[3392] どんなマンガ読んでます?

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《MKチャット? いやいや、そんな恐れ多い......(笑)》

■わが逃走[117]
 物欲の時代にモノが魅力的だったのは、の巻
 齋藤 浩

■もりころ漫談[01]
 どんなマンガ読んでます?
 森和恵 Mori Kazue/川合和史@コロ。Kawai Kazuhito



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■わが逃走[117]
物欲の時代にモノが魅力的だったのは、の巻

齋藤 浩
< https://bn.dgcr.com/archives/20121213140200.html
>
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1970年代の終わりから80年初頭にかけて『蘇る金狼』『野獣死すべし』『汚れた英雄』などが次々と映画化された。

当時のテレビコマーシャルの映像は強烈に脳裏に焼き付いているのだが、ここだけの話、オレはいままで大藪春彦の原作小説を読んだことがなかったのだ。

角川映画の予告編や、テレビで放送された本編の映像がものすごくダークだったため、大人社会の暗部を勝手に想像し日々おびえつつ、なるべく大人のそういった世界を見ないようにして生きようと心に決めた小学生、それがこのオレだった。

当時のオレは、大人になったら誰でもヤクザにみかじめ料を払わなければならないと勝手に思い込んでいたし、会社勤めをして上司に濡れ衣を着せられ逮捕され、刑期を終えたら帰る場所がなくなっていた自分を想像して悲しくなるという子供らしくないガキだったのだ。

なので、そんな大人のコワい世界を小説で読むなんて恐ろしすぎてできなかったと言えよう。

当時のそんな妄想も強烈だったのでその後もなかなか読む気になれず、気がついたらover40となっていたのだが、先日某出版社のN氏と飲んでいたときに大藪作品の話になり、こいつぁ面白いかもしれんぞと、ついに『蘇る金狼』を読んでみたのであった。

大藪春彦といえばどこの書店でも平積みされている印象だったが、それは数10年も前のことで、今じゃほとんど見かけない! という事実。

大型書店に行っても在庫なし。Amazonにも中古しかない。これって絶版てこと?? 時代は変わるもんだなあ。古本屋を何軒か廻ってみたが、目指す本はなし。結局Amazonのマーケットプレイスにて「野望編」と「完結編」を購入、ちびちびと読み始めた。

で、とにかくこの小説、悪いヒトしか出てこない。主人公の肉食系男子も悪人なら敵も悪人。悪人が物欲と性欲と食欲を満たすため悪人と戦う、痛快アクション小説とでも申しましょうか。

なまじいい人が出てこない分、読む方は気楽である。とはいえ、読み進めていくうちに、こんなヒドイ欲の塊みたいな男に共感してしまうのだ。

主人公の行動原理はすべて欲を満たすためであり、欲しいものを手に入れるために、人を騙したり人を殺したりといった地道な努力をしていく。その努力の成果が高級腕時計やスポーツカーだったりするのだが、オレ的ポイントはここなのだ。

2010年代の若者は、音楽を聞きながら片手で電話しながら片手でデカいスクーターを運転している。スクーターの方がラク「じゃないですかー」と言う。確かにCB400を運転しながらじゃ電話もできないし音楽も聞けない。

しかし主人公の肉食系男子・朝倉君はラクを求めない。欲しがる物は、車にしろ拳銃にしろ、使いこなすための努力が必要なものばかりだ。で、その努力の成果としてそれらは自分を敵から守ってくれる。だからこそ、より速い車や強い武器が欲しくなる。

つまり、朝倉君は欲が欲を呼ぶサイクルの中で暮らしていたといえよう。ひょっとして、このへんに景気対策のヒントがあるのではないか??

しかし、今周りを見てみると、ほとんどそういった努力をしなくても機械がやってくれる世の中になっている。

人々はラクを求める。それを真に受けてメーカーはラクできるものを作る。その結果が、昨今の欲のない草食系青年の大量発生なのではないか??

