[2813] Ev=Av+Tv

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《radiko.jp パソコンからラジオが聞ける》

■装飾山イバラ道[52]
 簡単で難しい名前
 武田瑛夢

■おかだの光画部トーク[31]
 Ev=Av+Tv
 おかだよういち

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 早稲田大学知的財産拠点形成研究所シンポジウム
 関西芸術会議VOL.3「社会とアートのあり方」
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■装飾山イバラ道[52]
簡単で難しい名前

武田瑛夢
< https://bn.dgcr.com/archives/20100316140600.html
>
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70代の母は昔の人ならではの言語感覚をしている。まずアルファベット3文字〜4文字の言葉を覚えるのが苦手だ。企業の名前のNTTやNECやKDDIというようなもの。KDDIは「ケーデーデーアイ」と発音し、メモを残すとしてもカタカナで書く。

そもそも新潟県人なので「イ」と「エ」の発音に区別がないのが、アルファベットの認識をさらに困難にさせているように思う。なのに私の名前はエイコなのが不思議だ(本名)。自分が区別できないエとイを選ぶなんて。今までずっとイエーコと呼ばれてきた気がする。

今年の春から古いマンションの部屋を、夫婦の倉庫兼仕事場にするので、インターネット環境を整えようと準備中だ。築年数のぶんだけマンション住民も高齢化しているようで、マンションの決め事を取り仕切る理事会も平均年齢がぐっと上がっている。

母も理事で毎回理事会に出席しているので、ネットのことを聞いてみたけれど、うちのマンションで接続可能な会社を調べるだけですごく時間がかかってしまった。

「インターネットはケーデーデーアイが50回線とエヌエイチケーが5回線だって」と言う。KDDIはいいとして、NHKはなんだろう。だんなさんと顔を見合せて「NTTではなくて?」と聞き返したけれど、絶対にエヌエイチケーだと頑なだった。やっぱりNTTだとわかるまであと数日を要した。

理事の人や管理人さんも皆それなりに高齢なのでインターネットに疎く、ネットや地デジ関連の会議の時にはすったもんだになっているそう。使ったことのないものについて決めるのが、どれほど困難なことかは想像できる。

マンションのおばあちゃんたちは、お互いが何かを確認する時には電話ではなく、直接訪問しあっている。もちろんアポなし突撃のスタイルでピンポン! と来る。その時いなければまた明日という具合なので、何事もすごーく時間がかかるのだ。メールが使えれば便利とも思うけれど、その年齢にはその年齢のやり方があるので、待つしかないこともある。

しかし、理事長はまだ40〜50代の男性とのことで、ネット関連の相談もできることがわかりホッとする。会った事も話した事もないけれど、あのおばあちゃんたちをまとめているのなら相当の人格者だと勝手に尊敬している。

住んでいる方のマンションの理事会でも、マンションが他の家屋のテレビ受信を妨げていないかなどを確かめるために検査会社の人が来たという。地デジ化でそういったテストをしているところが多いらしい。

母がその会社を「日本テレビ」だと言うので、なんでテレビ局が直々に調査を?とだんなさんとまた顔を見合わせたけれど、結局「日本○○」という日本テレビとはまったく別で関係のない会社だった。私は「名前に日本がつく会社なんて星の数ほどあるんだから、下につく○○の方を覚えてきてよ」と言っておいた。その時は覚えていても後で思い出す時には「日本何とか」になり、テレビの話だったからそれがくっついてしまったみたい。

私の仕事関連の電話をとってくれた場合でも、メモ書きに残された会社名の「○○システム」の○○はたいてい間違っていて非常に困る。何システムだったんだろうと。

結局、英語のヒアリング力と同じで、知っている言葉しか聞き取れないのはしょうがないのかもしれない。私の方が何らかの対処をしておくしかない。

どこのマンションの理事会でも、仕事が忙しい世代の人はなかなか出席ができず、ある程度時間に余裕が出てきた世代が中心となっていると思う。任せるしかない人は委任状を出し、何事も任せてそのまま進んでいくのだ。本当はマンションでけっこう深刻なことが起こっていても、気づかずに住み続けている人もいたりしそう。

私を含めてもっと関心を向けないといけないとも思う。しかし一旦深く関わってしまうと、ずっとそっち側へ行ってしまいそうな怖さも感じる。任せる責任と引き受ける責任。きっとみんな何かしらを人に任せて、何かしらを引き受けて生きているから、順番にそれぞれの重荷を受け取らなければいけないのかもしれない。

