《見たことのない1秒の時間の世界》
■装飾山イバラ道[63]
ギャンブラーウォッチャー
武田瑛夢
■おかだの光画部トーク[42]
最新デジカメ2010版その2:デジタル一眼編
おかだよういち
■ところのほんとのところ[43]
「東京フォト2010」と2つの個展
所幸則 Tokoro Yukinori
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■装飾山イバラ道[63]
ギャンブラーウォッチャー
武田瑛夢
■おかだの光画部トーク[42]
最新デジカメ2010版その2:デジタル一眼編
おかだよういち
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■装飾山イバラ道[63]
ギャンブラーウォッチャー
武田瑛夢
< https://bn.dgcr.com/archives/20100921140300.html
>
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私は瑛夢という名前のせいで、昔から「占い師」とか「不良の名前」みたいと言われる。自分で考えた作家名なので、なんと言われようがしょうがないけれど、実際は不良になるほど勇気もない普通のスカート丈の生徒だった。
しかし、不良っぽいような「悪い感じ」が嫌いでないことも確かだ。オリジナルのスカジャンを作ったら、ライオンと瑛夢の漢字モチーフをゴテゴテに刺繍してもらいたい。CG作品も暗黒世界っぽいし、夢という字にはそういうイメージがある。最近は普段から健全な妻であり先生なので、着る服は全く地味の一言だしキラビやかなものとも無縁。
●なぜか惹かれる悪い世界
私は母がギャンブル嫌いで賭け事一切を否定していたのを聞いて育った。どうも祖父の教えのようだ。それなのにテレビでは小さい頃から賭博ものの映画をよく見た。流行っていたのだろうか。たぶん「江波杏子の女賭博師」だと思う。そういえば田宮二郎のやくざ映画も大好きだった。あのカッコよさは素晴らしい。
ある日小学校で遊んでいる時に「イカサマ」という言葉を使って、誰にも理解されなかった覚えがある(笑)。女賭博師はやはり小学生女児には見せるべき映画でなかったのだ。子供には印象が強いからだ。サイコロをふる時のしぐさや目線のカッコ良さはインパクトが強くて、姉とよくマネして遊んだものだ。
湯のみにサイコロを投げ入れて、シャカシャカっと畳にこすりつければいいのは映画を見て知っている。でも幼い私たちは、まず湯のみの中にサイコロが入らなかった(笑)。映画のように大きく腕を振り下ろしながら、サイコロを湯のみに入れないとカッコよくないから無理をする。
どこかに飛んでいったサイコロを探しに行っては戻ってきて、投げての繰り返し。「イカサマしたね!」って言いたいだけの遊びなのに、そこまでいかない。結局疲れてやめてしまうのがオチだった。やっぱり女の姉妹はおとなしくチェーンリングでもしていた方が平和な景色だと思う。
その後は、パチンコもせず宝くじも買わず、競馬は馬を見に行っただけという全くギャンブルに縁のない生活だ。映画からの悪影響なんてたいしたことはない。ただ最近は、夜寝る前の密かな楽しみとして「カイジ」を読んでいる。
●「賭博黙示録カイジ」のiPhoneアプリ
「カイジ」は「賭博黙示録カイジ」のiPhoneアプリで、iPhoneの書籍ジャンルで常に上位に位置している。すでに70番めまでアプリが出ていて、私はこの全てを買ってしまった! 私が今まで買ったiPhoneアプリの中で一番の出費になる。総額は計算したくない。たぶんそういう人は多いと思う。
もう遅いけれど、素直に紙のマンガ本を買った方が良かったのか、マンガ喫茶にでも行って読むべきだったのかいろいろ考えてしまう。映画「カイジ 人生逆転ゲーム」のDVDを借りて先に見るかについても迷ったけれど(来年続編決定だそう)、今のところマンガだけにしている。
・「カイジ 人生逆転ゲーム」公式サイト
< http://www.kaiji-movie.jp/
>
カイジの生き様はホラーのようでもあり、自分は決して足を踏み入れない世界をのぞき見ている気がする。自分は安全なところにいてズルい話だ。「ギャンブルをする人を見る」というのは、カイジのマンガの中のストーリーにも出て来る。