モノの魅力はラクすることじゃなく、その真逆だ。使いこなす楽しさこそ、物欲に繋がるということを70年代ハードボイルド小説から学んだオレなのである。本編の感想はあえて省略。

いま、amazonで『野獣死すべし』をポチッとやったところ。

【さいとう・ひろし】saito@tongpoographics.jp
< http://tongpoographics.jp/
>

1969年生まれ。小学生のときYMOの音楽に衝撃をうけ、音楽で彼らを超えられないと悟り、デザイナーをめざす。1999年tong-poo graphics設立。グラフィックデザイナーとして、地道に仕事を続けています。


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■もりころ漫談[01]
どんなマンガ読んでます?

森和恵 Mori Kazue/川合和史@コロ。Kawai Kazuhito
< https://bn.dgcr.com/archives/20121213140100.html
>
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      MKチャット? いやいや、そんな恐れ多い......(笑)

ころ:こんにちは、デジクリ月曜日担当のコロこと川合和史ですー。

もり:同じく月曜日担当の森和恵です。今回はひょんなことから、川合さんとマンガ対談をすることになりまして、木曜ですが登場です。

ころ:はじめ、森さんと川合なんで「MKチャット対談」ですね、なんて言ってたんですが、本家が偉大すぎて恐れ多いなーってことで、「もりころ漫談」と名付けてみました。漫画対談、略して漫談。まあ、もしも第2回以降があって、漫画以外の話になっても「漫談」ならタイトルそのまま使い回せるやと。

◎──宝島社「このマンガがすごい2013」

もり:さて、どんな感じで進めて行きましょうかー。(丸投げ)

ころ:ちょうどこのタイミングで、宝島社「このマンガがすごい2013」が発表されました。なんてグッドなタイミング。
< http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4800204518/dgcrcom-22/
>

もり:おっ。2013年度決定したんですね。

ころ:オトコ編の1位『テラフォーマーズ』、オンナ編の1位『俺物語!!』と。テラフォーマーズは、こないだ話した「G」のマンガです。
< http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B009VYGYSS/dgcrcom-22/
>
< http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4088467566/dgcrcom-22/
>

もり:うう。テラフォーマーズで検索すると、閲覧注意とかでるよ(涙)

ころ:火星移住計画のお話なんですが、実験で先に火星に行ってたゴキブリが超絶進化しちゃって、後から行った調査隊がさあ大変と。

もり:読んでない人が聞いたら「集英社、冒険したなぁ!」って感じ。よく企画会議通ったなぁ......

ころ:少年誌なんでねぇ。ちなみに一昨年は、筋肉むき出しの巨人が街を襲ってくるアレが一位でした。

もり:あー。アニメ化するというお話の。私は絵柄で無理った......「このマンガがすごい」に挙がってくる作品って、普段ネットで騒がれてる作品と微妙にずれてますよね。

ころ:マニアックなの多いですよね。知らない作品もかなりあったり。

◎──どんなマンガ読んでます?

ころ:森さんは普段、どんなマンガ読んでます?

もり:水城せとな『失恋ショコラティエ』、高嶋ひろみ『あさがおと加瀬さん』、『未満れんあい』はお薦めです。マンガには癒されたいんですよね、リアルがそれなりにシンドイから!(怖いのとか、むずかしいのとか、読みたくなーい!)
< http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4091322603/dgcrcom-22/
>
< http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4403671217/dgcrcom-22/
>
< http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4575835382/dgcrcom-22/
>

ころ:わかります。(笑)僕はリアル系の話読んだ時に、フィクションでまで現実突きつけないでって思うことあります。w

もり:そうそう!心が折れちゃうよ、ぽきっと。でも、救いがあればいいかな。『三月のライオン』みたいに。
< http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4592145119/dgcrcom-22/
>

ころ:今、安心してお薦めに挙げられる鉄板作ですよね『三月のライオン』は。たまに好きじゃないって人もいますけど。あのウミノ世界に馴染めない人は、確かにいても不思議ではない。w

もり:たぶん、学生時代に日の当たるところにずーっといた人とかだと、あの独特の鬱屈さ(と、私は思ってないけど)が、理解できないのかも。桐山くんの思考とか「なんでそう思っちゃうかなーっ☆☆(明)」とか。