母世代は与えられた役目にはりきって奮闘しているので、やる気のあるうちはがんばってもらっちゃおうと思う。

【武田瑛夢/たけだえいむ】eimu@eimu.com
装飾アートの総本山WEBサイト「デコラティブマウンテン」
< http://www.eimu.com/
>

確定申告も終わると春が来る感じ。税務署のそばに通っていた中学校があるので久しぶりに前を通ったら、懐かしかったけれどその老朽化にびっくり。自分も老朽化するわけだわと思った。

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■おかだの光画部トーク[31]
Ev=Av+Tv

おかだよういち
< https://bn.dgcr.com/archives/20100316140500.html
>
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絞りとシャッターの話を、数回にわたってしてきました。レンズから入ってくる光を「絞り」と「シャッター」ふたつの機構で調節して像を描く。絞りとシャッターは互いに鎖で繋がれた関係になっていて、バラバラに決めることはできません。

絞りを開けて光をたくさん取り込めば、シャッターを速くして光がセンサー(フィルム)に当たる時間を短くしないといけないですし、逆に絞りの穴を小さく絞り込んで光の量を少なくすれば、そのぶんシャッターを遅くして光を長い時間取り込まなくてはいけません。

もう一方のシャッターを中心に考えるとどうでしょう。速いシャッターだと一瞬しか光があたらないので、その分絞りを開けてたくさん光を取り込むことになります。逆にシャッターを長い時間開けておいた場合、その分絞りの穴を小さくして光を少なくする必要があります。

この「絞り(F値)」と「シャッター(シャッタースピード)」で光を調節して「露出」を決定することを、簡単な数字に置き換えて、露出量をわかりやすくしたものが今回のタイトルにある"Ev=Av+Tv"で表す「アペックスシステム」です。

Avは Aperture Valueの略、つまり絞り(F値)。
Tvは Time Valueの略で、シャッタースピードのこと。
Evは Exposure Valueの略で、露出値のことです。

< http://bit.ly/csTxjY
>
横軸のシャッタースピードTvと縦軸の絞りAvの交わった斜めの部分が露出値Ev

F値→Av:
1.4→(1) 2→(2) 2.8→(3) 4→(4) 5.6→(5) 8→(6)
111→(7) 16→(8) 22→(9) 32→(10)
シャッタースピード→Tv:
1→(0) 2→(1) 4→(2) 8→(3) 15→(4) 30→(5) 60→(6)
125→(7) 250→(8) 500→(9) 1000→(10) 2000→(11)
4000→(12) 8000→(13)

Evは露出値と先程説明しましたが、逆に被写体の明るさを表すこともできます。通常はISO感度100を基準にした時の被写体の明るさをEvで表します。

例えば、どこかでプロがモデルさんを撮影している時など、顔の辺りやモデルさんの周りでなにやら測っているのを目にしたことはありませんか? あれは、単体露出計で被写体の居る場所の明るさを測っているのです。

< http://flic.kr/p/7KVUDG
>
写真の露出計ではEv=10となっています。
この場合、Av+Tv=10になればいいわけですから、
Av(1)+Tv(9)=Ev(10)でも
Av(5)+Tv(5)=Ev(10)でも
Av(9)+Tv(1)=Ev(10)でも、好きな組み合わせで設定できます。

Av(1)+Tv(9)=Ev(10)だと、絞りF1.4とシャッタースピードが500
Av(5)+Tv(5)=Ev(10)だと、絞りF5.6とシャッタースピード30
Av(9)+Tv(1)=Ev(10)だと、絞りF22とシャッタースピード2 となります。

昔、カメラが自動でやってくれる前はこのF値とシャッタースピード両方を自分で決めてカメラに設定しないといけませんでした。(今で言う"マニュアルモード"、表示は「M」)

今では、絞りかシャッターのどちらかを決めて設定すれば、もう一方はカメラが自動で被写体の明るさに見合った値に合わせてくれる、"絞り優先モード"、"シャッター優先モード"や、両方を自動で合わせてくれる"プログラムモード"が付いているので、そこまで考えなっくても撮れるようになっています。コンパクトデジカメに至ってはすべてカメラ任せで、絞りなども自由に設定できない機種も少なくありません。

さて、明るい場所ではEvの値も大きくなり、より大きな数字のAvとTvの組み合わせになりますが、暗い場所だとEvの値が小さいですから、AvとTvも小さくなります。

手前から奥までピントをばっちり合わせ、かつブレないように速いシャッターを切りたい場合、絞りの穴を小さく絞って(F値を大きく)、速いシャッターを切る(シャッタースピードの数字を大きく)ことができる、とっても明るい場所でないと数字上でも無理な事がおわかりでしょうか?

