忘備録としてここ数か月の出来事や感想を、覚え書きとして留めておきたい。そんなわけで、記事としてはたいして面白くないかも知れないが、新型コロナウイルス(COVID-19)で自粛生活になったときの所感をまとめておく。
新型コロナウイルス騒動を、身近な事として認識したのはいつだろうか。自分の場合で言えば、緊急事態宣言が出た4月7日が明らかなターニングポイントだった。
それまでも色々とニュースになっていて、そろそろ緊急事態宣言が出るかも知れないというアナウンスは出ていたものの、今から考えればとんでもないが、その前に飲みに行こうということで、予定を前倒しにして出かけてたくらい、ある意味、遠い世界の事だったのだ。
だが7日に緊急事態宣言が出て、それに合わせて仕事先でも外注や派遣も含めて全スタッフの在宅勤務が決定し、準備が出来たメンバーから順次在宅勤務体制に移行するということになった。バタバタと準備をしていたところ、自分の仕事先のビルでもコロナ患者が出て、全員即座に帰宅して在宅勤務をする事になってしまった。
新型コロナウイルス騒動を、身近な事として認識したのはいつだろうか。自分の場合で言えば、緊急事態宣言が出た4月7日が明らかなターニングポイントだった。
それまでも色々とニュースになっていて、そろそろ緊急事態宣言が出るかも知れないというアナウンスは出ていたものの、今から考えればとんでもないが、その前に飲みに行こうということで、予定を前倒しにして出かけてたくらい、ある意味、遠い世界の事だったのだ。
だが7日に緊急事態宣言が出て、それに合わせて仕事先でも外注や派遣も含めて全スタッフの在宅勤務が決定し、準備が出来たメンバーから順次在宅勤務体制に移行するということになった。バタバタと準備をしていたところ、自分の仕事先のビルでもコロナ患者が出て、全員即座に帰宅して在宅勤務をする事になってしまった。
その日のうちに全スタッフは原則帰宅を命じられ、仕事用の機材を自宅に運ぶためにタクシーが用意された。よほど遠かったり、何らかの事情で直ぐに機材を持って帰れないメンバーを除けば、全員が機材と共にそれで帰ったのだが、沈みゆく夕日の中、周囲のお店が閉まった町並み、がらがらに空いてる道路を走っていると、まるでゾンビ映画の、“安全な新天地を目指して脱出するラストシーン”みたいだったのを覚えている。
その日から在宅勤務体制に切り替わり、数日おきの買い物や歯医者などのやむをえない用事を除けば、家にこもった生活が続いている。
当初難航するかと思っていたテレワークは、仕事がクラウドベースの開発が中心で、既にGitやSlack、Googleアプリケーションなどが導入されていたこともあって、思ったよりもスムーズに移行して、数日も立たないうちにこれまでと変わらないペースで仕事は回るようになっていた。
最初は怠けてしまうんじゃないかと心配していたが、データを共有しているため、セミリアルタイムで全メンバーの作業内容がわかることもあり、むしろ働きすぎが問題になるくらいだった。
思ったよりも順調に移行した仕事と違い、意外に慣れなかったのは日常の生活だった。元々フリーランスで働いていたこともあって、自分の場合は在宅勤務になっても机や椅子を含めて作業環境は完備されており、むしろ仕事先よりも快適なくらいだった。
だが、快適だったのは最初の数日間くらいで、長いこと家に留まっていると、目に見えないストレスが心身を蝕んでいることに驚いた。単にめんどくさいと思っていた通勤時間が、意外にも気分転換になっていたのだ。
この前の東日本大震災などの経験から、しばらく家にこもれるように食料品を含む様々なものを備蓄していたつもりが、実際に在宅生活を始めてみると、意外なものが足りてないことに気がついた。ある時など、夕食を作っている途中で材料が足りないことがわかり、急遽スーパーに買い出しに行く羽目になった。
買い出しといえば、大変なことの一つは買い物だった。なにせマスクをはじめとして、どこに行っても売り切れて手に入らないものがある上に、テレビのワイドショーなどの影響で、突然何かが売り切れになっていることがあるのだ。
あるときは納豆がコロナに効くというデマが流れたのか、どこを探しても納豆が売り切れになっていたのには閉口した。さらに追い打ちをかけたのが、スーパーを始め多くの店の営業時間が短縮されて、夕方には多くの店が閉まってしまうことだった。
早いところでは夕方6時、遅いところでも夜の10時には閉店してしまうので、テレワークが終わった時間に買い出しに出ると、軒並みどこも閉まっている。そんなわけで外出自粛もあるが、買い物は週末にまとめて行うようになった。
ところが、今度は買い占めや密集を避けるための入店制限があるせいで、長時間並ぶ羽目になる。また本屋、床屋など生活必需品とは微妙に言えないものの、どうしても立ち寄る必要があるところが閉まっているのにも閉口した。
そんなわけで、元々それほど外出する方でもなく、人とどこかに遊びに行く性質でもないから、平気だろうと思っていた自粛期間は思った以上に大変だった。
唯一の救いは、仕事と趣味の大部分がネット上で完結していることだろう。仕事については先に触れたが、趣味の方も以前に書いたように、VRが中心になっているおかげでかなり助けられた部分がある。
https://bn.dgcr.com/archives/20200416110100.html
家に閉じ込められて1週間ほど経った頃には、流れてくるコロナ関係のニュースにかなりイライラしていたのだが、VRの集まりで文字通り仮想空間で実際に人と集まって話したりしていると、気に病んでいたのが嘘みたいに思えたのは、仮想空間とはいえ、人と集まって話すのが意外と気分転換になっているのを実感した。
またバーチャル関係では、ゴールデンウィークに合わせて100万人近くが訪れた巨大イベント「バーチャルマーケット」が行われていたのもありがたかった。
https://www.v-market.work/v4/
おかげで連休中はほとんど外出しなかったものの、暇つぶしどころか逆に忙しいくらいだった。
こうして雑多に所感を書いてきたが、当初思っていたよりもネガティブな内容になっていて驚いた。とは言え、満員電車には二度と乗りたくないし、テレワークを中心に働き方や生活がこれを期に見直されるとありがたい。
これを書いている時点で、5月末まで緊急事態宣言の延長が決まったが、早く解除されて、また普通の日常に戻れる日が来ることを祈っている。
【福間晴耕】
Seikoh Fukuma
CONTACT:fukuma@kw.netlaputa.ne.jp