[3500] 門前の小僧、10年目の「加速器」

投稿:  著者:  読了時間:28分(本文:約13,500文字)


《気がついたら3500号でした》

■デジクリトーク
 門前の小僧、10年目の「加速器」
 Rey.Hori

■歌う田舎者[46]
 薩摩藩はちんちんぼーぼーである
 もみのこゆきと

■デジクリトーク
 「ものアプリハッカソン」が拓く未来
 ──大阪市主催「第2回ものアプリハッカソン」開催にあたり
 渡辺直樹




━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■デジクリトーク
門前の小僧、10年目の「加速器」

Rey.Hori
< http://bn.dgcr.com/archives/20130620140300.html >
───────────────────────────────────
デジクリには何度目かの登壇なのだが、実は少し前に柴田編集長からネタ提案付きで、久々に何か書かないかというご打診を頂戴していた。そのネタとは加速器である。筆者はこの分野のイラストをここ数年多数描かせてもらっているのだ。せっかくなので、そのご提案のネタで一席努めたいと思う。

加速器、英語でアクセラレータ accelerator。アクセラレータとだけ聞くと、ちょっと古手のパソコンユーザなら、コンピュータの性能を上げる後付けのCPUカードなんかを想像しそうだが、そっちには関係がない。ここでの話は、研究者や専門家以外では科学技術に興味のある人なら聞いたことがあるかもしれない「粒子加速器」についてである。

粒子加速器と言えば大変特殊な装置のように思うかもしれないが、昭和の頃までは各家庭に一台は加速器があった。テレビやモニタのブラウン管のことだ。

電子銃から出た電子を加速して電子ビームにし、細く絞って表示面に当てる。するとそこに塗られた蛍光物質が光る(電子ビーム自体は目には見えない)。ビームに強弱をつけながら表示面をくまなくビームでなめてやる(これを走査という)ことで、画像を表示していたわけだ。テレビのブラウン管は加速器を応用した装置と言えなくもない。

電子などの電気を帯びた粒を、同じく電気を使って加速するキカイ、が加速器だ。なぜ電気を使って加速するかというと、そもそもこの宇宙に存在する4つの力の中で電磁気力がこの目的に一番合っているからで......などといった話をしているといつまでたっても本題にたどり着けない。

呑み会などでこっち方面の話を振られると、呑み友の迷惑も省みず長広舌をふるってしまいそうになるのを、自重している今日この頃なのだ。ここでも大いに自重しよう。

フリーランスの仕事をしていると、一本の電話や一通のメールで、その後の仕事や大げさに言えば人生が変わってしまうことが、稀にだがある。筆者の場合、2004年10月15日にとある会社から受け取ったメールがそれだ。

そこのクライアントからの依頼で「大規模実験装置の将来計画にかかわるパンフレット」を作ることになったそうで、その「実験装置の3次元CG」制作の打診だった。メールだけではどんな実験装置なのかも判らない。

打ち合せに出掛けてみると、そこには今日に至るまでお付き合いを戴くことになる高エネルギー加速器研究機構(通称、高エネ研。略称、KEK。茨城県つくば市)の研究者の先生方が何名かいらしていて、資料と共に即席のレクチャーを受けた。

全長が30kmの加速器の計画というものがある。これの全景と主要な構成部品の想像図を、今ある装置の写真や図面やイラストを元に描け、というのが依頼だ。

こちらも一応工科系出の科学技術(&SF)好きなので、加速器の概略ぐらいは知っていたが、1時間や2時間のレクチャーできちんと全体を理解できるわけもなく、ましてやその後長いお付き合いになることなど夢にも思わず、主に「どんな絵を描けば良いのか」の話に終始したのを覚えている。

それにしても、全長30kmである。30mだってかなりデカいが、30kmは想像を絶している。この装置─国際リニアコライダー International Linear Collider。略称、ILC─のイラストはその後何度も描き、この夏もまた新しい絵を描く予定なのだが、白状するとその大きさを本当に正しく把握できているのかどうかまだ怪しい。

去年描いたILC内部の完成予想図も、モデリングデータ的には1kmも作っていない(それ以上作っても消失点付近に小さくなって無意味)。といって、外観を正しいスケールで描くと糸のように細くなってしまう。先にその最近の絵をご覧戴こう。