金持ちの老人たちが老後の楽しみとして、若者が命がけでギャンブルする様をニマニマしながら観察するシーンだ。嫌だわぁっと思っている私もまた、誌面のこっち側から彼らを見ているのだと気がつくと、少し罪悪感もある。
普通の人生だったら何十年も汗水たらして働かなければ得られない金額を、一晩で得るようなのがカイジのギャンブル。圧縮された人生のストーリーがあるようで魅力的でもある。そこに渦巻くのは得をするかもしれない幻想と、いつか勝つという夢。実際は勝つまでやり続けた人は、勝つまで命がもった人なのかもしれない。ギャンブルに勝つのが本当にそんなに良いことなのかどうかもわからない。
投資という意味で思い出すのは、私も以前収集していたアンティークジュエリーの老舗の店主との会話だ。アンティークの世界は本物も偽物も入り交じっているけれど、自分のお金で買い集めるようになってはじめてその価値が見えてくるという。本物を掘り出す楽しみは、偽物をつかむかもしれないリスクの山を超えてきた人だけが味わえるものなのだ。他のことにもあてはまりそうだ。
私は本当のギャンブラーを目にすることはないし、映画やマンガの中だからこそ娯楽として楽しめるのかもしれない。自分の生活とかけ離れていればいるほど、極端な設定であってもありそうだと受け入れることができてしまう。ギャンブルを見ているだけでは決して本当の楽しみは味わえていないけれど、だからこそ中毒にならずに済む。
カイジのマンガアプリを読んでから寝ると、あまり夢見は良くはない。ただ真っ昼間に読むものでも、ご飯の支度の前に読むものでも、お風呂の中で読むものでもない気がする(笑)。となると深夜だ。当分はカイジを買い続けてしまいそうだけれど、アプリ更新がノロいおかげで安眠できてありがたい(毒)。
【武田瑛夢/たけだえいむ】 eimu@eimu.com
装飾アートの総本山WEBサイト"デコラティブマウンテン"
< http://www.eimu.com/
>
川崎のIMAXシアターで「バイオハザードIV アフターライフ」を見た。物が超飛んで来る3D映画で、ミラの瞳が綺麗で、中島美嘉が出ていた。廃墟と化した町のガラガラになった高層ビルの窓枠から向こうの景色が見えるシーン。建造物の3Dが好きな人は好きかも。もっといろいろ書きたいようなこれで十分なような。。。
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■おかだの光画部トーク[42]
最新デジカメ2010版その2:デジタル一眼編
おかだよういち
< https://bn.dgcr.com/archives/20100921140200.html
>
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前々回のNo.40で「最新デジカメ2010版」と題して、この秋発売の注目コンパクトデジカメをご紹介しました。そして、今回はデジタル一眼編です。
ちょうど本日、2010年9月21日から26日(現地時間)にかけて、ドイツのケルンのコンベンションセンターで開催される世界最大の映像機器見本市「フォトキナ2010」に合わせて、先週あたりから各社からデジタル一眼やレンズの新製品の発表があり、魅力的な機種がいっぱいです。
< http://www.koelnmesse.jp/photokina/
>
その中でも一番気になるカメラをご紹介します。毎度のことながら、偏ったチョイスで申し訳ないのですが、普段あまり手にしないメーカーのカメラに関してあれこれ論評することは出来ないので、お許し頂きたいと思います。
ニコンD7000(2010年10月29日発売予定)
< http://www.nikon-image.com/products/camera/slr/digital/d7000/
>
ニコンの型番の桁数と、ユーザー層を結びつけて読み解くことはもはや不可能だと、昔からのニコンユーザーである私が思うのですから、どういうルールに基づいて機種名が決まっているのかは、ニコンの開発者にお聞きするしかないのですが、7000という四桁番号から連想する入門機・初心者向けとは全然違う、かなりハイスペックなカメラです。
