[4419] 「フォントおじさん」誕生まで

投稿:  著者:  読了時間:22分(本文:約10,700文字)



《♪言えないの〜よ〜言えないの〜よ〜》

■もじもじトーク[70]
 「フォントおじさん」誕生まで
 関口浩之

■歌う田舎者[61]
 無言……陰気っぽい
 もみのこゆきと




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■もじもじトーク[70]
「フォントおじさん」誕生まで

関口浩之
http://bn.dgcr.com/archives/20170921110200.html
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こんにちは。もじもじトークの関口浩之です。

今日から九州出張です。生まれて初めて、鹿児島を訪問するのですが、事前に何も調べていないので、「西郷隆盛」しか頭に浮かびません(笑)

おまけに、どこに、西郷どんの銅像があるのかも理解していません……。よーし、これから調べよう。

あっ、鹿児島のことを調べる前に、やらなくてはいけないことがありました。記念すべき70本目の「もじもじトーク」を書きあげましょう。

●HTML5 Experts.jpからの取材

僕の好きなWebサイトのひとつに、「HTML5 Experts.jp」というWeb技術者向けの情報サイトがあります。

https://html5experts.jp/

このサイト、とても清々しいのです。広告が出てきません。ほとんどの情報サイトでは、広告スペース、ありますよね。それが一切ないのです。

広告が出てこない記事は、思考を妨げることなく、とにかく読みやすいです。

HTML5 Experts.jpは、限りなく非営利に近いこと、そして、限りなく中立に近いことが特徴です。「限りなく」という表現が好きです。

そして、Web技術者向けの質の高い情報を発信し続けるため、編集者は、その道のエキスパートのみで構成されています。日頃、お世話になっている方々がずらっーと出てきます。

エキスパート紹介
https://html5experts.jp/author/

前置きが長くなりましたが、先週月曜日、HTML5 Experts.jpの白石編集長から、取材を受けました。

白石さんのことは、以前から存じ上げていたのですが、セミナーで「こんにちはー」って、お互いに挨拶を交わすぐらいの関係でした。なので、じっくりお話する機会があるといいなぁーと、ずっと思っていたのです。

60分間という限られた時間の対談だったのですが、冒頭、お互いのバックグラウンドの紹介や、インターネットの夜明け話、お互いの黒歴史(?)など、もろもろ脱線話をしていたら、あっという間に30分ぐらい経過してしまいました。

後半は、白石さんからインタビュー形式で、サクサクっとテンポよく時間が過ぎました。

●「フォントおじさん」誕生まで

取材前に、「『フォントおじさん』誕生まで」という見出しが使われることは、想定してなかったと思います。

冒頭で、「どういう経緯で、フォントの仕事に関わることになったの?」という質問がありました。

その取材の日は、文字ネタとして、「1970年代のレコードジャケットの文字」を調べていたので、自分が40年前に買ったシングルレコード(ドーナツ盤)を三枚見せながら、フォント談義しちゃったんです。

その時、見せたレコードジャケットがこちらです。ジャーン!
https://goo.gl/xRFREq

アートディレクターがレタリングしたタイトルロゴだと思うのですが、高校生の時、初めて買ったこのレコードジャケットの文字が、すげー、かっこいいなと感動したのを今でも覚えてます。

ドン・マクリーンの「アメリカン・パイ」の文字、今みると、1970年頃にデザインされた文字とは思えません。テレビのテロップでよく使われている、フォントワークスの「スランプ」という書体に少し似てるような気もします。

ドン・マクリーンの「アメリカン・パイ」を初めて聴いたのは1971年だから、中学生の時だったと思います。そして、高校生になってから、自分のお小遣いで、初めて買ったレコードがこの三枚だったのです。

「アメリカン・パイ」はA面とB面あわせて、一曲の長さが8分以上なので、珍しいなぁと思ってたのと、とにかくその曲が好きで好きで、歌詞カードの英語を一生懸命に覚えようとしていました。

