《自らが制作を"捨てる"勇気を持つ》
■音喰らう脳髄[91]
成就した予言
モモヨ
■アナログステージ[38]
「あの頃は良かった」と言わない集団
べちおサマンサ
■新連載 WEBディレクター養成ギブス[02]
【自己研鑽編】自ら動いて人を動かせ!
蓮井慎也
■音喰らう脳髄[91]
成就した予言
モモヨ
■アナログステージ[38]
「あの頃は良かった」と言わない集団
べちおサマンサ
■新連載 WEBディレクター養成ギブス[02]
【自己研鑽編】自ら動いて人を動かせ!
蓮井慎也
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■音喰らう脳髄[91]
成就した予言
モモヨ
< https://bn.dgcr.com/archives/20100713140300.html
>
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妙な陽気だ。昨日、参議院選挙の投票のため、近所の小学校に出かけたときは、まだ曇っていただけだったのに、夜になると風が出始め、ぱらぱらと大粒の雨が降り始め、今も強風の合間に降ったり止んだりが続いている。
参院選の選挙特番を夜半まで見ていたが、結局は与党が大きく議席を失った。が、これは予定調和。続いてW杯南アフリカ大会の決勝を明け方まで観戦し、スペインの優勝を確認した。サッカーの方もタコのパウル君の予言どおりだから、やはり予測の範囲内といえる。天候は荒れているものの、地上の物事はやはりそれなりの動き方を示すようである。
しかし、タコのパウルくんは凄い。ドイツ西部、オーバーハウゼンの水族館、その水槽の中に生活しながらも、これまで大会8試合の勝敗を予想し、決勝のみならず10日の3位決定戦におけるドイツ対ウルグアイ戦の試合結果など、すべて的中させている。
準決勝でドイツ敗北を予言しそれを的中させた際に、ドイツ国内ではパウル君バッシングというか、「パエディアにして喰ってしまえ」などという、パウル君が人間であれば野蛮としか言えないような過激かつ不穏当な発言がネットを飛び交っていたので心配していたが、スペインでは大会での自国優勝をうけパウル君を保護するため買い取ろうとする動きも出てきているという。これを聞いて少し安心した。
が、やんぬるかなタコの寿命はおよそ3年しかない。パウル君は現在2歳半だから、その余命は数か月ということになる。その数か月、あっちこっちの水槽を旅して晒し者にするよりは、予想的中のご褒美として落ち着いた静かな余生を遅らせてあげたいと本気で思ったりする。そう願うのは私だけか。
Momoyo The LIZARD 管原保雄
< http://www.babylonic.com/
>
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■アナログステージ[38]
「あの頃は良かった」と言わない集団
べちおサマンサ
< https://bn.dgcr.com/archives/20100713140200.html
>
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●CARAMEL-MAMAというエンベデッドシステムのプロ集団
・宣伝、営業、PRは絶対にやらない
・活動していることは絶対に内緒
・道は自分で舗装して進む
・ワークが完成したら共に同じ酒を呑む
・あくまでもアングラ組込み系集団であることを忘れない
1999年から2003年の4年間、上記コンセプトを引っさげ、本職とは別に趣味の域を超えた「遊び」をしておりました。電子機器やPCIバス、アプリケーションソフト開発を一斉に引き受けハード、ソフト両方を楽しむ、「CARAMEL-MAMA」という組み込み・制御系の専門集団を立ち上げておりました。
立ち上げ当初は、仕事仲間の5人で始めたのですが、時代背景と需要の高さから、「遊び」が本格的な「事業」へと進み始め、人数もいつの間にか、5人から12人まで増えており、噂が噂を呼んだのかは知りませんが、立ち上げてから2年後には、企業からの依頼なども増え、「もしかして、これはビジネスとしてまともに成立するかもしれない」とメンバーと会社設立の話まででたり。