ニコンのデジタル一眼レフは、センサーがほぼ35mmフィルムサイズのFXフォーマットと、その約3分の2のサイズのセンサーを使うDXフォーマットがあり、このD7000は小さい方のセンサーを使ったDXフォーマットのカメラです。
比較対象となるニコンのカメラは、2008年9月発売のD90と昨年2009年8月28日発売のD300sです。発売当初の価格はD90が12万円前後、D300sが22万円前後に対し、D7000が14万円前後という予想なので、D90の後継という位置付けのような感じですが、中身は限りなくD300sに近く、機能によってはD300sよりも性能が良い部分も多く、非常にコストパフォーマンスが高いカメラです。
ニコンはD300sをDXフォーマットのフラッグシップとしていて、D7000が出てもそれは変わらないとのことですが、一般に使う機能や大きさと金額を考えると、この2台が並んでいたら誰もがD7000を選ぶ気がします。D7000が優っている部分を細く見てみましょう。
有効画素数:D7000 約1,620万画素/D300s 約1,230万画素
測光方式:D7000 2016分割RGBセンサー/D300s 1005分割RGBセンサー
感度:D7000 ISO100〜25600/D300s ISO100〜6400
Dムービー:D7000 1,920×1,080ピクセル(24fps)/D300s 1,280×720ピクセル(24fps)
撮影可能枚数:D7000 1,050枚/D300s 約950枚
重量:D7000 約690g/D300s 約810g
このように上位機種のD300sよりも高性能に加え、プロが仕事で使うのには必須の防塵・防滴マグネシウム合金採用ボディーや、視野率100%のファインダーなどプロのサブ機として充分使える仕様になっています。こんなハイスペックプロ仕様のカメラが14万円前後(量販店のポイント割引とか考えると、実質12.5万円ほど)で買えるのですから、これからデジタル一眼レフを買おうと考えている人は候補に入れてみてはいかがでしょうか。
かつてフィルムの時は、ニコンF3が1980年発売、F4が1988年発売、F5が1996年発売、F6が2004年発売とフラッグシップモデルでも8年程度の間隔がありました。時間がゆったり流れているというか、ひとつの機種を10年近く使い込む贅沢というか...。
そう考えると、デジタル時代の今、メーカーはもの凄い開発スピードを迫られ、ユーザーは数10万で買ったカメラが1年でもう見劣りがする古い機種になってしまって残念な気持ちになる。どっちが幸せなのか、ちょっと考えてしまいますね。
【おかだよういち/WEB&DTP デザイナー+フォトグラファー】
< http://s-style-arts.info/
> < mailto:okada@s-style-arts.com >
< twitter:http://twitter.com/okada41
>
平成の大修理が始まっている姫路城。お城を囲う素屋根の工事が日々進んでいます。
< http://flic.kr/p/8BByiF
>
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■ところのほんとのところ[43]
「東京フォト2010」と2つの個展
所幸則 Tokoro Yukinori
< https://bn.dgcr.com/archives/20100921140100.html
>
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いよいよ第2回目となる「東京フォト2010(TOKYO PHOTO2010)」が始まった。去年、初めての「東京フォト2009」は凄く嬉しかった。さらに言えば"自分にとって"嬉しかった。それがすべてだったように[ところ]は思う。「東京フォト」は、2回目、3回目〜20回目と続いていくことが大事なんだと[ところ]は思う。そうやって写真の見方や買い方を知り、「世界の写真市場」と並ぶ日本になってほしい。[ところ]も、それに出展作家であり続けること、輝き続けること。それが大事だ。
