[4572] 監視カメラを作ろう◇腕時計のちょっとかわったムーブメント◇映画「犬ヶ島」を見て

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《犬派か猫派かなんてナンセンスな質問です》

■腕時計百科事典[59]
 腕時計のちょっとかわったムーブメント
 吉田貴之

■クリエイター手抜きプロジェクト[545]IoT ラズベリーパイ編
 監視カメラを作る(前編)
 古籏一浩

■映画ザビエル[56]
 猫にかまけて
 カンクロー




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■腕時計百科事典[59]
腕時計のちょっとかわったムーブメント

吉田貴之
https://bn.dgcr.com/archives/20180528110300.html

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腕時計の電池を交換した経験のある人は、どれくらいいるものでしょうか。現在は10年近く電池交換が要らない腕時計もたくさんあり、ともすると電池を交換するまでに、腕時計に飽きたり失くしたりする可能性のほうが高いかもしれません。

これとは別の理由で、電池交換しなくてもよい腕時計があるのはご存知でしょうか。ちょっと変わった腕時計を紹介します。

○現在主流のムーブメント

現在、時計販売店で手に入れることのできる腕時計は、大きく分けて3種類のムーブメントを搭載しています。それぞれ、「クォーツ」「太陽電池(光電池)」「自動巻」です。

「クォーツ」は電池で動作する腕時計で、価格も安く、比較的入手しやすいものです。「太陽電池(光電池)」は、基本はクォーツと同じですが、電池ではなく蓄電池を搭載しており、光のエネルギーを電気に変えて動作します。

「自動巻」はいわゆる機械式腕時計で、中に回転錘(ローター)がついており、腕の動きに合わせて錘が回転することでゼンマイを巻き上げ、その解ける力を利用して針を動かします。

○珍しいムーブメント

上で紹介した「クォーツ」「太陽電池」「自動巻」以外にも、いろいろな方式のムーブメントが存在します。歴史の流れに消えていったものから、ユニークな独自の技術を取り入れているものまで様々ですが、その中のいくつかを紹介してみましょう。

○何が珍しいのか?

時計の機構自体はそれほど大きな違いがないのですが、「動力」の部分と「調速機構」の部分に違いがあります。

先程の「クォーツ」は動力が電池(電気)、調速機構はクォーツです。「太陽電池」は動力が光電池、調速機構はクォーツです。「自動巻」は動力は錘により巻き上がるゼンマイ、調速機構は脱進機です。

○手巻き

手巻き式の腕時計は自動巻同様、機械式腕時計に分類されます。ゼンマイが動力ですが、これを手で巻き上げて使います。

昭和生まれの方であれば、おじいさんやおばあさんの家に手巻きの掛け時計があったのをおぼえておられるかもしれませんね。現在も手巻き式腕時計は制作されていますが、その数が相対的に少なく、ほとんどの機械式時計は自動巻時計です。

○音叉/電磁テンプ

いずれも、動力は電池ですが、調速機構がクォーツとは異なります。それぞれ、音叉や電磁石の特性を調速に活かした仕組みを採用しています。いずれも、

クォーツの登場に前後して開発/発売されましたが、クォーツに押し出される形で市場から姿を消しました。もし稼働する個体を手にすることができたのであれば、それはとても貴重なものです。

○スプングドライブ

「スプリング」という名前からも分かるように、動力はゼンマイです。ゼンマイの動力に、調速機構としてクォーツを採用した変わり種です。

自動巻のアナログ感とクォーツの正確さの良いとこ取り、というイメージでしょうか。スプングドライブは、日本のセイコー社が開発した独自の機構です。

○キネティック

キネティックは自動巻と同じ回転錘を備えていますが、その錘でゼンマイを巻き上げるのではなく、発電した電気を蓄電池に充電します。調速機構はクォーツです。

スプリングドライブ同様、思いついても販売までは至らない仕組みのように思いますが、セイコーが商品化に成功しました。

○マイナーなムーブメントを楽しむ

もっとマイナーなところでいえば、腕と大気の温度差を利用して発電する「温度差発電」の腕時計なども存在します。

ブランドや価格だけではなく、機械の歴史に着目して腕時計を追うのもおもしろいのではないでしょうか。


【吉田貴之】info@nowebnolife.com

イディア:情報デザインと情報アーキテクチャ
https://www.idia.jp/

腕時計ポータルサイト:腕時計新聞
https://www.watchjournal.net/


兵庫県神戸市在住。Webサイトの企画や制作、運営を生業としながら、情報の整理や表現について研究しています。


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■クリエイター手抜きプロジェクト[545]IoT ラズベリーパイ編
監視カメラを作る(前編)

