[5074] マーク・コスタビ、ピーター・シュイフ◇エセー物語(エッセイ+超短編ストーリー)

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《「コスタビみたいな」って言い方されてた》

■グラフィック薄氷大魔王[668]
 マーク・コスタビ、ピーター・シュイフ
 吉井 宏
 
■エセー物語(エッセイ+超短編ストーリー)[56]
 水に濡れた電化製品は、はたして復活するのか? トンネルを抜けて
 タカスギシンタロ

■エセー物語(エッセイ+超短編ストーリー)[57]
 ゲイさんの動画のご紹介 山の中の1ミリチョコレート
 柴田友美
 



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■グラフィック薄氷大魔王[668]
マーク・コスタビ、ピーター・シュイフ

吉井 宏
https://bn.dgcr.com/archives/20200902110300.html

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●マーク・コスタビ

今知って衝撃を受けたんだけど、80年代後半から90年代初頭にかけてブームだった、マーク・コスタビってまだ59歳! ほぼ同世代なんだ。マーク・ライデンが1963年1月生まれで同学年と知って以来の衝撃。あ、二人ともマークだw

二人のマークの活躍は80年代後半から見てたから、当時25〜26歳の僕的には少なくとも10〜20歳は年上だと思ってた。

ドキュメンタリー映画「ハーブ&ドロシー ふたりからの贈りもの」(続編のほう)を観てたら、マーク・コスタビ本人が出てきたのでした。助手を大勢雇って工房で制作することについて、けっこう長くしゃべる。2012年時点ではまだまだ何人も使って量産してた模様。

80年代と違って、今は助手を雇って制作したり外注するのは普通のことだし、同映画にもソル・ルウィットが設計図を書いて、工場に発注する形で作品制作する話も出てくる。

(ただ、「絵画作品」の場合、コスタビがいくら「ルネッサンスとか巨匠はみんなそうやって大勢雇って制作してた」とか言っても、「投資目的じゃなく、好きな絵を買いたい」って人は「隅々までアーティスト本人が描いた絵」しかほしくないだろうな、とは思った。)

コスタビ、最初は広告や有名作家の小説の表紙とかで、 ド〜ン!って出てきたんじゃなかったっけ。80年代後半には職場で、「コスタビみたいな」って言い方されてたの覚えてる。

日本では1992年頃にセゾン美術館や三越が展覧会やってブームの頂点だったようだけど、その後あまり聞かなくなった。バブル時代の匂いも纏ってる。

ミニマルアートとコンセプチャルアートしか買わないハーブ&ドロシー夫妻が、多数のドローイングを買ってたのが意外。

ドキュメンタリーの中でガイドが言うには「無名のアーティストを雇って自由に描かせ、気に入ったものに自分のサインを入れる点で、コンセプチャルアートの最たる例」だそう。ただし、夫妻が買ったのは助手を雇う前の84〜86年の作品、とコスタビは言ってる。

「ハーブ&ドロシー」の佐々木芽生監督のブログに、映画のためにコスタビにインタビューした件について書かれてた。
http://megumisasaki.com/?p=390


『あれから25年後の今、彼の名前がメディアに出る事はほとんどない。それどころか、彼の評判はがた落ち。何年か前に、Con Artist- Rise and Fall of Mark Kostabi(ペテン師アーティスト マーク・コスタビの成功と凋落)なんていうドキュメンタリー映画が作られたほど。』

僕的にコスタビ作品は、いいな! って思えるものも多いし、一人のアーティストが作り上げた平面絵画の「様式」としては最高クラスと思う。しかし、やはり世間的にはそういうイメージなんだ。それでも佐々木監督は、自分のやり方を信じ、正直で開けっぴろげな態度のコスタビに好感を持った、と。

その映画はYouTubeに全編あったけど、リンクはしない。

「ラッセンとは何だったのか?」っていう本の、「日本とラッセンをめぐる時空を超えた制度批判の(ドメスティックな)覚書」(大山エンリコイサム著)を思い出した。2056年の日本で大規模なラッセン展が開催されている、という設定の論考。

