[5105] 中国の古典(論語)修身斉家治国平天下/Adobe Illustrator CS6〜2020

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《だって、超面白いんですもの》

■まにまにころころ[187]
 ふんわり中国の古典(論語・その50)
 修身斉家治国平天下
 川合和史@コロ。 Kawai Kazuhito

■クリエイター手抜きプロジェクト[634]
 Adobe Illustrator CS6〜2020編
 漫画の効果線(集中線)を自動生成する
 古籏一浩




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■まにまにころころ[187]
ふんわり中国の古典(論語・その50)
修身斉家治国平天下

川合和史@コロ。 Kawai Kazuhito
https://bn.dgcr.com/archives/20201019110200.html

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コロこと川合です。私がちょっと前に秋をいじったせいか、いきなり冬がきたような気温になってしまった週末、いかがお過ごしだったでしょうか。

まあ冬は言い過ぎですが、一気に冷えましたね。ちょっと持ち直すようですが、激しい寒暖差は地味に健康に影響するのでみなさんお気をつけください。

私は事務所の床で寝ていて風邪ひきそうになりました……。
ちょっと仕事がたまっていて。

そんな中なのに、つい、話題のVRデバイス「Oculus Quest 2」を入手し、つい、ついつい、あれこれコンテンツを試してみたりなんかして。

VR初体験ってわけではないんですが、買ってじっくり触ったのは初めてで。

これ、ヤバイですね。一時間ほどチュートリアルのゲームを遊んだら、視覚も身体感覚も、なかなか現実世界に戻って来ず……しばらくふわふわしてました。

不慣れだったことと、チュートリアルの中でコントローラーを使った操作だけでなく、自分の手を認識させて操作するコンテンツに触れていたから、余計に大きく感覚が狂ったんだと思いますが、それにしても、怖いくらい。

外出予定がある時は、直前にVRで遊ぶのは危ないなーと思いました。

特に、運転なんて絶対ダメ。寝る前に少し遊ぶくらいがいいんじゃないですかね。

VRということで(立体視の視力への影響から)一応年齢制限があるんですが、子どもや自制心に欠けた私みたいな人間には、危険なオモチャです。

だって、超面白いんですもの。

まだまだコンテンツが少ない、特に日本語化されたコンテンツは少ないですが、今後あれこれ出てくると、リアルとバーチャルの境界がおかしくなりそうな。

いや、一昔前にゲームの悪影響がどうとかって言われてたような、そんな話ではなくて、単に、生活の中心をVRに持ってかれそうで。

MMORPGが流行った時、ゲーム内が生活の中心になっちゃった人いましたよね。あんな感じになりそう。

依存症とはまたちょっと違う、純粋に向こうの世界が面白くて戻ってこない、そんな感じ。

アニメの『ソードアート・オンライン』みたいなキラーコンテンツが出たら、世の中が大変なことになるんじゃないかなーって危惧さえ感じます。

完全におっさん視点の感想ですね。(笑)

MMORPG、エバクエやラグナロクで人生一変した人を見てきた世代なので……。

まあそれはさておき、「Oculus Quest 2」いいですよ。

VRゲームだけでなくて、例えばAmazon Prime Videoなんかも専用アプリが用意されていて、2D作品も仮想映画館で視聴できるんです。

誰かと一緒に観ようと思えば、人数分デバイス買わなきゃですけどね。

「Oculus Quest 2」はストレージサイズが64GBと256GBの二種がでていて、前者が4万円くらい、後者が5万円くらいです。がっつり楽しむなら後者をぜひ。

高画質コンテンツがウリなので、ゲームにしろ映像にしろ、データがでかい。

ストリーミング見てて途中で途切れたら嫌だなと思って、映像作品をいくつかダウンロードしてたら、64GBなんてあっという間でした。

この先たぶんゲームも大容量の物がどんどん出てくると思いますし、値段差がそれほどでもないので、ぜひ大きい方をどうぞ。

ま、VRはまだまだ合う合わないも大きいですし、コンテンツも発展途上なので、ちょっと待てば中古市場にもたくさん出てきそうですが。買ったものの合わなかったとか、コンテンツ少なくてすぐ飽きたとか。