ころ:日の当たるところにいた人には理解できないマンガを、僕らは手放しで絶賛してるわけですね、わかります、えぇ。w

もり:人は、寂しさを知って、やさしさを知って、強くなるんだよ。人生に、挫折必要!(ああ、私なんか......墓穴ほってる......気がする)

◎──ちょっと話はそれまして。

ころ:さっきの「このマンガがすごい」は、ランキング上位に入ると、書店にコーナー出来たりして、売上げぐっと伸びるらしいです。

もり:売上あげたくて、裏工作とか、あったりするんですかね。

ころ:そういう話も聞きますが、露骨な工作なくても、大手の作品はそれだけ目にも触れるし、普通にプロモーションもされるし、有利は有利でしょうね。

もり:それはそうですね。コミックハイ!とか、ひらりコミックスは入ってこなさそう。こないだ某本屋さんで「うちでは取り扱ってません(キリッ」と言われたのが、ひらりコミックス。w

ころ:いや、そんなことないですよ。そういうのもカバーしてこそランキングに価値が出るってもので。双葉社なんか普通に入ってきますよ。

もり:双葉社は『クレヨンしんちゃん』がありますもんね。でも漫画屋さん、というイメージは一般に派少ないかな。
< http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4575932922/dgcrcom-22/
>

ころ:このチャットで、こじかをメジャーに押し上げましょう。w

もり:こじか......『こどものじかん』ですね? アレはヤバイでしょ(笑)
< http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4575831778/dgcrcom-22/
>

ころ:それ言ったら、百合のひらり推しも微妙w

もり:いや! ひらりは、節度ある感じの作品もあるので、大丈夫(何が)

ころ:ロリ、百合と話題に上がってきた勢いで、『ナナとカオル』をデジクリ読者のみなさんに薦めてください。
< http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4592145615/dgcrcom-22/
>

もり:あ。そっち行きますか。SMマンガにいっちゃいますか。

ころ:あとで上手いこと編集して、全部、森さんの発言にします。

もり:なーにーっ!(怒) まぁアレは、実は見どころはSMではないと思ってますけどね。カオルのヘタレな独白、好きです。ww

ころ:あれ読んでると、純粋にSMだけを追求するカオルの理性ってすごいなと。まあ、カオルがヘタレだから成り立つ関係というか。

もり:たしかに。男の子目線だと、そうなりますよね。どんだけ我慢強いんだ、と。我慢している、という意識もないのかも。

ころ:そこに触れないのが、うまいなーって思いますね。

◎──どんなマンガが好きですか。

ころ:ロリ、百合、SMときましたが、森さん完全に男目線ですよね。(笑)百合には走っても、薔薇、というか、BLには走らない。

もり:そうですかー? おすすめした、水城せとなとか、オンナノコ目線かと。あ、BLは高校生で卒業しました。(キリッ

ころ:腐ってたのは昔の話、と。

もり:でも、やっぱり、恋愛ものが好きですかね、私。それも、悲恋ものとか。川合さんは、ドロドロ嫌いなんでしたっけ?

ころ:それこそ、フィクションでまでリアル突きつけるなって思いますけど、嫌いじゃないですよ。「いい話」って思わないだけで。

もり:なるほどね、「いい話」って思わないのは、納得かも。

ころ:『NANA』のハチ見て、ビッチめっ! て思うくらいで。(笑)
< http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B004F9PS5E/dgcrcom-22/
>

もり:ビッチとか、女子に使っちゃダメっ!(笑)きっと川合さんはピュア派なんだろーなー。(私、みんながスキーという大作は結構スルーする派)

ころ:ピュアですよー。実生活はともかく、読み手としては。悲恋とはちょい違うかもですが、古いところで『南くんの恋人』とか、あのラストは救いがなさ過ぎて辛くなります。
< http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4883791629/dgcrcom-22/
>

もり:「南くん......」は、確かに後味が悪かった。そういえば、今度続編するんですよね。

ころ:今度は、南くんが小さくなるバージョンらしいですね。『南くんの恋人』のことじゃないですけど、インパクトのためか、あざとくキャラを殺す作品は嫌いです。そういう意味で、「もしドラ」も嫌い。ドラッカー入門のハードルを下げた作品としては高く評価していますが、純粋に物語としては下の下だと。

もり:私もダメです。ちょっと違いますが、最初のガンダムも同じ理由で好きになれない......戦争なんですけどね、ほら主要人物は殺さなくっても......