・ILC内観図(2012 (c)Rey.Hori/KEK)
 < http://www.yk.rim.or.jp/%7Ereyhori/works2/2013dgcr1.jpg >
・ILC鳥瞰図(2013 (c)Rey.Hori/KEK)
 < http://www.yk.rim.or.jp/%7Ereyhori/works2/2013dgcr2.jpg >

2004年のそのご依頼では、全体図の他に、クライオモジュール、クライストロン、ディテクタなど数点の絵をそれぞれ専門の先生とメールでやり取りをしながら、ほぼひと月かけて描いた。

その時には「面白い仕事だったが、単発に終わるだろう」と思っていたわけだが、その後徐々に頻度を上げて直接のご依頼を戴くようになり、ILCだけでなく色々な種類の加速器と、その関連装置のイラストやCG動画を作る縁に恵まれた。今も数件の作業に追われているが、この幸運には本当に感謝している。

多く描かせて戴いた機会を通して、加速器全般についての知識も少しはついたが、言うまでもなく、研究者の方々が見ているものは我々凡人には想像も及ばない。

オマエに専門知識なんてハナから期待してねーよ、と言われそうだが、イラストレータを名乗る以上、描く対象について一定の知識がなければやはりダメだろう。とは言え、2004年の時点では名前を聞くのも初めてな装置を描いたわけで、この時点では相当「いいかげん」な絵だったと今見ると思う。

でも言い訳もある。後で知ったことだが、2004年は日本を含む幾つかの国がそれぞれの方式で同じような装置の構想を進めていたものを、ILCとして一本化した年だ。

ご依頼のパンフレットは、これを受けてのものだったのだ。まだ細かい設計が固まっていない部分多々で、設計の進展を追うように幾つものイラストを後に描くことになった。最初の絵と比較的最近の絵を比較してみよう。

・クライオモジュール(2004 (c)Rey.Hori/KEK)
 < http://www.yk.rim.or.jp/%7Ereyhori/reysworks/200411.jpg >
・クライオモジュール(2011 (c)Rey.Hori/KEK)
 < http://www.yk.rim.or.jp/%7Ereyhori/works2/201141.jpg >

・クライストロン(2004 (c)Rey.Hori/KEK)
 < http://www.yk.rim.or.jp/%7Ereyhori/reysworks/200410.jpg >
・クライストロン(2009 (c)Rey.Hori/KEK)
 < http://www.yk.rim.or.jp/%7Ereyhori/reysworks/200913.jpg >

・ディテクタ(2004 (c)Rey.Hori/KEK)
 < http://www.yk.rim.or.jp/%7Ereyhori/reysworks/200412.jpg >
・ディテクタ(ILD)(2012 (c)Rey.Hori/KEK)
 < http://www.yk.rim.or.jp/%7Ereyhori/works2/201151.jpg >

ILCは粒子の加速に超伝導(極低温で電気抵抗がなくなる現象)を使う。クライオモジュールとは魔法瓶のようなもので、熱を伝えないよう真空にした内部に、液体ヘリウムで冷やした「空洞」という部品を内蔵していて、粒子(ILCの場合は電子と陽電子)がその空洞の中をほぼ光速で突っ走る。

クライストロンは粒子を加速する電磁場を作る装置。ディテクタは加速器の中心で衝突した粒子から生まれた別の粒子を検出する装置だ。乱暴に要約しているので、知らない人にはナニがナニヤラだと思うが、要はそういう非日常の技術の集積が加速器なのだ。

そして、知る人ぞ知る、なのであるが、この分野の技術では日本は世界の先頭の更に先を走っていると言っても過言ではない。特に大型の加速器を自前で作れる国は日本を含め一握り。現在世界最大の加速器であり、去年7月には新粒子の発見で一般ニュースもにぎわした大型ハドロン衝突型加速器(Large Hadron Collider。略称、LHC。ジュネーブにある)も、超伝導線材など日本製の技術抜きには実現しなかったとさえ言われている。

こうした話を聞くと、思わず心の中の掲揚台に日の丸が上がってしまうのであるが、悲しいのはこういう誇らしく元気の出る事実があまり世間には広く知られていないことだ。

余談だが、ヘマをやらかすとアッと言う間に知れ渡る。先日のJ-PARCの加速器での放射性物質漏洩の事故が好例だ。これもとても悲しい。ただし筆者の理解では、加速器には原子炉のような意味での危険性はほぼないと思っている。それどころか、加速器応用分野の一つには、核廃棄物処理の夢の切り札まであったりするのだ。

