[2328] 沖縄は、わりと好き。の巻

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<犬はわたしの「体内時計監視役」>

■わが逃走[11]
 沖縄は、わりと好き。の巻
 齋藤 浩

■伊豆高原へいらっしゃい[4]
 ジャック・ラッセル・テリアは飼ってはいけない!
 松林あつし

■展覧会案内
 "世紀のダ・ヴィンチを探せ!"国際アートトリエンナーレ2007
 ディジタル・イメージ2007展


■わが逃走[11]
沖縄は、わりと好き。の巻

齋藤 浩
< https://bn.dgcr.com/archives/20071206140400.html
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沖縄大好き! とかいって、スローライフがどーとかこーとか書いてある文章はよくみかけるが、オレ的にどうもしっくりこない。

別に老後に住みたいとも思わないし、今そこで仕事をしたいとも思わない。でも、年に一回、最低二泊三日は必ず行きたいし、できれば秋に二週間くらい滞在したい。いまの仕事のペースじゃ絶対無理だけど。

行って何するでもなく、特に予定もたてずその日思いついたら「今日は沖縄そばを食べに行こう」とか、「備瀬のフクギ並木をぶらぶら散歩しよう」とか、好き勝手に過ごせたらスゲーしあわせ、とか思うのです。

みんなが言ってることだけど、確かに沖縄は時間の進み方が違う。東京と比べて確実にゆっくりと時が進む。一日が36時間か、それ以上あるんじゃないか?以前どうしても沖縄に行きたくて一泊二日旅行を実行したことがあるのだが、それでも、ものすごいゆっくりできたのだ。おそろしい程に。

そういった訳で、私が沖縄に行くときは、確固たる目的をもって行くのです。

1)ぼーっとすること
2)おいしいものを食べること
3)つまんないことをしないこと

そんな訳で、沖縄はわりと好き。

●沖縄のわりと好きなところ。その1《海》

私が初めて沖縄の地に降り立ったのは2000年11月。極親しい間柄の年上の女性Aさん(年齢非公開)が島好きだったので、彼女の仕切りで本島と宮古島に滞在した。そこでまず最初に思ったこと。海の色がヘン。どこかで大量にバスクリンを投入しているのではないか。

これは第一印象というよりも、いつ行ってもそう思ってしまうのだ。まあ、わかりやすく言えば海が美しすぎてびっくりしてしまう。

私はそれまで海が嫌いだった。小学二年生のときに初めて連れて行ってもらった油壺海水浴場は、廃油ボールの浮くゴミだらけの岩場だったので、海とはこういうもんだと思っていたのだ。

それがどうだ。うさんくさいシルクスクリーンの版画に描かれた南の島なんか比較にならない。つーか、比較の対象なんかに挙げたら海に失礼だ。

なんたる美しさ。この美しさが特別なものでもなんでもなくて、この地では当たり前という点がまた美しさをゆるぎないものとしている。

見ていて飽きない。波の形も砂の色も、一瞬たりとも同じじゃない。微細な変化を繰り返しながら、刻々と変化していくのだ。

今年は瀬底島の砂浜で、大きな牛に出会った。飼い主のおじさんと共に波打ち際で夕陽を見ている後姿がなんとも美しかった。すると突然、その牛は凄い勢いで凄い量のウンコをしたのだ。あっと思った瞬間、波がそのウンコをさらい、わずか二波で再びよどみのない美しい海になった。

< http://www.dgcr.com/kiji/20071206/ushi >

そうなのだ。そもそも海とはウンコ水溶液なのである。そういえば、水族館で見る魚たちも、年がら年中ウンコしているではないか。バランスを崩さず、適度なウンコの量ならば、それらはきちんと分解され、浄化される。

これぞ自然の摂理。自然を目の前にすれば、難しい問題を解決するヒントを学び取ることもできそうだ。そんな訳で、沖縄の海が好きだ。

●沖縄のわりと好きなところ。その2《沖縄そば》

出汁の味。これにきちんと気づいたのは、沖縄が初めてなんじゃないか。恥ずかしい話だが私は食に関してはかなり無頓着な人生だったのだ。出汁といえば「だしの素」だったし、醤油や味噌などに比べて出汁はインパクトが少ないので、存在を意識せずに素通りしていたというか、その偉大さに気づかない人生を送っていたのだ。

