デジクリトーク「決別宣言」(リマーク的雑記)/弓田純大

投稿:  著者:  読了時間:4分(本文:約1,600文字)


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萌芽:1998年
ぼんやりした違和感。

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過信、
妄信、
勘違い、
盲人の手を引く盲人

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デジタルは「間引かれた」情報。
1/10、1/100。
映像も写真も音楽も。
最近アナログレコードが見直されている理由なんか
考えなくても分かる。


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家族旅行に行った。
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ケータイで記念写真を撮った。
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メモリーが一杯になってきたので画像を捨てた。
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大地震が起った。
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電気が止まりパソコンが使えなくなった。
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基地局が被害を受けてケータイも使えなくなった。
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電気が復旧したと思ったら、余震でパソコンがデスクから落下。
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データもろとも大破。

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「便利さ・楽さ」は「質の高さ」と両立しないよね?

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・マンガを見て、マンガを描く漫画家
・ADC年鑑を見て、広告を作るデザイナー
・デジスタを見て、CGを作るデジタルクリエーター

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a. 理屈ではなく生理的問題。
b. 理性ではなく情緒の問題。
c. 合理性ではなく拘りの問題。

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1. 歴史の中で証明された優れた耐久性
2. 刻印された記録の一回性
3. 適正な処理が施されたトーンやプリントの美しさ
4. ケミカルの変化でもたらされる多様性
5. アナログのスピリット

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「最近のプリンタはアナログの写真と変わらないくらい質が向上してる」

「だから?」

「最近のデジカメはフィルムより解像度が高い」

「だから?」

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CGがハリウッド映画離れの要因のひとつであることに
どれだけの制作者が気付いている?

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 技術の進化 ≒ 精神の退化
物質の豊かさ ≒ 精神の貧しさ

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考えられる反応。
「あ〜、デジタルでもこんなに綺麗に出来るんだ〜」
「な〜んだ、デジタルか」
「だってデジタルじゃん」

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ビブリオマニアを自負している。「モノ」としての古書がたまらなく好き。
手に触れた時の「感触」
皮や紙の様々な表層とその匂い
「モノ」としての強さ。圧倒的な。
経年による変色、シミ、擦れ、破れ、さえも。

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「赤ひげ」の薬棚。
「七人の侍」の安宿の床。

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「代用品」
・総ヒノキ家具-----合板カラーボックス
・イクラ-----------人工イクラ
・大豆醤油---------人毛醤油
・肉まん-----------段ボール肉まん

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「万葉集」にみる驚くべき感受性、表現の豊かさ!!!
「今昔物語」の素晴らしいストーリー群!!!

ああ、純愛ドラマ。。。ケータイ小説。。。

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上記のようなこと(どのようなことだ)からデジタルに嫌気がさし、デジタル使って作品創るのやめました。

8月1日から中野の「ギャラリー冬青」にて、銀塩のみの写真展をやります。8月4日(土)、終日会場にてチビチビお酒飲みながらうだうだしてますので、写真が好きな方、デジタルの悪口言いたい方(笑)、是非遊びにいらして下さい。

●弓田純大写真展「SIDE-P」
< http://www.tosei-sha.jp/ >
会期:8月1日(水)〜9月1日(土)11:00〜19:00 日月休 最終日14時(8/11〜15夏期休暇)
会場:ギャラリー冬青(東京都中野区中央5-18-20 TEL.03-3380-7123)