[3419] 上手さの前触れ、感動の前触れ

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《でも、これ、楽しい》

■気になるデザイン[90]
 カバー3種付! 横尾忠則さんの本
 津田淳子

■装飾山イバラ道[114]
 上手さの前触れ、感動の前触れ
 武田瑛夢

■おかだの光画部トーク[93]
 多機能モバイルルータいろいろ
 岡田陽一




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■気になるデザイン[90]
カバー3種付! 横尾忠則さんの本

津田淳子
< https://bn.dgcr.com/archives/20130212140300.html
>
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今年最初の担当本『デザインのひきだし18』が発売となり、ホッと一安心しているところです。でも、各所にお手数をかけさせてしまって申し訳ない気持ちでいっぱいでもあるのですが......。

特に製本で膨大な時間がかかってしまい、その現場に伺ったレポートをブログにアップしていますので、「いったいどんな手間が?」と思われた方がいらしたらご覧ください。

ひきだし制作日記
< http://dhikidashi.exblog.jp/
>

さて久々に(すみません)、ブックデザインが気になって購入した本をご紹介します。『ggg Books別冊 横尾劇場 演劇・映画・コンサート ポスター』(横尾忠則・著/南蔦宏・文/DNPアートコミュニケーションズ・発行)ブックデザインは白井敬尚さん。
< http://p.tl/vDTq
>

まずこの本を見て驚いたのが、帯の下に見えるタイトル部分がどうなってるの? ということだった。実際には、カバーに蛍光レッドのシール(タイトルが印刷されたもの)が斜めに貼られ、その上に蛍光グリーンの帯が巻かれているという仕様なのだが、横尾忠則さんの描いたカバービジュアルや、その中に配された(元のポスターに入っている)文字、それと本書のタイトルや惹句などとが渾然一体となって、横尾忠則さんの作品から感じる熱量のようなものが、本の外装から早くも伝わってきた。
< https://bn.dgcr.com/archives/2013/02/12/images/01 >

これが帯をとった状態。タイトルが入った蛍光レッドの部分はシールになっていて、カバーに貼られている。手に取って、カバーをとって表紙を見てみようとして、また驚かされた。カバーが三重にかかっている。
< https://bn.dgcr.com/archives/2013/02/12/images/02 >

一枚カバーを剥がすと、別のカバーが出現。そしてこちらもタイトルが刷られた蛍光ピンクの部分はシールになっていて、カバーに貼られている。
< https://bn.dgcr.com/archives/2013/02/12/images/03 >

さらにもう一枚めくると、三枚目のカバーが表れる。蛍光オレンジのタイトル部分はやはりシール。
< https://bn.dgcr.com/archives/2013/02/12/images/04 >

どれも横尾忠則さんが手掛けられたポスターの一部が印刷されたカバーに、タイトル部分は蛍光色のシールになっていて、カバーの上に貼られている。このランダムな貼り方といい、どう考えても手作業で貼っているのだろう。

カバーにちょっと呆然とし、改めて本を見回してみると、帯に「カバー3種付き。お好きな絵柄に付け替えられます。」と書いてありました。うーむ、気がつかなかった。でもこれ楽しい。

本文は、テキスト部分は薄いピンク色の本文用紙の紺色一色で印刷。これがちょっと官能的な感じまでして、本全体に効いている。南蔦氏の書くエピソードもおもしろく、一気読みしてしまった。

そして最後に気付いたのですが、本書のバーコード、すごいところに刷られてました。最初のカバーの蛍光レッドタイトル部分、これはシールが背から裏表紙まで繋がって貼られているんですが、その裏表紙部分に刷り込まれていました。蛍光レッドに白も引かずにそのまま墨でバーコード。

うちの会社だったら確実に「白を敷きなさい」と言われるだろうし、この印刷位置も「ダメ」と言われそう......。

とまあ、いろいろなところに驚かされた一冊。刺激を受けました。私ももっともっと精進せねば。

そうそう、ようやく発売となった『デザインのひきだし18』もベッカベカな蛍光色で書店店頭で目立ってる(はず)ですので、ぜひ見かけたら立ち読みでもしてくださいませ。

【つだ・じゅんこ】tsuda@graphicsha.co.jp  twitter: @tsudajunko
表紙も裏表紙も小口も! すべてが蛍光色の『デザインのひきだし18』、ただいま絶賛発売中!


