《はぐれのガラパゴス的発想の快挙?》
■ショート・ストーリーのKUNI[230]
ぼくとりんご
ヤマシタクニコ
■はぐれDEATH[45]
はぐれが求める可愛い単機能ロボット
藤原ヨウコウ
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■ショート・ストーリーのKUNI[230]
ぼくとりんご
ヤマシタクニコ
https://bn.dgcr.com/archives/20180308110200.html
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ぼくはスーパーの野菜や果物のコーナーが好きだ。
赤やオレンジ、黄色、緑。鮮やかな色彩があふれていてうきうきしてくる。
あまりに素敵でどれも買ってあげたいけどそうもいかない。ぼくはあれこれ迷いながら、ぐるぐる巻いた葉のレイヤーがかっこいいキャベツの1/2カットと、りんごの中でもとりわけ赤からオレンジに至るグラデーションが美しい(しかもほんの少し薄緑が入っている)りんごをひとつ、カゴに入れる。
野菜コーナーを出るとワカメやマヨネーズ、アーモンドを入れた。買い物終了。
レジでお金を払い、自分で袋に詰める。そして店を出ようとしたとき、視界にちょっときれいな女の子が入りこんだ。髪の長い、細身の女の子。その瞬間、ゴトッ。
レジ袋が一瞬、ぼくの手から離れた。鈍い音はリンゴがスーパーの床面に衝突した音だ。ぼくはたぶん、ピーマンのように青くなった。そのまま2秒ほど立ちつくし、はっと我に返って袋を取り上げ、店を出た。
家に帰ってりんごを取り出すと、その時点では目立った損傷は発見できなかった。だが夜中に冷蔵庫の扉を開けてのぞくと、皮をむくまでもなくなんとなくだめになった部分がわかるようになった。
直径3〜4センチくらいの面積が、うっすらかげりを帯びてみえる。そっとさわると周囲より柔らかくなっている。ぼくは「悪いことした」とつぶやいた。
すると、その声を待っていたようにりんごが言った。
「ひどいわ。ひどいわ」
ご、ごめん。どうしたらいいんだ?
「食べて。私を食べて」
あ、もちろん食べるつもりだけど……。
「早く食べて。早く食べて」
いますぐ?
「いますぐ食べて。いますぐ」
ぼくは頭の中で所帯じみた計算をする。端的に言って、ぼくはあまり裕福ではない。かつかつの生活だ。大ぶりでずっしりとした美味しそうなりんごを買うのもひさしぶりだ。何せそれは袋入りラーメン2つ分の値段である。だからゆっくり味わいたかった。いまは夜中だし。
「あなたのせいなのよ。あなたの」
確かにそう言われると弁解の余地がない。ぼくはりんごを冷蔵庫から出し、まないたにのせた。そして包丁で縦に6つに切った。
「痛いわ。痛い」
「痛いわ。痛い」
「痛いわ。痛い」
「痛いわ。痛い」
「痛いわ。痛い」
「痛いわ。痛い」
なんと声も6つになった。同時に聞こえるのだからわざわざ6回書かなくていいんだけど。
「早く食べて。早く食べて」
「茶色い部分が広がらないうちに。広がらないうちに」
わかった、わかった。
ぼくは急いで皮をむいた。傷んだ部分は6切れのうち2切れにまたがっている。茶色くて柔らかくなった部分はむきにくいので、どうしよう……と考え、結局むかずにそこからばっさり切った。
「痛い。痛い」
りんごの声は7つになった。もう一切れも同じように切った。
「痛い。痛い」声は8つになった。泣いているように聞こえた。
ぼくはすべての皮をむき、茶色くなって切り離した部分は心を鬼にして捨てた。声はまた6つになった。
「さあ、食べて。早く」
さくり、とぼくはりんごに歯をあてた。しゃるしゃると果肉がくずれ、あふれ出る甘い汁が口腔を満たす。
「おいしい? 私、おいしい?」
とてもおいしいよ。
「よかった。うれしい」
りんごは大きかったので、2切れ食べるとそこそこ腹がふくれた。夜中だし。
ぼくはむかし雑誌で得た知識「りんごが変色しない方法」を思い出した。薄い塩水を作ってタッパに入れ、残りのりんごをその中に浸す。
「あ」
どうした?
「ちょっとしみる」
え、しみる?
