ドラえもん占星術[03]野比のび太の星座&特徴〜実は「脳ある鷹は爪を隠す」凄い潜在能力の持ち主
── Ririco ──

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こんにちは。占い師のRiricoです。

前回はドラえもんを占星術で占ってみましたがいかがでしたか? 今後も「ドラえもん」に登場するキャラクターたちを、占星術的に見ていきます。さて、今回占うのは、こちらのキャラ! ドラえもんに続く......といったら、このキャラクターしかありません。

野比のび太!

誕生日1965年8月7日生まれの獅子座。

のび太は、獅子座の第2旬(8月3日〜8月12日)に入っており、この生まれの人は、支配星の太陽に加えて木星の影響も受けています。獅子座の太陽の明るさや活発さに、木星の正義感と精神的なバランスのよさが加わります。この「獅子座の力強さに木星の優しさが加わったタイプ」は、木星の影響がかなり重要なファクターとなっています。

それを踏まえて、まずは占星術的にのび太を細かくみていきましょう。




のび太の生まれは、木星の影響を受けている獅子座です。慈悲深い性格ですが、情には溺れず、秩序と論理性を備えています。重要な立場に付けば、力を惜しまず努力します。簡単にいえば「大事な場面では盛り上がりやる気を起こす、お祭り好き」とも言えます。

普段は怠け者に見えるのび太が、長編や超大作等で大活躍する......という理由は、「大事な場面で盛り上がり、やる気を起こす」ところにあるかと思われます。実際の漫画でも、スネ夫に「のび太...大長編になると、かっこいいことを言う」とまで言われています。

ここぞ! という時にやはり良いところを見せるのも、太陽を支配星に持っている獅子座の特徴といえます。

ただし、獅子座の人は、自分の野心が強すぎると失敗するとことがあります。ドラえもんから便利な道具を借りても、欲を出しすぎて最後は失敗する、という話がよく出てきます。

獅子座の特長としては、楽観的、マイペースで陽気、自己顕示欲が強く、自信満々なところがあります。ただし、マイナス面が出ると、見栄っ張り、やせ我慢なところが目立ってきます。

ジャイアンやスネ夫に向かって大きなことを言ったのにうまくいかず、「ドラえも〜んっ!」と泣きついているシーンがよく見られます。これは、やはり獅子座のマイナス面が出て、その時の状況で「負けたくない!」一心で、ついつい大風呂敷を広げてしまう性格が原因なのではないでしょうか。

のび太が楽観的なところを表す事例として、勉強ができないのだから(学校ではビリから2番目)もう学校をやめようと決意し、そのことをドラえもんに相談するエピソードがあります。

普通ならば深刻に「僕は何もできないから、学校に行くのがつらい。だからやめる」と、暗〜い話になると思うのですが、のび太の場合は、大きく両手を広げて満面の笑みで「僕は明日から学校をやめま〜〜〜すっ!」(周りは星でキラキラ)と、明るく言い切ってしまいます。こんなところなども、大らかな獅子座らしさが出ています。

獅子座は支配星が太陽、つまり「俺が一番!」王様系の星回りです。占星術等に詳しい方は、ここで「のび太には当てはまらないのでは?」と、思われたかと思います。ですが、のび太は太陽の影響だけでなく、木星の影響も受けているので、とても慈悲深く心豊かなところがあるのです。

のび太は、ママが動物嫌いなのに、捨てられている動物あるいはそれ以外の様々なモノをよく拾ってきてしまいます。ただ拾ってくるだけでなく、犬や猫をはじめ、蟻、恐竜、ニホンオオカミ、タンポポ、挙句の果てには石ころや雪の精霊、台風の子どもまで面倒をみます。そして、拾ってきたモノみんなに好かれるのも特徴のひとつです。

のび太の動物への思いや、慕われ方に関する有名なエピソードといえば......。

野良犬を拾ってきますがママに怒られ、行き場がなくなったその犬だけでなく、遺棄されたほかの犬達をまとめて過去の世界に連れていきます。そこでドラえもんの道具などを使い、進化させ、自分達で生活できるようにお膳立てをしたりします(その後、出てきた遺跡が「のび太にそっくり」というオチがあったのには笑いました)。

裏山で見つけた木を、自宅の庭に植えようと持ち帰りますが、植え替える場所がなく、これまたドラえもんの道具を借りて木を人間のように変身させ、「キー坊」としてまるで自分の弟のように育てたこともあります(これは原作のエピソードですが、後に、映画につながっていきます)。

劇場版映画の第一作「のび太の恐竜」では、のび太はフタバスズキリュウという恐竜の子ども「ピー助」を育てるのですが、現代から過去の世界に帰すお別れの時、のび太を慕うピー助が別れを惜しんでのび太の後をついてきてしまいます。もちろん、のび太としても大事に育てたピー助と別れたくありません。

そんな気持ちでいっぱいなのに「あっちにいけ〜っ!」と、ピー助に冷たくふるまい、「早く...タイムマシンを出して!」と、現代の世界に泣きながら戻って行きます。ずっと一緒にいたいけれど、ピー助のためを思って本来存在していたであろう時代に帰す選択をします。