この話は長くなるので、別の機会のもじもじトークでいつかさせて下さい。

ポール・マッカートニー&ウイングスの「007 死ぬのは奴らだ」のジャケットもいいでしょ。007の「7」がピストルなのもイカしてますよね。

そして、この「007 死ぬのは奴らだ」の歌詞カードの書体が、なんと、写植の「タイポス」ではありませんか! 当時の高校生の僕が、この歌詞カードの書体は「タイポス」だよねーって、思わなかったことは言うまでもありません。

このレコードを買ったから、40年経過した今、その書体が「タイポス」だったのかぁー、と感動したのが、つい先日のことなんです。

「タイポス」という書体、ご存知の読者は、あまりいないと思いますが(一部の文字っ子を除く)、新しい書体デザインの革命を起こした書体と言っていいかもしれません。それまでは、書体と言えば、明朝体かゴシック体か筆書系書体だったからです。

その後、ナール、スーボ、スーシャなどが発表されて、新書体ブームへつながっていったのです。「タイポス」が写研から文字盤として発売されたのが1969年ですから、1973年発売の「007 死ぬのは奴らだ」で使われているのが納得できました。

ということで、フォントおじさんのルーツは、高校生のレコードジャケットにあったのです。

●一週間で200件以上のFacebookシェアされた記事

ということで、「フォントおじさん」の詳しい情報は、取材記事をご覧ください。ジャーン!
https://goo.gl/yxZUuY

HTML5 Conference 2017特集の「フォント素人のWebエンジニアが、『フォントおじさん』に聞いてみた! Webフォントの最近の事情とか 白石俊平(HTML5 Experts.jp編集長)」の記事が、一週間で200件以上のFacebookシェアされたことは、とてもうれしい出来事でした。

長い記事ですが、楽しく、バババーって読めるのではないでしょうか。後半は、僕が関わっているWebフォントの技術情報が掲載されていますが、技術者でなくても、理解できる内容になっていると思います。

一時間足らずの対談から、これだけの記事を、一晩で書き上げる白石編集長の瞬発力、文章力、構成力は、感動モノです。ありがとうございます。

対談中、白石さんのパソコン画面に、取材のストーリーボードというか、マインドマップのようなものがチラッと見えたのですが、さすが、編集の達人です。マインドマップの樹木にたくさんの枝や葉っぱが付いて、立派な巨樹が完成しました。

文章のテンポもすごくいいですよね! 取材を受けた人間が言うのもおかしいですが、読んでて、楽しかったです(笑)

●記事の続きはセミナーにて!

この記事、三日後の9月24日開催の「HTML5 Conference 2017」の予告記事でもあります。セミナーの予習記事にもなりますね。

HTML5 Conference 2017
https://html5j.connpass.com/event/64992/

1,600名の定員に対して、現在まで2,000名以上の応募があります。日本最大の「Web技術者の祭典」イベントです。

このカンファレンスのバリバリの技術テーマが多い中、「Webフォント」というデザイン要素の強いテーマのセッションは、今までなかったかもしれません。

僕のセミナーに出席する人は多くないかもしれませんが、聞いた方が持ち帰ってもらえる新しい気付きやビジネスのヒントになる情報を、しっかり準備したいと思ってます。

デザイナーに限らず、Webに関わるすべての人に知ってもらいたい「Webフォント」と「フォント」に思いっきりフォーカスしてお話したいと思ってます。

Webフォント最新事情2017〜導入事例も一挙紹介〜
11:20 - 12:00 ルームE(5号館3F)
http://events.html5j.org/conference/2017/9/session/#e1

ご来場お待ちしてます。


【せきぐち・ひろゆき】sekiguchi115@gmail.com

Webフォント エバンジェリスト
http://fontplus.jp/

1960年生まれ。群馬県桐生市出身。電子機器メーカーにて日本語DTPシステムやプリンタ、プロッタの仕事に10年間従事した後、1995年にインターネット関連企業へ転じる。1996年、大手インターネット検索サービスの立ち上げプロジェクトのコンテンツプロデューサを担当。

その後、ECサイトのシステム構築やコンサルタント、インターネット決済事業の立ち上げプロジェクトなどに従事。現在は、日本語Webフォントサービス「FONTPLUS(フォントプラス)」の普及のため、日本全国を飛び回っている。