「でも、だいじょうぶ。慣れてくると思う」
そうか。
「なんだか、疲れた……遠いところから来たから」
そうなんだ。
りんごはそれきり黙った。
ぼくはタッパを冷蔵庫に入れた。ついでに牛乳のパックを取り出し、コップに注ぎ、また戻した。
野菜室からなんだか声が聞こえた。玉ねぎか、にんじんか、それとも今日買ったキャベツか。
──聞いてらんないわね、まったく。
──あのりんごでしょ?
──おおげさすぎる!
──ちょっとぶつかったくらいで騒ぐなんて、それじゃあたしたちどうなるの。
──仕方ないのよ。
──仕方ない?
──あのリンゴはさ、……だから。
一部はよく聞こえなかった。確かに野菜や果物たちがいちいち騒いだら、台所は阿鼻叫喚の地獄になり、ぼくたちは料理ができなくなってしまうだろう。
それにしても、聞こえなかったところが気になった。あのりんごは「特別」なのか?「変わりもの」なのか? それとも?
翌日、ぼくはタッパを冷蔵庫から取り出した。
塩水の効果かほとんど変色していず、りんごは白いまま眠っているようにみえた。それとも、もしかして傷の痛みに耐えているのだろうか。
茶色くなったところはなくなったとはいえ、残った部分にも何らかの影響があったかもしれない。りんごが穏やかに眠っているのか痛みをこらえながら声も出せずにいるのか、ぼくにわかりようもない。
ぼくはりんごを二切れ食べ、また冷蔵庫に戻した。
次の日、ぼくはまた冷蔵庫からタッパを取り出し、しばらく眺めていたが、ふと思いつき、それを持って公園に行った。
その日は2月の終わりにしてはとてもいいお天気で、公園の木々はまだ芽吹いてもいなかったが、陽気に誘われてたくさんの人がいた。
枯れ草の上に腰を下ろし、バッグからタッパを取り出すとボールを持った人やスケッチブックを手にした人たちが歩きながら「お弁当ですか?」とか「外で食べるとおいしいよね!」などと話しかけてきた。
ぼくはにこにこ笑いながら容器の蓋を開け、二切れ残ったりんごに小さなフォークを立てた。頭のの上にはまぶしい青空が広がり、雲も二つ三つ浮かんでいた。気持ちいいなあ。
りんごに話しかけたが、返事はなかった。そして二切れのりんごはなくなった。
いますぐ食べて。いますぐ。
りんごの声を思い出した。
ひと月ほど後、スーパーに行くと果物や野菜のコーナーに一人の女の人がいた。いつものようにたくさんの色彩にあふれた売り場で、その人はPhotoshopの「光彩(外側)」を施したように目立っていた。ショートカットのふわふわした髪が光の中に浮かんでいる。
どこかで会ったことがある。そう思っていると向こうから笑いかけてきた。ぼくは近づいていき、なんだかよくわからないまま、うなずいた。
女の人もうなずいて、言った。
「今度はよそ見しないでね。他の女の人に」
【ヤマシタクニコ】koo@midtan.net
http://midtan.net/
http://koo-yamashita.main.jp/wp/
着るものはすっかりユニクロ化してて、はっと気づくと上も下も中もユニクロということが珍しくないが、最近は家の中の、いわゆるインテリア関係(ぼろアパートなのでカタカナ語を使うのも気がひけるが)のニトリ化が著しい。
ユニクロの難点は街を歩いていてよその人と「かぶる」ことだが、ニトリ化が進むにつれ同じようなことが出てきた。
道を歩いていて、うちにあるのと同じ「ファブリックパーテーション」が窓の目隠しに使われていて「おおっ」と思ったり、ベランダに干されているふとんカバーが「さんざん迷ってもうちょっとで買いそうになったやつ」で一瞬どきっとして安心したり……ま、お互いわからないからいいか。
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■はぐれDEATH[45]
はぐれが求める可愛い単機能ロボット
藤原ヨウコウ
https://bn.dgcr.com/archives/20180308110100.html
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●カスタマイズ大好き
またまたロボットネタである。我ながら好きやなぁ(笑)
川崎重工がヒューマノイド型ロボットの生産を始めるとか始めないとか、という報道が昨年末にあった。
オープンプラットフォームにしてソフトウェアは開発者任せ、とにかく頑丈で修理もすぐにできる、というのが売りらしい。これはなかなかに楽しそうである。いや、正にガラパゴス的発想! こういう快挙をボクは望んでいたのだ。
