買い物の王子さま[136]真っ白な手帳が欲しくなる
── 石原 強 ──

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毎年のように新調するけれど、ほとんど使わずに終わってしまうのが手帳です。スケジュール管理は仕事の基本とは分かっているものの、いつも途中で書き込むのが面倒になってしまいます。年末にほとんど真っ白な手帳を見ると、もったいないと思うけど翌年はもう使えません。

スケジュール管理のための手帳というよりも、思いついたアイデアを書き留めたりどうしても必要な予定をメモしたりという雑記帳のような使い方をしているので、日付の入った手帳は性に合わないようです。


それでもずっと使える手帳が欲しいと、いつものようにサイトのお店を物色している時に、まずネーミングに惹かれて欲しくなったのが「トラベラーズノート」です。外国製かと思ったら日本の文具メーカーのもの。しかもデザインしたのは、可愛いノートや便せんのイメージの強い「ミドリ」です。

「手に取って旅に出たくなるノート」というコンセプトは、いかにもカッコつけすぎと思ったけど、日付も掛線も何もない白紙のリフィルなら、日頃のちょっとしたことを書き留めるのに良さそう。気が向いた時だけに使うのもいい。

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使い込むほどに味わいが増すレザーカバーとノートというシンプルな作りで、
ポケットシールや表紙の留めゴムなど様々なカスタマイズが可能。旅の思い出
や趣味の記録を残したり、日々のビジネス手帳としてもご利用いただけます。
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サイトあるいろいろな使い方を眺めていたら、使ってみたくなりました。値段は3360円とちょっと高いけど、毎日使うなのなら元はとれます。自分らしくカスタマイズも楽しみたいので、黒と茶の二色から、より変化が楽しめそうな茶色を選びました。

三日後、サイトのロゴ入りの小振りな箱が届きました。パッケージは素朴な雰囲気の白い布袋でした。取り出してみると軽くて片手で持てる手頃の大きさがいい。タイのチェンマイで作られているという、革表紙のくたっとした感触もいい。

リフィルは無地で薄いものが一冊、革の表紙にゴムで綴じてあるだけ。開かないように留めるのもゴムのバンドで本当にシンプルな作りです。これっぽっちも装飾がないのがいい。早速、手近にあったボールペンを挿して鞄に入れて旅行者気分で出かけます。

昔ながらの製法でなめされた革表紙には表面加工もありません。表紙の革は柔らかいから鞄の中に入れていたら、すぐにキズだらけになって早くもいい雰囲気に育ってきています。

なんだかこの手帳は持っているだけで満足してしまいました。せっかくだから何でも書き留めようと思っているのだけど、なんだかつまらないメモを書くのがもったいないような気がして、いつになっても中身は真っ白な状態のままなのです。

手帳を買ったお店「エキサイトイズム セレクトショップ」
< http://blog.excite.co.jp/ismshop/
>

【いしはら・つよし】info@muddler.jp
ウェブプロデューサー、ウェブアナリスト
このお店はつい最近、2月13日に閉店してしまったようです。Safariのデフォルトページにもよく新商品へのリンクが出ていたのでチェックしていました。この手帳はGoogleで検索すれば扱っているお店がいくつも見つかります。
・ウェブアナ
< http://www.muddler.jp/
>