KNN神田です。
どぶ板選挙を題材にした映画「選挙」を見てきた。
< http://www.laboratoryx.us/campaignjp/
>
場所は、渋谷のイメージフォーラム。全国で上映中。
「選挙」は川崎市議に出馬した自民党公認の山内和彦(やまうち・かずひこ)氏の、当選するまでのドキュメンタリーである。
「どぶ板」とは、かつて日本の民家にあった、家と道路の間にあるどぶにわたされた板のことであり、候補者が一軒一軒、まわることを比喩した政治専門用語だ。
シンプルなドキュメンタリーでありながらも、候補者が何を考え、何を知り、何を求めて活動していくのか、選挙の実態を候補者側の目線で見ていくことができる映画だ。
どぶ板選挙を題材にした映画「選挙」を見てきた。
< http://www.laboratoryx.us/campaignjp/
>
場所は、渋谷のイメージフォーラム。全国で上映中。
「選挙」は川崎市議に出馬した自民党公認の山内和彦(やまうち・かずひこ)氏の、当選するまでのドキュメンタリーである。
「どぶ板」とは、かつて日本の民家にあった、家と道路の間にあるどぶにわたされた板のことであり、候補者が一軒一軒、まわることを比喩した政治専門用語だ。
シンプルなドキュメンタリーでありながらも、候補者が何を考え、何を知り、何を求めて活動していくのか、選挙の実態を候補者側の目線で見ていくことができる映画だ。
カメラは候補者のプライベート部分にもおよび、特に街頭演説で重要なことは「名前を覚えてもらうこと」「握手の仕方が悪い」などと注意されることなどの候補者側の論理で展開されていることがわかる。
何も説明がなされず、ただ淡々と候補者に密着し、追い続ける。ドキュメンタリーとしての面白さは、そこから徐々に候補者の内情や心情がみえてくるところだ。
山内が選挙に出ることによって、影響を受ける奥さん。政治の世界では「家内」と呼ばれることに違和感をしめしたり、自分の仕事の有給休暇をとりながら選挙カーでマイクを持ち、内助の功を見せる。、
帰りの車の中で、奥さんが「たかが市会議員に立候補しただけで、どうして私の仕事もやめなきゃなんないの? 落ちた時の私たちの生活はどうなるの? あんたがしっかりしないからじゃないの!」とキレてしまうシーンには、選挙がいかにまわりに影響を及ぼしているのかを切々と感じさせる。それと同時に夢を追う男と、現実を見つめる女という性も映し出している。
小泉純一郎元首相が、たくさんの護衛に守られながら車で応援にかけつけるところは、当時の小泉人気を思い出させるシーンである。山内候補者が小泉元首相と握手しただけで感動しているシーンなども、党のヒエラルキーと同時に、メディアにどう取り上げられるかによって政治とはちがった「人気」で票が決まるところを位置づけている。
クライマックスは、選挙の当確の速報シーン。山内候補はなぜか選挙事務所にいない。苦戦している模様が電話連絡でわかる。当確はあるのか? 結果が出そうで、自民党の先輩議員たちが待機しているが、本人はいない。先輩議員が「わたしからよく注意しておきますので」となんとかその場を納める。
山内候補が事務所にかけつける。当確のニュースに対して、感謝の演説をする山内とは裏はらに、奥さんの喜びを見せない表情は、夫婦の絆に大きな溝ができたような印象的なシーンでこの映画が終わる。
この映画は、自民党のPR的な側面を極力見せずに、ひとつの選挙の「事実」が記録として残されている。候補者ひとりずつに多彩なドラマがあることを感じさせる映画であった。
全国政治家データベース
< http://www.senkyo.janjan.jp/
>
ビデオ投稿スタジオ BarTube < http://snbar.ameblo.jp
>
毎週木曜日23:00 MXテレビ「BlogTV」出演中
< http://www.technorati.jp/blogtv/
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「NetSurfin2.0」毎週放送中!デジハリ大学放送部
< http://blog.dhpodcast.com/
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KandaNewsNetwork,Inc. < http://www.knn.com/
>
CEO Toshi Kanda mailto:kanda@knn.com
#502 1-4-8 Komaba Meguro Tokyo Japan,153-0041
TEL 090-7889-3604 FAX 020-4622-7170
< http://mixi.jp/show_friend.pl?id=550
>
Mobile 81-90-7889-3604 Phone81-3-5458-6226
何も説明がなされず、ただ淡々と候補者に密着し、追い続ける。ドキュメンタリーとしての面白さは、そこから徐々に候補者の内情や心情がみえてくるところだ。
山内が選挙に出ることによって、影響を受ける奥さん。政治の世界では「家内」と呼ばれることに違和感をしめしたり、自分の仕事の有給休暇をとりながら選挙カーでマイクを持ち、内助の功を見せる。、
帰りの車の中で、奥さんが「たかが市会議員に立候補しただけで、どうして私の仕事もやめなきゃなんないの? 落ちた時の私たちの生活はどうなるの? あんたがしっかりしないからじゃないの!」とキレてしまうシーンには、選挙がいかにまわりに影響を及ぼしているのかを切々と感じさせる。それと同時に夢を追う男と、現実を見つめる女という性も映し出している。
小泉純一郎元首相が、たくさんの護衛に守られながら車で応援にかけつけるところは、当時の小泉人気を思い出させるシーンである。山内候補者が小泉元首相と握手しただけで感動しているシーンなども、党のヒエラルキーと同時に、メディアにどう取り上げられるかによって政治とはちがった「人気」で票が決まるところを位置づけている。
クライマックスは、選挙の当確の速報シーン。山内候補はなぜか選挙事務所にいない。苦戦している模様が電話連絡でわかる。当確はあるのか? 結果が出そうで、自民党の先輩議員たちが待機しているが、本人はいない。先輩議員が「わたしからよく注意しておきますので」となんとかその場を納める。
山内候補が事務所にかけつける。当確のニュースに対して、感謝の演説をする山内とは裏はらに、奥さんの喜びを見せない表情は、夫婦の絆に大きな溝ができたような印象的なシーンでこの映画が終わる。
この映画は、自民党のPR的な側面を極力見せずに、ひとつの選挙の「事実」が記録として残されている。候補者ひとりずつに多彩なドラマがあることを感じさせる映画であった。
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- ウェブ3.0型社会 リアルとネット、歩み寄る時代
- 神田 敏晶
- 大和書房 2007-02-23
- おすすめ平均
- 近未来のインターネットに関する考察
- 読んで楽しい本に久しぶりに出会いました
- 業界人なら必読
- ネット世界のファクトを丁寧に拾い、整理し、近未来を洞察する
- Web2.0を俯瞰してこそ知り得るインターネットのあるべき姿
- YouTube革命 テレビ業界を震撼させる「動画共有」ビジネスのゆくえ [ソフトバンク新書]
- 神田 敏晶
- ソフトバンククリエイティブ 2006-12-16
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- googleとyoutube
- 既得権益の危機
- Youtubeについて、一通り分かります
- 内容に何の意味があるのだろう
- 内容が薄い
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- 神田 敏晶
- ソフトバンククリエイティブ 2006-06-16
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- 「Web進化論」は頭のいい人達だけの世界って感じだったけど
- ユーザサイドからみたWeb2.0の世界
- 読みやすくはありますが
- Wen2.0との共通点をみる
- 面白い
by G-Tools , 2007/07/02