[4446] おそ松さん第2期の歩き方

投稿:  著者:


《ボクたちはセツから来ました》

■羽化の作法[49]
 「新宿西口地下道段ボールハウス絵画」と「東京大学駒場寮」とのつながり
 武 盾一郎

■LIFE is 日々一歩(62)[アニメ]
 おそ松さん第2期の歩き方
 森 和恵



━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■羽化の作法[49]
「新宿西口地下道段ボールハウス絵画」と「東京大学駒場寮」とのつながり

武 盾一郎
https://bn.dgcr.com/archives/20171031110200.html

───────────────────────────────────

ここでちょっと時間は遡るのだが、96年の夏、東京都が作ったホームレス排除用の突起物に絵を描いて逮捕され、新宿警察署に22日留置されている前後のしばらく間、段ボールハウスに絵を描いていた人がいた。

◎1996年8月6日(火)

その日も新宿西口地下道で段ボールハウスに絵を描いていた。「制作ノート」を見ると、この絵を描いていたと思われる。

https://www.facebook.com/junichiro.take/posts/1747178335327046



二人の男が僕に話しかけてきた。

「あの〜、絵を描きたいんですけど……」

振り向くと十代と思しき、道具箱を持った緑色の髪の毛の男の子と、びっくりするくらい華奢な体でリュックを背負った男の子が立っていた。細身の男の子が、まず僕に話しかけてきたのだった。

続けて緑髪の男の子が、「ボクたちはセツから来ました」と言った。「セツ・モードセミナー」の生徒だった。ところが僕は「施設」から来ました、と勘違いして聞いてしまったのだ。

施設? 何の施設だろう? 孤児たちかな? それとも少年院的なものかな? あるいは病院? 障害者施設とか? とぐるぐると「施設」に関係しそうなことを想像しつつ、返答した。

「僕がここを仕切ってるわけではないので、家主さんに直接訪ねてみるといいよ。僕も一軒一軒訪ねて、許可を貰って描いてるんです」と答えた。

彼らは頷くと、段ボールハウスを見回してどこかに描こうと動き始めたので、僕は制作に戻った。

「大丈夫かな? うまく交渉できるかな?」と、ちょっと思ったが、「自分はここに描きたい」という意思表示が出来ないなら、段ボールハウスに絵を描く必要もないのだから、見守ろう。

二人は難なく絵を描かせて貰う家を獲得したようだった。描く場所が決まって嬉しそうだった。少しホッとした。

彼らの道具箱には、普通に画材屋さんで売っている大きさのアクリル絵の具が入っている。当然と言えば当然なのたが、「絵の具足りるのかな?」と、またちょっと心配になった。

そして彼らは養生用の新聞紙を持ってなかった。新聞紙を持って行って「これを下に敷くといいよ」と渡した。

「突き放して置こう」という気持ちと、「お節介を焼きたくて仕方ない」気持ちが入り混じるのだった。

緑髪の男子は鷹野依登久という名前で、当時18歳。痩せてる男子はエモリハルヒコ。

エモリハルヒコの絵。

https://www.facebook.com/junichiro.take/posts/1747206351990911



ちなみに現在絵芝居師として「なべやかん」一門で活動中である。
http://blog.livedoor.jp/makiko226/archives/8684029.html

https://www.facebook.com/haruhiko.emori


鷹野依登久の絵。

https://www.facebook.com/junichiro.take/posts/1747206355324244



ちなみに鷹野依登久は、剣道界では知らない人はいないという「LET'S KENDO」をやっている。
https://www.youtube.com/user/letsKENDO


東京大学駒場寮の初体験は「ゼロバー」で二晩過ごす、という前のめりさだったのだが、ここで先ほど時間を遡って紹介した鷹野依登久が、駒場寮に部屋を借りていたことを知ったのだ。

これで「新宿西口地下道段ボールハウス絵画」と、「東京大学駒場寮」が繋がった。


●アーティスト「AKIRA」のA倉庫

ここで関根正幸氏の写真を紹介する。1996年の忘年会とあるので12月だろう。


場所は下井草、「A倉庫」と呼ばれた「AKIRA」さんというアーティストの拠点があった。
https://ameblo.jp/akiramania/


僕がここを知ったきっかけは、「清僧」と呼ばれる今でいうところの障害者のお坊さんたちがやっている「ギャーテーズ」というパンクバンドを、渋谷のラママに聴きに行った時だった。

