東京をはじめ、あちらこちらで桜の開花宣言が聞こえてくる今日この頃。だんだんと春を感じる、暖かい日が増えてきました。
前回までは、デジタル一眼レフを購入することを想定して、揃えておきたいレンズのオススメや特徴などの解説が長く続いていましたが、今回からは、カメラを持って撮りに出かけることを、新しくスタートしてみたいと思います。
最初のテーマは“桜”。地域によってばらつきがあるものの、関東から西のエリアはだいたい3月後半から4月中旬までの、2週間程の間が桜を撮るチャンス。開花宣言から一週間〜10日ほどで満開、それから一週間〜10日ほどで散ってしまい葉桜になってしまいます。
その間に週末とか、ゆっくり撮影に出かけられる日は数日。天候の良し悪しもあるので、実際にベストな桜をじっくり撮影出来るチャンスは意外と少ないものです。
「あ、桜が綺麗に咲いているなぁ。今度カメラ持ってゆっくり来よう。」なんて言っていると、もう次回はチャンスがない可能性が高いと思います。「あ!」っと思った時は、とにかく携帯のカメラでもいいから、その場で足を止めて撮ってみましょう。もちろん、普段からコンパクトデジカメや一眼レフを持ち歩いているのであれば言うことなし。きっと素敵な一枚が撮れるはずです。
前回までは、デジタル一眼レフを購入することを想定して、揃えておきたいレンズのオススメや特徴などの解説が長く続いていましたが、今回からは、カメラを持って撮りに出かけることを、新しくスタートしてみたいと思います。
最初のテーマは“桜”。地域によってばらつきがあるものの、関東から西のエリアはだいたい3月後半から4月中旬までの、2週間程の間が桜を撮るチャンス。開花宣言から一週間〜10日ほどで満開、それから一週間〜10日ほどで散ってしまい葉桜になってしまいます。
その間に週末とか、ゆっくり撮影に出かけられる日は数日。天候の良し悪しもあるので、実際にベストな桜をじっくり撮影出来るチャンスは意外と少ないものです。
「あ、桜が綺麗に咲いているなぁ。今度カメラ持ってゆっくり来よう。」なんて言っていると、もう次回はチャンスがない可能性が高いと思います。「あ!」っと思った時は、とにかく携帯のカメラでもいいから、その場で足を止めて撮ってみましょう。もちろん、普段からコンパクトデジカメや一眼レフを持ち歩いているのであれば言うことなし。きっと素敵な一枚が撮れるはずです。
その瞬間に「あ! 綺麗♪」って思った気持ちが一番重要だと思います。そんな気持ちの時に撮った一枚はきっと素敵な写真なので、カメラのスペックや機種は関係ありません。例えばコレ。
< http://www.flickr.com/photos/okadayoichi/3375719317/in/set-72157615670331003/
>
わたしの母と姪(婆ちゃんと孫)が散歩している、ほのぼのといい感じだった時の一枚ですが、一眼レフを持ってなかったので、その時に持っていたRicoh R2という古いコンパクトデジカメで撮ったものです。ピントはボケボケだし、クオリティ的に細かいことを言い出すとダメな部類かもしれませんが、とっても好きな一枚です。
先の例は、純粋に桜の写真というわけではないので、いいサンプルではないかもしれません。桜をメインに撮影すると、意外と平凡でつまらない写真になりがちではないでしょうか。そんな時は、レンズの選択と、フレーミングを考えるといいでしょう。
桜の撮影に限った話ではありませんが、平凡な写真になってしまう一番の原因が“日の丸構図”だと思います。中心のセンサーだけを使って写真を撮っていると、どうしても主題が画面の中心にしかない構図になってしまいます。
最近のカメラは、周辺にもセンサーが配置されています。中心以外のセンサーで主題のピントを合わせると、ちゃんと絶妙な構図になるようになっているので、違うセンサーでいつもと違うフレーミングを試してみましょう。
更に、多くの機種でファインダーや液晶に格子線が表示される設定があるので、縦線と横線の交点に主題を持ってきたりしても、日の丸構図を回避できます。デザインする時のことを想像して、タイトルやコピーを入れる場所を考えて構図を決めて撮るといい感じになるんじゃないでしょうか。
イメージとしては「青空バックにピンクの桜」が撮りたい気満々だったりしますが、春の空は霞んでいたり花曇りだったりで、澄みきった青空の日は少ないと思います。なので、花をマクロレンズアップで撮る場合は、白い曇り空バックだといまいちなので、花の背景に黒っぽい幹や、山や建物などをボカして入れると花が引き立って締まって見えます。
曇りの日だから残念というわけではありません。むしろ、晴れで日差しが強い日より、花のアップを撮る場合は、影が出ずやわらかく優しい雰囲気で撮れますから、曇りの日もシャッターチャンスはいっぱいあります。
そして晴れの日、桜は思っている程ピンクではなく白っぽいので、逆光で撮るのは避けた方がいいでしょう。バックの方が白く光ってしまうと、本来綺麗な桜がくすんで汚く見えてしまうからです。晴れた日には、引いて青空も入れて全体の風景を順光で撮ると色もくっきり綺麗に写せます。
構図に関して、日の丸構図を避けるところから更に追求するなら、枝や木と空の境界、山の稜線、建築物や道などのラインを意識するとだいぶ違ってくると思います。その他に、昼間だけでなく、ライトアップされた夜桜や、満月の夜に月明りで長時間露光で撮るなど、いろんな桜にチャレンジしてみるのも面白いと思いますよ。
数は少ないですが、姫路城の夜桜や月明りで撮った桜の写真などのサンプルをアップしてみました。
< http://www.flickr.com/photos/okadayoichi/sets/72157615670331003/
>
せっかくの春なので、少し時間に余裕をもって、通勤途中や打合せに行くの道の途中の桜や風景に足を止めて撮ってみるのも贅沢な瞬間かもしれませんよ。
【おかだよういち/WEBクリエイター・デザイナー+フォトグラファー】
< http://s-style-arts.info/
> < mailto:okada@s-style-arts.com >
先週の東京出張でN700車内無線LANを体験。ものすごく便利なんだけど、ずっと仕事しなきゃいけない感じが微妙です。