話を戻して、こういった世界に誇るべき技術や研究はもっともっと世の人に知られて然るべきことだと思う。そのための絵なら描くゼ! というやや我田引水的勝手読み的ハタ迷惑的使命感(何せこちとら日々の生活の糧に直結しておるので)をもって、この非日常的技術分野の説明イラスト、完成予想図描きや動画編集にハヒっている毎日なのである。

【Rey.Hori/イラストレータ】 reyhori@yk.rim.or.jp

予定していたよりかなり長文になったにもかかわらず、まるで舌足らずというか説明不足な内容になってしまいスミマセン。気が済むまで書いていては際限がないので、興味のある人は各自Wikipediaなどで調べて下さい(笑)。

文中に登場した次世代加速器ILCはいまだ未実現ながら、先日ようやく技術設計書が完成。実現に向けての新局面に入りつつあります。建造は世界に一台、日本に候補地は二箇所。外国にも候補地はありますが、世界は日本に期待を高めています。設計書完成を祝うイベントは世界三箇所の研究拠点をリレーして行われましたが、そのメインビジュアルは拙作(なんやい、自慢かい)。

・技術設計書完成記念イベント告知ページ
< http://newsline.linearcollider.org/2013/04/04/from-design-to-reality/ >
・技術設計書ダウンロードページ(pdf。誰でもタダで読めます。英文。ところどころに拙作イラストも載ってます。まずは一般向けの巻「From Design to Reality」からどうぞ)
< http://www.linearcollider.org/ILC/Publications/Technical-Design-Report >

とまあ、知ったような事を書いてますが、概ね仕事を通じて得た知識の受け売り。いわゆるひとつの門前の小僧。万一看過できない間違いがありましたらお知らせ下さいませ>関係者の皆様。今回言い足りなかったことを書き足す機会を戴くかどうかは、編集長と鋭意検討させて戴くことにしますです、はい。

3DCGイラストを中心にご打診をお待ちしています。
サイト:< http://www.yk.rim.or.jp/%7Ereyhori/ >

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■歌う田舎者[46]
薩摩藩はちんちんぼーぼーである

もみのこゆきと
< http://bn.dgcr.com/archives/20130620140200.html >
───────────────────────────────────
先月末、極秘任務を帯びて、東経139度、北緯35度付近で、ちょっとばかり諜報活動を働いていたわたしである。え、それどこ? ♪街の灯りが〜とてもきれいねヨコハマ〜♪である。

それで久々に薩摩藩の空港をうろちょろしていたのだが、2F出発ゲート前にあるつけ揚げ屋さんを見て思い出した。Twitterで通りすがりの大阪人が「さつま揚げにはフツー生姜醤油つけて食べるよね」と言っていたことを。

じぇじぇ!ありえないでごわす! ちなみに「つけ揚げ」(あるいは「つき揚げ」)とは「さつま揚げ」のことであって、地元では「つけ揚げ」のほうがポピュラーアムラープロレスラーである。

ちゅーか、よその皆さまは、ほんとうに生姜醤油をつけておられるのであらうか? つけ揚げとは、天ぷら鍋の中で、ぷーーーっと黄金色にふくらんだ揚げ立てを、ハフハフ言いながら、そのまんま食べるものだ。

夜は、6:4や7:3の目盛りが書かれたグラスに焼酎を作り、そのアテとしていただく食い物である。揚げ立てでなかったとしても、何もつけないけどなぁ。よその皆さまが食べている「さつま揚げ」は、何か違うシロモノなのではないか。

そんなわけで(どんなわけだ?)ネタに困ったわたくし、今回はTwitterやFacebookで流れてきた薩摩藩絡みの小ネタでもまとめて、お茶を濁そうという魂胆なのであった。

◆酒と言ったら焼酎である

ベタすぎて面白くもなんともないネタなのだが、国税庁の統計を見て「え?」と思ったので、メモ代わりに書いておこう。

薩摩藩で酒と言ったら、もちろん焼酎のことである。焼酎の生産量も消費量も47都道府県中ダントツの1位だが、日本酒とビールの消費量はビリである。日本酒はともかくビールもビリというのが、わたし的にはちょっと驚きなのであった。飲み会では、「とりあえずビール」で始まることが多いのだが。