光で像を描くのですから、暗いところでは色々と無理がでてくるのは当然ですよね。室内など充分な光がない時は、ストロボを使ったりいっぱいライトを灯けたりして明るくしてやらないと、ピントが浅くなったりブレたりしてしまいます。暗いところではできるだけ明るい状況をつくる。更にブレないように、できるだけ三脚を使うなどの制約がついてしまいます。

次回は、暗い場所なのにストロボも三脚も使えない状況で撮影する場合に設定する、ISO感度について説明します。

【おかだよういち/WEB&DTP デザイナー+フォトグラファー】
< http://s-style-arts.info/
> < mailto:okada@s-style-arts.com >
< twitter:http://twitter.com/okada41
>

さて、春も目前。もうすぐ桜の季節です。昨年の第11回で桜のことを書いていますので、よかったら読んで桜を撮ってみて下さい。
< https://bn.dgcr.com/archives/20090324140200.html
>

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■イベント案内
早稲田大学知的財産拠点形成研究所シンポジウム
「文と理 対峙から協働へ--文理融合型知的財産の活用方法を探る--」
「文と理の狭間からの飛翔--デザインの本質と法的保護の未来を探る--」
< http://www.globalcoe-waseda-law-commerce.org/iiips/symposium.html
>
< https://bn.dgcr.com/archives/20100316140400.html
>
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●文と理 対峙から協働へ--文理融合型知的財産の活用方法を探る--
日時:3月20日(土)13:00〜17:20
会場:早稲田大学早稲田キャンパス14号館201教室(新宿区西早稲田1-6-1)
参加費:無料、懇親会3,000円
申し込み:サイトより

青色発光ダイオードの発明者として著名な中村修二カリフォルニア大学サンタバーバラ校教授に基調講演を頂くほか、「理」と「文」の研究者・実務家を代表する双方の方々に登壇して頂き、「文理融合型の知的財産活用方法」を探ろうとするものです。パネルディスカッションでは、実務の話題を議論するだけでなく、次世代を担う「人財」に向けた熱いメッセージも発信いたします。

◇日米で発明者・研究者として活動して
中村修二(カリフォルニア大学サンタバーバラ校教授)
◇日米知財紛争事件を担当する弁護士の立場から
熊倉禎男(中村合同特許法律事務所弁護士)
◇産学協同による研究開発と実用化の事例
逢坂哲彌(早稲田大学理工学術院教授)
◇法学者の立場から
小泉直樹(慶應義塾大学大学院法務研究科教授)

●文と理 対峙から協働へ--文理融合型知的財産の活用方法を探る--
日時:3月28日(日)13:00〜17:00
会場:早稲田大学国際会議場井深大記念ホール(新宿区西早稲田1-6-1)
参加費:無料、懇親会4,000円
申し込み:サイトより

川崎和男大阪大学教授をお迎えして意匠法が保護しようとしている「デザイン」とは本来どのようなものかを明らかにするとともに、学者・行政官・実務家を代表する方々に登壇して頂くパネルディスカッションにおいて、意匠法という伝統的な制度を現代のわが国産業に十分に適応させるにはどのような変革が行われるべきか、我々が持つべき視点はなんであるかを探り、意匠法を「文と理」の狭間から飛翔させるための起点となることを目指します。

◇演題--創造する権利としてのデザイン価値
川崎和男(大阪大学教授)
出演:高林龍(早稲田大学教授)、大渕哲也(東京大学教授)、田村善之(北海道大学教授)、川崎芳孝(特許庁意匠課課長)、峯唯夫(弁理士)、五味飛鳥(弁理士)

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■イベント案内
関西芸術会議VOL.3「社会とアートのあり方」
< http://cscd.osaka-u.ac.jp/files/fbf02235137de309c2bbc4ba05d41307.pdf
>
< http://cscd.osaka-u.ac.jp/activity/view/438
>
< https://bn.dgcr.com/archives/20100316140300.html
>
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日時:3月24日(水)18:30〜20:00
会場:大阪市中央公会堂(大阪市北区中之島1-1-27)
参加費:無料
申し込み:サイト参照。3/18必着