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■装飾山イバラ道[114]
上手さの前触れ、感動の前触れ

武田瑛夢
< https://bn.dgcr.com/archives/20130212140200.html
>
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うちの旦那さんはテレビでサッカーを見るのが好きだ。日本戦だけでなくヨーロッパ圏や中東圏までも見ている。昔はそうでもなかったようだけれど、CS放送で選択肢が増えたので、見ているうちに好きになったようだ。見方は最近多くなっているパソコンを開いての「ながら見」のスタイルだ。「ながら見」のためゴールを見逃すこともよくある。

試合が始まってからずーっと見ているのに、ゴールの時だけトイレに行ってることも多くて、自分でもショックみたいだ。ゴールになりそうな雰囲気はわかりそうなものだと思ってしまうけれど、シュートしても案外入らないことも多いので「前触れ」を掴むのは無理なんだそう。

私は知らない国同士のサッカーなんか正直どうでもいいので(笑)、当然パソコンしながら、何か食べながらの複数同時進行でいるけれど、不思議とゴールシーンだけを見てしまう気がする。

ゴール直前はなんだか突然うるさくなるし、バッと気配が変わるので目が行ってしまうのだ。たぶんそういう人の方が多いのではないだろうか。うちの旦那さんはサッカーを見ている数自体が私よりも多いし、見られなくて悔しいことをよく覚えているので、特にいつも見られない感じがしているだけだろう。

サッカーでゴールが決まってしばらくは、プレイヤーたちの喜びのシーンになり、解説者たちも興奮して今のプレイをなぞって話すので、生で見られないと悔しいものだ。そのゴールが、素晴らしければ素晴らしいほど悔しさ倍増。ゴールの気配を察知して、すぐに目線をテレビに送りさえすれば見られたのにと思ってしまうだろう。

●上手さの前触れ

少し前から始まった、歌手のオーディション番組「アメリカン・アイドルシーズン12」でも「前触れ」について考えることがある。スタートは地方予選からなので、これからオーディションの長い道のりが始まるわけだけれど、地方予選ならではの楽しみは、どの候補者も初めて歌を披露するのでまさに金のたまごを見つける瞬間の記録であるところだ。過去の優勝者も、初登場のシーンは後になっても必ず繰り返し再生される。

候補者は4人の審査員の前に立ち、自己紹介をしてからアカペラで歌を披露する。自己紹介中にエピソードを話す人もいる。歌う長さは自分できり良く終えることもあるし、審査員の誰かに止められて終えることもある。とにかく、候補者の雰囲気を知るための時間はほんの数10秒の間だけだ。

この自己紹介の時に、その人のルックスや話し方で(歌うまいだろうな)(これはダメなパターンかも)などと想像しながら見るのも番組の楽しみだ。深呼吸して歌い始めて数秒でドーンと上手さを感じさせる人もいるし、アララ〜っと場が白けてしまうこともある。

長く見ていると、だんだん「上手さ」の予想が当たってくる。単純な理由のひとつはVTRの作りで、事前にその候補者にインタビューしていたり、「特別」な扱いをしているからわかるというのもある。番組もそういった視聴者の予測は想定していて、あえて上手そうに見える候補者が「そうでない」場合のパターンも撮影している。

こういった番組のテクニックもさらに慎重に見ていれば、その狙いの予測もつくようになる。おしゃれにキメてクールな登場だけれど、ちょっと大げさ感が漂う人が歌い出して(やっぱりざんねーん!)などといった感じだ。こういったシーンはあまりに候補者全体の数が多いので、番組の抑揚のひとつとして使われるのだ。

結果は不合格なのである意味残念な候補者なんだけれど、一瞬でも映ればラッキーなのがアメリカン・アイドルだと思う。地方予選の段階でその人の歌のシーンが放送される確率なんて、大河の一滴のようなもの。ものすごい幸福者なのだ。

