[3249] ウェブサービスの買収と拡散する自己

投稿:  著者:  読了時間:16分(本文:約7,700文字)


《Twitterジャンキーだと自負していたけど》

■アナログステージ[75]
 メンタルの栄養は休息
 べちおサマンサ

■デジタルちゃいろ[13]
 ウェブサービスの買収と拡散する自己
 browneyes

■イベント案内
 大阪府立江之子島文化芸術創造センター 「創造しい人々」




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■アナログステージ[75]
メンタルの栄養は休息

べちおサマンサ
< http://bn.dgcr.com/archives/20120417140300.html >
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うぬぬ、今年に入ってからの暴忙(ぼうぼう)っぷりに振り回されて、全然ネタを仕込むことができない。ネタを仕込むどころか、家に帰って、ゆっくり風呂に入ることすらできない状態が続いております。

新年度スタートから半月。そろそろ、社会と会社の「大人の事情」が顔を覗かせ始め、大人の嫌な部分が見えはじめていることでしょう。右も左も分からない状態で、先輩社員の言うことに追いついていくのが精一杯だった数日も、環境に慣れ始めたころに出てくる疲労感。

仕事中に時間を気にして「げ、まだ14時か...」と、時計をチラチラと見るようになったら、まずは自宅でゆっくりと休む。もしくは、帰宅まえに、どこかに寄って気晴らしして帰るなど、自分では気がついていないストレスを砕いて拡散。これ、本当に大切。数年後には、別の意味で、時間を気にしながら仕事をしきゃいけないときがやってくるはずなので......。

メンタルの栄養は休息。学生のころの休息と、社会人になってからの休息のとりかたは、まったく違うものになっているはず。オイラの場合だと、フラフラと酒を呑みに行って、ヨタヨタになって帰るのが、ストレス解消になったりしているが、今年に入ってから呑みにも行けないので、ストレスの貯蓄っぷりが凄い。利息もどんどん膨らむ。

食べ物のように、食べ過ぎて腹が膨れたり、満腹感を得られるようなものなら分かりやすいけど、ストレスってものは、自分の身体の知らないところに、どんどん溜まっていく厄介なものだ。蓄積ゲージもないから、どれだけ溜まっているのか自分で量ることもできない。

しかし、自分で分からないだけで、他人から見ると、その蓄積っぷりがよく分かったりする。顔の表情、声のトーン、出来上がったモノなど、いろいろなところに変化が表れているもの。気がついて声をかけてくれるヒトもいるだろうから、そこは素直に耳を傾けてみましょうね。

といっても、オイラは時間が追いついていないだけで、仕事は楽しんでいるからいいんだけど。自らワーカーホリック患者になったり、過労死への最短距離をダッシュするようなオジちゃんにならないよう、新社会人の皆さんは一日を大切に楽しく過ごし、心療内科のお世話にならないようにね、うふふ。

【べちおサマンサ】pipelinehot@yokohama.email.ne.jp
某ナノテク業界の技術開発屋。NDA拘束員。
< http://start.io/bachio > ←まとめ

○今回もサラリとしたネタで申し訳ないです。次回のネタはすでにできているので、時間みつけながら練っていく!/4月に入ってからTwitterも覗く(つぶやく)ことが激減。Twitterジャンキーだと自負していたけど、そうでもなかったことに気がつくなど。世のSNSがなくなっても、あまり困らないことにも同時に気がつくなど。でも、それはそれで、自分の世界を狭めることになりそうだけど。

○記憶に残っている2週間の出来事→引き続き、仕事ばかりしてました。遊び友達がいなくなっちゃいます。お誘いをお断りしてばかりでゴメンなさい。来月は、来月こそは... と淡い期待を寄せているけど、結局仕事に追われて、今年も終わるんだろうなぁ。2013年を楽しみにするかにょん。

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■デジタルちゃいろ[13]
ウェブサービスの買収と拡散する自己

browneyes
< http://bn.dgcr.com/archives/20120417140200.html >
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●Instagram + Facebook

iPhone、そしてつい最近やっとAndroid版もリリースされた人気写真共有アプリのInstagramが、Facebookに買収されましたね。買収のつい一週間前までiPhoneアプリのみだったにもかかわらず、周辺のネット界隈では結構な勢いで買収も話題になっており、やっぱり人気アプリなんだなぁ、と眺めてました。