ああ、もったいない。もちろん旨いものは好きでいろんなものを食べてはいたが、「意識」をしていなかった。それを気づかせてくれたのが、沖縄そばだった。

初めて食べたのは那覇にある「御殿山(うどぅんやま)」という、古民家を移築して店舗としている、沖縄そば(この店ではすばという)の名店。どんぶりに入って出された「すば」は一見地味でそっけないようにも見えたが、一口食べて「!」だったのだ。なんだ、この微細な広がり感は!!

砂浜に寄せた波が海に引くと、砂の表面が徐々に色を変えながら細かい泡とともに波の後を追う。舌の上がそんな感じになるのだ。人工調味料は一切不使用とのこと。

そして、ああ、こういうことだったのか、と。海とか魚とか草木や火や動物があって、それらを分けてもらって採ったり煮たり焼いたりした上で私はこんなにも幸せな味わいを得ることができるのですね。

幼少の頃からグルタミン酸ナトリウムに慣れ親しんだ私たちの世代こそ、本物を食べるべきだと気づいたのだった。本物からは、「理(ことわり)」を学び取れるのだ。

どーでもいいけど、「スター・ウォーズ」第一作公開当時、フォースを「理力」と訳していた。凄いセンスだと思う。そんな訳で、フォースを感じる味、沖縄そばが好きだ。

●沖縄のわりと好きなところ。その3《メカ蝉》

いつも秋に行くからたまたま鳴いているのか、それとも春からずっと鳴いているのか。特に調べてないので何という蝉なのかは知らん。でも、あの独特の人工音のような鳴き声は一度聞いたら忘れられない。私はそれをメカ蝉と呼んでいる。

カンカンカン…とかヒャンヒャンヒャン…という風に聞こえる、異国のパトカーのサイレンのような金属質な鳴き声。最初は何の音かわからずホテルの人に聞いたところ、
「……? ああ、蝉ですね」。
どうやらあまりに日常的な音ゆえ、私の質問を理解するまでタイムラグができてしまったようだ。

それ以来、毎年かならずメカ蝉の声を聞きたくなってしまう。ある種の常習性というか、くせになる味(味じゃないけど)メカ蝉の声。昨年録音してきてたまに聞くのだが、ぜんぜん面白くないのが不思議だ。やはり生でなきゃこの味わいは出ないのだろうか。そんな訳で、メカ蝉(仮称)の声が好きだ。

●沖縄のわりと好きなところ。その4《ワゴンR》

別に沖縄とは関係ないんだけど、沖縄でレンタカーを借りるときはワゴンRと決めている。ここ数年。

軽自動車がこんなにも面白い乗り物だったとは! やはり日本独自の規格だからなのか、オリジナリティが随所に見られて楽しい。運転席と助手席の間に何もなくスゲー広々していて、心まで広々してくる。乗り降りしやすい。ちょうど腰の高さにシートがあって、「よっこらしょ」なんて声を出す必要もない。

運転席から後ろを振り返ると、後部座席、さらにその後ろにラゲッジスペース。もう、何でも積めちゃう。天井も高く、視界も広い。モノは小さいのに中は広いってスゴイね。ギャップ萌えっていうんですかい?

