KNN神田です。
このデジクリで執筆しているコラムに加筆した新刊が12月15日に発売される。
「YouTube革命〜テレビ業界を震撼させる「動画共有」ビジネスのゆくえ〜」
ソフトバンク新書 700円
動画共有が生み出した新たなビジネスについて、ボクの勝手考察を展開している。今、まさに新たなコンテントの時代の夜明け前である。これから何が生まれ、何が滅びゆくのかをしっかりと見届けたいと思っている。
このデジクリで執筆しているコラムに加筆した新刊が12月15日に発売される。
「YouTube革命〜テレビ業界を震撼させる「動画共有」ビジネスのゆくえ〜」
ソフトバンク新書 700円
動画共有が生み出した新たなビジネスについて、ボクの勝手考察を展開している。今、まさに新たなコンテントの時代の夜明け前である。これから何が生まれ、何が滅びゆくのかをしっかりと見届けたいと思っている。
●YouTube革命
20世紀を代表する芸術の一つとして、「映画」を掲げることができるだろう。19世紀(1893年)映画がシカゴ万博で発表された時、エジソンは、パッケージ型ののぞきからくり方式(キネトスコープ)で家庭に販売しようと考えていた。
イーストマン・コダック(コダック社の創業者)は、エジソンの指の間をはかり、135mmというフィルムサイズを規格化し、セルロイドの使用用途の拡大販売促進策として考えた。
1895年リュミエール兄弟は、たくさんの人に安く映画を公開し、製作者、配給、劇場らに利益が分配されるビジネスモデルを発明した。
1914年、ジョン・ランドルフ・ブレイがセル画によるアニメーション手法を考案した。
ドイツの哲学者、ヴァルター・ベンヤミンは、登場したばかりのメディアに対して「複製技術の進んだ時代の中で失われるものは芸術作品のアウラ(崇高さ)である」と映画や写真を揶揄した。
しかしどうだろうか? 人類の生み出した「複製技術」やそれを「伝送する媒体」は、さまざまな感動や偉大なるヒマつぶしとして、21世紀にわたるまで人々の生活を変えてきた。
幾多もの世界大戦や世界恐慌、物質文明の中で、人類は今日もどこかで働くことにより金銭を得て、それで衣食住をまかなう。そして豊かになるにつれ、それらを向上させるだけでなく、時間をより豊かにすごすために余暇を「コンテントの消費」に向けてきた。
そして、その中から、限られ、選ばれた人たちだけが、コンテントの生産側にまわり携わることができたのが20世紀の特徴である。
21世紀に入り、インターネットという発明から、派生するいくつものビジネスが勃興することにより、コンテントの「所有消費型」だけではなく、「共有再生産型」の概念が生まれはじめた。
そのトリガーになったのが、ビデオ共有サイトのサービスなのである。
それまで、映像の世界は、プロの世界とアマの世界で、大きな隔たりがあった。しかし、技術の進化は、その世界のすきまを埋めるばかりか、ダウンサイジング化は、機材の差をますますとりはらっていこうとしている。
しかし、アマチュアがビデオを撮影しようと思う時は、子供の映像、運動会、ペットなどが中心であった。それ以外に撮影しても、視聴されるチャンスも対象者もいなかったからだ。しかし、YouTubeが登場してからは、世界のレアな映像をいつでも、見ることができたり、知人から教えてもらって、また知人に教えるという新たな映像コンテントを介したコミュニケーションが発生したのである。
テレビや映画などのマス情報ではなく、ニッチな情報のほうが現在では価値を持っているのである。また、それが、画質や音質などの品質クオリティではなく、笑いのツボや空気感を伝えているから人を魅了する。
さらに、編成や上映時間の制限がないから、深く求めれば、ますますレアでニッチな映像を検索できるようになった。映像を検索できるものとして、一度認識してしまったボクたちは、検索できない映像に対して、不満やストレスを感じはじめる。そう、人間は一度、便利さの快楽を知ってしまうと後戻りできないのである。
テレビ放送は個人で録画しない限り二度と目にふれることはないが、YouTubeでは、選ばれたショートコンテントが、ネットがあれば、世界のどこからでも視聴することができる。
欽ちゃんの仮装大賞で登場する、マトリックス風アレンジをアナログで立体的に再現した作品「ピンポン」は、日本の権利団体からの削除命令後も、雨後のタケノコのように、ハードディスクに保存していた人たちが再アップロードをはじめている。「PingPong」「Matrix」と、さらに検索されやすくタグ(荷札の意味)というキーワード的なメタデータが挿入されている。
一度、YouTubeで公開され、評されたコンテントは、もう全世界のユーザー間に共有されていると考えたほうがよい。権利を守るために削除しても、それはいたちごっこである。
ここで、著作権者たちは、考え方をそろそろ大幅に考え直す時期に来ていることを悟るべきだ。
そう、これらの事象をまとめて「YouTube革命」と名づけさせていただいた。
【イベント】Macで楽しむSkype「Skype Night Live!」
< http://www.apple.com/jp/retail/shibuya/week/20061210.html
>
【日時】12月11日(月)19:00 19:30 20:00 20:30(計4回)
【費用】無料!