以下は「両家」からの買収についての発表の邦訳です。それぞれ原文へのリンクもページ内に載っています。

【速報】FaceboookがInstagramを10億ドルで買収(ザッカーバーグのメッセージ超訳付き) | Torchlight Blog
└< http://blog.torchlight.co.jp/?p=715 >

【続報】InstagramのCEO、Kevin Systrom氏もFaceboookによる買収についてのコメントを出す | Torchlight Blog
└< http://blog.torchlight.co.jp/?p=726 >

●Instagram & Facebook(買収の背景を擬人化してみる)

買収の発表後のIT系ニュースや経済系ブログを総合するに、マネタイズノウハウという力を持たないいい女(Instagram)的にはいいパトロン(Facebook)を見つけたし、女を他の男(競合SNS)に奪われる前に手に入れたパトロンさんも、手に入れた事自体で他者(社)より男を上げた、みたいな感じかしら。

女を自分色に染める必要もなく、今までどおりあるがままの魅力を振りまいてくれればそれでいい、みたいな雰囲気ですよね。あぁ、男女に喩えてみたらFacebookが脳内でリアルに脂ぎったおじさまみたいな姿になってきた!

□FacebookがInstagram買収に大金を投じた理由--両社の狙いと写真共有にもたらす影響 ─CNET Japan
└< http://japan.cnet.com/news/commentary/35016064/ >
□Instagramが正しい顧客に売れちゃった。─漂流する身体。
└< http://d.hatena.ne.jp/bohemian_style/20120410/p1 >

そんな感じなので、Facebook嫌いなIGer(Instagrammerの略語らしいですよ)さん達も、Facebookおじさんに買われてInstagramちゃんが酷いことされちゃう! という心配は必要なさそうですね。

●最近の個人的に気になる買収関連

Instagramについては、ユーザーとして「びっくり」とか「がっかり」とかはあまりないのですが、実は、個人的にやや残念な思いで様子を見ているのが、ちょうどひと月前にTwitterに買収されてしまったPosterous。

サービス立ち上がって結構早い頃に飛びついて以来、愛用してはや5年目。わお、ここに書くにあたって改めて確認してみたらそんなに経ってたのか! 各種SNSに流す写真の投稿元としてずっと使い続けてきたサービスでした。

地味ながら他にないユニークな面が多く、そうだ、まだiPhone買う前から使ってたんだ、ここのサービス。日本のガラケーのメールにも最初から完全対応してる海外もののサービスって滅多になかったな。

その後iPhoneを購入し、ここに投稿する写真も気づいたらiPhoneographyなるモノになっていき、嬉しいことに、ワタシのPosterousをPosterous側でフィーチャーして戴いたり、というよき思い出もある。

□browneyes iPhoneography ─daily snapshots by my iPhone
└< http://browneyes.posterous.com/ >

TwitterのPosterous買収は、Twitterサイド曰く「優れた開発メンバーをTwitterに迎えることが出来て嬉しい。Posterousから引っ越したいユーザーには近々移行方法をシェアするよ(超訳)」だそうなので、現時点でサービスがどうなるのか具体的にはされていませんが、Posterousの開発チームはTwitterの開発チームに統合される前提だし、既存のユーザーをそのまま確保する意思もなさげな雰囲気ですよね。

□Twitter Blog: Welcoming the Posterous team to the flock
└< http://j.mp/HWDufn >

●拡散する自己

ソーシャルメディアって、もちろん、誰かや何かと出会ったりコミュニケーションしたりをするものでもありますが、ウェブ自体が時間軸とアーカイブ性には俄然強い性質のもの。

なので、各種サービスでの投稿、ひとつひとつは大したことのない足跡だったにもかかわらず、充分すぎるほどの足跡が集まると勝手に歴史めいたものにもなってたりするんですよね。実際、ワタシの片鱗はネットのそこここにしっかり堆積してるんだろうな、ワタシ自身が自覚してる以上に。

