おかだの光画部トーク[3]初心者向けデジカメ入門:1 カメラを選ぶ《その2》

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前回は、「カメラを選ぶ時に何が撮りたいかを考えましょう。」という内容でした。撮影スタイルを考える事で、その人にとっての良いカメラが見えてきます。今回は、コンパクトデジカメとデジタル一眼レフの違いを挙げてみます。

まず一番大きな違いは、その大きさでしょう。一眼レフの大きなボディサイズは、重くて常に持ち歩いて撮影するには億劫になるなど使い勝手においてマイナスです。しかし、その大きなボディの中には大きなイメージセンサー(画像素子)が入っています。

デジタル一眼レフの普及機に搭載されているセンサーはAPS-Cというサイズで、大きさは23.4ミリ×16.7ミリ。これに対しコンパクトデジカメに多く使われている1/2.5インチサイズのセンサーは5.7ミリ×4.3ミリ。面積比で約15倍あります。

最近ではコンパクトデジカメの画素数もどんどん大きくなってきて、1,000万画素あたりは普通です。画素数を大きくすると売りやすいのか、コンパクトデジカメにそんな画素数必要なの? って思える程の1,470万画素なんてカメラも出てきています。

画素数だけをとって見てみると、一見一眼レフと変わらない気がしますが、同じ1,000万画素でも、一眼レフのそれとコンパクトデジカメのそれとは全く違います。それは先に挙げたセンサーのサイズ。小さなセンサーに1,000万画素を詰め込むと、ひとつひとつの素子が受ける光量も少なくなります。


晴れた日中の屋外など、充分に明るい場所で撮る場合はたいして問題ないのですが、暗い所でフラッシュ無しで撮る時などは影響が出てきます。暗いので感度を上げて撮る(ISO800とか1600とかに設定して撮影する)わけですが、センサーが受ける光量が少ないので、電気的に増幅するためにノイズが出てしまいます。暗い場所で、コンパクトデジカメや携帯を使って撮っても、なんだか満足いかない写真ばかりなのはこういう理由です。

センサーが大きいと、更に良い事があります。例えば、被写界深度を浅くして背景をボカしたい場合、同じ焦点距離、同じ絞り値だとセンサーが大きい方がボケ具合は大きくなります(被写界深度、焦点距離、絞り値などの写真用語については追ってご説明する回を設けますね)。写真から伝わる雰囲気とか、空気感とか、味みたいなものはボケ具合から感じる部分が大きいと思います。なので、大きなセンサーでいいボケ味の一眼レフで撮った写真がなんだかステキに感じるのは、これが理由のひとつかもしれません。

センサーのサイズだけではなく、写真を撮る上で最も重要な部分のひとつであるレンズが、圧倒的に大きいのが一眼レフの利点です。レンズを通った光が画像を描くわけですから、レンズの善し悪しがそのまま写真に影響します。小さなレンズより大きなレンズを通ってきた光の方がきれいだし、細部まで解像度が高い描写ができます。

では、コンパクトデジカメはダメなのかというとそうではありません。一眼レフにはない数多くの機能がたくさんあって、いろんなメーカーが特徴あるカメラを次々に出してきています。外見で言うと、おしゃれでカラフルなボディーだったり、カードサイズの薄いボディーだったり。防水機能でマリンスポーツなどでも安心して使える機種もあります。

2年程前から搭載され、話題を呼んだ"顔認識機能"も今では当たり前になってきていて、更にそれが進化しています。大人か子供かを自動的に判別して、笑顔になったらシャッターが切れる"スマイルシャッター"や、二人の距離が一定以上近づくとシャッターが切れる"恋するタイマー"。

更には、カメラがシミ・くすみの目立たない、ふんわり、なめらかな肌感へと仕上げ、明るい肌色に画像調整し、気になる小ジワもカバーし、透明感のある肌で、若々しく自然な印象にと"カメラが自動でお化粧"機能まで。とにかく誰もが極力失敗しないというコンセプトで作られています。

その他にも、動画に強いモデルや、blogに簡単にアップ出来るような機能、16:9や1:1など通常のプリントの比率ではないアスペクト比で撮れるものなど、魅力的なコンパクトデジカメが沢山あります。

カメラに慣れてない赤ちゃんや子供は、黒く大きな一眼レフを向けると怖がる事も多く、そんな場合は小さくてかわいく自動で顔にピントを合わせてくれるコンパクトデジカメの方が、笑顔のステキな写真が撮れるかもしれません。

一眼レフの方がもちろん画質がいいわけですが、写真は画質だけがすべてではないので、一眼レフを使えば誰でも必ず思った通りのいい写真が撮れるわけではありません。どちらが良いとか悪いとかではなく、できれば撮影状況によって使い分けるのがベストだと思います。

タカラトミー xiao TIP-521-MG ゼンダ今月末にはインク不要で撮ったその場でプリントできる小さなプリンターと一体となったおもしろいトイカメラが、玩具メーカーのタカラトミーから発売されます。年末年始のパーティシーズンに人気者になれそうですね。
◎タカラトミー xiao(シャオ)
< http://www.takaratomy.co.jp/products/xiao/ >
< http://japanese.engadget.com/2008/11/06/xiao-zink/ >
< http://www.yodobashi.com/ec/product/100000001001061869/index.html >

【おかだよういち/WEBクリエイター・デザイナー+フォトグラファー】
年々紅葉が遅くなってる気がしますが、姫路近辺もうすぐようやく色付いてきそうな感じです。近隣でどこか撮りに行く時間が作れればいいなぁと思っております。
< http://s-style-arts.info/ > < mailto:okada@s-style-arts.com >

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タカラトミー xiao TIP-521-B ブラック
Takaratomy 2008-11-28

by G-Tools , 2008/11/11