[3334] オスプレイ事故が人為ミスなら、核ボタンだって人為ミスの夢を見る?

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《05は、ニュルンベルクにいる!!》

■わが逃走[111]
 ドイツ流線型紀行の巻
 齋藤 浩

■電網悠語:HTML5時代直前Web再考編[197]
 オスプレイ事故が人為ミスなら、核ボタンだって人為ミスの夢を見る?
 三井英樹




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■わが逃走[111]
ドイツ流線型紀行の巻

齋藤 浩
< https://bn.dgcr.com/archives/20120920140200.html
>
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1974

幼稚園の頃、学研の図鑑で見た流線型の蒸気機関車C55の側面図は、幼い私の脳に衝撃を与えた。

同じページに並ぶ他の機関車とは明らかに異なるフォルム。ウルトラ兄弟の中に突然、四次元怪獣ブルトンが紛れ込んだような違和感。

まさに異形の美というものを知った瞬間だったように思う。

たかが工業製品のイラストと言えばそれまでだが、5歳の子供はそこにツタンカーメンのマスクなど、原始美術にみられるような神秘的な、畏怖感にも似た吸い込まれるような美しさを感じたのだ。

感覚的にはひと目惚れというよりも「コワイけど好き」と言った方が適当かもしれない。それ以来、何年かに一度、私の脳内に流線型ブームがやってくる。

1978

小学4年生のときにSL列車が国鉄山口線で復活し、ちょっとした話題になる。

ブームに乗じて各社から蒸気機関車に関する本が出版され、私も小遣いで何冊か買った。

その中に、日本の流線型1号機ともいうべきC5343号機や旧満鉄のパシナ号、ダブサ号、そして蒸気機関車として世界最高速を誇る英国のマラード号とともに、ドイツの流線型蒸機05型の写真が紹介されていたのだ。

ボキャブラリーの少ない子供としては(か、かっこいい...。)と唸るしかなかった。

流線型といえばC55しか知らなかった私にとって、これらの資料は衝撃だった。それぞれ工夫をこらした形状をしており、どれも個性的なスタイルだ。

残念なことに写真の質が悪かったり解説がほとんどなかったりで、例えば後姿やカラーリング等、わからないところは想像するしかなかった。

しかし、想像して描くことがまた楽しく、そんな絵ばかり何枚もを描いていたことを思い出す。

1986

高校一年のとき、坂本龍一がアルバム『未来派野郎』を発表。

1909年、イタリアで興った総合美術運動『未来派』を音楽により再構築するという胡散臭いコンセプトが最高にかっこよく、またライブの模様を臨場感たっぷりだったりそうでなかったりしつつ収めたアルバム『Media Bahn Live』も傑作中の傑作と言えましょう(オレ基準)。

クラフトワークによってロシア構成主義を知った私は、さらにここで未来派を知ったわけだ。

そのとき、副読本としてアルバムと同時期に発売された『未来派2009』がまた、私の流線型熱を呼び起こす。

この本は言ってみればマリネッティによる『未来派宣言』から100年の間(もちろん1986年以降は想像)に出現した美術や音楽、デザイン、文学、思想、事象、現象などを整理分類して紹介するもので、当然のことながら流線型蒸気機関車についても書かれている。

ここで私は初めて流線型という考えの大雑把な背景を、歴史・美術・デザイン・工業等の視点から知ったのだった。

1999

広告制作プロダクションを辞めデザイン事務所を開設したものの、暇だった。暇なのでよく散歩した。

事務所から徒歩15分くらいのところに洋書屋があり、その日はたまたまセールをやっていたのでのぞいてみた。

そこで運命的な出会いがあった。たまたま平置きされていた本を手に取ってみると、なんとまるごと一冊ドイツの流線型機関車の資料でぎっしりなのだ。

写真も鮮明で、設計図や当時の広告まで掲載されている。即買いである。金三千六百円。本のタイトルは『Stromlinie』、和訳すると流線型。これぞ私が長年探し求めていた本なのではなかろうか。

当然のことながら小学生の頃衝撃を受けた05型蒸気機関車もしっかり紹介されている。全部ドイツ語だが。

昔はホントにこんなのが走ってたんだよなあ。もはや機能する彫刻といえるほどの美しさじゃございませんか。

で、そこで気づいた。これって保存されてるはずだよね?? 小学生のときに買ったケイブンシャの「蒸気機関車大百科」を読み返し、確認する。
05は、ニュルンベルクにいる!!