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■歌う田舎者[61]
無言……陰気っぽい

もみのこゆきと
http://bn.dgcr.com/archives/20170921110100.html
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無言が色っぽいとか、どこをどう押したらそんな学説が出てくるのか。工藤静香は完全に間違っている。無言は陰気っぽいに決まっている。

工藤先生におかれましては、キムタクの黒幕なんぞやってる暇があったら、学説の誤りについて吾輩に謝罪していただきたい。でなきゃ、嵐を起こしてすべてを壊すぞ、この野郎。

そんなわけで、吾輩ただいま人生史上2番目に暗い。じめじめイジイジと陰気である。私以外私じゃないの。いや、ここにいる私が私じゃないの。陰々滅々の別人格に乗っ取られてしまった。

前回のデジクリでも書いたが、入社した会社、誰もしゃべらないのである。
しーーーーーーんとしているのである。無言なのである。

前回のデジクリ:歌う田舎者「黒服こわい」
http://bn.dgcr.com/archives/20170607110200.html

いろいろと見誤っていたのだが、入った会社は、いわゆる派遣会社みたいなものであった。そのため、本当の会社の所在地には、ほぼ人がいない。

♪わたしの〜会社の〜まーえで〜 泣かないでください〜
♪そこに〜わたしは〜いません〜 死んでなんか〜いません〜

いや、死んでいる。吾輩はもう死んでいるのやもしれぬ。売り飛ばされた開発現場も無言なのである。死んだ目をしてモニタを見つめ、カタカタカタカタとキーボードを叩き続ける。

何が起こっても無言でカタカタカタカタ……。地震が起きても台風が来てもミサイルが発射されても微動だにせずカタカタカタカタやり続けることこそ、われら流浪の民の使命。


言葉を交わすのは、プロジェクトリーダが、いかめしい顔で夕方の進捗チェックをするときだけである。

「今日の進捗は?」

「サブシステムの10本目が終了したところです」

「予定では12本ですが遅延の理由は?」

「あっ、あーうー……」

「今週末までに何本終わりますか」

「あっ、あのう、14本終わるといいな〜っていうか終わらせたいっていうか」

「希望的観測は聞いていません。実際に終わる見込みを聞いています」

「あっ、あーうー……じゅ、14本」

「わかりました。作業を続けてください」


……おとうさん、こわいよ。魔王がいるよ。きこえないの? 吾輩、毎夕ちびりそうである。

そして、無言でしゃべらない暮らしをしていると、声を出すという機能が退化してしまうのだ。進捗報告のときの声のボリュームたるや、全員が蚊の泣くようなVolume 1である。

すでに老境に差し掛かっている吾輩など、浦辺粂子風に「え、何かおっしゃいましたかね。最近耳が遠くなりましてね(っつーかフツー聞こえねえだろ!)」と嫌味のひとつもぶっ放したくなるのである。

セーラー服おじさんにカラオケで褒められたのも今は昔。歌を忘れたカナリアどころか、声の出し方すら忘れた老婆に成り果てた吾輩、どこかで玉手箱でも開けてしまったのであろうか。

Otakuワールドへようこそ!「ささっと薩摩」
http://bn.dgcr.com/archives/20131224140200.html

派遣会社なるところでは、吾輩たち社畜はスペック一覧表とともに世に売りに出される。

高いスペックを持つものは、お大尽のところで太夫と崇められ、大したスペックを持たぬものは、宿場で夜中まで働く飯盛女となる定め。身請けはご法度。もちろん吾輩は飯盛女の方である。最終バスで帰り、休日出勤で命をすり減らす。帰りたいのに帰れない。


暮れ六つ時の鐘の音とともに、宿場には飯盛女たちが参集している。

「ったく、誰がこんなババアを拾ってきたんだい」

「おっ、おかあさん、ご、ごめんなさい」

「もみのこ、お前におかあさんなんて呼ばれたかないね。だいたいあたしより年食ってるじゃないか。さあ、お前たち、順番にこの十日間に取ったお客の数をお言い。それによっては褒美を出そうじゃないか。茜、お前はどうだい」

「おかあさん、拾八人です」

「そうかい。さすが茜はうちの看板だね。佐助、茜に銀の簪をおやり。絢音、お前はどうだい」

「おかあさん、七人です」

「七人かい。まあ、絢音は入ったばかりだからね。これからいろいろと覚えていくんだよ……ちょいと、もみのこ。なにこそこそしてんだよ。お前逃げようってんじゃないだろうね。お前は何人だい」