こうして「上手さ」には前触れがあり、ある程度は当たるようになったのだけれど、どうしても事前に当てられないことがある。それは「感動」するかどうかだ。

●感動の前触れ

誠実な歌声を聞くと、心が動かされる瞬間がいくつもあるのがこの番組の良さだ。その人が自己紹介している時には、まさかその数秒後に自分が泣くとは思っていないのに、歌が始まってあっという間にその世界に巻き込まれる。上手いとは予想はついたけれど、泣かされるほどすごいとは思わなかったという気持ち。

審査員も同じで、私などよりももっと深いところで歌い手の心を受け取ることができているはずだから、批評を伝える時にはとても感動的なシーンとなる。今期から加わった審査員のマライア・キャリーも、既にしょっちゅう泣いている。マライア・キャリーも泣くほどの歌の上手さを持つ素人がいるのだ。

映画を見て泣くこともあるけれど、映画の場合は「この映画は泣きそうだな」とわかるし、テレビドラマでも見ていて涙シーンの始まり感はあるものだと思う。歌というのは人の心を引き込むまでの時間がとても短い表現方法なのかもしれない。

ある日の地方予選の控え室で、周りにいる人たちにピーチクパーチク話しかけたりして落ち着きがまるでない女性の候補者がいた。洋服の趣味もヘンテコだ。きっと「面白い人」パターンの一人だと思って気を抜いて見ていて、イザ歌が始まってみると、実は驚愕の上手さだった。

彼女が歌うと、一瞬で場の雰囲気がミュージカルのステージみたいになったのだ。それを見て、あの控え室の様子は彼女のサービス精神の現れであり、同じ会場に居合わせたことを心から楽しんでのことだと思えた。

彼女は合格すると、黄色いハリウッド行きのチケットを手に控え室に戻って、嬉しそうに大騒ぎして人々の間を駆け回っていた。うるさい子だなと思っていた候補者たちも、驚きの表情でその様子を見ていた。自分と話をしていた人が合格をもらえること自体、なかなかないくらい厳しい審査だから、きっと勇気をもらったと思う。

もしかしたら、そういった彼女の前向きな行動に感動の前触れが落ちていたのかもしれない。私がそれを拾えなかっただけだ。私はついつい人を自分が知っている数だけのパターンに分けて把握したくなってしまうけれど、人の数だけパターンはあるのだろう。

きっと「心の驚き」が感動だから、驚く前に何も気がつかないのも当然と言える。ちょっと鈍感なくらいでアメアイを見て、ボロボロ泣くのが今の楽しい時間なのだ。

【武田瑛夢/たけだえいむ】eimu@eimu.com
装飾アートの総本山WEBサイト"デコラティブマウンテン"
< http://www.eimu.com/
>

うちのスキレット(フライパン)の重さは2.4Kgではなくて2.6Kgだったので訂正です。IH対応なので卓上ですき焼きしましたが、とても美味しかった。肉と野菜を焼くのを繰り返すので忙しいけれど、鉄でジリジリ焼けて香ばしい。鉄分も取れるかな。


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■おかだの光画部トーク[93]
多機能モバイルルータいろいろ

岡田陽一
< https://bn.dgcr.com/archives/20130212140100.html
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スマホのカメラが高性能になってくると、普段撮るカメラはもうスマホで満足。わざわざデジカメを使うのは、そのデジカメにしかない機能を使う時か、もっと高画質で撮りたい時か、レンズにこだわりたい時か。それでもやっぱり撮った写真はその場で共有したいソーシャルな時代です。

そこで、デジカメメーカーも、メモリーメーカーも、周辺機器メーカーも、デジカメとスマホをワイヤレスで繋げるガジェットをいろいろと考えるわけですね。昨年末の記事で書いたように、今年はますますそういう動きが加速するのではないかと思っています。気になるのでちょっと調べてみました。

まずデジカメ自体の機能にWi-Fiが搭載されているものも、最近の機種では増えてきました。これから新しくデジカメを購入する時には、この機能も検討材料のひとつになるでしょう。

既に高機能のデジカメを持っていると、その機能が欲しいという理由だけでそうそう買い換えるわけにもいかないので、もっと安く済ませる方法として、Wi-Fi内蔵のメモリーか多機能モバイルルーターという選択肢があります。