ちなみにわたしは炭酸飲料が不得意なので、しょっぱなから焼酎かワインである。日本酒も美味いと思うのだが、遺伝子配列が焼酎に最適化されているようで、日本酒を飲むとすぐに酔って頭痛がしてくる。

薩摩藩で「なんや、そのしんき臭い顔は。酒や酒や! 酒買うてこい!」と言われたら、日本酒ではなく焼酎を買ってこなくてはならない。

【国税庁:平成23年度の酒類の消費状況について】
< http://www.nta.go.jp/kanazawa/shiraberu/sake/shiryo/sake_shohi/sake_shohi.htm#a06 >

◆宮崎に負けると微妙な気分になる

友人J子が「道で宮崎ナンバーの車に抜かれると鼻息が荒くなる」と言った。そんなわたしも、数年前に宮崎に出張したときに、セブンイレブンを見て「なんで宮崎にセブンイレブンがあるんだ! 薩摩藩には一軒もないのに」と、バスの窓に手のひらと顔を押しつけて、きりきりと唇を噛みしめた覚えがある(ちなみに九州新幹線全線開通時期に、やっと薩摩藩にもセブンイレブンができた)。

薩摩藩の人間は、基本的に宮崎に負けてるはずがないと思っているのである。そもそも宮崎南部はかつて薩摩藩だったので、同じ薩摩藩連邦の一員だと思っているフシもある。

しかし方言は結構違う。宮崎弁はなにやら「おっとり・ほんわか・ゆったり」なのだ。大学の頃、教室で宮崎出身の女子たちが「今日も雨が降るっちゃね」「よだきーね」と可愛らしくしゃべっているのを聞くと、女子として微妙に負けてる気になったものである。

方言の響きのせいか、可愛らしくない宮崎女というものを見たことがない。宮崎女を嫁にしたら、きっと毎日癒されるのではないかと思う。

しかしながら、よく考えてみると、宮崎が東国原知事だった時代は、薩摩藩中の土産物屋が東国原グッズに占拠されており、そのブームが去ったと思ったら、くまもんが南下してきて、今や土産物売り場は熊本県の植民地状態である。西南戦争以降、どこに対しても負け癖が染みついている薩摩藩なのである。

◆薩摩藩のそうめんはくるくる回っている

Facebookで拾ったのだが、都会のそうめん流しは、直線に流れ行くものと聞きおよび、意味が分からないわたしである。♪ああ〜川の流れのように〜ゆるやかに〜いくつも〜そうめんは過ぎて〜♪ で、過ぎたそうめんはどうなるのだ? 誰の箸にもひっかからなかったそうめんが不憫ではないか。

もしかして都会のそうめん流しってこれですか??
【ドリフ大爆笑ユ85 流しそうめん】
< >

そうめん流しいうたら、これですよ、これ。
【市営唐船峡そうめん流し】
< >

生まれてこの方、回らないそうめん流しを一度も見たことがないわたしでありました。

◆薩摩藩の男は優しくない

なんといっても男尊女卑の総本山であるため、薩摩藩の男は優しくない。「え、そんなことないけどな。知り合いの西郷さん、薩摩藩出身やけど、そこそこフツーに優しいけどな」などと思っているあなた。その男は脱藩浪士で、都会に洗脳されてしまったのである。

20年も前の話だが、東京に行ったときに、高校の同級生だった女子が結婚する彼氏を紹介してくれた。重い荷物を持ってバスから降りるわたしに、東京男の彼氏が「持ちますよ」と言って手を差しのべた。

何すんねん! 惚れてまうがな! そんなことしてくれる人、テレビの中にしかおらんで。なんだか自分が女優になったような気がして、友だちの彼氏に「カンチ、セックスしよ」と言いそうになったくらいである。そんなことしてくれる薩摩藩の男はどこにもいない。

そういえば、道を歩いているときに「危ないから君は歩道側を......」と言って、車がびゅんびゅん通る車道側を歩いてくれた男も東京男だった。まぁ、薩摩藩の男と甘い言葉ほど似合わないものはないので、同じセリフを言ったら、「たわけ! 歯が浮くようなことを言うでない。この軟弱者が!」と謗られるのがオチであろうが。