関西を拠点に国内外で活躍する方々にお話いただく「関西芸術会議」。
今回は、哲学の思考を社会の現場につなげる「臨床哲学」に取り組んでいる大阪大学総長の鷲田清一氏と、関西出身で国内外において表現活動を行い世界的な評価を得ているやなぎみわ氏を招き、既存の枠組みを超えて私たちに疑問や驚きを与え、新たな世界観への視界を開けさせる「社会の中でのアート」の可能性についてお話いただきます。(サイトより)

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■セミナー案内
大阪大学CSCD公開講座「先端統合デザイン特論I」「メディア技法と表現リテ
ラシー」「技術リスクコミュニケーション論」ほか
< http://cscd.osaka-u.ac.jp/files/fbf02235137de309c2bbc4ba05d41307.pdf
>
< http://cscd.osaka-u.ac.jp/activity/view/438
>
< https://bn.dgcr.com/archives/20100316140200.html
>
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日時:2010年4月〜7月
参加費:9,200円(学期ごと)
申し込み:サイト参照。3/23必着

「先端統合デザイン特論I」
< http://cscd.osaka-u.ac.jp/education/2010/syllabus2010_17.pdf
>
デザイナ、デザインディレクタに必要な、デザイン提案能力、デザインマネジメント能力を養うための基礎力として、デザイン基礎の講義、実践、演習を行う。数学、理学を背景に持つ工学と、人間中心アプローチを背景に持つデザイン論の統合としてのプロダクトデザイン方法論を論じる。
会場:大阪大学中之島センター(大阪市北区中之島4-3-53)
< http://www.onc.osaka-u.ac.jp/others/map/index.php
>

「メディア技法と表現リテラシー」
< http://cscd.osaka-u.ac.jp/education/2010/syllabus2010_21.pdf
>
プレゼンテーションなどで求められる表現に関する基礎的な知識を身につけ、日頃の研究活動の成果発表の手助けとする。紙媒体から映像まで、幅広い範囲の「デザイン」の考え方を学び、その根底にある思想を吸収する。実際に身体を動かしながら、表現とは何かという根本問題を考察する。
会場:大阪大学豊中キャンパス(豊中市待兼山町1-16)、大阪大学吹田キャンパス(吹田市山田丘1-2)
< http://www.osaka-u.ac.jp/ja/access
>

「技術リスクコミュニケーション論」
< http://cscd.osaka-u.ac.jp/education/2010/syllabus2010_04.pdf
>
複雑な事象に直面したときに、リスク管理に係るより質の高い意思決定を行い、その意思決定の行使を阻害する組織的・社会的要因に対して適切な判断・行動をしリスク管理のための個人・組織・社会のコミュニケーションと協働を促進する仕組みの制度設計・運用ができるようになるための、"センス"を身に付けることが本講義の目標である。
会場:大阪大学中之島センター

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■CLIP マイコミジャーナル
イベント・セミナー・展覧会情報
< https://bn.dgcr.com/archives/20100316140100.html
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・デジハリ年間最大イベント、2009年度優秀作品発表会「DF2010」開催
< http://journal.mycom.co.jp/news/2010/03/15/040/index.html
>

・デジハリ、2009年度の卒業制作展「DIGITAL HOLLYWOOD WORKS 2010」開催
< http://journal.mycom.co.jp/news/2010/03/15/036/index.html
>

・フォトグラファー、アレックス・プレガーの写真展開催-RING CUBEにて
< http://journal.mycom.co.jp/news/2010/03/11/043/index.html
>

・「ニッサン童話と絵本のグランプリ」大賞受賞作品発表
< http://journal.mycom.co.jp/news/2010/03/08/028/index.html
>

・竹尾見本帖本店、スイス・タイポグラフィ後継者のポスターを展示
< http://journal.mycom.co.jp/news/2010/03/08/012/index.html
>

・イラストレーター NA2MEと辺口芳典の作品を展示-PUBLIC/IMAGE.3Dにて
< http://journal.mycom.co.jp/news/2010/03/05/095/index.html
>

・東京ミッドタウン・デザインハブ第21回企画展「日本のデザイン2010」開催
< http://journal.mycom.co.jp/news/2010/03/05/066/index.html
>

