デジタルちゃいろ[32]さよならPosterous 〜 身軽なヤドカリへの道/browneyes

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●ついにきたPosterous終了のお知らせ

昨年の春、iPhoneographyなるあいほん写真の投稿先として4年以上愛用していたPosterousがTwitterに買収された。「買収されても存続します」的なニュアンスはゼロ。やんわり他所への移行を促していた。時間の問題である。

買収の前後から不具合も増えていたし、どこかへの引っ越しをぼんやりと検討しはじめていた矢先と言えば矢先。取り敢えず新しいコンテンツの投稿先はTumblrにスイッチ。

新居は構えたものの、過去コンテンツの移行についてはもたもたしていた。コンテンツ量が膨大すぎたのと、意外に少ない息長く愛着を持っていたサービスだったから、というのもある。

買収発表当時、「もうすぐ外部移行ツールも提供するよ」というアナウンスもあったので、結局提供されずに今に至ったものの、消極的にその移行ツールを待っていたのもある。

もうひとつ、愛着を持っている(た)サービスはFriendFeed。こちらもFacebookに買収されて以降、開発チームも空中分解気味でメンテもされず、かと言って閉鎖には至らずそのまま放置されているので、今となっては常用していないものの、引き続き一応そのまま使っている。

FriendFeedのように、もし、サービス提供自体が止まっても、既存サイトは残しておいてくれるのなら、古いコンテンツはそのままPosterousに置いておきたかった気持ちがあったのかもしれない。しかし、完全終了を告げられてしまった。

□Posterous will turn off on April 30 - The Official Posterous Space
└< http://blog.posterous.com/thanks-from-posterous >




●Tumblrと簡単引っ越しツール

さてどうしたものか、と思いながらも忙しすぎてあまり頭が働かない中、Tumblrへの簡単移行ツールが外部から提供されたのを知る。

□JustMigrate Launches To Move Posterous Blogs To Tumblr Just As Posterous Announces Imminent End | TechCrunch
└< http://j.mp/YfmQ5f >

新居もTumblrだし、これならこのツールで新旧コンテンツもTumblrに纏められる。よし。......が、チラホラ「無料」の文字も見かけたものの、無料なのは100記事まで。以降は記事数二段階で料金がかかる。ワタシのPosterous記事? JustMigrateで記事カウントさせたら1162記事......。

その気になれば、Posterousによる終了のお知らせにあったとおり、バックアップ取ってWordPressなりなんなりに手動で移行は進められる。懐に余裕があるワケでもなし、ここは手動で頑張るか......しかし作業する時間的(というか精神的)余裕もないし、Tumblrには手動でのインポートの手立ては他にない。さてどうしたものか。

スマホ+ソーシャルメディアの合わせ技と共に勃興したとも言えるモバイル写真のギャラリーについては、何にも繋がっていない孤高の作品サイトを立てても恩恵は少ない。

ベタベタやり取りするワケではない割に、ユーザー同士のシンプルな好悪や嗜好に基づく相互リアクションは活発、という、むしろ理想的な形のソーシャル機能はしっかり標準装備、且つ、ユーザー母数も既に巨大なTumblrへの移行がやはり現実的。というコトでJustMigrateさんの力を借りて本格移行決定!

●Migration開始(先は長い)

腹づもりさえ決めてしまえば後は簡単。JustMigrateのサイトに行き、移行元のPosterousと移行先のTumblrを設定するだけ。

□Move Posterous to Tumblr in few clicks | Justmigrate
└< http://justmigrate.com/ >

設定すると、JustMigrateサンがまず、粛々と移行元Posterousの記事数をカウントしてくれる。カウント後は記事数に応じたプラン選択。先述の通りで、ワタシのPosterousは恐らく、ユーザーの中でも投稿数かなりなものだとは思うので、泣く泣くPaypalでお支払い。

初回の移行ではなんとなく、「あぁワタシ、ホントにPosterousから去って行くんだわ」なんて、ちょっぴりおセンチな気分に浸ってみたり。や、Posterous経由で交流の始まった方っていうのも少なくない。みんな散り散りになるんだなぁ、なんて考えたら、そうか、この感覚、卒業式に似てる。

ちなみに、自動移行、基本的にはTumblr APIの投稿数制限の範囲内での移行を自動化してくれるサービスなので、通常記事で一日に移行可能なのは100記事まで。それを投稿数に応じてスケジューリングしてくれるもの、というコトです。コンテンツは、コメントはさすがに無理ですが、タグ等もしっかり移行。

「基本的には」というのは、Tumblr APIの投稿数制限、画像ベースの記事については75記事/日と、通常記事に比べてタイトな制限になっているので、100記事/日、と、ドンブリで考えてて夏休みの宿題よろしくギリギリにJustMigrate始めてるとドツボに嵌まる。

