リーブ21の、このコマーシャルはすごいと思った。
< http://jp.youtube.com/watch?v=0TB6Zc9v1gg
>
「返金対象コースを終了されたお客様3,863名中、返金したお客様130名の割合(2007年度)」とある。
かつて、KNN/2008.2.14「リーブ21発毛訴訟記事について」
< http://knn.typepad.com/knn/2008/02/21.html
>
でとりあげた訴訟の件もあっただけに、このコマーシャルはまさにネガティブ意見をポジティブに反映したように見える。島田紳介や和田アキ子がでてきて、「ほんますごいわ!」と連呼すればするほどあやしく聞こえたからだ。だから、少なくとも好意的にこのCMを受け取ることができた。
ところで、96.6%は発毛を実感したのかと思い、ネットで検索して調べてみると、気になるサイトがトップで登場してきた。
< http://jp.youtube.com/watch?v=0TB6Zc9v1gg
>
「返金対象コースを終了されたお客様3,863名中、返金したお客様130名の割合(2007年度)」とある。
かつて、KNN/2008.2.14「リーブ21発毛訴訟記事について」
< http://knn.typepad.com/knn/2008/02/21.html
>
でとりあげた訴訟の件もあっただけに、このコマーシャルはまさにネガティブ意見をポジティブに反映したように見える。島田紳介や和田アキ子がでてきて、「ほんますごいわ!」と連呼すればするほどあやしく聞こえたからだ。だから、少なくとも好意的にこのCMを受け取ることができた。
ところで、96.6%は発毛を実感したのかと思い、ネットで検索して調べてみると、気になるサイトがトップで登場してきた。
「カメラ的日乗3.0」
< http://suigei.blog10.fc2.com/blog-entry-846.html
>
《96.6%というのは、返金に応じてない客の割合であって、発毛を実感した客ではない。しかし、これではあたかも96.6%の客が満足しているかのように聞こえる。あからさまにミスリードを狙ったCMだ。
第一、「発毛」の基準はどこにあるのか。産毛が1本生えても発毛なのか。使用前と使用後の違いがどれだけなら発毛と見なすのか。本来数字で表せるようなものではないはずだ。
意図的に視聴者の誤解を狙ったCMをうるさいくらい流しているテレビ局の責任は大きい。》
なるほど。満足している人も含め、返金していない人が3,733名いたということがファクトのひとつだ。1人当たりの単価は、発毛実感コースでいうと9,800円なので、36,583,400円にはなる。「カメラ的日常3.0」さんによれば、単純に1人500万円だとすると約193億円の売り上げになるという。基本的にはその間という売り上げだろう。返金対象コース外の人もいるから、もっと大きいだろう。
そこから平均いくらくらいの費用を支払っているのかはわからないが、カツラではなく自分の毛がはえるというところがこのリーブ21のポイントだろう。だから、数百万円支払ってでも自分の毛をはやしたいと考える人がいるのだろう。ボクならハゲてもカツラを何種類か買って、残りのお金でヴィンテージのストラトキャスターをカッコよく弾けるように練習するんだけど……。人様のコンプレックスは他人にはわからない。
返金対象コースとは、ウィキペディアによると、
< http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%9621
>
発毛コース
1週間に2時間、O.Cで施術を受けながら自宅でのケアも含めて行う。
全額保証コース
1年以上「発毛コース」の施術を受けて発毛しなかった場合、施術料金や健康食品代など全額が返金されるコース。
にあてはまりそうだ。
残念ながら、「リーブ21」と「返金対象コース」で検索したがなぜか見つけられなかった。
リーブ21ガイドという個人サイトによると
< http://髪リーブ21.jp/log/9.html
>
どうやら、全額保証コースに該当しているようだ。しかし、存在しないコースをテレビでわざわざ「返金対象コース終了されたお客様」とは表示しないだろう。ここがとても気になる。
また、料金も、
コース 料金 施術時間 全額保障
ホームケアコース 29万4,000円 5時間 なし
3ヶ月コース 56万9,310円 25時間 なし
半年コース 96万5,160円 50時間 なし
1年コース 169万3,860円 100時間 あり
1年半コース 238万 560円 150時間 あり
2年コース 306万7,260円 200時間 あり
こうなっているようで、全額返金となると1年コースで169万3,860円、100時間というそうだ。1時間あたり、1万6,938円になる。これはちょっとした風俗並みである(笑)。しかも100回分だ!