もしかして、それは薩摩藩の男が優しくないのではなくて、単にあんたがモテ
ないだけではないのかとか、あんたのほうが重いもの持てそうなガタイなんじ
ゃねぇかとか後ろ指を指されると、そんな気がしなくもないのだが、いや、こ
こはやはり薩摩藩の男は優しくないということにしておく。とにかくわたしを
いつまでも独身のままにしている薩摩藩の男には絶望しているのである。

しかしながら、つい最近、その絶望に希望の光が差した。ちょっとしたお仕事で、とある高校の取材に行き、学食で鶏天甘酢定食を食らっていたときのことである。「いやー、さすがに高校生の学食の量は、おばちゃんにはこたえるねぇ」と腹をさすり、空のトレイを持って片づけ場所を探していたところ、近くにいた坊主頭の少年がサッと手を出した。「自分が片づけますっ」。

何やて! 惚れてまうがな! もう少しで「坊や、セックスしよ」と言いそうになった。ふっ、まったく近頃の高校生ときたら......おばちゃん、女優になってまうやないかい。薩摩藩の男と付き合うなら、高校生が狙い目である。

◆薩摩藩はちんちんぼーぼーである

あまりに普通に耳にするので、twitterで小ネタとして流れてくるまでは、おかしな方言だと思っていなかった。薩摩隼人は男らしいことこの上ないので、ちんちんにもぼーぼー毛が生えているという意味である。......うそである。正しくは「ちんちんぼっぼっ」。「そろそろ」とか「ゆっくり」という意味だ。

【使用例】
「ちんちんぼっぼっ戻らんなら」(そろそろ帰ろうかねぇ)。

「薩摩藩では鰹のお頭のことをビンタっていうんですか?」という質問も流れてきた。鰹の頭だけじゃなく、頭はすべてビンタである。「頭が痛い」は「びんたがいて」。「頭に来た」は「びんてくらい」である。ドイツ語でも英語でもない。

「びんてくらい」の正しい発音
【秘密のケンミンSHOW】02:05付近
< >

大阪にはチャウチャウ犬をネタにした「チャウチャウちゃうんちゃう?」というギャグがあるそうなのだが、これに対抗できる薩摩言葉は「けけけけ」である。「貝を買いに来い」という意味である。ほんとうだってば。

分解すると「貝を(け)買いに(けけ)来い(け)」になる。発音的には「けけっけけー」が最も近い。応用例として、桜田淳子を表す薩摩言葉は ♪くっくくっくー♪である。信用しないように。

※「ブルー・ライト・ヨコハマ」いしだあゆみ
< >
※「浪花恋しぐれ」都はるみ・岡千秋
< >
※「川の流れのように」美空ひばり
< >
※「セックスしよ!」東京ラブストーリー(10:50付近)
< >
※「わたしの青い鳥」桜田淳子
< >

【もみのこ ゆきと】qkjgq410(a)yahoo.co.jp

どうにも死にたくなるようなことばかり起こる今日この頃、人生二度目くらいのイヤ〜な沈没状態であります。しかし、まだこの世にやり残したことがあるので、それを体験しなければ死ねないのであります。

その心残りとは、1.サイゼリヤにまだ行ったことがない 2.大阪でうどんを喰ってない 3.長い間エンゼルパイのレギュラーサイズを喰ってない の3つであります。

それにしても「大阪」と「うどん」って何なんでしょうか。大阪のガイドブックを読むと、たいていうどんについて書いてあるのですが、「大阪」と「うどん」というのが、どうも結びつきません。Peach Aviationで格安航空券が出た暁には、ぜひ大阪うどんを食べてみたいので、どこのうどんが美味しいのか、どなたかリサーチしといてくださいまし。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■デジクリトーク
「ものアプリハッカソン」が拓く未来──大阪市主催「第2回ものアプリハッカソン」開催にあたり

渡辺直樹
< http://bn.dgcr.com/archives/20130620140100.html >
───────────────────────────────────
『ハードウェア(もの)×ソフトウェア(アプリ)×Hackathon(ハッカソン)=??』

2013年1月26日。上記のコンセプトのもと開催された「ものアプリハッカソン」において、私はワークショップのファシリテーターとして、10チームのうち3チームをサポートしていました。

2日間という短時間で、アプリと連携して動く"モノ"を作る。私自身もまさに「??」という状態で臨んだ当日。

初対面同士の参加者がアイスブレイクするところから始まり、ある一人のユーザーの"願い"を引き出すべく議論し、その"願い"を実現するアイデアを夢中になってブレインストーミングする。