仕事も現在のような時間に追われるようなこともなく、自分のペースで淡々とできていたので、こういった遊びができたこともありますが、当時はハードにしてもソフトにしても、まだ発展中の要素がたくさんあったので、こうしたモノ作りは実に楽しかった。
この頃のワタクシは、CやC++を使った開発がメインで、どちらかと言わなくても、バリバリのソフト屋。いま現在のようにハード開発に携わるようになったのは、2005年頃からなので、ハード屋としてはまだ日は浅かったり。と同時にPLC(Programmable logic controller)の便利さに気がついて、とりつかれたようにPLCに依存している時期でもありました。
先にも書いたように、企業からの依頼が増え続け、気がつけば本職より忙しくなっている状態に、和気藹々とやっていたのが次第に口数も減り、納期という時間脅迫が押し寄せ、立ち上げメンバーの5人(ワタクシも含む)に溝が入ってくるようになる。
もともとは「遊び」が前提での集まりだったので、「利益」という考えはまったくなく、みんなで酒を呑める金くらいになればいいはずだったのが、あとから参入してきたメンバーの一人が、単価上げと売上げの分配を強調するようになってきた。
立ち上げメンバーの5人で今後の方向性を幾度となく話し、結果、「やりたいことは金儲けではなく、新しいモノを作ること。儲けに走るなら解散しよう」という意見で一致。ちょうどワタクシを含め、立ち上げメンバーも各々の本職に追われ始めてきていたこともあり、CARAMEL-MAMAは4年間の活動で解散した。
今回、なぜこんな話を書いているのかというと、先日、立ち上げメンバーの一人から連絡がきた。じつに5年ぶり。もう一度、CARAMEL-MAMAを再開しないかという話だったが、ワタクシの現状ではどう頑張っても時間的に無理なことを伝えると、非常に残念がっていたが、ワタクシもやりたいことはやりたい。もう一度、あの5人とモノ作りで遊んでみたい。
活動するのが難しいにも拘らず、ちょいと興味本位でほかのメンバー3人に電話をしてみた。するとどうだろう、3人とも「お! なんだなんだ? どうした? また面白いこと始めちゃう?」とノリノリ。余裕がないのはワタクシだけじゃないか。どういうことだ。
話をしていて気付いたことがあった。4人とも、「あの頃は良かったね... 楽しかったよね...」と過去にしがみ付いているようなことは一切なく、CARAMEL-MAMAは活動停止中、のような勢いで喋っていることだ。
そういえば、失敗して壊したり、ソフトが上手く立ち上がらなかったりしても愚痴という愚痴は聞いたことがなかった。常に前を見ながらモノを作っていたことにも気がつかされた。コンセプトのひとつでもある「道は自分で舗装して進む」を、ほかのメンバーの心にはまだ残っていた。
それをどこかに置き忘れてきてしまったワタクシ......。来年、再活動できるようになるといいんだけどなぁ。それまでに探してこれるだろうか。
●沼美術館のその後のその後
7月10日、東京・根津のgallery TENで開催されている、武盾一郎さんの個展へ足を運んできました。武さんの作品を生で見るのは初めて。すごい......、見れば見るほど絵に吸い込まれそうだ。久しぶりに「生きている作品」を観た。
WEBなどでも武さんの作品を見ることはできるが、生で見ないと、アレは絶対に伝わらない。7月18日(日)まで開催されているので、ぜひ足を運んでみてください。
根津を後にして、そのまま御徒町へ天然石を見にいくも出会いはなく、モツ焼き屋さんで軽く一杯ひっかけてから、NADiffの4階で開催されている沼美術館=アーティストブックの続きを見にいってきました。
「見にいってきました」というよりは、もはや、「邪魔しにいっている」といったほうが正しいかもしれない。アメ横でカニとマグロの中トロ、サクランボを買い込み、雨が強くなるなか恵比寿へ。
ビルの屋上で開催されているので、当然屋根がない。雨脚がだんだんと強くなってくるが、そんなことはお構いなしに恒例の作業(呑み)が始まった。びしょ濡れになりながら呑む酒も美味い。中トロを柵買いしてきたはいいが、包丁がない。仕方がないので、山根さんが道具箱から錆付いたハサミを取り出し、バツンバツン切る。それを「んめー、んめー!」といって皆で喰らう。