古籏一浩
https://bn.dgcr.com/archives/20180528110200.html

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前回の「IoT ラズベリーパイ編」では、定期的に撮影を行う方法について説明しました。ラズパイで撮影した画像をMac/PCに持ってくるようにしたため、設定に手間がかかったりと、面倒に感じた人の方が多かったかもしれません。

そこで、今回はもっと手軽にインターバル撮影や、動体検知して撮影する方法について説明します。使用するのは監視カメラ専用のOSであるmotionEyeです。

・motionEye
https://github.com/ccrisan/motioneyeos/wiki


まず用意するものは、ラズパイ3BとPiカメラとmicroSDカードです。また、SDカードに保存したくない場合は、USBメモリを用意しましょう。USBメモリはFAT32形式でフォーマットしておきます。そして、ラズパイの電源を入れる前に差し込んでおきます。

次に、以下のページからイメージ
(motioneyeos-raspberrypi3-dev●●●.img.xz)をダウンロードします。
●は日付になります。

ダウンロードしたら解凍します。xz形式を解凍できるアプリケーションを使ってください。

https://github.com/ccrisan/motioneyeos/releases


解凍したら「motioneyeos-raspberrypi3-dev●●●.img」というファイルになります。次にSDカードに書き込みますが、無線接続の場合や固定IPアドレスにしたい場合は、以下のシェルスクリプトを使う必要があります。

ダウンロードして、ホームフォルダやデスクトップなど、自分が分かるところに保存してください。デフォルトのダウンロードフォルダでも構いません。

https://raw.githubusercontent.com/ccrisan/motioneyeos/master/writeimage.sh


保存したら、シェルスクリプトを実行できるように、実行権限を付加します。ターミナルを起動し、writeimage.shがあるフォルダに移動します。フォルダの移動はcdコマンドです。

cdと入力してスペースキーを押した後に、writeimage.shがあるフォルダをタ

ーミナルにドラッグドロップし、returnキーまたはenterキーを押します。すると、writeimage.shがあるフォルダに移動します。次に以下のように入力します。これでwriteimage.shが実行できるようになります。

chmod 755 ./writeimage.sh

このシェルスクリプトは、MacまたはLinuxで動作します。Windowsの場合は、テストしていないので分かりませんが、Windows 10であればLinuxのディストリビューションのひとつであるUbuntuがWindows上で動くので、そこで実行してみるという手もありかもしれません(試してないので動かないかも)。

motionEyeOSのページでは、無線設定なしでSDカードに書き込むには、以下のようにターミナルでコマンドを入力してください、となっています。

sudo ./writeimage.sh -d /dev/mmcblk0 -i "/path/to/motioneyeos.img"

しかし、単純にこのまま入力しても動きません。まず/dev/mmcblk0部分ですが、SDカードのパスを指定しなければいけません。Macの場合はターミナルから

diskutil list

と入力すると、SDカードのあるパスがわかります。/dev/disk2のようになります。この後、SDカードをアンマウントします。アンマウントしておかないとSDカードに書き込めません。

diskutil unmountDisk /dev/disk2

次に、/path/to/motioneyeos.imgですが、これは先ほど解凍したmotioneyeOSのimgファイルのパスになります。パスは入力しなくてもimgファイルをターミナルにドラッグ&ドロップすれば、自動的にパスが入力されます。

無線接続する場合は以下のようになります。

sudo ./writeimage.sh -d /dev/mmcblk0 -i "/path/to/motioneyeos.img" -n 'yournet:yourkey'

yournetが無線のSSIDになります。yourkeyが無線に接続するためのキー/パスワードになります。固定IPの割り当てもできますが、これについてはWebブラウザから簡単に設定できるので、その方がよいでしょう。

無事にSDカードにmotioneEyeOSが書き込めたら、ラズパイに差し込んで、起動させてみましょう。SDカードの速度にもよりますが、30秒〜1分ほどで起動します。

