊は2人だけですか」
隊長「いや、もうひとつの隊と合流することになっている。われわれがA班であとから来るのがB班」
隊員「めちゃシンプルな名前ですね」
隊長「すでに2年前の調査隊がおおまかな発掘をすませておる。それまでは降り積もった灰と土砂で分厚くおおわれていたがな。ほれ、このあたりが日本の、大阪と呼ばれていたあたりだ。さあ掘ってみようか。遺跡を壊さないように注意しろよ」
隊員「なんかとんがったものが出てきました……塔のようですね。日立、と文字が」
隊長「あ、それは通天閣だ。私の資料によると当時日本で最も高い塔だったらしい」
隊員「へー、これが。何のためのものなんですか」
隊長「用途は不明だ。ドドンコ星襲撃のための基地だったという説もある。危険なやつらだ。滅びてよかった。もっと掘れ」
隊員「わ、車両のようなものが出てきました」
隊長「おお、上町線。いわゆるちんちん電車で、当時最速の乗り物だ。これが首都大阪と、その他の都市を結んでいたらしい」
隊員「へー、これがねえ。しかし、何もかも小さくて作業がやりにくいです」
隊長「というより、われわれドドンコ星人が大きいのだ。多少の誤差はあるかもしれんが、資料によると地球人の身長はわれわれのおよそ30分の1しかなかった」
隊員「ええっ、そうなんですか。じゃあこの小さな星でも間に合うわけだ」
隊長「そうそう、地球人からみれば君も私もウルトラマンみたいなものだ。えっと、ちなみにいま君の右足は天王寺区でも左足は阿倍野区にある」
隊員「あ、すいません。あべの近鉄跡を踏んでました。あ、抜いた足をおろしたら今度は天王寺ステーションビル跡。わ、尻餅ついたら四天王寺の鳥居が刺さった」
隊長「遺跡を壊すなと言っておるだろう」
隊員「はい、しかし小さいので発掘は楽なようでも気を遣いますね……はくしょん! あ、さっきのちんちん電車が飛んでってしまいました」
隊長「なかったことにしよう。ついでにもう少し北に行ってみよう。ほら、広い道路があったことがわかるだろ。これが雨の御堂筋だ」
隊員「『雨の』は余分です」
隊長「このへんが本町あたりだな。さらに北に進むと淀屋橋。大阪市役所、その向かいに日銀、右手に中之島公会堂……なんで私が大阪の観光ガイドをするんだ……まあいい。ここらあたりは当時のビジネス街だから、この本町淀屋橋遺跡なら私の説を証明するものが発掘されるかもしれん。当時、東京は農業が中心だったらしくて掘っても土器や銅鐸しか出てこないらしいがな。さあ、ここからは最新の注意を払って、ドドンコから持ってきたマイクロ掘削機を使おう」
隊員「遺跡に損傷を与えず、細かい部分を拡大して見ながら掘りすすめるわけですね。あ、変なものがでてきました。何枚も。なんですか、これは」
隊長「それはDVDだ。いろんなデータをそこに保存できるのだ」
隊員「へー、そうですか。あ、さらに掘ると、よく似てるけどちょっと違うような同じようなものも出てきました。わあ、いっぱい出てくる」
隊長「それはCDだ。同じくデータを保存するためのものだ。あ、そっちのはブルーレイといって、また別の物だ」
隊員「ええっ、ややこしいですね。DVDとCDとブルーレイはどう違うんですか」
隊長「まだよくわかっていないが、ブルーレイやDVDのほうがCDよりなんでもたくさん入ったらしい。便利なので押し入れ代わりに使うひともいたそうだ」
隊員「ああ、それは便利ですね。ところで、さらに下のほうから、ちょっと小さいのが出てきました。やや分厚くて、円板型のものがプラスティックで覆われていますが」
隊長「おお、いわゆるMOだ。資料によるとこれもリムーバブルメディアとしてかなり広く使われたようだが、CDに取って代わられたとのことだ」
隊員「なんで取って代わられたんですか」
隊長「うむ。三世一身の法が関係しているとか、井伊直弼の陰謀だとかいわれるが、謎だ」