「あ、あ〜う〜、二人……」

「ふ、二人だって? いったい何をしてたんだい!」

「あ〜……なにをすればいいのかわからなくて……」

「わからないって、お前、やることは決まってるじゃないか!」

「いや、そのエラーがいろいろと」

「エラー?」

「小数点がうまく処理されなくて……」

「小数点? 小数点はDecimalを使えって、こないだも言っただろ!」

「型宣言しなきゃいけない言語なんて、もう二十年も使ってなくて……年を取ると、聞いたことをすぐ忘れちまうんですよう」

「………おや、なんだかおかしな念仏が聞こえるね。もみのこ、わけのわからないことお言いでないよ!」

「あああ、すみません、おかあさん……堪忍、堪忍してください」

「まったく、昔は遊郭でちょっとしたもんだったって聞いたから、お前みたいに年を食ってても拾ってやったのに、何の役にも立ちゃしない。器量も良くなきゃ技量もないときてる。塩撒いて追い出したいよ。とにかくこれから十日間、二十人のお客を取るまで帰るんじゃないよ。ケッ、忌々しい」

「おかあさん、帰りたい、帰りたいよう………(さめざめ)」

「おだまり! 泣き言は聞かないよ。黙って座敷に戻りな!」


……あの〜、もみのこさん、ちょっといいですか。つまり帰れないのは、もみのこさんが仕事できないからってことでOK?

うるせえ、外野は黙ってろ! 帰りたいのに帰れないのが無言坂だと、香西かおり先生も唱えておるではないか。キーーーーーッ!

無言なだけでなく笑顔もない。しゃべらないのに笑顔でいるっつーのも気持ち悪いような気もするが、そのようなことでは健康に良くないのではないか。

おい、笑え。笑えよ。笑う門には福来たるんだぞ。なんなら音無美紀子を派遣して、えがおの黒酢の試飲販売でもしてもらってはどうか。20種類のアミノ酸効果で全員えびす顔だぞ?

なに? こんなとこでステマやってんじゃねえって? ステマじゃない証拠に、今ググってみたら、えがおの黒酢って飲料じゃなくてカプセル錠剤だったじゃねえか。試飲販売できねえじゃねえかよww。

まあいい。黒酢は我が藩の特産品であるからして、飲め。しのごの言わずに、どこのでもいいから飲め。ただし薩摩藩の黒酢に限る。吾輩は愛藩精神に溢れているのだ。

それはさておき、最終バスまで働いた帰り道、コンビニレジのおっさんやにーちゃんが「ありがとうございました」と言いながら商品を渡してくれる笑顔の眩しさよ。

「ありがとうと笑顔で言ってくれてありがとう!」と涙ぐみながら俳句をしたため、感激のあまり、彼らを熱く抱擁したい。最近、すべてのコンビニ店員と一瞬で恋に落ちる吾輩である。しかしながら、コンビニ店員は吾輩と恋に落ちていないようなのはなぜだろう。

さて、現代の日本において、社員が働きやすい環境を整えることは、喫緊の課題となっている。厚生労働省では、社員が快適に働くことができるホワイト企業の要件として、ワークライフバランスの充実やダイバーシティ推進を挙げている。

これを具体的にブレイクダウンすると、勤務時間中に同僚とXVIDEOの話ができるかということになる。

え、そんなこと書いてあった? とか言ってググりだしたそこのお前。やめろ。吾輩を信じないのか。信じられぬと嘆くよりも、人を信じて傷つくほうがいいのだぞ。

吾輩がかつて勤めた職場は三か所あるのだが、一社目のIT企業、ここでは完全にXVIDEOの話ができた。というか、この時代にXVIDEOはないのだが、今も在職していたら間違いなくできる。

だいたい部長からしてエロオヤジであり、同僚男子がウブな箱入り娘の吾輩に、昨日行ったフーゾクの報告をしてくれたり、よくわからないエロ単語とかをエロエロ……いや、いろいろ教育してくれたのである。