なお、起動後再起動を繰り返してしまう場合は、IPアドレスを設定しないといけません。writeimage.shで無線のSSID、キーを設定し書き込むか、IPアドレスを指定して書き込んでください。

それでもだめな場合は、motionEysOSの新しいバージョンなど、異なるバージョンで試してみてください。

無事に起動したら準備完了です。長くなったので続きは次回。


【古籏一浩】openspc@alpha.ocn.ne.jp
http://www.openspc2.org/


motionEyeOSに関してはFacebookのページもあるようですが、ほとんど更新されていないようです。

https://www.facebook.com/motioneyeos/


3月末からマイナビでIoT絡みの連載をしています。しばらくはマイクロビットのネタです。

・創って学ぼうプログラミング
https://news.mynavi.jp/series/makeprogram/


で、せっかくなのでバーチャルユーチューバーみたく、宣伝動画作ってみましたが……作らない方がよかったかも。

・創って学ぼうプログラミング第5回 「マイクロビットでゲームを創ろう」


・みんなのIchigoLatte入門 JavaScriptで楽しむゲーム作りと電子工作
https://www.amazon.co.jp/dp/4865940936/

[正誤表]
http://www.openspc2.org/book/error/ichigoLatte/


・After Effects自動化サンプルプログラム 上巻、下巻
https://www.amazon.co.jp/dp/4844397591/

https://www.amazon.co.jp/dp/4844397605/


・IchigoLatteでIoT体験
https://www.amazon.co.jp/dp/B06X3X1CHP/

http://digiconcart.com/dccartstore/cart/info/2561/218591/


・みんなのIchigoJam入門 BASICで楽しむゲーム作りと電子工作
http://www.amazon.co.jp/dp/4865940332/


・Photoshop自動化基本編
http://www.amazon.co.jp/dp/B00W952JQW/


・Illustrator自動化基本編
http://www.amazon.co.jp/dp/B00R5MZ1PA/


・4K/ハイビジョン映像素材集
http://www.openspc2.org/HDTV/


・クリエイター手抜きプロジェクト
http://www.openspc2.org/projectX/



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■映画ザビエル[56]
猫にかまけて

カンクロー
https://bn.dgcr.com/archives/20180528110100.html

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◎犬ヶ島

原題:Isle of Dogs
公開年度:2018年
制作国・地域:アメリカ
上映時間:101分
監督:ウェス・アンダーソン
出演:ユーユー・ランキン、リーブ・シュレイバー、ブライアン・クランストン

●だいたいこんな話(作品概要)

舞台は20年後の日本の都市。ドッグ病(犬特有の伝染病)が蔓延し、メガ崎市長はすべての犬を「犬ヶ島」(離島のゴミ処理場)へ追放する条例を施行した。

しかし、メガ崎市長のやり方は、ドッグ病が人間にも感染するかのようなプロパガンダや、ワクチンによる治癒の可能性の隠蔽など、強引そのもの。

すっかり「犬ヶ島」が、ドッグ病に冒され人間との絆を失った犬たちの絶望の場所となった時、たった一人の少年が愛犬を救うため、小型飛行機で「犬ヶ島」へ向かう。その少年アタリは、なんとメガ崎市長の養子だった。

果たしてアタリは、無事に愛犬スポッツと再会し、「犬ヶ島」の犬達を行政処分から救うことが出来るのか。ストップモーション・アニメーションで織り成す、冒険活劇。

●わたくし的見解/犬派か猫派かなんて、ナンセンスな質問です

まったくの私事ですが、子猫を家に迎えることになりまして、猫が来る前に「犬ヶ島」観とかなきゃ、と思った次第。

「ニャんで、『犬』ヶ島とか観るのニャ!」とか言って、妬きもち焼くじゃないですかぁ、猫って。

実際は、外で本物の犬と戯れようが、ただただ匂いを嗅がれるだけで、我関せずって顔されるだけなんですけど。ほんと猫ってヤツは。

さて、広く一般的な評価については、いつものウェス・アンダーソンの映画と同様に「そこそこ」かなと思われます。ところが私個人に限って言えば、今年一になり得る出来映えでした。近年作品のベストにも入りそうな勢いです。