高速でもへこたれないし、細い道にも安心して入っていける。小回りがきくし、パワフル。普段私は1600ccの車に乗っているのだが、ほとんど差を感じないのだ。軽のエンジン(660cc)は日本の道路事情に合っているのかも。

エンジンのパワーをフルに使える気持ち良さ! おまけに燃費もいい。小さいワゴンRから見る大きい空と海と山。スバラシイのである。作り手側の創意工夫、設計魂を学びとることができる。これを名車と呼ばずに何と呼ぶ?? そんな訳で、いつかはワゴンR。

●沖縄のわりと好きなところ。その5《固有名詞》

さて、那覇で借りたワゴンRに乗って漫湖のほとりを走る。ちなみに漫湖はラムサール条約の登録地でもある沖縄随一の湖。隣接する公園は漫湖公園。欧文表記はMANKO PARK。一部海とくっついていて(いわゆる汽水域)、満潮になったり干潮になったりする。ちなみに前回行ったときは干潮だった。少し乾いた漫湖。

< http://www.dgcr.com/kiji/20071206/kanban >

ところがこの湖、少々カワイソウなのだ。古くからずっと漫湖という名前なのに、なぜかNHKで中継のときに女子アナが「いま私は沖縄本島最大の湿地帯に来ています。この湿地帯は……」と紹介するのである。なぜ漫湖と言わないのか。由緒正しい正式名称なのに。本当に不思議でならない。

近所の素敵な飲み屋で知り合った物知りのA氏(50代・男性)によると、漫湖のほとりの中学校の校歌では、この湖の名前を連呼するそうだ。素敵じゃないか。

このように私は漫湖をじっくりと堪能した後、恩納村(おんなそん)のいんぶビーチ方面へと向かうのが定番コースとなっている。景色はもちろん、漫湖からいんぶに向かっているんだ……と思うと、なぜかシアワセな気持ちになるから不思議だ。

さて、こんな沖縄だが、口がさけても言ってはいけない言葉があるそうだ。ここだけの話、「ホーミー」というらしい。その言葉が何を意味するのか残念ながら私は知らないが、とにかく絶対に言ってはいけない言葉だそうだ。巻上公一さん、どうするんでしょうか。ちょっと心配です。ちなみに日産の同名の車は沖縄地区では違う名前で販売されたという……。

さて、他にも金武と書いてきんと読んだり、城と書いてぐすくと読んだりと、車を運転していると目につく沖縄の固有名詞は独自の文化を感じさせるものが多く、興味深い。これらを導入口として、いずれ沖縄の言葉自体について学んでみたいものだ。なぜ今すぐそうしないかというと、まだ「わりと好き」な段階だから。

とはいえ、古代の日本語に近いといわれる独特の音には人を寄せつける不思議な魅力がある。近い将来、オタク的に調べまくってしまいそうでコワイ。そんな気配を感じつつ、また来年沖縄に行けたらいいなあと思う齋藤浩であった。

そうそう、齋藤で思い出したが、沖縄では齋藤も鈴木も渡辺も「めずらしい名前」なのだそうだ。私が毎年滞在する沖縄本島北部の素敵な宿のオーナー渡辺さん(東京出身)は、領収書の宛名を「渡辺で」と頼んだところ「どういう字ですか?」と聞かれて感動したそうだ。すばらしい! それだけでも沖縄に住む価値は充分あるではないか!!
(このへんは『わが逃走 第1回・自己紹介の巻』参照)

そんな訳で、わりと好きとか書いておきながら、書き終わった頃には沖縄に住みてーなどと思う自分に気づく齋藤浩であった。次回はせめて三泊はしたいなあ。

[さいとう・ひろし]saito@tongpoographics.jp
1969年生まれ。小学生のときYMOの音楽に衝撃をうけ、音楽で彼らを超えられないと悟り、デザイナーをめざす。1999年tong-poo graphics設立。グラフィックデザイナーとして、地道に仕事を続けています。
< http://www.c-channel.com/c00563/
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■伊豆高原へいらっしゃい[4]
ジャック・ラッセル・テリアは飼ってはいけない!

松林あつし
< https://bn.dgcr.com/archives/20071206140300.html
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突然ですが、皆さんは犬派ですか? 猫派ですか?