ライブに行くといろんなチラシを貰うのだが、そこにAKIRAさんの主催する「のざらし画廊」の企画が混ざっていたのだ。この時、誰かが「このAKIRAというアーティストには会っておくべきだよ」と言ってくれたので会いに行くことにしたのだった。

その様子が以下のAKIRA氏の『新宿段ボール美術館』にある。
http://www.akiramania.com/profile/ichiko.html


そして、その「のざらし画廊」企画に関根正幸氏もいたのだ。「Scenes Around Me[13]AKIRAさんとの事(2:1996年11月)のざらし画廊・捨て看板展」
https://bn.dgcr.com/archives/20171010110100.html


そこで、上の関根正幸氏の「A倉庫」での写真に戻る。こちらを見てるイケメン男子は大川興業の芸人だった「バンビ高橋」という人物で、仲間からは「ヒデ」と呼ばれていた。ちなみに奥の方で白黒の帽子を被ってるのが僕だ。

AKIRAさんのA倉庫は出会いの場でもあった。実際に先ほどの『新宿段ボール美術館』の文中に「実際「野ざらし画廊」には、すごいメンツが集まってきた。知らない人にはただの変人集団、知ってる人には東京アンダーグラウンドのオールスター。」と書いてある通り、変な連中が集まっていたのだ。

その中に「関根正幸」も「ヒデ」も僕も居たのだった。その後「ヒデ」と駒場寮で再会し、共に『蟻天獄』というサークル部屋を借りることになるのだ。この写真当時ではそんなことになることなんて思ってもいなかっただろう。

「A倉庫」から「東大駒場寮」になだれ込んで行く人たち、そして新宿西口地下道段ボールハウス絵画を描いてる僕たち、廃寮に揺れる駒場寮にどんどん人が合流して行くのであった。(つづく)


【武盾一郎(たけじゅんいちろう)/夜中に足が攣る】

◎VALUやってます!
https://valu.is/takejunichiro


◎TimeBankやってます!
https://twitter.com/timebank_pr


Facebookページ https://www.facebook.com/junichiro.take

Twitter https://twitter.com/Take_J

take.junichiro@gmail.co

ガブリエルガブリエラ
Twitter https://twitter.com/G_G_jp

ブログ http://gabrielgabriela-jp.blogspot.jp


目指せジャケ買い!『星野智幸コレクション・全四巻』(人文書院)

星野智幸コレクションI スクエア
http://www.jimbunshoin.co.jp/book/b226418.html


星野智幸コレクションII サークル
http://www.jimbunshoin.co.jp/book/b226413.html


星野智幸コレクションIII リンク
http://www.jimbunshoin.co.jp/book/b226414.html


星野智幸コレクションIV フロウ
http://www.jimbunshoin.co.jp/book/b278897.html



━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■LIFE is 日々一歩(62)[アニメ]
おそ松さん第2期の歩き方

森 和恵
https://bn.dgcr.com/archives/20171031110100.html

───────────────────────────────────

こんにちは! 森和恵です。寒いですね。台風が過ぎ去ったと思ったら、もう冬なのかもしれません。どこに行ったの? 秋……

前回のコラムで、今年のAdobe MAXに出演すると告知をしました。おかげさまで、自分のセッションへのお申し込みも順調のようです。

BREAKOUT SESSIONS【wb1】13:50〜14:40
《Dreamweaver最新ワークフロー!PSDカンプからBootstrapページを世界最速コーディング》
まだまだ受付中です。ぜひぜひ。

【Adobe MAX Japan】
https://www.event-web.net/adobemaxjapan/


さてさて。今回こそ、アニメ話です。この秋から、二年ぶりに帰ってきた“おそ松さん”の話をします。

●“おそ松さん”とは?