それなりの期間使うようになったり、愛着があったサービスが終焉を迎えるのは、仕方のないこととはいえ寂しいものです。寂しさみたいな感傷的なものもさることながら、それらのサービス上にたくさん残っている自分の足跡(...と言っても、ワタシの中ではむしろナメクジ跡なのですが)をサービスもろともなくしてしまうのか、どこかに移行して残すのか、という現実的な部分も悩ましい。

同じウェブサービスを一生使う! みたいなコト自体ありえないのだから、サービス終了の右往左往が嫌なら自分でサーバ借りるなり立てるなりして、そこにニョロニョロと足跡を貯めこんだりすればいいんですけどね、結局はブツブツ言いながら、その時その時のウェブサービスを転々とするんでしょう。

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■今回のどこかの国の音楽

□Nancy Ajram & Jose Galves "Hali Hal"
└< >

以前紹介したベイルートのNancyタン再びで失礼します! これまた以前紹介した、パキスタンの音楽番組CokeStudio、評判よすぎたせいか、アラブに飛び火した模様です。

先週12日にシーズン1の第一回目が現地で放送されたてのほやほや。それを知ったのが日本時間当日。もちろん日本で番組を観れるわけでもないので、すかさずYouTubeのチャンネルとかFacebookページとかSubscribeして動画の上がるのを待ってたら、なんと番組フルでTV局? 制作会社? よくわかりませんが関係サイトに! アラブ太っ腹。

□coke studio ep 1 - Coke Studio | Shahid.net
└< http://shahid.mbc.net/media/video/27439/coke_studio_ep_1 >

Nancyタンとセッションしているホセ・ガルベスさん、ワタシあまりにヨーロッパ知らな過ぎでアレなんですが、生粋のヒターノのフラメンコギター&シンガーさんなのですね。アラブ音楽とフラメンコ、相性いいです。CokeStudioのおかげで、しばらく楽しみが続きそうです。

【browneyes】 dc@browneyes.in
日常スナップ撮り続けてます。アパレル屋→本屋→キャスティング屋→ウェブ屋(←いまここ)しつつなんでも屋。

□立ち寄り先一覧 < http://start.io/browneyes >
□デジタルちゃいろ:今回のどこかの国の音楽プレイリストまとめ
└< http://j.mp/xA0gHF >

ワタシは実はInstagram、サービス側のプロフィールにも明記はしてるのですが、別の各種iPhoneアプリで作っているiPhoneographyの作品をInstagramで敢えて二次創作する、という変な試みを密かにしています。縛りは「Instagramのフィルタを必ず通すこと」のみで。

考えてみたら、このメルマガの上の方にいるべちをさんとの第一次接近遭遇もPosterous上なんだった。要するに、Posterous使ってなかったら多分、こうやってテキストも書いてないのですね。面白い。

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■イベント案内
大阪府立江之子島文化芸術創造センター オープニングフェスタ
「創造しい人々」4月22日(日)まで会期延長
< http://www.enokojima-art.jp/event2.html >
< http://bn.dgcr.com/archives/20120417140100.html >
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会期:開催中〜2012年4月22日(日)10:00〜21:00 ※最終日のみ17:00まで会場:大阪府立江之子島文化芸術創造センター(大阪市西区江之子島2-134)大阪市営地下鉄千日前線・中央線「阿波座駅」下車、8番出口から西へ約150m

「創造しい人々」展の下記展示を、4月22日(日)まで延長する

・都市×ART展1
大阪における壮大な「都市×ART」の実験は、2007年からはじまりました。大阪・アート・カレイドスコープ2007・2008、水都大阪2009・2011、そしておおさかカンヴァス・プロジェクト(2010・2011)の成果を一堂に展示し、その足跡を振り返ります。江之子島文化芸術創造センターがこらから担うべき「都市×ART」とは? おおさかカンヴァスの審査員を務めるヤノベケンジの作品も展示。

・都市×ART展2
大阪には、様々な都市で多様なアートの実践が行われています。それは街中にアートを展示するといった、これまでのパブリックアートとは全く異なる試みです。アーティストやクリエイター、研究者らが街に入り込み、その地域が抱える課題やポテンシャルと真正面から向き合って、そこから何かを創造しようとする新しいアートのかたち。