もちろん、動物は嫌いと言う方もいますね。しかし、人間が文明を築いた時から、犬と猫は最も身近な生き物として尊重されて来たことを考えると、彼らはほんと、うまく人間社会に順応して生きていると思います。まあ、その多くは人間が愛玩動物として作り変えて来た結果でもあるのですが……。

残念ながら、僕には猫アレルギーがあるので、猫には近づけません。しかし、犬は大丈夫なんです。ですので、ここ伊豆高原に引っ越しを考えた時から、犬を飼いたいなって思っていました。自然豊かで、人とすれ違うのも稀なこの地域では、多少の寂しさを紛らわせてくれる「友達」が必要だと感じていました。

そして、彼女がやって来ました。2006年4月2日、伊豆高原の名物である強風が吹き荒れる嵐の日でした。犬種は「ジャック・ラッセル・テリア」。月並みですが、名前は「チョコ」と名付けました。何か月も前から、ホームセンターのペットショップにいることは知っていたのですが、新居に必要な物を買おうと何回行っても、売れ残っているのです。見に行く度に「私を飼って!」とアピールしているように見えたので、ついつい買ってしまいました。

この犬種は、近年人気が出てきて知っている方も多いかと思いますが、日本に入って来たのは比較的最近のことで、「なんていう犬種ですか?」って尋ねられることもしばしばです。その名を有名にしたのは、映画「マスク」に登場してからではないでしょうか。人気の秘密は……なんといってもかわいい! 知的でスマートな顔立ち! 室内犬としても飼えるコンパクトな大きさ! などなど……散歩していても、すれ違う人に「かわいい!!」って言われることは当たり前……思えるぐらい見た目パーフェクトな犬なのです。(主観ですが)

しかし! 軽い気持ちで飼うと痛い目にあいますよ。実はこのJRT、「小さな大型犬」なのです。その特徴は運動能力と性格にあります。まず、自分のことを大型犬だと思っている。怖い物などないと思っている。動く物はすべて友達だと思っている。自分に破壊できない物はない、と思っている。散歩は人間を引き連れているのだ、と思っている……JRTはその可愛らしさとは裏腹に、そんな一面を持っているのです。

もちろん、幼いときからの飼育方針やしつけで行動パターンは色々分かれると思いますが、JRTを紹介しているサイトを見ると、ほとんど「活発で、陽気。運動能力に優れ、人なつっこい」などと書いてあります。しかし、実際は活発なんてもんじゃありません。

元々、この犬種は1800年ごろ、イギリスの「ジョン・ラッセル牧師」という人がワーキングテリアをハンティングに使用していたのが由来とされていますが、出所は諸説あり、実際はどこが発祥の地なのか不明なのです。しかし、ハンティング犬であったことは確かで、森の中をウサギやキツネを追って走り回っていたのでしょう。筋肉の付き方は、大型のドーベルマンやダルメシアンを思わせます。

実際、近所の「さくらの里」でお友達になった雑種の大型犬と戯れる時も、まったくひけを取らないのです。ダッシュで走り回る姿は爽快としか言いようがありません。運動能力だけならまだいいのですが、それに輪をかけて性格がやんちゃと来たら、手が付けられません。

しかし、実はその「やんちゃぶり」が良かったりします。トイレシーツを粉々にするのも、窓の木枠を食い散らかすのも、ウンチを踏み散らかすのも(以上は最初だけでしたが)、与えた人形を破壊するのも、クッションを食いちぎるのも、電化製品の電源コードを食いちぎるのも、服を食い破るのも、みな許せる可愛らしさなのです。

そんなうちの「チョコ」の特徴を紹介します……とにかく美人でかわいい(親ばか)、毛並みはショートのスムース、左耳だけが垂れている、時々訳の解らないことを口走る、無駄吠えしない、物は破壊するが人間には「あま噛み」でじゃれるだけ、犬見知りや人見知りがまったくない、夏でも日向ぼっこが大好き、郵便屋さんのバイクが大好き……という感じの犬です。

< http://www.nexyzbb.ne.jp/%7Epeppy_atsushi/digi_cre/07_12_06 >

あと一つ、何故僕に犬が必要だったかと言うと、健康的な生活を送るため、という側面もあったのです。これはフリーランスという仕事のスタンスに関係があります。こちらに引っ越す前、埼玉でマンション住まいだった頃は、この業種にありがちな不摂生な生活をしていました……夜遅くまでだらだらと仕事をし、朝は昼近くに起きる……そういう暮らしを続けた結果、重度の不眠症、自律神経失調症になってしまいました。