内容は、「アート界に無視され続けてきたラッセンが『再発見』され、21世紀を代表する現代アーティストとして、不動の地位を築いている理由や根拠」で、アートに関するテキストのパロディみたいなもの。しかし、読むうちに、ホントにそうなんじゃないか? と思えてくるw

状況や見方によっては、コスタビが「再発見」されることもあり得るのかもしれないな。

●ピーター・シュイフ

「ハーブ&ドロシー」から、もうひとつ。名前と作品が出てくる多数のアーティストたちは、ミニマルやコンセプチャルがほとんどなので、知らなかった人が大半。メモっていったら114名もいた。

そんな中、ピーター・シュイフ(Peter Schuyff)は知ってた。ものすごく久しぶりに思い出した。1990年の上京直後か、もうちょっと前か、銀座のどこかのギャラリーで見たことある。薄い画集かパンフみたいのがどこかにあるはず。

ピーター・シュイフは、僕の立体的表現のルーツの一つなのです。立体や浮き彫りを絵で表現する時、色分けすることでボリューム感アップするのと、隣り合う色との相乗効果。めちゃくちゃカッコエエ! と思った。
https://bit.ly/3aLwlVm


まあ、シュイフを知るよりずっと以前から、SFアーティストのクリス・フォスが宇宙船を色分けするのがめちゃくちゃカッコエエ! って思ってたんだけどw
https://bit.ly/2EoBjLJ


要するに、絵として立体感を表現しづらいライティングや形状でも、第二の手がかりとしての色分け模様を描くと、ググッと浮き上がってくるというところに惹かれたんだけどね。

●「ハーブ&ドロシー 」について

いちおう映画の説明。現在、YouTubeムービー(有料)で配信されてます。

・「ハーブ&ドロシー アートの森の小さな巨人」(2010年)

現代アートのコレクションを寄贈した夫妻のドキュメンタリー。佐々木芽生監督。

ニューヨークに住む郵便局員と図書館司書の公務員夫婦。1960年代から、生活に無理のない範囲で、アーティストの若者たちから少しずつ小さな作品やドローイングを買い続ける。黎明期からのミニマルアートとコンセプチャルアートに絞り、何十年も。

時が経ち、狭いアパートに買い集めた4000点以上の作品は、とんでもない価値を持つ一大コレクション「ヴォーゲル・コレクション」と呼ばれるようになり、最終的にワシントンのナショナルギャラリーに寄贈される。

・「ハーブ&ドロシー ふたりからの贈りもの」(2013年)

その後の二人と寄贈されたコレクションを追う続編。同じく佐々木芽生監督。1LDKの部屋に溜め込んだ現代美術作品は、ナショナルギャラリーでさえ1000点を引き取るのが限界。

ドロシー曰く「一つの美術館に収まらないのはわかってた」ってw 

考え出されたのが「50x50プロジェクト」。50の州の美術館にそれぞれ50点ずつ寄贈。全米の寄贈先を巡る二人の旅と、コレクションがどのようにそれぞれの美術館で展示されてるかについて。

二人が寄贈したコレクション「VOGEL 50x50」はネットで見られる。写真が未のものも多いけど。
https://vogel5050.org/



【吉井 宏/イラストレーター】
HP  http://www.yoshii.com

Blog http://yoshii-blog.blogspot.com/


しかし、二人のマークを含め、みなさん若い頃から活躍してるのね。古谷徹が星飛雄馬やったの15歳の時だったのか! と、天童よしみが「大ちゃん数え歌」を歌ったの16歳なんだ! くらいの衝撃w (同じく「いなかっぺ大将」関連で、最近判明したのが、声優の声でいちばん好きだった岡本茉利がキクちゃんやったのも16歳!)。あ、どちらも川崎のぼる作品。