ワタシの1162記事を例に計算すると、100記事/日カウントだと12日目に完了なのだが、75記事/日カウントだと16日かかる。そしてワタシの記事の9割以上......というか9割9分は画像ベース。

下記は2月末日時点。Migrationされてない日もちょこちょこあるみたいでちょっと心配にもなるけど、まぁ、多分、4月の末日までには終わるだろう(笑)。

□enikki browneyes: 先は長いでござる...。
└< http://j.mp/Yfn8cn >

後から知ったのですがJustMigrateの提供元の3crumbsさん、印度のベンチャー企業なのですね。移行にあたって色々あって、中の人とTwitterのDMでおしゃべりしましたが、印度人らしく話し好きで人のよさそうな人(たち)でした。

●身軽なヤドカリを目指す

今回改めて思ったのは、どんなによいウェブサービスでもいつかは消えてしまう可能性、あるんですよね。わかっちゃいましたが。だからって、その時その時でよきウェブサービスを利用するコトを否定するなんて、日がな一日天災を恐れて布団被ってるくらい後ろ向きでつまらない。

よいサービスを享受しつつ、何かの折りにはアタフタすることなくホイっと身ひとつで......いやいや、バックアップデータひとつで移動出来るのがよいなぁ。そう、ヤドカリみたいに。

取り敢えずはTumblrへの完全移行を目指しますが、Tumblrにきちんと全てが揃ったら、WordPressへのミラーリングも試みておこうと思います。WordPressに持って行けば、既存のメジャーなCMSに移行しやすい形のエクスポートデータが吐かせられる。

下記はまだ試してないけど、今後のミラーリング準備メモ。画像あたりの実体ファイルもきちんと移行されるのかが気になりますが。

□Backing up your Tumblr blog to WordPress at Quick Guide
└< http://j.mp/Yfnkbq >

既存コンテンツをこれでWordPressに移した後は、IFTTTあたりを走らせて、Tumblrに投稿したコンテンツをWordPressにも自動投稿......でよいかな。もしくは、WordPress→Tumblrの方がいいのかな。まだまだ多少検証は必要ですね。

これからもふわふわしっかりヤドカリで行こうっと!

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■今回のどこかの国の音楽

□Overload "Dhamaal"
└< >

Overloadは、パキスタンで結構長きにわたって人気の中堅ロックバンド。以前も何かの紹介の際に書いた気がしますが、南亜細亜全体の若者による西洋音楽系は、意外に印度よりパキスタンの方がクオリティの高いバンドが多いです。Overloadもそのうちのひとつ。

そして、これまた以前、聾唖のドールという太鼓の奏者を紹介したコトがありますが、現地の聖者廟で神との一体化をはかる、太鼓中心の音楽と泥臭い舞踏で陶酔する恍惚舞踏とも呼ばれるダンマール(Dhammal)。そのドール奏者として国内外に有名なのがPappu Sain。

この二組がコラボした東西打楽器フュージョン in パキスタン。Overloadの方はドラム中心に、その他各国の他楽器も駆使してて興味深いですね。個人的にはあまり西寄りに混ざってしまうよりも土着そのままの方が好きなのですが、これは徐々にテンポの上がっていく高揚感なんかも含め、きれいに纏まってると思います。

下記がPappu Sainの平常運転なダンマール。いきなりこっちだけ見たらたいていの人はどん引きする......のかな。いえいえ、これぞリアルトランスミュージックですよ! 個人的にはこっちを実際に見てみたいものです。

□Pappu Sain (Sufi Dhol Player) - YouTube
└< >

【browneyes】 dc@browneyes.in
日常スナップ撮り続けてます。
アパレル屋→本屋→キャスティング屋→ウェブ屋(←いまここ)しつつなんでも屋。
□立ち寄り先一覧 < http://start.io/browneyes >
□デジタルちゃいろ:今回のどこかの国の音楽プレイリストまとめ
└< http://j.mp/xA0gHF >

イラン映画、アミール・ナデリ監督の1985年の作品「駈ける少年」が何故か今、ひっそりと各所の映画館で公開になっていたので観に行ってきました。フル日本ロケで数年前に「CUT」という映画を作ってた方なのですね。そちらはよく知りません(笑)。

□映画『駆ける少年』公式サイト------アミール・ナデリ監督作品
└< http://runner-movie.net/ >

予告編動画を観て、これは観たい! と思って行きましたが、いや、観て良かった。貧しい孤児の日常のロードムービー......いやいや、ロードじゃないんだけど、ドキュメンタリーではないし、ライフ......というと何か落ち着かない。そんな映画で、一貫した物語的映画ではないのですが、とにかく美しかった。