2012

それから12年とちょっと。いつかはニュルンベルク! 是非とも本物の流線型蒸機に会いたい!

思いが募って何回かドイツ旅行を計画したのだが、休暇がとれる日程は航空運賃が最安値の約8倍、予算を軽くオーバーしたためやむなく断念。

しかし今年同じ旅程で調べてみると、円高ユーロ安もあってか昨年の予算の7割を下回る価格。という訳で思い切って旅に出た。

成田からルフトハンザのエアバスA380に乗ってフランクフルトへ。ドイツ国内はジャーマンレイルパスで移動。全てのDB(日本でいえばJRのようなもの)路線が期間中乗り放題の便利な切符だ。

列車はほぼ定時運行、駅のサイン計画もしっかりしていて迷うことはなかった。初めて海外鉄道の旅をするにはドイツがいいかもしれない。

フランクフルト中央駅にて。ドイツ新幹線ICEの鼻ヅラが並ぶ。機材は最新だが、駅舎にはハイジの頃の雰囲気が残っているように思う。
< https://bn.dgcr.com/archives/2012/09/20/images/01 >

そもそも流線型とは、速く走るために空気抵抗を極力減らすべく追求していった結果の形状である。

ちなみに機能を追求した結果生まれた形状をデザインと言い、機能と無関係に生まれた形状をスタイリングと呼ぶ。

なのでよく雑誌記事などにみられる「デザイン優先で作られているので使いにくい」というような用法は間違っている。優れたデザインなら使い勝手も良いはずである。この場合は「スタイリング優先で作られているので」というべき。

ところで、我が国の流線型蒸気機関車は世界的流線型ブームによって生まれたスタイリング優先のものであった。

早く走るための設計というよりは流行に乗った"速そうに見える"効果を狙ったものと言えましょう。

とはいえ、スピード感を実際に走る機関車で表現したのだから、ある意味究極の広告であったと言えなくもない。

我が国初の流線型機関車C5343号機。"靴屋の看板"などと陰口を叩かれたりしたそうな。写真は数年前に手に入れたお菓子のオマケ。
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そのへんは流線型のアイロンや電気スタンドなど、スピードと機能とが無関係なプロダクトとは大きく異なる点と言えましょう。
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などと考えてるうちにニュルンベルクに到着。
約2時間のあっという間の旅だった。

ニュルンベルク中央駅
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ニュルンベルク中央駅から徒歩で約5分、DB博物館が見えてきた。
ここの別館に05はいる。
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チケットを購入した後、一旦外に出て向側の建物(DBのビル)に向かう。このビルのどてっ腹にはトンネルがあり、トンネルを抜けると新館が見えた。やや仮設っぽい建物。

扉を開けて中に入ると、目の前に真紅のボディの巨大な流線型蒸気機関車が! しばし呆然と眺める。
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この日は幸か不幸かボディ側面のカバーを外した状態で展示されており、全体のフォルムを眺められない反面、直径2300mmの巨大な動輪やシリンダーなど、内部構造を見ることができた。スゴイスゴイスゴイ!!!!!!
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側面のコルゲート板的意匠は何のためにあるのかと思っていたら、シャッターだったのです。これを開けて整備するわけですね。ほほう!
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動輪のスポークまわりには強度保持のためと思われる"水かき"が。現代の工業製品には見られない美しさ。
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クロスヘッドと呼ばれる部品。
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ボイラーを中心としたボディは黒、動輪など下回りは赤で塗装されるのがドイツ蒸機の特徴だが、この05も流線型カバーを外すとこのルールに則った塗装が施されているのがわかる。

正面からの図。こうして見ると、かなりドロンボーメカ的な印象。写真だとカワイイが、実際に見るとまさに巨大メカ!
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本館内にも流線型機関車を紹介するコーナーがあり、61型機関車の模型や図面などが展示されていた。
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念願の05を目の当たりにした印象は、「でかい」だった。標準軌の機関車は狭軌である日本の車両と比べてただでさえ大きな印象だが、05はとにかくでかかった。