< http://www.tokyophoto.org/
>
日本はカメラ大国だ。それはもうまちがいなく世界一といっていい。だけど、世界一の写真大国は日本ではない。それはアメリカだったり、フランスだったりする。そのことは欧米に比べて、写真だけの写真誌は日本では長続きしないことでもわかるし、良い作品を買う習慣がないことでもわかる。しかし、最近の動きを見ていると、「ヨコハマフォトフェスティバル」やこの「東京フォト」が、少しづつ成長して行けば変わって行くのではないかと期待している。
[ところ]は、GALLERY 21から、今年最も注目しているイヤーズ・アーティストの作品として出展された。東松照明さんとならんで選ばれているのは光栄なことでした。
< http://www.tokyophoto.org/exhibitor_gallery21.html
>
1回目と会場が変わって、六本木ヒルズ森タワー40階 academyhills 40になり、相当広くもなったし、出展ギャラリーも随分増え、作品の点数に至っては500点を超えている。まだ始まったばかりの「東京フォト」は、まだまだこれから出展数も増え、観客の目も肥えていくことを願っているし、きっとそうなると信じている[ところ]です。
ただ、作品をじっくり見て購入するにはいろいろなところを整備しないと駄目だと思う。まず、全ギャラリーの代表作品出展リスト、カタログといってもいいけれど、そういうものがないと買いたい人は困る。
それと、本気で写真を数100点鑑賞するには、最低2日はかかると思う。[ところ]の持論では、見て脳が刺激されるようないい写真は100枚〜150枚も見たら脳みそが疲れ果てる。
作品数はこれからもっともっと増えるだろうし、本当に写真が好きな人や、何度も見て購入を検討する人に対して、開催期間中の通し券が1日券の1.7〜2.0倍程度で販売されるといいのではないだろうか。
この二つは必須な気がする。実際パリフォトではそうやっているので、いい見本はどんどん取り入れてほしいと思う。
1日目、さらっと全体を見て、気になった写真をカタログでチェックして、2回目で気になった作品をじっくりチェックする。そういうスタイルをこれから作って行って欲しいな。
それと、徐々にでないと無理だろうけれど、参加ギャラリーの審査ももっとしてほしい。今回はある意味、玉石混合の展示だったと思う。玉が9割ぐらいなら石もあって楽しいのだろうけれど、それより石が多いと購入意欲が消えるのではないだろうか。もちろん、いろいろな価値観があるからある程度は仕方ないのだろうけれど。
ちなみに、写真が世界で一番売れるアートフェアはパリフォトである。ギャラリーの審査も厳しい。厳しい審査をくぐり抜けたアートフェアだからこそ、来客者も安心感をもって作品を買って行くし、見にもくるんだと思う。
もちろん、買う人が好きな作品が買える値段なら安心感とかいらないという意見は正論だけれど、どうせ買うなら安心感もついて来た方がいいに決まっている。新進気鋭のギャラリーが審査を通りにくいという弊害はあるけれど、実績はなくとも、今年のニューフェィスみたいに枠を作ればいいと思う。まあ、これは[ところ]の妄想なので気にしないでほしい。
さて、[ところ]が実際に「東京フォト2010に」顔を出したのは、9月16日の内覧会&レセプションパーティだ。これはギャラリーのお得意様と、マスコミ関係者、アート関係者、作家達が中心だ。入ってみると、2500人近い人が森ビルの40階にあふれていて凄く盛況だった。作品がちゃんと見られないくらいだった。もうこれで、この後の4日間で1万人は行けそうな感じ。ちょっとビックリするくらい、レベルの低い作品も何枚か混ざっているようにみえたけど、全体としては見応えがあるという印象をもった[ところ]でした。
[ところ]のアーティストトークは、初日の13時、なぜか一番集客のないポイントだった。非常に心配だったけれど、30人以上のお客さんが話を聞いてくれてよかった。役目は果たせたかな。その日はちょっと疲れたので、話の後1時間ぐらいで一度帰ったけれど、結局また会場に戻って少し見て回ったけどね。
