アナログステージ[113]無価値の先に存在するもの/べちおサマンサ

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うーむ、今年はなにか春らしさを感じない4月ですが、皆さま如何お過ごしでしょうか。花見やりました? ウソつきました? オイラはエイプリルフールという、一年で一番本領が発揮できる大イベントを見事にスルーしてしまいました。いや、オイラ、騙しきった部下ちゃんたちの、鼻水垂れた顔をニヤニヤみて喜んでいる場合じゃないんですけどね。ということで、続きです。


書いているうちに長文になってしまい、分割しながらの配信になりましたが、そろそろキリがないので、きれいに纏めて今回で一段落させます。ほかに書きたいことも書けないし。デジクリ当番が、3週間に一回になったので、ピチピチな旬ネタも、書くときにはネタが腐ってそうだし。

注意書きとして前回も書き添えておきましたが、運営批判とか、ゲーム批判、オンラインゲーム(ソーシャルゲーム)の存在否定とか、そういう類ではございませんです。「形として実在しないものへの投資」を中心に書いております。

それと、スマホアプリでのゲームは、ソーシャルゲームというより、「オンラインゲーム」というほうが正解のような気もしますので、このコラム内では、ソーシャルゲームではなく、オンラインゲームで統一させていただきます。

タイトルを変えておりますが、シリーズ過去ログはコチラ↓↓↓

・[110]仮想世界で動くリアルマネー
< http://bn.dgcr.com/archives/20140204140300.html >

・[111]サーバの中で生きているただのデータたち
< http://bn.dgcr.com/archives/20140304140300.html >

・[112]終焉を迎えていないシナリオはいくらでも書き換えできる
< http://bn.dgcr.com/archives/20140325140200.html >

●業界を震撼させたのは他でもない、あの大御所

黒猫のウィズ(以下、ウィズ)で、短期間のうちに起こった、急激なカードのインフレで、古参プレイヤーだけではなく、新規プレイヤーたちからも「こんなやり方は汚い」「すでにクイズゲームではなく、ただのカード収集ゲーム」と、散々な罵声が飛び交っており、オイラ自身も「これは阿漕な商売すぎる……」と、ウィズとの距離を置き始めたときに騒動は起こった。

日本産巨大掲示板に、「おい、ドラクエMSLが炎上してる!」と書き込みがあり、該当スレを覗いてみると、返金騒動で大炎上している真っ最中だった。ドラクエはシリーズを通して全部遊んでいるのだが、どうしてもスマホでドラクエを遊ぶ気にはならず、MSLには手を出していなかった。

・「ドラクエモンスターズ スーパーライト」ガチャ一時停止 有料ポイントを返還 - ITmedia ニュース:
< http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1402/06/news038.html >

ドラクエMSL返金騒動の火種は、あとあとWEBニュースの追加情報で知ることになるのだけれど、同時に、ウィズスレでも「ドラクエMSLで返金対応しているなら、ウィズも同じことをやっているんだから、当然返金だろ」と、対岸の火事にはならず、見事に飛び火して大炎上。

どれほどのプレイヤーが返金騒動に動いたのかは、はっきりと分からないけれど、相当数のプレイヤーが、GoogleやAppleに返金要求を出したのは、いやでもよくわかった。オイラは「ガチャなんて当たればラッキー」くらいの、縁日レベルで捉えていたので、「返金してくれなくても、別にいいや」と静観。

オイラ個人的な話だと、ゲームに対する不満点は単純で、新カードが次々にリリースされ、手に入れたばかりの新カードを使用することなく産廃状態に陥らせたこと。そのカードを使う使わないはプレイヤー側の選択になるけれど、新しいカードを大量リリースする運営と、それによって引き起こされた、今まで整っていたゲームバランスをすべて壊したことに腹を立てていただけ。

ラーメン屋さんで、ラーメン食べた翌日に「昨日食べたラーメンが美味しくなかったからお金返してほしい」なんて店に出向くのは、まったく筋違いな話だと思うし、目的のカードが当たれば素直に嬉しいし、ハズレれば「現実ってこんなもんだ」と我に返るのだが、運営が一連の騒動で発表したお知らせが、大炎上の海原のなかを、ガソリン満載の石油タンカーを航海させることに。

・「黒猫のウィズ」運営元が告知、「不正な返金請求にはアカウント停止も」- ITmedia ニュース:
< http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1402/06/news153.html >

運営のお知らせとしては、記載されている内容が、あまりにもお粗末すぎるのと、「返金要求したユーザは、見つけしだい理由問わず垢バン(アカウント抹消)するぞ」と、斜め上な脅しが記載されている。

ガチャの射幸心を煽るとかの以前に、誇大広告チック(ガチャを回せば必ず当たる! 的な)なものが数回あったのは憶えている。ドラクエMSLでも同様な誇大広告があったようだが、ウィズやドラクエMSLだけに限らず、オンラインゲームでの主要な稼ぎとなるところなので、プレイヤーに金を落とさせる手段としては、射幸心を煽るのが手っ取り早いのだろう。

ただ、そればかりをゴリ押しされて、毎週のように新カードが追加されてくると、「もう別にいいや。ログインサービスのプレゼントだけで遊ぶから」と、嫌気と諦めの境地に入ってしまい、いま手持ちのカードでゲームが進められなくなった時点で引退という、ネギを背負ってきた鴨が、ほかの具材を食べて逃げてしまう、商売としたら最悪な結果を引き起こしかねない。