と、そんな話はどうでもいいとして、前回のとき、ほぼ完成間近かな...と思っていたが、細かいところがさらに描きこまれていた。一見、立体コラージュのようなこの作品も、製本したときのことを考慮しての「いま」なのだろう。アーティストブックに進化したときの出来上がりが、とても楽しみ。
・追い込みをかける鷹野(依登久)さん
< http://www.flickr.com/photos/50497956@N04/4786130189/
>
・調子が上昇して描きつづけるエモさん
< http://www.flickr.com/photos/50497956@N04/4786762128/
>
・熱い眼差しで作業する山根さん
< http://www.flickr.com/photos/50497956@N04/4786762862/
>
・本日の主役に抜擢されたカニ
< http://www.flickr.com/photos/50497956@N04/4786763768/
>
【べちおサマンサ】pipelinehot@yokohama.email.ne.jp
FAプログラマであり、ナノテク業界の技術開発屋
< http://www.ne.jp/asahi/calamel/jaco/
>
< http://bachio.posterous.com/
> ←マメに更新中
< http://twitter.com/bachiosamansa
> ←フォローしても役に立ちません
< http://www.retaggr.com/page/bachiosamansa
> ←べちおまとめ
○ずーっと放置していたmixi、日記の設定を既存のmixi日記からPosterousにした。というもの、いろいろと考えた末、mixiという閉鎖空間の中で文章を綴るのがアホらしく感じてしまったから/もともと、「輪」の中に入って染まるタイプでもないし/その葛藤が抜けなく、mixiで日記(コラム)を書くのを避けていたというのもあった/いまCやC++やれっていわれたらムリ。3年以上やらないとホントに忘れる。というより忘れている。
○記憶に残っている2週間の出来事→恵比寿でいい店発見→赤虎目(レッドタイガーアイ)の石ゲット。AAランク品だよ、大奮発!→ムスメがベース上手くなっていてびっくり→iPhone4が欲しくてたまらなくなる→白予約で計画中
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■新連載 WEBディレクター養成ギブス[02]
【自己研鑽編】自ら動いて人を動かせ!
蓮井慎也
< https://bn.dgcr.com/archives/20100713140100.html
>
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WEBディレクターの惨状には、WEBディレクター自身のスキル不足の側面と、所属するWEB制作会社側の非協力的側面にあると前回の危機感編で述べました。今回は、WEBディレクターの惨状をいかに埋めるかについて、自己研鑽編として制作と営業の両面から2つに分けて述べてまいります。
このスキル不足と非協力の関係は、5:5にあるように思えますが、仮に7:3くらい(割合はどうでもよくて8:2でも6:4でも構いません)のスキル不足に比重を置いた考え方をしたい思います。結局のところ、WEBディレクターのスキル次第で案件を終わらせることができますし、所属するWEB制作会社内での非協力を、協力的にまでひっくり返せるようになるからです。
では、非協力を解消(協力的に)するにはどうすればよいのかを見ていきます。答えは簡単で「営業力をつける」ことです。WEBディレクターの仕事は、一に調整、二に調整です。営業と言えば外回りをイメージするでしょうが、"社内営業"という言葉もあるくらい、社の内外に係らずWEBディレクターには制作力以上の営業力を必要とされます。
制作力は営業力の裏付けになる部分であり、重要な要素を占めますが、WEBディレクターにとっての制作力は、あくまでも社内外で営業していく上で裏付けとなる商品知識くらい思っておいてください。