仮スペックのようだが、身長170cm、重量100kg。人が住む環境の中での運用となると、無難なところだと思う。要は、今ある様々なものにロボットの方を合わせる、というアシモフ以来のスタンダードで合理的な考え方。
詳しくはこちら。
https://robotics.kawasaki.com/ja1/xyz/jp/1711-01/
川崎といえば、ボクの場合は単車のKAWASAKIであり、もうカスタマイズ前提みたいな気分になれる。
同じバイクメーカーでも、なぜHONDAがこっちに行かなかったのか、今となると不思議にすら思える。
というか、自動車メーカーだってカスタマイズは当たり前(?)なのに、なぜ川崎重工の方向へ行かないのかも不思議である。
と、ここで「なぜカスタマイズ前提?」と思われる方も少なくないかもしれないので、ちょっと補足。
ハンドル一つとっても好みや身体的な合理性や、それこそ見た目だけでも腐るほどカスタマイズができるのが、自動車やバイクの世界である。少なくともボクは、ほとんどでふぉ状態で使ったことはない。何かしらいじっている。
ROVER MINIに乗っていた時は改造しまくりで、足回りなんかは原形をとどめてなかったし、シートもハンドルも挙げ句の果てにはシフトノブまで交換した。
本当はロール・バーも入れたかったし、ハンドブレーキも交換したかったのだが、一応はファミリーカーなので諦めた。
見た目ではドア・ミラー(これがでふぉ)をフェンダーミラーに交換したり、エンブレムをROVERからSPEEDWELL(MINIのカスタマイズで有名なファクトリー)に変えたり、細かいところも結構いじり倒した。
MINIはカスタマイズ・パーツも多いが、純正パーツの多さでもちょっと抜きんでていて、ROVERが生産を中止しても下請けの工場が部品を作り続けていたという恐るべき実態があったりする。
このへんは文化や法律の違いもあるとは思うが、車検さえなければ(あるいはもっと手軽で値頃であれば)、いつまでも愛車に乗っていたいというのが人情というものではないだろうか。
これはバイクの時も同じで、こっちでもハンドルはもちろん、ひどい時はシートまで交換したりしていた。実はカブもカスタマイズして乗りたかったのだが、肝心要のフットバーが溶接されていたので諦めた。フットバーの位置を高くしたかったのだ。もちろんカブは買っていない。イイバイクなんだけどなぁ……。
人や性別にもよるとは思うが、こういうコトの楽しさを知ってしまうと、でふぉでは落ち着かなくなるのだ(笑)
川崎重工に話を戻す。
内骨格、というのも実に嬉しい。外装はいくらでもカスタマイズできるということだからだ。見ようによってはガンプラ化しそうだが、それはそれでまた面白いではないか。
元々、川崎重工は産業用ロボットの生産をしているようだが、それを言いだしたら三菱グループだって、総力を挙げればKAWASAKIを上回るようなロボットを作ってもよさそうなもんだと思う。
TOYOTAもロボット開発に乗り出してきたようだが、やはり川崎重工のアプローチがイイ意味で斜め上なのだろう。ちょっと見直した。
「躯体ありき」という発想は、上述したようなガンプラやら自動車・バイクのカスタマイズを更に高度にしたようなもので、ユーザー次第でどうにでもなるだろうし、それこそアクセサリー・パーツやソフト・ウエアが雨後の筍のごとくぞろぞろ出てくるようになれば遊び放題だろう。
スマホのアクセサリー市場をちょろっと眺めれば、想像しやすいと思う。
いや、本体の値段は怖くて予想することもしませんが、ハードというのは需要が上がれば単価が落ちる、という法則があるのでアシモフの小説のように、一人で何体も所有する家庭が出てきてもおかしくない。
テレビですら一家に一台あるかないか、という時代があったのだ。今じゃ複数台所有するご家庭も少なくないだろう。ボクは持ってないけど。ロボットだって同じような過程を経る可能性は大だろう。
ただ個人的には一つ面白くないことがある。
どのメーカーのロボットも、可愛くないのだ(そこかいっ!)。
ヒューマノイド型だろうが動物型だろうが、なぜあそこまでロボット、ロボットさせる必要があるのか??? ボクの食指が動くのは「可愛い」なのだ。内骨格にボクが期待するのは、正にこの点である。
見た目の機能美など、いざ家の中にいるロボットとなると、どうも冷たすぎるような気がする。だからといって、ぬいぐるみみたいなモノを期待しているわけではない。ゆるキャラもいらんなぁ……。
●可愛いことがマスト!