これらすべてのエピソードには、獅子座ののび太の中に、木星の持つ優しさ・懐の深さなどが現れていると考えられます。

のび太の優しく、人を思いやるエピソードをもうひとつ。のび太の結婚前夜の話ですが、しずかちゃんがお父さんに「(のび太さんとの結婚生活を)やっていけるか不安なの」と相談する場面があります。

しずかちゃんのお父さんはのび太のことを「彼(のび太)は、他人の幸せを共に喜び、他人の不幸を共に悲しむことのできる人。それが、人間として一番大切なことだからね」と賞賛します。

まさに、獅子座でありながら、木星の要素を持ったのび太ならではの評価だと思います。

それと、普段は0点ばかりとって、勉強もしないで怠けているところが目立ちますが、いざという時にはものすごく頑張るタイプです。長編映画での活躍もそうですが、普段からジャイアンやスネ夫にいじめられても、ドラえもんの道具に頼っているとはいえ、立ち向かっていこうとします。獅子座ならではの負けず嫌いと、木星の粘り強さを兼ね揃えた力を持ったのび太の性格が出ていると思います。

のび太の趣味に、あやとりや射撃などがあります。あやとりでは他の人にはできない技を長時間かけてマスターし、「おどるチョウ」「ギャラクシー」「銀河」「ほうき星」「のび太のママ」など、新しい技も次々開発していきます。

射撃の腕は、長編映画で、敵と戦う時に大活躍するエピソードが多数あります。普段はぐうたらで何もできないように見えますが、得意分野では常にトップクラスの腕前を発揮するところは、帝王と呼ばれる獅子座のいいとこ取りをしているように考えられます。

それと、少し現実の世界の話とリンクした話になりますが、実は元ヤクルトの古田敦也さんの誕生日は1965年8月6日ですから、何とのび太と一日違いの生まれです。

まぁ、占星術は生年月日に加えて、生まれた時間や場所が関係しますから、一概に太陽星座で括ることはできないのですが、よーくチェックしていくと、この二人は案外似ていることがわかります。

現役時代は「野村ID野球の申し子」と呼ばれた古田捕手ですが、最初からパーフェクトではなかったのです。現に彼は「ドラフト有力候補」でありながら「メガネをかけている」という理由で、一度全球団から無視され、指名がなく社会人野球を経験しています。

その挫折があって、社会人野球で頑張っているところをヤクルトスカウト陣の目にとまり、翌1989年にヤクルトスワローズにドラフト2位で入団します。ただ、最初から古田捕手も万能ではなかったらしく、入団当初、野村監督の古田評は「肩は一流だが、打撃は二流、リードは三流や」でした。

それを克服するべく、野村監督から捕手としてのノウハウを完全に学び、ヤクルトの秦捕手から正捕手の座を奪い取った......負けず嫌いで努力をして(時には道具や人からの指示をうまく使い)、何とか成功するというところは、のび太と似ている......というか、獅子座の特徴を表しているのではないでしょうか。

そういえば、古田捕手もオールスターや日本シリーズになると、いつも以上に力を発揮します。気がつけば、MVPを獲っているところなどなど、お祭り好きなのでしょうね。

古田捕手は入団当時に黒縁の眼鏡をかけていたことから、ついたあだ名が「のび太」......やはり、このふたり、似てないようで似ているところがあるように思えて仕方がありません。

最後に、作者の藤子・F・不二雄先生は、のび太についてこう語っています。「のび太にも良いところがひとつだけある。それは、彼は反省するんです。(中略)いつまでもいつまでも今より良い人間になろうと努力するんです」。

大人になったのび太が「後になってから僕も苦労したからね」と言っている通り、青年期ののび太はのび太なりに努力し、一浪はしたものの大学へも入学ししずかちゃんと結婚して、ノビスケという元気な子どもも生まれます。仕事も、得意の動物好き(?)を生かしてか環境保護局の自然調査員に就職します(アニメの設定)。

反省して、それを生かしながらも、上へ上へと上がっていく......まさにバイタリティあふれる獅子座に、精神的なバランスがとれる木星の力が加わったのび太の星回りだから、できたことだとも思います。

以上の事柄から、普段はのらりくらりと怠け者ののび太ですが、実は「凄い潜在能力の持ち主で、いざとなったらとてつもない力を発揮できる」人物であり、占星術上から見てもその力はよく分かると分析できます。

次回は、このまま登場人物のキャラクター紹介......にしようとも思っていたのですが、ドラえもんとのび太の回を書き終わった後に、なぜこのふたりが一緒にいることになったのか? 占星術上で見ると、中々興味深い結果がでましたので「占星術上でみる、ドラえもんとのび太の関係」について、語っていきたいと思っていますす。

※参考文献:「占星術」ルル・ラブア 実業之日本社/Wikipedia

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インフルエンザが本格化してくる季節になりました。皆さん、風邪やインフルエンザで体調を崩されていませんか? 私はこの時期になるといつも風邪と扁桃腺の熱でぶっ倒れておりましたが、扁桃腺を切ってからは、倒れることも少なくなりました!

でも、インフルエンザにかかったことのない私は、やはりこの時期になるとマスクをして戦々恐々としております。帰ってきてからのうがい手洗いだけでかなり効果があると聞きます。皆さん、お体ご自愛下さいませ。

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