15か月ぶりのワンポイントリリーフ登板なのだが、今回の対象読者は運動不足を自認する人である。有名スポーツジムの会員ですけど、てな人は読み飛ばして戴きたい。前回の話題が眼鏡デビューで、今回が運動不足なわけで、年の字や齢の字が色濃く立ちこめてしまうが若い読者にはご容赦戴きたい。
2007年は春先から12月まで仕事に埋まっていた。その前年までは非常勤講師として講義に出掛けてもいたのだが、講師を辞した後なので完全な運動不足になった。過去一週間で一番遠くまで出掛けたのがマンションのゴミ捨て場、といった具合で「運動不足男子55kg級」といった種目があったら日本代表となって北京が狙えたぐらいの運動不足である。思えば会社勤めって意外に運動量があったのだなあ、などと今頃感心してみたり。
2007年は春先から12月まで仕事に埋まっていた。その前年までは非常勤講師として講義に出掛けてもいたのだが、講師を辞した後なので完全な運動不足になった。過去一週間で一番遠くまで出掛けたのがマンションのゴミ捨て場、といった具合で「運動不足男子55kg級」といった種目があったら日本代表となって北京が狙えたぐらいの運動不足である。思えば会社勤めって意外に運動量があったのだなあ、などと今頃感心してみたり。
こうなると、いくら体重変動の少ない体質といっても太る。太る事自体が初体験。ベスト体重の110%超という未踏領域に踏み込んでしまった。子供の頃からやせっぽちとして名高い筆者なので、BMI値的に問題はなくても「学生時代の体重の10%超は要注意」というラインを知らぬ間に踏み越えたのだ。
要注意の証拠に、明らかに身体のキレがなくなり、何やら腰だの膝だのまでが時折痛む上、ズボンがどれもキツくなった。外観で勝負する気などないが、胸板が薄くて手足が細いのにお腹だけ出てるなんてイカン、絶対不許可である。
生まれてこのかた非体育会系一直線、定期的な運動なんてものには1ミリも縁はなかったのだが、これはやはり運動だろうという結論になった。といって大学の教養課程の体育の授業以後、四半世紀も体育から遠ざかっている身体でいきなり重い運動をすると心の臓方面のブローが懸念される。習慣づける意味からも軽い散歩から始めてみようということになり、正月明けから毎日外を歩くことにしたのだ。
最初は30分程度から始めた。30分でもややキツく感じる。他方、もう20年以上住んでいる町なのに、最寄りの2つの駅へ行く方向以外に何も知らないことに気付いた。ちょっとした発見が嬉しい。思わぬ小道、坂道、畑、空き地、小さな公園や果ては川。大きな川(一級河川だそう)が割と近くにあるのに気付かなかったのもどうかしているが、それだけに発見が嬉しくなるのだ。そこへ季節の移ろいへの実感が加わる。
色々なコースを試したが、春頃にはほぼ一定のルートが固まって来た。上に書いた川に合流して終わる人工の小川に沿った全長2km強の遊歩道を発見したので、自宅からこの遊歩道の途中まで行き、そこから遊歩道を終点まで進んでから違う道で自宅へ。河川沿いの公園で給水も可。ネット上の地図で測定すると寄り道の選び方によって5.5〜6.5kmほどの距離になるが、これを50分台で歩く。最初は30分でキツかったものが徐々に慣れてきたらしい。しかも、自分で言うのも何だが、決しててれてれ歩いているのではなくて、速歩に近い感覚だ。
話はそれるが、同じく春頃久々にデジカメを新調した。新機種が出て安くなったキヤノンIXY DIGITAL 10だ[*1]。持ち出すのに抵抗のない大きさ・重さなので[*2]、歩きながらこれで写真を撮る。2GBのカードを入れて最大サイズ・最高画質で600枚以上撮れるとなると、シャッタを切るのに躊躇は消える。遊歩道沿いに咲く草花、小川にいるカモの親子も撮る。テクスチャ用にと石垣や地面や堤防のコンクリート、錆びた鉄材なんかも撮る。身近にタダのテクスチャが無数に転がっていたことに今頃気付く始末である。これらは全てオリジナル作品や仕事に使いたい放題だ。