不眠による寝不足でどんなに眠くても、毎晩ほとんど眠れない……そんな状況が長く続いたことで、規則正しい生活リズムの重要性を痛感しました。幸い今では不眠症は治りましたが、やはりこちらに引っ越してきて、いつまたリズムが狂うのかと心配でもありました。

それでチョコを飼う決心をしたのです。

毎朝決まった時間にご飯をやらなければならない。決まった時間に散歩をしなければならない。必然的に生活のリズムは決まってきます。チョコはサラリーマンではない僕が、規則正しい生活を送るための「体内時計監視役」でもあるのです。

こんなチョコですが、いま二歳半。まだまだやんちゃ盛りですが、いつかは年老いて介護も必要になるでしょう。大型犬の場合は体重が人間ほどもあるので、介護も人の介護と同じぐらい大変だ、と聞きます。幸いチョコは小型犬なのでそこまで手はかからないと思いますが、最期の時まで信頼関係を保ち良い家族として暮らして行きたいですね。

最後になりましたが、表題の「ジャック・ラッセル・テリアは飼ってはいけない!」は、チョコを飼うときに参考にさせていただいた、小倉智昭さんの著書「飼ってはいけない!」を題材にしています。小倉さんへのオマージュと捉えていただければ幸いです(芸能界では、小倉智昭さん、糸井重里さんがジャック・ラッセル・テリアフリークとして有名です)

みなさんも、是非「飼ってはいけない」ジャック・ラッセル・テリアを飼って、めまぐるしくも楽しいドッグライフをエンジョイされてはいかがでしょうか。

[まつばやし・あつし]mail@atsushi-m.com
イラストレーター・CGクリエイター
< http://www.atsushi-m.com/
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■展覧会案内
"世紀のダ・ヴィンチを探せ!"国際アートトリエンナーレ2007
< http://www.osaka-geidai.ac.jp/geidai/laboratory/leonardo/theme.html
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< https://bn.dgcr.com/archives/20071206140200.html
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「世紀のダ・ヴィンチを探せ!」というこの企画は、グローバル化の現代にあって、大阪芸術大学が、世界規模で作品を公募し、「世紀のダ・ヴィンチを探そう」とする国際アートトリエンナーレである。入賞作品展を開催する。

会期:12月3日(月)〜12月22日(土)10:00〜16:00 日祝休
会場:大阪芸術大学芸術情報センター(大阪府南河内郡河南町東山469 TEL.0 721-93-3781)

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■展覧会案内
ディジタル・イメージ2007展
< http://www.digitalimage.org/
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< http://www.shinagawa-culture.or.jp/o_art/
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< https://bn.dgcr.com/archives/20071206140100.html
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緩やかに連帯してきたアーティストグループ、ディジタル・イメージ。発足から十六年を経てメンバーは二百名を超えました。

会期:12月22日(土)〜12月26日(水)10:00〜18:30 入館は18時まで
入場無料
会場:O美術館(東京都品川区大崎1-6-2 大崎ニューシティ2号館2F TEL.03-3
495-4040)
主催:ディジタル・イメージ
出展作家:朝倉民枝、雨宮由里子、荒木慎司、安齋順子、石川日向、伊東宣哉、岩井宣雄、岩渕泰治、上田隆義、大賀葉子、小笠原たけし、岡部タカノブ、小河原智子、片岡啓介、上口睦人、川口吾妻、川野隆司、岸則行、北岡久美子、國島宣弘、楜沢順、桑島幸男、児玉明実、須藤健斗、セドラック星沢順子、高橋里季、武田瑛夢、田中誠、駄場寛、出渕亮一朗、中井勝郎、中川佳子、中野博文、なりた麻美、NIWAKO、袴田一夫、服部正志、花山由理、林ノブヒコ、HAL_、藤井啓誌、松永順、松林あつし、まつばらあつし、松本明彦、丸子博史、三河一郎、溝川秀男、武藤修、目黒詔子、望月澄人、山川一、山岸直子、山田ケンジ、山本健介、横井由美子、ROGMA6