Wi-Fi内蔵のメモリーの元祖と言えばEye-Fi。

・Eye-Fi Mobile X2 8GB EFJ-MB-8G(5,850円 Amazon)
< http://amzn.to/XszsGE
>
< http://eyefi.co.jp/
>

Eye-Fiが発売された当初は、スマホとワイヤレス接続をする用途と言うより、デジカメで写真を撮ると毎回メモリー抜いて、カードリーダー経由でパソコンに取り込んだり、カメラにUSBケーブルを挿して読み込む煩わしさを解消するために出てきた製品です。外出先から帰ってきて、デジカメの電源を入れたまま、服を着替えている間に、もうパソコンに読み込みが終わっているのを体験して衝撃を受けました。

その後、iPhoneやAndroidを多くの人が携帯するようになり、TwitterやFacebookも一般的になってくると、デジカメのメモリーにスマホからアクセスできるような機能とアプリが追加されて、ますます便利になってきました。最近では、似たようなメモリーが続々と発売されているようです。

・TOSHIBA FlashAir SDカード 8GB SD-WB008G(4,345円 Amazon)
< http://amzn.to/14ODo73
>
< http://www.toshiba.co.jp/p-media/flashair/
>

・PQI Air Card Wi-Fi内蔵SDカードアダプタ(6,345円 Amazon)
< http://amzn.to/14ODATZ
>
< http://jp.pqigroup.com/prod_in.aspx?mnuid=1296&modid=145&prodid=500
>

・Transcend Wi-Fi SDカード 16GB TS16GWSDHC10(6,080円 Amazon)
< http://amzn.to/14OE1xs
>
< http://jp.transcend-info.com/Products/CatList.asp?LangNo=17&ModNo=409
>

デジカメとスマホ以外に余計なものは持ち歩きたくない人は、これら無線LAN搭載のメモリーカードがいいかもしれません。

ビジネスホテルなどでも室内でWi-Fiの電波が飛んでいるところが増えてきましたが、わたしが利用するところの多くは、まだ有線のLANケーブルで繋げる必要があります。

MacBook AirやiPad、その他のゲーム機などLANケーブルを繋げる差込口が付いていないWi-Fi接続前提の機器が増えているので、「インターネット接続無料」とホテルの予約時に書かれていても、有線接続の場合はWi-Fiで繋がらずに残念な思いをすることがあります。

そこで最近、手のひらサイズのモバイルルーターに、メモリーカードリーダーやスマホのアプリでダイレクトにアクセスできるような多機能製品が増えてきました。

・TAXAN MeoBankSD ワイヤレスSDカードリーダー&WiFiルーター MBSD-SUR01/W(5,232円)
< http://amzn.to/14OFF2a
>
< http://www.meopad.com/products/MeoBankSD.html
>

・Princeton Toaster PRO PTW-TSTP(7,980円 Amazon)2013年2月25日発売予定
< http://amzn.to/14OG7xd
>
< http://www.princeton.co.jp/product/storage/ptwtstp.html
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・SONY ポータブルワイヤレスサーバー WG-C10(市場推定価格 9,000円ほど?)2013年4月30日発売予定
< http://www.sony.jp/pwserver/products/WG-C10/
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「ポータブルワイヤレスサーバー」とか「Wirelessモバイルストレージ」とか「コンパクトワイヤレスカードリーダー&ルーター」など各社で呼び方はまちまちですが、機能的には似たようなもので、有線LANケーブルを本体に挿しインターネットに接続すると、この小さな機器がアクセスポイントとなり何台かで同時に接続できます。

更に、メモリーカードスロットも付いているので、大容量のSDカードを挿しておけば、ストレージにも使えますし、デジカメから抜いたカードを挿せば、撮った写真にスマホからアクセスできます。

SONYの説明動画があったので紹介しておきます。
<
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どれがいいのか悩むところですが、今年はこんなスマホとデジカメを繋ぐガジェットがもっと色々出てくるんじゃないかと思っています。そのうちどれか買ったらまた紹介しますね。

【岡田陽一/株式会社ふわっと 代表取締役 ディレクター+フォトグラファー】
< mailto:okada@fuwhat.com > < Twitter:http://twitter.com/okada41
>