そうして生まれたアイデアを具現化すべく、紙やレゴブロックを使いカタチにする準備を進める者もいれば、ネットワークの設計や、CAD上でプロダクトデザインを始める者もいる...。

ファシリテーターという立場とはいえ、半日以上かけ、苦労して共に導きだしたストーリーが込められたアイデアが、怒濤の勢いでカタチになっていく光景を目の当たりにして、私はただならぬ興奮を覚えざるを得ませんでした。

この熱気、この輝き...。ここに私は言語化し難いとてつもない可能性を見出しました。そして初回開催から5か月が経とうとする今、私は、「第2回ものアプリハッカソン」の企画メンバーとして、制作に取り組んでいます。

※生み出されたプロダクトに関しては、下記URLより第1回ものアプリハッカソ
ンのレポートをご参照ください。

▼第1回ものアプリハッカソン レポート
< http://www.innovation-osaka.jp/ja/reports/649 >

初回開催当時の私は、まだ企業勤めの傍らでのお手伝いであったため、当日ファシリテーター要員という位置づけで、企画内容に関する打ち合わせ等にはほとんど顔を出していませんでした。

クリス・アンダーソンが発表した著書「Makers」が話題となり間もない頃。私自身も今ひとつピンときておらず、「ものづくりとITを掛け合わせて"ものアプリ"だ!」と言い始めた企画側の興奮に、ついていくことができていませんでした。

というのも、当時の私はITメーカーに勤めていて、まさにM2M(Machine to Machine...機械と機械がネットワークを介して連携させ、アプリケーションで管理する仕組み)に関連する商品を販売する立場にいたことからも、さほど目新しいことではないだろうと考えていたためです。

しかし、この「Makers」ムーブメントの要点は、そもそも、ものづくりとITの掛け合わせではありませんでした。要点はまさに「ものアプリハッカソン」の現場で起きた出来事、つまり、少人数かつ短時間かつ最低限のリソースで、アプリと連動したハードウェアのプロトタイプを作成する事ができた、という点であると私は考えています。これにより、大きな可能性が拓かれました。

私の前職は大手ITメーカーですが、大手ではありえないスピードによるハードウェアのプロトタイプ作成と、粗いものでも良いからユーザーにまず触ってもらい、フィードバックをもらって細かい修正を施していく、というループを何度も回すということ。これはいわゆるリーン・スタートアップの概念に当てはまりますが、それはアプリケーションの世界のみ通用する概念であろうと考えていた私のバイアスは、「ものアプリハッカソン」により破壊されました。

アプリケーションの戦場であろうと考えられてきた、スタートアップの世界。しかし、PC不要で映像配信を行えるハードウェアを武器に起業したCerevo社のような"ハードウェアベンチャー"が既に存在するように、今後はハードウェアによるスタートアップが続々と立ち上がるでしょう。

これにより大企業がリードする製造業にも異変が起きれば、いよいよ、日本のビジネス環境に変革が起きるかもしれません。そして、起業に対する日本人の意識が変われば、どのような未来が創られていくのでしょう?

少し飛躍するかもしれませんが、国家の未来は政治や大企業によりリードされ形作られるのではなく、国民の手で創り上げられていく、そんな未来が間近に来ているのかもしれません。

そんな未来にワクワクしながら、私は、7月に開催される「第2回ものアプリハッカソン」の準備を進めています。一緒に新しい未来を、創りませんか? 皆様のご応募をお待ちしています。

▼第2回ものアプリハッカソン
< http://www.innovation-osaka.jp/ja/events/1759 >
日時:2013年7月6日(土)、7月13日(土)
※7月7日〜12日は開発期間。
会場:Osaka Innovation Hub
参加費:3,000円
募集締切:6月26日(水)24:00

【渡辺直樹 わたなべなおき】

GOB-Laboratory所属。主に大阪にて、大阪市主催「ものアプリハッカソン」をはじめとした、ハッカソン系ワークショップの企画・運営・ファシリテーションを行っている。また、学生主体による企画「日本を創り継ぐプロジェクト」(< http://tsukutsugu.net/ >)など、学生による活動の支援にも取組んでいる。
Facebook :< https://www.facebook.com/wtnbnok >
Twitter : @WataNao86


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
編集後記(06/20)