隊員「さらに掘りました。MOによく似てるけど、ちょっと薄いぺらぺらしたのがいっぱい出てきました」
隊長「うむ。予測通りだ。それこそがフロッピーディスクと言って、さんざん使われたらしい。しかし、やがて別のメディアに取って代わられた」
隊員「なんで取って代わられたんですか」
隊長「これも諸説いろいろあって、中でも遣唐使が廃止されたから国風文化が栄えたこととなんらかの関係があるという説が有力だが、まだ検証の余地がある。それよりフロッピーには1.4キロバイトしか入らなかった」
隊員「え、1.4キロバイト。隊長、なんか単位まちがってませんか」
隊長「ばかな。これはドドンコ考古学会の公式見解だ。まちがいない。1.4キロバイトだとデジクリの小説でもフロッピー何十枚になってしまう。長編小説だとえらいことになる」
隊員「それは不便ですね。取って代わられても不思議じゃないです。よくそんなものを使っていたものですね、地球人も」
隊長「まったく地球は謎だらけだ。そもそもこんな短期間にどんどんメディアが変わっているということも、謎のひとつだ。しかも、よく見てみろ。DVDやブルーレイより上の層からは、ほとんどそういうメディアは出土しない」
隊員「あ、確かにそうです」
隊長「私が思うに、いろんなメディアがどんどん出てきてはまた変わり、いったん保存したものもまた保存しなおす、ということの繰り返しだ。さすがのばかな地球人もいやになった。大容量のメディアが出てきたとはいっても、依然としてフロッピーでデータをくれる人もいるのでフロッピードライブも捨てるに捨てられない。一方で矢沢永吉がブルーレイじゃないともったいないという」
隊員「迷惑なやつですね」
隊長「そこで頭に来た当時の大統領、聖徳太子が『今後は一切のメディアを使わず、データの保存は口承でいく』と決めた」
隊員「え、聖徳太子ですか」
隊長「そうだ。有名な地球人だから一度くらい名前を聞いたことがあるだろう。この人は7人の話を同時に聞けた。なぜかといえば耳が7つあったからなのだが、常に自分中心の発想しかしない人だった。それで、今後はブルーレイもCDもMOも必要ない、7つの耳を使って口伝えでデータを残していけばすむことじゃないかと勝手に決めて一切のメディアの製造も販売も禁止した。だから一番上のほうからは何も出土していない」
隊員「そうなんですか」
隊長「いや、私の推論だが」
隊員「でも、口承では何かと不自由でしょう」
隊長「その通りだ。みんな聖徳太子ほど賢くないので何がなんだかわからん。社会は混乱し、たちまち文明は崩壊した……という説を今度、学会に発表しようと思っておる」
隊員「つまり、こんな小さなメディアのせいで地球が滅んでしまったんですね。なさけない。人間はなんておろかなんだ。それはそうと、B班はいつ来るんです?」
隊長「ああそろそろ待ち合わせ場所に行こうか。といっても、すぐそこに見えてるあたりだから、来ればわかるはずだが、そんな気配もないなあ。おかしいなあ」
隊員「待ち合わせ場所?」
隊長「うむ。14時に紀伊国屋梅田店前」
隊員「え……いや、それって無理があると思うんですが。ちっさすぎるでしょ。われわれは地球人の30倍なんだし」
隊長「しかたない。そういう約束なのだ。B班の隊長が『ロケット広場は2008年になくなったのでやっぱり紀伊国屋前ですかねえ』というもので『そうですねえ』と……あ、電話だ。もしもし…ああ、B班の隊長さんですか、このたびはお世話になります。え? え? はあ?!『さっきからとっくに紀伊国屋前で待ってるのに』って? あの……ちっさすぎて紀伊国屋を踏みつぶしたりしてないですか? ええっ? そんなはずがない? 地球人はわれわれより大きいんだし……って?……じゃあわれわれがいるのは……何なんだ、この星は?!」

