KNNエンパワーメントコラム 世界で一番貧困な国は"セカンドライフ"/神田敏晶

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セカンドライフ (Second Life) はじめ方から稼ぎ方までKNN神田です。

セカンドライフ上のビジネスについて、最近よくインタビューを受けるようになった。

セカンドライフ人気7つの理由(2007年04月02日修正版)
< http://rblog-media.japan.cnet.com/knn/2007/02/post_2520.html >
にも書いているが、初期の段階では、無限のサイバースペース上に展開される有限の価値に注目すべきだろう。

誰もが簡単に頭に描けるのが不動産である。セカンドライフというプラットフォームが、今後も継続するという前提条件においては、この価値はかなり有効である。いや、ここを所有していないと何も始まらない。

現在は、日本の企業がセカンドライフ内の土地や島をこぞって物色し始めている。しかしだ。問題はそこをどのように運用するかである。豪華に見える3Dのプリムの建造物を構築しても、アバターが存在していない場所は魅力がない。


むしろ、建物よりも、ユニークなアバターやフリーで持ち帰るお土産やスクリプトに注力を注いだほうが、ユーザーにとっては意味があるだろう。豪華な乗り物やエレベーターがあっても一度体験したらもう不必要だ。しかし、おもしろいやりとりができるアバターがいると、何度でも訪れてみたくなるだろう。

日本語版が間もなく……と、いつもメディアで騒がれているが、ボクはあえて期待をしないほうがいいとアドバイスしている。現在、メニューが日本語化されているし、日本人居住区もあれば、2バイトの日本語で問題なくチャットができる。それ以外に何を「日本語化」するというのだろう?

セカンドライフの世界がすべて日本語化されるとは到底考えられないだろうし、多国籍の人が人種も文化も越えて、このワールドでコミュニケーションしているのだから「日本語」にこだわることは、つまり「鎖国」を意味していることと同義語だ。むしろ、このセカンドライフで起きていることの現実のビジネスチャンスに目を向けるべきであろう。

セカンドライフのビジネスで一番の着目点は、世界で一番人件費の安い世界であるということだ。誤解を恐れずに書くと、セカンドライフは、「人件費が地球で一番安い世界」とおきかえてもいいだろう。

セカンドライフの住人の大多数は、無料で居住している人たちだ。無料メンバーの割合を8割と見込んでみる。所有している金額はたったの250L$(リンデンドル)である。セカンドライフの大多数の人の財産はたかが125円(約半額)という個人経済なのだ。

それが月額で3つのプランとなると…。
【1】月払い:$9.95/月
【2】3ヶ月:$22.50($7.50/月)
【2】年払い:$72.00($6.00/月)

契約時ボーナスが1000L$と、一気に4倍の資産を持つこととなる。しかも、毎週お小遣いが不労所得でL$300がはいるので、月額L$1200づつ増えていくこととなる。

無料会員の資産との差は、契約時で4倍、翌週で5倍、一か月で約10倍もの差がついてしまうのだ。毎月さらに4.8倍づつの格差が生まれ、一年では、L$15,400(L$1200*12month+L$1000)なんと61.6倍の資産を持つこととなる。ビジネスの基本は大多数が無料会員であるところだ。

同じ、L$100であっても、資産L$250の人にとっては高値の製品である。ダンスパッドで一生懸命に踊って稼いで時給L$10で10時間もの労働が必要だ。

しかし、有料一ヶ月目でL$2200の人にとっては、L$100は1/22なので、一日のお小遣い分の感覚だ。年間でL$15,400にとっては、L$100は、1/154である。この差は非常に大きい。

しかも、ドルで実際のリンデンドルを購入することができるので、その格差はさらに広がる。

セカンドライフでビジネスを考える人は、毎月支払いの事をかんがえるより、年払い:$72.00($6.00/月)してしまうべきだ。たかが8,640円だ。されど8,640円。セカンドライフのビジネスセミナーにいって、本を買って、いろんなことをしている間に8,640円くらいはかかってしまう。

むしろ、土地を持つことができる権利があったりしたほうが有効だろう。現に、ボクもあとで土地を譲渡するという条件で土地を購入し、転売することによって不労所得を得ることができた。SL内では、まだ譲渡などに対する課税は発生していない(現在では、転売目的での購入は禁止行為の一つとなっている)。

セカンドライフのビジネスセミナーの参加者に、有料会員と無料会員をアンケートしてみても、約半数が無料会員というのが実態だ。

セカンドライフビジネスに参入しようとしている担当者でさえも、8,640円を投資しようとしていないところには、何もビジネスを期待できないというのがボクの本音だ。

むしろ、セカンドライフに存在する、資産L$250の大多数の人たちに仕事を発注するというJOB CENTERで、日本語で発生する、リアルな仕事を依頼するのもありではないだろうか?