しつこくガンプラと比較するが(年代的にはこれが一番しっくり来る)、模型の延長でイイような気がする。
実際、格闘系自立歩行型のロボット大会に出てくるのは、市販のロボットをカスタマイズしたりしている。特に駆動系(モーターね)とスタビライザーのカスタマイズはスゴい。
いや、単に慣性モーメントの問題なのだが、調整が結構難しいようだ。どつかれるとそれだけでバランスが狂って、どうにもならなくなってしまう場面もよくある。
ヘビーユーザーはゼロから作ったりしているようだが、それでもナニかの拍子にアホになる。
もちろん、KWASAKIはこのへんをハードレベルでクリアする自信があるのだろうと思うのだが、そこでは産業用ロボットで培った技術がものを言うのかもしれない。
話を戻す。別にMS(モビルスーツ)みたいなロボットが欲しいわけではないのですよ。それはそれでちょっと気になるけど。フチコマ(攻殻機動隊に出てくるヤツ)や、R2D2みたいなのも気にはなるけど欲しくはない。
正直ボク自身がイメージできていないのだが、とにかく可愛いのがいいのだ。というかマストっ!
ちょっと生々しい話になるかもしれないが、ボクが心の底から欲しいのは、伏見の仮寓でボクが死んだら、すぐに警察なり病院なりに連絡をしてくれるロボット(?)である。人型である必要はない。
完全に心肺停止したら、緊急連絡をしてくれればいいのだ。
もしかしたら、Apple Watchあたりが進化すれば、その程度のことはできるような気がするが、「死にましたコール」だけのために、Apple Watchを買う気には到底なれん。やはりそれなりに遊べないと。
可愛いがモノを言うのは、正にこの点である。
留守番してくれたり、忘れ物を教えてくれたり、持ってきてくれたり(ほとんど介護ロボットのような気も……)、遊んでくれる程度でイイのだ。
家事までロボットに任せる気にはなれん。ほんまにアホになりそうではないか。ただでさえ頭悪いのに…(- -;)
脈拍、体温、瞳孔センサー等の機能満載、というのも実は困る。変に蘇生できるレベルで連絡されて、障害が残るのはイヤだし。確実に死んでから連絡してくれればいいのだ。まぁ、この辺の塩梅は、ユーザーが設定できるようになってれば別にいいのだが。
要は本来の「死にましたコール」以外の時は、何をしてくれていてもいいのだ。可愛ければ。
別に気持ちのいい場所でくうすか寝てても構わないし、ボクが部屋にいるならお外に遊びに行ってくれても構わない。ちゃんと帰ってくればいいだけの話だ。笑えるレベルの悪さぐらい許すし、別にイチイチお伺いをたててくれなくてもイイ。
●高齢者社会に必要なガジェット
ここまで書いて、ほとんどももち(前に良く登場していた飼い猫)と同じではないか、というコトに気がついた。でも、ももちは「死にましたコール」できないしなぁ……家族には教えてくれそうだけど。
サイズもももち程度で十分。家事を任せるわけではないので、猫ができる運動能力があれば(イヤ、結構ハードル高いぞ)問題ない。
大体、独居老人が住む部屋など広さはしれている。そんな狭い場所にもう一人分のスペースを割くのはごめんである。ももちぐらいの大きさがいいな、うん。小さすぎると気づかず踏んづけて壊しそうだし。
さて、ここまでくると妄想がぐっと盛り上がる。
ベースは内骨格の四足歩行ロボットで十分。というか、むしろ四足の方がなにかと安定しそうな気がする。胴の荷重はもちろん下に向くわけだから、二足でバランス取るより四足の方がハードルは低いだろう。肋骨で内蔵機器を支えられるし。
このへんは進化論と解剖学をちょろっと調べれば、すぐに想像つくので省く。むしろ二足の方が重力下の環境では例外、と考えた方が自然だろう。
四足だけでバランスを取るのも、何となく不安があるので(どれだけむちゃな動かし方を考えてんねん)、この際だから尻尾もつけよう(完全に趣味の世界やな)。
二足でも尻尾があった方が身軽かもしれん。お猿だって(種類によるけど)エイリアンだって(!)長い尻尾あるやん。バランス取るのに結構便利なんとちゃう?