・エノコジマ展
江之子島周辺の歴史を紹介すると共に、これからの江之子島のまちづくりのビジョンを提示。

・鈴木絢「くるくるアート展」
センターのビジュアルイメージを制作した鈴木絢は、今大きな注目を集める若手アーティスト。観るもの全てをワクワクさせる鈴木絢の世界。大阪初の個展。

・大阪府20世紀美術コレクション展
大阪府が所蔵するコレクションのなかから、「都市×ART」に沿った作品をセレクトして展示。関西ゆかりのクリエイター、田中一光や横尾忠則の他、水都大阪を描いた浅野竹二の作品など。

また、オープイングフェスタ会期中に開催されたワークショップ、[Post it Tree!]による参加者の方たちの、大阪やセンターに対する思いの詰まったインスタレーションや、此花メヂアの「30秒に一回見っける写真道場!見っけ江之子島!」、写真家新田理恵さんの「大阪ART百景」、に参加された方々の写真も展示します。この機会にぜひ、ご覧ください。(サイトより)

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編集後記(04/17)

●「おじさん図鑑」がわたしにはイマイチだったので、そういえば同じような趣向の本を昔買った覚えがあると、書棚を漁ったら出てきたのが「東京路上人物図鑑」だ。作者は「東京女子高制服図鑑」(1985)でアマから一気にプロになったイラストレーター、森伸之。わたしはこの本を本気で欲しかったが、年齢にふさわしくない気がして買えなかった。会社の近所に、制服を変えたら偏差値が上がった女子高があった。たまに用もないのにその周辺に行ったりして。たしかに評判通りかわいい制服だった。

「東京路上人物図鑑」は1996年小学館刊、「とんで目に入る街の人。この人を見よ。」と帯にある。過激な人々、明るいキッズ、今どきの女子高生、若者たち(ファッション編、ライフスタイル編)、がんばれお父さん、元気な老人たちなど180態。原則1ページ1態。絵はうまい(字はへた)。とくに制服女子高生を描かせたら抜群にうまい(江口寿史が一番だとは思うけど)。だって本職が制服観察者なんだから。「週刊ポスト」で2年半連載したものを一冊にまとめたものだ。20年近く前の東京はこういう人たちが確かにいたのだなと懐かしく思うが、今と変わらぬ人もいる。

時代を感じたのは、ケンカの最中「ぶっころすぞ」と取り出したのが携帯電話というカット。大きく堅牢そうだが、「アニキに応援でも頼むのか?」と作者に茶化されている。ああ、ルーズソックス全盛だ。電車内でものを食う女たちはその当時もいたんだな。デジカメがまだ一般化していない頃だったから、スケッチや記憶で描いていたのだと思う。今ならデジカメやスマホで記録すれば、こういう図鑑は簡単にできそうだと思ったが、無許可で撮ると犯罪扱いされる恐れもあるからかえってめんどうか。ひととおり読んでみたが、絵はともかく文章がつまらな過ぎて、意外に残念な本だった。(柴田)
< http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4093792615/dgcrcom-22/ >
→アマゾンで見る(レビュー1件)

●まにフェスでの「NFCクエスト」。Felicaカードでスタンプラリーゲーム。手持ちのPiTaPa(関西のJRや私鉄、一部バスなどが使えるカード)でエントリーしたら、「武闘家」だった。私が空手を習っていたと、なぜわかったんだ! 一緒に遊んだ人たちは勇者。この組み合わせやレベル(チェックインしたらレベルが上がる)で勝敗が決まる。台詞が本格的だなぁと思っていたら、DSとかでコンシューマーゲームを作った経験のある人が作られていた。大丈夫だ問題ない、の「エルシャダイソーシャルバトル」は、iOSアプリはそのうち出します、とのこと。「撃墜王ゲーム」は、カードに手描きした絵が抜け出して、それぞれが自動的に戦うのだが、形が尖っていたらスピードが速いとか、仕組みはわからないけれど、絵によって武器に波動砲があったりとか。はじめてやった時、優勝してランキングに載り調子に乗った。次にやったらブービー。実際に遊ぶと楽しいぞ。(hammer.mule)
< http://m2.cap-ut.co.jp/fes/ >  動画やリンクあり