っていうか、知ってる声優が70年代でほぼ止まってる。

◯所属してるパリのエージェントCostume3piecesの毎年恒例の展覧会、今年は新型コロナの影響で、バーチャルで開催(9月末まで)。仮想ギャラリーで33名のアーティストの作品が見れます。今回のテーマは「小屋(cabanes)」。僕は回して見れる3D作品を出してます。
https://www.costume3pieces.com/cabanes/


◯ウォーキングアプリ「STEP ISLAND」

ミクシィのゲーム感覚のウォーキングアプリ「STEP ISLAND」(現時点 iPhoneのみ対応)。歩き回るキャラクターを数十匹提供してます。6月初旬にアップデートされ、キャラも増えてます。

App Store https://apps.apple.com/jp/app/id1456350500

公式サイト https://stepisland.jp


○吉井宏デザインのスワロフスキー

・三猿 Three Wise Monkeys
https://bit.ly/2LYOX8X


・幸運の象 LUCKY ELEPHANTS
https://bit.ly/30RQrqV



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■エセー物語(エッセイ+超短編ストーリー)[56]
水に濡れた電化製品は、はたして復活するのか?
トンネルを抜けて

タカスギシンタロ
https://bn.dgcr.com/archives/20200902110200.html

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◎水に濡れた電化製品は、はたして復活するのか?

ポタポタと音がして見上げれば、なんとクーラーから水漏れである。光の速度で風呂場へ走り、洗面器を取ってきて、テレビにしたたる水を受けた。その姿勢のまま足を伸ばしてティッシュの箱をつまみ、手繰り寄せる。

びしょ濡れのテレビを拭きつつ「そうだ、電源!」と気づき、クーラーを切り、家電の電源を大元から切った。と、今漏れている場所とは違う場所からも水漏れが! 

そこにはなんと、録画用のハードディスクが……。しかし今、洗面器を移動させるとテレビが濡れてしまう。降って湧いたトロッコ問題であるが、もはやハードディスクは諦めるしかない。だってテレビの方が高いから。

テレビの上のポタポタがおさまってから、遅ればせながら洗面器をハードディスク上に移動。やがて水漏れは治まった。ずいぶんと長い時間に感じたが、おそらくはほんの数分の出来事であった。

それではここで被害の様子をまとめてみよう。

・ちょい濡れ:壁かけスピーカー(新品)、ノートパソコン、AmazonのFire TV Stick 4K(新品)

・びしょ濡れ:壁かけテレビ、ミニアンプ(新品)、録画用ハードディスク、掛け布団

以上のごとく大惨事となったわけだが、なぜ新品の電化製品が多いかというと、そもそもコロナ禍で、家で映画を観たいのに近所のTSUTAYAが撤退。妻がAmazonプライム会員なのでFire TV Stickを買うことになったのだった。

さらにSpotifyも聴けるので、せっかくなら良い音でとアンプにスピーカーも新調である。今回の事故はまさにプライムビデオで「ゲームオブスローンズ」と「鬼滅の刃」を交互に観ている最中の出来事であった(しんどい組み合わせです)。

さて、軽く濡れたものはさっと拭けばいいのだが、問題はびしょ濡れの電化製品である。とりあえずは内部にたまった水を捨て、表面を拭いた。ハードディスクドライブから急須みたいに水が出てくる絵は、なかなかシュールである。

このまま完全に乾かすわけだが、ちょうどサンルームがあるので、そこで干すことにした。気温が40度以上に上がるので早く乾くのではないかとの目論みである。電化製品を高温の環境にさらすのも心配たが、なにより早く乾いてほしかった。

数日放置して、完全に乾いてからいよいよ電源を入れました、さあお立ち会い。

なんとなんと、すべて無事。問題なく使えたのであった。めでたしめでたし。

問題の水漏れエアコンであるが、ドレンが詰まったことが原因と判断した。そこでドレンの排出口に雑巾を巻いて掃除機で吸ったところ、どろどろした藻みたいなものが出てきた。これが詰まりの原因だったと思われる。