流線型カバーがつけられた壁側からも見ることができたら、塊としての美しさをより感じられたのではないかと思う。

またDB博物館の保存機の乗っている線路は本線と繋がっている。いつの日か05が自然光を浴びている姿を見ることも夢じゃないだろうし、ひょっとしたら火が入ることもあるかもしれない。そんな姿を想像しつつ、再度ドイツを訪れることを心に誓う齋藤浩であった。

【さいとう・ひろし】saito@tongpoographics.jp
< http://tongpoographics.jp/
>

1969年生まれ。小学生のときYMOの音楽に衝撃をうけ、音楽で彼らを超えられないと悟り、デザイナーをめざす。1999年tong-poo graphics設立。グラフィックデザイナーとして、地道に仕事を続けています。

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■電網悠語:HTML5時代直前Web再考編[197]
オスプレイ事故が人為ミスなら、核ボタンだって人為ミスの夢を見る?

三井英樹
< https://bn.dgcr.com/archives/20120920140100.html
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悪いユーザーインターフェース(UI)が、何をもたらすか。少なくともWeb業界に身を置く方々にとっては、いかなる時にも頭から離れない課題の一つだろう。我々は、担当するプロジェクトのUIやユーザ体験(UX)の品質を、数値化どころか体系化さえ微妙なのに、少しでも「高品質」にするかに日々神経を尖らせる。

   ヤコブ・ニールセンの10ヒューリスティックス
   1)今、どういう状態にあるのかを常にユーザに知らせているか
   5)エラーの発生そのものを防止するような工夫がなされているか
   6)操作法や情報を覚えなくても、見れば分かるようになっているか

大御所の言葉を抜粋してみた。ニールセンの活動にネガティブなイメージを持っている人はいても、この10ヒューリスティックスに正面から異論を唱える人に出会ったことはない。

そして読む度に、都合の良いユーザ像を想定してはならないと肝に銘じる。Webの利用者に、訓練を受けた者を想定することは先ずない。イントラネットという社内に閉じた場所でしか使われないシステムだとしても、マニュアルなど読まれないとして、設計すべきというのが定説だろう。

それは緊急時にもミスをさせ難くする、というシステムができる限りの防止策を打つという姿勢でもある。



なので、下記の記事を読んだ時、あぁ米軍の捜査というのは、かなり異世界なんだと驚かされた。機体の問題点は皆無で、すべてが操作ミスだと言い切ることに、Web界にはまったくない世界感を見る。

   オスプレイ「フロリダも人為ミス」 米発表 10月普天間運用を強調
   東京新聞 < http://goo.gl/iHi86
>

   ...報告書によると事故機は別の一機と編隊を組んで飛行。先行機からの
   複雑な気流を受けるためマニュアルが危険と指摘している同機の後方の
   位置に入り、バランスを失って墜落した。さらに、操縦士らは自機が危
   険な位置にいると認識しておらず適切な対応を取れなかったと結論付け
   た。再発防止策としては、シミュレーターで別の機からの気流に対応す
   る訓練などが必要との考えを示した。...

記事曰く、米兵は、下記環境下で、ミッションを達成せねばならない:
1)気流などの情報を認識する方法が弱い(或は気がつかない状況)
2)編隊を組む場合などの危険状態へのアラートもない(或は小さい)
3)危険だとされる操作を行うことも可能(システム的にブロックされない)
そして、これは訓練を受けた者でさえ難しい(だから事故が起きた)。

私は軍事ミッションでの行動パターンを知らないが、気流は複雑なので分かり易く見せるのは難しい(詳細を見せすぎても役立たない)だろうし、軍事ミッションが故に危険な操作も逆にできなければならないかもしれないコトは理解できる。

でも、マニュアルに危険だとされている空間にあってもアラートがでない(認識できない)というのは、ちょっと違和感を感じる。

更に、人為ミスをなくすために更なる訓練をするというベクトルにも、驚かされた。センサーを増やすなり、自動でアラートを鳴らす仕掛けに工夫を増し、ミスを犯してしまう可能性のある人間(=誰でも)にすら注意を促す設計にするのが常道ではないのか。