見た目はまた考える(ももちになりそうな気もするけど)。「死にましたコール」以外は好き放題。別に話せなくてもイイ。こっちが言うコトにイチイチ反応する必要もない。
とにかく、可愛く存在していて(もちろんてきとーに動いて)「死にましたコール」ができればもう満点である。逆に懐かれすぎたり、用もないのに話しかけられたりしたらこっちが疲れる。
問題は外装やな。放熱もしないといけないので(めちゃめちゃ重要)そうそう簡単にもふもふにするワケにもいかない。熱を籠もらせてどうする。すぐに潰れるぞ。
水冷・油冷は重くなるだけなので、基本は空冷でしょうな。内骨格だけで動かすのなら話は別だが、部屋の埃とか付着することを考えると、ハードなりソフトなり素材の外装は必要な気がする。
普通に考えれば、通気性がいい軽い素材(もうどう考えても繊維しか思いつかない)がベターだと思う。
視覚・聴覚センサーがあれば、特に目や耳は不要な気がするが(なんだかエイリアンの顔みたいなのを想像してきた)、お飾りでつける分には問題なかろう。
人用の猫耳だって売ってるんだから、それぐらいはどうにでもなりそうな気がする。目はドール用の目でもエエやん。
この際だから、内骨格そのものも可変式にするというのも手かもしれん。特に手・足・背骨。
背骨はちょっと無理がありそうだけど(太さまではさすがに可変式にできんやろう)、手・足に関しては常時、あるいは動きや場所に応じて、自動で可変しても面白いかも。
平坦な場所の高速移動の時とか、手の届かないところのモノを取る時とか、可変式のメリットはそれなりにありそうな気もするけど、構造がややこしくなりそうやな。これはやめておこう。
となると、内骨格レベルで何種類かサイズを用意しておいて、工場で簡易カスタマイズというのが現実的かも。AppleのBTO的な(?)ハード的にややこしそうなことは、みぃ〜んなメーカーに丸投げすればいいのだ。
ソフトはオープンプラット・フォームだから、スマホなりタブレットなりを経由して、ネットから好きなOSやらアプリやらをインストールすればよろしい。
個人的にはPC経由が望ましい。アップデートの通知や実施だって、できればPC経由の方が安全な気がする。気のせいだと思うけど。
ロボットが話せるなら通知を教えてくれるだろうし、無線LAN経由で(もちろん有線はありありだ)勝手にアップデートしてくれそう。
もっとワガママを言えば、iTunesとiPhone(iPad)のような関係ならそれが一番イイ。ちなみに、Androidはどうなってるのか知らん。使ってないし使う気もない。
iTunesにあたるソフトがmacOS、Win、Linuxに対応してれば、大抵のことはできそうな気がするし、オープンプラットフォームなら誰か作りそうな気もする。可能性としてはLinuxが一番高そうな気がする。私感ですが。
とまぁ、ガラパゴス的発想の快挙も、ボクにかかれば独居老人用のSOSコール機器というところまで落ちてしまう。だが、高齢者社会を迎えたこの国に必要なのは、こういうガジェットではないだろうか。
労働力だってロボットに代替させることは、既に行われている。実際、川崎重工は部品の共通化(規格化)でローコストを実現している。もっと妄想を膨らませれば、維持・管理・修理だってロボットに任せればいいのだ。
では人は?
