晴耕雨読[57]時間がない話/福間晴耕

投稿:  著者:  読了時間:2分(本文:約800文字)



歳を取ると時間が経つのが早くなるというが、最近それを実感している。兎にも角にも時間が経つのが早いのだ。昔なら一日に出来ると思っていたことが出来ないどころか、日常の雑務をしているだけであっという間に一日がおわってしまう。以前の自分には想像も出来ないことだろう。

振り返ってみれば、小学校の頃は1時間足らずの昼休みの間に昼食を食べるだけでなく、掃除や更にはグランドに出て遊んでいたどころか、時には授業の間の5分休みでさえ外に出て遊んでいたのだから驚いてしまう。

いまなら5分や10分の休憩は、携帯をいじっているどころか、何もしないで黄昏れているだけでおわってしまう。





そう言えば大学生の頃の通学コースで、いつも見かけるお年寄りの人がいた。多分日光浴をしていたのかもしれないが、何をするでもなくただ道端の日当たりの良いところに座って、日がな一日ぼーっとしているのだ。

当時は、退屈じゃないのか、そもそも何をしているのかも分からなかったが、今になってみると、当人はちょっとの間外に出てちょっとぼんやりしているだけなのに、周囲の時間が凄い勢いで流れてたのかも知れない。亡くなる前の父もそんな感じで、縁側でずっと日向ぼっこをしていたのを思い出す。

あと子供の頃はもちろんのこと、ある程度大きくなっても実家にいた頃は、家事の多くを母親や家族がやってくれていたので気が付かないが、一人暮らしをしてみると、日常を維持する些細な事が思った以上に多くの時間を吸い取っている事に気付かされる。

ただ、やりたいことや、やらなくてはいけないことは数多い。どこかで時間を捻出して、これらを片付けなくては。


【福間晴耕/デザイナー】

フリーランスのCG及びテクニカルライター/フォトグラファー/Webデザイナー
http://fukuma.way-nifty.com/

HOBBY:Computerによるアニメーションと絵描き、写真(主にモノクローム)を撮ることと見ること(あと暗室作業も好きです)。おいしい酒(主に日本酒)を飲みおいしい食事をすること。もう仕事ではなくなったので、インテリアを見たりするのも好きかもしれない。