土曜日、サッカーの試合を観てため息をつく。試合の結果、日本は世界最速でワールドカップ出場を決めたらしいが、なんともすっきりしない試合だった。「結果オーライでしょ」と人からたしなめられもしたが、面白くないという事実はどうにもならない。
ロックが聞こえてこない。ビートが響いてこないのだ。
どっちを見ても、ロックが足りない、なんてつい愚痴ってしまいがちな毎日が続くなか、すっきりしたいからサッカーを観たりするわけだが、そこに湿ったものを感じたり、観てしまったりするのだから、いたたまれない。
いずれにしても、それが2009年の6月の現実であるらしい。
ロックが聞こえてこない。ビートが響いてこないのだ。
どっちを見ても、ロックが足りない、なんてつい愚痴ってしまいがちな毎日が続くなか、すっきりしたいからサッカーを観たりするわけだが、そこに湿ったものを感じたり、観てしまったりするのだから、いたたまれない。
いずれにしても、それが2009年の6月の現実であるらしい。
しかし、私はロッカーだ。ぐだぐだ御託をならべてないで、「であれば自分でロックするまでのこと」そう思わなければお話にならない。ということで、バンドサウンドの新作制作を思い立った…わけでは決してないが、私は目下、毎日、ロックを想い描きながら生きている。
新しく、また懐かしいメンバーによる新作制作が目下進行中なのだ。
何かが成就するには時間が必要だ。あせってはいけない。これからの毎日、心のどこかに欠乏を抱きつつもそれに耐えて、粛々とプランにそって実現を求めることになるだろう。
といっても、曲の原案をつくり、アレンジを決め、そして録音する。ただそれだけのことなのだ。これが私一人なら、スタジオ、いや自宅にこもっていてすら簡単にできてしまうはずだが、ことバンドとなると難しい。いろいろと手続きが必要となり、ままならない。6月には曲の基本部分をつくり、7月にはリハスタジオで鍛え上げ、8月にはレコーディング、と先も長い。
なによりもバンドである。人と人との関係が大事なファクターとなって、調整が思った以上に難しい。ここ何年かソロで活動を続けてきたせいか、その調整がけっこうな手間のように感じてしまう部分もある。しかしながら、そんなバンドでなければ出てこないサウンドで、自ら時代の欠乏に対応しようとしているわけで、このくらいは我慢しなければならない。それは十分承知の上だ。
思えば、サッカーの試合がままならないのも、また、当然のことかもしれない。バンドもサッカーもチームプレイだから…。が、それでも私は思うのだ。ロックが聞こえない、ビートが響いてこない試合なんて観たくない、と。
Momoyo The LIZARD 管原保雄
< http://www.babylonic.com/
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by G-Tools , 2009/06/09