そこで制作力から話を進めますが、WEBディレクターにとって必要な制作力は、どうやれば作れるか? どれくらいの人員と期間とコストを割り当てるか?というところまでを大まかでもよいので、ざっくりと工数計算できるレベルまでで結構です(もちろん、少数精鋭の組織においては自らがWEBディレクションし、制作するところまでを求められる場合もありますので、このあたりは組織の考え方・方針に従ってください)。
よって、WEB制作経験のないWEBディレクターは、自分も作れたほうがいいのではないか? と、WEB制作スキルを磨くより、工数計算できる程度の基礎的なWEB制作スキル習得程度にとどめ、ドキュメント類の整備やSEO、アクセスログ解析の考え方や最新のトレンドを追いかけたほうが得策と言えるでしょう。
一方、WEB制作経験のあるWEBディレクターは、これまで制作のための学習や研究に費やしてきた時間が1/10〜1/5程度と一気になくなりますので、余った時間を有効にドキュメント類の整備やSEO、アクセスログ解析を押さえるのはもちろんのこと、クライアントの業界知識や、そのユーザを意識したIA/UI設計に手を伸ばすことをお勧めします。
WEB制作経験のあるWEBディレクターの落とし穴は、納得のいかない制作物を前にした時、「自分でやったほうが...」と思い込むことで、もちろん、ある局面では自分でWEB制作をやってしまったほうが確かに早いのですが、得られるのはその一瞬のスピードだけでしかありません。
WEBデザインやマークアップ作業に一旦手をつけてしまった結果、そのWEB制作物を最後まで面倒をみなければならないケースも発生し、後々のボトルネックを自らが招いては、結果的に最終防衛ラインで戦う羽目になります。むしろ自分のポジションは比較的高いところを保ち、いつでもクライアントと対峙し、ときには制作者のフォローに回れるポジション取りが重要になってきます。
それでも「自分でやったほうが...」と思ってしまったときにやるべきは、手を動かすのではなく、WEB制作者との対話を心がけることです。WEB制作者に、クライアントやクライアントの向こう側にいるユーザを考える"姿勢"や"こだわり"をとことん示すこと。そして、WEB制作者を甘やかさずに最後までやらせると同時に、自らが制作を"捨てる"勇気を持つことです。
トータル的に見て、WEB制作者が成長による納品物のスピードも含めた品質向上や、ああでもないこうでもないと繰り返す対話によってのみ、WEB制作者との信頼関係や共通言語が生まれ、以降のプロジェクトからは"あ、うん"の呼吸でスピードのある、品質の高いWEB制作を望めるようになります。
以上のようなことができれば、プロジェクトは一応のカタチで終えられますが、それでは波風の立っていないプロジェクトが淡々と回るに過ぎず、首の回らないボリュームの案件を頼まれたり、小さなトラブルが発生してしまうと、WEB制作知識だけではたちまちうまくいかないことになるでしょう。そして、ようやく営業力が重要になってきます。
WEBディレクターの営業活動とは、通常のディレクション業務の中の延長線上にあります。現実にクライアントと金額折衝をしたり、納期調整をしたりしている、まさにそのシーンを思い浮かべてください。営業という言葉を聞いただけで、何か別物の業務であると捉えてしまい、営業マンではないから...とか、クライアントに上手く説明できるかなぁ...などと不安に思っているとしたら、とてももったいない話です。
過去に私が所属したコンサルティング会社が、クライアントに実施したアンケート結果第1位は「もっと提案してほしい」でした。クライアントは、有利な提案を常に受け付ける準備はできており、制作したWEBサイトの効果や結果を求めているのであり、運用段階においては、美しいとされるデザインや上手いプレゼンまで求めていません。
クライアントとの各種折衝を営業マンに任せるのではなく、少しずつ日々の運用からクライアントが求めるレベルのひとつ上を提案してください。電話の雑談レベルででも、打ち合わせで訪問した際にでも、日々勉強した最新のWEBのトレンドを話すことはできるはずです。
営業マンからは「勝手なことをするな!」と怒られるかもしれませんが、クライアントの利益と自社の利益を考えて何が悪い! と堂々と喧嘩するくらいの気構えも必要です。一回の提案がクライアントに断られても、見送られても、常にクライアントのスタンスは「もっと提案してほしい」なので、たまたま雑談で提案した内容にクライアントが響かなかっただけ、と開き直るくらいがちょうどよいです。