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■編集後記(12/6)

・クリスマスのイルミネーション激戦区を発見した。大きなスーパーマーケットと、大きなマンションにはさまれたその一角は、いわゆる建て売り村。外観にわずかな差異はあるが、ほぼ同じ構造の一戸建て住宅が十数軒、彼らの私道をはさんで建ち並ぶ。あまり趣味のいいとは思えない色やかたちの住宅の集まりは、周囲の環境からはちょっと浮いているドリームランド。こじんまりした住宅に似合わない高級車や外車がピカピカにみがかれて、それぞれの家の玄関脇に並んでいるさまはユーモラスだ。そう、ここは見栄の激戦区である。家々の花や植物のディスプレイも派手である。そんなみょうに緊張した雰囲気がおもしろくて、買い物の行き帰りによく通るコースとしている。最近では、それぞれの家ではりめぐらす多様なイルミネーションの装置を観察する。等身大のサンタクロースが何人もいた。はんぱじゃない金がかかっている。そのうち、夜間に見に行かねばなるまい。しかし、このゾーンの人たちは難儀だと思う。ようやく(かどうかは知らないが)手に入れたマイホーム、ホッとする間もなく隣近所との見栄はり合戦に参加しなければならないのだ(と想像する)。隣近所との関係はまことにめんどうくさい。20年住んだ浦和の家では、ご近所の情報を集めて広めることに異常に熱心な、隣家のおばさんに悩まされた。妻はノイローゼになりそうだといつも言っていた。マンションに引っ越したことで、周囲に古くからの知り合いが皆無になり、こんな平安な日々はない。でも、転居する理由などを、まずはそのおばさんに正確に伝えたことで(情報屋さんのよろこぶまいことか)、たちまち情報は近所一帯に広まり、変な噂や憶測を防いだわけである。これはいい戦術だったと今でも思う。(柴田)

・イルミネーション好きですわ。冬は暗くなるのが早いし。下記アドレスのHoopなんて、イルミネーションスペース自体は大きくないんだけど、普段見慣れたファッションビルが華やかに見える。よく使う地元駅前の植え込みスペースにはいつからだろう、地元有志の手による手作り感満載イルミネーションが年々増えている。それまではこの時期には防災防犯のための町内見回り団(単語忘れたのでてきとう)の地味な本部テントがあったのみ。そんなテントより、明るいイルミネーションの方が防犯に繋がっているように思う。自宅近辺にも家庭用を設置する家が増えた。こんなものをと思っていたがうちの母が買った部屋用そりサンタを見て喜ぶ甥らの姿を見て考えを改めたよ。とは書きつつ、家の前には欲しくないなぁ。星が見えなくなるから。昨日は雲一つない夜空で、オリオンやその他の星座がきれいに見られたよ。冬は夜空まで豪華なのね。/一度は行ってみたい「京都・花灯路」。嵐山は12/8〜17、東山は来年3/14〜23。(hammer.mule)
< http://www.d-kintetsu.co.jp/hoop/illumination2007/index1.html
> Hoop
< http://www.rurubu.com/season/winter/illumination/
>  スポット
< http://illumi.nihon-kankou.or.jp/
>  観光情報センターの
< http://www.hanatouro.jp/
>  京都・花灯路
< http://allabout.co.jp/interest/photograph/closeup/CU20061203A/
>
イルミネーションをきれいに写す撮影方法
< http://allabout.co.jp/interest/photograph/closeup/CU20061212A/
>
夜景と一緒に人物をきれいに撮る方法
< http://www.fujifilm.co.jp/photomore/lesson/lesson_vol03.html
>
撮り方のコツ
< http://www.so-net.ne.jp/season/illumination/technic01.html
>
比較してみる



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夜景・花火―夜間撮影完全攻略
工藤 智道
学研 2003-07