ウェス・アンダーソンの映画は、近頃はあまり聞かない、いわゆる「単館系」の作品。好きな私でさえ、どれが一番メジャーな作品なのか、よく分かりません。賞レースに多少からんだという点では「ザ・ロイヤル・テネンバウムズ」「ムーンライズ・キングダム」あたりが比較的メジャーでしょうか。

こんな感じなので、好きな人だけが鑑賞するタイプの作風かと。特にファンではない人が観た場合、エンターテイメント性はあるので退屈はしないけれど、薄ーくクセを感じるはず。

23時以降に放映される日本のTVドラマのノリが、ほど近いかも知れません。バブル世代には、何故か嫌われるサブカル感。

同じニオイのする、日本の深夜ドラマとウェス・アンダーソン映画。相違点を挙げるならば、ウェス作品には貧乏臭さがない。深夜ドラマも低予算の割に、キャスティングが豪華なのが定番ですが、ウェス作品はキャストのみならず、製作費も手間暇も惜しみない。サブカル臭と何故かラグジュアリー感が両立する、不思議な作風です。

本作は、監督にとって2作目のストップモーション・アニメーション映画です。もともと実写映画の時も、箱庭の中で物語が起こっているようなウェス作品。ストップモーション・アニメーションでは、より一層その感覚が際立ちます。

箱庭的物語はスケールが小さくなりますが、そのぶん限定された世界観に緻密さが増します。きめ細かなディテールの集大成として「犬ヶ島」は、ウェス・アンダーソンの真骨頂と言えるでしょう。

そして本作の魅力を支える、もう一つの柱は、犬映画としての完成度の高さです。ふとした時の犬の仕草が、とても犬らしくて愛おしい。

犬がどんな事を考え、犬同士でどんな事を話しているかは、フィクションの極み。あえて劇中では基本、人間と犬が言葉では通じ合っていないのも、ファンタジー色を濃くし過ぎないちょうどよい設定でした。

作品の中では、日本語と英語が混在しているし、外国人によって描かれる近未来の日本は絶妙なキワモノ感があって、ディテールにこだわっているだけに、かなり混沌としています。

けれども、言葉は通じなくても、少年と犬は想い合っている。という、ベタでハートフルな部分が、雑然とした作品の中で効いてくる。

ところで、犬を排除しようとするメガ崎市長側の悪者たちは、皆わかりやすく猫を抱いているのも、実にベタで私は好きです。

だいたいの動物映画において、犬は正義で猫は悪なのです。確かに、実際の犬の真摯な眼差しや、どんなにゴロゴロ喉を鳴らしても、心までは抱かれないと言っている猫の冷たい視線を見れば、ステレオタイプな動物映画に文句を言う気もなくなります。

今さら文句はありませんが、犬も猫も愛すべき存在であることには変わりません。「犬ヶ島」は、とても犬愛を感じられる映画。こんな猫映画も是非、観てみたい。

猫人気の中、さまざまな猫作品があれど、やはり人と猫には相思相愛感が弱いせいか、犬映画みたいにはならないですね。ここで一句。

猫が好きマゾヒスト的片想い

さて本題の「犬ヶ島」は、大人の絵本のような作品としてお楽しみ下さい。あるいは、アートブックみたいな映画です。


【カンクロー】info@eigaxavier.com

映画ザビエル http://www.eigaxavier.com/


映画については好みが固定化されてきており、こういったコラムを書く者としては年間の鑑賞本数は少ないと思います。その分、だいぶ鼻が利くようになっていて、劇場まで足を運んでハズレにあたることは、まずありません。

時間とお金を費やした以上は、元を取るまで楽しまないと、というケチな思考からくる結果かも知れませんが。

私の文章と比べれば、必ず時間を費やす価値のある映画をご紹介します。読んで下さった方が「映画を楽しむ」時に、ほんの少しでもお役に立てれば嬉しく思います。


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編集後記(05/28)

●「ヒトラーの忘れもの」を見た(デンマーク・ドイツ/2015)。このタイトルからは、ヒトラーを弄ったナンセンスドラマかと思われるのだが、リアルで残酷な歴史ドラマであった。全然エンタメではない。こんな悲惨な話、いままで聞いたことがなかった。本当にあったことなのだという。恐ろし過ぎる。