もちろん、訓練は訓練として、精度を上げていくだろうが、人のミスによる事故を、人のケアでカバーしろというのはちょっと無理がある。しかも1秒を争うミッションであるかもしれない状況下でだ。

この記事の通りだとしたら、軍事ヘリが編隊を組む時(気流が乱れ安くなる状況)の想定がなく、そうした状況の兵士の行動パターンの読みが甘く、だからシステム的なアラートや情報提示の方法も未熟だったと、言わざるを得ない。単機でしかテストしていないのか。



オスプレイに関しては、現職大臣が乗り込んで感想を言ったりしている。私がその立場なら、何を見て安心材料とするのかも考えてみた。

気流や編隊の位置関係などのセンサーについては、どれほどの説明を受けても、私が理解するには壁がある。訓練を受けたものの熟練度は、飛行コースへの依存が大きいだろう。機体の安定飛行性は、もしかしたら感じるところはあるだろう。

一番現実的なのは、UIではないかと思う。操縦席の前に広がるパネル群、そして機体の中でも指揮官系の人が見ることのできるパネル群。そして、自動的に出される現在状況の説明やアラート。このあたりが自分の想定とズレていなかったり、凌駕して高品質である場合、このシステムは安心して使えると直感できる。

逆に、しょぼいUIや想定アラートなどが少なかったりすると、かなり不安になる。実際、エンジニアリングの世界では、全エラーメッセージを見るだけで、そのシステムの(初期)レヴューをする時もある。エラーメッセージの有無は想定しているかどうかを如実に現しているので、目利きが見れば、「これ抜けてるでしょ」と指摘が来る。

SF映画ほどではないにしろ、様々な情報が瞬時に分かるコクピットになっているのだろうか、気になるところだ。



ユーザが操作ミスによって買い物ができない状況で、ユーザの操作が間違っていたんだから「しょうがないよね」とは間違っても我々は言わない。誤操作を起こさせた原因は開発者にあると考えるのが、正しいWeb屋の感性であり、責任感だ。

ユーザテストをしていても、設計者の想定を越える操作をされたとき、「そんなふうにしちゃ駄目だろうが」と上から目線になるよりも、「え〜、そこで、そーくるか」という驚きと、ほぼ同時に「ならばどうしよう」と考える。

すなわち、システムやデザインで何ができるのかを考える。つまりある意味、現段階のシステムにある程度の想定漏れを認め、必ず改良の余地がある、と考える。

世に新しいものを出す人々は、すべからくそういうものだと思っていたが、ちょっと違うようだ。まぁ、政府発表的なフィルターが諸々を隠している部分もあるのだろうが、ちょっと不信感を抱かせる方向の報道コンテンツに感じる。

Web流のすべてがベータ版です、という言い方では、一般の方には余りに責任放棄に聞こえるかもしれないが、開発者の心情的には、常に更なる高みはあり、常にそこに向かう様に改修しつつ進むというのは、むしろ持ってもらいたい姿勢だ。

そしてWeb屋としてヤキモキするのは、UI/UX的に改善の余地があるように見えるにも関わらず、当初のスケジュールを変えないという姿勢だ。これはよくある話だ。ユーザテストを実施して思わしくない結果が出ても、あたかもそんなネガティブ情報は存在しないかのように、スケジュールを変えずに進める。

Web業界は時間が大きな意味を持つ、スピード至上主義といっても良い。先んじてリリースすることは大きい。でも、そのツケはユーザに行く。嫌な思いをするのは必ずユーザだ。でも、結果としてネガティブ風評が立ち、そのサービスなり製品の売り上げに影響は出る。

また、スケジュールを変える気がないなら、最初からユーザテストをする意味がないとも言える(意味のないユーザテストの分だけ、スケジュールを早めても同じとも言える)。

都合の良いデータだけ利用するなら、テストとは言えない。重大な欠陥を見つけ、数日の猶予が与えられたら直せるのに、そのまま突っ走らせるプロジェクトマネージャ(PM)に苛ついている開発者の姿を想像したりする。



失敗を、操作したもののせいにするのは簡単だ。でも、そのように操作させたモノが存在しないのかを考えることが、サービスや製品を成長させる。ユーザのせいで片付けてしまったサイトは、ほぼ間違いなく廃れ消えている。そして、操作させたモノが存在するのであれば、それは(UX)デザインの中かシステムの中だ。