●西原理恵子・吾妻ひでお「実録! あるこーる白書」を読む(徳間書店、2013)。表紙には小さく「協力:月乃光司」の名前もある。鬱病・失踪・アルコール依存の苛酷な記録をベストセラー「失踪日記」にまとめた吾妻ひでお、日本一有名なアルコール依存症者の妻としての実生活ネタを「毎日かあさん」にぶちこんだ西原理恵子、「酒という地雷」を踏んだふたりの実録トーク集。というふれこみの本だが、この二人だけでは話がまとまらない。月乃光司がいなかったら、ここまでの体裁は整えられなかったと思う。

月乃光司は自らのアルコール依存症を克服した、その実態や対策に詳しい人物である。三人のうちいちばんマトモである。西原理恵子も実体験から学んだ理論を持っている。吾妻ひでおはあんまり役に立っていない(体験談はおもしろいが)。それなのに、ネームバリューは低いとはいえ、鼎談で一番活躍している月乃光司を、単にオブザーバーとして小さな扱いをする編集者はどういう了見なんだ。本の編集もそうとう粗いし。

アルコール依存症の有名人といえば赤塚不二夫、中島らも。その酔っぱらっている姿も含めて読者に愛されて来たが、テレビドキュメンタリーでは「支えていた周りの人々」が美談として紹介される。だが彼らの存在が、依存症を長引かせ二人を破滅させたのである。依存症者を善意のつもりで助ける、助けてしまう人をイネーブラーというのだそうだ。致命的な勘違いをしている人々だ。依存症は当人も周囲も認めることが大切で、そこから治療がはじまる。

西原は言う。「やっぱり(アルコール依存症の)認知度を高めて、病気の身分を上げないとだめなんですよ。病気なのに、みんなは道徳で叱る、宗教観で叱る、でもサイエンスでしか見ちゃいけないんです。みんなが知識を持っていれば、病気なんて治せるんです」「ある日、その人だけ、お酒が覚醒剤になってしまう病気です。もう本人のせいなんていえない。途中で気づけとか、意志の問題ってみんなはいうけどそんなの無理」だそうである。

わたしも「アルコール依存症」なんてこわい病気のことは知らなかった。度の過ぎた酔っぱらいがいても、せいぜいアル中、酒乱、とか呼んで軽く見ていた。酒さえ飲まなければいい人なんだけどねえ、なんて人も最近では身の回りにいない。自分自身、酒で失敗した経験はないし今後もないだろう。デジクリ筆者にも武&山根をはじめ不乱軒酒多飲(わたしの造語)が少なくないが、昼間からためらいなく飲むような人はいないから大丈夫、だと思う。(柴田)

< http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4198635862/dgcrcom-22/ >
「実録! あるこーる白書」


●Rey.Horiさんだ! 「日本は世界の先頭の更に先を走っている」に驚いた。知らせてくださいっ! サイトかっこいい。パララックスの効果的な使い方を見た。/大坂藩では、さつま揚げはそのまま食べたり、生姜醤油をつけたり。くまもん! 右見ても左見てもくまもんだらけ。流しそうめんは、上から下でしょう! チンチン電車の名前の由来は薩摩藩に関係なかった。

どこのおうどんも美味しいでござる。だしとお揚げさんが美味しいのは今井。美々卯も美味しい。が、杵屋や家族亭も十分美味しいと思う。これだけ書いて、大阪以外発祥ならどうしようと調べたが、みな大阪発や大阪本社であった。

ものアプリハッカソン、面白そう! 渡辺さんありがとうございます。実物が作れるのって凄いな。仏壇に吹いた。決して笑うような内容ではないのだが、発想の行き着く先が仏壇だったのだなと。コミュニケーション機器ずるい〜(笑)会場はグランフロント大阪のイノベーションハブだって。  (hammer.mule)

< http://www.linearcollider.org/from-design-to-reality/ >
Rey.Horiさんの3DCGが掲載されているパララックスを利用したサイト

< http://ja.wikipedia.org/wiki/路面電車 >
2つの説がある。電子レンジみたいなもんか
< http://www.d-imai.com/ >
道頓堀 今井
< http://www.mimiu.co.jp/ >
美々卯
< http://www.gourmet-kineya.co.jp/index.php >
杵屋
< http://kazokutei.co.jp/ >
家族亭

< http://www.innovation-osaka.jp/ja/events/1759 >
第2回ものアプリハッカソン