閑話休題、運動不足の話に戻ろう。そんなこんなで、胸ポケットまたは左上腕にiPod touch[*3]、ウエストポーチのベルトにIXYを着け[*4]、雨の日/打ち合わせのある日/よほど締切に追われている日以外は毎日一時間歩いて半年足らず、夏前にはズボンのキツさは完全に解消し、体重は学生時代の値に戻った。
つまり自重の10%を削減できたことになる。膝や腰の違和感もほぼ消失した上、食事が楽しみになり、更に最重要事項として夕食の麦酒の旨さが俄然高まった。誰がやってもそうなるか、保証は一切しませんけども。
関東地域はこのところ天候不順で、散歩に行けない日もあるが、夏の初め頃にも炎天下歩いていたので、これも恐らく20年振りぐらいで日に焼けた。同業者の集まりに行くと「肝臓でも悪くした?」(えーい、日焼けじゃこれは)「どこ行って遊んで来たの?」(えーい、そんな暇あるかい、安上がりな近所焼けじゃ)と聞かれたりする。
子供の頃から運動と聞くと逃げ回って来たというのに、今では歩きに行けないと気持ち悪いなどと言い出すほどである。一文要らずの道具皆無でひょっとすると仕事上の余録もないわけじゃない。運動不足同志諸君に告ぐ、散歩せよ!
◇少しはデジクリっぽい(かもしれない)注釈群:
*1:ミニマルな外観が歴代IXYシリーズで最も美しくて◎。この外観を変えずにIS機能(光学手ブレ補正)付けてアップデートしてくんないかな。
*2:先代デジカメのキヤノンPowerShot S20はビミョーな厚さ&重さだったので、持ち出さないまま持ち腐れてしまった。デジイチの性能には憧れるが、筆者の場合、小さくないと持ち歩かなくなるらしいので手出しはしない、多分。
*3:こういう用途ならnanoのほうが断然良い、んだろうなと思う。touchはちょっとしたプレゼンにも使えて良いし、触ってて楽しいので、小さくされても困るけど。
*4:先代のiPod(薄くなる前のヤツ。カラー化された最初のモデル)のために買ったApple製ベルトクリップケースにIXYがまるであつらえたみたいにぴったりと収まるのだ。
【Rey.Hori/イラストレータ】 reyhori@yk.rim.or.jp
散歩途中で撮った写真と3DCGを組み合わせた実験的な作品は
Illustrator e-space < http://www.i-e-space.com/
>
トップページのウェブギャラリーに何点かアップしていますので、ご笑覧下さい。よーし、今日も歩いて来よっと。3DCGイラストとFlashオーサリング/スクリプティングを中心にお仕事をお請けしてます。
サイト:< http://www.yk.rim.or.jp/%7Ereyhori
>
要注意の証拠に、明らかに身体のキレがなくなり、何やら腰だの膝だのまでが時折痛む上、ズボンがどれもキツくなった。外観で勝負する気などないが、胸板が薄くて手足が細いのにお腹だけ出てるなんてイカン、絶対不許可である。
生まれてこのかた非体育会系一直線、定期的な運動なんてものには1ミリも縁はなかったのだが、これはやはり運動だろうという結論になった。といって大学の教養課程の体育の授業以後、四半世紀も体育から遠ざかっている身体でいきなり重い運動をすると心の臓方面のブローが懸念される。習慣づける意味からも軽い散歩から始めてみようということになり、正月明けから毎日外を歩くことにしたのだ。
最初は30分程度から始めた。30分でもややキツく感じる。他方、もう20年以上住んでいる町なのに、最寄りの2つの駅へ行く方向以外に何も知らないことに気付いた。ちょっとした発見が嬉しい。思わぬ小道、坂道、畑、空き地、小さな公園や果ては川。大きな川(一級河川だそう)が割と近くにあるのに気付かなかったのもどうかしているが、それだけに発見が嬉しくなるのだ。そこへ季節の移ろいへの実感が加わる。