あと、体を動かす系のコンテンツがあれこれ人気なんですけど、住宅事情的にちょっと楽しみきれない人も多いような気もします。

私のうちでは絶対ムリwww

私はとりあえず椅子に座って、半径1メートルくらいの狭いエリアで試せるものだけを楽しみました。

そもそもがっつりゲームするために買ったわけでもなくて、そろそろこれ仕事に関係してきそうだなーと思って買ったもので。

すぐにどうこうってのはないですけど、安い方なら4万円を切ってきて、気軽に一般家庭でも手を出せる感じになってきたので、これまで以上にVRデバイスが普及して行くんじゃないかと。

まだまだちょっとどうなるか不透明ですが、今のうちにしっかりあれこれ体験しておいたほうがいいように思って、ちょっと流行に乗ってみた次第です。

……えっちなVR映像にハマってる知人に触発されたわけではないです。(小声)

話がおかしな方向に行く前に論語へと移りたいところですが、お知らせを先に。

今週末、10月23日(金)の夜に、日本ウェアラブルデバイスユーザー会主催で、オンライン勉強会を開催します。

先月、AppleとOculusの発表会に合わせて開催したので、発売後となる今月は、それらの実機レビューってことで、ゆるーくおしゃべりしましょう。

詳しくはリンク先をご覧ください。
https://w-ug.connpass.com/event/192531/


さて、では本編へ。

◎──巻第七「子路第十三」十一

・だいたいの意味
孔子先生は仰った。善人(聖人・君子未満ながら立派な人)でも国を治めること百年ともなれば、暴力的な犯罪者を抑制し死刑を廃止できるというが、真実だよこの言葉は。

──巻第七「子路第十三」十一について

聖人とまではいかないまでも立派な人が百年統治した国では、社会のクズどもの発生が抑えられ、死刑制度もいらなくなると言われていたようで、孔子先生はこの言葉は誠のことだよと評しています。

立派な政治家がいれば、人民は感化されて善良になるって話は、これまでも何度か出てきていましたが、これは裏を返せば、社会のクズを生むのは政治であり、社会であると、孔子先生は認識しているってことですよね。

政治を正せば、人民の心も正されると。そして社会全体が治まると。

孔子先生は、その立派な政治を行う立派な政治家を育成することを、ミッションとしているわけです。平和な社会を実現し、聖人の徳を広く知らしめるために。

元は『礼記』の一篇であり、後に独立した書として扱われ朱子によって四書のひとつとされた『大学』という書があります。曾子による書との説もあるこの『大学』から出た成語に、「修身斉家治国平天下」というものがあります。

古の聖人の明徳を天下に知らしめたいと望むものは、まずその国を治めなさい。
その国を治さめたいと望むものは、まず自分の家を整えなさい。
その家を整えたいと望むものは、まず自身のその身を修めなさい。

身が修まって後に家が整う。家が整って後に国が治まる。そして国が治まって後に天下が平らかになるのだ。

『大学』にはそう書かれています。修身→斉家→治国→平天下、です。

曾子の作かどうかはともかく、『論語』に見える孔子先生の教えとも、確かに一致しますね。

孔子先生はおそらくこの「修身」の対象は為政者、為政者志望者として指導を行なっていると思いますが、それは、為政者が身を修めこの道を辿っていく過程で、人民も感化されて同じ道を辿り、ひとりひとりが身を修め家を整えていく結果、加速度的に平和な世へと向かっていくイメージだったのではないかと。

でも、孔子先生は立場的にも時代的にもそうしていますが、今の時代を生きる私たちは別に為政者の修身を待つ必要はないわけです。さらに、誰もが為政者になれる制度さえありますし、おまけに為政者を選ぶ権利までありますし。

燦然と徳が輝く平和な世を理想とするならば、皆が率先して身を修めることに努めればいいわけです。これを強制的に教育によって実現しようとすると、微妙な空気が流れることになるわけですが……。

孔子先生みたいに徳を備えた教育者がいれば、話も違ってくるんですけどね。

ともあれ私は「修身斉家治国平天下」という言葉、大好きです。

◎──巻第七「子路第十三」十二

・だいたいの意味
孔子先生は仰った。もし王者が現れたとしても、きっとひと世代かかって仁が成されるだろう。

──巻第七「子路第十三」十二について

王者とは、天命を受けて世を統べる使命を帯びた者のことです。

そのような者が現れたとしても、すぐに理想的な世の中になるわけではなく、ひと世代=三十年はかかるだろうとのことです。

さっき出てきた善人(ぜんじん)が治めれば百年、天命を受けた王者で三十年。徳や仁を世に行き渡らせるのは一朝一夕にはいかないということですね。

◎──巻第七「子路第十三」十三

・だいたいの意味
孔子先生は仰った。もしその身を正すなら、政治の道に携わることなど何でもないことだ。その身を正すことが適わないなら、他人を正すことなどできようもない。