【やましたくにこ】kue@pop02.odn.ne.jp
みっどないと MIDNIGHT短編小説倶楽部
< http://www1.odn.ne.jp/%7Ecay94120/
>

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■イベント案内
第12回文化庁メディア芸術祭 シンポジウム
< http://plaza.bunka.go.jp/festival/2008/information/symposium/
>
< https://bn.dgcr.com/archives/20090205140200.html
>
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第12回文化庁メディア芸術祭
会期:2月4日(水)〜2月15日(日)※2月10日(火)休館
   10:00〜18:00(金は20:00まで)
会場:国立新美術館(東京都港区六本木7-22-2)
入場料:無料
主催:文化庁メディア芸術祭実行委員会(文化庁/国立新美術館/CG-ARTS協会)

●テーマシンポジウム「未来をつなぐ。」
会場:講堂(3F)
入場無料。当日の朝10時から講堂受付で、先着順に整理券を配布。

[写真×ビデオアート×メディア芸術]
日時:2月6日(金)15:30〜17:00
出演:中谷芙二子(アーティスト/功労賞)
   濱崎好治(川崎市市民ミュージアム学芸員)
   原田大三郎(多摩美術大学教授/アート部門主査)
概要:1960年代から現在に至る映像表現の変遷をみながら、デジタル技術によって大きく変わろうとしている、写真、ビデオアート、メディア芸術の関係と未来への可能性を探ります。

[テクノロジーが支える日本のメディアアート]
日時:2月9日(月)16:00〜17:30
出演:原島博(東京大学大学院教授/アート部門審査員)
   岩田洋夫(筑波大学大学院教授)
   橋本典久(科学技術振興機構さきがけ研究者)
   森山朋絵(東京都現代美術館学芸員)
概要:日本のメディアアートの独自性はどこにあるのか? テクノロジーは魅力あるメディアアートを生みだすのか? 日本を代表するメディアアートとテクノロジーの専門家が語りあいます。

[マンガとアニメの未来]
日時:2月13日(金)14:00〜15:30
出演:幾原邦彦(アニメーション監督)
   浜野保樹(東京大学大学院教授)
   細萱敦(マンガ研究家)
概要:世界に広がった日本のマンガとアニメ。その発展の源泉はどこにあったのか? これからも日本から世界を牽引する作品が生まれつづけるのか? マンガとアニメの未来を探求します。

●受賞者シンポジウム
会場:講堂(3F)
入場無料。当日の朝10時から講堂受付で、先着順に整理券を配布。

[アート部門受賞者シンポジウム]
日時:2月6日(金)18:00〜19:30
出演:Marcio AMBROSIO(大賞『Oups!』)
   田口行弘(優秀賞『Moment─performatives spazieren』)
   Alexander MENDELEVICH(優秀賞『OUTSIDE』)
   原田大三郎(部門主査/多摩美術大学教授)

[アニメーション部門受賞者シンポジウム]
日時:2月7日(土)13:00〜14:30
出演:加藤久仁生(大賞『つみきのいえ』)
   湯浅政明(優秀賞『カイバ』)
   木村卓(優秀賞『KUDAN』)
   鈴木伸一(部門主査/アニメーション監督)

[マンガ部門受賞者シンポジウム]
日時:2月11日(水・祝)13:30〜15:00
出演:さそうあきら(優秀賞『マエストロ』)
   ちばてつや(部門主査/マンガ家)
   藤本由香里(部門審査委員/明治大学准教授)

[エンターテインメント部門受賞者シンポジウム]
日時:2月14日(土)15:00〜17:00
出演:岩井俊雄/西堀佑(大賞『TENORI-ON』)
   中村勇吾(優秀賞『FONTPARK 2.0』)
   田中秀幸(部門主査/アートディレクター)
   桝山寛(部門審査委員/コンテンツ・プロデューサー)