そんな最中、とても興味深いコラムがYahoo! に掲載されていたので、ご紹介。今回のこのシリーズをダラダラと書いていたのが恥ずかしくなるくらい、要点がまとまったコラムです。

・ドラクエ炎上を助長してしまったAppleとGoogle ─ドラクエMSL炎上を振り返る(1)井上明人 -個人- Yahoo!ニュース:
< http://bylines.news.yahoo.co.jp/inoueakito/20140209-00032506/ >

●消化器官にいったから熱なんて微塵も感じない

いま一度、冷静に把握しておきたいところが、お金を払って手にするものが、『形のないただのデータ』だということ。手で触ることもできなければ、匂いを嗅ぐこともできないデータ。そのデータにどれほどの価値があるのかと問われれば、価値なんてまったくないことにも気がつく。ゲームをやめてしまえば、形として存在していないので、ゴミにもならない無価値。

「瞬間的にその時を楽しむ!」のであれば、ひとつの娯楽、移動時間の暇潰しにはなる。遊ぶプレイヤーがいるからゲームの配信が成立するわけだし、課金するプレイヤーがいるから運営の肥しとなる。ただ、煽りの度を過ぎると、プレイヤーは無言で去っていくことも、運営サイドはしっかりと把握しておくべきじゃないかな。

この騒動のあと、先日まで「まともなゲームバランス」に戻っていたウィズだけど、今月(4月)に入ってから、また騒動勃発まえのやり方に戻りはじめてきている。カードのインフレも再開。「喉元過ぎれば熱さを忘れる」という諺を、素で実践する根性もたいしたものだ。

それとも、「そろそろガス抜きできただろう。ウィズプレイヤーなんて、とくに重課金者は文句言いながらも新カードだせばいくらでも金を遣う」ってニヤニヤしているのかな。

本当の「事件」にならなければいいけど。

▼デジクリは4月28日(月)から5月11日(日)までGW休みのようなので、オイラの出番は当分オヤスミになります。今年は、カラダの休暇(休養)として、ゆっくりと休む予定でおります。楽しい休暇をお過ごしください。連休明けに元気にお会いいたしましょう(^^

【べちおサマンサ】pipelinehot@yokohama.email.ne.jp
NDA拘束員であり、本当の横浜を探しているヒト。ぶら撮り散歩師。
Twitterはコチラ→< http://twitter.com/bachiosamansa >
まとめはコチラ→< http://start.io/bachio >

∵多曲入魂──音とリンクする魂 4曲目∵

先日、福井県の小浜市に出張(という名目の半分遊び)に行き、小浜のねーさんと飲み食いしたあと、久しぶりにカラオケにハシゴ。ここ最近は、カラオケでホルモン(マキシマム ザ ホルモン)しか唄わない凝りっぷりでしたが、さすがにホルモンも飽きてきたので、アラフィフ世代のヒットチャートを選曲しているときに、ピコーん☆ と思い出したのが、『キミコイ』。

説明するまでもなく、『君の瞳に恋してる(CAN'T TAKE MY EYES OFF YOU)』は、80年代をキラキラ輝いて過ごした世代には、忘れられない一曲かと思います。日本では、ボーイズ・タウン・ギャング(Boys Town Gang 以下、BTG)のキミコイがあまりにも有名すぎるうえに、もしかすると、BTGが原曲だと思っているかたもいらっしゃるかも。

作詞作曲は別のヒトで、フォー・シーズンズのフランキー・ヴァリが1967年にソロでリリースしたのが初(だったはず)で、その後は、ダイアナ・ロス率いるシュープリームス、大御所のシナトラ、テンプテーションズなど、たくさんのミュージシャンにカヴァーされております。

日本でも、椎名林檎さんや、たくさんのミュージシャンにカヴァーされており、CMやらドラマの主題歌など、いまでもアチラコチラで耳にすることができる、超メジャーポップスな曲。六本木の某クラブで、キミコイが流れた瞬間に、フロアのとテンションが急激に上がったのを思い出します。

さて。大ヒットしたBTGのキミコイですが、6〜7年まえにツベ様(YOU TUBE)で見つけたときは、大変ショックを受けました。なにがショックだったというと、ヴォーカルの眉毛稼働率。少なくても、上下3cmくらいは稼動しており、軽やかに歌う姿より、運動量が激しい眉毛に釘付けになります。

もうひとつのショックが、どこのクラブでも盛大に盛り上がるところ……。曲サビでのダンサーのダンス。これはない。前半のダンスは、ムーミン谷に生息している白い生き物(お化け?)のような動きだが、サビに向けてのアイドリングとして、静的モーションだと解釈してもいい。

しかーし! しかしだ。ボルテージマックスを迎える曲サビで、このダンスはない。80年代のディスコで大盛り上がりしたこの曲の、「テンションマックスドカーン! ヒャッホー!」の場面で、♪ババンババンバンバン アビバビバビバ♪ って感じさせるダンスはない。というか、ダンスなのか。

・Boys Town Gang - Can't Take My Eyes Off You - YouTube:
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※ゴハン中に見ると、米粒が鼻にはいるか、お茶を吹く可能性があるので、閲覧タイミングにはご注意です。

いやー、音楽って、本当にステキですね(^^