もしも提案した中から、クライアントの担当者にピンとくるものがあれば、担当者は上長に相談し、予算を捻出します。年間予算が決まっているから...と最初から諦めるのは早計です。クライアントも常に今以上に売上を上げたいわけですから、期待以上の提案であれば、予算作りを始めるでしょう。そして、上長のレベルでは判断がつかないような提案をし、上長のさらに上の課長クラス、部長クラスを引っ張り出すことが重要になります。ひとつ上の提案をすれば、必ず自分のひとつ上の役職が出てきますので、狙うのは提案も役職も常にひとつ上です。
それでも最終的に受け入れられなかったとしても安心してください。次年度や次々年度に行われるリニューアル提案で、ニーズは把握しているわけですから、ボツ理由に改良や修正を加えれば十分なアドバンテージになることは明白です。提案を受け入れられないことが恥なのではなく、提案しないことが恥と思ったほうがよいと思われます。
こうして社内のプロジェクトをなんとか回し、営業マンに代わって日々の運用レベルの営業活動も行っていくと、自分の中で何かを掴んでいるはずです。それは自信だったり、調整のコツだったり、提案のポイントだったり...。
私のやり口を暴露しますと、社内がどんなに非協力的であったとしても、調整してクライアントを味方につけて、自分の言葉ではなくクライアントの言葉として発信してもらうなど、非協力的なところを協力せざるを得ない状況を創り出します。自社の上長や部長クラス、役員クラスでも同様で、自分に反対する人物よりひとつ上の役職の人間を味方につけて、命令させるやり方にも応用できます。この自分より役職の人間を引っ張り出しては、社内外で自分を立ち回りやすくするのが営業力・調整力であるとご理解いただけると思います。
WEBディレクションの勉強といっても、力のかけ方ひとつで随分と違ってきます。もちろん机上の勉強は大事で、ワークフローやプロジェクト管理の手法など学ぶことも多いはずです。しかしそれだけでは不十分で、WEB業界や他の職種からもテクニックやノウハウをどんどん取り入れて、WEBディレクションに応用していただければと思います。
人にお願いするために頭を下げてばかりだったこれまでのWEBディレクションに、営業力・調整力というスパイスを効かせ、自分の思い通りに人を動かしていきましょう。こき使われるだけだった上長や、クライアントをも自らの手のひらの上で動かすのが、真の意味でのWEBディレクションであり、思い通りにコントロールできたときには、これほどまでに面白いと思える仕事はなかなかない巡り会えないと思います。
次回、WEBディレクター自身ではどうにもならない、WEB制作会社の人材育成面について切り込みます。しかし、経営側が動いてくれると期待せず、まずは自分で自分の身を守り、そして攻撃に転じられるよう、日々自己研鑽に励んでください。(→次回、教育編につづく)
【蓮井慎也 / Shinya Hasui】WEBディレクター
地元WEB制作プロダクションに所属。大手通販企業に常駐しWEB制作をしています。
オンライン名刺 < http://card.ly/hasui/
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■編集後記(7/13)
・映画DVD「2012」を見た。地球滅亡という超弩級カタストロフィを背景にした家族愛の物語。19インチのモニターで見るにはあまりにもったいなかった、ものすごいスペクタクル映像表現。これは映画館の大スクリーンと大音響の環境で見るべき作品であった。以上。で終えてしまうわけにはいかないので続けると、あーあ、またいつものお約束、アメリカ人家族の話かとウンザリ。別れた夫婦、子どもたちは片親のもとで育ち、ダメ夫は元妻に未練たらたら。この映画は「インデペンデンスデー」「デイ・アフター・トゥモロー」のローランド・エメリッヒ監督作品だが、「インデペンデンスデー」でも似たような設定だった。別れた妻、不仲な息子と幼い娘って配置はトム・クルーズの「宇宙戦争」でもそうだった。ほかにもABC級問わず、そんな人間関係の映画をよく見る。破局した夫婦が一緒にとんでもない目にあうことでよりをもどす話って、アメリカ人はじめ西洋人が大好きなテーマなのだろうか。地球的規模の破局が、破局した家族愛を再生させる。そんなばかばかしいドラマ部分はどうでもいい。ストーリーは全然共感できない。中途半端なハッピーエンドにしないで、人類の本当のオシマイにすべきであろう。200億円かけたといわれるCGはたしかにすごい。この映像だけをまとめて見ていたい。(柴田)