赤塚不二夫先生の国民的ギャグマンガ“おそ松くん”を原作に、6つ子が大人に成長した後の話が“おそ松さん”です。

2015年の第1期放送で、大ブレイク。儲からないといわれるアニメ業界でも、空前のヒットを飛ばした作品です。この秋から、待望の第2期がスタートしました。

【おそ松さん:イントロダクション】
http://osomatsusan.com/intro/


わたしは、一期からの大ファン。何十回と作品をリピート再生してるし、松関連のグッズは部屋にいっぱいあります。

某所のライトニングトークのネタにもしましたし、デジクリコラムのテーマにもしました。

【『おそ松さん』と出会って人生が潤いました】
https://www.slideshare.net/r360studio/ss-61521390


【LIFE is 日々一歩(26)[コラム]「おそ松さん」に見るアニメ界隈のいま事情】
https://bn.dgcr.com/archives/20160215140100.html


6つ子(ムツゴ)と呼ばれるキャラクターは、長男・おそ松(赤)、次男・カラ松(青)、三男・チョロ松(緑)、四男・一松(紫)、五男・十四松(黄)、末弟・トド松(ピンク)の六名です。(六男ではなく、必ず末弟と呼ばれます)

名前の後ろに書き添えた“色”は、キャラクターのテーマカラーです。

大好きなあの子に、おそ松グッズの購入を頼まれた時なんかは、欲しい色を確認しておくと間違いが少ないです。

原作の“くん”では、6つ子にキャラクター性がなく、六人一緒が面白いだったのですが、“さん”では、それぞれに強烈な個性があります。個性があることが、人気の源泉です。

松ファンは、6つ子の誰が好きかを宣言することが多いです(“推し松”と言います)。

ちなみに、私は、基本は箱推し(全員応援している)。第2期から特に推しているのが、「2・4・5」です。

●“おそ松さん”のナウは、公式Twitterで

おそ松さんは、とにかくニュースが多いアニメです。コラボも多いし、グッズもたくさんでます。雑誌などのメディア露出も多いのです。

情報はどこでキャッチするのが間違いないかというと、公式Twitterです。

【おそ松さん公式アカウント】
https://twitter.com/osomatsu_PR?lang=ja


このTwitterアカウントの更新が、本当にまめで。必要な情報をきちんと伝えてくれるので、ファンにとってはとてもありがたい存在です。

ちょうどいまだと、昨夜放送があった、第5話の告知をしていますね。告知も、三日日前から毎日、新カットを交えて、少しずつ情報を出していってくれるので、放送へのわくわく感が盛り上がります。

コラボやグッズの情報をみていると、いまのアニメ業界の縮図を見ているようです。

例えば、コラボなら、コンビニや洋服のブランドなど、おおよそアニメと関連のない一般企業とのコラボも多くなってきているのが見て取れます。

キャラクターグッズで流行っているのが、ぬいぐるみ、ラバーキーフォルダー(ゴム製のキーホルダー。発色がよくて傷つきにくい)、アクリルチャーム(アクリル板に印刷したもの)などです。

おそ松さん第1期の時に全盛だった、缶バッジは、三角・スクエア型などのバリエーションが増えています。

ちなみに、私はTwitterの趣味専用の裏アカを持っていて、つぶやきはそちらに集約しています。本アカウントプロフィールからリンクしていますので、趣味が合うようであればぜひ。

●キャラクターわんさか、“派生松”

おそ松さん関連のファンアート(ファンが描いた絵や漫画などの二次作品)を見ていると、「先生、学生、マフィア、悪魔、天使、時代劇、ヤンキー、怪獣、プリンス、魔法少女、妖怪、着ぐるみ、戦隊……」など、6つ子がさまざまなキャラクターに扮している姿をよく見かけます。

これらは、アニメ本編に登場するものもありますが、その多くがゲームやキャラクターグッズなどでしか見ることができない彼らの姿です。

“派生松”と呼ばれていて、この数がたいへん多いことも、おそ松という作品の人気の魅力になっています。ちなみに、わたしは、「保バス、ドンマフィ、魔法少女、マカロン」が好きです。

【派生松まとめました。】
http://matsu.le-arche.net/index.php?mode=heso


“派生松”の生みの親として、特に人気が高いのが、スマホゲームの“おそ松さんのへそくりウォーズ”です。

【新発売!おそ松さんのへそくりウォーズ公式】
https://twitter.com/osomatsu_hkw?lang=ja


ゲームの中のステージ毎に、六つ子にさまざまなコスプレをさせたキャラクターを生み出します。ゲームをしている人たちは、新しいステージ毎に発表される絵を楽しみにしています。

“へそウォ先生”でTwitterを検索すると、いろんな喜びの声に出会えます。

●松2期、ぶっちゃけどうなの?