──巻第七「子路第十三」十三について

前回読んだ「子路第十三」六と同じような話ですね。

「子路第十三」六では、孔子先生は、その身が正しければ、命令せずとも行われる。その身が正しからざれば、命じたとしても従われない。と仰ってました。

為政者はまずその身を正せ、と。つまりは「修身」ですね。

ただ孔子先生が、身を正すなら政治なんてなんてことはない、って仰るように、その「身を正す」というのは非常に奥深く、難しいことであるということです。

政治を行うよりも身を正すことの方がずっと難しい。身を正すことが出来るなら、政治は問題なく行える。でも、そういいつつ、政治を円滑に行うには身を正す必要があるわけで。

我が身を正すこと、修身は、政治への近道であると同時に唯一の道でもあると。

現代、論語がよく読まれているであろう日中韓の政治家たちは、その辺のこと、どう思ってるんでしょうね。

──今回はここまで。

科目として「修身」「道徳」というものがありましたが、正直多くの人はこの科目に対して、胡散臭いイメージしかないんじゃないでしょうか。

それはたぶん、科目を設定する人間も、それを教える人間も、身を正せてないにもかかわらず、人にそれを教えようとしてきたから。

その身を正すことが適わないなら、他人を正すことなどできようもない。これは何とも悩ましい問題です。

身を正す。難しいですよ。だって人間だもの。みつを。

私なんて、Oculus Questのプレイ時間さえ自制できないのに。

みなさんはちゃんと身を正し、私がずっと遊んでても問題なく暮らせるような、平和で理想的な世の中を作ってください。お願いします。


【川合和史@コロ。】koro@cap-ut.co.jp
合同会社かぷっと代表
https://www.facebook.com/korowan

https://www.facebook.com/caputllc



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■クリエイター手抜きプロジェクト[634]
Adobe Illustrator CS6〜2020編
漫画の効果線(集中線)を自動生成する

古籏一浩
https://bn.dgcr.com/archives/20201019110100.html

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今回は、漫画で使われる背景の効果線を自動生成します。効果線はいろいろありますが、ここで生成するのは集中線です。例えば、以下のページにある集中線素材パターンです。

・マンガパーツSTOCK
https://mangasozai.com/


他人が作った効果線、集中線を使おうとすると、利用規約や制限があって面倒です。かと言って、集中線を手書きするのも今は流行らないでしょう。多くはデジタルによって描かれていると思われますし。

〈漫画界はよく知らないのですが、ほとんどデジタル作画・納品っぽいのでしょうか。地元に漫画編集者が来た時(昨年)に聞いたら、まだアナログな人は、それなりにいるようでした〉

なんにせよ権利を気にせず使うなら、自前で描く必要があります。ところが、手作業は面倒です。プログラムを使って描かせれば1秒程度で終わります。自分でパラメーター調整して自動生成だから、権利問題もクリア。

ということで、いくつか作成しました。少し長めなので、説明はこのくらいにしておきます。Adobe Illustrator CS6でスクリプトを実行するだけです。集中線の色は前景色が反映されます。描画範囲は最初のアートボードサイズになります。アートボードはひとつしか対応していません。ですから、生成したいサイズのドキュメントを生成してから、スクリプトを実行し利用する、という感じになります。

以下のスクリプトは、等間隔で集中線を描画します。間隔を変更するには、上から9行目のvar step=10;の10の数値を変えてください。

// 漫画効果線その1(等間隔版)
var doc=app.activeDocument;
var dw=doc.width;
var dh=doc.height;
var cx=doc.width/2;
var cy=doc.height/2;
// 横方向を描画
var step=10;
for(var x=0; x<dw; x=x+step){
triangle(cx,-cy, x,0, x+step,0);
triangle(cx,-cy, x,-dh, x+step,-dh);
x=x+step;
}
// 縦方向を描画
var step=10;
for(var y=0; y<dh; y=y+step){
triangle(cx,-cy, 0,-y, 0, -y+step);
triangle(cx,-cy, dw,-y, dw, -y+step);
y=y+step;
}
// 三角形を描画
function triangle(x1,y1,x2,y2,x3,y3){
var tp=app.activeDocument.pathItems.add();
tp.stroked=false;
tp.filled=true;
tp.fillColor=app.activeDocument.defaultFillColor;
tp.setEntirePath([[x1,y1],[x2,y2],[x3,y3],[x1,y1]]);
tp.closed=true;
}