ころ:まさかのルルーシュ批判ですか!w
(注:森さん大好きアニメ『コードギアス 反逆のルルーシュ』)
< http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4048540653/dgcrcom-22/
>

もり:ルルは死んでない!!!(涙)

◎──文化庁メディア芸術祭マンガ部門

ころ:さて、「このマンガがすごい」の話から始まりましたけど、そろそろ、メディア芸術祭も発表の時期ですよね。マンガ部門。

もり:毎年の受賞作がWikipediaに載っていますが、これまた濃いラインナップですねぇ......大人の漫画といいますか、重厚な感じと言いますか。

・文化庁メディア芸術祭マンガ部門
< http://bit.ly/tlSolH
>

ころ:さすが文化庁、ってとこですかね。受賞作、ほとんど知りません。(笑)『バガボンド』、『ピアノの森』、あとはメディア芸術祭きっかけで読んだ『ヒストリエ』くらいです。
< http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B004VDKJTO/dgcrcom-22/
>
< http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4063724298/dgcrcom-22/
>
< http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4063143589/dgcrcom-22/
>

もり:私、『セクシーボイスアンドロボ』をドラマで見たぐらい。漫画好きじゃないのかな、私。(自信なくなってきた)
< http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4091882315/dgcrcom-22/
>

ころ:......この話、忘れましょうか。(笑)

もり:みんなが好きだと思うような、ランキングってないんですかねー。

ころ:どうしても、それぞれに好みがありますからねー。幅広いジャンルを、まんべんなく取り込んでカバーしてるランキングほど、「え?」ってのが含まれてくるというジレンマ。好みが近い人に「NAVERまとめ」でも作ってもらった方が共感できるという。(笑)

もり:NAVER「2011年のまんが売り上げランキング」、割と素直な感じです。
< http://matome.naver.jp/odai/2132746145545888001
>

ころ:集英社と講談社しかでてこないランキング。www19位でやっと小学館。

もり:頑張れ小学館。マギで儲けて、そして、Koboに参戦して!(切実)

◎──電子書籍の話

ころ:そうそう、まにころで書いたんですけど、電子書籍で読む本は、気軽に手軽に読む系かなって。

もり:そうですね。どうしても書籍としての実感がないというか、バーチャル感が否めない......荷物が軽くてうれしいのはありますが。

ころ:ちょこっとつまみたいのは電子書籍で。好きな作品は紙で。

もり:もうちょっと安いと、試し読みで電子書籍で1・2巻買って、よかったら紙で大人買いとかできるんですけど。

ころ:今後、というか、もう始まってるかも知れないですが、友達とのマンガの貸し借りが電子書籍デバイス単位になると、そのための「二台持ち」がでてきそう。貸してもいいkobo 1、貸せないkobo 2、みたいな。(笑)

もり:アカウントで本を買い分ける?

ころ:そうそう。『三月のライオン』や『君に届け』買う時はA端末、『こどものじかん』、『ナナとカオル』はB端末。
< http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4088460618/dgcrcom-22/
>

もり:Aが健全、Bがエロ系ということですか?(笑)

ころ:エロじゃないとしても、男の子だったら、少年誌系と少女誌系でわけるとか。こっそり楽しんでる、密かに好きなものはB端末。

もり:端末も安いですからねー。分けてもいいかも。

ころ:僕が知らないくらいむかーしむかしにあったという、好きな子に聞かせるために「オレ編集」のカセットテープ作った感覚で、プレゼント用の端末を作り込む子とかも出てくるかも。

もり:ってか、Koboって、Facebookと連動機能があるんですけれど、PCに接続して同期すると、読んだ本がタイムラインにワーッと公開されるんですよね。恐ろしすぎる...慌てて数冊消しましたよ。(笑)

ころ:ガクガクブルブル......

