KNNエンパワーメントコラム 日テレのテレビ戦略「20世紀少年 〜もう一つの第1章〜」/神田敏晶

投稿:  著者:  読了時間:5分(本文:約2,300文字)


KNN神田です。

週末は、一週間の中でも特に忙しい…。HDDに撮りためたTVコンテンツを、厳選してから消費するからだ。

生で視聴すると、ニュース以外は膨大な時間が蝕まれるから、普段はニュース番組しか見ない。しかし、週末は人気の高かった番組を選んで視聴しながら、次週のためにHDDから削除していくメンテナンス視聴をおこなう。

いつものニュース、情報番組はSPIDER zeroのアナログ視聴だが、週末は、HD画像でなにかないかとSONYのBDZ X90で獲れている番組を検索、この「おまかせ・まる録」機能は手ばなせない。CocoonのDNAがここにしっかりと生き残っている。

おお!「20世紀少年 〜もう一つの第1章〜」が録れている。そうか、第2章が公開されるからだ。なにぃ? 目を疑った。「もう一つの第1章」だって?「もうひとつの」ってなんだ?



なんと、映画公開版とは違うらしい。ちらっと冒頭を見てみる。おぉ、ナビゲイターが、鼻たれドンキーこと生瀬勝久ではないか…。おや、上手のテーブルには、友民党のシンボルマーク、ともだちのマスクがあるぞ…。

気になる…気になる…。「け〜んぢくん、あそびましょ」の謎が深まる。このマーケティングは見事。

「デスノート」と同様に、原作とは違うシナリオなのか? …といっても原作を読んでいないので、まったくわからない(笑)。マンガ喫茶へ行ったら確認しようといつも思うが、別の映画を見てしまってマンガにはまったくたどりつけない。借りた「デスノート」の本が2年たった今でも消費できないし…。

ボクにはマンガのインターフェイスがあわないのかもしれない。しかし、手塚治虫さんのマンガならすっと入ってくるのに…。

さて、「20世紀少年」であるが、同時に2009年1月30日から、映画版のDVDレンタルとセルが始まった。日テレえらい! と思った。この手法はおそらく初めてなのでは?

「もう一つの第1章」という映画のリメイクではなく、アドオン版はありだろう。映画の時間より、解説やらコマーシャルを挿入してテレビの放映時間を長くすればいいのだ。映画の同期時間よりも、録画させて、中断視聴が可能にすることにより、新たなアイボール(人の目)がキャッチできる。

映画を見た人は、特典があるというだけでは、DVDを購入したり、レンタルはしない。しかし、新たな情報があれば見たくなる。映画を見ていないライトなユーザーは無料の地上波で見て、第2章を大画面で見に行こうか、という気になる。

やはり、テレビ局のビジネスモデルは、単に映画を製作するだけではなかった。二度三度おいしいことを常に考えている。つまり、今まではDVDを販売した後で、しばらくしてからテレビ地上波で初放送する。それは、映画の「2」の直前というライフサイクルだった。

映画、DVDとテレビを別バージョンで同時に展開し、テレビを見せてから、そのままレンタル屋に借りに行かせ、第2章を見に劇場へと向かわせる。もう見事としかいえない。

しかし、よーく考えてみると、あと半年も待てば、「もう一つの第2章」が日テレで公開されて、第3章が劇場公開で見に行けるのでは?

映画の3部作完結ともなると、1部、2部の記憶が鮮明なほど楽しめる。うん、今日、劇場に見に行くか、半年後くらいに見に行くかの苦渋の選択。

また、この獲れた番組を半年間、視聴せずにHDDの中においておくことのほうが、削除したい気持ちのストレスと戦うこととなる。経験上、DVDやBDに一度焼いてムーブしてしまったら、一生見なくなることがわかっているからだ。

やはり映画館にいこう! 最終回とか水曜日だったら、1200円の劇場もある。映画とは、見てお終いではなく、だれかと見終わった人同士で、情報を共有したいコンテンツでもある。

ヤフー映画のレビュー以外に、映画一本について討論する番組もYouTubeあたりで、販売促進ムービーとして、権利関係を処理しながら展開できるのではないだろうか。

映画レビューだけでは、一方通行でしかない。しかも雑多なユーザーの主観だ。
< http://info.movies.yahoo.co.jp/userreview/tymv/id332026/s0/or1 >
(20世紀少年第2章 最後の希望 作品ユーザーレビュー)
読んでしまうと、先入観ができてしまう。もっとディスカッションして楽しみたい。

日テレさんだと、第二日本テレビなどもあるではないか。原作を読んでいる人の評価、原作を知らない人、いろんな「20世紀少年」の習熟度にあわせたレビューが、怠惰な受け身の状態で見られる情報番組はありかと思うのだが…。

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