英語翻訳 L$100(日本円にして約50円です!!)
java script L$300(150円)

インドや中国でもバングラディッシュでも、この価格ではやってくれません。しかし、世界で一番、貧乏な世界のセカンドライフでは、L$100でも、面白そうな仕事にはすぐに人が集まってくるところがユニークだ。

これは経済的な側面よりも、出費を抑えながら、楽しく時間をすごせるところに意味がある。新しいレジャーとしての仕事で、新たな自分の価値を評価されるという新たな経済社会システムの小さな実験の場ともセカンドライフは成立している。まさに現実の「スモールワールド」なのである。

スキルのある人にとっては、簡単でありながら、スキルのある人を見つけて仕事を発生させるのにコストがかかるような業務は、セカンドライフ内で発注したほうが格段にはかどるだろう。それを、マネージメントしたり、仲介したりするほうがビジネスになる。不動産から、建築、そして、ソフト化するサービスへセカンドライフのビジネスは動き始めた。

■セミナーのお知らせ

『第8回 テレビとネットの近未来カンファレンス』
「Joostインタフェースに見られるデジタル時代のテレビインタフェースの行
方」
日時:6月8日(金)19:00開場 19:30〜21:00&懇親会
場所:渋谷T's Business Towerホール402(東京都渋谷区渋谷2-18-3 東宝ビル別館)
< http://www.tsrental.jp/access/img/map_touhou.gif >
参加費:5,000円(懇親会費込)
ゲスト 株式会社Jストリーム 取締役副会長 古株均(こかぶ・ひとし)氏
主催:楽しいTVの未来を考える研究会
詳細・申込はこちら
< http://www.tvblog.jp/tvnetevent/200706/form.php >
また、このイベントも「Stickam」を通じてSecond Life内のBarTube SIMでライブストリーミング致します。当日イベントに参加できない方でもイベントの様子を視聴することができますので、是非Second Lifeで"バーチャル参加"してみて下さい。

Second Life BarTube SIMはこちら
< http://slurl.com/secondlife/Armon%20Gill/221/129/51 >
Second Life内でのライブストリーミング配信についてはこちらを参照
< http://startsl.net/ >

毎週木曜日は渋谷のBarTubeで「セカンドライフナイト」開催中!
ビデオ投稿スタジオ BarTube < http://snbar.ameblo.jp >
毎週木曜日23:00 MXテレビ「BlogTV」出演中
< http://www.technorati.jp/blogtv/ >
「NetSurfin2.0」毎週放送中!デジハリ大学放送部
< http://blog.dhpodcast.com/ >
神田敏晶著「Web2.0でビジネスが変わる」
「YouTube革命〜テレビ業界を震撼させる「動画共有」ビジネスのゆくえ〜」
「Web3.0型社会」大和書房

KandaNewsNetwork,Inc. < http://www.knn.com/ >
CEO Toshi Kanda mailto:kanda@knn.com
#502 1-4-8 Komaba Meguro Tokyo Japan,153-0041
TEL 090-7889-3604 FAX 020-4622-7170
< http://mixi.jp/show_friend.pl?id=550 >
Mobile 81-90-7889-3604 Phone81-3-5458-6226

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ウェブ3.0型社会 リアルとネット、歩み寄る時代
神田 敏晶
大和書房 2007-02-23
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star業界人なら必読
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セカンドライフ (Second Life) はじめ方から稼ぎ方まで
ラケータ
毎日コミュニケーションズ 2007-05-18

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マイケル・リマスゼウスキ ワグナー・ジェイムス・アウ マーク・ウォレス
インプレスR&D 2007-05-17
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by G-Tools , 2007/06/04