・新人写真家の登竜門「写真新世紀」-作品受付を4月から開始
< http://journal.mycom.co.jp/news/2010/03/04/072/index.html
>

・ケンイシイ×森本晃司トークセッション MUSIC×VISUAL〜90'sテクノの狂騒
< http://journal.mycom.co.jp/news/2010/03/04/048/index.html
>

・67WS、Flashのモーションプログラミングにまつわるセミナーを開催
< http://journal.mycom.co.jp/news/2010/03/01/066/index.html
>

・銀塩写真のプロジェクト「ゼラチンシルバーセッション」の写真展4月開催
< http://journal.mycom.co.jp/news/2010/02/24/063/index.html
>

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■編集後記(3/16)

・前ブックオフに行ったら、ようやく見たいものを見られた。それは、買い取り現場における売る側の抵抗である。書棚を眺めていると、突然の怒声が聞こえた。「これで150円だと、ふざけるな!」。カウンターのほうを見ると、わたしより歳上と見える男性が段ボール一箱の本を持ち込んだようだ。ところが、査定があまりに低いのでキレてしまったらしい。若い店員たち数人が集まっていたが、彼は「金などいらん。それはそっちで捨てろ」と、本を置き去りにして奮然と出て行った。やったー、いいぞ、心の中で拍手。ブックオフに行ったとき、買い取りカウンター付近で本を選ぶふりをしながら、他人の査定結果を聞くことがあるが、いつも必ず対象の本に対して信じられないほど低い金額を提示されている。そして、はいそれでいいですと売り手は応じている。そんなはずはない、売らない、持って帰る、という人を見たことがない。この度、初めて売り手が怒り出す現場を観察できたわけだが、店員たちは反論もなにもせず殆ど黙っていた。男が出て行ってしばらくしてから、カウンターの本を片付けていたが、とくに動揺したようすもない。もしかしたら、よくあることなのかもしれない。でも、初めて持ち込んだのであろう、キレた彼のショックはよくわかる。わたしもかつてデジタル系単行本をまとめて売りに行ったことがある。査定は予想額の1/10だった。ぜったい持ち帰るべきだったが、とても疲れた気分になって、それでいいと言ってしまった。不要になった本は、ブックオフではなくて、オークションでその本の価値がわかる人に回したほうがいい。捨てに行くのならいいけど。でも、本の価値なんかどうでもいいブックオフのおかげで、105円ですばらしい本に巡り会えるのはうれしい。(柴田)

・radiko.jp。パソコンからラジオが聞ける。時報を聞いている限りだと、リアルタイム放送ではなさそう。6〜7秒程度の遅れがあるようだ。参加していないラジオ局があったり、地域外のものは聞けなかったりするのだが、クリアな音質だし、クリック一つでAM・FM関係なく移動できるのはいいわぁ。早くiPhoneとかでも聞けるようになったらいいなぁ。プレイヤーはFlash。参加局がもっと増えて欲しいし(NHKも参加して欲しいなぁ)、地域外のものも聞いてみたい。雑音混じりながらも、持っているプレイヤーだと関東のAMラジオが大阪から聞けたりするのだが。引っ越ししてから地域内のラジオでさえ、雑音が多くて聞こえにくいのでradikoは嬉しい〜!/MBSラジオ「ありがとう浜村淳」をかけつつ後記を書いているが、会話が耳に入り集中できず、文章が書けない......。映像のあるTVと違い、細部まで言葉で説明するため会話が濃い。そして噛み砕いての説明がわかりやすい。映画を見なくても見た気になれる(笑)。大阪日日新聞からの引用まであって、地域に詳しくなりそうな気もする。と、感心している場合ではない。メルマガせねば。家事するにはラジオの方がいいので「ありがとう〜」を録音して家事タイムに聞きたいなぁ。(hammer.mule)
< http://radiko.jp/
>  radiko公式。各放送局公式サイトからでも聞ける。
< http://www.nnn.co.jp/dainichi/
>  大阪日日新聞
< http://desireforwealth.com/diary/201003_radiko_audio_hijack.shtml
>
Audio Hijack Pro持ってるので試してみようっと。
< http://areare.blog.so-net.ne.jp/2010-03-16
>  なくても
< http://koukaijo.seesaa.net/article/143654661.html
>
Windowsの方に。radiko録音ソフト「radika」複数同時録音
< http://komugi.net/archives/2010/03/15090423.php
>
PC単体で録音するメモ