第二次世界大戦中、英国本土からの連合国軍の侵攻に備えて、ドイツはヨーロッパ西部の海岸に2685kmに及ぶ広範囲な海岸防衛線「大西洋の壁」を構築した。1945年ドイツ降伏後、2000名を超えるドイツ軍捕虜が、ドイツ軍が海岸の砂の中に仕込んだ150万個以上の地雷を除去する作業に動員された。大半が15歳から18歳の少年兵であった。そして、その半数以上が死亡、または重傷を負った。

この映画では、デンマークの海岸でその作業を強いられた、双子を含む10数人の少年兵たちが描かれる。少年兵の多くは痩せて汚れた、生気のない顔である。連合国に追いつめられたドイツは、徴兵の年齢を下げた。そして、彼らは故国から捨てられたのだ。少年兵は海岸に埋まる4万5千個の地雷除去を命じられる。

監督するのはデンマーク軍のラスムスン軍曹、たいていは素朴で人情深い人物が配されるのが(映画としての)お約束だが、はじめのうちの彼はそうではない。全部除去しろ、終わるまで帰れないぞ、1時間に6個除去しろ、爆死しなければ3か月後に帰れるぞ、と危険で苛酷な作業を暴力と罵声で強制する。

砂浜の一部を区画し、少年達を少し間隔を置いて横一列に並べる。彼らは腹ばいになって匍匐前進しながら、細い棒を慎重に砂に突き刺して、何かに触れればそれが地雷だ。そっと周囲の砂をかき出し、地雷を取り出したら信管を抜き(正確に表現できない…)一丁上がりだが、失敗爆死する者がいるのがお約束だ。

何度か繰り返されるドーンという音と砂煙、重傷か即死か、あとかたもなくか。これはじつに緊張を強いるシーンである。海岸の小屋に押し込められ、ベッドに倒れ込む少年達。軍曹は小屋のドアに鍵をかけて、近くの民家の一部屋で過ごす。トイレ事情はどうなっているんだ(って、どんな映画見ても疑問に思うわたしはヘンタイなのか)。食料が届かず、飢餓状態の少年達、無惨だ……。

「ぼくたちが憎いから、爆死しようが餓死しようが関係ないと?」「そうだ」「それなら作業中の爆死の方がマシでは?」「どっちでもいい、とにかく寝ろ」。無慈悲だった軍曹は、やがてパンやジャガイモなどを本部から奪ってくるようになる。軍曹と数少なくなった少年兵のあいだに、友情か、父子関係らしきものが生まれる。必ずそうなる予測はあったが、実現が遅すぎるではないか。

まあ、そういう話にしないと映画にならない。生き残ったのはわずか○人。ヒトラーもゲシュタポもV-2ロケットも出てこない。デンマーク国内でも知られることのなかったという残酷な史実がここに。それにしても、このタイトル、「ヒトラーの忘れもの」は最低最悪だ。原題「Under sandet」。  (柴田)

「ヒトラーの忘れもの」
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B06XKPQ9NK/dgcrcom-22/



●「セイコーゴールデングランプリ陸上2018大阪(以下、セイコーGGP)」の観戦をしてきた。大阪市民または在勤、在学者に、招待チケットプレゼントとあったので、応募してみたら当選したのであった。

それまでバレーボールやバスケットボールなどでも募集していたことはあったが、応募したのははじめて。生でオリンピックレベルのスピードを実感してみたいと思ったのがきっかけ。

当選者数が多いのと、男子100mにガトリン選手をはじめ(以下、選手を略)、桐生祥秀、山縣亮太、ケンブリッジ飛鳥、多田修平が出場するとあるし、会場はアクセスの良い長居公園だし、で、当たったら行ってみようかと。続く。 (hammer.mule)

「セイコーゴールデングランプリ陸上2018大阪」
http://goldengrandprix-japan.com/ja-jp/


セイコーゴールデングランプリ陸上2018大阪のチケットプレゼント
http://www.city.osaka.lg.jp/keizaisenryaku/page/0000433888.html

紹介しようと思っていたが、GWに突入

「大阪城トライアスロン2018大会」を開催します
http://www.city.osaka.lg.jp/keizaisenryaku/page/0000433618.html

これも生で観てみたいが……