人がより高度な機器類に囲まれながら行きていく宿命であるなら、機器類を人間に合わせて行くしかない。人がケアレスミスをし難くする支援をしてもらうしかない。

そうでない限り、取り返しのつかないボタンを押したことも、人為ミスにされかねない。乱気流の中で、自分の置かれている状況も把握できず、やってはならないコト/判断をし、操作を誤ってしまいました...、笑えないジョークであり、見たくない悪夢だ。



Webは様々なコトガラの「露払い役」なんだろうと感じている。技術の進歩も、人の巻き込み方も、プロジェクトのマネージメントにしても、UX視点の普及にしても、社会への影響に関しても。UI/UXの理解者/専門家がもっともっと世に出て行ければ、様々なことがより良くなって行く気がしてならない。頑張ろう。

【みつい・ひでき】@mit | mit_dgcr(a)yahoo.co.jp
・< http://www.mitmix.net
>
・第五世代 iPod touchが気になってしょうがない、iPhone5よりもw
 NAVER まとめ < http://matome.naver.jp/odai/2134761286428986201
>

・やはり全部載せておこう:

 ▼ヤコブ・ニールセンの10ヒューリスティックス

   1)今、どういう状態にあるのかを常にユーザに知らせているか
   2)ユーザになじみのある言葉、習慣で情報を提示しているか
   3)常にユーザが動作をコントロールできる状態にあるか
   4)操作性や用いられる用語は一貫しているか
   5)エラーの発生そのものを防止するような工夫がなされているか
   6)操作法や情報を覚えなくても、見れば分かるようになっているか
   7)上級者向けにショートカット機能/カスタマイズ機能が用意されてい
     るか
   8)情報を詰め込みすぎていないか
   9)エラーメッセージは分かり易い表現で、解決策が提示されているか
   10)分かり易く簡潔なヘルプやマニュアルが用意されているか

・書き終わってから調べたら、ニールセン博士が既に書いてました、しかも最初の戦闘機の話は、殆ど予言的です。

 医療現場のユーザビリティ:悪しきデザインがいかにして患者を死に至らし
 めるか - U-Site
 < http://www.usability.gr.jp/alertbox/20050411.html
>

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編集後記(09/20)

●「日韓決別宣言」を読む。すばらしいタイトルだ。昨今の韓国大統領の大暴走に応じて書かれた本、ではない。10年も前に出た本で帯には「もう話し合うことは何もない」とバッサリ。潔い。だが、頭に「お笑い」とついている。これは、テリー伊藤とリュウ・ヒジュン(韓国人)、金文学(韓国系中国人)の対談構成で、2002年に実業之日本社から出版されている。かつて、テリー伊藤の「お笑い」シリーズが好きで買った本のうちのひとつだ。

日韓関係について語られるとき、必ずどこかで昔からの同じ話の繰り返しが始まってギスギスする。いつまでたっても平行線でラチがあかない。だったら、日本は韓国と付き合うのをやめたらいいじゃないか。何も無理に仲良くしなくてもいいじゃないか。というじつに正しいコンセプトのもと、テリー伊藤が仲良しケンカ友達を呼んで議論するという構成でまとめられた、はずの本である。

ところが、日本と韓国はもう話し合うことは何もないとしながら、じつは韓国人と深く話し合おうとしている。テリー伊藤は冒頭から「夫婦と一緒で、議論から入るんじゃなくて、何か共通の目的に向かって一緒に行動したり、お互いできることをやったりする。そうしないと前に進めない」なんてナンセンスなことを言う。だめだ、こりゃ〜。大荒れバトルを期待したのに、無難な方向にいっちゃうんだから期待はずれだ。二人の外国人はムカつくことも言うのは当然で、それは違うだろうと思わず声に出てしまう。この本のタイトルは「お笑い」がついても偽装に近い。