等間隔だとイマイチということもあります。集中線は割とランダムなことが多いからです。そこで、以下のスクリプトはランダムな間隔で描画します。乱雑さはvar range=20;の20の数値で変更できます。

// 漫画効果線その2(ランダム間隔版)
var doc=app.activeDocument;
var dw=doc.width;
var dh=doc.height;
var cx=doc.width/2;
var cy=doc.height/2;
var range=20; // 幅の範囲
// 横方向を描画
var step=10;
for(var x=0; x<dw; x=x+step){
triangle(cx,-cy, x,0, x+step,0);
triangle(cx,-cy, x,-dh, x+step,-dh);
step=2+Math.random()*range;
x=x+step;
}
// 縦方向を描画
var step=10;
for(var y=0; y<dh; y=y+step){
triangle(cx,-cy, 0,-y, 0, -y+step);
triangle(cx,-cy, dw,-y, dw, -y+step);
step=2+Math.random()*range;
y=y+step;
}
// 三角形を描画
function triangle(x1,y1,x2,y2,x3,y3){
var tp=app.activeDocument.pathItems.add();
tp.stroked=false;
tp.filled=true;
tp.fillColor=app.activeDocument.defaultFillColor;
tp.setEntirePath([[x1,y1],[x2,y2],[x3,y3],[x1,y1]]);
tp.closed=true;
}

「あ〜でも、この集中線じゃないんだよなあ」という人も多いかもしれません。中心が円になっていることがほとんどだからです。一点集中型は少ないでしょう。ということで、以下のスクリプトは円形で集中線を生成します。中心円のサイズはvar r=50;ので50で調整できます。

// 漫画効果線その3(中心円形版)
var doc=app.activeDocument;
var dw=doc.width;
var dh=doc.height;
var cx=doc.width/2;
var cy=doc.height/2;
var r=50; // 円の半径
// 横方向を描画
var step=10;
var rStep=(360-180)/(dw/step);
var deg=45;
for(var x=0; x<dw; x=x+step){
var ccx=cx-r*Math.cos(deg*Math.PI/180);
var ccy=cy-r*Math.sin(deg*Math.PI/180);
triangle(ccx,-ccy, x,0, x+step,0);
var ccx=cx-r*Math.cos(deg*Math.PI/180);
var ccy=cy-r*Math.sin(deg*Math.PI/180);
triangle(ccx,ccy-dh, x,-dh, x+step,-dh);
x=x+step;
deg=deg+rStep;
}
// 縦方向を描画
var step=10;
var rStep=(360-180)/(dh/step);
var deg=90+45;
for(var y=0; y<dh; y=y+step){
var ccx=cx-r*Math.cos((180-deg)*Math.PI/180);
var ccy=cy-r*Math.sin((180-deg)*Math.PI/180);
triangle(ccx,-ccy, 0,-y, 0, -y+step);
var ccx=cx-r*Math.cos(deg*Math.PI/180);
var ccy=cy-r*Math.sin(deg*Math.PI/180);
triangle(ccx,-ccy, dw,-y, dw, -y+step);
y=y+step;
deg=deg+rStep;
}
// 三角形を描画
function triangle(x1,y1,x2,y2,x3,y3){
var tp=app.activeDocument.pathItems.add();
tp.stroked=false;
tp.filled=true;
tp.fillColor=app.activeDocument.defaultFillColor;
tp.setEntirePath([[x1,y1],[x2,y2],[x3,y3],[x1,y1]]);
tp.closed=true;
}

さらに集中線に乱雑さが必要な場合は、以下のスクリプトになります。ただ、パラメーター調整が難しいので、微妙なところです。Illustratorのパスで生成されるので、後から自由に調整できます。これはこれでOKということで。