エアコンの水漏れ時にお試しあれ。ただし掃除機が水を吸い込まないように気をつけて。あと、二階の屋根から落ちないようにご注意を。

◎超短編 トンネルを抜けて

この電車に乗っている乗客は、偶然にも全員、鼻が詰まっていた。
しかしそのことを知るものはいない。
「まもなくトンネルに入ります」
車内アナウンスの車掌の鼻も、もちろん詰まっていた。ところが。

トンネルを抜けると、偶然にもすべての乗客の鼻が通るようになっていた。
しかしそのことを知るものはいない。ところが。

「ただいまトンネルを通過いたしました」
車内アナウンスの車掌の鼻が通っていることには、誰もが気づいたのだった。


【タカスギシンタロ/超短編作家/フリーペーパー「コトリの宮殿」編集長】

『コトリの宮殿』では500文字程度の短い物語を募集中です。
原稿はkotorinokyuden01@mac.comまでどうぞ。

コトリの宮殿バックナンバー
http://inkfish.txt-nifty.com/kotori/


超短編集『ピアノ』(タカスギシンタロ/Kindle版)
http://www.amazon.co.jp/dp/B01AI36HX2/dgcrcom-22/

 
 
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■エセー物語(エッセイ+超短編ストーリー)[57]
ゲイさんの動画のご紹介
山の中の1ミリチョコレート

柴田友美
https://bn.dgcr.com/archives/20200902110100.html

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◎ゲイさんの動画のご紹介

去年中国でお世話になったゲイさんが色々動画をアップしているので、今回はそのご紹介です。

ゲイさんは去年中国の西安に行った時に、大学の宿泊施設に入るのを手伝ってくれて、西安の観光ガイドもしてくれました。(日本語ペラペラです)


↑西安にコロナの影響があった頃の様子。(今もあると思いますが)


↑西安中心部を囲む城壁をぐるっと回って撮影した動画。


↑これは何なのか全然わからないですが…。何かの灌漑施設?

他、色々あります。中国語の字幕のは私もよく分からないですが、見てるだけで楽しいです。(人物名もよく分からない…。一応、東洋史専攻だったけど…)

史跡にも、きれいに整備されている所と、なんだか打ち捨てられている感じの所と、色々ありますね。

ゲイさんはドローンで史跡を撮影してはります。中国の史跡は規模がでかい…。空から見ると迫力があります。(中国からどうやって動画をアップしてるのでしょう…。そこはそっとしておいてあげてください!)

しかし、中国はだいぶ遠い国になってしまいましたね…。中国行きたいです。

ゲイさんの所属する西安金橋国際旅行社は、『地球の歩き方』にも紹介されています。
http://wagamamatabi.muragon.com/


◎超短編 山の中の1ミリチョコレート

髪をチョコレート色に染めたら、心がやってきた。心はいつのまにか天井まで積み上がってしまった。

それはいつのまにか山の中で層になり、私はたくたんたくさん、本を読んだ。


【柴田友美(しばたともみ)】

短いお話を書いています。
huochaitomomi@gmail.com

群青コースター(Kindle版)発売中!
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B01MF8HE57/dgcrcom-22/


私のホームページ
https://mrs-mayo.com



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編集後記(09/02)

●偏屈BOOK案内:佐々木 類「日本が消える日」

日本は今、事実上の移民解禁に舵を切った。フランスの歴史人口学者エマニュエル・トッド氏は、「必要なのは『多文化主義』ではなく、『同化主義』である」「日本人になりたい外国人は受け入れよ」と説く。つまり、自国文化を押し付け、日本人になんかなりたくないという中国人がいたら、日本はそんな人物を受け入れるようなお人好しであってはならない、ということである。