もり:そうなってくると、プレゼント用に2冊目のコンテンツが安く買えたり、編集したりできる仕組みがでてくると面白いですよね。

ころ:森さんのkobo話聞いてると、電子書籍端末が欲しくなってきます。興味あまりなかったんですが。

もり:マンガ読みなら、おすすめですよ。何しろ、部屋が片付きます。(笑)

ころ:買うならKindleかな。(ボソッ)
< http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B007OZNYMU/dgcrcom-22/
>

もり:わたしも、Kindleも買おうかと思ってます。だって小学館はKindleだけなんですもん。

ころ:お、二台持ち。

もり:まぁ、Kindleはアプリにして、iPadで、という方法もあるんですけれど。

ころ:でもイーインクの優しさも捨てがたいですよね。

もり:そう。それですよ。ほんとに読みやすいです。

◎──長〜いマンガ

ころ:話は変わりますが、刊行ペースって気になりません? もっと、どんどん読みたいのに、なかなか出ない。年に一度の風物詩『よつばと!』も、もっと!
< http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4840224668/dgcrcom-22/
>

もり:大判のコミックスは、たしかに発行が遅いですね。刊行ペースもですが、長編になってきてる作品も気になります。読み終わるのが先か、死ぬのが先か。コナンの最終回は見れるのか的な。

ころ:さくさく進んで終わられたら、それはそれで寂しいんですけども。

もり:そして、追っかけるタイトルは増えつづけ......

ころ:『名探偵コナン』、黒の組織の話を少しずつでも進めて欲しいっ。
< http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B002DEKZME/dgcrcom-22/
>

もり:コナンは終わらせる気がなく、物騒なサザエさんポジションをキープし続けるんだと思います。(笑)

ころ:コナン連載当初に生まれた子供はもう新一よりおにーさんになってます。長くなってでも、ストーリーは着実に進めて欲しいですね。『はじめの一歩』は89年から連載してて先週1000回を迎えましたけど、話は一応少しずつ進んでいます。一つの試合に何ヶ月かかかったりするだけで。(笑)
< http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4063622223/dgcrcom-22/
>

もり:そうなんだ!(『はじめの一歩』、読んだことない)

ころ:長くて困ると言えば、バスケマンガの『DEAR BOYS』はこれまた89年からやってて、これも進んではいるんですけど、その間にバスケのルールが変わりまくってて。(笑)
< http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B002CZPLV4/dgcrcom-22/
>

もり:こないだも話してましたが、大場つぐみ&小畑健コンビは、いさぎよいですよね。『バクマン』の引き際は、見事と思いました。ちょっと物足りないぐらいが、ちょうどいいと思います。
< http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B008B39V44/dgcrcom-22/
>

ころ:ですねー。理想的ですよね。やめられなくて膨らませるなら、外伝的に広げて欲しいです。ストーリー進行を焦らされるとイラっとする。延ばすためにストーリー崩されるともっと。

もり:外伝書いてて、作品忘れる人もいますけれど(苦笑)引き延ばすためのストーリーは嫌だなぁ。息抜き的なお遊び回は、あってもいいと思いますけれど。(水着回とか)

ころ:マンガじゃないですが、『Fate/stay night』に対する、『Fate/Zero』みたいに別の時間とか、あるいは、本編の裏側で別の場所の話とか、時間軸の隙間を埋める話とか、別キャラ視点とか、そんなのがいいなー。息抜き回は、それが地味に効いてくる場合もありますよね。楽しく遊んだ次の展開で、悲劇に見舞われたり......
< http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4047138258/dgcrcom-22/
>
< http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4047157716/dgcrcom-22/
>

もり:アレコレ思い出して涙が......マミさん......

ころ:『まどかマギカ』ですね。
< http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4832279904/dgcrcom-22/
>

◎──美味しそうなマンガ

もり:このへんで趣向を変えて、美味しそうな描写がある漫画の話とかします?