< http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B002M3UENQ/dgcrcom-22/
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・パウル君の寿命は考えたことなかった。次回WCは無理なのか。/武さんの原画、ほんとに迫力あって吸い込まれる。個展見たいよ〜。/蓮井さんの勉強になる。/続き。雪組公演を観た後、梅田に引き返し、星組公演「ロミオとジュリエット」を観劇。一日に二公演を観られるのは、予定が詰まりがちな自分には嬉しいのだが、しんどいといえばしんどい。実はこれ梅田芸術劇場と宝塚大劇場とのコラボ企画。同日B席観劇で、それぞれのパンフがついてくるというお得なプラン。面白そうなので友人と試してみることにしたのだ。パンフを受け取りに行ったら、受付の男性に、言う前から「○○たか企画ですね?」と明るくパンフを渡された。え、何企画? そんな名称知らないが確かにパンフをもらいに来たんだ、なぜわかった? あ、チケット握っていたからか。名称もやもやしたまま帰りたくない。「何企画ですか?」「え、うめたか企画です。」「うめ......たか企画ですね?」「はい、劇場の名前です。」ああ、なるほど。でもそんな企画名知らないぞ〜。お礼を言うと「ご苦労様です!」と明るく送り出された。そうだよ、はしご二公演は観る側も大変だよ。わはは。この企画はローソンチケットのみの販売で、交換してもらったチケットには、宝塚側は席番号があるし、B席としては一番前の良席。だが、梅田側は当日引き換えとしか書かれていなくて、とても不安な気持ちになっていた。三階の最前列をもらえて喜んだら、友人は暗い顔。普段からこの劇場を嫌いと公言している友人、聞くと「三階席はセンター以外、三列目ぐらいからじゃないと見えないよ。」座るとなるほど端が見切れてしまう。それ以前に、座席が舞台の中央を向いていなくて、脇にある時計を向いて座る。なんですの、これ? 乗り出すと頭が後ろの人の邪魔になるから、背中はあくまで座席につけないといけないわけで、端での演技では頭のみ、踊りだとまったく見えない役者さんもいる。もらったチケットは脇といってもセンターブロックの横で、もっともっと脇の人はいる。友人によると二列目だと三階全体にある手すり(バルコニーで言うところの手すり。下に落ちないようになっているところ)が邪魔で舞台が見えないらしい。これ設計した人って、観劇したことない人なのか? 三階席はお客じゃないとか? チェ・ホンマン用?(hammer.mule)
< http://kageki.hankyu.co.jp/theater/tbhall.html
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どこからでも見やすいよ。
< http://kageki.hankyu.co.jp/theater/takaseat.html
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でも二階S席で観る時は損した気分だったり......笑
< http://www.umegei.com/zaseki_m.html
>
花道使ってたら、片側は全然見えなかっただろう。
< http://www.shinkabukiza.co.jp/perf_info/
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仲間由紀恵のが気になる
< http://www.theaterguide.co.jp/theater_news/2010/04/02_03.php
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演出は堤幸彦なのか