ここまで、おそ松の楽しみ方をいろいろと紹介してきました。最後に、秋からスタートした第2期はどうなのか? という、個人的な感想を書きます。

まず始めに、声を大にして言いたい。

「なぜ、全国のチャンネルで同時に放送しなかったのか?」ということを。

最速が月曜日の深夜で、東京・名古屋でのみ放送されます。続いて、翌日の深夜に、大阪・北海道。最後が、BSで、土曜日の深夜です。

【おそ松さん:オンエア】
http://osomatsusan.com/onair/


これじゃぁ、みんなで盛り上がれないよ! 放送中にTwitterで、感想をつぶやく準備をしてたというのに……。

これが原因で、心なしかTwitterのつぶやきも少なめに感じます。先に放送を見た人が、後から見る人を気遣って、ネタバレのつぶやきを極力さけているためです。

大阪在住の私も、ネタバレをさけるために、月曜の夜〜火曜日朝は、Twitterを閉じています。

ネタバレが怖すぎて、大阪の深夜放送が待てずに、オンライン放送の“あにてれ”と契約しました。ちょっとだけはやめ、火曜日正午に放送されます。

【あにてれ:おそ松さん 第2期】
https://ch.ani.tv/titles/408


さてさて、肝心の第2期のストーリーを。これを書いている段階で、4話まで放送が終わっています。

ストーリーといっても、基本的に一話完結のドタバタコメディなので、どこから見始めてもよいのですけれど。コメディなので、何が面白いかを具体的にいっちゃうとネタバレになるので、ほどほどに。

今回は、予算がたっぷりついているのか、どの話も絵がきれいです。よく動きます。可愛いです。

また、有名なタレントさんをアニメの作中に登場させるなど、お金の匂いがしますね。まぁ、これも、松らしいといいえば松らしいのですが。

お話は、まだ序盤戦なので、キャラクターの紹介とか、おそ松という雰囲気に慣れてもらうための小粒でまとまってる話が多いような気がします。びっくり箱は、これから仕掛けられているという雰囲気です。

第2期の中で、まず一つだけ試してみるなら、

第2話の“祝・就職!!”が、とても松らしくてオススメです。
http://osomatsusan.com/story/detail.php?id=1000288


そのまま続けて“超洗剤”を見て「唖然……」となるところまでセットでぜひ。

私が好きだったのは、第3話の“チョロ松と一松”です。推しの一松の話ということもありますが、とにかくキャラクターが可愛い。よく動く!
http://osomatsusan.com/story/detail.php?id=1000290


この第2期が全何話かという発表はされていないのですが、少なくても12話はあるので、今後は、第1期の“なごみ”や“レンタル彼女”みたいな、じっくり見れる話や、“こぼれ話集”のようなジェットコースターちっくな話を楽しみにしています。

できれば、2クール。25話お願いしまっす!

……ということで、今回はここまで。

次回のお題は、先日バージョンアップした AdobeCC2018の話題をまとめます。

ではまた、次回お目にかかりましょう!
(^^)

【 森和恵 r360studio ウェブ系インストラクター 】
mail: r360studio@gmail.com
Twitter: http://twitter.com/r360studio

講座受付中: http://r360studio.com/seminar/



━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
編集後記(10/31)

●池内紀「すごいトシヨリBOOK トシをとると楽しみがふえる」を読んだ(毎日新聞出版/2017)。筆者はドイツ文学者、エッセイスト。いま77歳、リタイアした後の長い下り坂人生をどう楽しく生きるかを記録し始めたのは、70歳のときだった。自分が老いるのは初めての経験だから、未知の冒険がこれから始まる、と考えたというじつに前向きなトシヨリである。わたしは70歳になったとき、なんの感慨もなかった。昨日の続きに、前向きでも後ろ向きでもない。