ころ:......またエロい話ですか?(違

もり:おーい!(エロ違う)

ころ:美味しそうな描写があるというか、読んで、つい食べたくなるのって、なにげなく出てきたシーンのほうが影響受けません? 本気の料理マンガより。

もり:『きのう何食べた?』と『高杉さん家のおべんとう』は、わりとガチの料理ですが、見たら作りたくなります。先日でた「なに食べ」のキムチチゲ、既に作りました。
< http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4063726487/dgcrcom-22/
>
< http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4840129665/dgcrcom-22/
>

ころ:あー、作れる料理マンガは確かに強いですね〜。去年の「このマンガがすごい」オンナ編1位の『花のズボラ飯』もちょっと読んでみたい。
< http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4253104525/dgcrcom-22/
>

もり:わたしも、ちょっと興味アリです。

ころ:食べたくなると言えば、『おとりよせ王子 飯田好実』大好きです。
< http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4199800484/dgcrcom-22/
>

もり:あー! これ、興味深々だったんです。面白いですか?

ころ:面白いと言うより、悶えます。(食べたすぎて)

もり:......今、Amazonでポチりました。(笑)

ころ:僕は雑誌『コミック ゼノン』でずっと読んでて、悶えてます。
< http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B009LNP17E/dgcrcom-22/
>

もり:なにげなく出てきたシーンで言えば、『三月のライオン』4巻の、甘い稲荷ずしは、読み返すたびに食べたくなります。

◎──ルールや設定が難しいマンガ

ころ:『三月のライオン』は将棋マンガですが、うちの本棚に百人一首マンガ、書道マンガと並んでいます。『ちはやふる』と『とめはねっ!』ですね。あ、ダイビングマンガ『あまんちゅ』も発見。
< http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4063192393/dgcrcom-22/
>
< http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/409151197X/dgcrcom-22/
>
< http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/486127642X/dgcrcom-22/
>

もり:うちは『ましろのおと』三味線ぐらいですかねー。しかし、見事にかぶらないですね。(笑)そういえば、この手の漫画読むときって、意外に専門知識必要ないですよね。そこをこだわって読まない人がもったいないぐらいに。
< http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4063712613/dgcrcom-22/
>

ころ:するっと流しちゃいますねー。『ヒカルの碁』、ずっと本誌で読んでたのに、未だに囲碁のルール分からない。(笑)こないだiPhoneでアメフトのゲームを無料ってこともあってなにげなくDLしたんですが、『アイシールド21』読んでたのにアメフトのルールや戦略がまったく分からず。微塵もルール知らずで。
< http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B002DEKPNS/dgcrcom-22/
>
< http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4088733703/dgcrcom-22/
>

もり:私『キャプテン翼』にハマった時は、サッカー詳しかったです。体育の授業中にオフサイドトラップとかやってたし。
< http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4086179431/dgcrcom-22/
>

ころ:詳しかった系で言えば、『聖闘士星矢』の影響で、小学生の頃は星座や神話の本はよく読んでました。
< http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B002DEKKBK/dgcrcom-22/
>

もり:忍者もののマンガ書いてた時は、図書館で文献調べに一日費やしたりしたものです。(鎖帷子とか手裏剣の形とか)

ころ:読んでた、でなく、描いてたんですね......忍者もののマンガと言えば、『さすがの猿飛』に『伊賀のカバ丸』を思い出します。
< http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B002DEKD8U/dgcrcom-22/
>
< http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B002DE6QCC/dgcrcom-22/
>

もり:『さすがの猿飛』は鉄板ですね。読み返したくなってきました。しかし、どうして肉丸がカッコイイと思ってしまうんだろう? マンガではないですが、「アクセルワールド」を見ていると、どうしても肉丸を思い出すデス。

◎──次回はアニメソング対談?

ころ:『さすがの猿飛』は、マンガじゃなくて、アニメで知ったんですけどね。「かみかぜのじゅつ」は男のロマンです。

もり:私もアニメです。

ころ:スキトキメキトキスですねっ。アニソン対談もそのうち企画しなきゃ。

もり:アニソンチャット、の前に、カラオケ行きましょう。年明け、新年会としてでも。

ころ:年、明けるのかなうち......(トオイメ)

もり:(T_T)/ファイトッ

【森和恵 r360studio 〜 Web系インストラクター 〜】
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>

なんのテーマもまとまりもなく、ただただ二人でチャットしただけ。(笑)文中、ふたりの名前が「もり」、「ころ」と、ひらがななのは、偉大なる本家「MKチャット対談」へのオマージュ。