そもそもこの時代、COBOLの長大なソースにコンパイルをかけると、終了まで一時間かかるものも珍しくなかったので、その間が暇なのだ。デジクリで微妙なエロネタを繰り出す基礎は、この時期にできたのである。

二か所目は経営者の相談相手をする団体だったのだが、なんせ話をすること自体が商売なので、勤務時間も半分はしゃべっているようなものである。

ここも、同僚同士でたまにエロネタを話していたような気がする。いや、吾輩がエロネタを周囲に振っていただけかもしれない。……もう記憶にありません。

三か所目がインチキ講師をしていた学校である。さすがに教育現場ではよろしくないだろ、しかも吾輩非正規だし。

ということで、正職員の方々の前では品行方正を装い、XVIDEOの話は封印していたのだが、それでは生活に潤いがなくていかん。代わりに学生を相手にエロネタを振っていた。さすがに教室のプロジェクタには映していない。当たり前だのクラッカー。

そしてもちろん今はXVIDEOの話などできない。エロネタなど永遠のゼロである。言いたいことならどれくらい、あるかわからなくあふれてるというのに。

♪言えないの〜よ〜言えないの〜よ〜。

無言、帰れない、エロネタが永遠のゼロ……吾輩、もー無理;;

ああ、なんというか、もっと楽しくならんのか、この状況。例えば……。

ベルサイユ宮殿の進捗確認の間では、社畜が皆々そろって恭しくひざまずいている。そこに舞台上手からプロジェクトリーダ(PL)がグランジュテしながら白タイツもっこりで登場し、ミュージックスタート。

♪PL「お、ブレ〜ネリ、あな〜たの進捗どう?」

♪吾輩「今日の製造は12本よ〜明日からテストがんばるわよ〜」

♪全員「やーっほーほーどららら、やっほほーどららら、やっほほーどーらーらーらー、やっほっほ」

全員シャンシャンを振りながら退場。

そんな会社ない? ないんですか。そうですか。

もう千の風になってしまいたい;;


※「MUGO・ん…色っぽい」工藤静香

※「嵐の素顔」工藤静香

※「私以外私じゃないの」ゲスの極み乙女。

※「千の風になって」秋川雅史

※「魔王」シューベルト:姿月あさと

※「無言坂」香西かおり

※「贈る言葉」海援隊



【もみのこ ゆきと】qkjgq410(a)yahoo.co.jp

無言が精神を蝕んでいく。マジだめマジ無理もう限界。作業中は無言でもいいんすけどね、休憩中も無言、毎日無言、毎週無言、毎月無言。自分が機械の一部にでもなったかのような錯覚を覚えております(涙)。

ちなみにXVIDEO、XVIDEO云うてますが、実はあまり見たことがありません。ホントです。でも単語は人一倍、口にします。


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編集後記(09/21)

●平川陽一「山と村の怖い話」を読んだ(2017/宝島社文庫)。「山怪」以来、この類いの本が続々と出た。それらを多分もれなく読んでいるマニアのわたしである。今回は実際に起きた話や伝承など75篇の怪奇実話集で、山の不思議、村の怪異、不吉な因果、伝説の謎と分類し、ミステリー作家がまとめたものだ。

わたしは怖い話が大好き、だった。雑誌「幽」の福澤徹三の怪談実話などを愛読していたのだが、ここには途轍もなく怖い話があって、読むんじゃなかったと常に後悔した。そのうち「幽」は高価過ぎて買わなくなった。情けないことに、怪談実話が本当に怖くなった。照明の下では読まない怖がりになった。

この文庫は昼間、テラスのベンチ読んだ。全然怖くない。いままで読んだことのあるような、怪奇現象や心霊現象の実話や伝承を一話4〜6ページで、わりと淡々と記述している。とくに山や村での話が中心である。怪異をポンと投げ出す「新耳袋」系と違い、因果関係や因縁話に落ち着くが本書の特長だ。そのせいで余韻がない。おぞましい怪談が読みたかったのに、レポート集か……。

いままで読んだこの種の本は、場所が特定されない書き方をしているのが多かったような気がするが、この本ではかなり多くにハッキリ地名を出している。そして、その怪異(というか事故や被害)の具体的描写だけでなく、その場所にまつわる言い伝えや、地縁、因縁などが示されているから納得はできる。