2日目は、やることが多過ぎて行けずじまい、残念。3日目、行ったときちょうどサンディエゴ美術館の館長のデボラさんがギャラリー21に来ていた。去年の「東京フォト」でもお会いして、誉めて頂いて、パラドックスタイムを一冊収蔵してくださった。今回も新作を気に入ってくれたようだ。
< http://www.gallery21-tokyo.com/jp/purchase/book_paradox/
>
スポンサードをしている日産のスカイラインを、実行委員会のギャラリーの所属作家3人が撮ったポストカード3枚と、「東京フォト」が選んだ作品5枚のポストカードセットが、NISSANのアンケートに答えるだけでもらえる。[ところ]は5人の作家の中に選ばれていたので、今回はそれをデボラさんにお渡しした。来年の春までには、サンディエゴ美術館を訪ねて行きたいと思っている[ところ]です。
< http://tokoroyukinori.seesaa.net/?1284891833
>
さて、ここで10月からの個展の告知をさせてください。
■所幸則写真展「失われて行く渋谷、失われてしまった渋谷」
時間の流れへの考察、喪失感。
< http://www.amrta.co.jp/
>
会期:2010年10月1日(金)〜10月30日(土)18:00〜04:00(日祝休)
会場:渋谷@BAR AMRTA(東京都港区)
ほんの少し前まで会ったはずのあの行きつけの本屋さん。あのプラネタリウム。もう見る事ができない風景、もうじき見る事が出来なくなる風景たち。AMRTAの暗い空間の中で浮かび上がるいつか見た風景。まだ存在する風景もいつなくなるのか、過去、現在、未来へと時間の旅をしてみてください。
2年前の9月末に、渋谷のギャラリーコンシールで初めて今の所幸則の原点である「渋谷1sec」を発表したときのオープニングパーティで、BAR AMRTAのオーナーさんぺいさんに、2年後にBAR AMRTAで展示してくれ! と頼まれてその場で快諾した写真展です。お酒を飲みながらどうぞ。
■所幸則写真展「写真における新しい取り組み」
時間の流れへの考察
< http://www.tosei-sha.jp/gallery.html
>
会期:2010年10月1日(金)〜10月31日(日)11:00〜19:00 日月祝休
会場:ギャラリー冬青(東京都中野区)
1秒という時間の流れを一枚の写真でどう表現するか、その考えに至ったのは写真の世界でよく用いられる瞬間という概念への疑問からだった。日本語的には、瞬間とは点のような印象を持ちやすい言葉だと感じていたし、僕もさまざまな素晴らしい写真をみてきて、時間を切り取っていると感じていた。
しかしあるときから、1/30秒 1/125秒 1/1000秒といえども、決して点ではない事に気がついた。1万分の1秒ですら、10万分の1秒が10回集まったものであり、100万分の1秒が100回も集まったものであり、どんな写真にもその中で時間の流れはあるのです。
写真とは、非常にあいまいではっきりしないっものだと感じるようになっていったのです。人間が一番身近に感じられる時間が1秒ということもあり、ならば逆に1秒という枠を所幸則が決めることによって、それを人に見せてみようと思うようになった。
このテーマは最初、渋谷の街の時間の流れを表現しつつ美しく撮るというところから始まったが、実はどこまでも広がりのあるテーマだということがわかっていきました。今は渋谷1秒から始まって、世界の都市、人間にいたるまで展開しています。今回はその序章という意味で、あらゆる都市、人物の実験的作品を見て頂きたいと思う。
もちろん、1秒露光などでは逆に時間の経過は見えにくい、所幸則が結論に至った1秒へのアプローチをご覧下さい。そこには見たことのない1秒の時間の世界があります。ほとんどまだ世の中に出ていない作品達ばかりです。ぜひご覧になってください。
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■編集後記(9/21)