カツラではなく、自前で生えるのなら…という気持ちが、悩みある男性を、リーブ21へ向かわせるのだろう。そう、試しに、一度発毛実感コースを申し込んでみて、またリポートしてみたいと思う。
< http://www.reve21.co.jp/adv1-campaign/
>
もちろんこの金額は、見込み客を有料で選ぶ一番かしこい方法である。無料で検診といわれるよりも、3,980円で検診とかのほうが人は安心する。しかも9,800円となると払えない金額でもないが、ちょっと考える。ここが大事だ。見込み客をセグメントする金額がこの金額なのだろう。3,980円だと、多くなるが、説明して、クロージングするまでのコストが高くつくのだ。しかも2時間はかかるというのが、じっくりとお話をきけそうで、説得しやすくなるのだろう。
また、高額サービスをどのようにセールスしているのかをマーケティングするためには、まず自分が実験台になるべきである。そこには、いろんなノウハウが見え隠れしているはずなのである。
しかし、発毛実感するためには、相当ストイックな努力が必要な気がする。
< http://365real.jp/
>
そんな大変な思いをしてまで、自分の毛にこだわるのかがよくわからない。英会話の勉強に費やしたら、どれだけしゃべられるようになるかと思ったりする。決してリーブ21を否定するつもりはないが、いろんな方法が出てきたような気もする。
万有製薬のAGAという保険が適用される薬のほうがかなり安い気がするんだけど……。保険で月額8,000円以下だ。
< http://aga-news.jp/
>
アデランスの14,800円定額制もあったが、
< http://www.aderans.co.jp/mens/unmeter/index.html
>
「現金契約の金額を月々に換算した目安の金額です」だった。なんだ、それでは定額制じゃないじゃないか! まぎらわしいなぁ。
このカツラ業界も、それなりのお値段をしっかりといただくんだから、最初からそれなりの金額がかかることをしっかりと明示し、納得させるマーケティングにすべきだと思う。
もしくは、2009年には、ミノキシジル5%配合のリアップも発売されるらしく、発毛がブームになるかもしれない予感だ。もしくは、ひらきなおって、ハゲがかわいいと思えるようなカルチャーも登場してくるかもしれない。
欧米でハゲは日本ほど問題視されていない。おそらく黒い髪の毛だから、地肌が目立つからかもしれない。茶髪ハゲとか金髪ハゲであるとあまり気にならないかも……。もしくはスキンヘッドもひとつのファッションになるのかも。ボクのようにテンガロンハットをずっとかぶるというのも、あまり髪型を気にしなくていいから気楽なはずだ。
もしかすると、明治時代のようにヒゲが男性の威厳だったようなものと同じなのかもしれない。明治時代には、薄いヒゲの人は多いに悩んだそうだ。ヒゲの威厳はわかるが、男性の髪は、若さの象徴であろう。今の時代は、年の功よりも、若さが評価される時代なのだろうか? おそらく、異性に対しての見栄えからスタートしたはずだが、いつしか、自己満足の領域に至っているような気がする。髪の毛に、クルマ一台分、投資していると聞いて、「イケてる〜!」と思う異性はおそらくいない(笑)。
いつの時代もコンプレックスはとってもビジネスになる。国内4200万人ともいわれる巨大な発毛マーケットでもある。3人に1人という規模だからすごいチャンスがあるわけだ。たかが「毛」の話である。されど「毛」。
そもそも、コンプレックス市場はざっくり、3兆円の市場規模があるそうだ。なんと日本の国家予算80兆円の1/27にあたる。テレビの広告費(約2兆円)と新聞の広告費(約9,500億円)をあわせた市場規模と一緒である。
市販の育毛剤市場 560億円(2005年度富士経済)
美容整形 市場規模 1,658億円
カツラや増毛・植毛などの市場規模 約4,000億円
健康食品 市場規模 4,000億円
ダイエット産業 1兆円
エステティックサロン産業 4,013億5300万円
フェイシャルが47.3%、ボディ(痩身)市場が37.1%、脱毛市場が12.7%、その他が2.9%
メンズ市場は、前年度比114.0%で379億3500万円(9.5%)
こういう視点でコンプレックス市場を眺めてみるのも、おもしろい。
■「カンデジ10周年イベント」本日、大阪で参加いたします!
< http://www.kandigi.net/news/
>
内容:インターネットが普及し始めた1990年代。時を同じくして、関西デジタルコンテンツ事業協同組合(通称:カンデジ)も、1999年1月に産声を上げました。そして10年。当時から関西で活躍していた人材は、あるモノは関西に留まり、またあるモノは東京を中心とした活動になりました。今一度、原点に返り、関西のIT系の人材の交流の場を創造していく事により、新しい事業創造、交流創造を図っていきたいと考えております。その原点とは、、、「カンデジは、やっぱり飲み会だった?」昔からの人も、最近の人もみんなみんな大歓迎。みなさまのご参加お待ちしております。
日時:1月26日(月)17:30〜20:30
会場:大阪産業創造館 4階 イベントホール
< http://www.sansokan.jp/map/
>
参加者リスト&申し込み < http://www.kandigi.net/10syu/
>
KandaNewsNetwork,Inc.< http://www.knn.com/
>
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- ウェブ3.0型社会 リアルとネット、歩み寄る時代
- 神田 敏晶
- 大和書房 2007-02-23
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- 近未来のインターネットに関する考察
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- YouTube革命 テレビ業界を震撼させる「動画共有」ビジネスのゆくえ [ソフトバンク新書]
- 神田 敏晶
- ソフトバンククリエイティブ 2006-12-16
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- テレビは過去のものになるのか?
- googleとyoutube
- 既得権益の危機
- Youtubeについて、一通り分かります
by G-Tools , 2009/01/26