いつでもどこでも、多くの土地でアンタッチャブルな場所がある。呪われた土地は存在する。新築マンションの完成と同時に建設会社が倒産、バリケード封鎖されたが、そこは昔の刑場だったことは土地の人はみな知っていた。霊木を切り倒そうとすると必ず事故が起きる。野仏を持ち帰って一家中が発病する。実はよく聞く話が多い。たしかに怖い話に分類されるだろうが、いまいち……。

全国にミステリースポットと呼ばれる場所が、少なからず存在する。たとえば八王子城趾公園は、関東屈指の心霊スポットとして超有名だ。心霊研究家と同行取材では、成仏できていない霊がうようよ見えたそうで、落城で死んだ人の数は半端ではないらしい。心霊研究家は「名所旧跡がお好きな方でも、ここは来ない方がいいでしょう」とのこと。若い頃に行った。感覚が鈍くてよかった。

霊の憑きやすい場所といえば、断然トンネルである。古いトンネルにはほとんど何らかの霊がいる。しかも悪さをすることが多いのが問題である。霊感が強いとか、憑かれやすいと思っている人は、噂のあるトンネル(日本中にある)は通らないほうがいい。特に雨の日と夜は厳禁である。これは理解できる。

山で起こる怪異は多い。危険な場所でかろうじて踏みとどまったら、そこで落下して死んだ登山者がいたと山小屋で聞いたとか、避難小屋にいたら真夜中に小屋の周りを回る何者かがいたとか。死者(霊)の徘徊は多いらしい。しかし、お手本の「山怪」に比べたら、全然じわじわ来ない。困惑するほど来ない……。

まさか80年前の「津山三十人殺し」まで出てくるとは思わなかった。「八つ墓村」のモデルである。加えて90年前、千葉県ののどかな農村を震撼させた「鬼熊事件」。さらに30年前、金嬉老の「寸又峡事件」まで出てくる。これは違うだろう。企画外ではないか。資料を漁って埋めたのがみえみえである。残念。

幽霊を乗せてしまったドライバーの話は多い。必ずいつのまにか消える。必ずシートが水で濡れている。この幽界のお約束だけは律義に守られているのが微笑ましく、でもないか。夜中に読んでも平気な内容、物足りない。「いやなものを読んでしまった」感がない。ぜんぜんない。途方に暮れる……。(柴田)

平川陽一「山と村の怖い話」
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4800271746/dgcrcom-22/


●デジクリの微々たる広告費は雑費で消えます。作業時間は持ち出しです(笑)。執筆者さんもボランティアです。お金に余裕のある方はぜひご寄付を〜。

/まさか「姿月あさと」の名をリンク集で見るとは。

/「声を出すという機能が退化」にうなずく。ほぼSOHOなので、人と会話をすることがまずない。なので舌が回らなかったり、適切な言葉が出てこなかったり、会話が組み立てられなかったり。思考も鈍るような気がする。

普通の人はたぶん結論を口にするのだろうけど、私の場合は一旦達した結論を口にした後、頭の中で別の角度でのリスクや課題の提議があり、それをそのまま口に出しての議論が始まる。独り言である。いや、人に質問しながら相手の答えを待たないまま、別の視点での課題を口にすることもある。

私「これは○○でいきましょう」
相手「はい」
私「あ、でもこういう場合はアレだし、でもお客さんはコレを実現させたいって言うと思いません?」
相手「そうですね。では××……」
私「あーでも、最近の傾向だと△△で……そういや、世の中こういう流れなので□□がいいですよね」

だからどれやねん! でもでも言うな! 実際に上みたいな流れはないけど、こんな感じ。みんなは□□って最初から言うのよね? 私の場合、最後の文に達するまで無言だと、それはそれで不気味なんじゃなかろうか。かといって、目の前で一人会議されるのもどうなんだ? 会話はしたいけど、このなんちゃらピコピコタイムでは暴走するんだよね……。流れを見てもらってのまた別角度での課題提議をもらえると嬉しいものの。シナプスの動き(?)が鈍いのだろうか。続く。 (hammer.mule)