・外国のBC級映画を見て大抵は、わはは、なんじゃこれは、バカだねえで済むのだが、国産のダメ映画を見ると寛大な気持ちにはなれないわたしである。連休に「鎧 サムライゾンビ」と「巨乳ドラゴン 温泉ゾンビVSストリッパー5」DVD(借りる時ちょっと恥ずかしかった)を見て、あ〜あ、予想通りのダメダメぶりに見ていて疲れ切った。とくに前者。「ゾンビ史上最強。戦国死霊隊が蘇る!」というキャッチフレーズの、デッドエンド・サバイバル・ショッカー(なんじゃ、それ)。禁断の地に踏み入った、4人家族・3人の強盗・2人の警察官が、甦った落ち武者ゾンビ(わずか数人)に襲われ、次々と首をはねられる話で、物語としては分かりやすく常識的なオチもあり、上手く作ればそうとう面白くなるはずだが、この映画ときたらゾンビ出現の怖さ、不気味さがほとんどないのが致命的。役者たちもどうしょうもなくヘタ。はじめは酒井順子みたいな感じの母親(荻野目慶子)が、後半戦う女に変わるあたりで期待したが、中途半端で残念。意味なく不死身ないしだ壱成など、リアルな映画のはずが(?)ほとんどコメディの珍作。AV女優の蒼井そら、かすみりさが、さびれた温泉町に甦ったゾンビ(こっちはかなりの数)に、チェンソーや日本刀で立ち向かうのが「巨乳ドラゴン」で、エロよりグロの要素が多いホラーコメディ。ばかばかしいストーリーにヘタな役者ばかりで、ゾンビときたら中学生の仮装行列ほどのお粗末さで、怖さまるでなし。ここまでダメダメだとかえって気持ちいい。この2本、続けて見るならこの順で。って、見る人いるかな。(柴田)
< http://www.cinemacafe.net/official/yoroi-zombie/
>
「鎧 サムライゾンビ」公式サイト
< http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00267L6WG/dgcrcom-22/
>
→アマゾンで「鎧 サムライゾンビ」を見る(レビュー5件)
< http://kyonyu-dragon.com/
>
「巨乳ドラゴン 温泉ゾンビVSストリッパー5」公式サイト
< http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B003O5VCUA/dgcrcom-22/
>
→アマゾンで「巨乳ドラゴン 温泉ゾンビVSストリッパー5」を見る(レビュー5件)
・尖閣諸島問題。この問題が起こる前、中国で取材をしてきた方と雑談していて聞いたこと。とにかく中国人は謝らない。自分が悪いとわかっていても謝らない。120%自分に非があっても謝らない。明らかな証拠が目の前にあっても謝らない。なんだっけ、盗品がその人の手の中にあっても、これは不思議な力が〜とか、何とか嘘をつくらしい。とにかくメンツが大事。議論を交わすことによって、君のいい分もわかる、俺が折れてあげよう、今回は君をたてよう、というような流れになるらしい(明らかに向こうのせいなのに)。うーん、ちょっと違うかな......折れ方のニュアンスはちょっと違っていたかも。なので謝らなくていいんだとのこと。謝ることより、議論でひかないことの方が大切みたい。言い合うのに慣れてるから、少々きつく言っても問題ないらしい。まぁ今回のは議論すると何らかの譲歩を求められるだろうから(無をちょっとでも有にできたら向こうとしては大成功)、事務的にする方が良さそう。向こうが大げさに騒いで国際法廷に出る事になったら、今まで宙ぶらりんだったことが一気に解決したりして......。中国でも上の階級は(共産国だけどね)、トップクラスの教育を海外で受けているから、そのあたりのメンタリティはわかっているはずなんだけど。あとその人の話によると、日本の有名大学の大学院に留学している中国人の数を知ると、日本の未来は暗いのだとか。ある大学院は半分以上が中国人。日本は領土が狭く、資源のない国で(いや、出たからもめているのだが)、人材が資本。知恵や真面目さ、勤勉さ、工夫を重ねるところなど(だから技術が育つ)、教育が大切なのに、その肝心な頭脳まで海外に絶賛輸出中なんだとさ。/そういや中国って今でも侵略(表現は違うかも)やってるんだったっけ......日本に住んでいるとそういうこと忘れるわ。(hammer.mule)
< http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/senkaku/
>
尖閣諸島の領有権についての基本見解(外務省)