// 漫画効果線その4(中心円形ランダム版)
var doc=app.activeDocument;
var dw=doc.width;
var dh=doc.height;
var cx=doc.width/2;
var cy=doc.height/2;
var range=60; // 幅の範囲
var r=200; // 円の半径
// 横方向を描画
var step=10;
var rStep=(360-180)/(dw/step);
var deg=45;
for(var x=0; x<dw; x=x+step){
var rr=r+Math.random()*range;
var ccx=cx-rr*Math.cos(deg*Math.PI/180);
var ccy=cy-rr*Math.sin(deg*Math.PI/180);
triangle(ccx,-ccy, x,0, x+step,0);
var ccx=cx-rr*Math.cos(deg*Math.PI/180);
var ccy=cy-rr*Math.sin(deg*Math.PI/180);
triangle(ccx,ccy-dh, x,-dh, x+step,-dh);
x=x+step;
deg=deg+rStep;
}
// 縦方向を描画
var step=10;
var rStep=(360-180)/(dh/step);
var deg=90+45;
for(var y=0; y<dh; y=y+step){
var rr=r+Math.random()*range;
var ccx=cx-rr*Math.cos((180-deg)*Math.PI/180);
var ccy=cy-rr*Math.sin((180-deg)*Math.PI/180);
triangle(ccx,-ccy, 0,-y, 0, -y+step);
var ccx=cx-rr*Math.cos(deg*Math.PI/180);
var ccy=cy-rr*Math.sin(deg*Math.PI/180);
triangle(ccx,-ccy, dw,-y, dw, -y+step);
y=y+step;
deg=deg+rStep;
}
// 三角形を描画
function triangle(x1,y1,x2,y2,x3,y3){
var tp=app.activeDocument.pathItems.add();
tp.stroked=false;
tp.filled=true;
tp.fillColor=app.activeDocument.defaultFillColor;
tp.setEntirePath([[x1,y1],[x2,y2],[x3,y3],[x1,y1]]);
tp.closed=true;
}

漫画だと人物やセリフに合わせて集中線が描かれるため、正円では困ることもあります。ということで、楕円形版も用意しました。楕円の横の半径はvar rx=80;の数値を、縦の半径はvar ry=280;の数値で変更できます。

// 漫画効果線その5(中心楕円形版)
var doc=app.activeDocument;
var dw=doc.width;
var dh=doc.height;
var cx=doc.width/2;
var cy=doc.height/2;
var rx=80; // 円の横半径
var ry=280; // 円の縦半径
// 横方向を描画
var step=10;
var rStep=(360-180)/(dw/step);
var deg=45;
for(var x=0; x<dw; x=x+step){
var ccx=cx-rx*Math.cos(deg*Math.PI/180);
var ccy=cy-ry*Math.sin(deg*Math.PI/180);
triangle(ccx,-ccy, x,0, x+step,0);
var ccx=cx-rx*Math.cos(deg*Math.PI/180);
var ccy=cy-ry*Math.sin(deg*Math.PI/180);
triangle(ccx,ccy-dh, x,-dh, x+step,-dh);
x=x+step;
deg=deg+rStep;
}
// 縦方向を描画
var step=10;
var rStep=(360-180)/(dh/step);
var deg=90+45;
for(var y=0; y<dh; y=y+step){
var ccx=cx-rx*Math.cos((180-deg)*Math.PI/180);
var ccy=cy-ry*Math.sin((180-deg)*Math.PI/180);
triangle(ccx,-ccy, 0,-y, 0, -y+step);
var ccx=cx-rx*Math.cos(deg*Math.PI/180);
var ccy=cy-ry*Math.sin(deg*Math.PI/180);
triangle(ccx,-ccy, dw,-y, dw, -y+step);
y=y+step;
deg=deg+rStep;
}
// 三角形を描画
function triangle(x1,y1,x2,y2,x3,y3){
var tp=app.activeDocument.pathItems.add();
tp.stroked=false;
tp.filled=true;
tp.fillColor=app.activeDocument.defaultFillColor;
tp.setEntirePath([[x1,y1],[x2,y2],[x3,y3],[x1,y1]]);
tp.closed=true;
}


【古籏一浩】openspc@alpha.ocn.ne.jp
http://www.openspc2.org/


イラストレーターでパスとして生成されるので、後で自由に処理できます。

・創って学ぼうプログラミング
https://news.mynavi.jp/series/makeprogram


・8K/4K/ハイビジョン映像素材集
http://www.openspc2.org/HDTV/


・クリエイター手抜きプロジェクト
http://www.openspc2.org/projectX/



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編集後記(10/19)