熱烈韓国フリークの漫画家・根本敬は、韓国の国民性を「あの国の人たちは、上半身は拳を振り上げて怒っている。だけど、その下半身はチャックが開いている」と評する。これには大笑いだ。そんな韓国の人々の暴走のおかげで、さすがに今までことなかれ主義を通して来た日本人もいいかげん目がさめて、韓国の間違った主張に対してきちんと反論し、行動する雰囲気が出て来たのはいいことだ。政府が毅然とした対応を貫き通せればいいのだが、「人気取りと夏休みが大事な」ノダ、ゲンバ亡国外交ではなあ。(柴田)

< http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/440810499X/dgcrcom-22/
>
→アマゾンで見る(レビュー3件)

●デモは官製のもあったみたい。もう「反日」で検索できなくなってるとか、デモをやめるように携帯メールに一斉配信されるとか、今日は5都市だけだとか、政府が止めるのは簡単なのよね。/上海のホテルで働いていたサントリーウーロン茶のCMに出てくるような女性とその友人らは、ガツガツしておらず、親切で、日本人の私に対して優しい人たちだった。ほんと教育、メディアのせいだよね。嘘だと知らないんだもの。調べたくても検索結果に出てこないんだもの。/原発デモのプラカードの裏にハングル文字があったとか。/iOS6の日本地図内には、ハングル文字やら中国語書体やら。パチンコガンダムなる駅名があったり......。韓国の地図を翻訳したとか? しばらくSafariからGoogle Mapsを使うことにするわ。

続き。中国や韓国が嫌いという人がいても、今回のような事件が起きても、日本にいる中国人や韓国人を無差別攻撃しないよね。日本の甘いところだと言われるかもしれないし、つけ込まれる隙なんだろうけど、日本人はやらない。戦争にするため、策略として日本人を装って、または雇ってする外国はあったとしても。以前、切腹って厳しい制度だと思ってた。いや今でも思うけど、日本人って死んだ人のことは悪く言わないね。タブー。だから墓を暴いてまで恨みを晴らすことはない。切腹した人の子孫にまでつらくあたることはない。その代で終わらせるための制度なのかなと。せいぜい村八分というより、子孫側が自ら目立たないようにひっそりと暮らす、引っ越す。つらいけれど、でも命までは取られない。

宗教にしても、恨みにしても、日本人はいい意味で適当で、柔軟で前向きだと思う。それはそれ、これはこれ。天災が多く、天を恨み続けることができないせいもあるんだろうな。恨む相手がいないというか、恨む暇があったら、建物の改良・補強技術を身につける方がいい。隣の人と反目してても、天災があれば協力するしかない。大陸に住む人たちよりも、土壌の新陳代謝が早くて、順応を求められるところが良いのかもしれない。IT・Web関連技術は追っかけるので精一杯よ〜(笑)。(hammer.mule)

< https://bn.dgcr.com/archives/20030307000000.html
>
2003年(えっ10年前!?)上海でウーロン茶CM女性にパソコンを借りる
< https://bn.dgcr.com/archives/20030310000000.html
>
チップをとらず、残業をしてた彼女であった
< http://iphonech.com/archives/53793443.html
>
iOS6の地図アプリ、一部地域が中国語やハングル表記に...。
↑最後の駅名で吹き出しました。
< http://now2chblog.blog55.fc2.com/blog-entry-4694.html
>
中国警察「反日はこっち!領事館までバスで送る、早く乗れ」
↑うーん、整列写真は長袖だな......
< http://getnews.jp/archives/252224
>
反日デモの首謀者は警察官? 疑惑の画像が中国のネット上に出回る
< http://blog.livedoor.jp/goldennews/archives/51739986.html
>
今回の反日デモがマジでやばい件 大手メディアが国民煽りまくり

< http://blog.livedoor.jp/misopan_news/archives/51758354.html
>
プラカードの裏にハングル。←過激すぎるので写真だけ。読まなくていい
< http://www.tokuteishimasuta.com/archives/6598961.html
>
韓国への修学旅行での訪問先に、信じがたい場所が選ばれている
< http://nandakorea.sakura.ne.jp/html/iiwarui.html
>
国民は知らされていないんだもの怒るよね。知らないんだし、子供の頃から反日教育されているんだし。
<
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日本が朝鮮半島にした恐ろしいこと。話半分に
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従軍慰安婦のお給料。現地人に手を出さないため。借金などで無理矢理させられた人もいただろうし、その人たちには同情する。でもね......。話半分に