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編集後記(12/13)

●わたしの愛読コラム、読売夕刊の「いやはや語辞典」で、詩人の細見和之さんが「テイスト」を取り上げ「断絶に満ちた言葉」だと書いていた。本来は、「味わい」「〜の味」とか、「〜風」「〜の雰囲気」とかいう意味で使われていたが、いつの間にか相手の主義主張や表現スタイルをまるごと「テイスト」で括ってしまうようになった。

この言葉は、わたしもかつて編集者時代に、相手から出て来た表現に違和感があるときや、あまり評価できないときに、かといって具体的な指示もできないとき、テイストがちょっと違うな〜と言葉を濁したことがある。結局、否定しているんだけど。

「考えてみれば、これほど断絶に満ちた言葉もないのではないか。テイストが違うと言われれば、こちらには言い返すすべもない。とくに良いのでも悪いのでもない。ことさら好きなのでも嫌いなのでもない。あくまでもテイストの問題なのだ。その場合、たがいの『テイスト』は根本的に変更不可能なものとして前提に置かれている。私とはテイストが違うという具合に用いられれば、それは、血液型を替えて出直して来い、と相手に告げるくらいの断絶を含んだ表現である」

うーん。そう言われるとそうだな。わたしも非情な編集者だった。「鬼」って言われてたもんな。細見さんは自分の思春期にこんな用法が広まっていなくてよかったという。女の子に思い切って恋心を打ち明けて、「テイストが違うの」と軽く言い返される場面を想像するとぞっとする、いっそ「無理!」と拒まれるほうがましだ、と。

「テイスト」(本来の意味の)に関する苦い思いがある。かつて(って超過去だけど)大好きだった女の子が「不二家のケーキなんかおいしくないから食べないわ」と無邪気に言うのを聞いたとき、ああ、テイストが合わない(当時はそんな用法はないけど)、それどころか、身分が合わないからこのお嬢様はあきらめるしかない思ったのだった。あ、妻は芦屋生まれのお嬢だけど、不二家もヒロタもシャトレーゼも喜んで食べます。テイストは合うのね。ときどき別のことで壮絶にバトルけど。(柴田)


●Bluetoothキーボードとマウスを共有できるMacアプリ『1keyboard』を試す。大きなディスプレイが思考を妨げるような、圧迫感を感じる時がある。計画を立てる時に、Macの前だと仕事をしてしまったり、つい検索してしまったり。それを避けるためにも紙にだだーっと書き殴るのだが、先に書いたような感覚に陥り、思考が広がらないような気がしてしまう。これはディスプレイのない場所、たとえばカフェや、ダイニングなどのフラットなテーブルの上だと、紙で書き殴る時も、iPadを操作する時にもスムーズな気がするのだ。

で、ダイニングテーブルで書き殴った後、OmniFocusなどに入力しようとすると、フリックのiPhoneや、普段かな入力なのにローマ字入力を強制されるiPadではもどかしくなり、Macの前に移動してキーボード入力をするのだが、この移動が億劫だったり、頭が切り替わってしまって他のことをしそうになったり、はかどらなかったり。

MacではBluetoothキーボードを使っているので、iPadと共有させようと考えたが、切り替えがこれまたメンドクサイ。で、iPad専用のキーボードを検討しつつ、かな入力用で良いのがなくて先延ばし。もしやと調べてみたら、共有できる『1keyboard』なるものを知った。Appleのモバイル端末だけでなく、AndroidやWindows、ゲーム用コンソールなどにも使えるらしい。続く。(hammer.mule)
< http://www.eyalw.com/1keyboard/
>  1keyboard
< http://usupro.blog41.fc2.com/blog-entry-419.html
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Macのキーボード+マウスをiPadやAndroidに共有
< http://blog.livedoor.jp/lashow/archives/4267145.html
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MacをWinodwsのキーボードにできるアプリ1Keyboardが理想的すぎて感動した
< https://itunes.apple.com/jp/app/ikeyboard/id441439411?mt=12
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iKeyboardというアプリもある