そんなことは自分で考えなさい。この程度のコトで思考停止に陥るようなら、それこそ存在価値があるのかどうかだって怪しい。機械に頼るのもいいが、自分でちゃんと考えないと、どないもならんぞ。それでなくても人類は、地球上の生物体系の中から「はぐれて」しまっているのだ。
【フジワラヨウコウ/森山由海/藤原ヨウコウ】
YowKow Fujiwara/yoShimi moriyama
http://yowkow-yoshimi.tumblr.com/
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編集後記(03/08)
●室谷克美・加藤達也「韓国リスク 半島危機に日本を襲う隣の現実」を読んだ(2017/産経新聞出版)。元時事通信ソウル特派員の室谷さんは、国外退去処分となったことがある。産経新聞ソウル支局長で、500日の法廷闘争に勝った加藤さん。ここで語られるのは、謙韓論ではない。ほぼ韓国国内で報道され、問題点が指摘され、韓国人自身が批判し、嘆いている事柄ばかりである。
韓国人は本当に南北統一したいのだろうか。統一を「反対」とは言えない社会的雰囲気が韓国を支配している。韓国人は日本人と話すとき、ほとんどが愛国者になり、統一を心から願う人になる。しかし、筆者らの実感としては、その大部分の人は「統一したくない」と思っているのではないか、ということだ。
社会的な地位の高い人は、建前か本音かわからないが、しきりに統一すべきだという。財閥の幹部は統一が金儲けになると考え、知識人は統一の際は日本から金が引き出せると考える。えっ、なぜ日本が何兆円も出すわけ? 彼らの理論からすれば「責任があるから」なんだという。彼らの統一シンポジウムは、「金が必要だったら日本から何兆円」ということを話し合う場であった。
《統一に至る過程で財布は一つ、政治体制は二つという、一国二制度がしばらく続くだろう。その後、南も北も機が熟したとして、いよいよ大統領あるいは国家元首を選ぶような民主的な選挙が開かれるに違いない。もしそうなったら、北は人口が約2500万人と言われているが投票率は100%、もし有権者数が2000万人としたら北の候補に2000万票入る。
一方、南は人口約5000万人、有権者数4300万人、投票率75%として約3200万票。そのうち半数は韓国の独自候補に投票するだろうが、残り50%は北の候補に回るだろう。つまり、統一して大統領選挙をすると、北の国家指導者が全体の指導者として当選する可能性が高く、安定的かつ平和的に北の政権になる。》
あ、これは専門家の間でよく言われる冗談である。北は大統領制に賛成しない。金王朝でなければならないのだから。朝鮮戦争の開戦の経緯について、2013年に高校生を対象に調査した結果、「韓国が北朝鮮を攻撃して始まった」が69%(笑)。韓国人は、同胞である北が攻めて来るはずがないと思い込んでいる。
共産陣営=平和勢力という信仰が、とりわけ若い層に行き渡っている。核攻撃なんて想定外。いろんな理屈を総動員して、北も失うものが大きい状態の中で、戦争など仕掛けられるわけがないんだと考えている。さらに、そもそもどうにかなるしかないんだという発想、ケンチャナヨ(大丈夫)精神がある。
龍谷大学の李相哲教授が講演で、北朝鮮の行動、思考を理解するための3原則をあげた。1)信じるものは力のみである 2)人命価値は低い 3)約束とは
時間稼ぎである すべてが金正恩の自己都合だが、これは韓国にも共通するキーワードではないか。この本の結論:韓国リスクとは、端的に言えば厄介な隣人を持つ日本の宿命である。韓国とはまさにそこにある危機である。(柴田)
室谷克美・加藤達也「韓国リスク 半島危機に日本を襲う隣の現実」
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4819113291/dgcrcom-22/
●ユニクロ化! 同じく! 近所にニトリEXPRESSができるらしいので、ニトリ化もしそうだ。/北朝鮮民にとってもいいはずなので、部外者(いや、核の脅威に怯える側)としては統一された方が良いと思うのだが、統一されたら国をまとめるための国策としての反日教育が強化されるんだろうなぁ……。
/有名な食パン屋さんの続き。チラシやサイト、ロゴなども街のパン屋さんとは思えないぐらい凝っていて、ブランディングが出来上がっていた。
土日は8時からオープンで、イートインできるためか混んでいる。ここもすぐに百貨店の催事出店、大きな駅に新店舗。なんなの、この食パン人気。
オタロードすぐそばの「嵜本」のパンも食べてみたよ。元がチーズタルト専門店「PABLO」のあったところ。PABLOのオーナーさんの名前が嵜本なので、今度はパンを作られたんだなぁ。続く。 (hammer.mule)
LeBRESSO(レブレッソ)
http://lebresso.com/
オタロードはここ
http://www.otamap.com/map/otamap_ponbashi.html
あれ、ジャングルが載ってないぞ
嵜本
http://www.shokupan-sakimoto.com/
PABLO
http://www.pablo3.com/