手帳を買ってきて「すごいトシヨリBOOK」とタイトルをつける。「こういうことはこれまでなかった」とか「これぞ年寄りの特徴」とか、日々気がついたことを記録する「自分の観察手帳」を作った。じつにマメな人である。また、記憶の切れ端もメモし絵も描いた。気づいたことはすべて新しい発見、自分の精神生活に非常に刺激になる、そう考えると楽しいでしょうね。裕福な人はネ。

筆者は「自分の主治医は自分」と決めている。病院をあまり信用していない。医者はたいてい自分より若い。年寄りのことなどちっともわかっていないと思う。血圧の薬をもらうときだけ病院に行く。できるだけ混んでいるタイミングを狙って行き、待合室で聞き耳をたて、年寄りを観察するのが楽しみのようだ。

観察メモをもとに老化早見表を作り、自分がどのあたりにいるか確認する。もう10年以上、血液検査以外の検査は受けていない。検査を受けると絶対に何か出る。それを治療にかかるとまた出る。また出る。そうなると病院と付き合いながら、生かされていることになってしまう。検査しないという決断に同意。

健康診断は、健康な若者の基準値を基にしている。それに合わないと「異常」になるというのがおかしい。20歳と80歳を同じ数値で判断するのがおかしい。いろんな検査を受けて心配事を増やすのは馬鹿馬鹿しい。その通りである。わたしもたまに体調がちょっと変と感じることがあるが、気のせいだで片付ける。

積極的な治療はしない、延命処置は拒否すると宣言しても、痛みを伴うときはどうするか。筆者はモルヒネで苦痛をとめてほしいと意思表示している。「穏やかな死のためには、本人がいろんな苦労をして準備や用意をして、自分なりの意思を伝えなければなりません」。めんどうくさいが、絶対にそうすべきだ。

筆者の作った老化早見表は面白い。この本で唯一面白いのがこれだ。カテゴリ3は、失名症、横取り症、同一志向症、整理整頓症、せかせか症、過去すり替え症。カテゴリ2は、年齢執着症、ペラペラ症、失語症、指図分裂症、過去捏造症、記憶脱落症。カテゴリ1は、忘却忘却症。わたしは初心者だから3にいる。

「筆者なりの楽しく老いる秘訣」とかいうものがこの本にある。意図して語らなかったことが二つあるという。老いを楽しむには貯えや収入、健康の問題がある。それは各人の知恵と工夫によるしかない。また高齢者を待ち受ける危険、不便、不安などに対する対策も同様である。容赦なく襲ってくる老化現象を面白がろう、には同意できるが〈裕福な人はネ〉と言いたいわたしだ。(柴田)

池内紀「すごいトシヨリBOOK トシをとると楽しみがふえる」
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4620324582/dgcrcom-22/



●久しぶりに朝ランした。股関節に違和感だわ、身体が重いわで、大阪マラソンは半ば諦め気味。今回は早めに出場することがわかったから、今まで以上の結果をと張り切っていたのだが、大会までもう一か月を切ってしまった。

今日のジョギングルートには、新しいお店や歯医者さんが出来ていたり、前が何だったか思い出せない工事予定の更地が出来ていたり、鉄骨が組まれていたり、立て直されている民家があったり、売り家の張り紙があったりで、長いこと走っていなかったんだな〜と実感。

鉄骨が組まれていた土地は、ストリートビューで見ると、一階にコンビニの入った六階建てビルと駐車場だった。更地は、見事な植木のある庭付きの大きな家数軒とアパートと駐車場。

と、ルートの1本隣の道に、一軒まるごとぼかしの入った家を見つけた。上空から見ると家のあるはずの場所は、時空がねじ曲がったような状態だ。地図表示にしても枠表示すらしない。(微妙にデジャヴ。前にもあったっけ?)

探偵モノ、刑事モノが好きだ。向かいの窓ガラスに映っているのでは! と見回ってみたが、成果なし。ここには一体何が? 明日か明後日には頑張って走ろう……。 (hammer.mule)