色々なコースを試したが、春頃にはほぼ一定のルートが固まって来た。上に書いた川に合流して終わる人工の小川に沿った全長2km強の遊歩道を発見したので、自宅からこの遊歩道の途中まで行き、そこから遊歩道を終点まで進んでから違う道で自宅へ。河川沿いの公園で給水も可。ネット上の地図で測定すると寄り道の選び方によって5.5〜6.5kmほどの距離になるが、これを50分台で歩く。最初は30分でキツかったものが徐々に慣れてきたらしい。しかも、自分で言うのも何だが、決しててれてれ歩いているのではなくて、速歩に近い感覚だ。
話はそれるが、同じく春頃久々にデジカメを新調した。新機種が出て安くなったキヤノンIXY DIGITAL 10だ[*1]。持ち出すのに抵抗のない大きさ・重さなので[*2]、歩きながらこれで写真を撮る。2GBのカードを入れて最大サイズ・最高画質で600枚以上撮れるとなると、シャッタを切るのに躊躇は消える。遊歩道沿いに咲く草花、小川にいるカモの親子も撮る。テクスチャ用にと石垣や地面や堤防のコンクリート、錆びた鉄材なんかも撮る。身近にタダのテクスチャが無数に転がっていたことに今頃気付く始末である。これらは全てオリジナル作品や仕事に使いたい放題だ。
閑話休題、運動不足の話に戻ろう。そんなこんなで、胸ポケットまたは左上腕にiPod touch[*3]、ウエストポーチのベルトにIXYを着け[*4]、雨の日/打ち合わせのある日/よほど締切に追われている日以外は毎日一時間歩いて半年足らず、夏前にはズボンのキツさは完全に解消し、体重は学生時代の値に戻った。
つまり自重の10%を削減できたことになる。膝や腰の違和感もほぼ消失した上、食事が楽しみになり、更に最重要事項として夕食の麦酒の旨さが俄然高まった。誰がやってもそうなるか、保証は一切しませんけども。
関東地域はこのところ天候不順で、散歩に行けない日もあるが、夏の初め頃にも炎天下歩いていたので、これも恐らく20年振りぐらいで日に焼けた。同業者の集まりに行くと「肝臓でも悪くした?」(えーい、日焼けじゃこれは)「どこ行って遊んで来たの?」(えーい、そんな暇あるかい、安上がりな近所焼けじゃ)と聞かれたりする。
子供の頃から運動と聞くと逃げ回って来たというのに、今では歩きに行けないと気持ち悪いなどと言い出すほどである。一文要らずの道具皆無でひょっとすると仕事上の余録もないわけじゃない。運動不足同志諸君に告ぐ、散歩せよ!
◇少しはデジクリっぽい(かもしれない)注釈群:
*1:ミニマルな外観が歴代IXYシリーズで最も美しくて◎。この外観を変えずにIS機能(光学手ブレ補正)付けてアップデートしてくんないかな。
*2:先代デジカメのキヤノンPowerShot S20はビミョーな厚さ&重さだったので、持ち出さないまま持ち腐れてしまった。デジイチの性能には憧れるが、筆者の場合、小さくないと持ち歩かなくなるらしいので手出しはしない、多分。
*3:こういう用途ならnanoのほうが断然良い、んだろうなと思う。touchはちょっとしたプレゼンにも使えて良いし、触ってて楽しいので、小さくされても困るけど。
*4:先代のiPod(薄くなる前のヤツ。カラー化された最初のモデル)のために買ったApple製ベルトクリップケースにIXYがまるであつらえたみたいにぴったりと収まるのだ。
【Rey.Hori/イラストレータ】 reyhori@yk.rim.or.jp
散歩途中で撮った写真と3DCGを組み合わせた実験的な作品は
Illustrator e-space < http://www.i-e-space.com/
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トップページのウェブギャラリーに何点かアップしていますので、ご笑覧下さい。よーし、今日も歩いて来よっと。3DCGイラストとFlashオーサリング/スクリプティングを中心にお仕事をお請けしてます。
サイト:< http://www.yk.rim.or.jp/%7Ereyhori
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