●偏屈BOOK案内:石川弘子「モンスター部下」日経プレミアムシリーズ 2019
https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4532264081/dgcrcom-22/


筆者は社会保険労務士法人代表。最近は「部下がモンスター化して困っている」「モンスター部下が入ってきてどうしたらいいか」といった相談を頻繁に受けるという。たとえば、「自分が納得いかない仕事はしたくないと言って、上司の指示を聞かない」「個性を尊重すべきと言って、ルール無視の非常識で自分勝手な行動をとる」「SNSで会社の内情をぶちまけ騒動を起こす」

このような部下に悩まされている上司は少なくないようだ。わたしが出版社に務めていたときは、そんなモンスターはいなかったが、眠り猫や一人深夜族など、かなり問題な人はいた。わたしのことはさておき。最近は「個性の尊重」「やりがい重視」「人は平等」という考えを曲解して、結果的に「自分勝手」「無責任」「低モラル」な言動に結びつく社員が少なくないようだ。

以前は職場での人間関係のトラブルは、だいたい部下側からの相談が多かった。しかし昨今は、部下に対して指導したくても「パワハラと言われるのでは?」「部下が辞めたら自分が責任をとらされるのでは?」「自分のマネジメントは間違っているのでは?」という不安から、指導ができない、どう指導したらいいか分からない、と悩む上司サイドの相談の方が圧倒的に多い。

台頭する自己中心モンスター。謎の欠勤を繰り返し、突然、退職代行業者を使って去った部下、育児を理由に周囲に仕事を押し付け、注意したら「マタハラだ」と騒ぐ女性、SNSに会社のトンデモ動画や会社の誹謗中傷をアップしまくる20代社員、「働き方改革」を伝家の宝刀にやりたい放題の仮面イクメン部下、「成長できる仕事」しかやらない意識高い系モンスター、一方的に異性を追いかけ歯止めがきかないストーカー社員……やれやれ。

内緒の副業に経費不正、脱税の「闇収入」モンスター、客先の男性と不倫関係に陥るモラル欠如型モンスター、カラ領収書で経費をせしめキャバ嬢に貢ぐ部下、業務時間中に会社のパソコンで株取引する部下、社内ダブル不倫で振られた腹いせにセクハラ告発、休日出勤手当をもらってバーベキュー、風呂に入らず周囲に悪臭をまきちらすスメハラ部下……やれやれ。

若手社員を手下に上司をシカトする半グレシニア社員、転職先でマウンティングし同僚をバカにする大手出身モンスター。舌打ちに書類投げ不機嫌をまきちらす50代部下、「俺のことをバカにしているのか」とキレる60代部下の背景に認知症……やれやれ。こういった他人の不幸は蜜の味(違うな)。

ケーススタディには、彼らの実態とタイプ分類、そして適切な対処について、社労士の筆者がわかりやすく解説している。モンスター部下の類型を知れば、対処法も検討がつきやすい。類型は嘘つきモンスター、自己愛型モンスター、モラル低下モンスター、ハラスメントモンスター、被害者モンスターなどがあり、じっさいこんな社員を部下に持った人は災難である。(柴田)


●ベルマーク続き。番号は企業を示す。で、一覧を見たら約50もある。えっ、あの小さなベルマークを50に分けるの?! で、点数も数えるの?! 労に見合わない作業だな……。

これどうにかできないの? 飲料についてくるシリアルコードシールみたいなのを読み取るとか。いや生産ラインに余計な手間と費用が……。うーんうーん。

検索したら、「ベルマーク運動のIT化問題」というページが出てきた。PTAの方々のする作業の流れや、IT化するための問題点などが書かれてあり、実現は難しそうだった。ICタグが安ければ可能性はありそうなんだけど。

もうさ、個人の持つポイントカード(またはQRコード決済サービスなど)に、寄付先情報を入れてもらうことにしてさ、該当商品を買ったら、自動的に寄付できる仕組みってできないの? 保険会社などは、直接寄付先を登録しておいてさ。続く。(hammer.mule)

「ベルマークの仕分けする代わりに5000円札投げつけたい←わかる」
https://togetter.com/li/806636


PTAが「ベルマーク運動」をやめない理由
https://president.jp/articles/-/28246


PTAのベルマークをやめること
https://note.com/jasami/n/n86f0c5947a0f