「そうした中国人ではなく、互いの文化や生活習慣を尊重し、仮に日中関係が悪化し、日本に対する破壊工作を指示する中国の国防動員法が発動されても、それに従わないというような中国人なら、大歓迎なのである」。つまり、外国人を無制限に受け入れるのは無責任であり、反対だと言っているのだ。トッド氏は、移民政策で犯しがちな過ちとして、次の6つを挙げる。

1)移民の受け入れ拡大によって少子化対策の方をおろそかにすること
2)外国人労働者はいずれ国に帰ると思いこむこと
3)移民を単なる経済的現象と考えること
4)移民受け入れにあたって多文化主義を採用していること
5)非熟練労働者の移民のみを増やすこと
6)移民の出身国をある特定の国に集中させてしまうこと

重要な数字、それは中国人の数だ。法務省によると2018年末現在、在留外国人は約273万1093人で、最も多いのは中国人の76万4720人。中国人は在留外国人全体の28%と3割近くを占める。トッド氏は「率直に言えば、日本は中国人ばかりが増えすぎる事を注意して避けるべきだ。北京政府は外国に渡った中国人同胞との絆を維持する政策を明らかにとっている。求めに応じた中国系移民が北京政府による他国介入のエージェント役を果たす可能性がある」と指摘する。

日本国内のチャイナ団地は糞尿くささが普通だが、現代の北京は「エアポカリプス」に閉ざされ、周辺国にその害悪を撒き散らしている。これは「大気汚染による世界終末」というべき厄災を意味し、悪臭を放つ煙霧に覆われた北京のことをいう。エア(大気)と「アポカリプス(黙示録)」を合体させた造語だ。また北京は「北半球の焼却炉」というべきで、その破壊力は凄まじい。

この本では、チャイナ団地での騒音や外国人による医療費のタダ乗りといった社会福祉詐欺のほか、一帯一路の標的にされた釧路市、苫小牧市、中国を主とした外国資本による北海道などでの土地の爆買いなどが取り上げられている。日本の国内法に違反しないのだから、日本人にあれこれ言われる筋合いではないというのが中国人の主張だ。結局は、われわれ日本人の問題なのである。

また外国人の医療費のタダ乗りなど、法律が現実に追いつかず、未整備のまま放置されている。「さきの大戦から70年以上経っても、自分で自分の脇を締めようという当然のことに頭が回らないようである。それは、今だけでなく、将来を見通すことができなかったり、あるいは見通すことができても、あえて見ようとしない精神的怠慢に根ざしているのではないか」

「今、少なくない人が、わが国の置かれた危険な立ち位置に気づき始めている。ざわざわした嫌な予感は、いずれ目に見える脅威となって現れるだろう。そのとき慌てても遅いのである。ノアは、雨が降る前に箱船をつくったことを、今一度想起してほしい」。タイトルの「日本が消える日」が怖い。(柴田)

佐々木 類「日本が消える日──ここまで進んだ中国の日本侵略」ハート出版 2019
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4802400853/dgcrcom-22/



●昨日の続き。なので、母には「人にうつさないためなのか、うつりかけの時にうつらないようになるのか、かかってから重症化させないものなのか、予防にきくのか、それとも他なのかは記者会見の途中で終わったのでわからない。ウイルスが増えるのが重症化の原因なら、減らすのは有効だろうけれど」「ただし、売り切れると思うから必要なら買っておかないと売りきれる」と書いた。

が、その後のニュースやSNSの流れは皆様ご存知の通り。イソジンで新型コロナが治る、みたいな雰囲気に。そして嘘を言ったみたいになった大阪。少しでも有効なものがあるなら、勇気を出して導入していきたいって話だったはずなのに。

母からは、イソジン売り切れの連絡が入った。うちにあるのはアズレンの喉スプレーばかり。かろうじてヨウ素入り「のどぬーるスプレー」が少量残っていて、これでもいいのかなぁと思ったりしたさ。(hammer.mule)