世界中どこへでも無料で電話がかけられるSkype。この話題のソフトウェアをMacで楽しむ方法をご紹介します。KNN.comの神田敏晶を中心に、Skypeのビデオ通話体験デモや新しいライフスタイルに関するトークなどを実施。Skypeで広がるコミュニケーションの可能性をご提案します。来場者先着300名に、スカイプの無料クーポンや、Mac用Skypeヘッドセットなどをプレゼント!
KandaNewsNetwork,Inc. < http://www.knn.com/
>
CEO Toshi Kanda mailto:kanda@knn.com
#502 1-4-8 Komaba Meguro Tokyo Japan,153-0041
TEL 090-7889-3604 FAX 020-4622-7170
< http://mixi.jp/show_friend.pl?id=550
>
Mobile 81-90-7889-3604 Phone81-3-5458-6226
20世紀を代表する芸術の一つとして、「映画」を掲げることができるだろう。19世紀(1893年)映画がシカゴ万博で発表された時、エジソンは、パッケージ型ののぞきからくり方式(キネトスコープ)で家庭に販売しようと考えていた。
イーストマン・コダック(コダック社の創業者)は、エジソンの指の間をはかり、135mmというフィルムサイズを規格化し、セルロイドの使用用途の拡大販売促進策として考えた。
1895年リュミエール兄弟は、たくさんの人に安く映画を公開し、製作者、配給、劇場らに利益が分配されるビジネスモデルを発明した。
1914年、ジョン・ランドルフ・ブレイがセル画によるアニメーション手法を考案した。
ドイツの哲学者、ヴァルター・ベンヤミンは、登場したばかりのメディアに対して「複製技術の進んだ時代の中で失われるものは芸術作品のアウラ(崇高さ)である」と映画や写真を揶揄した。
しかしどうだろうか? 人類の生み出した「複製技術」やそれを「伝送する媒体」は、さまざまな感動や偉大なるヒマつぶしとして、21世紀にわたるまで人々の生活を変えてきた。
幾多もの世界大戦や世界恐慌、物質文明の中で、人類は今日もどこかで働くことにより金銭を得て、それで衣食住をまかなう。そして豊かになるにつれ、それらを向上させるだけでなく、時間をより豊かにすごすために余暇を「コンテントの消費」に向けてきた。
そして、その中から、限られ、選ばれた人たちだけが、コンテントの生産側にまわり携わることができたのが20世紀の特徴である。
21世紀に入り、インターネットという発明から、派生するいくつものビジネスが勃興することにより、コンテントの「所有消費型」だけではなく、「共有再生産型」の概念が生まれはじめた。
そのトリガーになったのが、ビデオ共有サイトのサービスなのである。
それまで、映像の世界は、プロの世界とアマの世界で、大きな隔たりがあった。しかし、技術の進化は、その世界のすきまを埋めるばかりか、ダウンサイジング化は、機材の差をますますとりはらっていこうとしている。
しかし、アマチュアがビデオを撮影しようと思う時は、子供の映像、運動会、ペットなどが中心であった。それ以外に撮影しても、視聴されるチャンスも対象者もいなかったからだ。しかし、YouTubeが登場してからは、世界のレアな映像をいつでも、見ることができたり、知人から教えてもらって、また知人に教えるという新たな映像コンテントを介したコミュニケーションが発生したのである。
テレビや映画などのマス情報ではなく、ニッチな情報のほうが現在では価値を持っているのである。また、それが、画質や音質などの品質クオリティではなく、笑いのツボや空気感を伝えているから人を魅了する。
さらに、編成や上映時間の制限がないから、深く求めれば、ますますレアでニッチな映像を検索できるようになった。映像を検索できるものとして、一度認識してしまったボクたちは、検索できない映像に対して、不満やストレスを感じはじめる。そう、人間は一度、便利さの快楽を知ってしまうと後戻りできないのである。
テレビ放送は個人で録画しない限り二度と目にふれることはないが、YouTubeでは、選ばれたショートコンテントが、ネットがあれば、世界のどこからでも視聴することができる。
欽ちゃんの仮装大賞で登場する、マトリックス風アレンジをアナログで立体的に再現した作品「ピンポン」は、日本の権利団体からの削除命令後も、雨後のタケノコのように、ハードディスクに保存していた人たちが再アップロードをはじめている。「PingPong」「Matrix」と、さらに検索されやすくタグ(荷札の意味)というキーワード的なメタデータが挿入されている。
一度、YouTubeで公開され、評されたコンテントは、もう全世界のユーザー間に共有されていると考えたほうがよい。権利を守るために削除しても、それはいたちごっこである。
ここで、著作権者たちは、考え方をそろそろ大幅に考え直す時期に来ていることを悟るべきだ。
そう、これらの事象をまとめて「YouTube革命」と名づけさせていただいた。
【イベント】Macで楽しむSkype「Skype Night Live!」
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【日時】12月11日(月)19:00 19:30 20:00 20:30(計4回)
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#502 1-4-8 Komaba Meguro Tokyo Japan,153-0041
TEL 090-7889-3604 FAX 020-4622-7170
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