中国からの大気汚染物質や黄砂、毎度の花粉など今年の春はマスクが必需品となりそうですね。冬の間も電車通勤の車内では毎日マスクをしていました。小一時間座っている目の前で、立ってるおじさんやおばさん達から、平気で咳やくしゃみを何度も浴びせられるので、防御が必要です。出るものは仕方ないですが、いい歳した大人なのですから、せめて手で口を覆うなり、調子悪いならマスクするなりして欲しいものです。


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編集後記(02/12)

●複合機PX-434Aのスキャナがときどきおかしな振舞を始めた。一度電源を落としてやり直せという指示を出したり、異音を発したりする。だましだまし使っているが、早晩壊れるだろう。もともと複合機の安っぽいスキャナは使うつもりはなかった。GT-9700Fが順調に動いていたから、スキャンは専用機に任せようと思っていた。ところが、OS X環境下ではGT-9700Fは複合機とバッティングして使えないのだった。仕方なくお蔵にして、あまり使い勝手のよくない複合機をちょっと酷使していた。

さあ、GT-9700Fの出番だ。でも、Mac miniにつないでも使えないことはわかっている。引退したG4をGT-9700F専用エンジンとして再登板させることもできるが、モニタを買わなければならない。さあ、どうしたものかと天井を仰ぐと、本棚のてっぺんにiBOOKがあることに気づいた。このマシンは、CD-ROM「新潮文庫の100冊」のビューワとしてつかうために保存してあったのだ。

このOSX虎入りマシンならもともとモニタ付きだ。GT-9700FのソフトウエアCD-ROMを挿入したが、古いものだからOSXには対応しない。ネットに接続して新しい(といっても2009年4月)スキャナドライバーをダウンロードした。インストールしようとしたら、ユーザー名とパスワードを要求された。すっかり忘れていたので、何度もはねつけられたが、忍耐強くトライした結果ようやくインストール達成。これで、もしものときの対策は完了した。

いままでPX-434AのスキャナをMac mini上のEPSON Scanからコントロールしていたが、この方法は実に面倒くさい。雑誌や書籍のページをスキャンしたいとき、原稿台にセットして上から押さえたうえで、いちいちscanをクリックしなければならない。ところが、原稿をセットして操作パネルで「スキャンしてパソコンへ(PDF)」を選んでボタンを押せば一発でスキャン、保存できる方法を見つけた。これなら、PX-434Aの前を動かずにスキャンできるのだ。しかし、紙のマニュアルにもWEBのユーザーズガイドにも、そのやり方が記載されていないのはどういうわけだ。(柴田)


●巷で話題のiPhoneアプリ『Mailbox』。『Boomerang』というWebサービスのように、返事待ちのもの、後から再度見直したいものは、指一本でリマインダー代わりに再度自分宛にメールが届くようにできる(もしくは表示される)。受信箱を空にしても、大事な用件を忘れることがなくなる。

以前書いたけれど、受信箱はなるべく空にするようにしている。アクションの必要なものは、スターマークをつけたりOmniFocus宛に転送した後、アーカイブ(保管。受信箱からは消える)。それ以外は削除かアーカイブ。受信箱が空になる状態は、精神衛生上とてもいい。すっきりする。ま、スターを覗くと消化できていないメールが並んでいて、ブルーな気持ちになるんだけど。

で、Boomerangの有料プランを検討していたのだが、似たようなことができる『Mailbox』アプリが発表されて予約した。が、知ってすぐに予約をしなかったことを後悔。

予約したのは1月23日。ストアに登場したのは2月8日。アプリに予約コードを入れたら161,971人待ち。後ろは295,060人。今朝の時点で92,811人待ち、後ろが652,253人。4日で7万人消化だから、使えるまであと5日ぐらいか。待ちくたびれてだんだんと興味が失われつつある......。(hammer.mule)

< http://www.mailboxapp.com/
>
Mailbox。動画あり。
< http://lifehacking.jp/2013/02/mailbox/
>
レポがあった!
< http://jp.techcrunch.com/archives/20130207mailbox-goes-live-you-still-have-to-wait/
>
行列の理由
< http://www.boomeranggmail.com/
>
Boomerang。動画あり。