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■気になる記事CLIP
< https://bn.dgcr.com/archives/20090205140100.html
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●話題の「ポメラ」を買ってみた。ライター稼業にはピッタリだった(PConline)
< http://pc.nikkeibp.co.jp/article/column/20090204/1011960/
>
●「紙でもなくネットブックでもなくポメラ」の理由(ITmedia)
< http://www.itmedia.co.jp/bizid/articles/0901/30/news081.html
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●最新ScanSnapに買い換えるべき5つの理由!(ASCII.jp)
< http://ascii.jp/elem/000/000/210/210808/
>
●「MONO消しゴム」が消臭剤に(ITmedia)
< http://plusd.itmedia.co.jp/lifestyle/articles/0902/04/news108.html
>
●直径4ミリの極細デザイン トンボの金属シャープペン「ZOOM717」(ITmedia)
< http://www.itmedia.co.jp/bizid/articles/0902/04/news097.html
>
●ポストイットは手帳として使っても便利(ASCII.jp)
< http://ascii.jp/elem/000/000/211/211196/
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●キーボードを掃除するジェルが売れている(nikkei TRENDY net)
< http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/hit/20090202/1023258/
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●シチズン、パソコン通信機能付きデジタル歩数計「TW700」を発表(マイコミジャーナル)
< http://journal.mycom.co.jp/news/2009/01/30/063/
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●デジカメユーザーの約4割が「ファームウェア」を知らない デジタルカメラの故障に関する調査(japan internet.com)
< http://japan.internet.com/research/20090203/1.html
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●デジカメが笑顔を認識できるワケ(ITmedia)
< http://plusd.itmedia.co.jp/navi/articles/0901/29/news001.html
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●ケータイできる「NHK」が始まった(ASCII.jp)
< http://ascii.jp/elem/000/000/211/211261/
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●海底散歩や火星探査、建設中の六本木ヒルズにタイムトラベル 新Google Earthの楽しみ方(ITmedia)
< http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0902/03/news075.html
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●朝バナナの次は!? 『夜トマトダイエット』(All About/話題のダイエット情報)
< http://allabout.co.jp/fashion/diet/closeup/CU20090105A/
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■編集後記(2/5)

最後の「ああでもなくこうでもなく」―そして、時代は続いて行く・橋本治「最後の『ああでもなくこうでもなく』 そして、時代は続いて行く──」(マドラ出版、2008)を読んでいる。「広告批評」に連載された時評「ああでもなくこうでもなく」をまとめたもので、これが最後の6冊目である。例によって、やさしい言葉でグダグダひねくりまわす自答自問の繰り返しの文体が気持ちいい。そんな話、今まで聞いたことがないと言いたくなる、おもしろくて鋭いことを自然体で書いてくれる。筆者は憲法九条の条文を仔細に分析してみせる。「日本国憲法は、結構挑戦的で、『こっちは丸腰なんだ。手前ェら、切れるもんなら切って見ろ』と、『武力行使を無にするような形で喧嘩を売る』的な形になっている。」──そう言われるとそうだよなあ。また、「国際紛争を解決する手段としては」の部分に「保留」があると説く。それは「"国際紛争を解決する手段"としてではなかったら、戦争も、武力による威嚇又は武力の行使は放棄しない」ということである。つまり「被害者になったら、紛争の当事者になることを回避するために、堂々と武力を行使できる」ということを含んでいるのだと思う、と。なるほどなあ。「陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。」の「その他の戦力」ってなにか? わからん。ほかにもナルホドの数々だが、「憲法第九条の第一項を、国連憲章に採用するよう、日本は運動すればいい」って提案はイタダキでしょう。実現したら、各国の軍隊はすべて「自衛隊」になって、国際紛争を解決するための戦力は国連軍だけになる。すごいね、それは。結局、読んでいる時は、やさしい言葉にだまされてわかった気分だが、じつはよくわからない本だ。筆者自身が「このしつこく難解な本」というくらいだから。でも、おもしろくってやめられない。(柴田)
< http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4944079761/dgcrcom-22/
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・天王寺が〜! ミナミが、キタが〜! 天王寺ステーションまで出てくるとは思わなかったな……。/昨日の読売夕刊に載ってたもの。Yahoo!の時事ワードランキング(1.26〜2.1)の四位が「おえつ」。検索されてしまう(いちいち調べられてしまう)ほど、嗚咽って使われなくなっているのか?/同じく読売夕刊。「M-1」「R-1」の次は「S-1」。ソフトバンク主催のお笑い選手権。3月スタート。毎日2組の芸人が携帯電話向け動画でバトル。ユーザーの投票で、毎月チャンピオンが決定。賞金1,000万。年間チャンピオンは1億だって。1円置くんとちゃいまっせ(すんません、一応書いておきました)。投票者にも賞金ゲットのチャンスあり。うーん、ドコモとウィルコムなので、どんな動画が流れるのか見ることはできないのよね。(hammer.mule)
< http://searchranking.yahoo.co.jp/burst_ranking/20090130
>
30日はトップ
< http://mb.softbank.jp/mb/special/s1battle/
>  S-1バトル